初夏のビアガーデンプロレス2025【DAY2】

KANONが「KING OF DDT 2025」準決勝で激突の岡谷英樹に苦杯喫し、さらに遺恨深まる！「5・25後楽園ではこうはいかない。俺は絶対に優勝しなきゃいけないんだ！」

　5月21日、東京・上野恩賜公園野外ステージで「初夏のビアガーデンプロレス2025【DAY2】」が開催。セミファイナルで「KING OF DDT 2025」ベスト4に残った樋口和貞、上野勇希、KANON、岡谷英樹の4選手による4WAYマッチが行われ、KANONが準決勝で対戦する岡谷に苦杯を喫し、さらに遺恨が深まった。

　同トーナメント準決勝戦（5・25後楽園ホール）の前哨戦的な意味合いをもつ、この一戦。試合が始まると、岡谷はリングを降り、しばし3WAYマッチの様相に。頃合いを見てリングに上がった岡谷はTシャツを脱ぎ、それでKANONの首を絞める暴挙。樋口は上野、KANONに豪快な串刺し式ラリアット。樋口とKANONはラリアット合戦。KANONと岡谷はエルボーの打ち合いに。樋口が上野に強烈なチョップ連打。クロースラム狙いを阻止した上野はドロップキックで返す。樋口が上野にラリアットを叩き込めば、上野はスタンド式シャイニング・ウィザードで反撃し、バチバチの攻防に。岡谷のエルボーはエプロンにいたセコンドのイルシオンに誤爆。KANONは岡谷にラリアットからスリーピーホロウもカウントは2。ならばとLONELY DEZIRES（変型フェースバスター）でトドメを刺そうとするも、イルシオンがKANONをイス殴打。すかさず岡谷がKANONを丸め込んで3カウントを奪った。試合後も、岡谷はKANONをイスで殴り、大乱闘に発展した。

　決戦前、最後の戦いで岡谷に敗れたKANONは「岡谷、ふざけんじゃねぇ。いいよ、今日は俺の油断だよ。後楽園ではこうはいかねぇからな。俺は優勝しなきゃいけないんだ、絶対に。おまえから勝つからな。この恨み忘れねぇからな！」と怒り心頭。対する岡谷は「当日楽しもうな、KANON。笑えると思うなよ」と不敵な笑みを見せた。

　樋口は「さすがだと思った。これで後楽園、KING OF DDT準決勝、上野勇希にしっかりと目を向けることができる。全部それから」と、上野は「僕の野望はまだまだ止まらない。夢はすべてDDTに詰まっているということを証明するのは僕であります。僕がそれを証明すれば、みんながまたそれを証明してくれます。後楽園、頑張ります！」とコメントした。

　また、メインイベントでは「正田壮史プロデュースマッチ」として、クリス・ブルックス＆正田vs勝俣瞬馬＆To-yによる「エニウェアフォール・ブンブン・スクランブルバンクハウス・ハッピーマッチ」が行われた。正田はこれが初のハードコアマッチとなった。

　エニウェアフォールマッチとあって、試合の大半は場外戦となった。クリスがTo-yにバケツの水をぶっかければ、正田も水をかける。クリス組はリング上にプラスチックケースのタワーを作ると、セカンドロープから勝俣＆To-yを、ほぼ4者同体で背中から落とす。場外へ転じると、クリス組は勝俣、To-yにステープラーで胸に突き刺す。勝俣がピアッサーを取り出して、クリスの耳たぶに穴を開ける。すると、結局、4人全員がピアッサーで耳たぶに穴を開けられるハメに。勝俣が正田にイス殴打連発。勝俣は場外に立てたテーブルの上に、水の入ったビニールプールを設置し、グロッギー状態の正田を入れた。そして、ラダー上からブンブンを持って、サウナトランス・スプラッシュを敢行し、正田から3カウントを奪取した。正田は「新しいプロレスの形、発見しました。超楽しかったけど、超痛かった！」と初体験のハードコアマッチを振り返った。