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【春日部リポート】60分アイアンマンマッチはドロー→サドンデスマッチ決着で彰人が合計66分闘い抜いてEXTREME級王座V1! 

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    • 19日、埼玉・春日部ふれあいキューブにて「さいたまースラム!vol.1」がおこなわれた。まずはキング・オブ・ダーク選手権試合から。初代王者の伊橋剛太はヤス・ウラノを相手に5度目の防衛戦。伊橋が入場ゲートの横で待ち伏せし、登場したヤスを背後から急襲。そのままヤスをリングに上げた伊橋はジャンピング・ボディープレスを連続投下。カウント2で返されるとベルトで殴りかかろうとする。するとヤスはベルトを奪い取ってセコンドの中津に「はい、プレゼント」と渡す。ヤスは伊橋をヘッドロックで捕獲。伊橋は落ちそうになるが、どうにか堪えて「イエイ、カモン!」コールを煽るが、観客はノーリアクション。それでも反撃しようと突進した伊橋をヤスはレフェリーを盾にして止めた。「邪魔!」とレフェリーをどかした伊橋に延髄斬り。ヤスもレフェリーを「邪魔!」とドカしてロープに飛ぶ。伊橋はカウンターのレッグラリアットからジャンピング・ボディープレスを投下。カウント2でクリアされるとムーンサルト・プレスを投下するも回避されて自爆。ヤスはもう一度ヘッドロックを決めてギブアップを奪った。

      試合後、鶴見亜門GMが入ってきて、防衛ロードをバク進する伊橋に「オマエすごいな。絶対王者の風格出てきてるわ。誰一人『イエイ、カモン』って言ってくれなかったもんな。お疲れさん」と声をかけて前説へ。遠藤哲哉の欠場と本日の20時より前回のDNA北沢大会をYouTubeで無料公開することを告知。4・29後楽園で一つ残っていたいつでもどこでも挑戦権を争うバトルロイヤルを開催するとアナウンスした亜門GMはヤスにいつどこ挑戦権をいつ行使するか尋ねる。ヤスは「これ宣言をしてその前に負けちゃったらどうなるんですか?」と逆質問。亜門GMが「宣言はなかったことになりますね」と回答すると、ヤスは「じゃあ(いつ使うかの宣言は)しないです」と明言し「さいたまースラム、スタート!」とオープニングコール。

      第1試合は樋口和貞vs岩崎孝樹のシングルマッチ。いつどこ挑戦権を持っている樋口は岩崎のエルボーに逆水平チョップで応戦。岩崎をロープに飛ばしてショルダーアタックでなぎ倒すと、ジャンピング・ボディープレスを投下してネックハンギング。ロープに飛んだ樋口を追走してキチンシンクを見舞った岩崎はランニングエルボーでなぎ倒すと、ニーリフトから串刺しランニング・エルボー。さらにコブラツイストで捕獲する。樋口は腕のフックを外して岩崎を肩口まで担ぎ上げるとコーナーにぶつけてからのオクラホマ・スタンピート。立ち上がった岩崎を相撲タックルで吹っ飛ばし、カナディアン・バックブリーカーから腕を脚もフックしてギブアップを奪った。

      第2試合は坂口征夫vs宮武俊のシングルマッチ。坂口に正面から組んでいった宮武がテイクダウン。ガブっていった宮武をガブり返した坂口はワキ固めで捕まえる。エスケープされると腹パンを叩き込んだ。マットを叩いて悔しがる宮武に再び腹パンを入れた坂口は蹴り飛ばしてからキチンシンク。さらに顔面を足蹴にする。宮武は「なんだよ、チクショー!」と逆水平チョップ。ミドルキックで応戦する坂口に宮武はダブルチョップからジャンピング・バックエルボー。さらにブレーンバスターで投げた宮武はロープに飛ぶ。坂口はカウンターのニーリフトで追撃してPK。カウント2でクリアされるとスリーパーで絞る。これを逃れようと立ち上がった宮武は坂口をファイアーマンキャリーで担ぎ上げ、シットダウン式バーディクトへ。宮武の串刺し式スピアをかわしてコーナーに自爆させた坂口は串刺し式ジャンピングニーをブチ込んで勝利。

      【試合後のコメント】
      ――ユニオン4・29後楽園大会の木高イサミ戦がインディペンデントワールド世界ジュニアタイトルマッチとなりましたが。
      坂口 そうっすね、何かまあ知らないところであの人が勝手に言ってて、そういうふうになったっていうカタチで。まああの人をぶっ倒して、心もヘシ折って、ついでにベルトももらっていく。まあ(イサミの)コメントをちょろっと見たけど、あの人が言うにはベルトが闘いたがってる? だったらそのベルトは俺の腰に巻かれたがってる、そう思っているんで4・29、お前の心をへし折って、ついでにベルトももらっていくよ。完全に叩き潰してやるからな!

      第3試合は男色ディーノvsアントーニオ本多vs赤井沙希vsMIKAMIの4WAYマッチ。この日もディーノは男色人生として登場。例によって拝みながら男性客の唇を奪っている間にMIKAMIと赤井がアントンに襲いかかって試合スタート。ようやくリングインした男色人生はお遍路の衣装を脱いで試合に加わっていく。赤井と合体攻撃かと思われたが、拝んだだけ。そんな赤井、男色人生、MIKAMIを場外に追いやったアントンはケブラーダの体勢に入るが、脚を滑らせて失敗。リングに戻った男色人生がMIKAMIに地獄突きを見舞うと、MIKAMIは赤井にガットショット、すると赤井は男色人生に急所蹴り。これに怒った男色人生は赤井にサミングを見舞うと、赤井は「顔はやめて!」。さらにMIKAMIの股間をワシ掴みにした男色人生だが、そこに赤井がダイビング・ボディーアタックを浴びせて2人まとめて倒す。アントンが戻ってくると、赤井はセクシーポーズを披露。「か…かわいい!」と動きの止まったアントンを攻撃していく。すると男色人生がおもむろに拝んでから自らタイツを下げてコーナーの上に。赤井とMIKAMIは互いに男色人生のケツへ相手をぶつけようとする。その間にコーナーに登ったアントンだが、四つん這いになった赤井を見て「め、女豹だ~! か、かわいい!」と動揺。そこに赤井がビッグブーツを叩き込んで場外に落とすと、MIKAMIが赤井へスレッジハンマー。「顔はやめて!」と訴える赤井にミッキーブーメランを放つとコーナーに。しかし、ここでずっと無視されていた男色人生がコーナーへ追いかけていく。MIKAMIが男色人生を叩き落とすと、故意か偶然か男色の尻が座り込んでいた赤井の顔面へ。赤井が戦闘不能になると、逃げ場のないMIKAMIに対し、もう一度コーナーに登った男色人生がリップロック。 朦朧としたMIKAMIを漢タイツに入れた男色人生は念仏男色ドライバーで勝利。MIKAMI、男色人生に3連敗。

      第4試合は平田一喜東京GO!番勝負第3戦。今回の対戦相手はKUDO。試合前のスクリーンでは坂口からHIRATA GOサングラスをかけるように言われたKUDOが「そんなのいらない。俺はこっちで勝負するから」と拳を突き出す。それでも坂口は「俺、これかけたらすげえヤバかったっす」と薦める。これを頑なに拒否したKUDOが入場。続いて平田の控室が映し出されると、HIRATA GOサングラスが盗まれたことが発覚。しかし、平田はこの事態を想定しており、予備を用意していた。「どうせ今頃(サングラスを)取って、『兄貴、殺ってやりましょうよ』『酒盛りだ~』とかやってんでしょ。間抜けですな、ホント。あんなのただのバカ飲んべえですよ」と悪口。そこへ坂口が入ってきて「何か隠してるだろ? 万歳しろ!」とカツアゲのように、平田から予備のサングラスも奪った。泣きそうな表情で入場した平田を見て坂口はニヤリ。どうにか折れそうな心を支えながら試合に挑んだ平田。KUDOをアームホイップで投げるとドロップキックを決めて「メガネ返してもらうぞ!」と叫んだが、坂口が立ちはだかると一気に萎縮。KUDOの蹴り脚をキャッチしてヒジを落とすとコルバタで投げてからサングラスを奪い返しにいくが、坂口がサングラスを投げ捨てる。平田は突進してきたKUDOをかわして坂口に誤爆させた隙にサングラスを奪還。「覚醒してこれで終わりだー!」と叫ぶが、そこへ予備のサングラスを手にしたKUDOが近づいていく。すると平田は「KUDO、電球をつけろー!」と要求。お互いにサングラスの電飾のスイッチをオンすると、サングラスをかけて、あの曲に合わせてラリアットを何度も相打ち。そのままダブルダウンとなったが、平田は「まだだー! さすがKUDO、伊達にヌンチャク振り回してないな。電球をつけろー!」ともう一度電飾のスイッチを入れるように要求。しかし、KUDOはサングラスを投げ捨てると、「平田! 男ならこれで勝負だ!」と拳を突き出す。その瞬間、『語れ!涙!』が流れるが、平田は熟考の末、サングラスを投げ捨てずに装着! 思わずKUDOもビックリして尻餅をつく。そんなKUDOに顔を近づけて威嚇した平田はあの曲に合わせて攻撃していくとダンスを披露。その隙に立ち上がったKUDOは振り返った平田にバックスピンキック。サングラスが吹き飛び、大の字になった平田は3カウントを聞いた。

      第5試合は飯伏幸太&大石真翔&竹下幸之介&勝俣瞬馬vs高木三四郎&大鷲透&入江茂弘&ブラザートミーのBOYZ軍vs野郎Z軍8人タッグマッチ。野郎Z軍はノリノリで入場。トミーは観客に向かって「ノってるかーい?」と煽り、BOYZ軍も同じように煽ってみせるが観客の反応はイマイチ。先手を取って野郎Z軍はさらに高木が竹下とショルダーアタックでぶつかり合うが、竹下はカウンターのゼロ戦キックを叩き込んで飯伏にタッチ。すかさずBOYZに並々ならぬ敵対心を抱いている入江が入ってきてショルダーアタック。飯伏がミドルキックで蹴り倒すとBOYZ軍が4人全員で攻撃していく。さらに倒れたところに飯伏がフットスタンプを落とすと、勝俣がサマーソルトキックから三角跳び式ミサイルキック。さらにBOYZ軍は野郎Z軍の4人をロープに張り付けて鼻フックをしてみせた。トミーが何とか「レッツゴー、イリエ!」と檄を飛ばすと、入江は突進してきた竹下にカウンターのエルボー。入江がブレーンバスターを狙うも、逆に投げた竹下はロープに飛ぶ。入江は真横のロープに飛ぶと交通事故タックルで吹っ飛ばして大鷲にタッチ。竹下に羽交い絞めにされた大鷲は大石にヘッドシザースを決めながら竹下も投げていく。そこに高木がドラゴンリングイン。飯伏がすかさずミドルキックを叩き込むと、コーナー2段目に飛び乗ってムーンサルト・プレス。BOYZ軍はトレイン攻撃を狙うが、高木は飯伏と勝俣をまとめてバックフリップで投げ捨てる。大石が入江にスタナーを決めると、飯伏のアシストを受けて勝俣がファイアーバード・スプラッシュ。そして大石がトドメを刺そうとするが、入江がブレーンバスターで投げていくと、トミーがエルボードロップを投下。ここで野郎Z軍のセコンドについていた伊橋らしき謎のブラザーが乱入。トミーとダブルの空手チョップを放つと、揃って空手ポーズ。そしてトミーが大石を羽交い絞めにすると、伊橋らしきブラザーがジャンパーを脱いで、ジャイアント・キマラばりにペイントされたぽってり腹を揺らしながら突進。これを大石がかわしてトミーに誤爆させたところを横入り式エビ固めで丸め込んで3カウント。

      試合後、野郎Z軍の敗因を作った伊橋らしきブラザーに向かって高木が「オマエ何なんだよ! 関係ないじゃないかよ、デブ!」と言い放つ。高木「松っちゃん! いやトミー! こんなの負けたうちに入らないんだよ! こんなのはどう考えても負けていない。第三者の乱入により無効試合だ、こんなの! GM、そうですよね? 第三者ですよね?」亜門GM「僕もまったく見たことないですね」高木「だから再戦組んでください!」亜門GM「じゃあ29日の後楽園で」高木「次は第三者の乱入のない完全決着ルールで」これにより4・29後楽園でBOYZ軍vs野郎Z軍の最終決着戦をおこなうことが決定。大石は「BOYZ軍、いつ誰がかかってこようと正々堂々、爽やかに倒します」と受けて立つ。高木は「おい、あまり歓声がねえな。野郎Z軍はいつ何時でも第三者の乱入があれど勝ちます!」と宣言。同大会でKO-D無差別級王座の防衛戦が組まれている飯伏に代わってチームリーダーに任命された大石は亜門GMから「これぞというBOYZのメンバーを選んでおいてください」と厳命されて「わ、わかりました。僕が勝手に選んでいいんですね。BOYZ軍のリーダーとして4月29日、後楽園で絶対に野郎Z軍を倒します!」と誓った。

      【試合後のコメント】
      高木 フザけるなよ、オイ! どうなってるんだお前? DDTのタイトルマッチ実行委員会はどうなってるんだ? おかしいだろオイ! 第三者が乱入してきただろオイ! ああいうの普通、警備員か誰かが……なあ松っちゃん、あ、ブラザートミー。
      トミー 最後のレフェリーのカウントも早かった。
      高木 早かったよ! 早かったし、第三者の乱入、すべてが加わって俺たちが…これは負けじゃない! これは無効試合だ! オイ、いいか? 加藤!(週刊プロレス記者) いいか? これ無効試合って書いておけよ! 無効試合だ!
      加藤 ……はい。
      トミー こんなの俺たちは認めないよ。
      高木 無効試合という決まり手の……勝敗ってちょっと付けておけ。わかったな? 無効試合っていう決まり手だ。どうしてもそうせざるを得ないんだったら、無効試合っていう決まり手にしてしておいてくれ。納得いかないから俺たちは!
      トミー 悔しくて今夜眠れないよ!
      高木 何がBOYZだ、どう考えても松っちゃん…松っちゃんじゃないや、ブラザートミー。会場中のオーディエンスは俺たちに味方してただろうがエー、オラ!
      トミー これは紛れもない事実なんだ。
      高木 そうだ。一度よ、女性客限定の野郎Z興行やってもいいと思ったよな?
      トミー おお! そしたらな、お客さん20人くらいしか入らないかもしれないけど、それでも……いいんじゃないか?(笑)ヘイッ!
      高木 ヘイッ!
      大鷲 ヘ、ヘイッ!(苦笑)オイ、坊主記者。お前が一番野郎Zっぽいよ(と加藤記者を引っ張り込む)。
      高木 でもコイツは前回BOYZに……。
      大鷲 どっか消え去れ!(と突き飛ばされる加藤記者)
      高木 俺たちは奈良(週刊プロレス記者)しか認めていない! 奈良だ! 俺たちは奈良だけだ!
      大鷲 マ、マタロー(サムライTV)も入れてやってくれ(苦笑)。
      高木 ああ、マタローも入れてやるよ。俺たちは奈良とマタローしか認めてねぇからな! 俺たちの公式コメンテーターは奈良とマタローだ!


      第5試合が終わって、BOYZ軍が引き揚げようとする。ここで場内で流れていた『学園天国』が『ミスターパーフェクトのテーマ』に変わると福田洋が星条旗を振り回しながら登場。「USA」コールの中、福田がマイク。「センキューソーマッチ。レディース・エンド・ジェントルメン。ボーイズ・エンド・ガールズ。私がいつでもどこでも! エニータイム・エニーウェア! 挑戦権保持者の“ミスターパーフェクト”福田洋です。どうも、どうも。とこでチャンピオンの飯伏幸太、この絶望的な状況を前にして、今ユーは一体どんな気持ちだい? ホワット・ドゥユーシンク・アバウトイット! アーハー? なるほど、なるほど。怖いだろう? そうだろう! まあな、今の激闘で虫の息のユーに挑戦権を使うのは、この私とて気が引ける。この状況で挑戦してしまったら、この私が圧勝してしまうというのは、火を見るより明らかだからだー! そうだろ? だが、私は勝利を得るためには手段を選ばない。それがアメリカだ! それが資本主義社会だ! それが先進国・アメリカ人と貴様らイエローモンキーとの違いだー!」しかし、息も切れていないし、さほど汗もかいていない飯伏はKO-D無差別級のベルトをコーナーに置くと、軽くシャドーをはじめて臨戦態勢。そんな飯伏の様子に気づいていない福田は「さあ傷だらけのチャンピオンよ、すべてを失う準備はできているか? 鶴見亜門ゼネラル・マネージャー! 闘いのゴングを鳴ら……」と振り返るが、やる気満々の飯伏を見て「GM、私のコンタクトをして1.0の視力で見ると全然疲れていないように見えるんですけど」と確認する。亜門GMが「疲れてはいないだろうな。大した闘いじゃなかったんで(苦笑)。飯伏君、疲れてる?」と尋ねる。「全然疲れていません!」と飯伏が返答すると、福田は思わず「話が違う」と漏らした。亜門「やるんだな? よーし……」福田「ちょっと待って! 気が変わりました。ドロップキックに出勤しなくちゃいけないし、今日は帰ります」亜門「せっかく来たんだからやっていけよ」福田「ちょっと見に来たんですよ。今日は使いません! 私だって用事があるんだ。ドロップキックにいかないと。バイトがあるんだ(苦笑)。ちなみに近々、チャンピオンがボロボロになりそうな激闘が繰り広げられそうな場所ってありますかね?」亜門「4月29日の後楽園大会はHARASHIMA選手との防衛戦だし、どっちが勝っても終わったあとチャンピオンはヘトヘトで虫の息でしょう」福田「ほ~。それは昼? 夜? 昼! 空いてるなぁ。ということは夜のユニオンではチャンピオンとして凱旋ということか」福田は退場。亜門「何にしに来たんだよ!(笑)飯伏君、まあこういうこともあるので、つねに気を抜かないでくださいね」飯伏「じゃあいきますよ。休憩スタート!」

      セミファイナルはHARASHIMA&ヤス・ウラノvs石井慧介&高尾蒼馬のタッグマッチ。ダークマッチで勝ったヤスはこれが2試合目。HARASHIMAが握手を求めるが、ドリフは拒否。するとドリフはいきなりHARASHIMAにダブルのドロップキックを見舞って奇襲攻撃。分断したドリフはヤスにダブルのフェースクラッシャーからダブルのドロップキック。さらに合体式変形バックドロップで投げる。HARASHIMAがカットに入るが、石井が場外に追いやってプランチャ。その間に高尾はジントニックを狙うが、ヤスがエビ固めで切り返す。すると石井が入ってきてダブルアームの体勢に。踏ん張ったヤスはロープに振られたところで場外にエスケープ。しかしリングに戻ろうとしたところに襲いかかってDDTを決めた石井はドロップキック。高尾のダブルチョップから石井はオーバーハンド・チョップ、さらに欽ちゃんジャンプ式のキック。高尾が執拗にカバーするが、ヤスは必死で肩を上げていく。石井がクルック・ヘッドシザースで続く何とかロープに逃れたヤスは石井のサマーソルトドロップをかわすと、ようやくHARASHIMAにタッチ。ダイビング・カンフーキックを放ったHARASHIMAは石井をコーナーに乗せると雪崩式ブレーンバスター狙い。石井はエルボーでHARASHIMAを叩き落とす。ならばと下から蹴り上げたHARASHIMAはもう一度コーナーに登ると「シャキーン!」と叫んでから雪崩式ブレーンバスター。さらにミドルキックを連打するが、石井は蹴り脚をキャッチし、さらに腕を掴んでニーリフトでカチあげて高尾へタッチ。高尾はHARASHIMAの背中にダイビング・フットスタンプを落とし、頭部に低空ドロップキックを発射。HARASHIMAは高尾のトラースキックを水面蹴りで迎撃して顔面ジャンピングキック。タッチを受けたヤスはHARASHIMAとトレイン攻撃を決める。HARASHIMAのスワンダイブ式ボディープレスからヤスがダイビング・ボディープレスを投下。ヤスが高尾のバックを取ると、高尾は木曽レフェリーを掴む。そのまま強引に投げようとしたヤスだが、木曽レフェリーが脱出すると、ヤスは木曽レフェリーを盾にして高尾の反撃を阻止。ヤスの延髄斬りをかわした高尾はバッククラッカー。そこに石井がダブルニードロップを落とすと、高尾はみちのくドライバーⅡへ。カウント2で返されるとトラースキックからカバーするが、HARASHIMAがカット。石井がHARASHIMAを場外に連れ出す間に高尾はジントニックを狙う。ヤスはこれをダイヤル固めで切り返す。半回転したところでヤスがストップすると、HARASHIMAが戻ってきて高尾に蒼魔刀を発射。そのままヤスはもう半回転してエビ固めで押さえ込み勝利した。試合後、HARASHIMAとヤスはドリフが持っているKO-D6人タッグのベルトを指差しながらアピールした。

      【大会後のコメント】
      石井 まあ確かにチームとして試合負けて、試合後にあっちのチームが(6人タッグの)ベルトを指差して『このベルト格好いい』とか言ってたけど、まあまあ負けたのは事実なんで。なんだったらどこでも場所はいいんで、KO-D6人タッグをかけてスマイルスカッシュとやってやろうと思ってます。
      高尾 今日ちょっと自分がフォール取られて、ベルトのことを指してきましたらから。もちろん自分たちもいつどこをヤス・ウラノから狙って、最初から仕掛けていたんですけど、まあ(3カウントを)取られたんで。で、ベルトも欲しいって言ってるんで、ベルトを防衛していつどこも取ってやりたいですね。
      石井 もちろん自分、今度の後楽園でKO-Dタッグの関本&岡林戦も必ず勝って、KO-Dタッグも獲るし、入江君にはEXTREMEっていうチャンスも来ているんで、ドリフが全部ベルトを獲って、これからドリフ革命がスタートします。よろしくお願いします。


      HARSHIMA とりあえず彰人君がいい試合をして、僕らその余韻に浸って(いたんだけど)。彰人君、ベルト獲って防衛してよかったな。タフな試合を……。
      ヤス いや~、しんどかったですね。
      HARAHSIMA うん。でも彰人君、ベルトを防衛したんで、僕が次4月29日に飯伏からKO-D無差別級のベルトを獲り返したいと思います。

      ――セミのタッグの試合後、ドリフの6人タッグのベルトを狙うような仕草をしていましたが。
      ヤス いやね、格好いいんですよあのベルト。ちょっと入江君、くれないかなと。
      ――それはドリフに挑戦して奪い取りたい?
      ヤス いや別に。くれるんだったら挑戦しなくても。
      ――ドリフは「いつでもやってやる」と言ってましたが……。
      ヤス あの“3”って書いてあるベルトがスマイルスカッシュには絶対に必要なベルトだと思うんで。
      HARASHIMA そうだね。僕ら獲ってないのってあのベルトなんだよね。他のは獲ったことがあるんだけども、実はユニットで獲ったことないね3人のベルト。
      ヤス ユニットとしての力で負けているとは思えないんで。
      HARASHIMA 思えないんだけどね!
      ヤス 一度も獲れない。
      HARASHIMA ユニットの選挙でも1位獲ったのに、実はベルトは獲っていないという。今回2人組のタッグで勝ったんだから、全然挑戦する資格はあると思うんで、タイミングが合えば狙っていきたいよね。
      ヤス うん。タイミングくれるんですかね、GM?
      HARASHIMA あと普通にタッグのベルトもさ、今度防衛戦あるじゃん。関本、岡林、入江、石井? 勝ったほうに挑戦していってさ、ベルト総取りみたいな。
      ヤス そんな(苦笑)、急に欲張りに……。
      HARASHIMA 欲張りになっちゃった?(笑)いや、いい流れ来てると思うよ。今日の彰人も。
      ヤス そうだね、ちょっと興奮したね。
      HARASHIMA うん。いや~、ちょっとね、いろんなものがアガってきましたね。自分の中で。もうね狙えるベルトは狙っていきましょう!
      ヤス そうだね。すごいね、急に。6人のことしか考えてなかったら(苦笑)。
      HARASHIMA いや、だってあんな60分やって延長戦もやっての彰人を目の前で見るとさ、もっとさ…きたよね! アガってきたよ。うん。
      ヤス (笑)い、いいことですね。
      HARASHIMA いい! いい! うん。
      ヤス 狙いましょう、何でも。ね!


      メインイベントはDDT EXTREME級選手権60分アイアンマンマッチ。第32代王者の彰人は佐々木大輔を相手に初防衛戦。この試合は60分の間に相手からいくつ3カウントフォール、ギブアップを取れるかその総数を競う。佐々木のセコンドにはゴールデン☆ストームライダーズの飯伏と宮武、彰人のセコンドにはスマイルスカッシュのHARASHIMAとヤスがつく。静かな立ち上がりからまずは腕の取り合いに。そこからヘッドロックで捕まえた佐々木をロープに振った彰人だが、佐々木はショルダーアタックで倒すと早くもクロスフェース。彰人はアンクルホールドで切り返そうとするが、お互いに決めさせない。佐々木の左腕を取った彰人だが、投げて形勢逆転した佐々木はロープに飛ばしてリープフロッグを狙ったが、キャッチした彰人は水車落とし。5分が経過し、場外にエスケープした佐々木はセコンドの宮武をリングに投げ入れる。反射的に彰人に向かって身構えた宮武だが、彰人はガットショットを見舞って場外に投げ捨てる。しかし、背後から佐々木はヒザ裏に低空ドロップキック。さらにロープに張りつけての低空ドロップキックで場外に出すと、ニークラッシャーの体勢で持ち上げてそのまま鉄柱に彰人のヒザをぶつける。先にリングに戻った佐々木はリングに戻ろうとする彰人の左ヒザに低空ドロップキックを連発。レッグロックで捕獲するが、彰人はロープに脱出。足4の字固めを狙った佐々木に対して彰人は下からのエルボーで防御。しかし佐々木は左ヒザへの低空ドロップキックから頬を突き出して「殴ってこい」と挑発。彰人のエルボーをかわしたり受け止めたりした佐々木だが、彰人はボディースラムで投げていく。佐々木は下からヒザ十字固めで捕獲。これもロープに逃れたところで10分経過。佐々木はコーナーポストを外すと、彰人の左脚にローキックを叩き込んでから走り込むが、彰人は上空にトスすると、落ちてきた佐々木のヒザに低空ドロップキック。さらにドラゴンスクリューから左脚へのDDT。佐々木の左足をロープに巻きつけ、そこに低空ドロップキックを叩き込んだ彰人はアキレス腱固め。ロープに逃れた佐々木だが、彰人は左ヒザにリバース・スプラッシュを投下するとレッグロック。ロープに逃れた佐々木だが、彰人は場外に出て佐々木の足を鉄柱に巻きつけて痛めつける。さらにリングに戻ると密かに口の中に含んでいた水を吹きかけてからファイアーマンキャリーで担いで、逆に落とすデスバレーボムで佐々木のヒザをマットにぶける。15分が経過し、さらにシットダウン式のショルダーレッグブリーカーやフィッシャーマンバスターで佐々木のヒザをマットに叩きつけた彰人は足4の字固めを狙う。これを首固めで切り返した佐々木はNOW OR NEVERの体勢。これを背後に逃れた彰人はジャーマンで投げするが、佐々木はこれを着地してウラカンラナで3カウントを奪って1ポイント。

      佐々木は足関節を狙った彰人を強引に場外に引きずり落とすと、素早くリングに戻ってトペを発射。さらに彰人がリングに戻ったところにダイビング・ラリアット。ショルダー・ネックブリーカーの体勢から前に回転していった佐々木は、続いてショルダー・ネックブリーカーを決めてからのスリーパー。ここで20分が経過。彰人がグッタリしたところでコーナーに登ろうとした佐々木だが、彰人はエプロンに出るとコーナーを挟んで佐々木とエプロンでエルボー合戦。さらに佐々木の左腕を取ってコーナーの金具に叩きつけた彰人は、鉄柱に佐々木の左腕をぶつけていく。佐々木をリングに戻した彰人は佐々木の左腕を蹴っていくと、金具が剥き出しになったコーナーに投げつける。左腕を折り曲げた状態で上から踏みつけた彰人は、左腕を手四つの状態から持ち上げてのニーリフト。さらに左腕への低空ドロップキックからショルダーをぶつけたり、左腕を固定した状態でボディースラム。25分が経過し、佐々木は場外にエスケープ。「上がってこい」と挑発した彰人は変形の河津落としから変形のグラウンド卍。ロープに逃れた佐々木だが、彰人はショルダーアームブリーカー。これをスリーパーで切り返した佐々木はロープに押し込んで回転足折り固め。カウント2で返した彰人はワキ固めから腕サソリ固め。何とかロープに逃れた佐々木は「来いよ、俺の腕折ってみろ」と挑発。佐々木の左腕にエルボーを打ち込んでいった彰人だが、佐々木は空いている右腕でショートレンジ・ラリアット2連発を放つとDDTからダイビング・エルボードロップを投下。これをかわして彰人が腕サソリを決めると、佐々木はギブアップ。これで彰人が戦況を五分に戻す。

      30分が経過し、彰人は俵返しからダブルアーム・スープレックスで投げていくが、佐々木も回転足折り固め。カウント2で返した彰人はジャーマンで投げるとレッグクラッチ式バックドロップ。大きなダメージで立ち上がれない佐々木を見て、松井レフェリーはダウンカウントを数える。カウント8で立ち上がった佐々木だが、彰人は串刺し式スピアーからキン肉大移動を狙うが、佐々木は辛くも逃れるとクロス・フェースロックへ。しかし彰人はロープに脱出。人差し指を突き上げた佐々木はNOW OR NEVERを狙うが、背後に逃れた彰人。サムソンクラッチで丸め込んだ佐々木はクリアしてロープに飛んだ彰人にドロップキック。さらにトラースキックからハリケーンドライバーを決めると彰人のお株を奪うアンクルホールド。そこから得意技のクロス・フェースロックにスイッチすると、後転してポジションをリング中央に戻すが、その瞬間に彰人はアンクルホールドでやり返す。佐々木もアンクルホールドで切り返すが、彰人はシーソーホイップで金具剥き出しのコーナーに投げつける。しかし佐々木はラ・ミスティカからクロスフェースに捉えてギブアップを奪って2ポイント目をゲット。

      彰人をトップロープに逆吊りにした佐々木は顔面への低空ドロップキックで場外に落とすと、鉄柱越えのトペ・アトミコを発射。そこから佐々木は彰人をエプロンに叩きつけてから最前列のイスに座らせると、コーナーに登ってバックエルボーで彰人に向かってダイブ。客席に吹っ飛んだ両者はそのまま場外カウント20を聞いて両者リングアウト。この場合、両選手にポイントは入らないとアナウンス。リングに戻った両者はエルボー合戦からラリアット合戦へ。相打ちになってダブルダウンになるが、カウント8で佐々木がスクッと立ち上がりグルグルパンチを狙う。これをかわしてゴリースペシャルの体勢で担ぎ上げた彰人はそのままシットダウンして佐々木の両ヒザをマットに叩きつけると、佐々木をコーナーに乗せていく。しかし回転エビ固めの要領でマットに着地した佐々木は彰人をターンバックル・パワーボムでポストが外されて金具剥き出しのコーナーへ投げる。45分が経過してコーナーに登った佐々木だが、彰人は足元へのラリアット。エプロンに転落した佐々木をコーナーに乗せた彰人はそこからキン肉大移動を決めて3カウント。これで彰人も2ポイントタイに持ち込んだ。

      佐々木はたまらず場外にエスケープ。彰人は佐々木をリングに戻すが、逆に佐々木がグラウンド・ドラゴンスクリュー。彰人は下からアームロックを仕掛けるが、佐々木は裏足4の字固めで切り返す。彰人はロープに脱出するが、佐々木は左ヒザにエルボーを叩き込む。佐々木は飛び付き式のビクトル式ヒザ十字を狙うが、彰人は回転させずに強引にジャーマンで投げ捨てる。彰人は足横須賀から変形リバース・バイパーホールドで捕獲するが、佐々木はロープに脱出。50分が経過し、お互いに座り込んだまま握手をすると、そのまま相手の手首を掴んだ状態でエルボー合戦。そのまま立ち上がるが、それでもお互いに相手の腕を掴んだままエルボー。さらにヘッドバットを打ち合う。朦朧とする佐々木だが、走り込んできた彰人にカウンターでドロップキックを顔面に叩き込むとクロス・フェースロック。かなりガッチリと決まったが、どうにかロープに逃れた彰人。しかし勝負所と判断した佐々木は奥の手であるペディグリー。しかし、彰人もブレーンバスターをやり返すとC.T.B.の状態から顔面ではなく佐々木の両ヒザをマットに叩きつける。残り時間5分となり、佐々木はトラースキック3連発を叩き込むが、彰人はアブドミナルストレッチ → 変形グラウンド卍 → ボウ・バックブリーカーと流れるように決めていく。佐々木がロープに逃れると、お互いにアッパーカットで殴り合う。そこから佐々木は彰人を肩口に担ぎ上げると、飯伏の得意技の槍投げを披露。そこから彰人の両脚をフックする変形のグラウンド卍に捉えた佐々木だが、彰人は反転しするとストレッチマフラーで切り返す。佐々木も前転してアンクルホールドで切り返すが、彰人はロープに脱出。お互いフラフラになりながらも立ち上がり、エルボー合戦を展開。そこから彰人が丸め込むが、佐々木はディックキラーで切り返す。しかし、ここで60分時間切れのゴングが鳴らされた。

      両者大の字に倒れる中、ポイント2-2でドロー。亜門GMが引き分け防衛をした彰人にベルトを渡そうとするが、手で払った彰人は「GM、フザけるなよ! まだ決着ついてないんだよ! 俺は勝ってないんだよ! 勝ってなかったら防衛じゃないよ!」と訴える。亜門GMが「ルール上は引き分けでも王者の防衛なんだよ」と言うが、彰人は「だったら延長やればいいだろ! 決着がつくまでやってやるよ!」と退かない。すると佐々木はベルトを持った彰人の腰に巻いてやろうとする。彰人が「(ベルトを腰に巻く)権利ないから、やる! まだやる!」と叫ぶと、背後から佐々木がベルトで彰人を殴っていって、サドンデスの延長戦に突入した。

      佐々木はダイビング・エルボードロップからドラゴン・スープレックスで投げるが、彰人も佐々木をイグチボムで叩きつけてからアンクルホールドで捕獲する。前転してアンクルホールドで切り返した佐々木だが、彰人はさらに前転してアンクルホールドへ。佐々木は彰人を抱え込むようにして丸め込むと、続けて首固め。カウント2で返した彰人をラ・マヒストラルで丸め込むが、彰人もエビ固めで切り返して丸め込みの応酬に。どちらも3カウントは許さない。佐々木はコルバタを狙ったが、スッポ抜けさせた彰人はリバース・フルネルソンからシットダウンして両ヒザをマットに叩きつける。しかし、返す刀でトラースキックを叩き込んだ佐々木は串刺しドロップキックからNOW OR NEVER。彰人がカウント2でクリアして5分が経過。佐々木は彰人をコーナーに乗せると雪崩式ダブルアームの体勢。彰人はヘッドバット連打で拒否して雪崩式ドラゴンスクリュー。さらにそのまま下から脚を絡ませていき、佐々木を倒すと足4の字固めへ。佐々木はもがき苦しみながらロープに手を伸ばそうとするが、彰人はその佐々木の両腕を掴んで引っ張り、脱出不可能な完璧足4の字固めで、ついに佐々木からギブアップを奪った。サドンデスを制して彰人が初防衛に成功した。

      試合後、彰人はコーナー下で座り込む佐々木の前に座る。彰人「佐々木さん、僕が一番最初に(東京に)出てきたときの試合が佐々木さんだったのは覚えていますか?」佐々木「うん。若通(月刊若手通信)ね」彰人「そう、第2回目の若手通信であなたとタッグで当たりました。その時から見て僕はどうですか?」佐々木「あの時はね、何も技術もなかったよ。本当にただの暴れん坊でね。彰人君……つええな! またやろうよ」彰人「佐々木さん、何回でも、何回でもやりましょう。佐々木さん、今日はありがとうございました」マットにお互い片ヒザをついたまま握手をして頭を下げた。佐々木はここで退場。彰人「GM、僕がこのベルトを失っている間に佐々木さんに負けて、今日その借りを返すことができました。その僕からちょっとワガママを聞いてもらっていいですか? 次の5月、名古屋の国際会議場で試合あるでしょ? そこで僕は闘いたい相手がいるんです」亜門「誰ですか?」彰人「もちろん決まっているでしょ。入江さんですよ。入江さん! いるでしょ? 入江さん!」記者席から試合を見ていた入江はリングに上がってくると、満面の笑みで彰人と向かい合う。入江「エヘヘ(笑)。名古屋で僕を挑戦者に選んでくれて、本当にありがとうございます。すごい嬉しいです! 当日は僕は全力で挑みますのでよろしくお願いします」。笑顔で握手をかわす入江につられるように彰人も満面の笑み。亜門「この二人が名古屋でタイトルマッチをやるなら、もうメインでやらなきゃダメでしょ! 5月17日、名古屋国際鍵場、DDT EXTREME級選手権試合、チャンピオン・彰人vs挑戦者・入江茂弘、決定致します!」入江がリングから降りると、最後に彰人が「やっと、やっと1つ目をクリアしました。僕は必ずこのベルトを持って両国まで突っ走ります! なぜならこのベルトは俺のものだからー!」と絶叫して春日部大会を締めくくった。

      【大会後のコメント】
      彰人 60分アイアンマン、引き分けで延長入れて66分! いや、やるもんじゃないですね(苦笑)。やるもんじゃないですね。僕らも疲れるし、見ているお客さんも絶対疲れちゃいますよ(苦笑)。もうあんな試合は、あんなアイアンマンマッチは僕はしばらくやりません。そうですね次、次、入江さん。うん。僕にとって入江さんってデビュー前から練習見てくれたり、いろいろ面倒みてくれる一番プロレス界で身近な先輩だったんですよ。うん。今まで1回も超えたことがない。1回も超えたことがない。僕から見たらもう…なんだろうな。先を走っている人間で。僕はずっと入江さんにジェラシーを抱いていて、先を走っていて、僕よりも先にKO-D無差別級のベルトを巻いて、光を浴びてて、スポットライトを浴びてて。なんだろうな、名古屋のお客さんとかから見たら、僕はすごい名古屋でプッシュをしてもらっていて。けど僕からしたら、ずっとずっと入江さんは太陽、僕は月みたいな感じで。僕はずっと、ずーっと下から這い上がってきて、今はこのベルトを持っているという自負があるんですよ。そんな僕がね、入江を指名して、チャンピオンとして逆に指名して、名古屋で、自分が生まれ育った名古屋で入江超えをしたいなと思います。
      ――EXTREMEは王者がルールを決めることができますが、入江戦のルールで何か考えているルールはありますか?
      彰人 正直、やりたいと思って指名しただけで、まだないんですよ。けど、何だろうな。ルールで左右されるような試合にはしたくないかなと。何かちょっと特殊な形式でとか、ルールで逃げるようなことはしたくない。けど、通常ルールでも嫌なんですよ。入江さんと真っ向から立ち向かえるルールで闘いたいなと思います。
      週刊プロレス・加藤朝太記者 入江選手の弱点というと、やはり頭だと思うんですけど。
      彰人 それは頭の中の意味ですか? 能が弱いとかそういう意味ですか?
      加藤 知力という意味です。
      彰人 知力!? けど、あの人正直バカですけど、勉強できないですけど、プロレス上のプロレス頭はありますよ。リング上のプロレス頭はすごいある。絶対僕よりもあるんですよ。だからね、あんた頭悪いとか言っちゃダメですよ(苦笑)。あの子は頭いいんですよ。

      ――過去にシングルで対戦したことはあるんですか?
      彰人 あります。3回? 4回かな? 4回やって僕の2敗2分けくらいだった気がしますね。正直、ちゃんとは覚えてないですけど、ここ最近は引き分けが……いや、若手通信で引き分けがあって。大阪でKO-D次期挑戦権を懸けてやって負けて、で、高井AIDで引き分けをやってる……その高井AIDが最後ですね。ここ最近だと。
      ――今日とは真逆のタイプのファイターですけど。
      彰人 うん。けど、入江さんのことはよく知っているんで。あんまり不安はないですね。
      加藤 次の入江選手とはアイアンマンマッチでやるんでしょうか?
      彰人 あんた…あなたバカですか?(笑) しばらくやらないって言ったでしょ! もうこのルール、しばらくやらないですよ! わかった?
      加藤 はい。


      ――60分アイアンマッチでのEXTREME挑戦でしたが。
      佐々木 アイアンマン、60分なんてやるもんじゃないなっていう。
      ――王者の彰人選手も同じようなことを言ってました。
      佐々木 本当ですか? しかも延長しちゃったから。何分でした延長?
      ――6分です。
      佐々木 66分……やるもんじゃないっすね(苦笑)。ゲームは一日1時間ですよ。プロレスも一日1時間(苦笑)……いや、プロレスは一日1時間もやっちゃダメです。
      ――改めて彰人選手の成長というか強さは感じましたか?
      佐々木 そうですね。昔は本当に荒かったんですよ。なんだろう……お兄ちゃんのプロレスやっているみたいな。ちょっとイキってる感じだったんですけど、今は言ったらいいんだろうな。やっぱ決めるところ決めてくるというか……ちゃんとした、ちゃんとプロレスラーになってますね。何か嬉しいですね。
      ――お互い一点集中攻撃というか、60分かけて相手を倒そうというか潰そうというか、途中佐々木選手が「俺の腕を折ってみろ」と挑発する場面もありました。
      佐々木 まあやっぱり60分あったし、彰人君と言えば足殺し。だったら俺も足を殺してやろうと。で、腕を攻めてきたんで、じゃあ腕折れよと。そういう感じですよ。腕ぐらいくれてやると。
      ――EXTREMEは王座奪取となりませんでしたが、次に何か目標とか狙うものは?
      佐々木 いやー、でもどうでしょう? 改めてEXTREME、また機会があれば。また自分の中でね……まあ普段から脳内はEXTREMEしてますんでね(苦笑)。その辺が高まったら挑戦しにいくかもしれない。指名されたらまたいくし、高まったらね今度は自分から名乗りをあげてもいいかもしれない。どっちがEXTREMEっていうのをね。ベルトは向こうだけど(苦笑)、脳内はどっちだっていう……ヘヘヘヘヘ! はい、そんな感じです。
      週刊プロレス・加藤朝太記者 今一番何がしたいですか?
      佐々木 今一番したいこと……今一番したいこと? う~ん……何がしたいかな? 酒は飲みたくないねぇ。へへへへ! 酒も飲みたくないねぇ。あ、アメリカンポルノが見たいかなぁ(笑)。アメリカンポルノが見たいです! はい。ここちゃんと使ってくださいね(笑)。


      ――彰人選手からEXTREMEの挑戦者として指名されて、名古屋大会のメインに決まりましたが。
      入江 やっぱり名古屋でやるタイトルマッチの挑戦者に僕を選んでもらったっていうのが、リング上でも言った通り、本当に嬉しいことですし、もう挑戦者として全力でベルトを獲りにいくだけなので。
      ――今日の試合、ご覧になったと思うんですが、彰人選手のEXTREME王者になったからの闘いっぷりをどう評価していますか?
      入江 頭がいいなと思いますよね。僕には本当、あんなにいろんな技もないですし、あの体勢担ったとき、自分はどう出来るかとか、そういうのもまったく分からないのですごいなって思いますね。あと、次(4・29の)後楽園でKO-Dタッグの挑戦が決まっているんですけど、まあEXTREMEももちろん本気で獲りにいくんですけど、KO-Dタッグも石井さんと組んで…石井さんのデータによると何かしばらく僕たちは挑戦はしてるけど、ずっと獲れてないらしいんですよ。そろそろ僕たちは全日本プロレスでアジアタッグ王者になったっていう自信もありますので、2人の絆でベルトを獲りたいなと思ってます。そしてですね、まだもう1個あるんですよ! KO-D6人タッグのベルトなんですけど、3人で話して次の挑戦者をスマイルスカッシュと。これは決まったんですね。決まったんですよ。なので、それもちゃんと守って、KO-Dタッグを獲って、EXTREMEも獲って、僕が三冠王者になります。
      週刊プロレス・加藤朝太記者 EXTREMEはどんなルールで闘いたいですか?
      入江 闘いたい?……でも僕が選ぶアレはないので、どんなルールでも僕は本当に……向こうが有利であっても全然。僕はタチムカウ、それだけなんで。
      加藤 アイアンマンマッチをやってみたい気持ちは?
      入江 アイアンマン……はね……アイアンマンになってみたいですね。アイアンマン一度やったことがあるんですよ名古屋でね。もうやらないですね~。

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