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【DDTドラマティック総選挙2016~最初のお願いスペシャル~のまとめ】石川の査定は結局、次期挑戦者決定バトルロイヤルに…樋口が

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    • 3日、東京・新宿FACEで「DDTドラマティック総選挙2016~最初のお願いスペシャル~」がおこなわれた。17時45分を回って星誕期vsスーパー・ササダンゴ・マシンのアンダーマッチから。まずは白衣のディーノとササダンゴがリングイン。プロレスメンタリストのディーノは、SNS上で不適切な発言をしたササダンゴに「軽率さはよくないです」と注意すると、ササダンゴは「今回はバカなことをしてしまったなと反省しております。このたびは本当にすいませんでした。自分がやってしまったこと。失ってしまった信頼というかなんというか、これから全力で一生懸命この仕事をやっていくことでしたお詫びできないと思っています。これからできる限り全力で頑張っていきます」と謝罪した。ディーノは「ササダンゴ・マシンさんは女性は硬貨、男性は紙幣と発言して炎上したんです。因果応報とはあったもので、ササダンゴ・マシンさん。十円ハゲができてしまいました。硬貨の呪いだと思っています」と補足すると「この試合でササダンゴさんが負けたら一生許さない。ササダンゴさんが勝った場合はスタートラインに立つかなと思ってますんで、そういうプレッシャーの中、闘ってください」と言って誕期を呼び込んだ。試合が始まると張り手の打ち合い。誕期のショルダーアタックで倒れ、さらに踏みつけられるササダンゴ。セントーンはカウント2でクリアしたササダンゴは拷問フェースロックをロープに逃げるも電車道からコーナースプラッシュ、ブレーンバスターと畳みかけられる。それでもカウント2で返すと串刺し攻撃を止めてドロップキック。これはカウント2止まり。ボディースラムからのカバーもカウント2。垂直落下式リーマンショックは投げられず、ハンマーパンチを浴びてしまうササダンゴ。ラリアットの相打ちからササダンゴがラリアットでなぎ倒すもカウント2。誕期はノド輪で叩きつけ、ブエノスアイレス午前零時で葬った。ディーノ「ということなので少なくとも私はササダンゴを許さないでやっていきます。なかったことにはなんないけど、切り替えてやってください。皆さん、テンション上げてやっていきましょー! 以上、アンダーマッチでした」

      鶴見亜門GMの前説では以下の発表が。①DDTドラマティック総選挙2016の中間発表は9月6日(火)20:30からニコ生「DDTプロレスアワー」にて。14日の春日部大会でも2回目の中間発表がおこなわれる。②9月14日春日部大会にアップアップガールズ(仮)来場。11月8日の武道館ライブのインフォマーシャルマッチがおこなわれる。③幕張メッセで開催される東京ゲームショウ2016のビジネスデイ(9月15日、16日)でDDTがプロレスを開催。④DDTフェスの2階指定席が完売、VIP席も残りわずかとなっている。

      オープニングコールとして呼び込まれたのはダムネの皆さん。本日は試合をせずに全試合査定する石川は「全試合じっくり見て誰が挑戦者に相応しいか見ていきたい」と語っていると、佐々木がマイクを奪って蹴りを入れ「バカ! そんなもん見なきゃわかんねえって言ってんだろ!」。特別席に移動した石川はオープニングコールを振られると「今日はたくさんのご来場ありがとうございます!」と真面目に挨拶し始めたが、再び佐々木が蹴りを入れてマイクを奪うと「俺たちはダムネーションだぞ! 俺たちは群れない・媚びない・オープニングコールしない! なあ、ポーリー?」するとポーリーが「スタート」と言ってしまって大会スタート。

      第1試合はジョーイ・ライアン&マイク・ベイリー&ワンチューロvs大石真翔&勝俣瞬馬&MAOの6人タッグマッチ。NωAは『ネバギバ☆I LOVE YOU』の生歌で場内を盛り上げる。多国籍軍は3人でロリポップキャンディーを掲げて結束力をアピールする。勝俣がベイリーにセカンドロープを踏みきってのドロップキックを決めれば、ベイリーはボディースラムで叩きつけ、ワンチューロがエルボードロップで続く。多国籍軍に攻め込まれた勝俣だったが、ライアンにドロップキック、延髄斬りを決めて反撃に出るとMAOがワンチューロとベイリーをダブルのドロップキックで場外に追いやり、ライアンにはスワンダイブ式ボディーアタック。ライアンもスープレックスでやり返し、替わったベイリーが大石にカカト落としで盛り返す。ライアンのシットダウン・パワーボムとワンチューロのネックブリーカー、さらにベイリーのフットスタンプの合体攻撃。しかし、ライアンのロリポップキャンディーがワンチューロに誤爆。場外に出されたライアンとベイリーに勝俣とMAOがトペ・コンヒーロの競演。最後は大石がミラクルエクスタシーで勝利した。

      試合後、大石は「いろんな事情がありましてマネジャーはいなくなりましたが、僕ら3人でやっていけることを見せたい。そのためには皆さんの力が必要です。皆さんの力で僕たちをDDTフェスに連れていってください!」とマイク。

      第2試合はヤス・ウラノvsマッド・ポーリーのシングルマッチ。入場したポーリーをウラノが奇襲して試合をスタートさせたが、ポーリーが持ち前の怪力であっさり逆転する。ウラノはボディープレスを回避するとリストロック。さらにキーロックでギブアップを迫る。腕を攻められ苦しむポーリー。腕十字はニアロープで助かる。ウラノは河津落としから腕に頭突きと攻めていく。アームブリーカーを食らって倒れ込むポーリーは「エイドリアン」と助けを求めるも、石川は査定する身なので動けない。ポーリーはルーテーズプレス一発で逆転するとウラノのエルボーにハンマーパンチでやり返して、コーナースプラッシュ。さらにランニング・スティンクフェースと畳みかけ、リバース・スプラッシュを投下。ウラノはこれを剣山で返し、松井レフェリーのブラインドをついて急所攻撃。ダイビング・ボディープレスを浴びせたがカウント2。ボディースラムを切り返されてしまうと、カウンターのラリアットを食らってしまい、ポーリーバスターで3カウントを聞いた。

      第3試合は高木三四郎&大鷲透&島谷常寛vs伊橋剛太&松永智充&岩崎孝樹の6人タッグマッチ。伊橋がマイクを取ると「俺たち世界プロレス界に打って出るために3人で組んだぜ。今年は実力で世界に打って出てやる! そのためにも対戦相手のT2ひー、出てこいや」と呼び込む。T2ひーが入場すると豚ingが奇襲して試合スタート。さっそく島谷に口移しのマーライオンで場内から悲鳴が起こる。島谷は松永にドロップキック。タッチを求めると高木と大鷲は「汚い」と拒否。伊橋は島谷の顔をナメて、さらに場内から悲鳴。場内は「シマタニ」コール。松永のブレーンバスターをカウント2で返した島谷はドロップキック3連発でようやくダウンさせて大鷲とタッチ。大鷲が一気呵成の攻め。大鷲は島谷をボディースラムで松永に叩きつける。しかし高木のドラゴンリングインが迎撃されてしまうと、コーナーの伊橋の腹に沈められる。それでも高木が松永と岩崎に両腕ラリアット。高木はコーナーから飛んできた島谷をキャッチして岩崎にぶつける。しかし替わった島谷が攻め込まれてしまうと伊橋がタイツを脱ぐ。岩崎は大鷲、高木にアルティメット・ベノムアーム。島谷も食らってしまうと、伊橋はムーンサルト・プレスへ。これは島谷がかわしてマヒストラルで3カウント。島谷は自力で初勝利を飾った。

      第3試合が終わると亜門GMが石川に「気になる選手はいました?」と聞かれると、石川が「ベイリーが飛び技がすごいなとかライアンが…」と真面目に話していると佐々木が現れて蹴りを入れ「おい! 俺の目は節穴だったのかもしれない。ダイヤの原石を発見してしまった。95センチの恵まれた体格の島谷! チャンピオンとして試合して査定するから」と指名。試合を終えたばかりの島谷だったが、チャンスと聞かされて「やります!」とリングへ。

      急きょおこなわれた石川修司vs島谷常寛の査定試合。石川がニーリフトで動きを止めて、ブレーンバスターで料理した。亜門GMから感想を聞かれた石川が「あっという間に」としゃべりかけたところで佐々木が蹴りを入れて「島谷、オマエは素晴らしい選手だ。才能の塊だ。島谷が最有力候補だ」と告げた。

      その後、スクリーンでは9・18大阪での平田一喜の世界ジュニア王座挑戦を告げるVが流れた。

      第4試合は世界ジュニア戦の前哨戦となった高尾蒼馬&下村大樹vs平田一喜&渡瀬瑞基のタッグマッチ。平田はあの曲でダンス入場。高尾と平田の先発で始まると互いの技の読みあい。渡瀬が下村にボディースラム。平田が渡瀬とともにコーナーで顔面踏みつけ。平田がチンロックで続く。ローンバトルを強いたれた下村だったが、串刺し攻撃を止めて渡瀬にミサイルキックを決めてようやく高尾とタッチ。高尾は渡瀬にエルボー。コーナーの平田に顔面フロントハイキック。渡瀬の背中にダイビング・フットスタンプを浴びせてさらにスライディングキック、ミサイルキックと攻め立てる。渡瀬はドロップキックで反撃に出て、平田が串刺しエルボーで続く。コーナーに高尾を乗せて腰振り雪崩式フランケンへ。踏みつけてカウントを要請するが、高尾はすぐさまクリア。激しいエルボーの打ち合い。高尾がローリングエルボーで倒すと下村がスワンダイブ・ラリアット。バルキリースプラッシュはカウント2止まり。平田もエースクラッシャーでやり返して渡瀬が腕決めDDT。平田がスライディングキックにつなぐも、これは高尾がカット。高尾のエルボーに平田がドロップキックで排除。気を取られる平田に下村が丸め込む。カウント2で返した平田が延髄斬りからバイアグラドライバーで勝利した。

      試合後、平田がマイクを取ると「高尾さん、勝ったぞ。そして正式に決まったぞ、この野郎! 高尾蒼馬の初防衛戦の相手が俺で見たい人が少ないかもしれないし、違う相手がいいという人はたくさんいると思う。だけど俺はこれに関しては周りの意見、何も聞かねえよ。俺のただ一つの気持ち、王者・高尾蒼馬を倒したい。これで突っ走っていくからな。走り抜けてテメエのベルトを俺がいただきます」と挑発し、王者と睨みあった。

      【試合後のコメント】
      高尾 今日、平田クンと試合をしまして、平田クンの真剣さも伝わったと思います。ダンスは入場だけで試合中もやらずに自分の力だけできてくれたので、すごいこういう試合ができてよかったなと思います。昔の平田クンが熱い選手だと知っているので、最近それがめっきり減ってきたかなというのはあるので、自分はもっと熱い試合をしたいと思っています。でもこの世界ジュニアのベルトはようやく手に入れたので、絶対に離しません。

      平田 リング上で言った通り、正式に挑戦が決まって嬉しいです。それに突っ走ります。世界ジュニアの初防衛戦で平田が相手で納得いかない人も多いと思うし、そこにストーリーがあるかって言われたらないし、いきなり両国で挑戦させろって言って挑戦が決まって気に食わない人もすごく多いと思いますよ。僕は今までメチャクチャお客さんに楽しんでもらって、その上で勝って、それで試合をしてきましたけど、今回は純粋な気持ち一つ、世界ジュニア王者・高尾蒼馬を倒したい。その気持ちだけで今回はその日まで突っ走りたいと思います。
      ――気に食わないという意見を覆した上でベルトを獲りたい?
      平田 覆したいというのもあるけど、今回は自分の思いを一番というか、周りの意見は…。お客さんあってのプロレスラーだと思うし、お客さんを喜ばしてのプロレスの試合だと思うけど、今回は僕が世界ジュニア王者・高尾蒼馬を倒したいだけなので。倒すことだけを考えていきたいですね。

      第5試合は男色ディーノ&石井慧介vsHARASHIMA&彰人vsKUDO&高梨将弘の3WAYタッグマッチは出場全チームの強い要望でノータッチルールでおこなわれることに。KUDOはディーノに掘られながらも石井とエルボー合戦。さらにうまく分断して高梨とタッチ。彰人のショルダーネックブリーカーから高梨が捕まえて、替わったKUDOが倒立式のダブルニーを石井に決める。HARASHIMAは高梨に乗せられて石井に吊り天井。そのHARASHIMAに高梨がカバーすると彰人がカット。石井は彰人にドロップキック、HARASHIMAにコルバタを決めてディーノとタッチ。ディーノは彰人、HARASHIMA、高梨にナイトメア。高梨はディーノと石井をまとめてSTF。HARASHIMAのスワンダイブ・ボディープレスは察知してディーノ石井に浴びせる。彰人は連結式ドラゴンスクリュー。その彰人にKUDOがミドルキック。HARASHIMAがリングインして鋭いミドルの蹴りあい。HARASHIMAがジョン・ウーでふっ飛ばして彰人と串刺し攻撃。彰人の水車落としからHARASHIMAがスワンダイブを狙うも石井が足を引っ張って阻止。ここから混戦。ディーノが高梨にリップロック。石井がニールキックを決めて勝利した。

      試合後、ディーノは白衣を着用。「まずKUDOさん、ガンガンいける先輩が帰ってきてくれて嬉しいです。これからも遠慮なくガンガンいくんでよろしくお願いします」と語った石井はディーノから「病んでいる」疑惑を掛けられているが「俺は病んでねえ」と否定し「ドリフを解散して自分なりに考えているし、KO-Dだって諦めてないし世界ジュニアも諦めてない。男色ディーノ、11日にアナタのEXTREMEに挑戦する。アナタとは4戦やって9分42秒、12分12秒、8分19秒、13分31秒、4連敗してるんだ。広島では17分41秒でオマエを倒して記憶にも記録にもEXTREME級チャンピオンになって、病んでないと証明してみせます。俺は病んでねえぞ!」と締めくくった。

      【試合後のコメント】
      ディーノ 私がプロレス・メンタリスト、男色ディーノでございます。リング上でも伝えた通り、プロレス界には闇が多すぎます。それに気づいた私がプロレス界の闇を取り除いてさしあげようと思いまして、このたびプロレス・メンタリストを始めました。ひとまず最初にDDTでシンプルに病んでいる石井慧介さんを相手に診察し、健康にしてDDTにまた再び戻ってくるように。以上です。

      石井 なんで病んでいるのか、メンタリストさんに見えたのかわからないけど、全然病んでないので。すごく今全然病んでなくて体が絶好調なのでEXTREMEいけるなと思っています。9分42秒、12分12秒、8分19秒、13分31秒と4連敗しているので、今度は17分41秒で倒そうと思います。
      ――そのタイムに特別な意味は?
      石井 昨日たまたま1996年6月7日、日本武道館大会でおこなわれた田上さん対川田さんの三冠戦のタイムが17分41秒だったなと思っただけで、それでこのタイムだと思っただけです。そんなに深い意味はないです。
      その後、亜門GMから気になった選手を聞かれた石川が真面目に「平田の高尾に負けたくないって気持ちは伝わってきましたし…」と話していると、佐々木が蹴倒して「GM、一人気になるヤツがいる。島谷だ」亜門「さっきやりましたよね」佐々木「アイツはダイヤの原石だ。もう一回試合しろ。もう一回やったらわからないぞ」亜門GMに呼び込まれた島谷はボロボロ。それでもチャンスとあって「やります」と返答。

      そんなわけで始まった石川修司vs島谷常寛の査定試合。ニーリフトからブレーンバスターは島谷がかわして丸め込む。カウント2で返した石川がスプラッシュマウンテン。かわした島谷が再び丸め込み。これをかわした石川がニーリフトからスプラッシュマウンテンでトドメを刺した。「1回目より頑張ったと思うんですが、合格でしょうか?」と亜門GMに聞かれた石川が真面目に答えようとするも佐々木が蹴倒して「島谷! 起きろ! テメエみてえなヤツが挑戦できると思ってんのか? このゴミクズが! 田舎へ帰れ!」と場外へ排除。結果、挑戦者はここまで決まらなかった模様。


      セミファイナルは高山善廣&樋口和貞vs坂口征夫&梅田公太のタッグマッチ。高山がロープを跨いでリングインして場内どよめき。ゴング前に坂口が高山を睨みつけて一触即発。坂口がなだめられて先発は梅田と樋口。梅田の鋭い蹴りに坂口も続いてチキンウイング・フェースロック。坂口は高山とにらみ合い。樋口がやり返して高山とタッチ。高山の蹴りに坂口は腹パン。さらに梅田とのダブルのミドルキック。梅田のカバーはカウント2。高山は梅田の蹴り脚をキャッチしてキャプチュード。樋口がボディースラムで続いてボディープレス。さらに拷問フェースロックへ。高山が重いチョップで続く。梅田は樋口にドロップキックでやり返して坂口とタッチ。坂口は樋口にジャンピングミドル。さらにコーナーの高山を蹴倒す。樋口もオクラホマスタンピードでやり返して高山と交替。高山が串刺しジャンピングニーからダブルアーム・スープレックス。これはカウント2。サッカーボールキックからの踏みつけてのカバーをすぐにクリアした坂口がサッカーボールキックからの踏みつけ。高山がすぐにクリアしてビッグブーツからハイキックは同士討ち。ここで局面は樋口vs梅田に。梅田が樋口にスワンダイブ式ミサイルキック。坂口は高山を蹴散らして、コーナー腹這いの樋口に串刺しニー。梅田がジャンピング串刺しドロップキック。このカバーは高山がカット。梅田がミドルキックからサッカーボールキック。これをキャッチした樋口が頭突きで止めてオクラホマスタンピード。高山が入ってダブルの高角度チョークスラム。これは坂口がカット。高山と坂口が激しい場外戦。リング内では樋口が梅田にぶちかましからドクターボムで3カウント。ゴングが鳴っても坂口と高山は乱闘を繰り広げた。

      【試合後のコメント】
      ――DDTレギュラー参戦が発表されて初めての大会となったが。
      高山 一回しかやってないからね。こっちが逆に聞きたい。いかがだったか。
      ――坂口選手からつっかかってきたが。
      高山 坂口選手はそれこそ親父さんが復帰してね。顔も知っているし、いろいろ見てきているから、おもしろいヤツがいるなって。普通に蹴りを使ってバンバンきたけど、最後もなりふり構わず飛んできたから、そういうのをもっと出したら、もっと面白い存在になると思うよ。
      ――DDTの空間については?
      高山 どこいっても一緒だよ。DDTだろうが海外いこうが。別に俺がやるだけだから。まあこんな感じでまだ初戦なんでね。いろいろ当たらないとしゃべれないからさ。

      坂口 なんだアイツ。この間の両国から偉そうに入ってきてさ。ケガだかなんだか知らねえけど、ここ来たからには殺(や)ってやるよ。偉そうなツラするんじゃねえよ。

      メインイベントは佐々木大輔&遠藤哲哉vs竹下幸之介&アントーニオ本多のタッグマッチ。竹下は遠藤を「来いよ」と挑発。その竹下をなだめてアントンが先発を買って出る。対するは遠藤。モーテルに攻め込まれた佐々木はアントンの頭皮を掴んでやり返す。アントンは昨夜寝ずに考えてきたという昔話「ゴン・ギツネ」を披露するもサミング。遠藤もまとめて場外に出したが、アントンはロープに出る際に足を引っかけてしまって転落。すかさずダムネが攻撃を加えていく。ここからアントンがローンバトル。それでもアントンは佐々木のダイブを腹パンで迎撃して突き上げニーでようやく逆転。替わった竹下が佐々木にショルダーアタック。コーナーの遠藤にはビッグブーツ。ゼロ戦キックはカウント2。逆片エビを決めるも、遠藤がコーナーに登るとエルボーで落としていく。佐々木はブルーサンダー狙いを切り返して低空ドロップキック。替わった遠藤は竹下に正面跳びドロップキック。ブレーンバスターは遠藤が着地。竹下が逆水平。エンドウも丸め込みから捕獲。カットに入ったアントンをエルボーで蹴散らす。遠藤は「まだまだそんなもんじゃねえだろ」と挑発。竹下がスワンダイブをかわしてビッグブーツ。さらにブルーサンダーで叩きつけたがカウント2。エルボーの打ち合いから竹下が高速ドラゴン。遠藤は飛びついてのDDTを決めて両者ダウン。戦況は佐々木vsアントンに。アントンがナックルパンチからのバイオニックエルボー狙い。佐々木が蹴りで迎撃してドロップキックからクロスフェース。これは竹下がカット。アントンはル―テーズプレスからエルボースタッブを投下。15分経過、アントンと竹下のナックルパンチから合体バイオニックエルボーは佐々木に迎撃されてしまう。タッチを受けた遠藤がスワンダイブエルボー。フロントハイキックから担ぐもアントンが抜け出す。佐々木がアントンの動きを止めてト―チャーラックボム狙い。アントンがかわしてナックルパンチからバイオニックエルボー。佐々木にも食らわしてコーナーへ。佐々木が止めに入ると遠藤がアントンに雪崩式フランケン。佐々木がダイビング・エルボードロップ投下。遠藤が投げ捨てト―チャーラックボム。これは竹下がカット。遠藤は竹下を排除。佐々木がトペで釘付けにしている間に遠藤がアントンにスカイツイスターを投下して勝利した。

      試合後、佐々木がマイク。「竹下、このクソガキ。両国でエイドリアンに負けてテメエの時代も終わりだ。もともとテメエの時代は来てなかったけどな。おい、テツヤ。シングルやって、トドメ刺してやれよ。GM、テツヤとあのクソガキのシングル組め」「なるべく早いうちに」「今すぐだ」「今すぐは無理ですよ。9月18日大阪でいかがですか」「大阪? やってやるよ。竹下、オマエ今日ちょっと様子がおかしかったんじゃねえか? 俺のこと意識しすぎちゃったかな? 9月18日、オマエの地元だよな? オマエの腕相撲の強い母ちゃんの前で恥かかせてやる」佐々木「負け犬は帰れ!」亜門GMが石川を呼び込んで次期挑戦者を尋ねる。「え~とですね…」と話し出す石川を佐々木が蹴倒して「試合なんか見て決められるわけねえだろ! コイツに挑戦する勇気のあるヤツ出て来い!」と呼びかける。両国の時のように多くの選手がリングイン。佐々木は「下に降りろ!」と指示を出し「今から殺し合いをしてもらいます。誰が一番強いか決めたらええんや」となんかごちゃまぜなセリフを言ってのけ、全員がバトルロイヤルをおこない、その勝者が挑戦者となることに。

      そんなわけで始まった24人参加のKO-D無差別級王座次期挑戦者決定バトルロイヤル。オーバー・ザ・トップロープではなく場外転落者も失格となるルール。24選手がくんずほぐれつの攻防を繰り広げ、次々に場外に落ちて失格に。竹下がロープに走ると遠藤が足を引っかけて邪魔。そこを大石に落とされて失格になると、遠藤と大乱闘を繰り広げる。その大石が失格に。坂口が樋口に落とされて失格。足4の字を狙う彰人に樋口がアイアンクロー。ノド輪はカウント2で返されると、ぶちかまし狙い。彰人が低空ドロップキックで迎撃してキャンバスへのダブルニークラッシャーから足4の字固め。彰人はさらにクロスアームで固める。樋口は体を這って、ロープを噛んでエスケープ。彰人はサソリ固めで勝負に出る。樋口はプッシュアップして抜け出し、抱え込み式逆エビからシットダウン・パワーボム。これはカウント2。ぶちかましから轟天で次期挑戦権を手にした。

      これにより9・25後楽園でのKO-D無差別級選手権試合は石川vs樋口に決定。樋口「石川修司、今DDTで最強、それは認めるよ。そのアンタに勝てば俺が最強ってことだ! 後楽園、首を洗って待っとけ」石川「25日まで死ぬ気で練習してこい。でも俺には勝てない。俺がDDT、いやプロレス界でいちばんデカくて強いからだよ」樋口「死ぬ気で練習して個人的にアンタがヘビー級でいちばん強いと思ってんだよ。倒してそのベルトを巻かせてもらうからな。後楽園よろしくお願いしますよ!」石川が右手を差し出し、それを樋口が握り返す。すると入退場口まで下がっていた佐々木が踵を返してリングインすると石川を蹴倒して「ベビーフェース気取ってんじゃねえよ! 樋口、テメエみてえな小人じゃこの大巨人には勝てない。ナメんじゃねえぞ! 帰れ! いいか! このリングは俺たちDAMNATIONがルールだ。俺たちは群れない・媚びない・握手しない! いいか、よく聞け! このマザーアースは俺たちDAMNATIONを中心に回ってんだ! 覚えておけ!」

      【試合後のコメント】
      遠藤 竹下選手、なんか様子がおかしかったですね。わからないけど、俺のこと意識してたのかどうか。たぶんうらやましいんじゃないですかね。DAMNATION入って自由にやっている俺のことが。DAMNATIONに入ってカリスマが「遠藤は開放されてきている」と言ってくれたので、大阪では100%自分の中にあるものすべてを出してアイツに恥をかかせたいと思います。
      ――遠藤選手は竹下選手のことを意識してない?
      遠藤 意識してないですね、別に。昔は一緒に組んでいた。ただそれだけです。なんとも思ってないです。
      石川 全試合ちゃんと細かくチェックしたんですけど、結局、樋口に落ち着いたということで。相手としては一番楽しみ。思い切り殴り合える相手なんで。でも、最後に立っているのは自分なので。25日、殴り合って自分が最後に立って、自分が一番デカくて強いと証明したいと思います。


      竹下 両国明けの大会ということで、ベルトは自分の腰からなくなったんですけど、ベルトは間違いなく僕を成長させてくれました。またチャンスが回ってくれば取り返せると思うので、僕はその自信があります。この一戦目で遠藤がつっかかってきて、遠藤もつっかかってきましたけど、あれだけ俺のこと意識しやがってって言ってたけど、向こうも僕のことを意識してると思うので。後楽園のタイトルマッチで僕からベルト獲れなくて悔しかったと思うし、僕もあんなふううに裏切られて悔しい気持ちは一緒なんで。フザけんなって気持ちで。でも大阪でシングルやるんで、ボコボコにしてやりたいと思います。

      樋口 次決まったけど、デビューしてから石川修司って男を意識してやってきた部分があるから。あの人が一番強いと思っているから。その石川修司を倒して、DDTの頂点に駆け上がって、10月のDNA-GPも制して、DDTの横綱に君臨してやりますよ。
      ――石川選手の強さは?
      樋口 単純にデカいじゃないですか。あのサイズで日本人で早く動ける人間っていなかったと思うんですよ。だから、その強さをさらに超えていきたいです。


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