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【さいたまースラム!vol.15のまとめ】KO-Dタッグ前哨戦はHARASHIMAにKO状態まで追い詰められた佐々木が大逆転勝利

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    • 8日、埼玉・春日部ふれあいキューブにて「さいたまースラム!vol.15」がおこなわれた。まずはキング・オブ・ダーク選手権タッグマッチから(第18代王者の島谷常寛は赤井沙希をパートナーに松永智充&チェリーと対戦)。試合前にチェリーがマイクを要求し、タイトルの特性上、赤井にだけリスクがないことを糾弾。赤井に「所属になったんだからリスク背負って闘いなさいよ」とどうあれ敗者が王者になるルールに変更するよう要求。これに赤井は「いいですよ。やります。おチェリー先輩」とケンカ腰で応じ、今回の試合に限ってルール変更。チェリーは「赤井沙希、よく言った。それでこそ女だよ」と握手を求める。しかし、応じようとする赤井をチェリーが丸め込んで奇襲する姑息な手。赤井はこれをクリア。女性同士の丸め込み合戦は互いにクリア。チェリーは島谷のマウントを奪ってエルボー。松永の逆片エビで捕獲された島谷を赤井が救出。赤井は島谷にビンタで檄。島谷は松永をロープに振ってドロップキック。局面は赤井vsチェリーに。赤井のサッカーボールキックはカウント2。チェリーも顔面ドロップキックからダブルリスト・アームサルト。赤井もジャンピングミドルでやり返し、チェリーはネックブリーカーで応戦。赤井のグーパンチとチェリーの熟女でドーン!が交錯。島谷vs松永の局面へ移ると、島谷が赤井に連係を呼びかける。赤井が島谷を松永に叩きつけ、押さえ込ませるもカウント2。島谷が松永を丸め込むも、松永がこれを潰して3カウント。

      試合後、チェリーは「赤井沙希、今日は命拾いしたなあ。後楽園ではケチョンケチョンにしてやるから楽しみにしとけよ」と吐き捨てて引き揚げた。

      鶴見亜門GMの前説でオープニングコールをおこなう選手として平田一喜を呼び込むが、流れたのは『Choo Choo TRAIN』。T2ひーが大挙して現れてぐるぐる回る。亜門GMが止めてマイク。「なんでT2ひー全員で出てくるんですか?」高木「重大なお知らせがあります。総選挙前に11人に増殖したT2ひーですが、ユニット総選挙5位という現実的な数字にショックを隠せません。こんなことならばT2ひーは今日で解散します!」すると大鷲がビンタ。「高木さん! 何勝手なこと言ってんだよ! いくらなんでもヒドいじゃないですか! 今ここで解散になってどこのユニットがこの人たちを拾うんですか?」高木「すいません…」大鷲「いいこと思いつきました。今からこの全員で目をつむります。5数えてT2ひーでDDTの頂点を極めたいヤツは残れ。その気がないなら立ち去れ」全員目をつむって大鷲が5を数えるも残ったのはいつもの3人だった。平田「せっかく友達が増えたのに」高木「まだ力クンがいるはずだ」大鷲「こうなると力さんはいらないですよ」平田「そんなことどうだっていいよ! 社長さんよ! 今日の試合で勝手にLiLiCoさんの新彼氏に僕を推薦してんですか! ブランチおばさんに興味ないんですよ!」高木「オマエはおとなしく言うことを聞いてLiLiCoさんの彼氏になればいいんだよ。これを見ろ!」高木は糸に吊るされた五円玉を使って「オマエはLiLiCoさんが好きになる」と催眠。これに「社長、フザけすぎですよ」と言っていた平田だが「なんだこのあふれ出る感情。LiLiCoが好きすぎてたまらない」とあっさりかかってしまった。平田「僕、LiLiCoを絶対モノにして平田LiLiCoにしてやります。今日、俺、彼女できます。皆さん、温かく祝福しください。DDT春日部大会スタート!」

      第1試合は石川修司&マッド・ポーリーvs男色ディーノ&大石真翔のタッグマッチ。まずディーノが入場し、続いて石川&ポーリーがリングイン。するとディーノがマイク。「修司、リングの上ではお久しぶりです。ひょっとしてアンタ、この2人の空白の何年間で普通にやれば勝てると思ってるでしょ? 私もそう思っている。ただ、それって普通にやった場合ね。私は私のフィールドに引き込めば勝率は4割ぐらい上がると思う。この男色ディーノという沼にどう浸かるんでしょうね」石川「俺は普通にやって普通にアンタに勝つ」ディーノ「ほお。普通ですか。アンタ、私の世界観に入ってこないと…」石川「ない」ディーノ「アンタ、本気で耐えられるのかな。カモン」すると流れてきたんは『ネバギバ☆I LOVE YOU』登場した大石が石川の眼前で全力でアイドルらしく振る舞うも、石川は微動だにしない。ディーノは「アンタもなかなか渋太いわね」。しかし、松井レフェリーがレフェリーチェックの際にカンチョーをされて「おう!」と声をあげてしまうと、石川が笑いそうになる。さらにポーリーがディーノの男色殺法で「エイドリアン!」と悶絶する姿に笑いそうになる。さらに攻撃を一切しないタッチワークなどで笑かしにかかるディーノ&大石。ポーリーはルーテーズプレスでやり返すと、石川は大石をネックハンギングで抱えてコーナーポストに叩きつける。ローンバトルを強いられた大石だが、石川の串刺し攻撃を止めてダイビング・ボディーアタック。抱えた石川がボディースラムからダイビング・フットスタンプ。大石が回避してディーノとタッチ。ディーノが股間に北斗百裂拳。崩れた石川にホモイェを決めるがポーリーがカット。ディーノは2人まとめて男色スクリュー。ファイト一発では飛ばせず、二発、三発を決める。崩れない石川がファイアーサンダー狙い。着地したディーノがスライディング・リップロック。これを石川がエルボーで叩き落してポーリーとタッチ。ディーノはポーリーのボディープレスをかわしてバズソーキック。替わった大石が石川を蹴散らし、ディーノがポーリーにリップロック。大石がダイビング・ボディープレスで潰したがカウント2。ディーノがコーナーで尻出し。しかし大石がポーリーと石川の合体チョークスラムで叩きつけられると、石川は尻出すディーノの背後に両腕を広げて立つ。最後はポーリーのポーリーバスターで3カウント。

      試合後、石川がマイク。「ディーノ、今日も普通にやって勝ったよ。明日の前哨戦も23日も同じ結果だよ。普通にやって普通に勝つから」石川とポーリーは退場。ディーノ「大石さん! 大石さーん! 修司、アンタは私のハートに火をつけたわ。明日、札幌でもう一度、修司と当たります。その闘いはこうやって闘いに敗れ散った大石さんのために闘います。ただし、後楽園は自分だけの闘いで修司を葬ってみせます。私がDDT総選挙第2位の男色ディーノじゃー!」

      【試合後のコメント】
      ディーノ 確かに普通にやったら修司のほうが強いんでしょうね。でもそこはどうでもいいと思っている。10回やって1回か2回勝てばいいという率でしょうな。でもね、その率を変えることができるんですよ。10回やって1回、2回勝てる程度を3回、4回、5回、6回勝てるように上げればいいじゃない。そういう闘い方が残念ながら私にはできるのです。修司は知らないのよね、まだ。私が教えてさしあげましょうと。10回やって4回は勝てるって教えてやるわ。

      石川 見てもらえればわかる通り、普通にやれば負けることはないので。明日は前哨戦が組まれているし、23日のタイトルマッチも決まってますけど、普通に闘って普通に自分が強さを見せて勝って、大阪で待っているHARASHIMA戦に向けていきたいなと。それだけですね。タイトルマッチをやったのが何年前か忘れましたけど、それから(ディーノが)リング上で残してきた闘いと自分が残してきた闘いは全くレベルが違うと思うので23日に見せたい。
      ――ディーノ選手の嫌な面は?
      石川 ピッチャーとバッターだとすると、自分はどんな剛速球でも打てる自信はあるけど、投げてくるのがボールなのかわかんないし、そもそもピッチャーなのか。何をしてくるのかわからないという怖さだけはあります。どこの団体でも真っ向勝負が多かったので、何をしてくるかわからない怖さはあります。ただリングに上がっての肉体勝負なら自信はあります。

      第2試合は高尾蒼馬&渡瀬瑞基vs石井慧介&岩崎孝樹のタッグマッチ。高尾と石井の先発でスタート。高尾が石井をロープに詰めると胸を叩いてクリーンブレイク。グラウンドの攻防から石井が岩崎にタッチを求めたところを渡瀬がエルボーで襲い掛かる。倒れ込む石井にタッチした岩崎がリングイン。渡瀬が岩崎にドロップキック。岩崎も顔面フロント・ハイキックでやり返し、場外に出た渡瀬に石井がエプロンへのGTS。捕まった渡瀬だが、岩崎の逆エビをロープに逃げるとブレーンバスターで叩きつけて高尾とタッチ。高尾は岩崎への顔面ドロップキック。救出に入った石井ともどもDDT+リバースDDTの合体技。岩崎もミドルキックでやり返して石井と交替。激しいエルボー合戦。石井は高尾のドロップキックをかわしてのダブルニー。高尾もドロップキックでやり返すと渡瀬との串刺し攻撃。渡瀬がカーフブランディング。高尾が顔面トラースキックで続くが岩崎がカット。高尾のジントニックを石井が踏ん張ってジャンピングハイから顔面ニー。これは渡瀬がカット。go to 岩崎 sleepから石井が高尾に顔面ハイ。高尾もエルボーでやり返すがカウント2。ジントニック狙いは石井が踏ん張ってロコモーション式高角度ダブルアームDDTで下した。

      【試合後のコメント】
      石井 今日、高尾から勝利しました。高尾から完璧に3カウントを。高尾はなんのチャンピオンでしょうか。自分からは何もありません。あとは高尾から聞いてください。

      高尾 今日は石井クンに完敗ですね。あっちのほうから何か言ったりしてるんですか?
      ――世界ジュニアのチャンピオンであることは覚えておいてくれと。
      高尾 まあそれだけなら、とくにこっちは言うことはないです。
      ――あと石井選手は自分からは何も言うことはないと。
      高尾 じゃあ自分からも何も言うことはないです。以上です。

      第3試合は高山善廣&樋口和貞vs大鷲透&ヤス・ウラノのタッグマッチ。ウラノが高山に向かっていくもハンマーパンチで場外に出され、樋口の逆水平に悶絶する。高山の拷問フェースロック、替わった樋口も拷問フェースロックで続く。ウラノは指を噛んで抜け出すも頭突き、ボディースラム、ボディープレスで大ピンチ。不意打ちのロケットパンチ、さらにカナディアンを抜け出して大鷲とタッチをかわす。大鷲は樋口と逆水平の打ち合い。ショルダーアタックのラリーは樋口が勝ると、高山が大鷲にダブルアーム・スープレックス。これはカウント2。大鷲もサッカーボールをかわしてのビッグブーツでウラノとタッチ。ウラノは低空ドロップキックから片ヒザの高山に延髄斬り。大鷲を呼び込んでのツープラトン・ブレーンバスターは持ち上がらない。2人で耳元で大声で叫んでダブルのショルダーアタック。しかし、串刺し攻撃は分断されるとウラノにダブルの高角度ノド輪落とし。カットに入った大鷲に樋口がドロップキックで排除。ウラノの丸め込みを凌いだ高山が意表を突いた丸め込みからランニング・ニーをブチ込んで勝利した。

      第4試合はLiLiCoの新たな彼氏を決める4WAYマッチ。まずは発表されている平田が紹介者の高木とともに登場。スクリーンにディーノが映るとなんとワンチューロに「日本でLiLiCoと結婚するとビザが取れる。フォーエバー」とメリットを説明し、その気にさせてリングイン。続いてスクリーンに松井レフェリーが菊タローを紹介し「お金持ってるよー!」とその気にさせる。これに菊タローも「働かずに大好きなパチンコできる? ヒモじゃなくてロープ? ワイヤー? 夢の生活が待ってるぞ!」と応じてリングへ。最後にスクリーンに亜門GMが映って「結局見つからなかったー!」と悩む。そこへ伊橋が「イェイ、カモン!」と呼びかける。「LiLiCoと言えば肉食系女子の走り。下から上までよく見てみろ。どこからどう見ても肉だろうが! 肉食女子と肉がくっついて何が悪いんだよ。LiLiCoは俺のことが大好きだってことだ!」と説き伏せてリングへ。こうして4名が出揃うと見届け人として困惑顔のLiLiCoが入場。ルールは勝ち残り形式。勝者には告白する権利が与えられ、LiLiCoはリング上で見届けることに。みんながLiLiCoにアピールし、ワンチューロはLiLiCoを抱えて平田に攻撃していく。みんなで伊橋を乗らせてムーンサルトを狙わせる。伊橋はムーンサルトを案の定かわされてしまうと菊タローの逆エビでタップ。菊タローはワンチューロと共闘して平田を排除しようと呼びかける。しかし菊タローが裏切りの丸め込み。怒ったワンチューロに平田が共闘して菊タローを排除しようと呼びかける。しかし平田も裏切りの丸め込み。怒るワンチューロに菊タローは「ごめんなさい」と謝罪。ワンチューロが共闘に応じたが菊タローが丸め込もうとする。騙されなかったワンチューロだが、背後から平田に丸め込まれる。これはクリアしたワンチューロ。菊タローにも木曽レフェリーにも丸め込まれてしまう。菊タローと平田は「バカガイジン」と爆笑。怒りのワンチューロだがダブルのトラースキックで失格。平田のフェースクラッシャーで菊タローがピンチも、木曽レフェリーのカウントは松井レフェリーが阻止。松井レフェリーが平田を羽交い絞めも菊タローの張り手はかわされて誤爆。平田が菊タローに手刀を決めると「幸せにしてみせます。ともにGOしましょう」と平田メガネを差し出す。これを受け取ったLiLiCo。平田に促されて着用すると2人してダンス。平田が菊タローを丸め込んで勝利。

      試合後。平田「LiLiCo、あなたのGO、とっても素敵でした。この会場についてから心は一つです。LiLiCoさん…無理だろ~! 俺がメガネしてGOして目が覚めたよ! そもそもこのカード、アンタの悪ふざけだろ! そんなものに巻き込まれないからな!」亜門「高木さん、どうしてくれるんですか! しょうがないから繰り下がりで菊さん!」菊タロー「LiLiCoさん、やっぱり…こんなお金のために結婚して妻のお金でパチンコして暮らすのはよくないと思うんですよ。目が覚めました。松ちゃん、分け前やれずにスマン」亜門「どうするんですか! もう一個繰り下がってワンチューロ!」ワンチューロ「LiLiCoさん、よく見たら100%日本人じゃない。ビザ取れないよ~! ごめんなさい!」亜門「おいおい! まさかの伊橋、オマエこんなチャンスないぞ!」伊橋「LiLiCo、オマエ、よく見たら、けっこう太ってんな。デブだろ。俺はキャシャで色白で見上げられるぐらいの妻が欲しいんだよ。オマエは俺に合わねえ。ゴメンな」亜門「ちょっと!」ディーノ「4連敗すか(ニヤニヤ)」亜門「笑うんじゃないよ! 4人ともタイプじゃなかったみたいなんですけど、また次の機会に新しい彼氏を連れてくるんで。僕は甲田さんがいいんじゃないかと…」松井「じゃあ、くいしんぼう仮面かマグニチュード岸和田選手」高木「僕は力クン」ディーノ「血筋がいいので百田さん」亜門「奥さんいるわ! 別の機会でLiLiCoさんの彼氏を見つけるぞー!」するとここでアジャ・コングが乱入して男性陣を蹴散らす。アジャ「このクソどもが! 何をしてやがる! 誰だこんなこと考えたのは! このLiLiCoはオマエらみたいなカスが遊んでいいような人間じゃねえんだ! そこの大社長、何やってんだ! オマエ(平田)何してんだ! 前にもこんなシチュエーション見たな。女心もてあそんでんのか」ここで菊タローが「ここは俺に任せろ」とアジャの胸を触ろうとするとアジャに蹴られ、さらにLiLiCoにもビンタを食らう。さらにアジャは平田に裏拳。LiLiCoとともに「女ナメんじゃねえ!」とツープラトン・ブレーンバスターで投げきった。アジャ「これで済んでよかったと思えよ。オマエ(亜門)も何一緒にはしゃいでんだよ。去年の両国で闘って同級生同士で通じ合うものがあったんだよ。また忘れてくれたよね。今年の両国。8月になかったっけ? あったよね。また忘れたのか? 連絡ちゃんとしろって言ったよな」亜門「…忘れました」アジャ「また思い出させてあげるから。次は?」亜門「次のビッグマッチは12月4日エディオンアリーナになります…」アジャ「じゃあそこでうちら2人がタッグを組んで出てやるから。わかった?」亜門「決定します! ありがとうございます!」

      【試合後のコメント】
      アジャ 最近このDDTがLiLiCoを使ってくだらない遊びをしていると。「私はいいように遊ばれているんじゃないか。もてあそばれているんじゃないか」と相談を受けたんだよ。両国で闘って、あの時はプロレスをバカにするんじゃねえぞとか言ったんだけど、プロレスに真摯に向き合っているとよくわかって、同級生という話もあって、そこから連絡を取り合うようになったら、そういう相談がきたから、それじゃ一回様子を見にいこうと。で、様子を見に行ったら案の定ですよ。みんな順番にいいように断って。こっちがお断りだよ。まともなものを揃えておけって。
      LiLiCo 最悪だよ、本当に。食欲もなくなるわ。
      アジャ あんないいようにもてあそばれるような人じゃないんですよ。忙しい中を一生懸命トレーニングして試合も月イチぐらいでやってんでしょ? 本気でプロレスにまい進しているのに、ああやって弄ぶなんて。しかも女心を弄んで。私も同じようなことやられてますからね。これは他人事じゃないと思って駆けつけましたよ。
      LiLiCo 冗談じゃない。
      アジャ そういう男どもを全員ぶっ飛ばしてやろうと思うので、12月4日の大阪でタッグを組んで、誰がこようとギッタンギッタンに。ここまでの恨みを全部晴らしてやるから。
      LiLiCo 溜めてるからね。
      アジャ 来るやつ全員覚悟しろよ。タダじゃおかないからな。
      LiLiCo ブッ飛ばしてやるからな!
      アジャ 伊橋なんか細切れにしてやるからな! 細切れにしたところであんな肉じゃ売れねえけどな!
      LiLiCo 値打ちねえよ!

      ――LiLiCo選手は伊橋選手にフラれたわけですが。
      LiLiCo いやいや、何それ! フラれたかのよになっているけど!
      アジャ まずオマエから切り刻んでやろうか!

      ――リング上ではそう見えたので。
      LiLiCo いやいや。冗談じゃねえよ! 選んでねえし、何あの4人。気持ち悪いんだけど。質問よく考えろよ。
      アジャ まずオマエから血祭りにあげてやろうか!

      ――すいません。
      アジャ そうやって余計なこと言うやつは12月までに全員ギッタンギッタンにしてやるからな。オマエ覚えたぞ!
      LiLiCo 忘れないからな!
      アジャ 夜道に気を付けろ。

      ――お二人のチーム名は?
      LiLiCo これからいろいろ作っていくんだよ! オマエ何がいいと思うんだよ!
      ――LiLiCo&エリカ。
      2人 そのままじゃねえか! もうちょっと面白いこと言ってこい!

      休憩明け、飛行機トラブルで欠場発表されていたベイリーが何とか会場に間に合ったため、本人たっての希望でセミファイナルに出場するとアナウンスされた。さらに10・17のDNA-GP新宿大会でデビューする上野のエキシビションマッチが組まれた。対戦相手は石井慧介。上野は石井に果敢にエルボーを放つも、フロントハイキックでダウン。蹴られてもエルボーを打ち込まれてもなおも向かう上野はドロップキックでなんとか倒して残り1分でボディースラム。しかし野球チョップに悶絶し、ボディースラムから逆片エビで捕獲されてしまう。なんとか我慢したがコの字にされてギブアップ。続いて亜門GMがリングに上がってアメリカ武者修行中の入江茂弘の一時帰国と、11月6日新木場STUDIO COAST「DDTフェス2016」参戦とメインイベントがHARASHIMA&坂口征夫vs竹下幸之介&入江とアナウンスされた。試合直前には筋肉少女帯のライブがおこなわれ『タチムカウー狂い咲く人間の証明-』も披露される。

      セミファイナルはベイリーが間に合って急きょカード変更。酒呑童子にレッカが加わって竹下幸之介&アントーニオ本多&マイク・ベイリーvs坂口征夫&高梨将弘&レッカの6人タッグマッチに。アントンが酒呑童子に捕まってローンバトル。それでもアントンはナックルパンチでやり返し、腹パンから突きあげニーで逆転。替わったベイリーが逆水平とミドルキック。高梨には顔面ドロップキックを決める。坂口とはミドルキックの打ち合い。坂口のジャンピンングミドルにムーンサルトダブルニーを放つ。替わった竹下がレッカに逆水平。レッカも串刺しラリアット連打を狙うが、竹下が止める。それでもレッカがドロップキックで竹下を倒して坂口とタッチ。坂口は竹下にマウントエルボーからスリーパー。竹下もバックドロップで応戦する。アントンが出てくるとバイオニックエルボー狙うも、坂口が腹パンで阻止。高梨がバカにするようにナックルパンチからバイオニックエルボー狙い。アントンが止めて怒りのナックルからバイオニックエルボー。しかしこれも高梨に阻止されてしまう。高梨とレッカの合体フェースバスターから坂口のランニングミドルはカウント2。高梨のタカタニックを回避したアントン。コーナーに乗せられるもベイリーが救出し、高梨に竹下が串刺しビッグブーツ。ベイリーのミドルキック連打から竹下とアントンが合体バイオニックエルボー。ベイリーがレッカと坂口にノータッチ・トペコン。リング内ではアントンが高梨にダイビング・フィストドロップを投下して勝利した。

      試合後、アントンがベイリーを紹介。ベイリーは「アリガトウゴザイマス。アントーニオ本多、竹下幸之介こそDDTだ!」とマイク。アントンは10・10札幌でのKO-D6人タッグ挑戦をアナウンスし「温かい恰好で来てください。ベルト持って帰ります」とファンに呼びかけた。

      【試合後のコメント】
      アントン 14時間も飛行機に乗って、小2時間ぐらい電車の乗ったけど、こんなに元気なベイリー、頼もしすぎてしょうがありませんね。竹ちゃん。
      竹下 とくに挑戦者決定戦というものもなく、なぜかタイトルマッチ組まれたじゃないですか。会社はなんとなくいい試合をしてくれるイメージで組んでいると思うんですよ。僕は意外とベルト獲れると思うんですよ。
      アントン 一回、我々が新潟で組んだ時にベイリーが春日部のリングでも言ったように竹ちゃんがDDTで一番強い男で、アントーニオ本多はDDTというものが何を証明しているかを象徴している男だとコメントで言ってくれたんですけど、その時のコメントを聞いてベイリーと心が通じあっているなと気がしましたから。いいチームになると思います。
      ベイリー(アントンの通訳)我々にはすべてが詰まっているから、タイトルを獲れる。
      竹下 DDTのユニットはDAMNATIONが勢いありますよ。個人はHARASHIMAさんが1位で男色さんが2位で、僕らはそこに名を連ねているわけではない。
      アントン ハッピーモーてルは低かったなあ。
      竹下 でも僕らはDDTプロレスが詰まっているんですよ。だから僕らを見ておけばいいんです。
      3人 ドーンミスイッツ!


      メインイベントはHARASHIMA&彰人vs佐々木大輔&遠藤哲哉のタッグマッチ。ローンバトルを強いられた佐々木だがHARASHIMA、彰人を場外に出すと遠藤とともにトペ・スイシーダ、ノータッチ・トペコンの競演。佐々木が観客の傘を奪ってリングに持ち込んで広げる。これに気を取られる松井レフェリーの背後でポーリーが彰人をキャッチして鉄柱に腰をぶつけていった。これで流れはDAMNATION。遠藤が彰人にボディーシザース。遠藤のファイアーマンキャリーから佐々木がストマックブロック。遠藤はロープ際で彰人の腹部を踏みつける。佐々木のストマックブロックはカウント2。彰人は佐々木をコーナーにぶつけてボディースラム。タッチをせんとしたが遠藤に阻止されて10分経過。彰人はDAMNATIONの連係を回避して連結式ドラゴンスクリューでやり返すと、替わったHARASHIMAが雪崩式ブレーンバスター。HARASHIMAのミドルキックは佐々木がキャッチしてサミングからのDDT。遠藤が出てくるとその場跳びシューティングスター。さらに変形のグラウンド卍。これは彰人がカット。トーチャーラックはHARASHIMAが阻止。エルボーの打ち合いから、バックの取り合いからHARASHIMAのリバース・フランケンを遠藤が着地してジャーマン。HARASHIMAがハイキックで止めて蒼魔刀を狙うも遠藤が迎撃して局面は佐々木vs彰人。彰人が俵返しからダブルアーム・スープレックス。佐々木のクロスフェ―ス狙いは彰人がかわしてアンクルホールド。佐々木が切り返してクロスフェースへ。さらに彰人が切り返してアンクルホールド。15分経過、押さえ込む彰人を佐々木が蹴ってかわしてクロスフェース。彰人がロープに逃げる。ベトドラⅡは彰人がかわしてHARASHIMAと連係。しかしHARASHIMAのスワンダイブボディープレスは佐々木が剣山。遠藤が彰人にスクリューハイキックからトーチャーラック。佐々木のトラースキックから遠藤が垂直落下式ブレーンバスター。佐々木のダイビング・エルボードロップはカウント2。HARASHIMAが佐々木にハイキックからロープにもたれかかる後頭部に蒼魔刀。ぐったりする佐々木に彰人が押さえ込むも遠藤がカット。HARASHIMAが遠藤を蹴散らしてプランチャ。なんとか起き上がる佐々木に彰人がハナマサ。これを回避した佐々木が佐々木式ウラカンで一気に勝負をつけた。

      試合後、佐々木が突っ伏しながらマイク。「俺たちの楽勝、完勝だ! HARASHIMAさんよぉ、アンタやっぱり大したことねえよ! アンタの時代はとっくに終わってんだよ。いいか! 今日からこの俺カリスマ佐々木大輔がこのDDTのエースだ! 俺たちがDDTを制圧する! 俺たちはDAMNATIONだ。俺たちは群れない・媚びない・結婚しない。このマザーアースは俺たちDAMNATION中心に回ってんだ! よく覚えておけ!」

      【試合後のコメント】
      佐々木 見ての通りだ。今日も楽勝・完勝だよ。俺たちはHARASHIMAなんかに負けたことねえよ。明日は札幌で俺たちがタッグのベルトを奪い返して、このDDTは俺たちDAMNATIONが制圧する! この俺がDDTのエースだ! デッかく書いておけ。
      ――HARASHIMA選手のハイキック、蒼魔刀で追い詰められたが。
      佐々木 俺の意識は飛んだけど、俺は意識は飛んでも、あんなヤツらに負けない。それを己の体で証明してやった。

      HARASHIMA 総選挙でみんなの力で1位をもらって、そのあとの初試合だったのでガッチリ気持ちよく勝ちたかったんですけど、やられちゃいましたね。でも勝ったぐらいの、KOしたぐらいの足応えが残っているので、彰人クンは取られちゃいましたけど、明日は裕向との防衛戦だし、彰人クンも強いけど、裕向も違う強さがあるので、決して今日は油断したわけじゃないけど、明日は今日のようにならないように気を抜かずにガッチリまたこのベルトを防衛します。
      ――佐々木選手は自分はDDTのエースだと発言していましたが。
      HARASHIMA なんか言ってましたね。お客さんの反応がすべてじゃないですか? 客席見たけど無反応でしたからね。エースって自分で言うもんじゃなく、周りが認めてくれるものだと思うので。


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