【両国一夜明け会見】KO-D無差別級王者・石川が9・3新宿大会の全試合を査定して次期挑戦者を決めることに！／佐々木＆遠藤が9・2

29日、東京・新宿御苑のDDT事務所にてDDT両国国技館大会『両国ピーターパン2016〜世界でいちばん熱い夏〜』の一夜明け会見がおこなわれた。まず竹下幸之介を破り、KO-D無差別級王座を奪取した石川修司が昨日の試合を振り返った。

石川　札幌で竹下に負けて、その竹下に両国という大きい舞台でリベンジ出来て非常によかったなと。竹下は自分と倍くらい年が離れた選手ですけど、非常に強くて本当にやっていてやり甲斐のある相手でした。でもそいつと闘って勝つことが出来て、非常によかったと思います。これからもこのベルトを一生懸命守って闘っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。

すると、そこに同じDAMNATIONの佐々木大輔と遠藤哲哉が乱入してきて、佐々木が石川に蹴りをお見舞い。思わず大巨人が崩れ落ち、背後の垂れ幕が落ちてしまうハプニングが発生。佐々木は「やめろよ、お前！　ベビーフェイス気取ってんじゃねぇよ（苦笑）。幕が落ちたよ！　おいマスコミ！　これからはこの大巨人の時代だ！　おい竹下、テメーみたいなB級レスラーの時代は終わりだ」と吠えた。そして鶴見亜門GMからKO-D無差別級王座の初防衛戦を9月25日の後楽園ホール大会でやろうと思っていることが発表されたのだが、挑戦者に関して昨日のエンディングで様々な選手が挑戦表明をしてきたため、佐々木が9月3日の新宿FACE大会で挑戦者を決めるという申し出があったという。そこでGMは「一体どういった方法で決めるんでしょうか？」と、佐々木に尋ねた。すると佐々木はペーパーをGMに手渡した。

GM　チャンピオンは試合はしない。B級以下のゴミレスラーを特別席で見て、挑戦者を決める。……どういうことですか？
佐々木　そういうことだ。
GM　試合しないんですか？
佐々木　する必要ないだろ！
GM　石川さんが特別席？　試合をせずに見て、その中から（挑戦者を）決めるということですか？
佐々木　そういうことだよ。
石川　これ全部の試合見るんですか？
佐々木　全部！
石川　いや、疲れる。普通に試合したほうがラク……。
佐々木　座ってるだけだろ！
石川　2時間、試合見てるのシンドイ……。
GM　ど、どうします？
佐々木　全部見て、チャンピオンが決める。
GM　査定するということですね。それでいいんですね、チャンピオン？
石川　まあ……いいんじゃないですか。

9月3日の新宿大会で王者・石川は特別席で全試合を見て、査定をした上で当日参戦した選手の中から一人、次期挑戦者を決めることが決定した。

——昨日のエンディングではHARASHIMA選手、坂口（征夫）選手、KUDO選手、樋口（和貞）選手、あと大家（健）選手や島谷（常寛）選手が猛烈にアピールしていたが、今のところ有力な候補は石川選手の中でいますか？
石川　（即答で）島谷！
GM　島谷はちょっと……（苦笑）。
石川　島谷！　島谷で決定で。
GM　じゃあ査定する必要ないじゃないですか！　島谷は本当に勘弁してほしいんですよね。まだ自力で勝利したこともないですし、石川さんは身長1メートル以上差がありますよね。
石川　あいつ身長1メートル弱なんですか？（苦笑）
佐々木　95センチ？
GM　そんなもんじゃなかったでしたっけ？　ちょっとさすがに……。まあ一応、9月3日に島谷の試合を見て、それでも島谷がいいって思うのであれば選んでもいいですけど。
石川　分かりました。

続いて大家健＆KAIのバッコミズを破り、KO-Dタッグ王座を奪取したHARASHIMA＆宮本裕向のスマイルヤンキーと、先ほど乱入したDAMNATIONの佐々木大輔＆遠藤哲哉が登場。GMは両国大会でディック東郷＆マイク・ベイリーに勝った佐々木＆遠藤を次期挑戦者組に選出。9月25日の後楽園ホール大会でスマイルヤンキーのタッグ王座に挑戦することが決定したと発表された。

佐々木　急にこのタッグ選手権挑戦が決まりまして。私、今日としまえんに行く予定だったんですが、キャンセルして会見に来ています。……そういう気分です。
GM　としまえんはいいんですけど（苦笑）、タッグ選手権への意気込みをお願いします。
佐々木　としまえんに行きたいです！
遠藤　先月にカリスマが私をDAMNATIONに誘ってくれて、カリスマには感謝しか持っていないので、このタッグベルトをカリスマのパートナーとして必ず獲って、そしてこのタッグベルトを持ってとしまえんに行きます。
GM　としまえんには行きたい？（笑）
遠藤　行きたいです。
宮本　昨日ベルト獲りました。チャンピオンにスマイルヤンキーがなったのですが、最近DAMNATIONがやたらと勢力拡大しているなと思って。勢いもあるんですが、調子に乗ってるなと。スマイルスカッシュとしても一員になりましたので拡大していきたいなと。せっかくベルト獲ったんで、これを機に拡大していきたいなと。ドンドン幅を広げていきたいなと思います。あと、これは私ごとなんですが、私はとしまえんのためにサムライTVの取材を断りました！
GM　プロレスのススメですね？
宮本　はい。断りました！　としまえんのほうが大事だったんで。以上です。
HARASHIMA　まず、さっきからとしまえん、としまえんってみんな言ってるんで。佐々木はとしまえんはプールに行きたいの？
佐々木　（うなずく）
HARASHIMA　遠藤はプールに行きたいの？
遠藤　（うなずく）
HARASHIMA　遠藤はベルト獲ってプールに行くとか言ってるけど、プールの営業は8月31日までだから！　獲った時点でもうやってないからね！
佐々木　マジか……。
HARASHIMA　勝手に営業していない、水の入っていないプールにでも入ってくれよ。
遠藤　明後日までか……。
HARASHIMA　プールの営業は8月31日までなんで、みんなも気をつけて！
宮本　ちなみに明後日、俺プールに行くから。
佐々木　うわっ！　クソー。
HARASHIMA　まず対戦相手、この二人に決まって。僕は相手は誰でもいいと思っていたんだけど、佐々木には絞め落とされたことがあるし、遠藤には丸め込まれたことがあるし、個人的にやり返さないと気が済まない相手なんで、願ってもないチャンスなので。二人をボコボコにしてベルトを防衛します。
——両チーム、相手チームの印象を。
佐々木　HARASHIMAさんに関してはB級以下のゴミレスラーだと思っています。まあ宮本さんは私は尊敬して崇拝していますので。
宮本　えっ？　じゃあ今度としまえん一緒に行く？
佐々木　としまえんは一緒に行きたいです。そんな感じです。
宮本　（DAMNATIONの）勢いは持って来いでしょ。今一番目立ってますよね。
HARASHIMA　悪ぶってるよね。
宮本　ここで勢いに乗らせると、スマイルスカッシュとしても問題あるんじゃないですか。
HARASHIMA　そうだね。
宮本　勢いに乗らせないためにも、ここでベルトを防衛します！
——DAMNATIONは「群れない、媚びない、結婚しない」をテーマにしているみたいですけど、先ほどから一緒にとしまえんに行くとか群れているように見えるのですが。
佐々木　別々で一人で行くんです。
宮本　寂しだろう。
佐々木　群れないんで俺たち。
——個別行動？
佐々木　はい。
——としまえんに媚びているという認識は？
佐々木　としまえんには媚びてません。お世話になっています！
——媚びてるじゃないですか！（苦笑）
佐々木　お世話になっています。
宮本　夏にプール行くのは当たり前だよ！　みんなプール行かねぇのかよ！
HARASHIMA　川だよ、川とか行ったほうがいいよ。
GM　HARASHIMAさんは川派ですか？
HARASHIMA　川派。
佐々木　そんなHARASHIMAさんに残念なお知らせが！　これ9月25日の後楽園ですよね？　ここでタッグ選手権をやるということは、HARASHIMAさんにKO-D無差別級に挑戦する資格はなくなります。残念だったな！
HARASHIMA　いやいや、2試合やればいいじゃん！
GM　2試合はちょっと現実的じゃないですね。
HARASHIMA　全然。1日何試合もやったことあるし。それは全然、自分が2試合やればいいことなので。
GM　タッグと無差別を連続して2試合やっても大丈夫？
HARASHIMA　大丈夫でしょ。
GM　まあHARASHIMAさんがこう言ってますので……。
佐々木　査定すらしません！
GM　いや、本人がこう言ってますので、一応候補者の中には入れておいて……。
佐々木　入れないです。
GM　でも本人はやる気ですので。まあ査定するのはチャンピオンなので。一応HARASHIMAさん本人はやる気なので入れておいてもらえれば。
佐々木　残念でしたー。

続いて佐藤光留を破り、世界ジュニアヘビー級王座を奪取した高尾蒼馬が登場。試合後、平田一喜が挑戦表明をしたが、全日本プロレス側と話をしたところ、初防衛戦を9月18日の大阪エディオンアリーナ第二競技場でおこなうことは了承を得ているが、挑戦者にかんしては現在全日本側がタイトルを管理するPWFに確認しており、承認待ちの段階だと発表された。

高尾　この世界ジュニアのベルトを獲ることが出来ました。ただ、昨日の光留さんとの試合で光留さんの関節技に苦しめられて、何度も負けそうにはなったんですけど、最後は自分がジントニックを決めて勝つことが出来てチャンピオンになれたことは非常に嬉しいと思っています。これからは挑戦者ではなく、もうチャンピオンなのでチャンピオンとしてベルトの価値を上げていきたいと思っています。平田君が挑戦表明してくれたことは嬉しいと思っています。このベルトを獲ったからには全日本さんのリングで防衛戦したいっていうのは、もちろんありますし、自分のホームリングのDDTで防衛していきたいっていのも強いので、その表明は嬉しいですね。平田君はチームドリフのメンバーではないんですけど、ドリフのみんなのように昔から仲がいいので、平田君が声を出して言ってくれたことは感慨深いものがあります。ただ、このベルトを懸けてやるんだったら、平田君は昔のようにギラギラして感情を出してくる平田一喜で来ないと意味がないのかなっと思っているので、感情を出して挑戦者としてこのベルトに挑んできてほしいです。
——今のメガネをかけて踊っている平田選手は違う？
高尾　そうですね。メガネがどうとかじゃないんですけど、このベルトを懸けてやるんだったら、やっぱり昔のギラギラした平田一喜で来てほしいっていうのが一番強い気持ちです。
——平田選手に対する思い入れはある？
高尾　そうですね。今のメガネでやる平田一喜より、昔のギラギラしてる平田一喜のほうが自分は思い入れが強いので。自分が初めてDDT若手通信のメインイベントで当たったのが平田君なので。しかも人数が少ないときにやったので。そういう思い入れもあるので、ぜひやりたいですね。
——若手通信世代というか、あの頃やっていたメンバーとベルトを懸けて闘うという思い？
高尾　そうですね。あのメンバーでやれるっていうのは嬉しいですね。
——ただ踊る平田では来るな、と。
高尾　まあもし来るんだったら別にいいですけど、自分の中では違うのかなっていうのはあります。どう来るかは分からないですけど。

最後にLiLiCoを破り、DDT EXTREME級王座を奪い返した男色ディーノが登場して、昨日の試合を振り返った。

ディーノ　どうも、プロレスメンタリスト、男色ディーノです。いやもうね私、LiLiCoとやって分かったのよ。自分はリング上で病んでいる人間が分かるのかなって。リングに恋愛とか持ち込む、そういうのって正直心が病んでいるわけですよ。そんな人間はやっぱり勝てるわけがない！　私が勝ったのも当然ですよ。だって病んでいるんだろんLiLiCoは。だから昨日の試合でね、それを証明というか解放してあげたという認識でいてもらえれば。プロレスメンタリストの私の治療によってLiLiCoは解放されたという介錯でよろしいかと思います。
GM　なるほど。次回のタイトルマッチを9月11日の広島（産業会館東展示館）大会でおこなうと思っています。
ディーノ　そのことなんだけど、私ちょっと控室で見ていて、これはヤバイなっていう選手がいるんですよ。プロレスメンタリストとして控室を見渡したときに、これは真っ先に治療が必要だと思った選手がいて、それを逆に指名したい！
GM　誰？
ディーノ　石井慧介、ご存じですか？　石井はね、みんなヤバイと思ってでしょ。
GM　ヤバイと思っているよ（苦笑）。
ディーノ　みんなが思っている以上にヤバイからね。記憶力とか自分が興味あることにしか興味を示さないの。数字に強いとか、そういうのはあるじゃない。そういのはあるけども、そういうのじゃないの。そういうヤバさを越えて今はメンタルがヤバくなっていて、ドリフですよ。チームドリフが解散して、ドリフの存在意義のためにと言ったら、ちょっと言い過ぎだけど、せっかく解散したのなら次を目指さなきゃいけない中で入江茂弘は海外を選んだ。高尾蒼馬は夢だった世界ジュニアを手に入れたわけじゃない。じゃあリーダーの石井は何をしているのか？　さぞや昨日（高尾の試合を）見ていて悔しいんだろうなと思ったら、「高尾君が勝ったってことは歴代王者に一人加わったってことか。勝負タイムもまあ普通のほうだったよね」みたいな感じになってて、えーこれはヤバイって思って。普通、悔しいじゃない？　歴代のチャンピオンが増えたという記録の面でしか見ていないのよ！
GM　覚えなきゃみたいな。
ディーノ　そうそうそう！　勝負タイムとか覚えなきゃとか、そういうメンタルになってるから、これはヤバイでしょ！　これは私が治療をしてさしあげないとマズイと。プロレスメンタリストはこれからDDT内外で心を病んだ方の治療をしていかないといけないのかなと。これはメンタリストとしての使命かなと。
GM　一応、今はファンタスティックメモリーズという同じユニットの……。
ディーノ　やっていくにも、そういうメンタルの人と組むのはちょっと危うさがあるし、いつかどっかに何かがあっても困るし。石井に。

このディーノの挑戦者指名を受けて、GMは9月11日広島大会でディーノvs石井のタイトルマッチを決定。

続いて昨日のディーノvsLiLiCoの試合後に渡瀬瑞基をはじめ、スーパー・ササダンゴ・マシン、大石真翔、ベルナール・アッカが、次々とLiLiCoにプロポーズしたのを受けて9月25日の後楽園ホール大会でこの4人が4WAYマッチをおこなって、LiLiCoの結婚相手をリング上で決めることになったことについて、GMが「ただ一人、相当落ち込んでいる選手がいるんですよ。気付いてないですか、メンタリストとして？」と、ディーノに尋ねた。

ディーノ　えっ？　私、明快な裁きでさすがメンタリストって。
GM　いやいやいや。同じくLiLiCoさんにプロポーズした宮武俊。
ディーノ　宮武？
GM　いたでしょ！（苦笑）それはあたながヤバイよ！　今、ケガして欠場中の宮武！　あなた、今ケガして試合出来ないんだったら、その時点で脱落ねって斬り落としましたけど。
ディーノ　そんな酷いこと言った？
GM　相当落ち込んでいましたよ宮武。昨日、全部撤収が終わったあとにマス席の一番後ろで体育座りして虚空を見つめていましたよ。
ディーノ　それはヤバイ！　メンタリストとしてみてもヤバイ！
GM　治療してほしい、先生に。
ディーノ　それはすぐにでもオペが必要ね！

そこでGMが宮武を呼び込むと、無気力そうな表情をして現れた宮武は無言のままテーブルの上にあがり、体育座りをしながら虚空を見つめた。その姿を見たGMが「こうやってたんだよ！　マス席の一番後ろで！　宮武、ケガしてプロレス出来ないでしょ。今、唯一の拠り所がLiLiCoさんとの結婚しかなかったんだよ！　そこをあなたに切り捨てられて……。あなたのせいですよ！　宮武をこんなにしたんですよ！」と訴えると、ディーノは宮武の股間をソフトタッチ。一瞬恍惚とした表情に変わった宮武だが、“ここ”をそれは別ということで、GMはディーノに対して「宮武にもチャンスを！　何かしらチャンスを！」となおも訴えた。

宮武　ケガしたら試合出来なくて……。ケガしたら結婚出来ないんですかね。
ディーノ　いや、別にケガだけじゃ……。どうしたらいいのかね？
宮武　誰か代わりに試合してくれる人とかがいれば、僕、LiLiCoさんと結婚出来るかもしれないですけど……。
GM　あー！
宮武　知名度が欲しい。知名度が欲しい。知名度が欲しい……。
ディーノ　知名度のことしか考えてないんだ！　せめてLiLiCoのこと考えようよ（苦笑）。
GM　代理人を立てて、その人が試合に出て、その人が勝ったら宮武がLiLiCoさんと結婚出来る……。
ディーノ　OK、認めましょう！　メンタリストとして、これは認めましょう。
GM　よかったな！　やってくれるって。先生が代理をやってくれるって。
宮武　先生！　先生！
ディーノ　……はい？　今、何て言った？
GM　プロレスメンタリストの先生が代わりに闘ってくれるんだよね。
ディーノ　えっ？　私が？　なんで？
GM　あなたのせいで（宮武が）こうなったんだから！　5WAYで！　そこにディーノが入って、ディーノが勝ったら宮武がLiLiCoさんと結婚出来る。それでいいよな？
宮武　はい！　いいんですか？　男色先生、ありがとうございます！（※テーブルの上でそのまま土下座）
ディーノ　土下座の位置、結構高いよ！（笑）土下座ってそういうのじゃないよ。結構目線とか同じ位置だよ！　そんな土下座あるんすか？
GM　絶対これでLiLiCoさんと結婚出来るよ。
宮武　結婚して知名度……フフ！
ディーノ　ま、まあ頑張るわ。それであなたも元気が出せるのね？
宮武　はい！　頑張ります。

この結果、9月25日の後楽園ホール大会では渡瀬、ササダンゴ、大石、アッカ、ディーノの5WAYをおこない、勝った選手がLiLiCoと結婚出来る。ディーノが勝った場合は宮武が結婚出来るということが決定した。

ディーノ　知名度をあげて何したいの、あなた！
宮武　まあワイドショーに出て、新聞に載って、スウェーデンに行って、巨万の富を得て……。
ディーノ　生臭ぇなぁ（苦笑）。それはLiLiCoと結婚すれば出来る？　まあ（お金は）持ってるからな。
宮武　そうっす。こっち（＝お金）っすねぇ。
ディーノ　その情熱をもっとプロレスにぶつけようよ！（笑）
宮武　でも金持ちになるのが一番なんで。知名度を得て。夢は広がりますねぇ（笑）。