15日、大阪・天王寺区民センターにて「天王寺プロレス園!2014」がおこなわれた(試合結果)。大会前にはリング上でちびっこプロレス教室も開催され、ちびっこがマット運動、腕立て伏せ、スクワット、相撲流の四股、チョップ、練習生相手の相撲勝負といったメニューにチャレンジ。HARASHIMA先生が終了の挨拶を始めたところで中澤マイケルが乱入。「10分やそこら練習したからといって強くなれると思うのか?」と悪態をつくも、ちびっこたちは先ほど練習したチョップをマイケルの打ち込んで撃退した。
オープニングでは鶴見亜門GMと井上マイクリングアナがリング上へ。対戦カードを発表した後、各試合の見どころを解説。ここで第5試合に組まれているタッグマッチの大石真翔のパートナーXを「旭志織」とアナウンス。さらに「Xを迎えるには儀式がある」と亜門GMは開場後のサイン会を終えて、まだアリーナ後方に残っていた男色ディーノと大石、さらには「Xの旭志織選手もリング上へ」と呼び込んだ。旭は姿を見せなかったが、リングに上がったディーノは「Xって、『入場です』ってなってお客さんが『ワーッ!』ってなるんでしょ? 先にバラしてどうすんの? 盛り上がらないでしょ!」と抗議したが、亜門GMは逆に「DDTのお客さんは、Xが誰かわかっていたら盛り上がれないとでも思ってるのか!?」とディーノに反論。ここで観客に“X入場時”の練習を強いた。1度目はさほど反応がなく「大阪のファンはノリがいいんじゃなかったのか!」と亜門GMはキレ気味に絶叫。2度目の練習で大いに盛り上がって“合格点”を出した。それを見てディーノも納得。そのままディーノの「大阪大会スタート!」のコールで第1試合を迎えた。
第1試合は石井慧介vs中澤マイケルのシングルマッチ。試合開始のゴングが鳴ると、組み合う前に石井が潔癖症だと暴露したマイケルは、タイツの中に手を入れ、手のひらを舐めてから手四つの力比べに誘う。それでも潔癖症の石井は応じようとしたが、結局組み合うことなく、キック、エルボーで攻撃する。劣勢に追い込まれたマイケルは、仕方なく持参したペットボトルの水で手を洗い、改めて組み合った。正々堂々と対戦するかと思われたが、マイケルは石井を場外戦に誘い込み、優位に立ったところで「さっき俺にチョップした子供はどこだ!」と、プロレス教室に乱入して返り討ちに遭った仕返しをここで晴らそうとするも、ちびっこたちは名乗り出ず。リング下で石井にシュミット式バックブリーカーを決めたマイケルは、フロアに大の字になる石井を尻目にエプロンに上がり、口に水を含んでダウンした石井の顔にマーライオン。リングに戻ってきた石井の股間をトップロープに打ち据えて、変態スライドで追い打ちをかけた。続くハットトリックキックの蹴り脚をキャッチした石井は、ドロップキック、串刺しバックエルボー、ミサイルキック、サマーソルトドロップと一気呵成に攻め立てる。スピア、ダイビング・ショルダーアタックを返したマイケルは、アルティメット・ベノムアームをセットしようとする。ここで石井は、マイケルがヒザまでずらしていたショートタイツを頭にかぶせて動きを封じる。そのままバックに回ってジャーマンで投げようとしたものの、マイケルはレフェリーをつかんで防ぐ。さらに石井の急所に蹴りを見舞ってアルティメット・ベノムアームをセット。しかし石井の防御に遭い、逆に自分の顔面にアルティメット・ベノムアームを押し付けられた。マイケルの動きが止まったところで延髄斬りを決めた石井は高角度ダブルアームDDTで勝利した。
第2試合は彰人&HAYATAvsMIKAMI&佐々木大輔のタッグマッチ。彰人とMIKAMIは11・23仙台のEXTREME級選手権試合の前哨戦第2ラウンド。王座を懸けて闘う両選手が先発。グラウンドでの展開からリストの取り合い、バックの取り合いという静かな立ち上がり。一旦、離れたところでそれぞれパートナーにタッチ。すると今度は一転してロープワークを駆使した速い展開に。佐々木がロープフロッグでジャンプしたところ、HAYATAが片ヒザを立ててストップ。そこに落ちてきた佐々木は股間を痛打する。これで流れを引き寄せたMIKAMI組。ここからしばらく、タッチを受けた彰人が捕まる展開に。MIKAMIのスリーパー、キャメルクラッチ、佐々木のネックブリーカードロップ、カウンターのエルボーバット、スリーパーと攻め立てられるが、佐々木が狙ったカウンターのスリーパーをボディースラムに切り返してピンチを脱出した彰人はHAYATAにタッチ。HAYATAがスイングDDT、コーナー2段目からのムーンサルトプレスと攻め立てれば、佐々木はドロップキック、クロス・フェースロックを返していく。HAYATAがハンドスプリング式のジャンピング・ハイキックを決めところで彰人にタッチ。彰人が佐々木を俵返しでマットに叩きつけると、佐々木はDDTを返していく。替わったMIKAMIは、スワンダイブ式のスレッジハンマーでリングに飛び込んでくると、スコーピオンデスドロップ。しかしMIKAMIのスワントーンボムをかわした彰人は、投げ捨てジャーマンを決める。その後、互いに丸め込みを仕掛けるもフォールは奪えず。ここで彰人はMIKAMIのヒザを攻撃。マットに叩きつけ、足4の字を決める。苦しむMIKAMI。しかし場外乱闘でHAYATAを振り切った佐々木がコーナー最上段からダイブしてのエルボードロップを彰人に放ってカット。MIKAMIのミッキーブーメランをキャッチした彰人はアンクルホールドを狙うが、MIKAMIは体を入れ替えてのデュランダルで彰人を振りほどき、ミッキーブーメランから450°スプラッシュ。そのままカバーにはいかず、キャトルミューティレーションへ。これで王者からタップを奪った。
第3試合は大鷲透&平田一喜&DJニラvsKUDO&坂口征夫&マサ高梨の6人タッグマッチ。ニラは自身が加わることによる戦力ダウンをの差を埋めようとルチャ・リブレルールでの対戦を要求。高梨とKUDOは拒否したものの、坂口が「ルチャ・リブレルール? 上等だ」と承諾したため、採用された。先発は坂口とニラ。距離を置いてからロケットパンチを放ったニラだが、あっさりかわされる。マットにうつ伏せになったニラにスリーパーを決めた坂口、するとニラはあっさりタップアウト。ルチャ・リブレルールなど一切関係なく、秒殺で勝負が決まった。
出番なく終わった平田は納得いかず。マイクを手にすると再試合を要求。強引に試合開始のゴングを鳴らさせた。息を吹き返したニラはまたしてもロケットパンチでの先制攻撃を狙ったが、かわされてスリーパーに捕らえられる。先ほどと同じ展開だったが、大鷲透と平田が慌てて飛び込んで、ニラがタップする前にカット。そのままニラをリング下に転がり落として試合の権利を移行させた。そして高梨と大鷲がロープワークを使った攻防を繰り広げると、KUDOと平田もアームドラッグの打ち合いなど、ルチャ・リブレ的な動きを披露した。しかし平田がカウンターのミドルキックを浴びて動きが止まった。坂口のボディーブローを浴びてダウンすると、コーナーの大鷲から「いつもと同じに戻ったじゃねぇか!」とヤジが飛ぶ。防戦を強いられた平田だったが、コーナー2段目のミサイルキックをKUDOに決めて大鷲とのタッチを成立させる。大鷲は坂口にビッグブーツ。高梨をヘッドロックに捕らえると、そのままジャンプしてKUDOにヘッドシザーズ。そのまま2人を振り回す。KUDOのミドルキックに逆水平を返していった大鷲だが、コーナーに追い込まれてしまう。さらにキチンシンク、ボディーへのダブルニードロップを浴びた大鷲。替わった平田にも集中攻撃を浴びせる酒呑童子だったが、高梨に時間差ロープワークからエースクラッシャーを決めた平田。ここでニラに試合の権利が移る。ここでも坂口にロケットパンチを放ったニラだったがまたもやかわされる。またもスリーパーに捕らえた坂口。しかしニラはうまく体を浴びせて坂口を丸め込む。辛うじてカウント2で返した坂口。坂口のペースを乱すことに成功したところで大鷲と平田が連係で追い込んでいったものの、ニラこの日4度目のロケットパンチもかわされてしまった。今度はスリーパーでなく、4点ポジション状態のニラの左腕をとった坂口は、その腕を自身の足に巻きつけるようにしてニラの体越しに前転。そのまま丸め込んでのラ・マヒストラル。これでフォールを奪った。
第4試合は男色ディーノvs遠藤哲哉のシングルマッチ。序盤はディーノのペースになかなか攻撃の糸口を見出せなかった遠藤哲哉だったが、カウンターのドロップキック決めると、ディーノはリング下にエスケープ。時間をかけてエプロンに上がってきたところでドロップキックを放ってリング下に落とした遠藤はトップロープ越しにトルジーニョで飛び込んでいった。さらにリング内に戻ってきたディーノにブレーンバスター、ドロップキック、ノーザンライト・スープレックス。ディーノも遠藤の股間をつかんでのスクリュー攻撃からのDDTで反撃に転じ、ナイトメアを狙う。しかし遠藤に下から背中を蹴られて不発。遠藤はバックドロップからフェースロック気味のキャメルクラッチ。そしてコーナーに上る。ディーノは股間をつかんでのデッドリードライブで叩きつけようとしたが、着地した遠藤はソバットを決める。それでもディーノはファイト一発から男色ドライバー狙い。ディーノの漢タイツに頭を突っ込んだ遠藤だが、男色ドライバーは決めさせず。頭を抜くとエルボーを打ち込んでいく。必死に踏ん張って倒れないディーノ。意地を見せたものの、左右のエルボーからローリングエルボーにダウン。すかさずムーンサルト・プレスを決めた遠藤だったが、ディーノはカウント2で肩を上げると、そのまま遠藤の唇を奪う。しかし遠藤は強引にディーノを担ぎ上げると、トーチャーラックボムへ。カウント2で返されると、フラフラと立ち上がるディーノの腰にスワンダイブ式ミサイルキック。さらに起き上がろうと四つん這いになった状態のところへムーンサルト・プレスを放った。最後はスカイツイスター・プレス。そのまま押さえ込むと3カウントが数えられた。試合後、遠藤が握手を求めて右手を差し出す。その手を握り返そうとする動きを見せたディーノだが、握り返すことなく中指を突き立てた。
第5試合は竹下幸之介&松永智充vs大石真翔&Xのタッグマッチ。11・30後楽園で行われるKO-Dタッグ選手権試合の前哨戦。大石真翔のパートナーは「X」と発表されながらも、その正体が旭志織であることも同時に明かされている。それでも「X」の驚きを演出するよう予行演習させられた観客は、入場テーマ曲冒頭の「ごきげんよう」の声が聞こえるや、総立ちで旭を迎えた。大石が先発しようとした者の、観客から大「旭」コール。それに応える形で旭が先発で飛び出すと、エプロンに控えていた竹下幸之介も松永智充を制してロープをくぐる。フィンガーロックでの力比べで始まり、ヘッドロックからの投げを打つ竹下。旭がヘッドシザースで返すと、竹下はネックスプリングではずそうとするが、旭は竹下が反動をつけようと足を上げたところをキャッチしてそのままエビ固めへ。竹下は慌ててカウント2で跳ねのけた。タッチを受けた大石にシュミット式バックブリーカー2連発を決めたところで松永にタッチ。松永は竹下が痛めつけた腰に狙いを定め、ショルダースルー、腰にヒザを押し当ててのキャメルクラッチ、ブレーンバスターを攻め立てる。竹下もブレーンバスターで続き、逆片エビ、STF、裏STFと腰狙い。防戦一方の中で、何とか旭とのタッチを成立させた大石。旭は十字チョップからエルボーの打ち合い、ニールキックとつなぐ。ブルーサンダーを返した竹下に対し、旭は卍固め。カットに飛び込んできた松永を大石がコブラツイストで捕らえる。腰投げで大石を振りほどいた松永は、旭の卍固めをカットしようとしたものの、旭は2人まとめての卍固めで捕獲した。そこに大石が低空ドロップキック。大石が竹下にランニング・フォアアームを決めると、松永は大石にバックドロップ、ドリル・ア・ホール・パールドライバーからスモーピオン・デスロック。ここは旭がカット。しかし大石は松永の突進をかわしてセカンドロープに首を引っ掛けさせると、リング下から突き上げるようなドロップキックを顔面に。さらに仰向けにダウンしたところで、旭がダブルフットスタンプ、大石がムーンサルト・プレス。リングに生還した竹下が大石を担ぎ上げると、コーナーを背にする旭に投げつけるてのパワーボム。そして大石に高速投げ捨てドラゴンスープレックス。そして旭に攻撃を仕掛けるも、旭は相手の動きを利用してサボテンの花を決める。大きく吹っ飛んで後頭部を強打した竹下はリング下に転がり落ちてダウン。リング上で孤立した松永に旭が延髄斬り、阿吽を決めると、大石がミラクルエクスタシー。そのまま丸め込むと3カウントが入った。
試合後、マイクを手にした大石。リングに上がってきた遠藤に対し、「大石&旭の50%を見てもらいました。11月30日、後楽園ホール、KO-Dタッグに挑戦することになってます。その時は、120%の大石&旭で、俺たちがチャンピオンに胸貸してやろうと思ってます。その時は正々堂々、タイトルマッチやろうぜ」と右手を差し出す。躊躇しながらもそれに応じた遠藤。次の瞬間、旭が大石の体越しに延髄斬りを浴びせ、サボテンの花の体勢に。慌てて竹下がカットに飛び込んで不発に終わらせた。代わってマイクを手にした遠藤が、「クソッ、汚ねぇ手使いやがって。次、後楽園ホールでは正面からぶっ潰してやるからな、覚悟しとけよ」と言葉を返せば、竹下は「今日の尻出さない大石さんは、ちょっと強かったですね。でも、後楽園、一番強い時の大石&旭組で来てください」と逆に宣戦布告した。
セミファイナルは高尾蒼馬vsヤス・ウラノのシングルマッチ。レフェリーチェックで襲い掛かったヤス・ウラノ。そのまま試合開始のゴングが打ち鳴らされる。ボディースラム、バックドロップと攻め立てる裏のだが、高尾蒼馬も速い動きでペースを引き寄せ、執ようなサイドヘッドロックでウラノの動きを止めにかかる。ウラノは場外戦で活路を見い出す。フロアの上へのボディースラムで腰を痛めつけると、高尾を横抱きにして腰を鉄柱に打ち据える。リングに戻ってからもストンピング、キャメルクラッチ、弓矢固め、ボディースラムと腰に攻撃を集中。高尾もブレーンバスター、ボディースラム、サッカーボールキックとウラノの腰に攻撃を加えていくが、ウラノは強烈なヘッドバットを何発も打ち込んでいく。高尾もヘッドバットを返し、次第に意地の張り合いに。しかしウラノは攻撃の照準をヒザへと変更。高尾のヒザをマットに叩きつけ、ヒザ固め、STF、裏STF、サソリ固め、足4の字、アンクルホールドとつなぐ。高尾は足を痛めつけられながらも、ドロップキック、ミサイルキック、トラースキック、延髄斬りを決める。しかし威力は半減。ならばと何発もトラースキックを放っていった。張り手の打ち合いからエルボーの打ち合い。ウラノはグーパンチまでも繰り出した。しかし高尾は倒れない。逆に高尾がこれでもカットエルボーを打ち込んでいくと、ウラノは次第に押されてコーナーを背に。それでも高尾はエルボーを打ち続ける。そしてトラースキックからジントニックへ。25分近い勝負にようやく終止符が打たれた。
【試合後のコメント】
高尾 じゃんけんがどうとか文句言ってきて今日、試合が組まれましたけど、カウント3で勝って、30日の挑戦にはもう誰にも文句は言わせませんよ。チャンピオンのHARASHIMA、(メイン後の)リング上でも言ったんですけど、チャンピオンとしていろいろ経験してますけど、自分もDDTだけでは経験できないものを他団体で経験して、ウチの団体では経験できない大きな選手とも試合してきて、いろんな経験してきました。チーム・ドリフとしてもう何年もDDTとして試合してきて、ウチらも成長してきて、このチャンスが巡ってきたんで、シングルのベルト、入江茂弘だけじゃない、自分もいるということを証明したいと思います。次、あと1回、仙台(11月24日)で(チャンピオンと)当たりますが、そこも勝って、ベルト獲ります。
――そろそろHARASHIMA政権を終わらせたいという思いは?
高尾 序列を変えるっていうのが、目標っていうか、DDTの中での自分たちの成し遂げたいことなんで。まだそれはできてないんで。変えたいです。
――高尾選手に敗れましたが…。
ヤス 初のさいたまスーパーアリーナ大会のメインに出る唯一の道だったと思ったのが、この高尾蒼馬にイチャモンをつけることで、どうしても挑戦権を獲ってやりたい…高尾には勝てるかなってのが甘かったなって。ものすごく悔しいですけど、やるだけのことはやったんで、後悔はないかなと。今までビッグマッチのメインイベントに対してっていう気持ちは、そんなに持ててなかった。実際に動くことはなかったんで。今回、初めてこういう形ではありますが動けたんで、レスラーとしては充実できたかなと思います。
――自分の中でチャンスはなくなったと?
ヤス もうないですね。次、HARASHIMAvs高尾蒼馬。その勝者がヤス・ウラノと闘う必要性は全くないじゃないですか。ここで高尾蒼馬に勝ったら、次、(高尾が)HARASHIMAとやったら、その勝者と自分がやることになったと思うんで。それに関してはきれいにあきらめます。もうHARASHIMA君のサポートだけ考えます。まぁでも、スーパーアリーナのメインイベントだけじゃないんで。それ以外にやること(もあるし)、まだまだモチベーションを持って。レスラーとしてまだまだ充実してるんで。
――今まで闘ってきたのと、今日の高尾選手が何か変わってた部分はありました?
ヤス やっぱり気持ちは強かったです。今までも気の強さは合ったんですけど、どっか途中で心が折れるというか、弱くなる部分があったんですけど、今日は最後までというか、時間がたてばたつほど、どんどん気持ちが強くなっていくっていうものだったんで。まぁ、HARASHIMA君へのアドバイスは、今日負けたことでいろいろできるんで。ますますHARASHIMA君の勝利が磐石になるんじゃないかという気がします。
――試合の終盤に相当、エルボーを浴びてましたけど、あの一発一発は効きました?
ヤス 重かったですね。重かった。何なんでしょうね? たいして体重はないのに…。ガン!ときました。それが気持ちなのかもしれないですね。キレとかじゃなくて、重さがありました。まぁ、HARASHIMA君なら大丈夫でしょうけど。真っすぐ来たら、HARASHIMA君に適う人はいない。でも、思ったより重いよっていうのは伝えます。
メインイベントはHARASHIMAvs飯伏幸太vs入江茂弘vsアントーニオ本多の天王寺名物スペシャル4WAYマッチ。4人が組み合おうとするも、タイミングがつかめず、なかなか組むことが出来ない。業を煮やしたアントーニオ本多が「反時計回りでチョップを打ち合おう」と提案。しかし入江茂弘がそれを理解できず、チョップを打ってきたアントンにやり返したものだから、リング上は混乱状態に。ほかの3選手からチョップを浴びせられたアントンはリング下にエスケープ。HARASHIMAと飯伏がロックアップで組み合ったところ、入江も闘いの輪に加わろうとするが、HARASHIMAと飯伏が突き放す。さらには松井幸則レフェリーまでは入江を追い払おうとする。飯伏幸太がHARASHIMAのバックに回ったところ、入江は飯伏のバックに回り、2人まとめて投げようとするが不発。ここでHARASHIMAと飯伏が手を組んで入江に攻撃を仕掛けようとしたが、入江はフライング・ショルダータックルで逆に2人を吹っ飛ばした。飯伏がドロップキックで入江をリング下に落としてコーナーからのラ・ケブラーダを狙ったが、コーナーに上がったタイミングでHARASHIMAがキックを放ってリング下に落とし、ロープ越しのプランチャを飯伏&入江に見舞う。ここでリングに戻ったアントンがエプロンからのラ・ケブラーダを放とうとしたが、セカンドロープに跳び乗ったところで足を滑らせて転落。これを機に4選手が場外で乱闘を繰り広げる。その中で飯伏がカメラが据えられたヤグラの上からラ・ケブラーダを放った。リングに戻ると、HARASHIMAがアントンにミサイルキック。そして串刺しフロントハイキックからアントンをコーナートップにセットして雪崩式ブレーンバスターを狙う。しかしアントンが踏みとどまる。ここで入江がHARASHIMAを引っこ抜いて投げようとしたが、こちらも踏ん張られてなかなか投げられない。さらに飯伏が入江のバックに回って後方へ投げ落とすと、アントンまでもがマットに叩きつけられた。ダウンしたHARASHIMAに飯伏が走り込んでのシューティングスタープレス。そしてスタンドに戻ってキックの打ち合い。打ち勝った飯伏がコーナーに上ったところ、入江が突き落とす。そしてHARASHIMAにフライング・ソーセージを放ったがかわされてしまう。すかさず入江を丸め込むアントン。しかしカウント2。アントンはバイオニックエルボーを狙ったが、入江はアントンが走り込んできたところ、スクラップバスターで切り返した。入江がアントンにブレーンバスターを決めたところに、HARASHIMAがスワンダイブ式ボディープレスで降ってきた。そのままアントンをカバーしたところで、飯伏がHARASHIMAの背中にダブルフットスタンプ。HARASHIMAがアントンにファルコンアロー、リバースフランケンシュタイナーと攻め立てる。そして蒼魔刀を狙ったが、対角線を走り始めたところで入江が横から交通事故タックルでHARASHIMAを吹っ飛ばす。ここでアントンが奮闘。HARASHIMAにバイオニックエルボーを決め、リバースDDTからセカンドロープに上ってのフィストドロップ。しかし飯伏のカットが間に合ってカウント3は入らず。そして入江にカウンターのハイキックを叩き込み、シットダウン式ラストライド。しかしマットに叩きつけた瞬間、HARASHIMAが蒼魔刀を飯伏に決めた。そのHARASHIMAを丸め込んだアントンだがカウント2。先に起き上がったHARASHIMAがアントンに蒼魔刀を決めて混戦に決着をつけた。
試合後、1人リングに残ったHARASHIMA。「今日はこの大阪・天王寺大会、たくさんのご来場、ありがとうございます。完売、満員御礼で大阪も盛り上がってますね」と挨拶をしているところで、高尾がリング上に。HARASHIMAからマイクを奪った高尾は、「もう、ゴチャゴチャ言うやつは倒した。これで文句ないでしょ。チャンピオンはチャンピオンとして、いろんな経験をしてると思います。でも、自分も(チーム)ドリフでいろんな団体に出てもまれて、DDTではできない経験をしてきてます。そのベルトいただきます」と宣戦布告。その言葉を聞いてHARASHIMAは、引き揚げていく高尾に向かって、「高尾君、ウラノ君に勝つなんて、すごいね。でも、僕からこのベルトを獲ることは、すっごい大変だからね。どうかな? 非常に楽しみにしてます。今度11月30日、後楽園ホールで高尾と闘いますけど、僕がもちろん勝ちます」と勝利宣言。「絶対タイトルマッチ、勝ってやるさー!(観客『なんで~!?』)次の1月11日、12日の大阪大会も、ベルトを巻いてきてやるさー!(観客『なんで~!?』)なんでかって? それは鍛えてるからだー!」。
【試合後のコメント】
HARASHIMA 大阪大会、まぁ、自分の方は各ユニットごとの4WAYみたいな試合で無事勝てて。セミで高尾君とウラノ君がシングルマッチやって、ウラノ君負けちゃったけど、もしウラノ君が勝ったらどうのっていうのはあったかもしれないけど、高尾君は高尾君でタイトルマッチに集中できるのかなと思うんで。試合はよく見てないですけど、自分は自分の試合するだけなんで、11月30日のタイトルマッチ。まぁ、ウラノ君に勝った高尾君は楽しみですね。
――仙台(11月24日)で前哨戦があります。
HARASHIMA 高尾に関してはあまりデータがないんで、前哨戦で(データを集めようかと)。データがどうというのはないけど、今日、シングルでウラノ君に勝ってるっていうつよさはあると思うんで、そこらへんをしっかり見て、タイトルマッチに備えたいともいます。
――過去、何人もの挑戦者を退けてきてますけど、過去の挑戦者と今回の高尾選手とで、警戒する部分はありますか?
HARASHIMA こういう言い方をすると高尾に失礼かな? でも、過去の挑戦者はしかるべき実力があって、結果を残して挑戦してきてると思うんです。高尾の場合はじゃんけんで勝ち上がってきたんでそういうのはないのかなと思うけど、じゃんけんっていうのは運なんで、強い運を持って挑戦してくるっていうのは唯一、脅威ですね。やっぱり勝負は時の運というか、運が強い人は強いんで。そこだけは警戒します。
――逆にじゃんけんで運を使い果たしたとも受け取れますが…。
HARASHIMA ハハハ、そうですね。でも実際彼は、DDT以外に全日本とかにも出て、いろんな選手と対戦して経験値を上げてきてるんで。単純にシングルで闘うのも久しぶりなんで楽しみですね。成長を感じたいですね。そう言ってる時点で、僕の余裕なんですけど。タイトルマッチは楽しみにしてます、高尾君とはベルトを懸けて闘うのは初めてなんで。じゃんけんで勝ってラッキーっていう気持ちで挑戦してくるのか、本当にベルトが欲しくて挑戦してくるのか、団体を背負う覚悟はあるのか、楽しみにしてます。



