14日、仙台・夢メッセみやぎ西館ホールにて「青葉城恋唄!in SENDAI 2015~秋~」がおこなわれた。まずはキング・オブ・ダーク選手権試合から(第6代王者の岩崎孝樹は伊橋剛太を相手に初防衛戦)。絶対にもうベルトはいらないという伊橋は端から両者リングアウト狙い。これが失敗すると木曽レフェリーの見てない隙にキング・オブ・ダークのベルトを本部席から持ち出して岩崎にトスすると殴られた素振り。しかし、これも一部始終を木曽レフェリーに見られて失敗。ならばと伊橋は岩崎を場外に出しておぶさって全体重を乗せる。岩崎はこの重さにやられてリングに生還できず、両者リングアウト。王座防衛となってしまった岩崎は「広島でしっかりこのベルトを押し付けて、俺が大阪の本戦に出るぞーっ」と誓った。
第3試合は入江茂弘&宮武俊vs岡林裕二&樋口和貞のタッグマッチ。11・28府立第一での一騎打ちが決まっている入江と岡林はショルダーアタックの打ち合い、エルボーと逆水平のラリーなど真っ向勝負を展開。最後は樋口が入江をぶちかまして場外に送り出している間に、岡林が粘る宮武をアルゼンチン・バックブリーカーで担いでギブアップを奪った。岡林は「たぶんシングルが1勝1敗。だから(府立第一が)本当の決着戦です。ここでシングルいい形で勝って、いい形で新年を迎えたい」とコメント。対する入江は「実際に当ってみてバケモノだと思いました。それでも自分はずっとタチムカウでやってきたので、バケモノにタチムカッテ、勝ちます」と気を引き締めた。
第4試合はHARASHIMA&ヤス・ウラノvs竹下幸之介&福田洋のタッグマッチ。HARASHIMAと竹下は11・28府立第一のスペシャルシングルマッチの前哨戦第2ラウンド。終盤、ハッピーモーテルがウラノに連係攻撃。福田のレッグドロップから竹下がカバーに入るとHARASHIMAがカット。そのHARASHIMAを竹下がジャーマンでぶっこ抜く。頭から打ちつけられたHARASHIMAはダメージを負って場外へ。孤立したウラノに福田のラリアットから竹下がウォール・オブ・タケシタでギブアップを奪った。春日部に続いてジャーマンを食らったHARASHIMAは「食らうとしばらく動けなくなるのでとても危険な技だと再認識しました。それさえ気を付けていければ。彼は急成長してすごい選手ですけど、まだまだ穴は多いと思うので、そこを突いて自分のペースでいければなと思います」と警戒。一方の竹下はジャーマンにますます自信を深めたようで「四つん這いのぶっこ抜く体勢に入れば100%投げているし、シングルならカットにこられないので、ホールドできれば必ず3カウント取れる。府立でフルスロットルのHARASHIMA選手を倒したいので、僕が今日もスイッチを入れるためにジャーマンでぶん投げて、さあどう来るという感じです」とコメント。
第5試合は佐々木大輔vs井上麻生のシングルマッチ。大崎市出身の麻生には入場で幟が掲げられ、さらに大量の紙テープ、そして花束贈呈のお膳立て。しかし、序盤から佐々木の足攻めに苦戦を強いられた麻生。何とかドロップキックで場外に落とすと宇宙人プランチャを浴びせたものの、リングに戻るとクロス・フェースロックや投げ捨てドラゴン・スープレックスを食らって動きが止まる。それでも地元の意地で佐々木のコーナーダイブをドロップキックで迎撃。さらにロックボトムからスクリューキックを放つと450°スプラッシュ。これは逃げられたものの、佐々木の首固めを返して丸め込み連発でフォールを狙いにいったが全てクリアされてしまうと、クロス・フェースロックでギブアップ。「4月の末に上京してから5、6ヵ月で戻って来れて光栄に思います。送り出してくれたのは今日応援してくれたみんななので、期待に応えるべく、チリ最強の男・佐々木さんと当たったんですが、勝つことはできなかったです。だけど何か衝撃を与えられたという手応えはあります。僕はこれからDDTをメチャクチャにしていくと勝手に思い込んでいるので、また強くなって宮城に何かを持って帰ってこれるように頑張りたい」(麻生)。
セミファイナルは石井慧介&高尾蒼馬vsアントーニオ本多&遠藤哲哉のタッグマッチ。11・22広島でシングルマッチが決まった石井と遠藤。対峙すれば遠藤がその場跳びムーンサルトやスワンダイブ・エルボーを繰り出し、石井もヘッドシザースでやり返すと激しいエルボーの打ち合い。さらに石井は遠藤のトーチャーラックボムを踏ん張ってフィッシャーマンバスターで叩きつける。終盤は高尾vsアントンの局面となり、高尾の顔面トラースキックからカバーを遠藤がカットに入ると救出に入った石井のエクスプロイダーニーをブロックしてキャッチするとターンバックル・パワーボム。高尾にはドロップキックからトーチャーラックボムを決めてアシスト。アントンがダメージ深い高尾に卍固めをガッチリ決めて勝利した。試合後、遠藤は「皆さんの応援のおかげで勝つことができました。12月13日、KO-D無差別級、初めて挑戦します。しかし、その前に越えなければいけない相手がいます。石井慧介選手です。広島でシングルが組まれました。そのシングルで勝って、その勢いのまままたこの宮城に来るときはKO-D無差別級のベルトを腰に巻いて帰ってきます!」と誓った。バックステージで遠藤は「僕にしたら(石井に)借りを返した感じじゃないですね。ただ動きとか調子は上がってきてるので、このまま広島、博多まで維持してKO-Dのタイトルに挑戦できれば勝ちも見えてくるのではないかと思います。もちろん勝ちにいきます」と話す。しかし、石井は「今日は何か人気とかあったけど、まだ実力とか脅威に感じてない。広島で僕が勝てば向こうが権利を返上してくれるんじゃないかと思っています」とバッサリ。さらに「あのターンバックル・パワーボムは自分の小さい頃から見ていた好きな技。かなりダメージがあったし、やられてムカついたので自分も好きな技を考えますよ」と予告した。
メインイベントは坂口征夫&マサ高梨&梅田公太vs木高イサミ&SAGAT&中津良太の6人タッグマッチ。坂口とイサミは11・28府立第一のKO-D無差別級戦に向けた前哨戦第3ラウンド。終盤、坂口が串刺しニー。イサミもバックドロップでやり返せば、坂口もソバットを入れて抵抗。SAGATが出てくるも梅田のジャンピング・ミドルから坂口がPK。このカバーを中津がカットに入ると混戦。梅田にボディーブローを見舞ったイサミの背後から坂口が神の右膝。これでイサミが大ダメージを負って場外へ。梅田は場外に出た中津にトペ・コンヒーロ。リング内では孤立するSAGATに坂口が神の右膝をブチ込んで勝利した。
試合後、高梨がマイクを取る。高梨「イサミ、神の右膝の味はどうだった? 俺らは今日で全部やり返したと思ってねえぞ。散々煮え湯を飲まされ続けたんだ。タイトルマッチでもきっちり返させてもらうぞ!」続いて高梨が酒盛りの準備に移ろうとしたところで梅田がマイクを取る。梅田「一つ言わせてもらっていいですか? 僕を酒呑童子の2人に混ぜていただいて、一緒に闘いたいです」高梨「ずっと一緒に組んで闘っていきたいということか? 俺はオマエのその言葉を待っていたよ。KUDOの兄貴とも話していてな。こう言っていた。『梅ちゃんをよろしく頼む』ってな。願ったり叶ったりだよ。俺も兄貴も喜んで迎え入れるよ…って言いけど、チャンピオン、どうしようか?」すると坂口はワンカップ酒を掴むとそれを高梨に飲ませ、続いて自身も口にして梅田に手渡す。すると梅田がそれを飲み干し、兄弟の盃をかわした。高梨「ようこそ、酒呑童子の世界へ! もう言葉はいらねえよな。俺らが欠場中のKUDOも含めた4人でやっていくからな! 梅田に音頭をさせていいか?」梅田「これからも酒呑童子のお二人に混ぜてもらって頑張っていきます! それじゃあ仙台の皆さんと酒盛りだー!」
【試合後のコメント】
坂口 今日は勝ったけど直接、アイツから取らないと。終盤に神の右膝を食らわせたけど、大阪はあんなもんじゃすまないから。次、もう一回あるけど、嫌というほど追い詰めてやるから。
高梨 ビビッてんじゃねえのか、アイツ。坂口が怒りを通り越して冷静になっちまったよ。冷静に追い詰めていくからな。今日の右膝の味は忘れられねえだろ。すげえ味だっただろ。けど俺らは最高にうまい美酒を飲んでいる。それは新しい俺らのメンバー、梅ちゃんがいるからだ。
梅田 中津さんもBASARAという新しい道を歩み始めたんで、僕も酒呑童子に入って新しい道を歩みたいと思うので、もっともっと3人に入っていってメチャクチャ暴れて引っ掻き回したいと思います。
高梨 兄貴も喜んでいるよ。こんなにグイグイ呑んで素質ありだよ。
イサミ …いやぁ何か深い眠りにつくような、何かが帰ってこないぐらいのものが当たりましたね。いやぁ…ちょっとビックリしたな。今まで警戒をしてたんだけど、ちょっと今日は想定外過ぎましたね。
――実際に神の右膝はどうだった?
イサミ 首筋から頭にかけて鉄球みたいなもので殴られたみたい。すごいものが当たったと。それだけでしたね。でも別にそれで戦線離脱したわけでもないし、これで何かあったわけではないので、別に我慢できるでしょう。あれが神の右膝なのでああいうものが来ると言う覚悟はできるので。でももらわないに越したことはないですね(苦笑)。これはキツいな。ダテに“神の右”って付いてないですね。もう一回あるので。僕の中で全ては自分のため、そして票を入れてくれたファンのため、坂口征夫のためにも僕が取ります。意味は各々が考えてください。
公式スマホサイト(http://ddtpro.jp)では全試合詳細ならびに選手コメント、写真をアップ! ぜひご覧ください。



