オープニングマッチ 30分一本勝負
坂口とクリスで試合がスタート。グラウンドで互角の攻防を繰り広げると、坂口から赤井にタッチ。赤井がコルバタ式のアームドラッグを決めるが、クリスは腕十字で赤井を捕らえる。赤井は何とかロープへ。クリスが渡瀬にタッチ。渡瀬がドロップキックを決め、ここから赤井が青コーナーサイドに捕まる展開となってしまう。赤井がクリスにかかと落としを決めようやく樋口にタッチ。樋口がクリスをチョップで圧倒。串刺しラリアットを決めて強烈なオクラホマ・スタンピード。カウント2。樋口がのど輪で捕らえるも、脱出したクリスは背中へのダイビング・セントーンを放つ。クリスから納谷へタッチ。納谷は背中へのサッカーボールキックからコブラツイスト。樋口は力で脱出。チョップを何発も打ち込むと、ラリアットが相打ち。納谷がキチンシンクを決めると、樋口がラリアットでなぎ倒す。両者坂口と渡瀬にタッチ。渡瀬がエルボー連打で向かっていくが、坂口はキックで反撃。赤井のダイビング・ボディアタックに樋口のランニング・ボディプレス、坂口のPKの連続攻撃はカウント2。続けて神の右膝を狙うも避けた渡瀬がドロップキック、納谷の串刺しボディアタック、クリスがエプロンからカッターと青コーナーが反撃。渡瀬が低空ミサイルキックを決めるもカウント2。渡瀬がエルボーを連発するも坂口はミドルキックからPK、しかし渡瀬は投げっ放しジャーマンで逆襲。渡瀬がバックドロップ狙いも、坂口が背後にまわりスリーパー。その間場外のクリスと納谷に、赤井がエプロンPK、樋口がラリアット、坂口を援護。立ち上がろうとする渡瀬をコブラクラッチで巻き込んで倒すと、再びスリーパー。足で渡瀬の腕まで固めると、動かなくなった渡瀬を見て、レフェリーが試合をストップ。Eruptionが勝利を収めた。
MAOが負傷のためいつどこ返上! しかしWRESTLE PETER PANにてHARASHIMA&丸藤正道vsMAO&朱崇花での復帰が決定!
今林久弥APがリングに登場。MAOを呼び込む。今林AP「先週試合前の練習中に右足首を負傷して欠場したMAO選手ですが、大事をとって今週まで欠場となります。しかしほぼほぼ治ってきているということなので、来週のWRESTLE PETER PAN DAY2、6月7日に復帰戦を組ませていただくことが決定いたしました」とMAOの本日の欠場と復帰戦をアナウンス。MAOは「UNIVERSAL王座戦はああいった欠場になってしまい、申し訳なかったんですけども、足首の怪我はよくやってるし、百戦錬磨なので、その感じからいうと、次のビッグショーには間に合いますんで。UNIVERSALはまた万全の状態で獲りに行きますんで、今回はこういった形で申し訳ないです」とコメント。すると今林APは「MAO選手が保持しておりますいつでもどこでも挑戦権なんですが……」と話すと、MAOは「それに関しては次のビッグショーのメインの、あっさり言っちゃうと、遠藤さんと田中さんの勝者の方にきっちり使わせていただこうと、今宣言します!」と明言。今林APが「いやいやいや、いつでもどこでも挑戦権はWRESTLE PETER PANに向けてのものなので、今日使えない時点で失効、剥奪ということになりますんで。返してください」と取り上げようとすると、MAOは「嫌じゃー! 絶対に嫌じゃー!」と駄々をこねてのたうち回る。MAOは「じゃ、今使いますよ!」と言うが、今林APが「試合できないでしょ!」と諭す。MAOは「嫌じゃ! 嫌じゃ! 嫌じゃー!」と断固拒否。今林APが「譲渡という手もありますけど……」と言うと、「マイク・ベイリーに譲渡します!」とMAOが言い張るが、今林APは「無理無理無理! 無理だから!」と何とか説得を試みる。MAOは「じゃ、だめです! 友達いません! あげる人いません! 無理です! 嫌じゃー!」と頑な。今林APが「じゃ、一旦は剥奪ということになりますが、WRESTLE PETER PANが終わった後で、この緑のいつでもどこでも挑戦権の争奪戦を行いますんで。そこにMAO選手も入ってんもらいますんで」と言うや「あ、そう。そういうことなら、はい」とMAOが突然大人しくいつでもどこ挑戦権を返上。今林APは「じゃ一旦失効、剥奪ということになります。ご了承ください。それではですね、ここでMAO選手の復帰戦のカードを発表させていただきます。タッグマッチ、パートナーは同じ宮城県出身の朱崇花選手、そして対戦相手はHARASHIMA&……」と言うやMAOは「嫌じゃ嫌じゃ嫌じゃー!」とのたうち回るが、「……今なんて言いましたか?」と再確認すると、今林APが「MAO&朱崇花vsHARASHIMA&丸藤正道」と伝える。MAOは「ハラシマルフジ!? それって、あらゆるビッグマッチで組むようなハラシマルフジのことですか!?」と動揺。今林APが「嫌ですか!?」と確認すると、MAOは「最高っす! マジっすか! マオアスカでそれが出来るんですか!? それはもうモチベーションヤバいっす。ヤバい! 来た、来ましたよ!」と興奮。今林APから意気込みを聞かれると、MAOは「ちょうどですよ、ちょうど。マイク・ベイリーはしばらく来れないじゃないですか、そうなった時に、誰かとやっていくとしたら、朱崇花かなーって思ってたんですよ。これは2人のいっこいいなんかになるのかなーと思うんで。これは楽しみっすね!」と興奮を隠しきれない様子だった。
第二試合 30分一本勝負
アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
※反則裁定のため王座移動せず
試合前から火花を散らす勝者。ゴングが鳴ると、腕の取り合いになり、ディーノがハンマーロックに捕らえる。アントンはギブアップするかと思いきや「ギブアッ“ポ”」、アントンが取り返すとディーノは「ギブアッ“ペ”」、ディーノが再び取り返すとアントンは「ギブ“アントン”」。両者一進一退の攻防。突然アントンが「なかなか良いレスリングをしてはるな。正々堂々レスリングで勝負するのもいいかもな」と言うと、ディーノも「悪くねぇかもな」と言い始め、改めて正々堂々握手をしようとする両者。するとアントンが「あっ!」とディーノの手のひらを見て何かに気付く。アントンは「あなたの前世はゾウリムシ」と突然の手相占い。戸惑うディーノだが、アントンは「でも安心してください、ゾウリムシから人間になったということはすごいステップアップだから」と言うと、ディーノも思わず鼻水を吹き出すほど動揺。さらにアントンが「さらに来世はすごいことになってる。男色さん、あなたの来世は、草履です」と言うと、ディーノは「人の手で作られたものにステップアップ出来るんだ!」と喜色満面。まだまだ手相を占うアントンは「あっ! プロレス運、最悪だな。この感じだと、今この瞬間にこの辺り(手首)を闘ってる相手に攻められるでしょう」と言うと、しっぺ攻撃。大ダメージのディーノを尻目に、アントンは「手相占い的中だな!」と高笑い。アントンはさらにディーノの手を踏み付け、フィストドロップ。カウント2でディーノが股間をまさぐりキックアウト。アントンがフィニッシュを宣言し、ナックルを連打。ダスティを狙ったところでディーノが男色スクリュー。さらに男色ナイトメア。カウント2.ファイト一発から男色ドライバーを狙うも、踏み止まったアントンがナックルからダスティを放つが、かわしたディーノがスリーパー。アントンの腕が1度、2度と落ちるが、3度目で突如アントンの手がごんぎつね化。ごんが「助けに来たよー!」と言ってディーノの腕を攻撃し、スリーパーから脱出。アントンが満を持して創作昔話『ごんぎつね』の朗読を開始しようとしたところで突如、画面が停止。この先の展開はユニバースによるTwitter投票で決められることに。DDT公式Twitterにて、A:このままごんぎつねをきく、B:逆にディーノがごんぎつねを始める、C:なぜかおもむろにレフェリーを暴行、3つの選択肢のアンケートがスタート。アンケートが終了後、結果ユニバースが選んだ選択は、B:逆にディーノがごんぎつねを始める。ディーノがアントンに一撃を加え「ごんぎつねが出来るのはお前だけじゃねぇぞ!」と言って、ごんぎつねの朗読を開始。結果下ネタ。ディーノがごんぎつねでサミングを狙うと、アントンがいなして松井レフェリーに直撃。アントンがごんぎつねで向かって行くと、ディーノが避けて松井レフェリーの喉笛を捕らえる。さらにディーノのスイートチンが松井レフェリーの急所を直撃。なぜかディーノとアントンが協力して松井レフェリーに攻撃を加えようとすると、松井レフェリーがダブルのラリアットでなぎ倒す。ロープを掴んで荒ぶる松井レフェリーに背後からディーノがローブロー。この一撃で試合は反則裁定に。反則のため王座の移動は無しとなった。
試合後のディーノ(と松井レフェリー)を大石が襲撃! WRESTLE PETER PANでディーノと一騎打ちへ!
そこに突如大石がリングに飛び込み、ディーノにスタナー。さらになぜか松井レフェリーにもスタナー。大石は「ディーノ、生温い試合してんじゃねぇかよ。俺とシングルマッチやろうぜ」と対戦をアピール。ディーノは「ようやく来たか! 私はなおめぇを待ってたんだよ。DDTは6月6日、6月7日、2日間に渡って配信でビッグマッチを行う。そうさなぁ、そのうちの6月7日にてめぇとシングルでこの十何年かの清算をしてやろうじゃねぇか!」と対戦をアピール。大石も「やってやるよ!」と対戦を受託。ディーノが「てめぇとの十年、きっちり終わらせてやるよ」と言いながら握手を求める。大石が握手に応える、かと思いきや、ディーノの顔面にツバを吐きかけ中指を突き立てる。大石がリングを去ると、ディーノが「ツバ!! 大石さんのツバ!! この私にツバをかけやがって!! と発狂。ディーノは「大石! てめぇは7日まではたして無事にリングに上がることが出来るかな!? それまでにぶっ潰してやる……なんだこの屈辱は…! ツバ!!」と再び発狂していた。
第三試合 30分一本勝負
DAMNATIONvsALL OUT!
※ランニング・エルボーバット
コメント中の佐々木を、スーパーハードコア勝俣が襲撃! 佐々木をKOしUNIVERSAL奪取を強烈アピール!
佐々木がバックステージで試合後コメント「おいおいおい、勝俣、なんだあのゴミクズ。なんであんな奴がこのベルトに挑戦すんだよ。あんなやつよ、とっとと辞退してよ、俺とイサミでシングルやった方が面白ぇんじゃねぇか? そう思うだろ? (記者「勝俣選手は要らないと?」)要らないだろ……ん?」そこに突如現れたのはジョーカー仕様のペイントを施した、スーパーハードコア勝俣が。佐々木が「誰だてめぇは!? 結婚式帰りか!?」と言うと、勝俣が無言でイスを使い襲撃。佐々木が「警察を呼んでくれー! 誰か今すぐ警察を呼んでくれー! 誰か―、警察かバッドマンを呼んでくれー!」と叫び続ける中、勝俣が無言で会場の壁やテーブルに叩きつけ続け、会場内へ。勝俣がリング内にイスを入れると、佐々木をリング内に入れ、顔面をイスで強烈に殴打。勝俣が玩具ブロックをイスのまき散らすと、そこにペディグリー。スーパーハードコア勝俣がUNIVERSALの高く掲げ強烈なアピールをした。
第四試合 30分一本勝負
岡谷がランニング・エルボーで奇襲を仕掛けゴング。しかしすぐさま秋山が岡谷を場外に落とすが、すぐさま岡谷がリング内に戻り、エプロンの秋山にランニング・エルボー。さらにストンピングで攻め立てるも、すぐさま秋山はキックで逆転。すぐさま岡谷を場外に連れ出すと、ボディスラムで床にたたきつける。岡谷がリングに戻ると、秋山はボディスラムから何度もフォールし3カウントを迫る。秋山は逆エビ固め。岡谷は這ってロープに。岡谷がエルボーを放つが、秋山には効かず。秋山のラリアット狙いに岡谷はランニング・エルボーをカウンターで決めていった。岡谷はコーナーでもエルボーを連発。串刺しのランニング・エルボーからブルドッキング・ヘッドロックを決めるもカウント2。続けて岡谷はノーザンライト・スープレックスを狙うも、秋山はフロント・ネックロックで切り返す。一気に絞り上げるも、自ら解除してニーバットを叩き込む。カウント2。秋山は再び逆エビ固め。ロープに手が伸びかけるも、秋山がリング中央に戻すと岡谷もギブアップ。秋山は余裕の表情で仁王立ち。
【試合後のコメント】
――DDTの中で一番キャリアの浅い岡谷選手とタッグに続いてシングルでの対戦でした。
秋山 遠慮なくくるんでね。最初にエプロンでフォアアームやられた時に真っ白になりましたよ。それがいつまで続けられるのか。今日はやられて、同じだけのことを返してないから。俺がやられて同じだけのことを返して、次回、同じだけのことを返せるか。でもやっぱりビビっちゃうか。今度やった時は彼に真っ白になるぐらいのことを返してあげる。今日はやってないから。3戦目? 4戦目って聞いているから。次やった時は君がこうだったら俺もこうだよというものを教えてあげないとね、リングで。俺は遠慮しないから。
――今の岡谷選手は、まずはこれでいい?
秋山 これでいい。次やった時に俺が返して、また同じように返せるかどうか。返したら大したもんだ。返せなかったら、怖いことを知っちゃったということだから。そこが難しい。10やって、俺も10で突っ走ったら潰しちゃうけども、今日だったら6いかない? 5ぐらいで返す。それが俺を8までいかすぐらいなら彼も大したものだし、俺が8まで出した時に彼が全力で来れるともっともっとよくなる。でも良いと思うよ、本当に。全日本でも若い子とやるけども、4戦目、5戦目の子じゃないぐらい頑張っていると思うよ。
セミファイナル 30分一本勝負
ヨシヒコとアキヒロの入場時に勝俣と飯野が襲撃。ステージ上でヨシヒコとアキヒロをボコボコにしてしまう。さらに竹下と彰人がヨシヒコとアキヒロをステージから叩きつける暴挙。リング内にヨシヒコを戻すと、竹下と彰人が代わる代わるヨシヒコを捕まえる展開。竹下と彰人は合体のハイジャック・パイルドライバーを決める。竹下がヨシヒコに強烈なパワーボムを決めカバーに入ると、アキヒロがカットに入る。彰人がヨシヒコとアキヒロの足を結ぶようにまとめあげると、そこに竹下がフロッグ・スプラッシュ。アキヒロを場外に排除すると、ヨシヒコにダブルインパクトを狙う。するとアキヒロがコーナー上の竹下に飛びかかり阻止。アキヒロとヨシヒコが彰人にサボテンの花を決める。竹下が飛び込みヨシヒコにナックルを打ち込むが、ヨシヒコがのどを掴み、立ち上がるとチョークスラム。ヨシヒコとアキヒロが折り重なって合体のカナディアン・デストロイヤーを竹下に決める。彰人がアキヒロと打ち合いになるが、彰人がジャーマン狙いも、アキヒロがバックを取り返し、ヨシヒコも加わり投げっ放しジャーマンを狙う。すると勝俣が飛び込み、さらに竹下が入ってくると加わり4人をまとめて投げる眉山&眉山。ここで彰人がヨシヒコをステージに連れ出すと、飯野にステージ上のバトンを下げさせ、なんとそこにヨシヒコを宙吊りにしてしまう。リング上では竹下がアキヒロに腕固め。竹下がヨシヒコに見せつけるように腕を絞り上げると、なんとアキヒロの腕がもげてしまうアクシデント。常軌を逸した凄惨な状況にレフェリーが慌てて試合をストップした。
いよいよ最終決着戦へ、「もう一度、俺とヨシヒコ、シングルマッチや! ラストマン・スタンディングでお前を最後封印したるからな!」(竹下)
竹下がマイクと持つと「おい、ヨシヒコ! お前のせいで俺たちALL OUTの、全員の、身体はボロボロ、精神はもっとズタボロや! 毎日恐怖で眠れない日々を送ってるよ。その恐怖をな、今日はお前にやり返してやった。おい、ヨシヒコ、悲しいか!? 人形のような、お前にも悲しい感情はあるんか? おい、ヨシヒコ、もう次、次もう一度、俺とヨシヒコ、シングルマッチや。それを最終決戦にするべく、試合形式はな、ラストマン・スタンディングでお前を最後封印したるからな。その俺たちの試合に相応しい場所、用意して、待ってるからな。楽しみにしとけ」と最終決戦をアピールした。
【試合後のコメント】
竹下 アキヒロのこの腕の一本でヨシヒコ、済むと思ったら大間違いやぞ。俺らALL OUT、全員やられてんねんぞ。ALL OUTの精神やられてんねんぞ。飯野なんか毎日毎日、変な夢ばっか見てんねんぞ。『(木曜)The NIGHT』でも言うてたけど、30人の男に襲われる夢見てんねんぞ。ヨシヒコのせいやろ! 勝俣もYouTubeの動画伸びひんって悩んでるし、彰人さんも十円ハゲできてきとるし、全部ヨシヒコのせいや。でもな、俺を傷つけるにはまだ足りへんぞ。ヨシヒコ、次はラストマンスタンディングで、本当にどちらかが潰れるまで、どちらかが立てなくなるまで、とことん俺とやりあおうやないか。1対1、次は俺もALL OUTの誰も入れへん。オマエもアキヒロを入れられへんやろ。1対1で最終決戦や。
――アキヒロの腕をもいでしまった。
竹下 正直、気持ちいいもんではないな。俺ら全員やられているから。
――この抗争でALL OUTの残虐性が強まっている。
竹下 向こうも残虐やからな。残虐では残虐でやり返す。ALL OUTはこれまでの全ての闘いを見てもらったらわかると思うけど、ALL OUTは誰とでもやるから。ある意味、DDTの一番最初に立ちはだかる壁として俺らおるつもりやから。どんな闘いでも、今日みたいなシリアスな闘いでも俺らALL OUTは真っ向から受けて立つから。
金剛がリングジャック! 拳王が高木にノアの社長辞任迫ると、「社長としててめぇに命令してやるよ。この俺と闘え! この、DDTのリングで闘え!」(高木)
会場に突如『失恋モッシュ』が鳴り響き、入場ゲートからプロレスリング・ノアの金剛全メンバー、稲村愛輝、マサ北宮、仁王、覇王、征矢学、そして拳王が登場。リングに上りポーズを決め、拳王がマイクを持つ。拳王は「WRESTLE UNIVERSEを見ているクソヤローども、てめぇらに俺のこと、説明しなくてもわかってるだろ? DDTプロレスの社長、高木三四郎のことをな、めちゃくちゃ、大っ嫌いな、プロレスリング・ノアの拳王だ! DDTの社長? それともう一つあったな、俺は、めちゃくちゃ嫌なんだけどな、俺たちのプロレスリング・ノアの社長も兼任している。プロレスリング・ノアの社長、てめぇなんかな、プロレスリング・ノアのこと何をやってるんだ、高木? お前はノアの改革を何かしたのか!? お前はな、DDTのことしか考えてねぇんだろ!? 俺は(マットを叩きながら)この汚ねぇキャンバスの、汚ねぇDDTのことしか考えてねぇんだろ!? お前なんかな、ノアの社長やってるけどな、お前の心の中はノアのことをどう乗っ取ってやろうか、DDTよりノアのこと下だと序列付けたいだけなんだろ!? おい、高木! お前なんかなどうでもいいんだよ。お前なんかな、ノアに居なくていいんだよ! お前なんかからなノアを守ってやるよ。お前なんかな、ノアのリングから、ノアの会社から、消えてくれよ! 最後に、汚ねぇDDTプロレスファン! よく聞け! 俺が! 高木三四郎から! ノアを守る!」と高木を糾弾すると、『FIRE』が鳴り響き、高木が花道から登場。金剛一同はリング下へと下がる。コーナーでいつものようにFIREポーズを決めると、マイクを持った高木はは「おい、拳王、そして金剛、ここをどこだと思ってるんだ!? DDTのリングなんだよ! おめぇらな、言いたい放題言ってくれてるけど、おい、そんなに文句があるんだったら、リングで勝負しようじゃねぇか!(金剛が花道を下がろうとする)おい! ちょっと待て! 社長命令だ。ちょっと待て! おい、DDTの、いや、ノア・グローバルエンターテイメント株式会社の社長として、拳王、てめぇに命令してやるよ。この俺と闘え。この、DDTのリングで闘え!」と叫ぶと、「やってやるよ」と言いながら拳王がリングへ。高木と至近距離でにらみ合い、『FIRE』がかかると、拳王を目の前に高木は両腕を上げた。
【試合後のコメント】
拳王 おい、高木! 何が社長命令だ! 高木、俺はなぁ、オマエのこと、社長と思ってないからな! 社長命令なんて通じないんだよ! それと高木、仮にDDTの社長だとしてもなあ、なんだよ『FIRE』って! ファイアー? オマエがファイアーだ! いいか、高木、よく聞け! オマエはプロレスリング・ノア社長を……ファイアーだ!
高木 はっきりさせておく。株式会社ノア・グローバルエンタテインメントの社長は俺だから。だから社長命令だよ。社長命令で拳王、来い。俺とDDTで闘え。これは社長命令だから。これ以上のことはねえよ。メディア使って、SNS使って、お互いがゴチャゴチャ言ってもしょうがねえだろ。リングで決着つければいいんだよ。出てこねえとは言わせねえよ。社長命令だ。アイツ何か言ってた?
――オマエを社長から「ファイアー」してやると。
高木 まったく同じことをアイツに返してやる。俺がNOAHを改革するとしたら、アイツをファイアーすることだ。あの“言うだけ番長”が。向かい合ってやるよ。フザけやがって。
――リング上でDDTとNOAHが交わることにそれぞれのファンから賛否があるかもしれない。
高木 別に関係ない、社長命令だから。それにここはDDTのリングだから。俺はDDTの社長でもあるので、やってやりますよ。
――拳王とどういう闘いを想定している?
高木 それは今いっちゃうとね。激しい闘いにはなると思いますよ。お互い譲れないものもあると思いますし。そこはこっちも正面切って受けてやりますよ。ナメられたくないんで。やっぱ社長なんで、ナメられたくないんですよ。DDTの選手だろうがNOAHの選手だろうが、こういう緊急事態の状況でナメられたくない。だから社長の強権を発動して社長命令でアイツと闘います。
メインイベント 60分一本勝負
上野のアピールにより、急きょメインはKO-D6人タッグ選手権試合に!
両チームが入場すると、突然上野がマイクを要求。上野は「今林さん! 上がってください! とりあえず! 僕は今久しぶりの試合でむちゃくちゃテンション上がってるんですよ。もうコンディションがマックスなのに、なかなか試合が組まれない! そんな中、全員、今もう見てください、このほとばしるやる気。すごい、見てください! 6人タッグ王者が3人! やる気のあるレスラーが3人! 今日6人タッグのタイトルマッチにしてください! 見てくださいこのやる気!」とタイトルマッチへの変更を要求。今林APが「そんな急に私に言われても困るんですよ(上野「やる気があるんですよ!我々!」)タイトルマッチですから、チャンピオンチームにOKしてもらわないと。どうでしょう、チャンピオン、上野選手からこの試合をタイトルマッチにして欲しいという要望があったんですが」とチャンピンチームに確認。するとリンダが「オイコラー(裏声)! お前急に何を言い出すかと思えば、6人タッグのタイトルマッチだ? お前らとこの前防衛戦やったばっかじゃねーか! 同じメンバーで、同じタイトルで、2度目のタイトルマッチ、ふざけたこと言ってくれんじゃねぇか。だけどな、このタイトルマッチを行った後に、もう2度と挑戦もさせないし、もし2度も負けるようなことがあれば、てめぇにもそれ相応ののリスク背負ってもらうからな。おい! こいつらには俺らに負けたらそれ相応のリスク背負ってもらう。今林、タイトルマッチ決定していいぞ!」とタイトルマッチを受託。今林APが「チャンピオンチームが認めましたのでこの試合はKO-D6人タッグ選手権試合とさせていただきます!」と宣言した。
KO-D6人タッグ選手権試合
※シューティングスター・プレス。第40代王者組が2度目の防衛に成功。
#DAMNHEARTSが奇襲を仕掛けゴング。場外戦に持ち込み上野とHARASHIMAを衝突させていく。リング内に上野を戻すと、リンダとT-Hawkが連係攻撃。上野がT-Hawkにアームドラッグを決め逆転すると、それぞれ吉村とリンダにタッチ。吉村とリンダがタックル合戦、リンダがタックルを連発するも吉村を倒すことは出来ず。逆に吉村がタックルで吹き飛ばしていく。吉村からHARASHIMAに代わると、HARASHIMAはレッグドロップ、背中へのサッカーボールキックを放つ。HARASHIMAから上野に代わると、DISASTERがリンダを捕まえる展開。リンダが上野にチンクラッシャーを決めると、一気に遠藤とT-Hawkが飛び込み、コーナーに控える吉村とHARASHIMAを排除。ここから場外戦になだれ込む。遠藤とT-Hawkが上野に場外へのハイジャック式パイルドライバー。再びリング内に戦場が移ると、上野が#DAMNHEARTSに捕まる展開となる。T-Hawkがロホで上野を捕らえると、リンダが6人タッグのベルトを持ち出し、上野の顔面をベルトに叩きつけていく反則攻撃。#DAMNHEARTSは3人でトレイン攻撃を決めると、スーパーパワーボムを狙うが、上野が雪崩式フランケンで切り返し逆転。吉村にタッチを繋ぐと吉村が3人を次々となぎ倒し投げ捨てていく。HARASHIMAと吉村がリンダに連係攻撃からレッグドロップとスワンダイブ式ボディプレスの合体技。HARASHIMAがミドルキック連発からファルコンアロー。カウント2でリンダが返すと、追撃を狙うHARASHIMAにリンダがバックドロップ。リンダからT-Hawkに代わると遠藤も飛び込むが、HARASHIMAが2人まとめてコーナーに据え付けフットスタンプ。T-Hawkが上野にスパインバスター。遠藤にタッチ。遠藤が上野にスワンダイブ式フォアアーム。カウント2。上野がドロップキックを狙うが、遠藤がロープで堪え自爆。近付いた遠藤に上野は改めてウラカンラナを決める。ロープにもたれた遠藤に、上野が背後からおっぴろげアタック。吉村が飛び込むとノーチラスの2人が連係攻撃。吉村がコーナーの遠藤に串刺しラリアットから、上野がおっぴろげアタック。吉村が遠藤をトップロープに据え付け、上野がダイビング・ボディプレスを投下。リンダがカットに飛び込むと、ノーチラスの2人がリンダを排除。上野がフロッグ・スプラッシュを放つも、遠藤が避けて自爆。上野が横入り式エビ固め。カウント2。続けてからウラカンラナ、しかし遠藤が耐えて、肩車状態にすると、そこからT-Hawkと合体式アギラ。HARASHIMAにも同じ技を狙うが、HARASHIMAがT-Hawkを蹴り飛ばし、遠藤にはリバース・フランケン。HARASHIMAが遠藤に蒼魔刀を狙うも避けてT-HawkがHARASHIMAに背後からラリアット。すると吉村がT-Hawkをタックルで排除。リンダが吉村に投げっ放しジャーマン。リンダが上野をジャーマンのクラッチで捕らえたまま、遠藤がハンドスプリング・オーバーヘッドキック。そこからリンダが投げっ放しジャーマン・スープレックス。遠藤が旋回式トーチャラックボム。カウント2。遠藤が続けてシューティングスター・プレスを決めると、上野も返せず3カウント。#DAMNHEARTSがベルトの防衛に成功した。
エンディング
試合後もリンダマンとT-Hawkが上野と吉村をいたぶり、HARASHIMAには急所打ち。リンダがマイクを持ち「ほれ、見たことか! 元気が良いのは最初だけのようだな、上野君。お前らとは全く同じ組み合わせで前回6人タッグ防衛戦をして、その時も、今日も俺たちの勝利、いや、大楽勝だよ。さっき言ったよな、2回連続でお前が挑戦表明するには、リスクが必ずある。そのリスクは今から言わせてもらうぞ。お前らは、上野、吉村、ノーチラス、2本タッグのベルトを持ってるらしいじゃねぇか。俺たちが2度目のタイトルマッチを受けてやった恩があるから、俺たちもお前たちに言わしてもらうぞ。そのKO-Dタッグ王座に俺とT-Hawkで挑戦させろオイ! まぁお前に拒否権はねぇけどな! 次はなんだWRESTLE PETER PAN……」と言いかけたところで吉村がマイクを奪い取る。吉村は「ダラダラダラダラ、うるさいねん。こっちもやられっぱなしやからな。このベルトを懸けてお前ら、リンダマン、T-Hawk、やったるわ」と言って上野と吉村は退場。リンダマンがサイドマイクを持つと「ダラダラダラダラ喋るとかうるさいとか言うけどな、お前はガラガラ言ってて何が何だかわかんねぇんだよバカヤロー! 100年早いぞ、マイク持つには。ただな! お前らとタッグのタイトルマッチやった後に、WRESTLE PETER PANであいつらとタイトルマッチやった後に、ひざまずかせて、この俺の靴をペロペロと舐めさせてやるからなー! WRESTLE UNIVERSE見ているお前ら、楽しみにしとくんだなー! まぁ俺たちがイェーって言っても、WRESTLE PETER PANにはこの挑戦剣を持つ、“ミスターパーフェクト”遠藤の哲っちゃんが田中のマー君に挑戦するみたいだからよ、哲っちゃん、ぜひその意気込みを聞かせてやってくれよ。ねずみ年だしな」と言って遠藤にマイクを渡す。遠藤は「それより、先にバヤシ(今林AP)! 先に確認したいことがある!」と言って今林APを呼び出す。遠藤は「MAOのバカタレがいつどこ返上? したんだよな? ってことは6月7日、田中将斗に挑戦するのは俺でいいんだな? 正式決定ってことか?」と確認。今林APが「そうですね、正式決定となります。6月7日、WRESTLE PETER PAN 2020 DAY2のメインで、KO-D無差別級選手権試合、王者・田中将斗vs挑戦者・遠藤哲哉、正式決定になります」とタイトルマッチを正式に決定。リンダが「正式決定してなかったのか?」と聞くと、遠藤が「うちの団体にはややこしいルールがあって、いつでもどこでも挑戦権っていうのはあるんだよ。それはいいか。これで6月7日、田中将斗に挑戦するのが決定だ。ここに6人タッグのベルトがある、そしてKO-Dタッグのベルト、今誰だあいつら? ノーチラス? 誰だそれ! 頭の中もよ、ゴールドジム、ゴールドジムって。もっとなんか違うこと考えらんねぇのかな! もちろん、KO-Dタッグのベルトもさいたま(WRESTLE PETER PAN)の後には俺たちのベルトに、俺たちの腰に巻いてある。そしてKO-Dのシングル、今田中将斗が持ってるベルトも最終的には俺の腰に巻いてることになるだろうよ。さいたまがゴールじゃねぇぞ、見てるやつら、俺たちも見てるやつらにも全員言ってやる、さいたま(WRESTLE PETER PAN)がゴールじゃない、俺たちのスタートだ。俺たちがベルトを独占してこのプロレス界をもっともっとアツくしていくからよ。俺たちが#DAMNHEARTSだ。俺たちは群れない、媚びない、結婚しない。このマザーアースは俺たち#DAMNHEARTSを中心に回ってるんだ。覚えとけ!」と大会を締めた。
【試合後のコメント】
リンダマン #DAMNHEARTS、お久しぶりの試合ですけど、バッチリ、タイトルマッチで勝ちましたよ!
遠藤 防衛したぞ、オラ。もっと撮れ!
リンダマン おい、ノーチラス、DISASTER BOX! オマエらみたいな三下が何度挑戦したって、俺たちからは獲れねえんだ。だから俺たちももうちょっと欲張らせてもらうぞ。次のレッスル・ピーターパンでは俺たちがもう一本、ベルトをもらいましょうよ、KO-Dの。
T-Hawk いっちゃう?
リンダマン 最近試合がなかったり、トレーニングできなかったりで腹が出てきちまったからよぉ。
T-Hawk 兄貴(遠藤)、バキバキじゃねえかよ!
リンダマン 2本巻いて腹隠さなきゃいけねえよ。てっちゃんも。
遠藤 正式決定だ! MAO? バカたれ。ケガしたか何かしらねえけど、それでも試合するのがプロレスラーなんだよ。田中将斗! 前も言ったけど、二度目の正直だ。次、必ず俺がオマエの腰に巻いてあるKO-Dシングルのベルト、獲り返してやるからよ。
T-Hawk 勝ったらリモートで祝勝会だろ! 俺、2回もやってるから何でも聞け!
リンダマン みんなで勝って、#DAMNHEARTSでリモート祝勝会! 俺たち#DAMNHEARTSは三密を避けるぜ!
上野 僕のスタートダッシュで認めてくれるなんて#DAMNHEARTS、なんてええ人たちなんやと思ったら、また負けてしまってすいません。体のコンディションは自宅のワークアウトのおかげでひじょうに良かったんですけど、またHARASHIMAさんに6人タッグのチャンスがきて、またそのチャンスを外してしまいました。すいません。
HARASHIMA なんか僕がいるからなんじゃないかって……。
上野&吉村 そんなことはないです。
HARASHIMA またチャンス掴んで狙えればいいし。
上野 #DAMNHEARTS、あんなこと言ってますけど、ひねくれ者だと思うので、また挑戦も受けてくれると思いますし、またやりましょう。
吉村 挑戦します。
――レッスル・ピーターパンでのHARASHIMA&丸藤正道vsMAO&朱崇花が決定した。
HARASHIMA なかなかテンションが上がるカードで。MAOも伸び盛りだし、朱崇花選手もすごいし、ハラシマルフジで久々に組むので、全力で素晴らしいものを見せて。こんな世の中ですけど、みんなに元気を与えられる試合ができればいいなと思います。メッチャ楽しみです。頑張ります。あ、2人はタッグの防衛戦決まったよね。頑張ってね! 応援してるから。
吉村 ありがとうございます。
上野 今日は負けましたけど、落ち込んでてもしょうがないんで。今は落ち込むというより体力的なダメージの問題なんですけど。レッスル・ピーターパンですか。我々、できることがわからない状況でしたけど、試合、しかもタイトルマッチができるみたいなんで。今度こそしっかりやり返していければと思います。珍しくマイクを持った吉村さん、どうですか?
吉村 ちょっとイライラしました。グダグダグダグダ、ダラダラダラダラ、毎回長いんで。一言「挑戦させろ」って言えば挑戦させるのに。イチイチうるさいなあと思って。まあ上野さんは今日負けてしまったけども、こんなもんじゃないんで。
上野 負けてない。
吉村 え? ……勘違いでした。上野さんはこんなもんじゃないです。俺もまだまだできるんで、まだまだ元気なんで! このベルトを絶対防衛して……何しましょうか? 飲みましょうか?
上野 リモート飲み会や!