14日、愛知・名古屋市中スポーツセンターにて「レスリング桶狭間2016」がおこなわれた。前説で鶴見亜門GMはオープニングコールをしようと梅田を呼び込むが、先に登場したのはなぜか佐々木。佐々木「なぜチャンピオンの私のシングルマッチがタイトルマッチじゃないんだ?」亜門「この間、水戸とやったばっかだしやるって聞いてないよ」佐々木「やるに決まっているだろうが!」亜門「MAXルチャリブレにOKもらわないと…」佐々木「それは事後報告で大丈夫」亜門「じゃあ今日はタイトルマッチにするの?」佐々木「今日はタイトルマッチだ」亜門「タイトルマッチなら第1試合っていうわけにはいかないよね。あとのほうにしようか?」佐々木「いや、第1試合で大丈夫。大石だから」亜門「そういうこと言うんじゃないよ」これで佐々木vs大石がタイトルマッチに変更となった。佐々木が引き揚げて梅田が改めてリングイン。梅田は「酒呑童子は木高イサミに苦い思いをさせられているので、ここで僕が勝って清算したいと思います」と挨拶するも「おい、GM。今日、俺がイサミから勝ったら挑戦できんだろ?」と要求。2・28後楽園で次期挑戦者決定戦もおこなわれることから亜門GMは「それは無理だな」と突っぱねると、梅田は亜門GMの胸ぐらを掴んですごむ。亜門GMは「わかった! わかった! 考える! 考える!」と保留しまった。梅田は「このまま俺が勢いでイサミに勝ってやります。それでは名古屋大会スタート!」とオープニングコール。
第1試合はMAX LUCHA LIBRE認定無差別級選手権試合。佐々木大輔は大石真翔を相手に4度目の防衛戦。大石の脚攻めに苦しむ佐々木。大石はセカンドロープに足を引っかけて、そこ目がけて619からダブルのニークラッシャー。さらに裏ヒザ十字へとつなぐ。佐々木がロープに逃げて5分経過。この窮地を佐々木はケブラドーラ・コンヒーロでようやく打開。大石を場外に出すと矢のようなトペ・スイシーダを発射し、リングに戻してダイビング・ラリアット。さらにトップロープに引っ掛けてスライディングキックを放ち、クロス・フェースロックで勝負に出るが決めきれず、大石が裏ヒザ十字に切り返す。苦しい佐々木が思わず木曽レフェリーを掴んで引き倒してしまう。その間に大石が直伝トルネードクラッチで丸め込んだが、木曽レフェリーのカウントが遅れてしまう。佐々木はドロップキックを放つと続いてダイビング・エルボードロップ。これをドロップキックで迎撃した大石はヒザ十字からニークラッシャー。さらにアンクルホールドでギブアップを迫った大石。逃げられるとミラクルエクスタシーを狙うが、これを回避した佐々木がベトドラⅡを一気に決めて勝利。
【試合後のコメント】
佐々木 おい、フザけんじゃねえ! 勝手にタイトルマッチ組みやがって! 負けたらどうするんだ! これはDDTの陰謀だろ! 二度とタイトルマッチなんて組むんじゃねえぞ!
第2試合は高木三四郎&大鷲透&平田一喜vs樋口和貞&勝俣瞬馬&岩崎孝樹の6人タッグマッチ。高木がさっそく「今もっとも東京で大ブレイクしているあの男が中スポーツセンターにやってくる! メガネの用意はいいか!?」と煽って、あの曲が流れたが平田は踊ることなく曲を止めさせると「こんなペーペー3人組に俺のダンスやメガネは必要ないんですよ! オマエらなんてT2ひーのプロレスリングの腕一本で余裕なんだよ」と言うと「みんないくぞ!」と号令をかけたが、向かっていったのは自分のみ。DNAにあっさり攻め込まれ、開始早々「メ、メガネ…」と欲しがるが、平田は捕まったまま。樋口に対してなんとかフォアアーム・エルボーでやり返して、ようやく大鷲とタッチ。大鷲が一気呵成の攻め。樋口とは重いチョップ合戦を繰り広げる。さらにボディースラムを投げ合い、ラリアットも相打ちに終わって5分経過。替わった高木がドラゴンリングイン。タッチを受けた勝俣に迎撃されて、向き直り式ドロップキックも食らってしまう。ムーンサルト・プレスはカウント2で返した高木はダイビング・ボディーアタックをキャッチしてスピコリドライバー。このカバーは岩崎がカット。すると高木は2人まとめてバックフリップで投げて勝俣をカバーするもカウント2。「終わりだ!」とシットダウンひまわりボムを狙ったところで平田がしゃしゃり出て「こんなペーペーの勝俣に大切な技を出していいんですか? 技を大切にしてください! ここは僕が必ず仕留めます。僕にタッチを! 僕にチャンスをー!」とアピール。高木からタッチを受けた平田だが、勝俣のドロップキックであっさりダウン。樋口と岩崎のダブルのドロップキックから、樋口に肩車された勝俣がフットスタンプ。さらに樋口がボディープレスで潰す。これをカウント2で返した平田は岩崎のサッカーボールキックもカウント2でクリア。コーナーに登った岩崎の動きを止めて雪崩式ブレーンバスターで切り返そうとするが、岩崎が下から掬ってパワーボムで叩きつけんとする。平田が堪えていると見かねた高木が平田にサングラスを装着。これで無双状態となった平田。最後は向かってきた岩崎を首固めでクルリと丸め込んで勝利。試合後、平田は大の字。さらに起き上がってもコーナーにもたれかかりっぱなしだったが「おい見たか、ペーペーども! 見ての通り余裕だよ、余裕! 今日はたまたま社長がメガネ渡したからGOしたけど、やっぱりオマエらはメガネがなくても楽勝だぜ。後楽園ホールでも結果は同じだよ。せいぜいトレーニングがんばってください」とマイク。あの曲でダンスして引き揚げた。
【試合後のコメント】
平田 おい見たか、ぺーぺーども! 俺たちのレスニング・テクニックで完勝だよ。ダンスも必要なければ、メガネGOも必要ねえんだよ。後楽園でも同じ結果だよ!
大鷲 全然不安でしかたないんだけど。
平田 えぇっ!? なんでですか?
大鷲 メガネも掛けたし、踊ったし。
平田 今日はたまたま…。
大鷲 見てよ、高木さんの目(冷たい目線)を。
平田 信頼しきっているじゃないですか。たまたまメガネを渡されたから、たまたま掛ける流れになっただけで、しなくても全然勝てましたからね。そういうことですよ。
週刊プロレス・加藤朝太記者 社長は不安じゃないですか?
高木 不安しかないですね。
平田 アイツらの未来が。
高木 平田の未来が、だよ。平田からダンスを取ったら何も残らないんじゃないかという不安がありますよ。
平田 それを証明させるし、アイツらの未来もないですね。
高木 じゃあそろそろサイン会に入るので景気のいい一言をお願いします。
平田 とりあえずホール、見とけよ!
岩崎 何がDNAのペーペーにダンシングなしでも勝てるだぁ!? ダンス出してるじゃねえか! ダンスなしでもペーペーに勝てる? フザけたこと言いやがって! ヤツの最大の必殺技? 奇跡を呼ぶ一発逆転クルクル?首固め? 今日奇跡を出しちまったじゃねえか。俺はバッチリ見抜いたからな。負けたかもしれないけど、クルクル首固めは見切ったぞ。次の前哨戦は清水? 次、また前哨戦やるだろ。あんな首固めじゃ負けないから。覚悟しとけって。清水でぎゃふんと言わせてやる。俺が平田一喜をぶっ潰す。以上。
第5試合は木高イサミvs梅田公太のシングルマッチ。坂口と高梨がセコンドについて指示を飛ばす中、イサミのアームブリーカーに苦しむ梅田。ドロップキックはスカされたが、もう一発をしっかり決めてようやく反撃開始。梅田がミドルキックを繰り出して、イサミの体を反らせる。梅田ドライバー(仮)を決めるもカウント2。イサミはドロップキックからダイビング・ダブルニーを投下。これをかわした梅田が強烈なミドルキックやヒザ蹴り、さらにサッカーボールキックと畳みかける。カバーするもこれをイサミが腕十字で切り返す。ロープに逃げた梅田にイサミはバズソーキック。勇脚・斬狙いのイサミを梅田はドロップキックで迎撃する。しかし、続くサッカーボールキックはかわされてしまうと右膝から勇脚・斬で3カウントを聞いた。試合後、イサミがマイクを取る。「酒呑童子、これでオマエら全員にシングルで勝ってやったよ。俺はどっちが来ようが絶対に両国で防衛する。その時は2年ぶりにKUDOの復帰を待って、やってやるよ。ま、とは言え梅田は強かったですよ。拍手を送ってやってください。まだまだDDTマットでもチャンピオンとしてやらなきゃいけないことがたくさんあります。ですが僕はプロレスリングBASARAの人間です。なんと3月28日、ここ名古屋で大会があります。チケットは今から私が販売するので冷やかしでもいいので遊びにきてください」。
【大会後のコメント】
イサミ 酒呑童子に梅田が入ってどう変わったのかと思って試合をしたんですけど、タッグマッチは当たったことがあったけど、シングルマッチは初めてで、感想はしっかり酒呑童子に鍛えられているなと感じましたね。蹴りの重さもすごかったし、危ない場面もちょこちょこあったので。でも梅田は僕の中でクリアした感じなので、僕としてはKUDOさんの復帰を待ちたい。酒呑童子からすればなんでお前に言われなきゃいけないんだと思うかもしれないけど、それは僕も一緒なので。そのためには両国でどちらがきても防衛しないと意味がないし。今日の試合を見ててどっちだと思います?
――甲乙つけ難いですね。
イサミ そうなんですよ。どっちもものすごく強いので。でも僕はこのタイミングで梅田とシングルができてよかったなと。若さとかエネルギッシュさとか当たりの強さを彼は持っているので、それをクリアできたというのは僕も一つ両国に向けてステップアップできたかなと思いますね。
――どちらに来てほしいとうのはある?
イサミ 個人的な欲望で言えばHARASHIMAさんかな。単純に両国で負けているから。そこが引っ掛かっているので。ただどっちが来るかはわからない。今の入江が強すぎる。それはアジアタッグで当たって、3WAYタッグで当たってわかったし、試合を見てても思ったし。まあ、そういうわからない部分で楽しみはありますよ。僕も後楽園でしっかり見て、研究するなら研究して。どうせ研究したって、僕は何も考えずに正面からぶつかるだけなんですけど。まあどっちがきても正面からぶつかっていくだけです。
セミファイナルはHARASHIMA&彰人&松永智充vs石井慧介&入江茂弘&高尾蒼馬の6人タッグマッチ。場外戦でも入江とHARASHIMAは互いに鉄柱にぶつけ合うなど激しくやりあう。中盤にHARASHIMAと入江が対峙するとHARASHIMAは入江に串刺しフロント・ハイキックから雪崩式ブレーンバスターで投げる。入江がすぐに起き上がるとブレーンバスターへ。HARASHIMAも起き上がってフロントハイキックからミドルキック3連発。入江は重いエルボーでやり返すも、起き上がったHARASHIMAがジャンピングキックを決めて、彰人vs高尾の局面へ。高尾が彰人にミサイルキック。これはカウント2。HARASHIMAと彰人の連係で高尾を追い込み、替わった松永が向かっていくも高尾がドロップキックで逆転。ドリフの合体フラップジャックを浴びた松永だが、替わった入江を捕獲するとHARASHIMAのスーパーキックのアシストからの逆さ押さえ込みを決めるもフォールは奪えず。入江がビーストボンバーでネジ伏せて勝利。試合後、HARASHIMAとにらみ合った入江は拳を突き上げて勝ち誇った。
【試合後のコメント】
HARASHIMA 今日の6人タッグは取られてしまって、今日の入江は強かったですね。自分に向かってきたところがあって、感情的になってやり返してしまった部分はあるんですけど、まだ前哨戦はあるんで、こっちのペースで最高の状態で2月28日に向かっていければいいかなと思っています。
入江 前哨戦はもちろん大事だけど、一番大事なのは本番の試合なので、ここで気を抜かずにしっかり練習して、気持ちを込めて、HARASHIMAさんを倒すことだけを考えていかないといけない。
メインイベントはアントーニオ本多vsヤス・ウラノのシングルマッチ。アントンがウラノに鋭いドロップキック。さらにチンロックで攻め立てる。ウラノはスコーピオンデスドロップを間一髪で回避して場外へ。エプロンに上がったウラノはロープ越しの回転エビ固め。さらにフロントスリーパーで絞っていく。アントンが腕を取って抜け出すが、ウラノが解除して場外へと送り出す。アントンがリングに生還すると今度はウラノがリング下へ。HARASHIMAと彰人と肩組みして「来い、来い!」と挑発。するとアントンは竹下、遠藤、福田と固まって「頭数はこっちが多いんだぞ!」と言い張る。するとウラノはセコンドの樋口を招いて五分にしたところでリングに戻る。ウラノはフェースロックからサミング。串刺しエルボーからシルバーブレットと続くがカウント2。アントンはル―テーズプレスでやり返すがエルボードロップはかわされて逆にエルボードロップを落とされる。さらにバンダナでアントンを叩いてコーナーへ。これはアントンが動きを止めてデッドリードライブ。アントンはスコーピオンデスドロップを狙ったが、逃げられてドロップキックを食らってしまう。ウラノはここでヤスクラッチ。アントンがなんとかロープに逃げる。技を解かないウラノを止めに入った松井レフェリー。ウラノが松井レフェリーをリング下に落としている間にアントンに急所へにニー。アントンはコルバタでウラノの動きを止めてダイビング・フィストドロップを投下するが、待っていたのは剣山。ウラノのフランケンシュタイナーはカウント2。ならばとファイアーサンダーを決めると、アントンもスコーピオンデスドロップでやり返してダブルダウン。両者が起き上がると渾身のナックルの打ち合いからバイオニックエルボーを決めてみせ、カウント2で返されるとダイビング・フィストドロップを投下して3カウントを奪った。
試合後、両者はしばらく大の字。ウラノはアントンの腕を挙げて称えて引き揚げた。アントンがマイクを取る。「苦しいかったです! もっと言うとワタクシ、1月が誕生日なんですけど、38歳になりましたよ。誕生日を迎えたあたりからいろんなものの影響があるんですけど、海外ドラマの影響とか。『ウォーキング・デッド』を見出してしまって厭世的な気分になってしまって。ゾンビの世界になったお話しなんですけど、ゾンビを外してみると、まったく我々の人生と同じことを言ってるんですよ。我々はいつ死ぬかわからないから、ゾンビがいる・いないと同じじゃないかと。心臓マヒだいろんなもので我々の命はどうなってしまうのかわからない。それにモアオーバー、私が38歳になって今年の新年に迎えた気持ちはすごく『ああ、もうちょっとで終わってしまうんだな』という感じでした。これ正直な話ね。去年の2015年、ひじょうにプロレスが素晴らしくて、私が生まれてプロレスと出会ってやるべきことをすべてやり尽くしたなと考えた年末の平田戦、そして彰人とのEXTREME戦、あの試合をおいて私はキテるな。頂上だけど、頂上というのはその上がないということなので。誕生日もきて、ウォーキングデッドもきて、気持ちがリフトアップしない、そんな朝を迎えることが多いんですけど、何が言いたいかというとそういった苦しいこと、リング上での苦しいこと、それのおかげで私は皆さんの前に立っているのではないかと、こういった瞬間のために我々は生霊を捧げているんじゃないのか? こういった瞬間を思い切り抱きしめようぜ! 3人上がってこい!(ハッピーモーテルの3人を上げる)ありがとう! これは俺だけのことじゃないから。竹ちゃん、遠藤、福田、そしてレフェリーの皆さん、そしてお客さんの皆さん、一緒にこういった瞬間を抱きしめていこうぜ! また帰ってきます。ありがとう、音楽」
【試合後のコメント】
アントン やばかったですね。ギリギリでした、本当に。ウォーキング・デッドの話したでしょ? ヤス・ウラノがゾンビかと思いましたよ。殴っても殴っても殴り返してくる。疲れましたよ、本当に。ヤス・ウラノを倒すには頭を撃ち抜くしかないのかと思いましたけど、拳銃とか持ってないし、プロレスではできないから、拳銃の代わりに自分の最大の武器であるバイオニックエルボーを決めることができて、やっと光明が見えました。この私が使っているバイオニックエルボー、去年、天国に旅立たれたダスティ・ローデス、プロレスの歴史への愛着、敬意、そういったものを体に染み込ませて闘うこと、それが私がプロレスラーとしてできる最上のことだと思うので、これからも闘っていきます。ありがとうございました。
――2月28日のEXTREME戦に向けても価値のある勝利だった。
アントン 私がプロレスを10年間やってきて何を一番学んだかというと、気持ちを出すこと。それが一番の勝利の鍵だと思っているので。これまでのケンドー・カシンへのリスペクトは強くて、そういった気持ちもあって闘ってきたんですけど、もうそういう段階の話ではないので、私のベルトを獲り返す。そういった気持ち。もちろん敬意もありますけど、そこにまっすぐぶつかっていくというのが焦点。そしてヨシヒコ選手、これがやっぱり鍵でしょうね。私とケンドー・カシンが思い切りぶつかって、私が負けているので、今回は+αの要素、エックスファクターの要素であるヨシヒコの挙動がこの試合の鍵を握ってくる。だから本当にリングに立ってみないとわからないんですよ。作戦の立てようがないというか、変幻自在のファイターなので、フォーカス、100%の集中力で臨む。以上です。
公式スマホサイト(http://ddtpro.jp)では全試合詳細をアップ! ぜひご覧ください。



