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【小山リポート】HARASHIMAvsKUDO最後の前哨戦は…!?/石井&高尾がアジアタッグ挑戦目前に暫定ユーラシア大陸王者組(

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    • 16日、栃木・小山市立文化センター小ホールにてDDT「Road to Ryogoku in OYAMA~ドラマティック・ドリーム・とちおとめ~」がおこなわれた。試合前の鶴見亜門GMと井上マイクリングアナの前説では出場を予定していた伊橋剛太の急な発熱による欠場が発表された。これに伴いカード変更となり、練習生の宮武俊(みやたけ・すぐる)のエキシビションマッチがアナウンスされた。

      伊橋剛太の欠場に伴い、急きょ組まれた平田一喜vs宮武俊のエキシビションマッチ。宮武は拍手の中、入場ステージの緞帳が開くと雄叫びをあげて入場。この日がデビュー4周年となる平田の「声出していこうぜ!」の掛け声で気合いを入れて攻める宮武だが、スリーパーで捕まってしまうと、サーフボードストレッチでピンチに。何とかエスケープした宮武。ボディースラムで叩きつけられ、逆片エビで捕まるも何とかエスケープ。平田にエルボーで向かっていき、ランニング・フォアアームで倒すことに成功。ボディースラムから逆エビを決めたがロープに逃げられてしまう。続いて向かっていった宮武に待っていたのはドロップキック。それでもブレーンバスターで投げてみせたが、すぐさま延髄斬りを打ち込まれ、ブレーンバスターから逆片エビを決められてはギブアップするしかなかった。







      試合後、亜門GMは「よく頑張った!」と宮武の健闘を称えると「去年のビアガーデンで勝俣に先に試合されて悔しかったと思うけど、これで肩を並べたわけだから、3月21日の後楽園ホールのダークマッチでオマエと勝俣のエキシビションマッチを組むから。これで結果を残した方が先にデビューすると思うから頑張って!」と発表。宮武が「後楽園大会、頑張ります。応援よろしくお願いします! それではDDT小山大会スタート!」とオープニングコールするも、音響トラブルで『Into the Light』が一度ブツ切れになるアクシデント。亜門GMは「もう一回やりましょうか」と再び宮武を呼び出す。リングに上がった宮武が「後楽園大会頑張りますので応援よろしくお願いします。小山大会スタート!」と仕切り直しのコールをおこなった。





      第1試合は高木三四郎&大鷲透vsアントーニオ本多&佐々木大輔のタッグマッチ。リングに上がったワンチューロがマイクを取り「両チームの強い要望でルチャ・リブレルールでおこなわれます」と言ったあとスペイン語でまくし立てる。どうやらリングアナの模様。ワンチューロの友達のアナルコ・モンターニャがレフェリーとして登場し、ワンチューロのスペイン語のアナウンスでモ軍と高木&大鷲がリングイン。試合がスタートするとワンチューロはいつの間にかセコンド業務に徹する中、高木がフライング・クロスチョップに619を決めて「ビバ・メヒコ!」。大鷲がアントンと佐々木をまとめて投げると高木が「ジャベ!」と宣言してアントンに掛ける。大鷲が佐々木相手にてこずっているとレフェリーの が見本を見せる。その後は佐々木に対して攻勢に出る高木と大鷲。佐々木も大鷲のブレーンバスター狙いを切り返してピンチを抜け出す。アントンが出てくると大鷲とナックルパンチ → バイオニックエルボーの仕掛け合いに。大鷲が合間に華麗なステップを入れてしまったがためにバイオニックエルボーを食らったが、大鷲もすぐさまビッグブーツで巻き返す。佐々木vs高木の局面に移ると佐々木がドロップキック。コーナーに登った佐々木を高木がドロップキックでエプロンへと落としてぶっこ抜き雪崩式ブレーンバスターへ。このカバーをカットしたアントンを大鷲が蹴散らし、孤立した佐々木に高木とダブルの低空ドロップキック。高木が大鷲に佐々木を振ると、佐々木は佐々木に飛びついてのコルバタ。アントンとともに高木をフラップジャックで叩きつけるとマシンガンを発射。アントンがトドメを刺そうとダイビング・フィストドロップを投下するが、高木がこれを剣山で迎撃するとマヒストラルで丸め込んで勝負あり。









      第2試合は飯伏幸太&MIKAMIvs中澤マイケル&松永智充のタッグマッチ。マイケルと松永の標的は飯伏。2人で襲い掛かって場外に出し、ツープラトン・ブレーンバスターを狙うが、飯伏が2人まとめて切り返して投げていくとマイケルにストンピング。リングに戻るとMIKAMIが松永にコブラツイスト。飯伏が出てくると松永にボディーブロー。さらに逆片エビで捕獲する。エルボーでカットせんとするマイケルに飯伏が技を解除してエルボーで蹴散らした。MIKAMIは松永にキチンシンクからセントーン。替わった飯伏がエルボーで襲い掛かり鋭いミドルキックを放つ。松永がチョップでやり返そうとするも強烈なミドルキックでうずくまってしまう。それでも松永はショルダーアタックで何とかマイケルにタッチすると、マイケルはダイビング・ショルダー。飯伏を槍投げをかわしてエルボー合戦に持ち込むと逆水平から走り込む。これを飯伏がソバットで止めてハーフダウンにさせるとローキック。かわされるやその場跳びムーサルトを放つが、マイケルはこれを剣山で迎撃。マイケルが顔面トラースキックをブチ込んで松永とタッチ。飯伏もMIKAMIとスイッチする。MIKAMIが松永にデュランダル。飯伏がマイケルを掴まえて槍投げの形から松永の体の上に叩きつける。続くMIKAMIのスワントーンボムはカウント2止まり。松永はスライディング式スク~ルボ~イを堪えて丸め込む。これはクリアされた松永。走り込むとMIKAMIのコブラツイストで捕獲されそうになったが、巧みに切り返すやグラウンドに引きずり込んで3カウント。









      退場する飯伏がKO-Dタッグのベルトを見せつけると、松永とマイケルは「挑戦させろ!」とアピール。飯伏が引き揚げると亜門GMがリングに上がって「まさか勝つとは思ってなかったけど…おめでとう!」と前置きし「3月21日の後楽園での試練のタッグ三番勝負、ゴールデン☆ラヴァーズ戦なんだけど、チャンピオンの飯伏とケニーからタイトルマッチにしてほしいという要望があったので会社で検討した結果、残念ながら…タイトルマッチにすることにしました。タイトルマッチに相応しい試合を期待してますので頑張ってください」とアナウンス。松永は「もう多くは語らないです。絶対勝ちます!」と誓う。マイケルは「ケニーも飯伏さんも、どちらも僕にとって友人です。でも、その友人に勝って、この小山にベルトを持って参戦したいと思います。ベルトを巻いて戻ってくる。小山の皆さん、その時まで…サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」と淀川長治ばりに締めると花道へ。すると突然、松永が「中澤さんがタイトルマッチに向けての意気込みを一発芸にして表したいというので付き合ってもらえますか?」と言いだす。「それでは得意のカーテン芸で…」と言って困惑するマイケルを緞帳の奥へと押し込めてしまう。緞帳が開くとマイケルが「つかもうぜ♪ ドラゴンボール♪」とタイツを下げてアンダータイツの上から股間をワシ掴みにする。会場がドン引いたところで井上リングアナの「第3試合をおこないます!」との乾いた声が響き渡った。











      【試合後のコメント】
      ――松永選手が金星を挙げた上でKO-Dタッグ挑戦も決まりました。
      松永 ぶっちゃけタイトルが懸かるのはぶっちゃけ嬉しいですけど、飯伏さんとケニーって世界のトップクラス、その選手と後楽園で当たれるというのは名誉なことだと思うし、タイトルよりもそれを重視しているし。もちろんタイトルが懸かったから、より獲ろうと思いました。もしタイトル懸からなければ2回、あの人たちと対戦しないといけないんでしょ? それはちょっと難しいんじゃないかという考えもありますよ(苦笑)。そんなこと言っちゃいけないんでしょうけど。でもそれは正直思う。それぐらいあの2人はすごい。だから奇跡の1回とか、そんな恰好悪いこと言わないけど、1回勝ってもベルトが獲れる。そりゃあ俺たちも昔はベルトを巻いていたかもしんないけど、あの2人がKO-Dタッグのベルトの価値を上げてきてくれたから、その価値の上がったベルトを俺たちは獲りたいです。だから今日は勝ちましたけど、ぶっちゃけ飯伏さんとケニーさんしか見えてないんで、自分の中では金星と言うより、言葉は悪いけどいい踏み台でしたね。あんな超人2人と人間がやりあうにはすべて覚悟しなければいけない。デビューした人たちが辿り着くより、俺たちはもっと遠い道のりで来たかもしれないけど、本当にそれが今はよかったと思います。
      マイケル 昔ベルトを巻いていたけど、ここまで長い道のりだったし、今日は松ちゃんのおかげでタイトルマッチが切り開けたと思う。ただ金星とは思っていないんで。僕らそれだけ力があるのもわかっているし。ケニーと飯伏さんに勝った時には金星という言葉を使いたいと思う。こういうこと言うのはよくないかもしれないけど、僕はあまりベルトが欲しいと思わないんだけど、闘う理由があると違うと思う。それが昔のケニー戦であったり。友達がわざわざタイトルマッチやろうと指名してくれたということは、僕らにはその資格があると信じてくれているわけですよね。チャンピオンに指名されて下手な試合はできない。ショッパい試合をして盛り下げるようなことになれば、チャンピオンの名誉にも泥を塗ってしまう。そうであればその信頼に応えるのが友達だと思うので。それが僕にとって頑張る理由になる。2人は獲られないために指名したのかもしれないけど、その予測を上回りたい、ビビらせてやりたいですね。
      松永 あの2人がタッグベルトを巻く前、僕、中澤さん、飯伏さん、ケニーで食事した時があったんですよ。その時、飯伏さんが僕に「松永さんはいつまで、そうやって影に影にいこうとしてるんですか? 自分をもっと前面に出せばいいんじゃないですか? もっともっと自分を出し切ればいいじゃないですか。影に回る必要なんかないですよ」って。それはもっと頑張れっていう檄だったかもしれないけど、本人も覚えてないかもしれないけど、僕の中ではそれを言われて、僕がやらなきゃなって変わったところがあって。だから、その言葉を言ってくれた飯伏さんに恩返しして、僕たちが勝ちます




      第3試合は男色ディーノ&大石真翔vs石井慧介&高尾蒼馬のタッグマッチ。まずディーノがマイクを取る。ディーノ「大石クン、知ってますか? 彼ら明後日の全日本プロレスでアジアタッグに挑戦するらしいですよ。ハハハハハッ…まだアジアですよ。小さい、小さい。君らがアジアに挑戦するやしないや言っている時に我々はこのチームでユーラシア体力を…ユーラシア体力って何? ユーラシア大陸を制する力を蓄えています。なぜなら我々には新必殺技がありますからね。その名も…」大石「アナルダンク」ディーノ「このアナルダンクさえあれば、世界が届かないまでもユーラシアまでならなんとなーく制覇できる。そういう噂がたっております。今日は君らがアジアに挑戦できるか、暫定ユーラシア王者が確かめてあげようじゃないですか。さあ、かかって来い!」しかし石井と高尾は無反応。ディーノ&大石が握手を求め応じたところを襲い掛かるも、スカされてしまうと暫定ユーラシア王者組には微妙な空気が流れる。それを「オッシャー!」との雄叫びで何とかしようとした2人。ディーノが男色殺法で盛り返し、高尾相手にアナルダンク(うつ伏せ状態のディーノのケツに相手の顔面を大石のフェースバスターでダンクシュートを決める技)を決めようとしたがあっさり石井にカットされてしまって失敗。その後は攻め込まれたディーノだが石井に男色スープレックスを決めてピンチを脱出。大石が石井にリバース・インディアンデスロックを決めて、カットに入ろうとした高尾をコブラツイストで捕獲する複合技。ディーノが高尾のケツをまさぐってさらにダメージを重ねていく。高尾が蹴散らされてしまうとチャンスとばかりにアナルタッグに再挑戦。しかし間一髪で高尾のカットが間に合うと、石井がディーノのケツにダブルニードロップを投下。石井はソバットからローリングエルボーを狙うが、かわしたディーノがリップロック。漢タイツを広げて男色ドライバーを狙うが、石井が蘇生してドロップキック。これに崩れなかったディーノがホモイェを発射しダブルダウン。高尾vs大石の局面になると、大石がスイングDDT。このカバーをカットに入った石井にディーノがリップロック。石井は大石の肩に手をかけて、酔っぱらいのサラリーマンよろしく「オエッ!」と催してしまう。すかさず大石の「ファイトー!」エルボーから、ディーノが石井のケツを股間で突いて「イッパーツ!」。大石がチョークスラムでディーノが広げた漢タイツの中に石井をセット。ディーノが石井を男色ドライバーで蹴散らす。ディーノ「大石クン、邪魔者はいなくなりましたよ」大石「……男色先生、アジアが欲しいです!」大石がディーノの下アゴをタプタプと揺らす。ディーノ「大石クン、諦めたら試合終了だよ」「男色センセー!」このスラムダンクっぽいやりとりが終わると改めてアナルダンクへ。うつ伏せのディーノのケツに大石が高尾をフェースバスターで沈めるもなんとカウント1。石井が高尾の救出に入り、ディーノを蹴散らすと高尾とともに孤立した大石にツープラトン・バックドロップ。最後は高尾が大石をジントニックで沈めた。















      試合後、ディーノがマイクを取る。ディーノ「認めましょう。アナタ方はアジアに挑戦してもいいです。意気込みを我々に聞かせてもらえないか?」石井「まず明後日、アジアを制してユーラシア大陸、縦断します!」高尾「自分も縦断します」ディーノ「おい、ノリやがったな。いいでしょう。アナタ達、アジアが欲しいですか?」石井「アジアが欲しいです!」ディーノ「アジアが欲しいですか?」高尾「アジアが欲しいです!」ディーノ「アジアが欲しいですか?」大石「アジアが欲しいです!」ディーノ「ぶつけろ!」3人「アジアが欲しいでーす!!」最後は大石、石井、高尾がディーノの下アゴをタプタプとさせて終了。





      【試合後のコメント】
      石井 明後日待ちに待ったアジアタッグに挑戦なんで、今日も調子良く完勝できたので、期待してもらいたいですね。
      高尾 アジアに初めて挑戦するんで、絶対に獲りたいです。それを入江クンに見せびらかせたいです。
      石井 明後日憧れのアジアタッグに約5ヵ月ぶりに挑戦できて、チャンピオンが秋山さんと金丸さん、しかも全日本プロレスのリングで後楽園ホールでというので、僕にとっては夢の続きというか、小さい頃の自分を考えたらすごいことなのかもしれないですけど、獲らなきゃ意味ないので、獲って先に進みたいと思います。
      高尾 昔からテレビで見ていたような人たちと全日本さんに上がるようになって対戦して、ついにベルトに挑戦できるので、DDTのファンのためにもベルトを持ち帰ってきたいです。




      セミファイナルは入江茂弘vs遠藤哲哉のシングルマッチ。入江がリングインするなり遠藤が襲い掛かって試合スタート。入場用の甲冑がなかなか脱げないでいると松井レフェリーの手を借りてようやく外せたが、遠藤のドロップキックでリング下に転落。遠藤がケブラーダを決めてみせたが、リングに戻ると入江のエルボーで逆転を許す。フットスタンプでボディーを攻撃する入江は続けてボディーシザースへ。遠藤は何とかロープエスケープ。入江は続いてフェースロックへ。逃げられそうになるとWARスペシャルに持ち込む。遠藤がロープに脚を伸ばして助かった。入江のボディープレスをカウント1で返した遠藤はドロップキックを決めるとエルボー合戦に持ち込む。さらにジャンピング・ハイを入れると、スワンダイブ式エルボーへ。入江もすぐさまブレーンバスターでやり返し、ブラックホールスラムへ。フライング・ソーセージはバウンドし過ぎてカバーが遅れると遠藤が首固めに切り返す。カウント2でクリアされるとオーバーヘッドキックからブレーンバスター → ムーンサルト・プレエスを投下。カウント2で返した入江は自分が垂直落下式バックフリップ狙い。これを逃れた遠藤に頭突き。遠藤も頭突き連打で反撃せんとするが、入江は頭突き一発で遠藤をフラつかせると、ロープの反動を十分利用してのビーストボンバーで粉砕した。











      メインイベントはHARASHIMA&ヤス・ウラノ&彰人vsKUDO&マサ高梨&坂口征夫の6人タッグマッチ。HARASHIMAとKUDOの先発でスタート。ローキックの差し合いからグラウンドでの探り合い。するとHARASHIMAの背中を叩いて彰人がリングイン。彰人がKUDOのミドルキックで押されるとエプロンからヤスがロープに振られた彰人とタッチしてリングインし、連係攻撃。トーキックやローキックで襲い掛かる。KUDOはヤスのボディースラムを堪えるとキチンシンクで黙らせて高梨とスイッチ。高梨はサミング、スナップメイヤーからの低空ドロップキックと畳み掛けると、替わった坂口がミドルキックで襲い掛かる。その後、ローンバトルを強いられたヤス。高梨のショルダーネックブリーカーからKUDOと坂口のサンドイッチ・ローキックで青色吐息もタカタニックをかわしてフランケンシュタイナーで逆転。彰人が出てくると高梨にダブルアーム・スープレックス。高梨も回転エビ固めでやり返すと、片ヒザ立ちの彰人にレッグラリアットを狙うが、彰人はこれを察知して脚をキャッチするやアンクルホールド。高梨がこれをロープ際まで逃れてリング下に落とすことに成功。エプロンから坂口がランニング・ローキック。KUDOが彰人をリングに戻すと替わった坂口が腕ひしぎ逆十字固めを狙う。彰人がこれをアキレス腱固めからアンクルホールドに切り返すも、高梨がレッグラリアットでカット。スイッチしたKUDOがコーナーに控えるHARASHIMAを睨みつけると、その背後を蘇生した彰人が襲い掛かる。彰人がフィッシャーマンズ・スープレックスで投げてHARASHIMAと交替。HARASHIMAとKUDOは一歩も譲らない蹴りあいを展開。蹴り脚をキャッチしたHARASHIMAに空いている脚で延髄斬りを決めたKUDOは強烈なミドルキックから8×4に繋ぐとダイビング・ダブルニーアタックへ。しかしHARASHIMAがこれを回避してジョン・ウー。串刺しフロント・ハイキックからKUDOをコーナーに乗せる。HARASHIMAはKUDOに雪崩式ブレーンバスターを仕掛けるが、KUDOも拒否して宙吊り式ダブルニーを狙う。HARASHIMAもエルボーで回避し雪崩式ブレーンバスターを決めることに成功。ファルコンアローをかわされたが、すぐさまリバース・フランケンシュタイナーを決めるも、KUDOがすぐさま起き上がってジャーマン。続くハイキックも相打ちになってダブルダウン。HARASHIMAから替わったヤスがスライディングキックを放つも高梨がカバーを阻止。ヤスのバックを取るKUDOに高梨が援護しようとトラースキックを放つがかわされてKUDOに誤爆してしまう。ヤスは高梨を延髄斬りで蹴散らすと、彰人とともにツープラトンの足横須賀。ヤスがジャックナイフ式エビ固めに繋ぐもカウント2。KUDOはヤスのツームストーン・パイルをかわすと、ラリアットで向かってきたところを逆上がり式逆さ押さえ込みへ。これは凌がれたがミドルキックで倒すとバズソーキック。このカバーはカットされたが直後にバックスピンキックをブチ込んで勝利した。











      試合後、HARASHIMAとKUDOは睨みあう。HARASHIMAが先に引き揚げると高梨がマイク。高梨「ほとんど俺は何もしてねえ。KUDOと坂口の力だけって言ってもいいかもしれねえなあ。酒呑童子が勝ったぞ! そして俺は何の力にもなってないかもしれないけど、俺の本番はこれから始まるんだよ! 小山のリング上で酒宴させてもらうぞ! 俺らは酒飲みかもしれねえけど、酒飲みにもルール、掟がある。坂口さん、今日、運転ですよね? ノンアルコールビールでお願いします。酒飲みは酒飲みの掟に従いましょう。カンパーイ!」高梨、KUDOがビール、坂口がノンアルコールビールを飲む。高梨「あ~染みますねえ、兄貴!」KUDO「今日のお酒もおいしい。でもな、もっともっとおいしいお酒があるんだよ。それはKO-Dのベルトを肴にすることだ。21日、後楽園ホールで必ずHARASHIMAを倒して、このリング上で必ず3人で酒盛りだ!」









      【試合後のコメント】
      高梨 今日も前哨戦勝ったぞ。この前哨戦の成績は何勝何敗だ? 加藤、教えてくれよ!
      週刊プロレス・加藤朝太記者 2勝1敗です。
      高梨 お~勉強してきたじゃねえかよ。今日はご褒美やるよ、呑め!
      加藤記者 (差し出された一升瓶の酒を呑んで)うまい。
      高梨 うまいじゃねえよ! 誰もオメエの感想なんて聞いてねえんだよ! 地酒「酒呑童子」だ。今日はビールだったけど、後楽園ではこいつを酒宴で呑み干してやる。そしてKUDOも言ったように酒宴での最高の肴はHARASHIMAの首とKO-Dシングルのベルトだよ。なあ兄貴?
      KUDO 今日の酒もうまいけど、もっとうまい酒があるんだろ? それを呑みたいですね。ねえ、坂口さん。
      坂口 そおっすね。
      高梨 坂口さんは今日吞めなくて不満なんだよ。2回分たまっているからな! 酒宴がとんでもねえことになるぞ! 後楽園の撤収時間になっても俺らはやめねえからな! DDT、覚悟しとけよ! 
      KUDO 今日見てわかる通り、加藤さんは対戦成績を調べてないけど、完全に俺に分があるからな。まず間違いなく勝って、おいしい酒が飲めると思います。
      高梨 俺ら酒呑童子がベルト獲るからな! オマエら楽しみにしておけよ! いつものあれいくぞ。アルコールでハッピー! 酒呑童子!!






      HARASHIMA ホール直前の前哨戦で今日は負けましたけど自分が取られたわけではないし、今日のチームの負けで気合いがより入ったんで、後楽園ホールではやく試合したいですね。たぶん前哨戦で言えば負け越しているんで、後楽園はしっかり勝ちにいって防衛したいです。今日、KUDOと当たって鋭い打撃と強烈な蹴りとかきていて、自分のテンションも上がっています。待ちきれないですね。
      加藤記者 KUDO選手への苦手意識はある?
      HARASHIMA とくにないですけどね。対戦成績ってどうなんですか、週プロの記者・加藤さん。
      加藤記者 勝ったり負けたりです。
      HARASHIMA 例えば僕が負け越していれば苦手意識もあると思うんですけど、どうですかねえ。
      加藤記者 五分五分ぐらいです。
      HARASHIMA DDTの選手の中で僕が一番、KUDOとシングルマッチをやっていると思うので。最初は自分がHERO!でKUDOがハブ影の時にららぽーとの屋上でやったのが最初のシングルかな。わかんないですけど、10年以上前から相当数のシングルをやっていると思うので、お互いがお互いを知り尽くしている部分がある。それを越える技なり気迫なり、気持ちを持って闘いたいと思います。

      ――今日の試合はいつも以上にKUDO選手とバチバチ蹴りあっていたと思うが。
      HARASHIMA シビれるね。シビれるというか楽しい。ホールはガンガンやりあって自分が勝ちます。
      ――KUDO選手の思いが伝わってくる?
      HARASHIMA そういう気持ちを全部受け止めて、それ以上の気持ちで絶対に勝ちます。

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