樋口と無差別級王座の前哨戦になるかもしれない一戦で勝利した上野。
なかなか結果が出せていない石田にゲキ!
7月15日、大阪・アゼリア大正で「熱帯ナニワン・サマー」が開催。メインイベントではKO-D無差別級王者の樋口和貞が石田有輝とのハリマオで、上野勇希&To-yのThe37KAMIINAと対戦。樋口が8・30ひがしんアリーナ大会で秋山準からベルトを防衛すれば、翌31日の後楽園ホール大会で上野が挑戦するため、前哨戦になるかもしれない一戦だ。
樋口がTo-yとエプロンで相撲を取ってみせると、石田も上野にエプロンでの相撲を要求。この勝負に応じた上野だったが、立ち会いからまさかの顔面蹴り。「これはプロレスなんだ!」と正論を叫びながら石田を攻撃。
ユニットとしては好調なハリマオだが、その中で何とか結果が欲しい石田は得意のどすこい殺法や樋口とのハリマオ連係でThe37KAMIINAと互角以上の試合展開に。上野も樋口をかなり意識しているようで、奥の手であるブラックアウト・スリーパーで樋口を捕獲。しかし樋口は上野の腕をつかんで引き剥がすと、クローで逆に上野を捕まえてクロースラムを狙う。後方回転して逃れた上野は、スタンディングのシャイニング・ウィザードを発射。しかし、正面からキャッチした樋口はそのままマットに叩き付けようとしたが、上野がウラカンホイップで切り返すという高度な攻防を展開。
粘る石田をJul.2で沈めた上野は「樋口さんとはもしかしたら8月31日に、樋口さんが秋山さんとの防衛戦に防衛したら僕とやって、僕に敗れることになるわけなんですけど」と樋口を牽制した上で、「石田有輝はエネルギーにあふれ、パワーで持って行くんですけど、今ひとつ結果が残せていないところが……。何でもいいんですけど、自分がこれなら一番だと思うことを突き詰めて、引っさげて、また俺の前に来てくれ!」と石田にゲキを飛ばした。
タッグ王座挑戦間近の秋山&大地はチームワーク向上!
孤軍奮闘の王者・飯野は「前哨戦でスピアを出していない」
7・27青梅大会で飯野雄貴&納谷幸男のThe Apexが持つKO-Dタッグ王座への挑戦が決まっている秋山準&佐藤大地が、飯野と前哨戦を行った。飯野に対してとくにかく敵意剥き出しで向かって行く大地を秋山がうまくコントロールしていることもあり、試合を重なるごとにチームワークが上がっている挑戦者チーム。一方の王者チームは納谷が負傷欠場中のため飯野が孤軍奮闘。この日は大地が飯野とタッグを組んだ高尾蒼馬からマッドスプラッシュで勝利したが、飯野は「大地君、いい蹴りだったよ。いいエルボーだったよ。すごいいいものをもらったよ。俺の胸までしっかり響いたよ。でも俺は前哨戦で1回もスピアを出していない。青梅でお前のお腹からヘシ折ってやる! お前を奈落の底に落としてやる!」と、前哨戦で温存しているスピアで大地を仕留めることを予告した。