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短期集中連載『佐々木大輔のボリビア旅日記』第1回

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    • 8月18日のDDT武道館大会の数日前のことです。僕の師匠、ディック東郷さんから「引退試合が9月9日に決まった」という連絡を受け、すぐにボリビア行きの航空券を入手しました。パスポートを取得したばかりで引退試合に行きたがっていたアントーニオ(本多)、「私も一緒にいいですか?」という(ヤス・)ウラノ氏とともに、3人で行くことになりました。

      ボリビアは初めてでしたが、中米のメキシコ、グアテマラにも行ったことはあるし、スペイン語もしゃべれるので、それほど心配はしていませんでした。ただ、旅慣れていないアントーニオのボリビア知識がゼロだったことに加え、ウラノ氏のパスポートの期限が切れていたりと、何やらあやしさを感じての旅のスタートとなりました。

      出発は9月4日午前6時50分。羽田空港に2時間前にはいなければならず、ウラノ氏とともに終電で空港へと向かい、朝まで滞在。やることもないので、ひたすらコンビニで酒を買っては飲んでいました。

      いい感じでできあがったところで、12時間かけてアメリカ・ニューヨークにあるジョン・F・ケネディ国際空港へ。最初はエコノミークラスでしたが、オーバーブッキングだったようで、僕だけビジネスクラスに変更になりました。エコノミークラスのウラノ氏のほうが業界の先輩ですが、譲ることは一切なく、爆睡しながら快適な空の旅を満喫。

      ニューヨークからはマイアミ国際空港を経由してボリビアに向かいます。ほどよい乗り継ぎがなく、ニューヨークに6時間も滞在することに。何もすることがないので「キツいなあ」と思っていましたが、ラッキーな出来事は続くものです。僕がメキシコ修行時代にお世話になった方(日本人)が偶然、入国審査に並んでいたのです。

      2年ぶりの再会でした。その方とはマイアミまで一緒だったので、食事をしながら昔話に花を咲かせました。一方のウラノ氏はニューヨークまでの道中で風邪を引いたようで、空港でも具合が悪く「ちょっと休む」と言って寝ていました。

      マイアミを経由し、ボリビアのラパスにある空港に到着したのが、現地時間9月5日午前5時。その飛行機がその後、ボリビアのサンタクルスへ向かうため、お客さんの半分以上は席に座ったままだったので、ウラノ氏は空港に着いたことに気づかなかったようです。なかなかタラップから降りてこない先輩に「何やってんだよ! 入国審査で並ぶだろ!」と思いつつ、無事にボリビアの地へ足を踏み入れました。

      空港へは東郷さんに迎えに来ていただいたのですが、当初「迎えに行けたら行く。どうせ佐々木はスペイン語をしゃべれるんだし、たどり着けるだろう」という状況でした。羽田空港を発つギリギリになって「ラパスの空港に行くから、そこで待ってろ」というメールを受信しました。それが携帯電話の電源を切る寸前だったので、本当にラッキーが続きました。ウラノ氏を除いては。(つづく)

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