10日、東京・両国国技館のエントランスにてDDTが3・21両国大会直前記者会見をおこなった。会見では鶴見亜門GMとともに決定した試合順から本戦の一部選手が出席して意気込みを述べた。
○オープニングマッチ 両国初登場! KO-D無差別級王座次期挑戦者決定およびいつでもどこでも挑戦権争奪時間差バトルロイヤル 時間無制限勝負
<出場選手>大鷲透、平田一喜、マサ高梨、高尾蒼馬、松永智充、樋口和貞、ゴージャス松野、チェリー、関根龍一、中津良太、ヨシヒコ、大家健
亜門GMはこの時間差バトルロイヤルの勝者に4・24後楽園でのKO-D無差別級王座次期挑戦権を与えること、上から吊るされたいつでもどこでも挑戦権の使用期限をDDTの興行において、3・26新宿FACE大会~8・28両国の直前の大会までだとアナウンス。そして今回、欠席したマサ高梨のコメントが読み上げられる。「私、マサ高梨は今シンガポールにいます。決して会見をサボったわけではありません。なぜなら明日はシンガポールタイトルに挑戦するからです。今回のランブルに必ず優勝し、次期挑戦者になり、そのままKO-D王者とシンガポール王者の二冠王となります。面白味のないコメントですみません、あとは大鷲さんがおもしろくしてくれるのを願います」しかし、その大鷲が体調不良のため欠席。コメントは大鷲の指示で平田が代読することに。「『うぉーぃ! 俺様が職務怠慢、素行不良の大鷲様だ!今日はなぁ~、両国前の記者会見で全員ブッ潰してやろうと思ったんだけどなぁ~、朝起きたら熱が38℃越えててなぁ~、インフルかと思って急いで病院に行ったんだけどなぁ~、インフルじゃなかったんだなぁ~』は!? じゃあ来てくださいって話ですよね。『ということで本日大事を取って記者会見をお休みさせていただきます。両国では吊るしてあるいつどこを全部取り、平田メガネをバキバキにして、どんな物でも流してしまう両国国技館支度部屋のトイレに平田ごと葬りたいと思います』味方でしょ? また敵じゃないですか。まあ味方だと思ってないので、当日も熱38度超えたままぜひ頑張ってくださいって話ですよね」樋口「自分は去年の後楽園のいつどこランブルでいつどこ挑戦権取って、去年の札幌で負けたわけですけど、その雪辱を晴らすために両国で取って挑戦したいと思います」松永「このメンバー見ればわかるけど、けっこう楽勝かなって思っているので。いつどこを取って僕なりのいつでもどこでも挑戦権の使い方をして、必ずベルトを獲ります」高尾「いつどこ挑戦権ランブルということで、挑戦権も取りたいですけど、どうせなら最後まで勝ち残って次回挑戦したいと思います。体に気をつけて頑張ります」チェリー「時はきたー! ついに…ついにKO-Dのベルトに挑戦するチャンス! 我にきたれりーっ! KO-Dのベルトに挑戦して、チャンピオンになってDDTが私が引っ張っていくので、GM、安心してください。KO-Dのベルトは一回防衛するごとに一歳若返るという都市伝説があるようなないような。そんなことを聞いたことがあるんです。私はKO-Dのベルトを獲って41回防衛して、生まれ変わって、もっともっとキレいで美しい…」中津「(遮って)ランブルは初めてなんですよね。慣れてないかと思いきや、野球の場外乱闘知っているでしょ? 場外乱闘を生かして全員ボッコボコにして全員を立てなくします」平田「とりあえず両国、この新作ハート型HIRATA GO!サングラス新発売なんですよ。この新作サングラスを買って両国をピカピカな最高のダンスホールにしてやりましょう。この最高のシチュエーションの中で、このフザけた野郎たちを踊り叩き潰して、俺が最高の締めくくりを見せたいと思います。GOGO!」関根「自分、BASARAでは正統派の純粋なレスラーなので、いつ権を取って、BASARAにKO-Dのベルトを取って、それをBASARAのベルトにして。それよりもいつ権」大家「いつ権じゃないから…」大家「おーいっ! なんだオマエ、いつ権、いつ権って! いつでもどこでも挑戦権だろ!」ここで全員がもめ出す。さらにヨシヒコまで加わる騒ぎに。大家「オマエら決起しねえのかよ!? 適当なことばっかいいやがって! 今日は前哨戦だ! オマエら全員俺にかなわねえと思うけど、一人一発ずつ張ってこい!」するとそれぞれ大家に張り手を見舞い、樋口は頭突き。大家「うわぁっ! わかった! オマエらの決起、しかと受け取った! 両国初の全面使用、初めてのいつでもどこでも挑戦権時間差バトルロイヤル、俺が絶対勝つという意気込みがある! コイツらも意気込んでいる! だからみんなぁっ、頑張るぞ」全員がバラバラに意気込みを述べる中、終了した。
○第二試合 3WAYタッグマッチ 30分一本勝負
ジョーイ・ライアン&キャンディス・レラエ vs 石井慧介&入江茂弘 vs 彰人&ヤス・ウラノ
入江「石井慧介&入江茂弘というチームは全日本プロレスのアジアタッグチャンピオンになったことがあるので、自信と誇りを持って必ず勝利します」石井「自分ももちろん同じ気持ちです。このチームに自信を持っています。必ず勝ちます」彰人「キャンディスとライアンは世界的に有名なタッグチームですよね。入江&石井はアジアタッグのベルトもKO-Dタッグのベルトも巻いていて実績は十分。そこにスマイルスカッシュの僕らが入って最高の3WAYができれば。それで僕とウラノさんで勝って、メインでHARASHIMAさんが勝って、スマイルスカッシュの大会にできればなと思いまsy」ウラノ「3WAYタッグということで戦略的な面で考えることもあるんですけど、3WAYタッグにおいて一番大事なのはコミュニケーション能力かなと。チームドリフは2人とも仲がいいし、ライアン&キャンディスもいいでしょう。でも3WAYタッグということは自分たち以外の2チームが敵でもあるし、時として味方にもなる。なので我々なれ合いするわけじゃないんですけど、ライアン&キャンディスと仲良くしようと思って。何なら空港とか迎えにいって。彰人クンは女性とか得意なので。その点、チームドリフは仲良くなるどころか英語能力がないので。その点で我々も一歩抜きんでられるのかなと思います」石井「いや、チームドリフは変わりました。なんと入江クン。英語がペラペラになりました。今からオマエらに英語でメッセージを送ってやる。おい、ヤス・ウラノ」入江「ヘイ、ウラノ」石井「そして彰人」入江「アンド・アキト」石井「ライアンとキャンディス」入江「ライアン・アンド・キャンディス」石井「両国国技館で」入江「アット・スモーホール」石井「俺のニールキックで」入江「アイ・ニールキック」石井「オマエのビーストボンバー」入江「ユア・ビーストボンバー」石井「オマエらを破壊してやる」入江「ユア・デストロイ!」石井「おい、キャンディス!」入江「ヘイ・キャンディス!」石井「オマエ、女だからって」入江「え~…、イッツ・ア・レディー!」石井「容赦しねえぞ!」入江「…バット・キル・ユー!」石井「思えばチームドリフ」入江「え~~~…、チームドリフ!」石井「2012年」入江「ツーサウザン・イレブンイヤー!」石井「8月26日」入江「……オーガスト・ツウェンティー・シックスデー」石井「に結成して以来」入江「え~~~…、グループ!」石井「3年半が経ち」入江「スリーイヤー……半分」石井「誇りとプライドを持っている」入江「リスペクト!」石井「このチーム力があれば誰にも負けない」入江「ウィー・チーム・アワー」石井「両国国技館中に」入江「両国スモーホール・アリーナ―・オールウェイズ!」石井「俺たちの気力・知力・体力すべて伝えてやる」入江「……………」石井「以上です」ウラノ&彰人「全然しゃべれてない!」亜門「頑張った、頑張った」ウラノ「LINE翻訳で会話しているだけでしょ?」入江「いやいや、しゃべっているし。ガイジンとしゃべっているし」亜門「どこで?」入江「LINEで」亜門「でもだいぶ成長したと思う」ここから質疑応答へ。
――ライアン&キャンディスの印象を。入江選手だけ英語でお願いします。
ウラノ ライアンというイロモノであり実力者と、その2人で世界有数のタッグチームと試合をしてるって聞いているのでチーム力はすごくあるんだろうなと思います。そこをウラノ&彰人というチームで上回れれば、また我々がまた一歩上にいけるかなと思っています。
彰人 キャンディスは女性ですけど、ジョーイと組んだら女性として見ちゃいけないのかなと。タッグチーム力でいったら、もしかしたらドリフより上かもしれないし、女性だと舐めて試合しないようにしたいなと思います。
石井 攻めも受けもすごく優れているので、対戦相手としてすごく気合が入っています。
入江 ジョーイズ・イッツ・コメディ・バット・ストロング。キャンディス・イズ・ベリー・プリティ。バッド・タフ!
○第三試合 スペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負
赤井沙希&大石真翔&レディビアード vs LiLiCo&梅田公太&渡瀬瑞基
ビアード「ドーモー! コンニチワ! 私たち3人はカワイイコネクションでーす! よろしくお願いしまーす!」大石「ビアちゃんは4月からワールドツアーをおこなうそうで、アイドルとしてカワイイを世界に届けて。赤井沙希は日本の芸能界で女優・モデルとしてカワイイを届けて。僕はまだプロレス界でもっともっとカワイイを広めないといけないと思うので、この2人に負けないように両国でカワイイを日本中に、世界中に届けたいと思っています。その前に立ちはだかったのがLiLiCo。その壁を壊してカワイイを世界中に届けたいと思っています」赤井「前回の後楽園でLiLiCoチームからコメントをもらったのが、私、赤井沙希に対してタレントとしてもレスラーとしても先がないって言われちゃいました。もしかしたらその通りかもしれないです。でも自分は、だからこそ一試合一試合大事に考えてますし、それほどの覚悟を持ってリングに上がっています。芸能をやってる人がリングに上がる以上はそれぐらいの覚悟を持たないとプロレスに対して失礼なんじゃないかなって思います。LiLiCoさんに対してはそれぐらいの覚悟を持って自分の目の前に立ってほしいなと思います。その2人に対しては焼肉なんかにつられておとなしい飼い犬になっちゃって、LiLiCoさんの後ろからワーワー言ってますけど、ウチは何も感じないし今さら怒りも覚えない。3月21日の両国国技館の真ん中で手を挙げているのはウチらカワイイコネクションだと思います」LiLiCo(コメント代読)「お久しぶり! 21日楽しみだな。ノリに乗ってます! 大石は軽く可愛がってから潰し、あのヒゲの変な奴は早くもアウト・オブ・眼中。チャンピオンベルトをラインストーンとラメで完全復活させたので赤井沙希の前でチラつかせながらぶっ潰してやる! 私が選んだイケメンに美味しいお肉をいっぱい食べさしたから彼らは絶好調! これからのプロレス界は梅田、渡瀬、LiLiCoに任せて!」梅田「LiLiCoさんにこれぐらいで1万2000円ぐらいする美味しいお肉を、あの3人が食べたことなさそうな高級なお肉をお腹いっぱい食べさせてもらって、両国に向けて好調です。コンディションはバッチリなので、赤井さんとLiLiCoさんは同じ芸能界にいるけど、予測変換に出てくるLiLiCoと予測変換に出てこない赤井沙希、このへんでもう差が出ちゃっているのかなと思います。あとは若い力でぶっ倒したいと思います」渡瀬「あっちチームががカワイイとか言ってますけど、そもそもプロレスにかわいさは関係ないと思うし、強さを僕らは求めているので。そもそも赤井沙希をかわいいと思ったことがないし、そのへんのおっさんに化粧させたほうがかわいいと思うし、この間、春日部で赤井さんと試合したけど近くで見たらシワがたくさんあるし、あと試合だから体の接触したけど、赤井さんの胸には何もなく、股間にはしっかりしたモノがありました」一連の渡瀬の発言を聞いて、ついに赤井が「言うていいことと悪いことがあるんじゃー!」とブチ切れて掴みかかる。いったんは分けられるも渡瀬は「この間、競馬場に馬見ていたけど、赤井さんと間違って馬に挨拶しちゃいました」と油に火を注ぎまくる。赤井は「なんやねん、コラァッ!」と掴みかかろうとする。なんとか分けられて質疑応答へ。
――LiLiCo選手はアイアンヘビーメタル級王者だが、ベルトを取り戻さなければいけない使命があるのでは?
赤井 アイアンマンは自分がお客さんの時代から見ていて、ずっと欲しいと思っていたベルト。アイアンマンが外に流出しているわけじゃないですか。自分の手元に置いて、誰よりもあのベルトを輝かせて、あのベルトの価値をもっともっと上げたいなと思ってます。
――LiLiCo選手との連係技はある?
梅田 それはこれから考えます。
――赤井選手は馬に似ている?
渡瀬 馬やロバと同じですね。LiLiCoさんに馬刺しも食べさせてもらったんですけど、赤井さんだなと思いました。
その後の記念撮影でも渡瀬は赤井の化粧を落とそうとこすっていき、「グチャグチャにしてやるからな」と吐き捨てた。赤井vsLiLiCoで注目を集めている一戦だが、赤井vs渡瀬でも因縁が生まれてしまったようだ。
○第四試合 スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負
アントーニオ本多&福田洋 vs 藤波辰爾&LEONA
藤波(コメント代読)「久々のDDTマット! しかも両国国技館 。私自身、選手生活45年を迎える今年、新たなる挑戦の年にしたい。Dragon」LEONA「初めてのDDTマットでの試合にとても刺激を受けています! レスラーとしてこれから多くの挑戦をしていく中で、このDDT両国国技館大会。精一杯闘います! LEONA」アントン「ワタクシは両国大会のカードが決まったのが、前回の後楽園大会なんですけど、その時、私はケンドー・カシン選手のEXTREMEに挑戦して敗北致しまして。これまで数ヵ月間に渡ってケンドー・カシン選手と抗争を繰り広げていて、それがちょっと自分の中でうまくいかない結果になってしまったと、けっこうポッカリしていた心境だったんですけど、カードを聞かされて最初に感じたのはうれしいなと思いました。なぜかと言うとタッグマッチだったということですね。パートナーがもっとも一緒に闘っていてプロレスが楽しいと感じられる福田であるという。そして相手が藤波選手親子であると。これまでベルトであるとか、前回の両国もEXTREME級のベルトが絡んだ試合だったんですけど、両国というビッグイベント以外のプレッシャーがあったんですけど、今回は一番純粋に大きな舞台で本当に素晴らしいパートナと、素晴らしい対戦相手と闘えるということで非常に楽しみです。あとここで福田洋さんにアメリカ先住民が戦地に赴く時に唄っていた歌を披露してもらいたいと思います」福田は『マッチョ・ドラゴン』を熱唱。アントンもサビから「マッチョ・アントン! 乳首出せ!」「マッチョ・ヒロシ! 尿酸値下げろ!」と加わって歌い上げた。以下、質疑応答へ。
――藤波選手はオーソドックスなレジェンドで、LEONA選手は生真面目な若手レスラーのイメージがありますが、どのような闘いを仕掛けていく?
アントン 具体的に言いますと、やっぱり勝ちにこだわるということで。レジェンドに胸を貸してもらう要素は全然あるんですけど、本当にLEONAクンを狙っていく。キャリアがないし。そういった意味で我々が培ってきたタッグワークでうまく親子を分断して、隙を見てLEONAクンを取りにいきたい。それが勝利への道だと思っています。こう言ってて気づいたんですけど、親父さんともたくさん闘いたいので、我々2人が親父さんに全力で挑んでいって勝てる気がしなかったら、シフトチェンジしようかなと思いました。
福田 個人的には藤波選手はWWE殿堂入りレスラーじゃないですか。私はWWEのトライアウトを受けたので近いものがある。
アントン えぇっ!?
福田 ニューヨークスタイルなので。
アントン 俺だってWWEネットワークに加入している。
福田 じゃあ近いですね。
アントン 月10ドル払って。
福田 私も払ってます。藤波さんは課金しなくても見れるんですかね。
アントン 藤波さんはレジェンド割引みたいなのがあるんじゃない?
福田 許せねえな!
アントン 3ドルぐらい…とまあ戦略を言ってきましたけど、当日の気分で、その瞬間の気分で全力を出す。それが一番大事なことだと思ってます。
○第五試合 DDT EXTREME級選手権試合 60分一本勝負
<王者>ケンドー・カシン vs スーパー・ササダンゴ・マシン<挑戦者>
ササダンゴ「先ほど午後0時より水道橋の貸会議室にてルールミーティングをおこないまして、まずケンドー・カシン選手から提案されたルールが『アルティメットロワイヤル有刺鉄線電流爆破PWFルール』。アルティメットロワイヤルというのは複数の選手がリングの2ヵ所で同時に試合をやるというもので、私とカシン選手だけでは試合を遂行することができません。なので『ほかの選手にも来てほしいなあ』とカシン選手が申し上げておりました。『具体的にどんな選手にきてほしいですかね』と聞いたところ、『有刺鉄線電流爆破をやるわけだから、大仁田厚選手ですとか保坂秀樹選手などに来てもらえたらうれしいなあ。特に保坂秀樹選手なんて体も大きいし、保坂秀樹選手のビルディングボム、いいよね。今、FMW、乗ってるよね』とカシン選手はおっしゃっておりましたが、現在両国国技館、火薬の使用を禁止されているんですよね?」亜門「NGですね」ササダンゴ「肛門爆破もできない?」亜門「できない」ササダンゴ「その旨を私が伝えたところ、『だったらオマエはどうせプレゼンテーションやるんだろ』って言われて『やらせてください』と懇願したところ、パワーポイントをやるノートパソコンに有刺鉄線を巻きつけて、パソコンは電流を流してないと動きませんから、そこに電流を流して、プレゼンをやると集中力がなくなりますから、5分以上経ったらノートパソコンが爆破される『アルティメットロワイヤル有刺鉄線パワーポイント・ノー電源爆破PWFルール』マッチに変えてはどうかとご提案いただきました。具体的にそのルールがどういうものか。もともとカシン選手、アルティメットロワイヤルを見たことがなく、そのルールも把握していなかったので、お互いぼんやりとした共通したイメージの中で究極の
ロワイヤルを目指せばいいんじゃないかとおっしゃってましたので、私もそのへんのアティテュードに共感しまして、一緒に俺たちの考えるアルティメットロワイヤルルールをやろうぜと、僕の尊敬する先輩の一人であるカシン選手に言っていただいたので、細かいニュアンスや具体的にどういった形でやるかは当日のプレゼンテーションで明らかにしつつ、お互いにおおらかな心を持って、先ほどアントーニオ本多選手も言ってましたが、EXTREME級にかける思いが非常に胸に響くものがあります。ぜひとも僕がケンドー・カシン選手からベルトを獲ってアントーニオ本多選手に無償で返せればなと思います」亜門「挑戦受けるぐらいな感じで?」ササダンゴ「余計な血を流したくないので。俺はアントーニオ本多選手のノー・アティテュードにも共感しているので。闘うまでもなくアイツとは分かり合っているので返せればなと思っています」亜門「それは無理ですね」ここで亜門GMがカシンのコメントを代読。「大仁田厚Aが来るか、保坂秀樹Bが来るか。ササダンゴマシンでもいい。楽しみに待っているよ」ササダンゴ「俺はいきますよ。大仁田厚A、保坂秀樹Bってどういうものですか?」亜門「わからない。白覆面A、白覆面Bみたいなニュアンスなんだと思いますけど…」ササダンゴ「大仁田厚が来たらどうするんですか? オファーは出さないですよね」亜門「出さないですよ。来られたら困ります」ササダンゴ「保坂選手が来たら?」亜門「保坂さんなら…まあ、いいんじゃないですか。ビルディングボム見たいですし」ササダンゴ「俺、一回やられたことがありますよ」亜門「うらやましい」そして質疑応答へ。
――先ほどルールの中でノー電源とあったが?
ササダンゴ だいたいMac bookで言うところの8%ぐらいの残りの電力でプレゼンを。
亜門 そこから始めるの? 怖くない?
ササダンゴ 5分以内だったらできるとカシン選手はおっしゃってましたので、そこはチャンピオンなので。
亜門 5分以内に収める?
ササダンゴ なおかつ、細かいところはある程度まとめておいてって言われたので、どういうことなのかなとは思ってますけど。
――ノートパソコンに有刺鉄線が巻いてあった状態ではやりづらい。
ササダンゴ 次のスライドをするときに毎回チクチクするわけですから。命がけのプレゼンテーションになりますよね。いつも命かけてますけどね。
――アルティメットロワイヤルというのはかつて新日本プロレスでやったものを基準として考えない?
ササダンゴ いや、お互い考えてはいるし、それしかないんですけど、そのルールを言及できる人がいないんですよね。アルティメットロワイヤルは概念なんで。おこなわれたことを再現することではその精神性や本質、芯の部分にはいけないと思うので。私たちはいかにそのアルティメットロワイヤルという概念の芯を食うか、食われるかだと思います。
○第六試合 飯伏幸太復帰戦&飯伏プロレス研究所所属第1戦~東西正面向正面全面使用エニウェアフォール・ウェポントレジャーハント3WAYタッグマッチ 30分一本勝負
高木三四郎&葛西純 vs KENSO&中澤マイケル vs 飯伏幸太&伊橋剛太
マイケル(コメント代読)「次の試合はな、両国国技館なんだよ。だからな相撲の特訓してるんだよ。立会いの特訓だよ。あ、安心して下さい。履いてませんから。飯伏幸太、変な団体立ち上げやがって。お前、いくつになった? 30超えて飯伏プロレス研究所? 俺も入れて下さ~い。いいか、この試合で俺が勝ったらその飯伏プロレス研究所に俺も入れろ、わかったな!」KENSO「ひじょうに厳しいコメントが出たんですけど、俺はブレない。俺の気持ちは、心のベクトルはこの両国国技館にビチッと!向かっています。両国国技館ではいろんな要素が、飯伏が復活したりとか、いろんなことがある中で、俺のベクトルは間違いなく高木三四郎にビチッと! ビチッと!向かっております。3月21日、KENSO、この両国国技館に情熱を持ってビチッと立ちたいと思いますので、皆さんビチッとー!応援してください! 以上!」飯伏(コメント代読)「欠場後の復帰戦としては最高のシチュエーションだと思ってます。 2団体を退団して、最初に高木さんと闘えることと伊橋と組めることが楽しみで仕方ありません。ただ中澤さんは焼きます」伊橋「今回は飯伏幸太と組めるということで、今まではアイツにウェポンとして、道具として見られていた。今回はアイツが俺の引き立て役です。刺身で言えば大根のツマ。そういう試合をしたいと思います」葛西「隣にいる三ちゃんとのチームクレイジー大社長で両国全体を使った路上プロレス、俺らの勝利は問題ないとして、今日は俺っち、そこのデブと、そこにいるサイコパスの顔を見に来たんじゃねえんだよ。おい飯伏、なんで今日も来てねえんだよ。そんなに俺っちが怖いのか。当日は誰が真の路上王か証明してやるよ」高木「もともとこの試合は自分と葛西純選手のクレイジー大社長で大暴れしてやろうかと思ったんですけど、そこに飯伏の復帰戦が重なって、さらに面白くなってきました。飯伏の復帰戦もあるけど、俺の中で許せないのはオマエだ! KENSO! 保険の営業マンみたいな恰好しやがって! 記者会見でスーツってもっとパリッとしているだろ!」KENSO「それはオマエは俺が足が長いって言いてえんだろ! 俺は足が長いんだ!」高木「お前は何保険の営業マンだ!」伊橋「ちょっと待ったー! 俺より目立ってんじゃねえよ! 高木! KENSO! 葛西! そしてここにいない飯伏幸太! 両国の主役はオマエらじゃねえんだよ! この俺様なんだよ! この試合を通して俺様がプロレス大賞のMVPになり、マット界の頂点に立つ! そう伊橋剛太様の刺身のツマのためにオマエたちがいるんだよ! 俺様がテッペンを取るためにこの試合を盛り上げてくれや! 俺様がテッペンを取ってやる伊橋剛太様だ、よく見ておけ!」
○第七試合 ドラマティック・ドリームマッチⅠ 30分一本勝負
坂口征夫 vs 鈴木みのる
坂口「いろんな思いはありますが、語る必要もなく、いつも通り殺(や)りにいくだけ」鈴木「意気込み? まあ坂口征夫というヤツをリング上でブチのめす。それだけ。ほかにやることは特にないな。DDTの両国大会というもの自体をその試合でブチ壊す。お祭り騒ぎになんかさせねえよ」ここで質疑応答へ。
――この試合のオファーが来た時にどう思った?
鈴木 そう言えば、某夕刊紙に“世界一性格が悪い男”と書かれたのはコイツがきっかけだったなと思い出したぐらい。10年ぐらい前の話だよね。それを思い出したぐらい。
――坂口選手はこのカードを聞いて。
坂口 さっきも言った通り、今は特に語る必要はないと思っています。
――坂口選手の試合を見ての印象は?
鈴木 印象? 頑張ってください(ニヤリ)。
記念撮影では2人は額を付けてにらみ合った。
○第八試合 ドラマティック・ドリームマッチⅡ 30分一本勝負
男色ディーノ vs 曙
曙「またDDTさんの素晴らしい両国国技館という建物に呼んでいただいてありがとうございました。前はまったくわからないまま出て、だいぶつまづいたんですけど、今回は皆さんご存知のように退院して自分のところの旗揚げ戦もあるし、王道代表として今回の入院していた時の苦しみとか全部を21日に爆発させたいと思っています」ディーノ「ボノちゃん、ゴメンね。退院早々、元横綱が両国国技館を出禁になっちゃうのよ、私たちのこの試合で。なぜならアナタ、ずごく無様な姿を見せてくれるから。残念ながら国技館で曙、最後になるのかぁ。というのも私、アンタの弱点知ってるのよ。前、DDTに出た時、ケツを顔にうずめられて泣いちゃってたね。そういうことなのね。こっちは日本中からケツをいっぱい用意しているから。大丈夫?」曙「まあ21日はね」ディーノ「あれ、ボノちゃん、よく見ると…内緒だけど(小声で)こっち(ゲイ)なのよ」亜門「(小声で)違うにきまっているだろ」質疑応答へ。
――以前、KO-D6人タッグでディーノ選手と闘った時に相当嫌な思いをした?
曙 確かに嫌な思いをしたんですけど、それも勉強になりました。今回はないように気を付けたいと思います。
――ディーノが尻集めに奔走している情報は知っている?
曙 チラッと。まあケツにはケツですよ。
ディーノ 今、確信した。ケツが嫌いかと思ったら、ケツが好きすぎてバレるのが怖いのね。絶対こっち! まあ両国を出禁にするのが私の目的だからね、今回は。
○セミファイナル ウチコミ!presents KO-Dタッグ選手権試合 60分一本勝負
<王者組>竹下幸之介&遠藤哲哉 vs 佐々木大輔&石川修司<挑戦者組>
出席した挑戦者組の石川だが、いつもに比べてかなり小さく、胸板もペラッペラに見える。佐々木「竹下&遠藤、DDTの未来って言われてますけど、未来がないという現実を教えてやろうかと思っています。両国で勝つのは私とデカくて強くてかわいい石川“エイドリアン”修司です」石川「おい! オマエらいいか! 再来週の月曜日、このヤングボーイ2人をバッキバキに折って、血に染められた月曜日にしてやるよ。以上だ」竹下「このタイトルマッチが決まってからの前哨戦は僕たちハッピーモーテルの負けが続いたのですが、春日部大会では僕らが勝って手ごたえをつかんだ状態で石川選手、佐々木選手を踏み台にして。僕はスーパースターになって尊敬している佐々木選手の借金を全部背負うぐらいの気持ちでいます。そのためにも僕は両国でカリスマ超えをして、DDTを引っ張っていきたいと思います」遠藤「自分と竹下はプロレス界を引っ張ると口にしてきました。だけどいまだに竹下&遠藤はプロレス界の未来という声が多いです。ここでベルトを落とすようなことがあれば、現在どころか未来へ向かう道すら絶たれてしまうと思います。なので今回この両国でベルトを防衛して、明るい未来、そして明るい現在を見せたいと思います」質疑応答へ。
――竹下選手がカリスマを超えて、借金を全部背負うと言っていたが。
佐々木 それはぜひ超えてもらって、借金を返してもらいたいですね。
亜門 それは別に大丈夫なんですね。
――もちろん試合は勝たなきゃいけないと思いますが…。
佐々木 でもそう言われると超えてほしいのは否定できない。
――石川選手はどう考えてますか?
石川 なんもない。
佐々木 なんもないよ!
――王者の2人は重要な一戦だと思いますが。
竹下 自分がリスペクトしている2人の選手と全面開放される両国で闘うこともないので、僕たちが勝って未来を見せます。
――石川選手の印象が変わったと思わない?
遠藤 人間はその日の体調や時間帯で身長や体重の変動するので、簡単に変わったと言ってしまうのはあまりよくないと思うんですけど…。
竹下 1週間前の春日部大会からはかなり絞ってきたなと思うんですけど。コンディションがいい証拠だと思うので、自分たちもしっかり両国に向けて。
亜門 リング上ではデカく見えるの?
遠藤 デカく見えました。でも明らかに小さくなりすぎ…。
亜門 でもそれは遠藤自身が変わってきているからじゃない?
遠藤 僕がデカくなった?
亜門 石川さんのことを怖くなくなってきたんじゃない?
遠藤 なるほど。
○メインイベント グッドコムアセットpresents KO-D無差別級選手権試合
<王者>木高イサミ vs HARASHIMA<挑戦者>
HARASHIMA「初の全面使用の両国でのメインのリングに立てることをひじょうにうれしく思います。あとは全力で試合をするだけなので、KO-DのベルトをDDTに、この僕の腰に取り戻したいと思います」イサミ「これまでいろんな強い選手とDDTのトップ選手と闘ってきて、なんとなく僕の中でやっとHARASHIMAさんにたどり着けたかなと。言ったらHARASHIMAさんはDDTという世界におけるラオウみたいなもの。僕はケンシロウだと信じているので。この闘いはラオウvsケンシロウというイメージ、図式です。初の両国全面使用、北斗練気闘座に我々が立ち並ぶわけですよ。僕は2年前に両国でやった時にも負けてますし、ケンシロウも一回ラオウに負けているんですよ。なので北斗練気闘座という名の両国国技館でリベンジ。チャンピオンだけど僕はHARASHIMAさんに勝ったことがないので挑戦者だと思ってますので。でも以前の僕より、今の僕はちょっと落ち着いていて、前よりももっと試合を楽しめる気がします」その後、質疑応答へ。
――改めてイサミ選手の印象を。
HARASHIMA 前とは違う印象を感じました。意地を張ってこずに勝ちに行くというか、チャンピオンとしての闘い方をやってきた部分を感じたので、前回のように削りあい、潰しあいなれば自分は得意なんですけど、別にけん制する意味で言ってないんですけど、そうともならないのかなとか。前と同じようだとは思っていません。
――イサミ選手はHARASIHMA選手にリベンジする気持ちが大きい?
イサミ 3WAYマッチの時も負けているし、そのあとにファンの方にもう一度リベンジする機会を与えてもらったけど、HARASHIMAさんに完敗という内容で完敗しているのでリベンジしたい。
――団体を旗揚げして引っ張っていく立場になって変化などはあった?
イサミ 立ち上げたから変わったわけではないですし、2年前の僕と今の僕が違うのはKO-Dのベルトが変えてくれたかもしれないし。やっぱりいろんな選手、いろんなシングルマッチで闘ってきた。そういうのって北斗の拳では強くなる要因じゃないですか。だから僕は“無想転生”ですよね。無想転生を使ってでも勝ちにいきたい。どうしても勝ちたい。