松井レフェリー主催興行でTAKESHITAと上野が、佐々木&東郷の師弟タッグに激闘の末に勝利! 「この次がいつかは分からないが、俺たちが同級生であることは永遠に変わらない」
5月18日、大阪・大阪市錦秀会住吉区民センターで「ドラマティック・ドリームズ!Vol.12 〜雲井にあげよ 山ほととぎす〜」が開催。毎年恒例となっている松井幸則レフェリー主催興行だが、今年は例年以上に超豪華な選手が参戦。
メインイベントではDDT、AEW、新日本プロレス、3団体所属のKONOSUKE TAKESHITAが上野勇希と久しぶりにタッグを組み、ディック東郷&佐々木大輔の師弟タッグと対戦。
東郷がTAKESHITAを指名し、両者の対戦から試合はスタート。途中、佐々木がイスを持ち出したり、自軍のコーナーマットを外して剥き出しになった金具にぶつけたりといったラフ攻撃はあったが、基本的には佐々木も東郷も真っ向勝負。
4者ともにテクニシャンなだけに目まぐるしく攻守が入れ替わりながらも、互いの技術をぶつけ合う展開に。東郷が上野をクロス・フェースロックに捉えると、TAKESHITAがカットしようとするが、佐々木がミスティカ式クロスフェースで捕獲。しかし上野とTAKESHITAは技を決められながらもパートナーの腕を掴み、パワーで脱出。さらに東郷が必殺のダイビング・セントーンを上野に狙った場面では、ダイブした東郷を空中でTAKESHITAがキャッチして阻止。なおも一進一退の攻防が続いたが、最後は上野が粘る佐々木をWRで仕留めて勝利。
試合後、マイクを持った上野が「こうしてリングで一緒に…ましてや組むなんて3年ぶり。とっても楽しみでとっても楽しかった。おかえりなさい」と言うと、TAKESHITAは「新日本プロレスのKONOSUKE TAKESHITAを見て、今日初めてDDTに来た人も多いと思います。僕と上野は高校の同級生。次があるのか、あるとしてもいつになるか分からない。でも俺たちが同級生であることは永遠に変わらないから。ただいま」と返答。呼び込まれてリングインした松井レフェリーが「笑けてくるぐらいスゴイ試合でしたね!」と言うと、TAKESHITAが松井レフェリーの肩にポンポンを手をやる。松井レフェリーが思わず「10年前だったらブン殴ってたけど、今は半分嬉しい」と言ったところに、飛び込んで来た東郷が笑顔で握手。警戒していた松井レフェリーだが、東郷がペディグリーを決めて松井レフェリーをKOすると、最後は松井レフェリーがダウンしたままの状態で上野が「今日は本当に楽しかったです! みんな、ありがとう!」で締めた。
入江や木下がDDTの壁に挑むも惜敗! 名無しは今年も大暴れ!
吉村が地元・大阪での復帰戦を自らの勝利で飾る!
セミファイナルでは入江茂弘が近藤修司とのタッグでHARASHIMA&樋口和貞と対戦。「俺が来たぞー!」とアピールして猛ファイトを展開した入江だったが、最後はHARASHIMAの奥の手であるスワンダイブ式蒼魔刀を食らって惜敗。
クリス・ブルックスはダブプロレスの木下亨平とシングルマッチで対戦。昨年アメリカでTAKESHITAとシングルで対戦している木下だが、8月をもってダブを退団することを発表したばかり。今後のことはまだ決まっていないとのことだが、現KO-D無差別級王者のクリスに対し、得意のブロックバスターホールドやジャーマンスープレックスで追い込んでみせたが、最後はプレイングマンティスボムに沈んだ。
また、菊タロー&アントーニオ本多と組んだ名無しが、くいしんぼう仮面&勝俣瞬馬&ラム会長という異色トリオと対戦。とはいえ、名無しにとっては敵も味方ももはや関係なく、菊タローとくいしんぼう仮面の生首を持って、次々にリング上の選手や松井レフェリーを惨殺(?)し、最後は全員死亡の無効試合となってしまった。
さらに4・6後楽園大会で2年5ヶ月ぶりに復帰した吉村直巳が、地元・大阪での復帰戦ということでハリマオの中津良太と組んで、彰人&ヤス・ウラノの対戦。ベテラン勢のテクニックに苦しめられたものの、最後は切れ味鋭い払腰でウラノから自力勝利をあげて、大歓声に応えてみせた。