上野勇希が「いつでもどこでも挑戦権」を行使して、平田一喜を破りKO-D無差別級王座奪還! 11・3両国でUNIVERSAL王者・鈴木みのると2冠戦へ
9月28日、東京・後楽園ホールで「DRAMATIC INFINITY 2025 ~3時間スペシャル~」が開催。上野勇希が「いつでもどこでも挑戦権」を行使して、KO-D無差別級王者の平田一喜を破り、1ヵ月ぶりに王座奪還。11・3両国国技館でDDT UNIVERSAL王者・鈴木みのるとダブルタイトル戦を行うことが決まった。
今大会を迎えた時点で「いつどこ」保持者は上野(青)と納谷幸男(赤)の2人。第二試合のサバイバル3WAYタッグマッチ(飯野雄貴&納谷vsMAO&KANON with KIMIHIROvs彰人&須見和馬)で、MAOがジャパニーズ・レッグロール・クラッチ・ホールドで納谷を丸め込んで移動。須見がスク~ルボ~イでMAOから3カウントを奪って、須見に移動した。
そして、メインイベントで王者・平田がヨシヒコとのタイトルマッチに。ヨシヒコはワキ固め、ジャーマン5連発、輪廻転生で追い込むも、平田が雪崩式ローリングパワーボムでピンフォールを奪取して2度目の防衛に成功。
試合後、ヨシヒコの指示でセコンドが段ボールを持ってくると、そのなかに「いつどこ」(青)が入っていた。背後では覆面を脱いだ黒装束の上野が立っており、平田をスリーパーで締め落として、「いつどこ」行使を宣言。緊急決定試合で平田は奇跡を呼び一発逆転首固めの連発でフォールを狙いに行くが、上野がWRを決めて3カウントを奪い、8・31後楽園のリベンジを果たして王座奪還。
だが、これで終わりではなかった。この日、「いつどこ」(赤)を獲得したばかりの須見が上野にスワン式ドロップキックを叩き込み、権利を行使。須見はスク~ルボ~イであと一歩のところまで追い詰め、初公開のリバース450°スプラッシュを投下するもフォールは奪えず。上野はドロップキックからのWRで須見を仕留め、早くも初防衛に成功した。
ここで、鈴木が現れ、「俺は、そのなんとか挑戦権とか持ってねぇけど。文句ねぇよな。単刀直入に言うよ。俺が欲しいのは、おまえの持ってるKO-Dだ!」と挑戦表明。上野は「奇遇ですね。単刀直入に言います。僕が欲しいのは、鈴木みのるが持ってるUNIVERSALです」と返した。鈴木が「じゃあ今からやるか?」と言い出し、上野も「いつでもいいですよ」と応じ一触即発の状況に。
慌てた今林久弥GMが「ちょっと待ってください。鈴木さんはいつでもどこでも挑戦権はお持ちではないので。時間的にも無理ですから」と2人を制止し、両者の意向が合致したため、11・3両国でのダブルタイトル戦を決定した。両王座を懸けた2冠戦は史上初となる。
鈴木が「オイ、上野。それからDDT、これで制圧リーチだ!」と言えば、上野は「僕は鈴木さんに負けた日から、鈴木みのるを倒すためにやってきてます。やるんだったら、このベルト持って、鈴木みのるを呼ばないとやれないと思ってましたんで。鈴木さん、DDT制圧はできません。丸腰でまた少し離れたところに行ってもらおうと思います」と早くも勝利宣言。
鈴木が退場すると、この日、3試合を戦い抜いた上野は「今日は人生のような1日で、しんどいこと乗り越えれば、喜ばしいこともあり、辛いこともたくさんあり。やり返したいこと、進みたいこと、つかみ取ることができます。僕は初めてKO-D無差別級獲ったとき、DDTのどの大会も満員にできるような、みんながDDTを楽しんでくれるようなDDTにしたいと掲げました。一人ひとりがDDTを楽しんでくれているおかげで、どんどん近付いております。そのエネルギーに負けないよう、KO-D無差別級、DDTの一番として進んでいきます。鈴木みのるに勝ちます! これからも楽しんでください。鈴木みのる、クビ洗って待っとけ!」と締めくくった。
長い1日を終え、KO-D無差別級王座を取り戻した上野は「樋口(和貞)さんに心も体も費やして勝って、平田さんに獲られて。悔しかった。でも面白い。DDTは強いだけでもダメで、面白いだけでも、すごいだけでもダメで、その全部が必要で。その一番がこのベルトを持ってる人間なんだっていうのを目の当たりにして。いつでもどこでも挑戦権なんて、使えるものがあるおかげで楽しい9月になりました。チャンピオンとして、みんながDDT見て、明日も頑張ろうというDDTを作っていきます」と話した。鈴木との2冠戦が決まったが「鈴木みのるが来てくれてビックリしちゃった。僕ばかり好きなのかと思ってたら、鈴木さんもなんとか僕なのか、このベルトを求めてきてくれるんだなと。両国で鈴木みのるに負けて、ベルト2本獲られようものなら、もう2度と鈴木みのるに挑戦しません」とキッパリ言い切った。
鈴木は「平田が持ってたほうが俺にとっては都合よかったかもしれない。それじゃドキドキしねぇんだよ。上野が獲った瞬間に行こうと思った。上野よ、俺と次がない勝負しようぜ。これっきりの勝負しようぜ。勝ったらもらうぞ、KO-D。俺はあれを獲りに来たんだ。てめえらのやり方でここまで来た。根性決めてかかってこいや。DDT、おまえら俺に制圧されるまであと一つだ。王手だ。覚悟しとけ。根こそぎ持ってくぞ。鈴木みのるが全部持ってく」と不敵な笑みを浮かべた。
王座から陥落した平田は「負けて悔しいですけど、ヨシヒコとの戦い、私なりのKO-D無差別級の戦いが見せられたんじゃないかと思います。自分がKO-Dを持った意味は見せられたと思います
」といささか安堵した表情。
初挑戦で王座奪取ならなかった須見は「今持ってる全部を出しました。それでも上野さんに勝てなかったし、KO-D無差別級に届かなかった。また明日から頑張ってプロレスやっていきたいと思います。まだまだ足りないものがいっぱいある。その足りないものをなくしていって、KO-D無差別級のベルト、DDTのトップ戦線に行けるように頑張っていきます」と前を向いた。また、激闘の末、ベルト獲りならなかったヨシヒコは何を聞いてもノーコメントだった。
11・3両国で上野がDDTを守り切るのか、鈴木がDDTを制圧するのか注目されるところだ。
“THE RAMPAGE”武知海青がデビュー5戦目で自力初勝利&タイトル初戴冠の快挙! 「一番しんどい戦いだったんですけど、自分をもっと超えていきたい」
16人組ダンス&ボーカルグループTHE RAMPAGE・武知海青KO-D6人タッグ王座決定戦を制し、わずかデビュー5戦目で自力初勝利、タイトル初戴冠の快挙を達成した。
同王座は佐々木大輔&岡谷英樹&イルシオンが保持していたが、佐々木が脇腹を骨折して欠場となったため返上に。今大会で王座決定戦が行われることになり、武知は上野勇希、To-yとのトリオで、DAMNATION T.Aの岡谷&MJポー&イルシオンと対戦した。
DAMNATION T.Aは奇襲を掛けるも、武知組はイルシオンに絶妙のサウナ連係。デビュー戦から因縁のある岡谷が竹刀で武知を殴打し、場外戦になると、武知は観客席のイスに岡谷を投げて反撃。しかし逆に岡谷も観客席に投げて、竹刀で連打。さらに鉄柱に武知の足を固定すると、セコンドの佐々木がイス攻撃。武知が岡谷にエルボーを連打すれば、岡谷は噛みつき。武知が飛びつき式フランケンシュタイナー、ランニング・エルボーを叩き込むと、岡谷とエルボーのラリー。岡谷はジャーマンからクレイモアで逆襲。コーナーでの攻防から、武知が岡谷を雪崩式ブレーンバスターで投げ飛ばす。セコンドの佐々木がリングに入ると、武知の背中にイス攻撃。チャンスと見たDAMNATION T.Aは武知にトレイン攻撃。しかし、イルシオンのスワントーンボムは自爆。岡谷の竹刀攻撃はイルシオンに誤爆。武知はイルシオンにチョークスラムもカット。上野がJul.2でアシストすると、武知はスワンダイブ式フォアアームを見舞って、イルシオンから3カウントを奪った。
初のベルトを手にした武知は「チャンピオンになりました。今までで一番しんどい戦いだったなと。でも、ここでしか感じられないものがあるますし、ここでしか得られないエナジー、幸福感、刺激、いろんなものを探して来てるんだと思うんです。それは僕らも同じなので。次の戦いは(DDT)UNIVERSALがあったり、次の次にはKO-D無差別級があったり、最後まで皆さんがワクワクするような刺激だらけの1日になると思いますので。最後まで一緒に盛り上がっていきましょう!」と、その後の試合の出場選手への敬意も見せてマイク。
バックステージで武知は「1回、LDHに持って帰ります。HIROさんに触ってもらって」と笑み。チャンピオンとなり、これからは狙われる立場になるが、「いろんな選手と戦いたい」と前向き。そして「今日は一番しんどい戦いだったけど、もっと自分を超えていきたいなって。(自力初勝利は?)もうがむしゃらでした。フィニッシュを獲れて、ベルトも獲れて、メモリアルかつ初めてで。忘れられない思いになったって」と感慨深げに語った。
上野は「6人タッグでやりたいことがあるから、後で相談していい? 僕たち、6人タッグのチャンピオンとして、DDT、プロレス界、世界を巻き込んで楽しいこと起こしていきたいので、お楽しみに!」と含みをもたせた。
武知の次戦は10月19日の後楽園大会。KO-D6人タッグ王者になったことで、初防衛戦が組まれる可能性もあり、今後の対戦カード発表に注目が集まる。
鈴木みのるが正田壮史を粉砕し、UNIVERSAL王座V5!「てめえらのやり方でDDTを制圧してやる」
DDT UNIVERSAL王者の鈴木みのるが正田壮史を粉砕し、5度目の防衛に成功した。
正田は前回、同王座に挑戦した際(当時の王者はMAO)、完敗を喫した過去があり、“プロレス王”を相手に覚悟のチャレンジとなった。
開始のゴングと同時に正田はドロップキック、怒涛のエルボー連打。鈴木もエルボーで返し、エルボーの応酬に。場外戦になると、鈴木は鉄柱にぶつけ、ブンブンで殴る。なおも鈴木はイス殴打、金具攻撃で容赦ない攻め。それでも決死のエルボー連打を打ち込んでいった正田だが、鈴木がスリーパーから胴締め式に移行もエスケープ。正田はハイキック、三角蹴り、正田のチカラKOBUムキムキ狙いも鈴木が脱出。正田は鼻つまみ、ジャンピング・ニー&延髄斬り、バイオニックエルボーと次々にSCHADENFREUDE Internationalの仲間たちの得意技を繰り出すも3カウントは奪えず。鈴木は再度スリーパーで捕獲し、胴締め式へ、さらに移行してスリーパーで締め上げタップを奪った。
鈴木は「オイ、正田! 俺にケンカ売るなら、てめえの命かけてみろ。ギブアップなんかしてんじぇねぇ!」と吐き捨て、試合後ながら、場外でエルボーを叩き込んだ。
バックステージで鈴木は「威勢がいいだけじゃ俺の首は取れねぇぞ。ちょっと突っ張ったくらいで、俺の腕も足も取れない。せめててめえの魂くらいかけてリングに上がれよ。こっちは最初からすべてかけてんだよ。てめえらのやり方でDDTを制圧してやる」と鬼気迫る表情でコメント。
2度目の同王座挑戦でも、厳しい結果となった正田は「試合に負けたことは認めるぞ。でも俺はまだ死んでない。鈴木みのる、絶対にもういっちょやるぞ!」とあきらめない姿勢を示した。































































































































































































































































