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【名古屋リポート】高梨アイアンマン敗戦も策士ぶりを発揮。2・23後楽園でKO-D無差別挑戦/G☆Lが二丁拳銃を返り討ちにしてKO

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    • 2日、愛知・テレピアホールにてDDT「銀河爆砕in名古屋2014」がおこなわれた。まずは鶴見亜門GMと井上マイクリングアナによる前説。テレピアホールが使用できるのは今回が最後となるため、次回の名古屋大会は5・25名古屋国際展示場での名古屋初のビッグマッチとなる。続いて各試合の見所やマサ高梨のKO-D無差別級王座挑戦を却下した経緯、メインのEXTREME級戦のルールなどを説明。最後のテレピアホール大会ということで、オープニングコールをウラシマクドウの3人が担当することに。KUDO「ここ名古屋ではやたらと坂口さんと当たることが多くて、今日も激しい蹴り合いになると思います。今日こそ決着をつけたい」ヤス「名古屋でアイアンマンのタイトルマッチができるのを嬉しく思います。このベルトに愛着があるので、何とか守ってHARASHIMA君の挑戦者を見守りたい」HARASHIMA「ルール、いろいろ厳しい闘いになると思いますけど頑張ります」それぞれ意気込みを語っていると、「ちょっと待った!」と高梨が乱入。「今日の自分の大切なアイアンマンのタイトルマッチ、どうしても不安で不安なことがあるんですよ」と言い出した高梨は、松井レフェリーや木曽レフェリーでは誤審の可能性があり、レフェリー交代を要求。「今日、ここ名古屋で完璧なレフェリーが誕生します! そのレフェリーはGM、あなたです!」と言った高梨はやたらと亜門GMを持ち上げる。これに気を良くした亜門GMは「やっちゃいます? じゃあ、俺がやるわ。決定!」と、すっかりやる気に。高梨がしてやったりの表情で引き揚げると、改めてウラシマクドウが「名古屋大会スタート!」と開会宣言。





      第1試合は高木三四郎&大鷲透&高井憲吾vsアントーニオ本多&佐々木大輔&ワンチューロの6人タッグマッチ。ワンチューロもヘルメットにサングラスをかけ、すっかりモンスターアーミーの一員になりきって登場。握手を求めるモ軍だが、高木組は拒否。先発を買って出た高井は気合い十分な様子で雄叫びをあげるが、アントンもその雄叫びに同調してなぜか意気投合。笑顔がこぼれる高井だが、あっさり裏切って攻撃していったアントン。怒った高井はショルダースルーを返すと高木にタッチ。高木も高井ばりに気合いの雄叫びをあげてアントンを威嚇すると大鷲にタッチ。モ軍は大鷲に鼻フックを見舞いながら「黒ブタ!」と罵るが、観客の微妙な反応に大鷲が「なんだこの空気……。俺がスベってみたいじゃねぇか!」と憤慨。タッチを受けた高木は佐々木をコーナーに逆さ吊りにすると、反対側のコーナーに登ってfromコーナーtoコーナーのようなドラゴンリングイン → ドロップキック。しかし佐々木がカウンターのドロップキックでピンチを切り抜け、アントンが大鷲にナックルパート。迎撃した大鷲がアントンばりに腰をクネらせてからパンチを放つが、アントンも迎撃。パンチの相打ちからアントンがテーズドロップ → エルボードロップを決めると、大鷲もカウンターのビッグブーツへ。そこに高木がドラゴンリングインで入ってくるが、ワンチューロがトーキックからDDT。さらにコーナーで逆立ちすると、両足で高木を挟んでいく。どうにか逃れた高木はスワンダイブを狙ったワンチューロにドロップキックを叩き込むと、ロープ越しのぶっこ抜き雪崩式ブレーンバスター。ワンチューロも串刺し攻撃を狙った高井を丸め込んでいくと乳首攻撃。しかし高木と大鷲が入ってきてトレイン攻撃からダブルの低空ドロップキック。高井もセントーンを落とすと、高木と大鷲がアントンとワンチューロを羽交い絞めに。「絶対離すなよ」と念を押してから高井が両腕ラリアットを放っていくが、予想通りかわされて誤爆。すかさず佐々木がマシンガンを発射すると、ワンチューロ少佐がダブルの地獄突きからロープに飛ぶ。これを高井が追走式ラリアットからランニングエルボーでやり返し、でらホフボムを決めてフォール勝ち。





      第2試合はMIKAMI&松永智充vs中澤マイケル&DJニラのタッグマッチ。「俺はマイクロバスで来て疲れてんだよ。だからとっとと終わり(尾張)にしてやるよ。名古屋だけに」と言うマイケルが奇襲攻撃を仕掛けていくが、松永がラリアットで迎撃して3カウントを入れて終了。あっさり秒殺されたマイケルだが「これで終わりだと思うな。まだオマエらは俺の完全体を見ていない。ニラさん、俺を熱くさせてくれ」と言うと、ニラの張り手で熱くなってきたマイケルの戦闘力は53万まで上昇(あくまで自己申告)。Tバック一丁となったマイケルは覚醒し、松永とMIKAMIを蹴散らすと、トップロープを揺らしながら咆哮。再試合になるとダイビングショルダーを決めたマイケルはニラに松永を羽交い絞めするように指示するとラリアットを放っていくが、松永がかわしてニラに誤爆。倒れたニラは頬杖をついてなぜか余裕の構え。戸惑うMIKAMIは「お爺ちゃん!」と言いながら、まるで介護をするようにニラを起こしてミッキーブーメランを狙うが、当たる前に倒れてしまう。そこへ松永が襲いかかるが、ニラは不意を突いてロケットパンチをお見舞いすると、どうにかマイケルにタッチ。完全体となったマイケルは仁王立ち。松永がラリアットを叩き込んでもすべて受け止めてみせ、逆に走り込んできた松永にカウンターのラリアット。そしてアンダータイツを脱ぎ捨てると、「この地球ごと消し飛べ!」と叫んでから頭に装着してアルティメット・ベノムこけしを狙うが、松永がデッドリードライブで投げていく。しかしビクともしないマイケルはタイツを被ったまま松永とMIKAMIを蹴散らしていく。ところがニラがマイケルは「オマエの完全体はここ(=股間)だけだろ! やり直せ!」と一喝。タイツを履き直したマイケルは改めて「ザーボンさん、熱くさせなさい」とフリーザばりに命令。ニラが強烈な張り手を叩き込むと、背後から松永がショルダーアタックを見舞い、ニラをマイケルに激突させてから横入り式エビ固めで丸め込んで3カウントを奪った。





      第3試合はKUDO&遠藤哲哉vs坂口征夫&彰人のタッグマッチ。KUDOと彰人の先発で試合が始まると、腕の取り合いからKUDOがヘッドシザースでグラウンドに持ち込むが、彰人はすぐに脱出。続いて遠藤と坂口がリングイン。片脚タックルにいった遠藤はグラウンドに持ち込むが、坂口が逆に腕十字から三角絞めに捉えたところで遠藤がロープに脱出。坂口が彰人にタッチすると、KUDOがミドルキックからサーフボードストレッチに捕えていく。さらに逆立ちからのダブルニー、サッカーボールキックと見舞っていったKUDO。遠藤に対してエルボー合戦を仕掛けていった彰人は、組み付いてスロイダーで投げていくと坂口にタッチ。ミドルキックで遠藤を蹴り倒した坂口はランニングローから片羽絞めを狙うが、これはKUDOがカット。しかしスリーパーで捕獲した坂口はKUDOを警戒しながらフロント・ネックロックで絞めあげる。だが、ブレーンバスターで投げて脱出した遠藤はKUDOと交替。KUDOのスワンダイブをかわした坂口はミドルキック合戦を挑んでいくが、KUDOも蹴り脚をキャッチしてから張り手 → バズソーキック。しかし坂口もハイキックを返してダブルダウン状態に。坂口が先にタッチし、彰人がKUDOにジャーマンを狙うが、遠藤がジャンピング・ラリアットでカットに入る。KUDOと遠藤はトレイン攻撃を決めると、遠藤のバックブリーカーからKUDOがダイビング・ダブルニーアタック。10分が経過し、遠藤と彰人は激しいエルボー合戦。そこから彰人がヘッドバットを見舞えば、遠藤もカウンターのドロップキック。さらにスタイリングDDTを決めた遠藤が走り込んでいくが、彰人は垂直落下式ボディースラムで叩きつける。そこにKUDOと坂口が入ってきて睨み合いから激しい蹴り合いを展開したまま場外へ。その間に遠藤が彰人を丸め込む。これをクリアした彰人がフランケンシュタイナーを狙った遠藤をサソリ固めに捕らえると、そこからトライアングル・スコーピオンに移行してギブアップを奪った。





      試合後も激しくやり合うKUDOと坂口に向かって亜門GMが「試合は終わったんです! そんなにやり足らないなら二人のシングルマッチを組みますよ。次の2月23日の後楽園ホール大会でシングル組みますから、そこでやってください! わかりましたね?」とカード決定をアナウンス。セコンド陣が両者を分け、どうにかその場を収めた。



      第4試合はKO-Dタッグ選手権試合。第49代王者組の飯伏幸太&ケニー・オメガは木高イサミ&宮本裕向を相手に初防衛戦に臨む。 二丁拳銃がゴング前に奇襲攻撃を仕掛けていくが、ゴールデン☆ラヴァーズも宮本を場外に追いやると、2人がかりでイサミを攻撃しようとする。しかしイサミがうまくかわし、宮本が飯伏を場外に連れ出すと、逆に二丁拳銃がケニーに合体攻撃。すると飯伏が戻ってきてミドルキックでケニーを救出。ケニーはイサミにバックブリーカーを決める。飯伏はハイアングルのボディースラムでイサミを叩きつけて逆片エビ固めへ。さらにケニーがシュミット式バックブリーカーでイサミの腰を痛めつけるが、イサミはボディブローで反撃。ようやく宮本にタッチすると「愛してま~す」のダイビング・ブレーンチョップ。かわしたケニーだが、宮本がケニーを蹴散らすと飛び込んできた飯伏にフロント・スープレックス。さらにケニーに卍コブラを決めた宮本はローリングクレイドルで何度も回した。飯伏のムーンサルト・ムーンサルトを食らいながらも、どうにか返してイサミとタッチ。ダイビング・ボディーアタックから踏ん張る飯伏をブレーンバスターで投げようとしたが、飯伏はボディーにパンチ。イサミもパンチで対抗するが、飯伏は蹴りで倒してからランニング・ローキック、その場跳びシューティングスターへ。さらにケニーと二丁拳銃を場外に追いやるとクロススラッシュを狙ったが、二丁拳銃はエプロンに素早く登り、逆に断崖式DDTを決める。さらにリングに戻って、イサミの波動拳から宮本がジャーマンで投げると、イサミは場外の飯伏にトペ・スイシーダ。宮本はケニーにハンドスプリング・レッグラリアット。さらにイサミの勇脚から宮本がファイアーサンダーを狙ったが、ケニーがうまく逃れると飯伏が入ってきてイサミにカウンターのハイキック。続けてケニーのAOISHODOでカウント2まで追い込むとクロイツ・ラスを狙う。これをイサミがウラカンラナで切り返す。カウント2でクリアしたケニーは二段蹴り式ニーアタックからオクラホマスタンピートの体勢で担ぎ上げてコーナーに叩きつけてから対角線のコーナーに向かってダッシュすると、飯伏がコーナーからダイブして合体するPKこころγを決めて一気に勝利。二丁拳銃を返り討ちにして初防衛に成功した。







      試合後、潔く負けを認めた二丁拳銃は「もう一回」とアピールしながらもゴールデン☆ラヴァーズとガッチリ握手。すると亜門GMが2・23後楽園での次回防衛戦と挑戦者チームをバラモン兄弟と発表した。スクリーンにバラモン兄弟の意気込みが流される。収録時点ではどちらに挑戦するかわからないままのバラモン兄弟は、ゴールデン☆ラヴァーズ、二丁拳銃の双方に向かって常人では理解するのがやや困難なアピールを繰り返した。ケニー「…まあ私はガイジンだからあの2人がもっと丁寧に日本語話したらわかるけど、いまのはスラング過ぎてわからないですよ。飯伏、何て言ってましたか?」飯伏「虫」ケニー「虫は嫌いです。スライムは?」ケニー「スライムも嫌いです。ゴールデン☆ラヴァーズが後楽園でやってやるぜ! 拳銃に言いたいです。違う団体から来て、インディーとして強いし、どこでもうまくいけると思います。みんな、これからも拳銃を応援してあげてください」





      【試合後のコメント】
      イサミ 我々もDDT卒業ですよ。
      宮本 もうDDTに上がらせてもらえないかもしれない。卒業かぁ…楽しかったDDT!
      イサミ DDT! 想い出に残った後楽園ホール。
      宮本 後楽園ホール! 思い出に残った両国国技館。
      イサミ もう宮本さんが反復すればいいじゃないですか。楽しかった後楽園ホール。
      宮本 楽しかった後楽園ホール!
      イサミ みんなで騒いだ路上プロレス。
      宮本 みんなで騒いだ路上プロレス!
      イサミ 夢を見た両国国技館。
      宮本 夢を見た両国国技館!
      イサミ もしかしたら取れるんじゃないかと結構思った東スポ(プロレス大賞)ベストタッグ。
      宮本 もしかしたら取れるんじゃないかと思った東スポ(プロレス大賞)ベストタッグ!
      イサミ 私たちはこれで…。
      2人 卒業します!




      ケニー 次はバラモン兄弟ですね。コイツらはグロテスクなものをいろいろ使うから、試合はどうなるかわからないですけど、2人の準備もできている。だから昔のセーラーボーイズ2人、全力で来い! 飯伏さん、今日はダブルヘッダーじゃないですか?
      飯伏 行ってきますよ。
      ケニー 今度、DDTで防衛戦しよう。バイバイ。




      第5試合はアイアンマンヘビーメタル級選手権試合。第989代王者のヤス・ウラノはマサ高梨を挑戦者に迎えて防衛戦。高梨の提案でレフェリーは鶴見亜門GM。高梨から握手を求めていき、ヤスも警戒しながら握手に応じてから試合開始。ヤスはカウンターのドロップキックで高梨を場外に追いやるとプランチャを狙うが、亜門レフェリーは「反則だからダメだ、ダメだ!」と制止。リングに戻った高梨を裏アキレス腱固めに捕えたヤスだが、高梨はロープを掴む。しかし亜門レフェリーは和田京平レフェリーばりに手首から外が出ていないため高梨の手を蹴り上げる。どうにかロープに逃れた高梨だが、ヤスはハンマーを振り下ろすとボディースラムを連発。場外にエスケープした高梨に対し、亜門レフェリーは高速場外カウント。慌ててリングに戻った高梨に対し、ヤスはガットバスターから執拗にカバー。カウントを叩く亜門レフェリーもしんどそう。しかし厳格な亜門レフェリーはヤスのコーナーからの攻撃も反則カウントを取って制止。レフェリーに詰め寄るヤスだが、そこにミサイルキックを発射した高梨は丸め込みを連発。さらにコーナーで馬乗りナックルを見舞っていくが、これをパワーボムで切り返したヤスがバックドロップ。キャンバスを叩く亜門レフェリーのアフロが外れて、カウントを中断してしまうアクシデントが発生すると、高梨がヤスの突進をかわして亜門レフェリーにぶつけてしまう。すかさず背後からヤスに急所攻撃を見舞った高梨は本部席からアイアンマンのベルトを強奪すると、リングに戻って殴りかかる。しかし、ヤスがかわすと松井レフェリーがエプロンからベルトを奪い取ろうとする。そこにヤスが高梨の急所を蹴り上げていき、ツームストーン・パイルドライバーへ。松井レフェリーが亜門レフェリーを起こして3カウント。亜門レフェリーからベルトを奪い取ったヤス。すると亜門は高梨に向かって「これで思い残すことないよな? 諦めろ」と告げる。高梨も「諦めます」と潔くリングを降りていき、KO-D無差別級王座挑戦を諦めた。









      セミファイナルは男色ディーノ&大石真翔vs入江茂弘&高尾蒼馬のタッグマッチ。入江は自らの乳首を見せてディーノにアピールするが、一礼したディーノが大石とタッチ。落ち込む入江は大石をショルダーアタックでなぎ倒す。大石は高尾を自軍のコーナーに押し込むと、待ってましたとばかりにディーノがバックを取ってケツに股間を突き立てる。さらに男色ナイトメアからコックボトム → 男色ナイトメアと攻めたてる。苦しい高尾は大石の背後からミサイルキックを見舞うと、大石の顔面がディーノの股間に直撃。すかさず高尾が反撃に出るが、ディーノと大石は3Dを決めると、大石がディーノにケツを出すように指示。しかし入江がうまく高尾を救出。ピンチを脱したかに見えたチームドリフだが、ディーノと大石は高尾と入江に連続で3Dを決めると、改めて大石がディーノに「ケツを出す!」と自らアピール。ディーノが「そんなに言うなら止めはしない」と言うと、大石はケツを出してコーナーで待機。ディーノが高尾にリップロックから男色ドライバーを決めて、大石目がけてホイップしていく。そこから男色ドライバーを狙ったディーノだが、入江がヘッドバットでカット。さらに入江は大石のケツにもヘッドバットを見舞うと、ブラックホールスラムで叩きつけてから肩車。そこに高尾がコーナーからダイブしてダブルインパクト式リバース3Dを決めた。さらに高尾がディーノにトラースキックからシュバインを決めるがカウントは2。ならばとジントニックを決めて勝利した。







      メインイベントはDDT EXTREME級選手権試合。第25代王者のHARASHIMAは石井慧介を相手に4度目の防衛戦に臨む。1本目は両手を縛った状態で、決着は通常のプロレスルールに則った形でおこなわれる「足だけデスマッチ」。お互い両腕をテープで固定した状態で入場してくる異様な光景。その上から強引に2本のベルトを腰に巻いてきたHARASHIMA。試合が始まると、お互い脚を前に出して相手に絡みつこうとする。HARASHIMAは器用に脚だけでインディアン・デスロックを決めてみせたが、石井はどうにかロープに脱出。お互い前蹴りを出すと、石井はHARASHIMAの突進をリープフロッグでかわしてドロップキック。さらにキックからサマーソルトドロップを落とすが、かわしたHARASHIMAは脚だけで卍固め。さらに河津落としまで決めていく。ミドルキックを蹴っていくHARASHIMAだが、ローキックで逆に倒した石井は顔面へのフロント・ハイキック。HARASHIMAもフロント・ハイキックで返すと、石井はソバットから顔面にジャンピング・ニー。続くニールキックをかわしたHARASHIMAは蒼魔刀。かわした石井は回転エビ固めで丸め込むが、カウント2でクリアしたHARASHIMAは顔面へのソバットから今度こそ蒼魔刀を発射して3カウント。まずはHARASHIMAが先取した。









      2本目はエプロンから場外に対戦相手を投げ飛ばせば勝利となる「断崖式デスマッチ」。さっそくHARASHIMAがエプロンでパワーボムを狙うが、踏ん張った石井はリングに戻ってロープ越しのDDTを決めると、エプロンに出てエクスプロイダーを狙う。踏ん張ったHARASHIMAはミドルキック。しかし石井はHARASHIMAをコーナーの金具に叩きつけるとバックを取る。断崖式タイガー・スープレックスを狙った石井だが、必死に踏ん張るHARASHIMA。すると石井はHARASHIMAをコーナーにぶつけてから断崖式フランケンシュタイナーで投げて2本目を取った。







      1対1となったため、亜門GMが設定した完全決着にふさわしいルールの3本目に突入。亜門GMが「5カウントルール」とアナウンスして試合スタート。断崖式リバース・フランケンのダメージが大きいHARASHIMAに対し、ニードロップを落としてからジャーマンで投げ捨てた石井だが、HARASHIMAも延髄斬りでやり返すと、ブレーンバスターの体勢に。しかし、脳天にヒザを落とした石井はエルボー合戦を仕掛けていく。そこからハイキックを叩き込んだHARASHIMAは蒼魔刀。カウント4で返した石井はターンバックル・タイガースープレックスから正調タイガー・スープレックス。さらにニールキックでカウント4まで追い込むと、さらにダブルアームDDTへ。かなりもうろうとした様子のHARASHIMAは立ち上がることができない。それでも石井の蹴り脚をキャッチしたHARASHIMAはチョップ。石井もチョップを返していくと、チョップの相打ちからHARASHIMAがショートレンジ・ラリアット。つるべ落としでカウント4まで追い込むと、起き上がろうとする石井にバズソーキックから蒼魔刀をブチ込んで5カウントを奪った。この結果、HARASHIMAが2対1で王座防衛に成功。







      試合後、「EXTREME、気を抜いているわけじゃないけど、普通のKO-D戦より肉体的にハードなルールでしたよ」と言うHARASHIMAに亜門GMが次のKO-D無差別級王座に挑戦する選手を発表しようとするが、そこに高梨が「ちょっと待った!」をかける。「GM、コイツが持つKO-D王座に挑戦させてもらう!」とアピールするが、「バカか!」と一喝した亜門GMは高梨が「諦める」と言ったことを指摘。しかし高梨は諦めたのはアイアンマン王座であり、KO-D無差別級は諦めていないと言い張る。しかも高梨がHARASHIMAのKO-D無差別級王座に挑戦することを認める契約書を見せた。なんとそこには亜門GMのサインもしっかり入っていたのだが、身に覚えがない亜門GMは「ねつ造だろ!」と猛抗議。しかし高梨が「これを見ろ!」と言うと、スクリーンには先日、亜門GMが我闘雲舞・さくらえみのツイキャスに出演した様子を隠し撮りした映像が。さくらや帯広に乗せられてビールを次々に飲み干していった亜門GM。かなり酔いが回ったところでさくらが「今日の記念にぜひサインを」とお願いすると、亜門GMはご機嫌の様子でサイン。そして亜門GMが寝てしまったところで、高梨がカメラの前にこっそりと現れて、亜門GMがサインしたのは高梨の挑戦を認める契約書であったことを明かした。これを見た亜門GMは苦虫を噛み潰したような表情で2・23後楽園での高梨のKO-D無差別級王座挑戦を承諾。高梨はしてやったりの表情で「最低な手を使って、支持もなくて、誰もがアンタが勝つと思っている。ぶっちゃけ、俺もそう思っている。だけど、アンタが最高峰に高めたそのベルトを奪い取って、一番下まで持ってくるのはこの俺しかいないと思っているよ」と言い放って退場。アフロを外してHARASHIMAに謝罪する亜門GMだが、HARASHIMAは「僕は前から言ってるけど、高梨は認めるし、ガッチリ挑戦を受けるよ」とさわやかに了承して締めのマイク。「みんなー! 次の名古屋も観に来るさー!(観客『なんで~!?』)国際会議場も見に来るさー!(観客『なんで~!?』)その時もベルトを巻いてくるさー!(観客『なんで~!?』)両国もその先も突っ走ってやるさー!(観客『なんで~!?』)なんでかって? それは鍛えているからだー!」









      【試合後のコメント】
      石井 今日は負けたけど断崖式を決めたことに関しては満足です。
      高尾 今日は石井君が負けたけど、自分は6人タッグのベルトを持っている男色ディーノから勝ちました。挑戦してもいいんじゃない? ねえ、入江君。
      入江 いいと思う。
      高尾 相手にアジャ・コングという有名な人はいるけど、挑戦して1年ぶりにベルトを獲ろうよ!
      石井 プロレスラーになったからにはアジャ・コング選手と1回闘ってみたかった。僕は初対決マニアなんで。
      高尾 石井君、頑張ろう!
      入江 3人でベルト巻きます!




      HARASHIMA 自分が決めたルール、石井が決めたルール、GMが決めたルール、結局3つやって、今までにないハードな闘いになってしまいましたね。ああいうルールでも鍛えているんで大丈夫です。KO-Dのタイトルマッチよりキツいんじゃないかぐらいのルールでしたけど、楽しく試合できました。次もやりたい人がいればEXTREMEに挑戦しに来てください。あと今度の後楽園ホールで高梨とのタイトルマッチが決まって。自分は決まり方にこだわってないし、GMが名前書いたって、ああいうのも含めて高梨の実力だし、自分のことを小さく見せているけど、すごく考えているし、リング上で結果を出しているのが彼の実力だから。そういうのを含めて彼の上手いところを知っているので、細心の注意を払ってタイトルマッチに臨みたいと思います。
      ――どのルールが一番ハードだった?
      HARASHIMA どれもキツかったですよ、普段やらないことだし。でも楽しかったですね。
      ――石井選手は?
      HARASHIMA 何考えているかわからない部分があるんで面白かったですね。強かったですよ。



      高梨 テンパっちまって何を言ったか覚えてないけど、リング上で言ったことがすべてだ! 以上!!

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