9日、東京・新宿FACEにて「新宿May9ドラマ」がおこなわれた。まずは伊橋剛太vs宮武俊(練習生)のダークエキシビションから。パワーで押される宮武だがカウンターのランニング・エルボーでなぎ倒し、なんとかボディースラムを決めるも、すぐにカウンターのラリアットで倒されてしまい、ぶっこ抜きジャーマンで3カウント。試合後、鶴見亜門GMがリングに上がって「こんなブタに負けるようじゃまだまだデビューできないな」と宮武を罵ると「伊橋も言ってやれ! ブヒって言ってやれ!」と強要。伊橋が「ブヒ…」と鳴いたあと、亜門GMは「オマエはこれでも着ておけ!」と練習生Tシャツを投げつけて宮武を追い払った。
続いて亜門GMの前説へ。まずはチェリーがリングに上がって6・1新木場でのチェリー10周年記念興行のメインイベントをチェリーvsアジャ・コングとアナウンス。チェリーはカード決定の経緯に関して「実はファンタジーイリュージョン(2011年11・13新木場)で一度アジャさんとシングルマッチをしているんですが、その試合の前にアゴを骨折してしまいまして、その日までに治療は間に合ったんですが、ただでさえアジャさんが強いのに(こういう状況では)不利だと思って、私の都合で特別ルールにしてもらって、石川ジャイ子とかシゲコ・デラックスを乱入させて試合をしました。でも結局、コテンパンに負けてしまいまして。やっぱり助けとかなしにアジャさんとシングルをしたかったなとずっとずっと思っていて。このまま一生、アジャさんとシングルマッチをする機会がなかったら、一生後悔すると思っていたので。今回やっと念願が叶いました」と説明。また、ユニオン5・18後楽園のチェリー&Xvs赤井沙希&レディビアードに関して「Xですけど、レディビアード、赤井沙希ちゃんに負けないぐらい、かわいい子を連れて来ています。今ここに呼びたいと思います!」と言うとすると『スリル』が流れて男色ディーノが登場。マスコミ席にいた赤井がドン引く中、ディーノはリングに上がって「パートナー? 今から呼ぶからとか言われて…」と寝耳に水だった模様。「ユニオンのアイドルと言えば私でしょう? そしてDDTのヒゲガールと言えばあなた男色ディーノよ。2人で組んで」と呼びかけると赤井に向かって「そこでのんきに座ってないで。あなたはオスカーでアイドルかもしれないけど、私もユニオンでアイドルなの。あと年齢では勝っているから。レディビアードに負けないかわいいパートナーも用意しているし。全然負けてない」と試合前から勝ち誇っていると、このやりとりに着地点を見いだせなかったディーノがチェリーをバックステージへと強制連行していった。
続いてアントーニオ本多が6・1新木場の自主興行の追加カードとして、HARASHIMA&里歩&DJニラvs火野裕士&さくらえみ&グレート小鹿のミックスト6人タッグマッチを発表。「みなさんグレート小鹿を見たことないでしょ? ぜひグレート小鹿を一目見てから送ってください」(アントン)。全6試合を予定しており「続報は寝て待て!」とのこと。
また亜門GMから6・14福岡から開幕する8・17両国メインのKO-D無差別級選手権次期挑戦者決定トーナメント「KING OF DDT」についてのアナウンスが。参加選手16名について、今年は過去の実績や昨年のKING OF DDTでの成績を踏まえ、本戦出場12名を決定。残り3枠は予選で争われ、さらに残り1枠をユニオンプロレス枠としてユニオンサイドに「誰か一人決めてください」と一任したことを発表。予選は5・17春日部、5・25名古屋、5・29新宿で争われ、参加選手は松永智充、佐々木大輔、彰人、高尾蒼馬、平田一喜、遠藤哲哉。本戦出場選手はアントン、大石真翔、石井慧介、竹下幸之介、MIKAMI、マサ高梨、ヤス・ウラノ、坂口征夫、男色ディーノ、ケニー・オメガ、飯伏幸太、5・25名古屋のKUDOvsHARASHIMAの敗者。いつでもどこでも挑戦権保持者の入江茂弘と、8・17両国で鈴木みのる戦絡みに出場する高木三四郎と中澤マイケルは除外。出場選手に関してはいつどこ権の行方で変更される場合あり。
さらに今大会でのDDT EXTREME級選手権試合のルールに関して再び『スリル』が流れて王者のディーノが登場。「マサ高梨選手とはいろいろございましたので、今回は完全に決着をつけようと思っています」とルールについてスリータイムスフォールと発表。「試合を通して3回しかフォールにいっちゃダメだと。あの子と闘う時に一番警戒しているのは丸め込みだから。安易な丸め込みを封じに来た、勝ちに来たと思っていただければ」(ディーノ)。なお、両者ともにフォール権を使い切った場合はサドンデスとなる。
ディーノが退場すると亜門GMは5・25名古屋の大物レスラー・齋藤彰俊の参戦を発表。「齋藤選手にはDDTの選手とシングルマッチで対戦してもらうことになります」と言うと対戦相手を呼び込む。ここで三度『スリル』が流れてディーノが登場。「いやあ男色ディーノvs齋藤彰俊、大変楽しみです」(亜門)「嫌な予感したんですよ。さっき進行係に『まだ待っていてください』って言われて待っていたんですよ」(ディーノ)「控室のドア閉める時は気をつけてね。あとで血で血で争う抗争に発展すると思うので」(亜門)「たぶん、そういうのわからないと思うわ」(ディーノ)
第1試合は大石真翔vs勝俣瞬馬のシングルマッチ。大石のテクニックに押し込まれる勝俣は打点の高いドロップキックでようやく反撃。ボディースラムで叩きつけ、向き直り式ダイビング・ボディーアタックを放つも続くミサイルキックはスカされてしまう。大石のミラクルエクスタシーも丸め込み、フランケンシュタイナーで2度回避できたが、三度目でキャンバスに叩きつけられフォール負けを喫した。
第2試合はMIKAMI&松永智充&星誕期vsアントーニオ本多&DJニラ&ワンチューロの6人タッグマッチ。ワンチューロがローンバトルを強いられる。ワンチューロに大声援が飛ばされると松永にショルダーネックブリーカーを決めて、ようやくアントンとタッチ。アントンが一気呵成の攻め。替わったニラもMIKAMIにニールキックを決めて場内どよめく。ワンチューロはニラのロケットパンチの援護を受けて丸め込みを決めたがカウント2。ワンチューロが松永を羽交い絞めにし、アントンのシーソーホイップからニラが「第二次スーパーロケットパンチ」を放つがかわされて誤爆。ワンチューロがトミーボンバーで攻め込まれ、最後はバックドロップで3カウントを聞いた。
試合後、ディーノが現れると今大会にワンチューロのお母さんが来場しているとアナウンス。紹介されたワンチューロ母が「男色牧場classic公開収録~さよならワンチューロ~」5・20新木場を中国への観光旅行により参加できないため、急きょこの場でワンチューロ母も交えた収録を執りおこなった。
第3試合は鈴木みのるvs中澤マイケルのスペシャルシングルマッチ。試合前にスクリーンでは亜門GMがマイケルに「大丈夫かよ」と心配そうに呼びかける映像が流される。「僕だって1月から4ヵ月間、何もしてなかったわけじゃない」と言うマイケルに亜門GMは「そんな風に見えないけどなあ。なんだったらギャグの一つや二つでごまかしたっていいんだぞ。アルティメット・ベノムアームでワーッとやったら鈴木さんだって笑ってくれるんじゃないか」とアドバイス。しかしマイケルは「GM、今日はそういう試合じゃないんですよ! 僕が鈴木さんに認めてもらえるか、そういう試合でしょ!」と言うとショートタイツの中からスルリと脱いだアンダータイツを机に叩きつけ「これは使いません。見ててください」と言って試合に向かっていった。試合ではマイケルが足関節を取るも鈴木は余裕の舌出し。逆にアキレス腱を固めてマイケルを絶叫させる。なんとかロープに逃げたマイケルはフットボールスピアを仕掛けるもキャッチされてフロント・スリーパーへ。これをロープに押し込んでエスケープしたマイケル。チョップ合戦、エルボー合戦で気合いを見せるマイケルは「熱くなってきたぜー!」とサポーターを外すが、その間に顔面を蹴られる。鈴木に「熱くなってきたなら来いよ!」と挑発されたマイケルはさらにチョップを打ち込み「火照ってきたぜー!」とサポーターを外したが、その隙に顔面を蹴られてしまう。それでもめげないマイケルはチョップを打ち込み、ついにはアンダータイツを装着してアルティメットベノムアームを鈴木に決める。これを鈴木は仁王立ちで受け止めると張り手からワキ固め。「無理! 無理!」と叫ぶマイケルが「ギブ…」と言いかけたところで鈴木が技を解除。アンダータイツを蹴ってリング下へ排除するとマイケルに飛びつき腕十字。「もう無理!」と叫ぶマイケルが「ギブ…」と言いかけたところで、またも技を解除した鈴木は張り手連打。スリーパーで絞めあげ、ゴッチ式パイルドライバーの体勢に持ち込んだところで、マイケルがタップした。この結果に納得しない鈴木は試合を止めた松井レフェリーにもゴッチ式パイルを決めようとする。松井レフェリーは慌てて回避した。
試合後、マイケルは「もう無理っすよ! アナタと組むなら両国で楽できると思ったけど、なんなんすか! ベノムアームは効かないし、僕に脱がせてもくれないし! 僕のパートナーなら、僕のこと生かさなきゃダメでしょ!」と、この期に及んで上から目線。場内からの「え~」の声に「すいませんでしたね。期待は裏切りました。裏切るためにあります、期待というのは。両国で鈴木さんと僕が組むのは甘い考えでした。今日はありがとうございました。失礼します」と握手を交わそうとしたが、鈴木がマイケルの手を離さない。鈴木は「そうなんだ。なんでオマエ、握った手を離さないんだよ! そんなに俺と一緒にやりたいのか? よし、両国まであと3ヵ月、俺がみっちり鍛えてやるよ! 3ヵ月後、オマエらの前に出てくるマイケルはただのマイケルじゃない! ハイブリッド・マイケルだ! よし行こう!」と言うと、マイケルを連れてバックステージへ。
【試合後のコメント】
マイケル いやいや、これっきりということで…。
鈴木 何? 握手したじゃねえか! 男と男の握手したじゃねえか。
マイケル 試合が終わってありがとうございましたという握手で…。
鈴木 じゃあもう一回しよう…(強引にマイケルの手を握ると)よ~し、あと3ヵ月! コイツをバッキバキにものすごいモンスターにしてやるよ!
マイケル この展開が嫌だったのに!
鈴木 モンスター中澤、これから誕生するぞ!
マイケル 助けて~!
鈴木 とりあえずだ…腕立て伏せからいこう。
マイケル 今ですか?
鈴木 今だよ!
マイケル ちょっと週末、札幌の試合もありますし、この試合の翌日はオフなんで美味しいものも食べたいから火曜日からでもいいですか?
鈴木 お~今すぐここでやれよ!
マイケル 聞く耳をもたない!
鈴木に叩かれたマイケルはプッシュアップをやることに。「とりあえず100回やれ!」と言われたマイケルは「1、2、3…」とこなしていくも、鈴木が背中を容赦なく踏みつけて負荷をかける。「グェーッ!」と悲鳴をあげるマイケルに「オマエが俺を呼びつけたんだろ!」と鬼教官ぶりを発揮する鈴木。グロッキーなマイケルに「とりあえず10回やれ!」とやらせた鈴木はマイケルの両脚を掴んで手押し車の体勢。「ハイブリッド中澤になるんだろ!」と檄を飛ばして報道陣の前を突っ切っていった。
第4試合は石井慧介&入江茂弘&高尾蒼馬vs彰人&竹下幸之介&遠藤哲哉の6人タッグマッチ。チームドリフの素早いタッチワークに遠藤が捕まってしまう。遠藤は入江の巨体をブレーンバスターで叩きつけてピンチを脱出すると、替わった竹下が石井と高尾をまとめてドロップキック。入江にもコーナーに駆け上がってのスイングDDTを決めてみせる。入江もダイビング・エルボードロップで反撃に出ると、石井がミサイルキックで続く。竹下はヒザ蹴りからハーフハッチ。石井のジャーマンにラリアットでやり返して両者ダウン。彰人vs高尾の局面に移ると高尾がトラースキック。これは竹下、遠藤がカット。石井と高尾がフラップジャックで入江を彰人に当てようとするが、かわされて自爆。すると遠藤が石井、入江にまとめてミサイルキック。彰人がエクスプロイダーから高尾へキン肉大移動を仕掛ける。コーナー上で粘る高尾を竹下と遠藤がドロップキックで撃ち落とし、彰人が変形トルネードボムから最後はキン肉大移動で仕留めた。
試合後、マイクを取った彰人は「仙台大会の後、ディーノさんと大石さんに『オマエは群れに帰れ』と言われました。これは僕なりに大石さんとディーノさんのサポートがこの前の後楽園までで、ここからは自分自身の力で自分の道を見つけてやっていけと言ってくれたんだと思います。いろいろ考えて僕は新しい道を決めました。近々、納得いく形でお伝えします」と言って引き揚げた。
第5試合は高木三四郎&大鷲透&平田一喜vs飯伏幸太&ケニー・オメガ&佐々木大輔のエニウェアフォール6人タッグマッチ。高木&大鷲が入場しても平田は現れない。するとケニブシ佐々木がリングインした後に、あの曲が流れてあのアイマスクを付けた平田が北側ひな壇に登場。その間にリングでは試合がスタート。踊らんとした平田を何かを察知した大鷲がショルダーアタックで止めに入って、さっそく場外戦。北側ひな壇での数珠つなぎの首4の字。高木は「歌舞伎町に行くぞ!」と飯伏を連れて売店へ。その間に北側ひな壇を鈴木がマイケルを手押し車しながら突っ切る。売店前では高木が飯伏のキューピー人形を発見し、その腕を捻ると飯伏も痛がる。飯伏は養生テープを手にすると高木ばかりでなく、なぜか宮武の口もグルグル巻きにして封じてしまった。平田はケニーをエレベーターの中へと叩きつけてドアを閉めてしまって勝ち誇る。しかしすぐに蘇生したケニーがその背後から攻撃してエレベーターでの横入り式エビ固め。場外戦は選手控室まで移動し、高木と佐々木は宮武のバッグの中からアダルトDVDを大量発見。2人はそのDVDを使ってのチャンバラ。さらに北側ひな壇へと戻ってくると高木はアダルトDVDで飯伏、ケニーを攻撃していく。高木はバックステージから自転車を持ち出し、自転車ラリアットをケニブシに決めた。さらに自転車で疾走するが飯伏がフロント・ハイキックで迎撃。今度は飯伏が自転車に乗り込み、カウンターを滑走。ケニーと佐々木に抱えられた平田に一直線でぶつかっていった。リングインした平田にケニーと佐々木が串刺しエルボー。飯伏は自転車をリングに入れて跨ると、串刺し式に轢いた。2度目は平田が力で止めて、あの曲をかけさせるとなぜかパワーアップ。全員をなぎ倒してあの曲でダンスしている背後を佐々木がポスターが大量に入った段ボール箱で殴りかかり、飯伏も筒状ポスターで平田をメッタ打ちにすると、ケニーのポスターを使っての波動拳から飯伏がジャーマン。最後は平田の頭に段ボール箱を被せてから飯伏に投げられた佐々木がケニーとのPKこころを決めて勝利した。飯伏は大変満足げな表情で引き揚げた。
試合後、高木が「大鷲さん、見て。踊り切った平田、すっげえいい顔してるよ。平田、ありがとよ」とダウンしている平田に声をかけると「それはそうと、2つ前の試合後に鈴木みのるが中澤マイケルを鍛え上げるだと? フザけんじゃねえよ。3ヵ月そこらであんなダメ人間がどうにかなるわけねえだろ!」。すると鈴木がマイケルに手押し車をさせながら登場。鈴木はマイケルにプッシュアップをやらせると「おい、たかだか3ヵ月でこんなダメ人間が変わるわけねえて言ったな。おい、3ヵ月あればな、人間なんだってできんだよ! できるよな? はい、次ジャンピングスクワット。おい、次テメエの前にコイツが来る時はバッキバキのハイブリッド中澤で来るからよ! いいな、オマエ一人でやんのか? 俺とハイブリッド中澤と」高木「…誰か連れてきてやるよ!」鈴木「誰かって誰だよ! おい、このまま売店にいくぞ!」。鈴木はパイルドライバー売店にマイケルを連行。休憩中、佐藤光留店長が観客に声をかける中、鈴木の熱血指導の下、マイケルはプッシュアップを延々とやらされたのだった。
セミファイナルはDDT EXTREME級選手権3タイムスフォールマッチ。第26代王者の男色ディーノはマサ高梨を相手に2度目の防衛戦。入場するなり高梨がディーノを丸め込むがカウント2。ディーノがカウント2でクリアしてファイト一発!から男色ドライバー狙い。高梨がこれを丸め込むもカウント2で返されてしまい、高梨はフォール権残り1回となってしまう。ディーノの男色殺法を前に攻めあぐねる高梨。ディーノは男色クローから高梨のバックを取って股間を突いていく。「無理!」と高梨はロープエスケープ。ナイトメアからフォールにいくと見せかけてしないディーノは再びナイトメア。またもカバーするフリをするなど精神的揺さぶりをかけていく。男色ヴィーナスからのカリクビクラズムは高梨がダイビング・ショルダーネックブリーカーでかわすと低空ドロップキックで逆転。タカタニック狙いをディーノがこらえてアックスギロチンドライバー気味に落とした。これはカウント2止まり。男色スープレックス2連発を食らった高梨は3発目を木曽レフェリーを使って阻止。コーナーに突っ込んでしまった木曽レフェリーがダウンしている間に高梨はディーノへの急所攻撃からタカタニックを決める。蘇生した木曽レフェリーがマットを叩くもカウント2。これで高梨のフォール権はゼロ。圧倒的に優位に立ったディーノが垂直落下式ブレーンバスター。キス・マイ・アスから垂直落下式ブレーンバスターをもう一発。このカバーを返されてディーノの残りフォール権は1。ディーノはここでゴッチ式男色ドライバーを決めたがクリアされてしまってフォール権はゼロになった。これでサドンデスへ突入。ディーノはリップロックをかわされるもニールキックを決めてブレーンバスターからリバースえび反りジャンプ2連発。これでカバーするも返されてフォール権はゼロに。ディーノは男色デストロイからカバーするもカウントは取られない。ディーノは仰向けになるとダウンする高梨の腕を自らの体の上に置いてフォールを取らせてクリア。頭を使ってサドンデスへと持ち込んだディーノはリバースえび反りジャンプへ。高橋はこれをかわしてレッグラリアットを決めていく。エルボー合戦からナックルの打ち合い、さらに頭突き合戦へと発展するとディーノはリップロックから男色ドライバー狙い。かわした高梨がトラースキック。ディーノがゲイ道クラッチを狙うもこれを高梨がレッグロールクラッチホールドに切り返して3カウント。これにより高梨がEXTREME級王座をかっさらった。
試合後、高梨がマイクを取る。高梨「前チャンピオン、ディーノを称えてやってくれ。俺にとってアンタはいつだって憧れだったんだよ…なんて言うと思ったか間抜け野郎、負け犬野郎! 醜い肌を隠すためのEXTREMEを失っちまったな。オマエらこのリングからさっさと消えちまいな。このロートルとポンコツ野郎!」大石「おーい! ディーノのことはいいよ! 俺のことを悪く言うんじゃねえ! このロートルでポンコツでデブの仇は俺が取る。そのベルトに挑戦させろ!」高梨「大石、相変わらず安定のゲスっぷりだな。オマエのそういうところ、嫌いじゃねえけどよ。俺がチャンピオンでオマエがチャレンジャーなんだよな。なんで俺より目線が上でお願いしてんだ? お願いの仕方知んねえのか?」大石「これでいいんだろ!(土下座)」高梨「オマエの安い土下座なんか、何の意味もねえんだよ」大石「クッソー! これならどうだ!」大石がキャンバスに突っ伏す。高梨「ド、土下座を超える土下寝! わ、わかりました。元に戻ってください、俺が気まずいんで。GM、このゲスレスラーのEXTREME挑戦を俺は認める」これを受けて亜門GMは5・25名古屋でのDDT EXTREME級選手権試合をアナウンスしたが「ルールはどうしましょうか?」。高梨「今試合終わったばっかりでルールなんて出てくるわけねえ…(したり顔の大石に)オマエ、ツッコミ待ちだよなあ。オマエがルールを考えてきたっていうツッコミ待ちだよなあ。だけどなあ、なんで挑戦者のオマエが俺より上でお願いしてんだ? ルール提案してんだったら、それなりのお願いの仕方があるよなあ」すると大石は「これでいいんだろ!」と逆立ち。高梨「おおっ! 土下寝を超える土下立ち! やめてください。そこまでされたら認めますんでルールを教えてください」大石「5月25日、名古屋大会にはこの間の両国大会にも参戦してくれた俺の推しアイドル、しず風&絆の参戦も決定してるんだよ。というわけで俺のもっとも得意な試合形式、アイドルランバージャックデスマッチでそのベルトに挑戦させろ!」高梨「どうなんだ、そのルール。俺にアイドルとかいない人を見越して…オマエにしてはいいルールだな。こっちもアイドルを呼べるわけだよな。俺が呼んでくるアイドルは…さくらえみ率いる我闘舞雲だ!」大石「アイドルにしては年増…」高梨「オマエがなんと言おうとしてもアイドル活動しているしな。それにそのルールを教えてくれよ」大石「僕らのどちらかが場外に落ちた場合、アイドルたちにペシペシパシパシされる夢のような試合形式です」高梨「名古屋でさくらえみにペシペシパシパシされて、テメエが負けてせいぜいそのアイドルに控室でなぐさめてもらうんだな。やってやるよ!」
【試合後のコメント】
大石 名古屋といったらしず風&絆なんだよ。俺が2年前から推しているしず風&絆が俺のセコンドにつけば負けるわけねえんだよ。相手は高梨? あんなポンコツ野郎に負けるわけねえだろ。ディーノの仇は俺が取る。
――高梨選手サイドのアイドルは我闘舞雲だが?
大石 アイドルに認めたくないけどな、まあいいや。挑戦者の提案した形式を汲んでくれたわけだからな。我闘舞雲のアイドルは百歩譲りますよ。あまり大きい声じゃ言えないけど、あんな年増なアイドルにしず風&絆は負けませんよ。そして俺も負けねえ。
メインイベントはKUDO&坂口征夫vsHARASIHMA&ヤス・ウラノのタッグマッチ。HARASHIMAがKUDOにギロチンドロップを決めれば、替わったヤスが背中を引っ掻く。背中へのローキックを打ち込むと、KUDOがスナップメイヤーからローキックで反撃。坂口が出てくるとミドルキックなど蹴り技で攻勢。KUDOの倒立式ダブルニードロップを食らいリング下に逃げたヤスへ坂口がエプロンからのPK。これに場内は騒然。KUDOと坂口の打撃に防戦一方のヤス。坂口の高速ブレーンバスターからKUDOのトップロープ越えニードロップの連係も決まって、ますますヤスはピンチに。ヤスをコーナー最上段に寝かせて坂口がランニング・ニーリフト。そこからKUDOがカバーするもカウント2。坂口のコブラクラッチはロープに逃げられる。ヤスはPKをブロックし、さらにサッカーボールキックをかわして丸め込み、低空ドロップキックを決めてHATRSHIMAとスイッチ。HARASHIMAは坂口に雪崩式ブレーンバスターからカバー。これはカウント2。ファルコンアローをかわした坂口がヒザ蹴りで襲いかかり、替わったKUDOがミドルキックを出すと、HARASHIMAと打ち合いに。HARASHIMAがジャーマンを決めれば、KUDOもジャーマン。ハイキックが相打ちになると、KUDOが延髄斬りを決めて坂口とタッチ。HARASHIMAが水面蹴りから低空延髄斬りを決めると替わったヤスがマンハッタンドロップ。ロープに引っ掛けて低空ドロップキックを決めるもカウント2。しかしツームストーン・パイルは決めきれず、KUDOと坂口のサンドイッチPKの餌食に。KUDOのカバーはHARASHIMAがカット。KUDOのバズソーキックはカウント2。コーナーに登るKUDOをHARASHIMAが阻止。ヤスが捕獲すると雪崩式フランケンで飛ばしてHARASHIMAがスワンダイブ式ボディープレスの連係。さらにヤスがスライディングキックに繋ぐもカウント2。コーナーに登ったヤスを坂口がキックで宙づりにさせるとKUDOがダイビング・ダブルニーを投下。このカバーはHARASHIMAがカット。KUDOがスピンキックでHARASHIMAを排除すると坂口がスワンダイブ式ナックルパンチ。続けてKUDOがダイビング・ダブルニードロップを投下して3カウント。
試合後、酒盛りせんとする酒呑童子の元へ缶ビールを持った彰人が現れる。高梨「オマエが言う近い時が来たんだな。俺が説明しなくても彰人の右手にあるもの、ビールでわかるよな。正直、オマエが兄貴と坂口と並んだら最高にいいなと思うよ。俺らと乾杯といこうじゃないか」彰人はビールを飲み干すフリをして高梨に噴霧! 彰人「HARASHIMAさん、アナタ達とならいろんな夢がかなえられると思うんで、一緒にやっていきましょう!」HARASHIMA「…彰人、こっちに入る? もちろん大歓迎だよ! ウラノ君、いいよね?」ヤス「なんか軽くない!?」HARASHIMA「重いも軽いもないって! 3人でやっていこう! KUDO、僕は新しい仲間も増えたし、これ(いつどこ権)を守り続けて5・25名古屋で挑戦して、そこで勝ってまたそのベルトを巻くから楽しみに待ってろよ!」KUDO「HARASHIMAさん、アンタとの再戦、正直予想していなかったけど、ここで負けたら何の意味もねえだろ。あんたをブッ倒して、俺が両国のメインに立つ!」HARASHIMA「試合に負けて悔しいんだけど、彰人が僕らのユニットに入って嬉しいね。彰人さ、カッコいいマイクを何かよろしく」彰人「あれいきますか? 俺達には夢がある! I have a dream! We hava a dream!」彰人が拳を突き上げると、慌ててHARASHIMAとヤスも拳を突き上げて引き揚げた。リングに残った酒呑童子。高梨「なんなんだ、アイツら! 自由にやりやがって! けどな、酒呑童子のベルト独占まであと一歩だ。あとはKO-Dタッグのベルトを札幌で坂口とKUDOがもらって完全なる宴をやってやる。今日はその前夜祭だ!」KUDO「僕らのホームである新宿でいっちゃいましょうか! 新宿の皆さんと酒盛りだー!!」
【試合後のコメント】
HARASHIMA 試合は不覚を取ってしまったけど、新しい仲間が増えて、ユニット名も何も決まってないけど、これから強力な仲間が入ったんで、これから盛り返していくよ。僕はこのいつでもどこでも挑戦権を持ち続けて、全部勝って5月25日の名古屋でKUDOに勝って、またベルトを必ず巻きます。メンバーも増えたから、いろんなベルトもどんどん狙っていきたいと思います。
ヤス 3人になったから狙えるベルトもあるしね。
――彰人選手、改めてこのユニットに入った理由をお願いします。
彰人 ウラノさんとはもともと組んでみたかったし、HARASHIMAさんはDDTの絶対的な象徴。ここに入ったら、いろんなことが動くんじゃないかと思って。僕の夢、みんなのいろんな夢が叶うんじゃないかと思って、このユニットに入ることを決めました。
――その夢とは?
彰人 もちろん両国のメインに立つとかベルトとかいろいろあります。その夢が叶えられるユニットなんじゃないかなと思いました。
HARASHIMA 夢や希望を持って入ってくる仲間をどんどん入れて、最高のユニットでありたいと思います。
ヤス 彰人選手の見る夢がどんな夢かわからないけど、それに乗っかっていったら楽しいんじゃないかなと思います。彰人クンは面白い選手だと思っていたので楽しみです。
――最後の締めは?
彰人 僕はI have a dreamという演説が好きで、あれで締められると思ったら…。
HARASHIMA 彼の脳内でできていたみたいで。いつものあれと言われてもわからなかったです。
彰人 できてましたね(苦笑)。
HARASHIMA まあ、そういうところも頼もしいかなとと思います。
高梨 今日も酒がうまいっすね、兄貴、坂口さん! そして今日は新しい肴、EXTREMEを手にした。あとは残るベルトは2本だけだよな。KO-Dタッグのベルト、ゴールデン☆ラヴァーズ、はっきり言って最強のタッグチャンピオンかもしれねえけどな、あと一歩なんだ。兄貴と坂口さんがベルト剥ぎ取ってやるよ。そしたら見ろ、どんどん地酒が集まってきているんだ。今は持ちきれねえから、ここにこれだけしかねえけどな、札幌でベルトをコンプリートしたら、最高の宴をリング上でおこなってやるよ。そのまま、すすきので朝まで飲んでやるよ。なあ、兄貴!? まずは札幌だよ。そしてその後に控えるのはHARASHIMAとのタイトルだ。 大石はもうどうでもいいよ。けどな、HARASHIMAはさすがに強敵だよ。でも今の兄貴だったら…言ってやってくれ。
KUDO こんなところで負けたら俺なんだったんだって。
高梨 本当だよ。ベルト取ってリターンマッチで負けちまったら、なんだったんだよ、兄貴はよ。
KUDO 絶対負けないからな。またもう一回アイツを倒したら、さらにおいしい酒が飲めると思うんで。アイツを倒したら俺が両国へいける。
高梨 両国の先までいけるよ。この先はずっとKUDOがDDTのマット引っ張っていくからな。俺らは全力でそれをサポートするだけだ。なあ、兄貴?
KUDO そういうことです!