ダブルメインイベント第1試合は飯伏幸太vsオカダ・カズチカのドラマティックドリームマッチ。さっそくレインメーカードルが降り注ぐ中、IWGPヘビー級のベルトを巻いたオカダがセコンドの外道とともに登場。対する飯伏はステージ中央で宝くじ券を見せるとパイロから宝くじ券が降り注いだ、ゴングが鳴らされると「オカダ」コールを上回る「イブシ」コール。グラウンドの攻防からオカダが飯伏をロープに押しこめると両肩をポンポンと叩いてクリーンブレイクしレインメーカーポーズ。飯伏もオカダの腕を取ってレインメーカーを狙うがかわされる。オカダも飯伏の腕を取るやレインメーカーを狙うが、飯伏がかわした。コーナーに登った飯伏をオカダがドロップキックで場外に落とす。オカダは飯伏を客席に投げ、さらにエプロンに乗せてからDDTで場外マットへと突き刺す。飯伏は場外カウント19で生還。5分経過、オカダは飯伏をハーフダウンにするとランニング低空ドロップキック。オカダはDIDで飯伏を苦しめると串刺しエルボー。オカダの踏みつけての体固めに場内ブーイング。ショルダーネックブリーカーをカウント2で返す飯伏は続くセントーンをかわすとチョップを打ち込み、打点の高いドロップキックを突き刺す。キックのコンボからその場跳びムーンサルト・ダブルニードロップ。フランケンシュタイナーでオカダを場外へ落とすとバミューダ・トライアングル狙い。これをオカダが回避してリングに戻るとスワンダイブ式ミサイルキックに移行しオカダを再びリング下に出すとバミューダ・トライアングル式カンクーントルネードアタック。オカダをリングに戻すもカウント2。オカダは飯伏をマットに叩きつけるとさらに高角度DDT。垂直落下式ブレエーンバスターはカウント2。オカダはダイビング・エルボードロップを投下しレインメーカーポーズ。レインメーカー狙いを飯伏が切り返してジャーマンSH。向かってきた飯伏をオカダがキャッチしてリバースネックブリーカー。2人がダブルダウンから立ち上がるとエルボーのラリー。オカダのドロップキックをスカしてその場跳びシューティングスターを決めると槍投げを狙うも未遂に。コーナーに登るオカダに飯伏が飛びつき雪崩式フランケンを狙うも足を滑らせて失敗してしまう。15分経過、ロープに走る飯伏にオカダはドロップキックからレッドインクへ。飯伏はなんとかエスケープ。飯伏は口から出血。向かってくるオカダに足抱え式のバックドロップを決めると、シットダウン式ラストライド狙い。オカダがバックエルボーで逃げて向かうと飯伏がラリアットで迎撃しシットダウン式ラストライドへ。これはカウント2。飯伏はならばとフェニックス・スプラッシュを投下するがかわされてしまった。「オカダ」コールを上回る「イブシ」コールが起こる中、オカダが飯伏の背中にドロップキック。飯伏はツームストーン・パイルドライバーを回避しシットダウン式ラストライドを狙う。これをかわしたオカダがドロップキック。直後の飯伏のオーバーヘッドキックをキャッチしてオカダがツームストーン・パイルドライバーを決めるとレインメーカーを決めて一気に畳み掛けた。IWGPヘビー級王座を抱えてゲートで堂々とレインメーカーポーズを決めるオカダを悔しそうな表情で見つめた飯伏は正座したままリング四方に礼をして引き揚げた。
【試合後のコメント】
オカダ いいよ、飯伏。いいでしょう。これが新日本のIWGPチャンピオンの実力だ。誰かの言葉借りると、今日の試合、好かれてないよ。ただな、まだまだ序章だよ、こんなの。もっともっと、次は新日本のリングでも、DDTのリングでもいい、ちゃんとしっかりメインで100%出しあって潰し合おうぜ。
外道 飯伏! あ? オメエ悪くねぇよ。悪くねぇけどよ、レインメーカーには勝てねぇ。なんでかわかるか、オイ? あ? レヴェルが違うんだよ、この野郎! オメーにはよ、金の雨は降らねーんだ。オメーじゃあよ、宝くじ止まりだよな。
――オカダ選手はいかがでした?
飯伏 負けたんすけど…やっぱすごいっすね…ビックリしました。あと申し訳ないっすね、DDTのファンに。勝たないといけない場所だったんで。いやでも、そんなにものすごく差が開いているとは思わなかったです。それはたぶん自分がG1に出たっていうのもすごくプラスになってると思うし、そんなに体格の差も感じなかったです。
――その少しの差というのはどういう部分だったと思いますか?
飯伏 自分も結構そのいろんな経験をしてるはずなんですよ。経験の差だと思いましたね。それはああいうプロレスの経験の差だと思います。いろいろ先に言ったんすけど、ダメでした。でもリベンジできるんだったら、またリベンジしたいです。
――出血はどこで?
飯伏 出血どこですかね? やっぱりドロップキックすごいですね。たぶんドロップキックです。すごかったです。
――口の中が切れている?
飯伏 そうです。歯じゃないです。いや~自分も結構いいドロップキック打ったと思ったんですけど、別格でした。それぐらい気持ちよかったです。まあピラミッドの件はまだ自分は覚えてるんで。いつかピラミッドの仕返ししますよ。
――ピラミッドに登れなかったのはオカダ選手のせいなんですか?
飯伏 雨の中、彼は5時間ぐらいって言ってますけど、8時間ぐらい移動したんで。その恨みは次必ず晴らします。
――この夏はG1があって、そしてこのDDT両国2連戦があって、そういう意味では無事走り抜けたと思いますが。
飯伏 走り抜けましたね。いやでも気持ちよかったですよ。いろいろ経験できて、まだまだですね。まだまだ、まだまだ。頑張ります。
ダブルメインイベント第2試合はKO‐D無差別級選手権試合。第45代王者・入江茂弘はHARASHIMAを相手に9度目の防衛戦に臨む。17時51分、試合開始のゴング。両者組み合って入江がロープに押し込むとクリーンブレイクと見せかけてエルボー。HARASHIMAがかわしてバックを取るとそこからグラウンドの攻防へ。入江がヘッドロックに取るとさらにショルダーアタック。マウントエルボーを連打してカバーするがカウント2。エルボーのラリーを入江が制して5分経過。入江がボディースラムからカバーし、カウント2でクリアされるとフェースロックで苦しめる。HARASHIMAはロープエスケープ。入江がボディースラムから顔面蹴り、ボディープレスと攻勢。カウント2で返されるとWARスペシャルで捕獲する。HARASHIMAはロープに逃げる。HARASHIMAはショルダーネックブリーカーからDDTで叩きつけるとギロチンドロップを投下。ローキックからさらにギロチンドロップを投下するとスリーパーで絞めあげる。ロープに逃げようとする入江をキャメルクラッチで捕まえようとする。入江はロープエスケープ。入江のエルボーにHARASHIMAはエルボーでやり返して低空ドロップキック。さらにヘッドロックで入江の動きを封じる。10分経過、HARASHIMAは入江をロープに引っ掛け、ダイビング・ギロチンドロップを投下。入江は串刺しエルボーをかわしたHARASHIMAをすかさずラリアットで止めると、串刺しラリアットからボディースラム、テディベアと畳み掛ける。入江は向かってきたHARASHIAにブラックホールスラム。コーナーに登る入江を蹴りでエプロンに落としたHARASHIMA。頭だけ場外に出すとロープ越えの場外ギロチンドロップを放ったがかわされてしまう。入江はリング下に出たHARASHIMAにエプロンからのダイビング・ショルダー。リングに戻ろうとした入江にHARASHIMAが蹴りで攻撃し、再度の場外ギロチンドロップを成功させた。HARASHIMAはダイビング・カンフーキックから入江にキックの雨あられ。コーナーに乗せると雪崩式ブレーンバスター。さらに間髪入れずにファルコンアローを決める。15分経過、山折りを狙うHARASHIMAを入江がかわして頭突き。ラリアットで向かってくる入江をHARASHIMAがジャーマンで投げ捨て、すぐさま立ち上がった入江がラリアットをブチ込んで両者ダウン。入江がブレーンバスターからフライング・ソーセージを投下。これはカウント2。自分が垂直落下式バックフリップをかわしたHARASHIMAはコードブレーカーから背中への蒼魔刀、リバース・フランケンシュタイナーから蒼魔刀を放つもカウント2。HARASHIMAは奥の手のファイアーバード・スプラッシュを狙うが、入江が追いかける。コーナーで入江が頭突きを打ち込むと雪崩式パワーボム。カウント2で返され20分経過。入江はファイアーサンダーから自分が垂直落下式バックフリップへ。しかしHARASHIMAがカウント2でクリア。入江はエルボーを打ち込むとHARASHIMAはハイキック。入江はワンツーエルボー連打。HARASHIMAはロープに向かう入江にリバース・フランケンからジャンピング・ハイキック、そしてハイキック、バズソーキックと大猛攻。入江はカウント2で返す。HARASHIMAはここでつるべ落とし。もう一度、バズソーキックを決めるとスワンダイブ式蒼魔刀で3カウント。ベルトを腰に巻きさわやかに腕を上げるHARASHIMAに入江は悔し泣き。HARASHIMA「ついに、ついに、ベルトを獲ったぞ! メチャクチャ嬉しいです! 両国2日間ご来場ありがとうございました! 次の両国の日にちも決まったんだよね。その両国大会でこのベルトを守り抜いてやるさー!(観客『なんで~!?』)その大会もチャンピオンとして試合してやるさー!(観客『なんで~!?』)もちろん勝ってやるさー!(観客『なんで~!?』)DDTをもっともっと大きくしてやるさー!(観客『なんで~!?』)なんでかって? それは鍛えているからだー!」HARASHIMAが引き揚げると場内には『INTO THE LIGHT』が流れ、スクリーンではエンドロールの中、HARASHIMAがそのまま通路に戻ると選手たちが祝福。支度部屋に選手たちを引き連れ戻ると号泣する入江とも握手。最後は選手たちでDDT公認のエナジードリンク・ブラックアウトを手にすると高木大社長の「DDTはまだ突っ走っていくぞ!」で乾杯し、両国2DAYSは大団円で終わった。
【試合後のコメント】
――久々のチャンピオンです。
HARASHIMA めちゃくちゃ嬉しいです。やっぱりあの最多防衛記録を重ねてて、さらにDDTの歴史の中でも本当に一番強いチャンピオンの入江が相手だったんで、キツい闘いでした。まだまだ秘めてるパワーを感じましたね。今日はたまたま僕が勝っただけなのかなって。次やったらわからない。でも、僕が勝ちますけど。それぐらいすごいですね、こう言うとあれなんですけど、DDTの未来を感じたというか、やっぱすごいなと。入江は強かったです。僕は勝ててめちゃくちゃ嬉しいです。2年、2年以上、2年8ヵ月とか9ヵ月ぶりのベルトを大きな舞台で取ることができてよかったです。みんなの応援、ユニットのみんなの応援で取ることができました。
――DDT最大のビッグマッチのメイン自体も久々だったと思うんですけど、若い選手がたくさん出てきて、HARASHIMA選手はベテランの域に入っていますが、その中で壁になり続ける気持ちは何かありますか?
HARASHIMA たぶん負けず嫌いな気持ちはあると思うんですけど、全然彼らには負けないんで。それだけの練習はしてるんで、僕がチャンピオンになったんでめちゃめちゃ高い分厚いでかい壁として立ちふさがりたいと、下に対して。同期のヤツとか先輩とかでもどんどん挑戦してきて欲しいし、これからが楽しみですね。
――今回はダブルメインという形で飯伏vsオカダというDDT以外でも注目されるカードがありましたが、その試合に対する意識はありました?
HARASHIMA 特にあんまり気にはしてなかったですけど、唯一気にするといえば、オカダ・カズチカ選手目当てに普段来ない新日本のファンとかが来るじゃないですか? そういうファンの方に僕らの試合を見てもらえるという楽しみのほうが大きかったです。ちゃんとメイン見て帰ってくれたらいいですけど(苦笑)。
――これからの防衛ロードに関しては?
HARASHIMA もう誰とでもやりたいと思います。
――逆に入江選手には今後期待することは?
HARASHIMA もう申し分ないですよね。今日は僕が運が良かったのかなと。ただ彼はちょっと気持ちが弱いかなとは思うんで。でもほんと強いチャンピオンでした。僕のほうが強いんで勝ちましたけど。
――以前チャンピオンだった時のDDTと、今のDDTはだいぶ様変わりしてしまったんですが、チャンピオンとしてこれからのDDTをどういう風にしていきたいですか?
HARASHIMA もっともっと盛り上げていきたいですね。今ホントすごい人も増えていろんな層が厚くなってきてると思うんで、もうチャンピオンとしてしっかりと団体の中心に立っていたいです。
――残念ながら負けてしまいました。
入江 ベルトを落としたら何もかも失うと思ってたんですけど、やっぱりチャンピオンの間にたくさんの夢を見れたし、自分がデビューした時じゃ考えられないような両国国技館のメインに立つっていう事もできたし、チャンピオンになってすごい素敵な光景が見れたと思います。ベルト落としたら何もかも失うってずっと思ってたんですけど、そんなことなんてなくて、僕にはもう石井さんとか高尾くんとか、応援してくれてる人とか、仲間たちとか、みんながいるからいっぱい大切なものがいっぱい自分にはあるんです。だから、悔しいけど、悔しいけど、諦めずにこれからもまだ立ち向かって行きます(涙)
【高木三四郎大社長の総括】
高木 2日間長かった。去年の武道館から構想をぶちあげて、今年はやるなら2日間開催するしかないというところで、とにかくこの2日間を成功させるということで一生懸命やってまいりました。初日の方も超満員でお客さん入りましたし、2日目の方はお陰様で9000人超満員札止めという発表で、実際に見させていただいても2階席もお客さんパンパンに入っていたんで、そういう部分が去年からやってた条件を一つクリアできたのかなと思っています。DDT万博、両国ピーターパンと2日間続けて見て、ほんとにDDTの選手の成長が著しくて、俺いなくていいんじゃねえかなと思いながら、正直、自分のコンディションもあまり良くない中で、下の世代の台頭というのがあって。竹下幸之介と中嶋勝彦選手の試合を見てても、竹下が一歩も引かずに立ち向かってましたし、やっぱり飯伏幸太とレインメーカー、オカダ・カズチカ選手の試合も素晴らしいものでした。でもその中でDDTの最後の大トリを務めたのが、HARASHIMAと25歳の入江茂弘だったという事がDDTの中でも一番大きい成長を感じられたのかなと思っています。やっぱり、去年にしても飯伏幸太とケニー・オメガとのシングルマッチだったり、その中のKUDOと石川修司だったり、基本的にみんな30近い選手だったんですけど、やっぱり入江茂弘がメインを締められる。負けてしまいましたけど選手としてなんら恥ずかしくもない試合だったなと思うので、そこが本当にウチとしては強みかなと。層の厚さですね。今日は赤井沙希選手というまた一人のスター候補がデビューしましたし。まあ基本的にDDTは女子プロレスというのはあまりやってないんですけども、まあ彼女が今後どういう風にやってくのかというのはオスカーさんの方とも話をして決めたいと思っています。来年度の両国国技館に関しては8月17日、日曜日を押さえました。ここは1日だけの開催です。ただ、9月29日にどこかで聞いたようなフレーズですが戦略発表会を行い、そこで2013年度から2014年度にかけての興行に関する指針を発表したいと思っています。武道館も終えて、両国2DAYも終えて、来年度のDDTはどこに向かっていくのか? 何をやろうとしてるのかっていうところを含めて9月29日に全部発表させていただきます。ステップアップしていくというのは、全然捨てておりませんし、より高いステージにグレードアップしていこうと僕らは思っています。なので、そこに関しては9月29日、ご期待くださいとしかファンの皆様にもマスコミの方にも言えないんで、今はそこで勘弁して下さい。もしかしたら2015年度もかかってくるのかな? 2013、14、15年度にかかってくることですね。要するに中期的な計画発表ということです。中小企業や大企業はわりと5年スパンで経営計画というのを立てているので、我々もこの5ヵ年ぐらいの間でのスパンでの経営計画および興行規模っていうのを展望をお話したいと思っています。展望というか半分ぐらい決まっちゃってるようなもんですけど、そのへんも、私個人としてはそんな感じですね。とにかく! もう層も厚くなったし、いろんな世代の選手、若い選手が増えたんで、とにかく頑張って行きたいと思います。10月には総選挙もありますんで。選手数も多くなってるんで、ひょっとしたらサバイバル、生き残りをかけた闘いが行なわれるかもしれない。今の選手全部上げてたら、今回2日間でタレント・アーティストも合わせて117人出てるんですよ! どんな団体ですかそれ!? 今日だけでも40人ぐらい。それでもすごいよね(苦笑)。でも、生き残りをかけたサバイバルを総選挙でやっていきたいと思ってるんで、どうかこれからもDDTをよろしくお願いします。



