17日、富山・高岡エクールにて「Big House Arrow Hometown 2016」がおこなわれた。鶴見亜門GMの前説にはアントーニオ本多が登場。「大家健、富山の英雄って言われてますけど、あんなヤツが富山の英雄なわけないでしょうが! 子供がまだ食べてる途中でしょうが! 真の富山の英雄は藤子不二雄先生両名だけです。私は『まんが道』を読んでプロレスラーを目指しました。主人公の名前が満賀道雄(まがみちお)って言うんですけど、『まんが道』と『不二雄』が掛け合わさっているんですけど、いうなれば私はプロレス一郎(プロレスと本多宗一郎が掛け合わさっている)です! このプロレス一郎が健ごときに負けるわけない! ついでに善一もぶっ潰してメチャクチャにしてやるよ!」と意気込みを述べると「DDT富山大会、スタート!」とオープニングコール。
第1試合は高木三四郎&高尾蒼馬vs平田一喜&下村大樹のT2ひー同門対決。高尾と平田は最後の世界ジュニア前哨戦。高尾と平田の先発でスタート。戦況はキャリアの浅い下村がローンバトルを強いられる。下村は高木の串刺し攻撃を止めてミサイルキック。ようやく平田の番になると高木にドロップキック。さらに高木を相手コーナーに投げて「高尾、出て来い!」。両者で激しいエルボーの打ち合い。平田がジャンピングハイを決めれば、下村がスワンダイブ・ラリアットで続く。バルキリースプラッシュをカウント2で返した高尾がディープインパクト。下村はジントニックを丸め込みで切り返し、平田のスライディングキックで加勢するもカウント2。最後は高尾のトラースキック → ジントニックで勝負あり。
試合後。高尾がマイク。「富山の皆さん、第41代世界ジュニアヘビー級チャンピオンの高尾蒼馬です。明日、大阪でこの平田一喜との防衛戦が組まれてます。自分はもうこのベルトを防衛して、全日本のリングでもDDTのリングでもどんどん防衛してって、このベルトの価値を上げていきたいと思っています」平田「どうも。第42代世界ジュニア王者になる平田一喜です。おい! 高尾蒼馬、ああだこうだ言ってるけどな、明日だよ、明日。俺は絶対にオマエに負けないし、その世界ジュニアのベルトを絶対に腰に巻いてやるからな。誰一人、平田が勝つと思ってないだろう。明日、俺が勝って『マジかよ』『平田が獲ったよ』と全員の予想をひっくり返して、俺が王者になってやるからな」平田の張り手から高尾も張り手。さらに額をつけてにらみ合う。先に引き揚げた平田に高尾はコーナーからベルトを誇示し続けた。
【試合後のコメント】
高尾 平田クンの本気はもちろん伝わっているけど、これが通過点といったらあれですけど、全日本のリングでもDDTのリングでも、もっともっと防衛していって、チャンピオンとして相応しい存在を目指しているので。平田クンとできることは嬉しいですけど、ここで終わり、すべてじゃないですから。
――ここまで前哨戦が6回組まれて、白星の数が3つずつと並びました。
高尾 それなら最後は自分が取ります。
平田 あとは明日獲るだけです。私はリング上で言った通り、明日、第42代世界ジュニア王者になりますよ。うだうだ言ってても、明日ですべてが終わって、すべてが始まりますよ。高尾蒼馬から3カウントを奪って勝つのは、この平田一喜です。そして、会場じゅう、インターネットを通じて「うわマジかよ」「平田が獲ったよ」とみんなの予想をひっくり返して、ビックリさせてやりますよ。
――前哨戦を6回やって白星は3対3のイーブンで終わった。
平田 前哨戦は前哨戦ですよね。どれだけ勝ってようが負けてようが、すべては明日しかないので。明日を獲る、それのみです。
――最後に高尾選手からコーナーからベルトを誇示されたが。
平田 改めてベルトを持っている王者・高尾蒼馬を倒したい気持ちが強くなったので。その王者・高尾蒼馬を倒して絶対に世界ジュニアのベルトを自分の腰に巻きたい気持ちが強くなりました。絶対に勝ちます。
セミファイナルは大家健vsアントーニオ本多のスペシャルシングルマッチ。試合前、富山の英雄・大家に激励の花束が贈呈される。アントンが左腕攻めからヘッドロック。アントンがショルダーアタックで大家を倒すも、寝ている体に足を引っかけて転んでしまう。アントンは待ったをかけてギブアップする前に徹夜で考えてきた昔話『ごんぎつね』を披露したが、内容は『北の国から』。きつねの手で「子供がまだ食べている途中でしょうが!」とサミング。場外に出た大家にアントンはマットを剥がして床へのボディースラム。さらに左腕を鉄柱にぶつけてく。リングに戻ってもアントンの左腕攻めは続く。アントンはここで腕固め。大家はなんとかエスケープする。ブレーンバスターは大家がなんとか投げ返して、ようやく反撃開始。串刺しバックエルボーからコーナーに叩きつけて串刺しスピア。さらにカミカゼを決めてみせる。続く炎のスピアはルーテーズプレスで迎撃されてしまうと腕十字。なんとかロープに足を伸ばした大家にアントンは追い打ちのスコーピオンデスドロップ。さらにダイビング・フィストドロップを投下したが、これはかわされてしまう。アントンのトラースキック、返す刀で大家が炎のスピア。両者立ち上がってエルボーの打ち合い。アントンのバイオニックエルボーが決まるも、続くダイビング・フィストドロップは剣山で迎撃されてしまう。すかさず大家が垂直落下式ブレーンバスターから炎のスピアにつないで3カウント。
試合後、大家がマイクを取る。「富山大会、やり始めてから負けてばっかりでした。でも! ついにあのアントーニオ本多から3カウント取ったぞ! これは諦めなかった自分の力もあると思いますが、地元・富山でこんなにたくさんの人が応援してくれたからだと思います! 今日はありがとうございました! メインイベントが控えてますが締めたいと思います! いくぞー! ガンバレ、俺!」
メインイベントはHARASHIMA&彰人vs佐々木大輔&遠藤哲哉のタッグマッチ。佐々木とHARASHIMAは互いに谷津ガード。HARASHIMAのミドルキックに悶絶する佐々木だったが、HARASHIMAと彰人を場外に出すと、セコンドのポーリーが手を出す。リングに戻ると佐々木はTシャツで彰人にチョーク攻撃。ダムネに捕まった彰人だが、佐々木の串刺し攻撃をかわしてボディースラム。替わったHARASHIMAが佐々木に雪崩式ブレーンバスターを放つ。佐々木も蹴り脚をキャッチしてサミングからDDTでやり返す。遠藤が出てくるとHARASHIMAとエルボーの打ち合い。HARASHIMAがミドルキック連打で倒す。これはカウント2。彰人がHARASHIMAと連係。HARASHIMAのスワンダイブ式ボディープレスからバックドロップにつなぐもカウント2。遠藤は彰人にハンドスプリング・ニールキック。彰人は替わった佐々木にアンクルホールドを決めるが、佐々木が抜け出してクロスフェース。彰人がさらにアンクルホールドで切り返して足横須賀から足4の字。これは遠藤がその場跳びシューティングでカット。佐々木のダイビング・エルボードロップ。カットに入ったHARASHIMAは場外に出されて遠藤のケブラーダで釘付けに。佐々木がなんとボールズプレックスを繰り出し、最後はベトドラⅡにつないでフォールを奪った。
試合後、佐々木がマイクを取る。「とっとと消え失せろ、スマイル・ファ●キン・スカッシュ! 富山の皆さん、こんばんわ。俺の個人的な話を聞いてください。俺が30の時に付き合っていた女が昨日、アメリカで結婚しました。キャンディス・レラエっていうんですけど、俺たちはDAMNATIONだ! 俺たちは群れない・媚びない・結婚しない! でも俺はキャンディスと結婚したかった…」佐々木はガックリとうなだれて遠藤、ポーリーと引き揚げてしまう。慌てて大家がリングインし「興行で勝ったヤツが締めんだろ! 待て! どうすんだよ! 俺の地元の大事な富山大会なのに~! なんでメインで勝った選手が締めねえんだよ!」と号泣。気を取り直して「メインのヤツが締めなかったけど、今日は楽しかったですよね? 来年もやっぱりこの富山に戻ってきたい、僕らDDTはそう思っております。だからいい気分で帰られるように二度目の締めをしたいと思います!」と買って出て「ガンバレ、俺! ガンバレ、DDT! ガンバレ、富山!」で締めくくった。
【試合後のコメント】
佐々木 なんだよ、人が悲しみに暮れているのに…。
――最後のボールズプレックスにすべてが出ていたのかなと。
佐々木 俺の元カノの技だよ! 昨日結婚した俺の元カノの技だよ。
――あまり日本では知られてない情報だと思うんですけど…。
佐々木 みんな知ってんだろ、付き合ってんの! プロレス界では(中略)風習があるだろ! 今の俺には恥も何もないよ! KO-Dタッグのベルトを獲って、DDT、アジア、ヨーロッパ、そして世界を制圧して、キャンディスの離婚を待つ! それだけだ!
――DAMNATIONに翻弄されたかなと。
HARASHIMA 今日は完全にあっちのペースでしたね。元々実力のあるチームだし、ペースに乗せてしまうと翻弄されてしまいましたね。
――後楽園に向けて対策を練っていかなきゃいけいない。
HARASHIMA だいたいどういうことをやってくるかはわかっているんですけど、ペースに乗せてしまうと上手さがあるんで強いですね。いかにこちらでペースを掴むことは重要かを感じました。
大家 失踪から十何年経っているんですけど、結構富山大会をやっていて、毎回見にきてくださる人が増えているのがありがたいですね。地元愛、郷土愛があるので、プロレスをメジャースポーツにするには富山県からということで来年もできれば開催したいと。その前にいろいろ乗り越えなきゃいけない壁はあるんですけど、それもすべて乗り越えて富山、高岡、何なら僕の地元・南砺市で開催して、大勢のお客さんでプロレスを盛り上げていきたいと思っております。
――今日は富山で路上プロレスもあったわけで、プロレス熱を感じることができたのでは?
大家 感じましたね。ひじょうにありがたい。みんなDDTのこと、僕のこと、ガンバレ☆プロレスのことをちょっとずつ知ってもらえてきている。継続は力なりというのはその通りだなと思います。本当に続けていきたい。富山県各地、新潟寄りの呉東地区や地元の南砺市、もうちょっと金沢寄りでやったり、世界遺産の五箇山でやってもいいし。夢は広がりますね。
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