12日午後、東京・新宿歌舞伎町のドロップキックにて、DDT9・16大阪大会の各出場選手に秘策を聞く会見が行なわれた。会見にはまず藤原喜明とのシングルマッチ(藤原が当日までにアイアンマンヘビーメタル級王座を保持していた場合は、同タイトルマッチ)が組まれた男色ディーノが出席。司会のマイク井上リングアナウンサーからさっそく秘策を聞かれたディーノは「秘策なんてないわよ!」と逆ギレ。「ただし、この一戦に並々ならぬ意気込みを持って臨もうと思っているの」と言うディーノは、その理由を「組長はレジェンドだけど、みんな敬意を持ちすぎている。まだイチ男として彼は枯れていない。私は“ゲイ意”を持って当たり、関節の鬼よりゲイレスリングが上だと証明するため、必ず勝つわ。これは関節技とゲイレスリングの全面戦争よ!」と説明。さらに「私が勝ったら組長には、私の主宰する“ホモ原組”に入ってもらって、ホモ原組長として股関節を取る男として生きていってもらうわ。それぐらいの覚悟を持って臨んでほしい」とブチ上げた。質疑応答で藤原が「イチ男として枯れていない」点について聞かれると、「あのツラを見てもわかる通り、変態よ。私はプロレスラーの8割はゲイだと思っているけど、組長にかんしては性に対する好奇心が高じて、あのグラウンドテクニックを身につけたと思う。そういう意味ではこちらの闘いも熟知しているかもしれないし、私も警戒しないといけない」と分析。そして「あれは、まだ立つな」と言うと、自身の右手を広げて「これぐらいの角度をキープしている」と人差し指をつまんで説明し、「それをワタシが九分立ちにして、十分立ちの力で勝つ」と風車の理論を展開して必勝を誓った。なお、ホモ原組については「Uインターが分裂したあと、どさくさに紛れてできた」とのこと。
続いて会見にはチーム・ドリフ(ドリーム・フューチャーズ)の石井慧介、高尾蒼馬、入江茂弘が出席。「オイーッス!」と長さんばりに報道陣に挨拶しながら登場した石井は、9・16大阪でのHARASHIMA、KUDO、マサ高梨とのシングル三番勝負について「我々はシングル勝ち抜き戦を要求する」と発表し、「モジャモジャはどこだ!?」と鶴見亜門GMを探す。井上リングアナから「今日はスケジュールの都合が合わなくて。喫茶店の都合が……」と不在を告げられると、石井は「じゃあ、しょうがない」と納得し「勝ち抜き戦にするように伝えておいて」と命じた。「大阪では俺たちの強さが本物であることを見せる。ファンの人たちも期待してほしい」と意気込む石井は、シングル三番勝負に向けた秘策として『必勝! ケイちゃんの健康牛乳』を会見に用意して、自信満々に「これを飲めば絶対に勝てる!」と話す。報道陣を前に高尾が「必勝!」と牛乳を飲み干して「う~ん、うまい!」と言ったあと、入江とともに「必ず勝てる、ケイちゃんの健康牛乳!」とカメラに向かってアピールするという段取りが石井によって組まれたが、まず入江がボケっとしていたため声が揃わず失敗。続いて2杯目の牛乳が出されて高尾が飲み干すも、入江が高尾の「う~ん、うまい!」を待たずに「必ず勝てる!」と言ってしまって失敗。表情の曇る高尾の前に3杯目の牛乳が出されると、今度は高尾が牛乳を飲む前に「う~ん、うまい!」と言ってしまって失敗。地獄の4杯目で高尾がとうとう加ト茶ばりに牛乳を噴き出してしまい、トイレに駆け込む。石井が「高尾、飲めよ!」と追っていくと、いつの間にか寝てしまっていた入江が寄りかかるものがなくなり、ブーさんばりにズッコケて、往年の牛乳コントを彷彿とさせる会見はお開きとなった。