第6試合は星誕期&マサ高梨vsヤス・ウラノ&アントーニオ本多vs諸橋晴也&大石真翔によるKO―Dタッグ次期挑戦者決定3WAYタッグマッチ。アントンが序盤からホーガンムーブ。大家にビッグブーツを決めると、誕期もリング下に出して飛ぼうとしたが、転んでヒザを痛めてしまう。駆けつけたヤスとまとめて誕期がボディーアタックで潰した。続いて高梨が諸橋にドロップキック。ヤスが諸橋を丸め込もうとすると、高梨がすぐさま2人をまとめてSTFで捕獲。誕期が諸橋に高角度ノド輪落としを決めたが、カバーはアントンにカットされる。諸橋はアントンにドロップキック。大家が出てくると、アントン、誕期に頭突きを見舞う。誕期のラリアットをかわしてアントンに被弾させ、ヤスのミサイルキックもかわして誕期に食らわせた大家だったが、ヤス、高梨の張り手を食らってダウン。大家は2人まとめて炎のスピア。諸橋が誕期をバックドロップで投げると、ヤスにクリップラー・クロスフェース。その間に大家が高梨にジャーマンを決めると、続いて炎のスピアを狙ったがかわされてしまう。高梨のタカタニックはアントンが阻止して高梨を排除。ヤスがプランチャで飛んで諸橋、誕期を釘付けにしていると、リング上ではアントンが大家にバイオニックエルボー。続いてダイビング・フィストドロップを投下して勝利した。
アントン「本日の試合は次期KO-Dタッグの挑戦権を賭け、DDT48総選挙の最初のお願いという意味合いがあったんですけど、ハッキリ言って我々、レッツゴー30'sにそんな意味づけ関係ねえ! つねに俺たちのプロレスを心がけるだけだ! プロレスに対して尊敬の念を忘れず、プロレスに対して従う。そういう気持ちでいけば、自然と勝利を掴みとることができる。ひとえに我々がプロレスを愛し、プロレスが我々を守ってくれるからだ」
ヤス「正直言ってヤス・ウラノ対藤波辰爾、ヤス・ウラノ対MIKAMIには興味ない。ただ、このアントーニオ本多対藤波辰爾がどういう闘いになるのか、ワクワクします。その中で勝利を奪うのはこの自分。試合を楽しませるのはアントーニオ本多、藤波辰爾の絡みです。なぜ、アントーニオ本多が、アントーニオ本多なのか。この試合でハッキリすると思います。なぜアントーニオの名前を語っているのか」
アントン「正直、ドラゴンは読めない。何を言っているのかわからない。俺は幼少の頃、横浜文体のアントニオ猪木対藤波辰爾の試合を見て育っているから。チョー研究しているから。藤波辰爾は猪木さんの延髄斬りを食らって、頭を抱えて沈んでいった。それを俺の延髄斬りで再現してやるぜ!」
第7試合は高木三四郎vs火野裕士のエニウェアフォールマッチ。高木が「東京ドーム!」とチョップを放てば、火野は「後楽園ホール!」と言って逆水平でやり返す。高木と火野はイスチャンバラ。高木が「東京ドーム!」とイスを振るうと、火野はそれを右ストレートで打ち抜き、イス盛りの上へボディースラムで叩きつけた。高木はイス攻撃でやり返すと、リング下に机を設置。「東京ドーム!」とリング内の火野にエプロンからラリアットを狙うが、チョップで返り討ちにされてしまう。火野は高木を机の上に寝かせると、コーナーに登っていく。高木はその火野を机を投げ当てて阻止。ぶっこ抜き雪崩式ブレーンバスターを決めると、机を手にした高木が疾走。火野がこれをラリアットで迎撃する。火野は机をかかえて高木を連れて南側客席通路へ。高木が反撃して通路を全力疾走して「東京ドーム!」とクローズライン。「夢をあきらめないで!」と言うと階段を下りて売店ブースへ移動。売店ブース前でチョップ合戦を繰り広げると、再び南側客席通路に戻ってきて残り2分。机を設置した高木は火野を肩車するが、これを火野は阻止。火野は通路を全力疾走ラリアット。残り1分。火野が机へのFucking BOMBを狙ったところでフルタイムのゴングが鳴らされた。高木は「火野! この俺様の東京ドームの行く手を遮りやがって。篠田麻里子に会う最後のチャンスだったのに!」と悔しがる。続けて「火野、オマエ強いな! とりあえず今日のところはこれぐらいにしといてやる。16日、よくわかんねえけどタッグ組めとか言ったから、今日のところはノーサイドだ。16日に向けて俺たちは握手会をやろうじゃねえか」と言うと、南側客席に机を設置し、そのままイスに着席。本当に握手会を行なった。
第8試合は男色ディーノvsDJニラ。ニラは休憩明けの直前にリングインし「ある装置をセッティングさせてもらう!」とコーナー下でロケットパンチの体勢で待機する。ディーノがいつものように入場してコーナーに登るが、異変に察知してマイクを取る。「私の名前は男色ディーノ。私は気づいてしまったの。私がコーナーを下りたら、DJニラがロケットパンチを放つことを。だが、入場中のルーティンワークを崩すのは、男色ディーノではない。正々堂々、下りようと思う」。ディーノがコーナーからリングへと着地したが、ニラのロケットパンチはかわしてみせた。ニラは「万策尽きてしまったと言いたいところだが……もう一つある」と今度は右手を差し出す。ディーノは「私の名前は男色ディーノ。私は気づいてしまったの。握手するとみかせかけてレインメーカー式のロケットパンチを打ち込むことを。だが、ルーティンワークを崩すのは男色ディーノではない。正々堂々と握手に応じてやる」と握手せんとするが、ニラはすかしてみせた。ニラは震えるディーノを見て「思った以上に動揺しているな。動揺させるのが目的だ」と高笑い。ディーノはボディーチェックする松井レフェリーにも「なんだこのレフェリー。チェックがなまめかしいぞ。もしかしてこちら側の人間かしら。これは私の心を揺さぶった隙にロケットパンチを放つに違いない。だったら、レフェリーチェックを受けない」と松井レフェリーを突き飛ばしてしまった。ここでようやくゴングが鳴らされる。ニラはロケットパンチを放つが、そのたびにディーノがタイツの中にニラの頭部を差し込んで男色ドライバー狙い。ニラはそのたびにかわすと、ディーノのナイトメアをカンチョーで阻止。DJタイム2はディーノがニラのケツに股間を突いて阻止する。「全部見切っているのだよ。それより、今宵の私のロケットパンチの味はどうだい!?」(ディーノ)「チョー気持ちいい!」(ニラ)「キサマはDJタイム3を打ってこい。見切った上で返す」(ディーノ)ニラのDJタイム3は側転からのロケットパンチ。ディーノは見切ることができず食らってしまった。さらにニラはドラゴンスクリューとみせかけてロケットパンチ。レインメーカーポーズから、レインメーカー式のロケットパンチを炸裂させた。続くミサイルパンチはかわされてしまったが、ゲイ道クラッチをクリアしたニラはラ・マヒストラルでディーノを丸め込んで勝利。場内からは大「ニラ」コールが発生した。ニラは「敗軍の将として責任を取ってもらう!」とディーノをビニール傘で突いたかと思えば、最後は互いに正座して一礼。