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【さいたまースラム!vol.9のまとめ】HARASHIMA、最初で最後の前哨戦で勝利も危機感。王者・イサミは収穫あり!/佐々木&

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    • 5日、埼玉・春日部ふれあいキューブにて「さいたまースラム!vol.9」がおこなわれた。まずはキング・オブ・ダーク選手権タッグマッチから。第12代王者のワンチューロはDJニラとのコンビで諸橋晴也&星誕期を相手に初防衛戦。諸橋がワンチューロを押さえつけ、誕期がブエノスアイレス午前零時を狙ったところ、ニラがワンチューロを引っ張ると、誕期の巨体は諸橋目がけて被弾。すかさずワンチューロが丸め込んで勝利した。

      試合後、亜門GMが諸橋に3・21両国大会でのキング・オブ・ダーク選手権試合を告げ、さらにオープニングコールをさせるために待機を命じる。続いて亜門GMは3・21両国のマス席Aが完売したことをアナウンス。さらに3・21両国でウォールマグ、キーホルダー、トートバッグ、ポーチ、男色ディーノTシャツの新グッズが販売されることが明かされると平田が駆けつけ、ハート型HIRATA GO!サングラスを販売することを発表した。最後に3・21両国でのアンダーマッチのDNA提供試合のカードが井上麻生の復帰、下村大樹の欠場を受けて、勝俣瞬馬&ワンチューロ&井上麻生vs岩崎孝樹&レインボー・カワムラ&島谷常寛に決定したことをアナウンス。リングインした麻生は「このカードを見た限り、全部僕がめちゃくちゃにして引っ掻きまわします。僕がガンになります。悪性新生物です。だから僕が勝手にコールします。DDT春日部大会スタート!」と諸橋を置き去りにして勝手にコールして去っていった。

      第1試合は大石真翔&赤井沙希vs松永智充&渡瀬瑞基のタッグマッチ。試合前に赤井は渡瀬を見るなり「ニューハーフってなんやねん。試合後のコメント、おかしいんとちゃうか」と怒り心頭。しかし、渡瀬は「ニューハーフだろ!」とケンカ腰。両者が対峙すると渡瀬は「ニューハーフ」コールで煽る。さらに「死ね、ニューハーフ!」と襲い掛かるが、赤井と大石の連係でダウン。渡瀬も大石をエルボーで倒し、松永との連係で攻め立てる。松永は大石をリバース・インディアンデスロック、向かってきた赤井もコブラで捕まえるとペットボトルのお茶を口に含んで赤井に噴きつけ「マツ・ナガ・トモミツー!」。大石もランニング・フォアアームでやり返すと赤井が松永にサッキ―カッター。松永も大石をショルダースルーでやり返す。渡瀬が大石のランニング・フォアアームを赤井に誤爆させると丸め込み連発。松永のアックスボンバーのアシストから腕決めDDTを決めるも、これは赤井がカット。丸め込みを狙う渡瀬に大石が変形飛行機投げ固めで丸め込んで勝利。

      試合後、マイクを取った大石が「渡瀬、テメエ、LiLiCoの犬…」と話しかけたところで、マイクを奪った赤井は「どう見ても、ニューハーフちゃうやろ! オマエの飼い主によう言うて伝えるんやで。夜道には気ぃつけや」と吐き捨てた。

      第2試合は石井慧介&入江茂弘vs坂口征夫&梅田公太のタッグマッチ。ドリフの連係に捕まって梅田がローンバトルを強いられる。石井の逆片エビをロープに逃げた梅田は石井にドロップキックを見舞ってようやく坂口とタッチ。坂口は石井にミドルキック連打からジャンピングミドル。石井はサッカーボールキックを回避してエクスプロイダーニーから顔面キック。替わった入江が重たいエルボー。坂口も鋭いミドルキックでやり返してラリー。坂口はジャンピングミドルを連打して巨体をなぎ倒すと梅田がドロップキックからサッカーボールキックで続く。坂口とのダブルの串刺し低空ドロップキックは入江がカット。梅田は梅田ドライバー(仮)を狙うも、入江がブレーンバスター・ホイップで投げ返して串刺しラリアットから急角度バックドロップ。カットに入った坂口に石井がジャンピングハイ。入江が梅田にビーストボンバーを込めて勝利した。

      第3試合はKENSOvs葛西純vs伊橋剛太の3WAYマッチ。3・21両国の東西正面向正面全面使用エニウェアフォール・ウェポントレジャーハント戦の前哨戦。KENSOは葛西に共闘を求めるも葛西は拒否。すると伊橋がKENSOに共闘を求める。KENSOは応じるフリをして張り手。そこへ葛西が襲い掛かって場外へと雪崩れ込む。リングに戻った2人は伊橋を無視して激しいエルボー、張り手の打ち合い。再びKENSOと葛西は場外へと雪崩れ込む。伊橋が加わろうとすると2人はリングイン。葛西のブレーンバスターから伊橋が潰そうとしたが、葛西がカット。伊橋は「いい連係だったでしょう! 俺と手を組んだら世界を獲れるよ!」と呼びかける。「獲れるわけねえだろ、こんなブタと!」と拒否する葛西を伊橋はシューズに隠していた1万円札を渡して買収。葛西は「いくぞ兄弟!」と応じてサルとブタで連係を目論んだが、伊橋の串刺し攻撃はことごとくKENSOにビッグブーツで返される。しまいには張り手で場外へと出されてしまうと、葛西もリング下に出されてしまう。KENSOのプランチャをかわした2人。葛西のハイタッチを伊橋がガットショットで止めてムーンサルト・プレス。これを回避して自爆させた葛西はラリアット。パールハーバー・スプラッシュを投下して3カウント。

      試合後、葛西がマイク。「3月21日の両国国技館、全体を使った路上プロレス、俺っちの知らねえ間に飯伏の野郎がカードに入っているじゃねえか。あんなデブとあんなサイコパスと試合やるために桜木町から春日部に来たわけじゃねえんだ! 飯伏の野郎はリアル路上王・葛西純に恐れをなして今日、春日部に来なかった。3月21日はこの俺っちがリアル路上王となる日だ!」葛西が退場するとリング上でKENSOが大の字。亜門「KENSOさん、前回、マイケルに面白い動画をよこせって言ってたじゃないですか。一応届いたんで見てもらっていいですか?」KENSO「はい」するとスクリーンにマイケルの動画が流される。マイケルが立ち上がると「安心してください。履いてませんよ」という耐えるに耐えられないギャグ&映像から「おい、飯伏。勝手に飯伏プロレス研究所なんて起ち上げやがって! この試合で俺が勝ったら飯伏プロレス研究所に俺も入れろ!」と懇願してVTRが途切れた。亜門「どうですか?」KENSO「最高に俺以上のサイコパス!」亜門「で?」KENSO「OK! 盛り上がっていこうぜ! しゃべってもいーですかー! みんな最高って言ってくれ! 最高ですかー!」観客「サイコー!」KENSO「彼と中澤マイケル、両国国技館に向かってビチッといきたいと思っております。以上!」

      【試合後のコメント】
      KENSO 3月21日、両国国技館大会、飯伏が参戦したりとか我々の試合、いろいろな事故が重なっているんだけど、俺はまったくブレない。高木三四郎、オマエだけだ。俺はオマエを見ている。以上。

      伊橋 強敵でしたけど、最後納得いかないですよ。1万円札を渡して握手をしていい感じだったのに、どういうことですか。なんですか。裏切り行為ですよ。今日はそういう役回りなんですか。両国で何を重視すればいいかわかったんで。僕と飯伏は10年を超える付き合いなので絆を見せて、インサイドワークじゃないですけど連係をどんどん出して、2チームを寄せ付けなければ僕らが勝てる。

      葛西 あんな相手じゃ前哨戦にもならねえよ。飯伏が出てこないと前哨戦でもなんでもねえよ。試合後にも言ったろ。アイツが来てるのが当たり前なんだよ。復帰という両国の大舞台でリアル路上王の俺っちとやるわけだろ? このリアル路上王に挨拶もなしにポッと出で両国のリングに上がれると思ったら大間違いだよ。
      ――リアル路上王と言うからには両国全面で何をするか考えている?
      葛西 もちろん。所詮アイツはガキだよ、ガキ。俺っちがプロレス界の厳しさを教えてやるよ。何で休んでいたか、わかんねえけどよ。

      第4試合は男色ディーノ&スーパー・ササダンゴ・マシン&Xvsアントーニオ本多&遠藤哲哉&岩崎孝樹の6人タッグマッチ。試合前のスクリーンでディーノがササダンゴにXの発表を促すもササダンゴは「Xは誰だ!」。どうやらXをまったく用意していなかった2人は「ここ(控室の通路を)通った人をXにしましょう」と決めつける。すると通路に石川修司が現れるも手前の男子トイレへ。さらに待ち構えるもトイレから出てきたのはなんと木曽レフェリー。ディーノとササダンゴは木曽レフェリーに向かって腕をクロスさせて「X」と促すのだった。木曽レフェリーは無理やり連れてこられて、さらに「X、木曽大介!」とコールされてしまう。試合が始まるとササダンゴvsアントン、ディーノvs遠藤と続いてディーノは木曽レフェリーとタッチ。なんと木曽レフェリーと岩崎が対峙する展開に。岩崎に蹴られてタッチを求めるもディーノとササダンゴは檄を飛ばして拒否。岩崎のバックブリーカーはササダンゴがカットして、無理やり自陣コーナーに引きずり込んでディーノと交替。大ダメージの木曽レフェリーはバックステージへと運ばれてしまって、戦況は2vs3となり、ディーノがローンバトルを強いられる。遠藤がディーノにムーンサルトを狙ったところ、スクリーンでは控室へ命からがら戻ってきた木曽レフェリーがある人物を見つけて「あなたは今日のXに相応しいのは僕なんかじゃない。あなたです!」と託して尽き果てる映像が流される。登場したのは大家健だった。大家に遠藤はコルバタを決めるとアントンが出てきてナックルパンチ。大家はエルボードロップを回避するとカミカゼ。替わったササダンゴがリーマンショック狙い。アントンガ腕を取り返してアームブリーカー。ササダンゴはマスクを脱ぎ捨てアントンとナックルの打ち合いからアントンが倍にックエルボー。ササダンゴがかわしてドロップキック。これは遠藤がカット。リーマンショック狙いは遠藤がスワンダイブ式エルボーでカット。混戦から大家がアントンに炎のスピア。アントンがかわしてササダンゴが被弾。遠藤がササダンゴにト―チャーラックボム。アントンがダイビング・フィストドロップを投下して3カウント。

      試合後、ディーノがマイク。ディーノ「すごくお尻を集めるペースが悪いんですよ。どうしたらいいんだ~、両国(泣)」大家「おい! ウダウダウダウダ! フザけんじゃねえ! 足りないとか足りるとか関係、関係ねえだろ! 坂井ぃぃぃっ! 俺はオマエの気持ちがすごくよくわかる! 5年間、新潟にいて油にまみれて暗い工場の中でずっとずっと必死に借金を返すためにずーっと我慢して作業してきたんだよな! 俺にわかるよ! ただ、3月21日両国国技館大会、ラストチャンスだぞ。坂井、オマエがケンドー・カシンとタイトルマッチやって、ラストチャンス、絶対にモノにしろよ。頑張れよ! おい、男色! ケツが足りるとか足りないとか関係ねえだろ。3月21日両国国技館で第64代横綱・曙太郎と闘うんだぞ! おい、オマエいくつだ。38歳か!。ラストチャンスだ! 両国国技館で第64代横綱・曙太郎に勝ったら大ブレイクできるよ。間違いない、俺が保障する。大晦日もいける。大晦日どころじゃない。世界戦もいける! 3月21日、頑張れよ! 頑張れよ! 初めて会った時からずいぶん強くなったよなぁ、アントン。オマエは今はもう立派なアントーニオだ! 3月21日両国国技館大会で、藤波辰爾ドラゴンとテメエ試合すんだろ。アントーニオはどんなことがあっても、ドラゴンに負けちゃいけねえんだよ。わかるだろ! アントーニオの名を汚さぬよう、頑張れよ! 遠藤ぉぉぉぉっ! 3月21日、オマエ、両国国技館大会でタッグの選手権やるんだろ! ただタッグパートナーがいるからといって、相手に任せきりじゃダメだぞ! 日ごろから頑張ってきたんだろ! オマエ一人で勝つ気ぐらいで頑張れよ! 頑張れよ! そして、岩崎ぃぃぃぃっ! オマエはDNA同士のアンダーマッチ、3月21日の両国国技館大会、DNA同士のアンダーマッチ。ただ敵味方関係ねえ! リングに立ってるすべてのDNAのヤツらを敵だと思って、頑張れよ! そしてこの俺、大家健は3月21日両国国技館でいつでもどこでも挑戦権争奪バトルロイヤルに出場いたします! 俺は確実にいつでもどこでも挑戦権を取って、KO-Dのベルトを絶対獲ります! 大家、大家、大家、頑張れよ! ハイ、頑張ります! オメエら立て! そしてオマエらみんな立てよ、両国国技館大会来るよな! 観客とか選手とか関係ねえんだよ! 両国国技館大会は観客、選手、スタッフ、一人ひとりが主役です! ここにいるみんなが主役なんだよ! 今日は決起するぞ、決起! いくぞー! ガンバレ、DDT! ガンバレ、両国! ガンバレ、俺たちーっ!」

      休憩明け、鶴見亜門GMがリングに上がって、オープニングコールができなかった諸橋がスネているとのことで、後半戦スタートの掛け声を諸橋がおこなうことに。諸橋「DDTに復帰して初めての両国国技館大会、このベルトを…守っちゃいけないんだ。絶対勝ちます。よし、後半戦…」亜門「すいません、もう一つ告知があるんで」ここで大石が登場してプロレス教室と3・21両国で販売されるトムとジェリーコラボパーカーを宣伝して「後半戦スタート!」と諸橋を置き去りにして勝手にコールしてしまった。

      第5試合はRoad to「KO-D無差別級王座次期挑戦者決定およびいつでもどこでも挑戦権争奪時間差バトルロイヤル」時間差バトルロイヤル。勝者には3・21両国での「KO-D無差別級王座次期挑戦者決定およびいつでもどこでも挑戦権争奪時間差バトルロイヤル」の自分の入場順が決められるというもの。試合はチェリーvs樋口でスタート。樋口がチェリーをコーナーに投げていると3番手として関根が入場。樋口が2人に両腕ラリアットを決めていると4番手の高尾蒼馬がリングイン。高尾と関根が同時にオールドスクールを決めていると5番手の高尾がリングイン。高尾は関根を突き飛ばして、関根はトップロープに股間を痛打。3人がかりで樋口を関根に投げていくと6番手の大鷲がリングイン。大鷲と樋口が逆水平の打ち合いから樋口がドロップキックを決める。大鷲が向かってきた樋口をエプロンに出すと、みんなで樋口を落として失格にした。ここで最終入場者の平田が登場。平田は手刀無双で全員をダウンさせるとメガネを装着。すると背後にサングラスを装着した関根が。2人でダンスに興じると向かってきた残りメンバーをちぎっては投げてオーバー・ザ・トップロープで失格に。最終的にエプロンに出て2人でダンス。平田がダンス後にスライディングキックで関根を落として勝利した。

      試合後、亜門GMが3・21両国での入場順について尋ねる。平田「今日最後に入場して楽勝したんだから、僕は最後に入場したいと思います!」亜門「入場した時点でいつでもどこでも挑戦権を取られているかもしれないですね」平田「じゃあ最初に入場します!」亜門「長い間、闘うので不利かもしれないですね」平田「えぇ!? でも2、3番目は中途半端だしな…」亜門「じゃあ決めといてください。任せますんで」平田「…は、はい」

      セミファイナルは竹下幸之介&福田洋vs佐々木大輔&石川修司のタッグマッチ。竹下と佐々木&石川は3・21両国でのKO-Dタッグの前哨戦。佐々木によって場外に出された竹下は石川のニーリフトを食らってリングに戻される。福田は海援隊の『声援』を唄って励ます。佐々木は腹部に踏みつけからナックル。石川がニーリフトを食らわせ、さらにコブラツイスト。佐々木がストマックブロックで続く。福田がZARDの『負けないで』を唄って励ますも、佐々木に攻撃されて終了。竹下は佐々木にエルボースマッシュ。タッチを佐々木に阻止されるも、カウンターのゼロ戦キックで今度こそ交替。福田が佐々木にナックルパンチからラリアット。ダイビング・ダブルスレッジハンマーと攻勢に出る。しかし、パーフェクトプレックスはカウント1。2度目はクロス・フェースで捕獲され、逃れるもドロップキックでダウン。石川が出てくると福田はサミングを見舞って竹下とタッチ。竹下がダイビング・ボディーアタック。竹下のブルーサンダーは石川が堪えてエルボーのラリー。福田は『ガッツだぜ』を唄って竹下を激励するも、佐々木の攻撃でストップ。竹下は石川をラリアットでなぎ倒したがカウント2。ジャーマンは佐々木のダイビング・ラリアットで阻止されてしまう。石川の猛攻を福田がカットに入って『それが大事』を熱唱して激励。佐々木は木曽レフェリーを突き飛ばして福田に攻撃。さらにリングにイスを持ち出し、石川がイスで竹下を殴打。さらに福田の脳天も殴打する。木曽レフェリーがなんとか復活してリングに戻ると、石川の重爆ドロップキックのアシストから佐々木が竹下に十字架固め。これはカウント2。ダブルインパクトは竹下が阻止するも石川がラリアット。佐々木が捕獲して石川がランニング・ニーリフトを放つが、竹下がかわして佐々木に誤爆させるとラリアットで石川を場外に送り出す。直後に石川が佐々木にジャーマンを決めて勝利した。

      試合後、佐々木がマイク。「今日勝ったぐらいで俺らは負けを認めねえぞ。すべては作戦通りだ。どうした、エイドリアン。物足りないのか? エイドリアン、やっておしまいなさい」すると石川がイスを持ち出す。これを遠藤がスワンダイブ式エルボーで迎撃して排除。遠藤「佐々木、石川! もうオマエらの好き勝手にはさせねえよ! シングルでは俺たち2連敗したけど俺と竹下が組めば! オマエらのタッグ力を超えられるんだよ! そして両国、最後にベルトを腰に巻いているのは俺と竹下だ!」竹下「両国のタッグタイトル、最後にベルトを巻いて立っているのは俺たち、フォー・モア・レップス・ハッピーモーテル! ミュージック!」

      【試合後のコメント】
      佐々木 今日は確かに負けたかもしれないけど、俺たちが負けてない! わかるか!?
      ――ちょっとわからない…。
      佐々木 わかんないだろうな!
      石川 歌がなかったら完全に勝っていた。誰だ、アイツ。レスラーの前に歌手じゃねえかよ。アイツ、両国にいないでしょ。だから問題ないです。
      佐々木 アイツはいらない子だろ。お客さん、全員そう思っていた。
      石川 最後も勝って終わる予定が…。
      佐々木 あのメロディーが。
      石川 俺もZARDの歌を聴いてノッちゃった俺がいて。
      佐々木 エイドリアンはZARD世代だから
      石川 加藤さん(週刊プロレス記者)、何の歌がよかったですか?
      加藤記者 がーんばれ、がーんばれ。
      石川 曲名聞いてんですけど、唄ってくれたんですね。
      佐々木 オマエ、ちゃんと試合見てたのかよ。どっち勝った?
      加藤記者 エイドリアンが……。
      佐々木 帰るぞ!
      石川 ちゃんと見ろ!


      アントン 両国で我々ハッピーモーテルの若手2人がタッグタイトルの防衛戦。今日の試合はオマエがイスでちょっとやられちゃって。でもあれは俺もちょっと唄いすぎだよって心の中で思っていた、ゴメンな。
      福田 勝ったじゃないですか!
      アントン オマエがあれだけ邪魔して勝ったんだから、かなりこっちに勢いはあるな。この勢いで私は哲ちゃんと竹ちゃんが防衛してくれると信じてますよ。
      遠藤 自分はセコンドについていたんですけど、向こうのチームは許されないことをしたと思っています。ハードコアマッチもルールとして存在しているけど、今回はハードコアでもなんでもないし、向こうが好き勝手やって、1対2の状況になったわけですよ。圧倒的に不利な状況になったけど、そんな中で竹下は一人でも勝ちました。両国、通常ルールでおこなわれます。向こうは何してくるかわかりませんが、あの2人だけには絶対にベルトを渡してはいけないと思います。そういう人間です。
      竹下 佐々木選手と試合をしてて本当にDDTのほかにもいないスタイルなんで。正直、佐々木選手と試合をすることで経験値も上がるし、自分のタメにもなる。この間のシングルで勝つことの難しさは実感したので。その中で今日勝てたので。でも自分の勝つ姿をイメージできたし、石川選手とはほとんど当たったことがなくて、自分よりも大きい選手とあたrことないので思い切りいけるし、すごく楽しかったので。この間、後楽園で1分40秒で負けて、まず思ったのがもっとプロレスがしたいと。佐々木選手と試合をしてもいいし、石川選手と今日みたいにバチバチぶつかってもいいし。今日の試合で楽しむ余裕ができたので、両国は僕たちがベルトを防衛します。

      ――藤波親子との対戦については。
      アントン 我々とは対極にある選手ですよ。我々のファイトスタイルとは対極にある選手なので、ドラゴンも子ドラゴンも。
      福田 そうなんですか?
      アントン え、違う!? そうだと思うんですよ。意外と私が楽しみなのはケンドー・カシン戦を通して昔のメジャーレスラーと闘うのは楽しみですよ。私と福田も。あわよくば勝ちたい。
      福田 勝てるとは思うんですけど、とにかく楽しみです。


      メインイベントは木高イサミ&塚本拓海&中津良太vsHARASHIMA&彰人&ヤス・ウラノの6人タッグマッチ。イサミとHARASHIMAは3・21両国でのKO-D無差別級選手権試合の前哨戦。BASARA軍がウラノを捕まえて攻勢に出る。ウラノは松井レフェリーを盾にして中津にドロップキックを見舞って彰人とタッチ。彰人が中津にアームホイップ。さらにダブルアーム・スープレックスで投げるもカウント2。中津は彰人にドロップキック。替わった塚本が串刺しトラースキックから半捻りリバース・スプラッシュと畳みかける。彰人もカウンターのニーでHARASHIMAとタッチ。塚本は回転エビ固めからジャンピングハイを決めてイサミとタッチ。両者は激しいエルボー合戦。イサミがボディーブローを決めてブレーンバスターを狙うも、HARASHIMAが堪えてイサミをコーナーに乗せて雪崩式ブレーンバスター狙い。イサミが止めて雪崩式フランケン。垂直落下式ブレーンバスターを狙うもHARASHIMAがファルコンアローで切り返すとダイビング・カンフーキック。イサミがかわしてSTFで絞っていく。さらに裏STFを狙うがニアロープ。HARASHIMAは絶槍をキャッチして山折り。これを回避したイサミがバズソーキック。HARASHIMAもトラースキックでやり返してダブルダウン。先にタッチを受けた中津がHARASHIMAに向かっていく。スマスカの連係からウラノがフランケン → HARASHIMAがスワンダイブ式ボディープレス。これをイサミがスワンダイブ式ダブルニーでカット。HARASHIMAにイサミが絶槍。これがクリーンヒットしてHARASHIMAが動けない。イサミは彰人とウラノを場外に出してトペ・スイシーダ。チャンスとばかりに中津がっジャーマンを狙う。持ち上げられないと塚本がトラースキックでアシスト。このジャーマンはカウント2。ならばとチキンウイング・アームロック。HARASHIMAが抱えると脳天から真っ逆さまに落としてバズソーキック。山折りから蒼魔刀でイサミの目の前で3カウントを奪ってみせた。

      試合後にHARASHIMAがマイク。「今日もこの春日部の試合が最初で最後の前哨戦になります。3月21日の両国大会まであと2週間とちょっとですけど、必ず勝ってチャンピオン・イサミからベルトを獲りたいと思います! 必ずベルトを獲ってやるさー!(観客『なんで~!?』)次この春日部に来るときにはベルト巻いてきてやるさー!(観客『なんで~!?』)なんでかって? それは鍛えているからだー!」

      【試合後のコメント】
      HARASHIMA 前哨戦は今日しかなくて、改めてイサミの強さを。前回の対戦だったら正面からどんどん打ち合ってきて、そこから自分は体重差で返せたんですけど、今日はテクニックを使ってきて、その中でも強烈な打撃もあって、ちょっと苦戦してしまいましたね。残り2週間ちょっと、全力でコンディションを整えてやるだけですね。
      ――途中でイサミ選手のヒザを食らって動けなくなった。
      HARASHIMA ちょっと気をつけなきゃいけないですね。危なかったですね。
      ウラノ まあ見れたのでよかったですね。
      HARASHIMA 前に対戦した時はなかったので、それを見れたのはよかったです。気をつけます。


      イサミ 今回に関しては今まで以上に楽しみですね。今までとは何が違うのかわからないですけど、今回のHARASHIMAさんとの試合は何か違いますね。
      ――絶槍でHARASHIMA選手がダウンする場面もあり、収穫もあったのでは?
      イサミ でも6人タッグなので、今日は俺の負けです。俺たちの負けじゃなくて俺の負け。たぶん中津も今日負けて強くなるし、HARASHIMAさんとやれたことで両国への糧になったし、塚本も初めてDDTのリングに上がって刺激をもらって収穫を得ているので。負けましたけど、収穫ありですね。HARASHIMAさんは久しぶりに手を合わせても強いですよ。だからこその気持ちは強いし、ここで負けたら…ねえ。せっかく何のためにKO-D巻いてるんだっていう気持ちになりそうなんで。僕は僕のためにHARASHIMAさんに勝ちたいですね。

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