【8・26リポート③】石井、高尾、入江が共闘。世代闘争勃発

第９試合は石井慧介vs高尾蒼馬のシングルマッチ。高尾がトラースキックを決めれば、石井はドロップキックで高尾を場外に追いやる。続くプランチャはかわされてしまったが、直後にランニング・エルボーをヒットさせた。リングに戻ると、石井は高尾にダブル・ニードロップ。高尾のドロップキックをかわしてヒザ蹴りを放つ。高尾もカウンターのドロップキックでやり返し、コンプリートショットからスライディングキックへ。直後のミサイルキックはカウント２で返された。石井はエルボーでやり返すと、高尾の向き直り式ボディーアタックをドロップキックで迎撃して、フィッシャーマンバスターからミサイルキックを投下。高尾がＤＤＴで反撃し、トラースキック連発からキャンバスに叩きつける。コーナーに向かう高尾を石井がキャッチしてジャーマンから延髄斬りへ。石井のダブルアームＤＤＴをかわし、ロープを蹴ってのスイングＤＤＴからボマイェを発射。コーナーに登る高尾を石井がドロップキックで止めて、エルボー合戦。高尾が頭突きで石井をコーナーから落とすと、ミサイルキックを突き刺す。高尾がシュバインでカバーするもカウント２。残り３分。石井がボマイェをかわして高尾の後頭部へのニールキック。投げ捨てタイガースープレックスから正調ニールキックをブチ込み勝利した。

第10試合は飯伏幸太＆佐々木大輔vsＨＡＲＡＳＨＩＭＡ＆佐藤光留のスペシャルタッグマッチ。さっそく光留がリングインした飯伏に突っかかっていく。リング上で対峙すると、互いにミドルキックの打ち合い。光留がヒールホールドを仕掛けていく。ここで佐々木がＨＡＲＡＳＨＩＭＡと光留をまとめてドロップキックで場外に出すと、佐々木がＨＡＲＡＳＨＩＭＡにトペ・スイシーダ。同時に飯伏がバミューダトライアングルを光留に浴びせた。飯伏が光留にスリーパー。佐々木が出てくると、ナックルパンチやドロップキックで続く。飯伏が出てきてソバットからその場跳びムーンサルトを放つと、光留が三角絞めで捕獲せんとするが、飯伏が抱えてコーナーポストにぶつけていく。光留がニールキックでやり返すと、ＨＡＲＡＳＨＩＭＡがチェストで盛り返した。すぐさまスワンダイブ式ボディーアタックにつなぐがカウント２。飯伏はＨＡＲＡＳＨＩＭＡとハイキックの同士討ちでダブルダウン。飯伏は佐々木とタッチ。ＨＡＲＡＳＨＩＭＡは佐々木をエプロンに出すと、ローキックから断崖式レッグドロップを投下。光留は飯伏に突っかかっていき、ミドルキック。飯伏もミドルキックでやり返すと、２人ともセコンドのマイケルを蹴倒すなど大乱闘。リング内では佐々木がＨＡＲＡＳＨＩＭＡにクロス・フェースロックを決めていると、光留が急行してローキックでカットに入った。飯伏がスワンダイブ式ドロップキックで光留と蹴飛ばして排除。リング内では佐々木がダイビング・エルボードロップを投下。これをカウント２で返したＨＡＲＡＳＨＩＭＡがリバース・フランケンシュタイナーから蒼魔刀。これをかわした佐々木が丸め込むも、カウント２止まり。最後はＨＡＲＡＳＩＭＡがバズソーキックから蒼魔刀を決めて勝利した。

第11試合はＤＤＴ　ＥＸＴＲＥＭＥ級級選手権試合。第19代王者の石川修司が入江茂弘を相手に初防衛戦に臨む。ショルダーアタックの打ち合いから入江が石川を突き飛ばす。石川もすぐさまボディースラムでやり返す。石川は入江をコーナーに叩きつけると、リング下から引きずり落とすようにＤＤＴを放つ。石川はフルネルソンの体勢から入江のサポーターの巻かれた左肩を鉄柱へと叩きつけた。石川は入江をリングに戻すとキャメルクラッチ。石川のスリーパーに入江はエルボーで解除せんとしたが、石川は再びスリーパーで捕獲し、スイングスリーパーへと移行。ブレーンバスターは入江が投げ返すことに成功。入江は串刺しラリアットで反撃し、ボディースラムからフライング・ソーセージを投下した。石川は河津落としの要領でコーナーポストに入江をぶつけると、肩固めで頭突きを食らわせながら入江を絞っていく。石川は串刺しラリアットから入江をコーナーに乗せて雪崩式ブレーンバスター。石川はイスをリングに持ち出すと、入江に向かって「ジャンケンだ」。石川がじゃんけんに勝って、イスを入江の脳天にフルスイング。続いて入江がじゃんけんに勝利し、石川の頭にイスを叩きつけるが、その後は３連敗。石川のかんぬきからの頭突き攻撃に耐える入江は、エルボーから自分が垂直落下式バックフリップ。ランニング・エルボー２連発でダウンした石川に、さらにランニング・エルボーをブチ込むがフォールは奪えず。２度目の自分が垂直落下式バックフリップをこらえた石川がファイアーサンダー。これでダブルダウン。互いに頭突きを放つこと４度。石川が張り手３連打から頭突きを食らわす。これはカウント１。石川が投げ捨てドラゴン・スープレックスからニーリフトを放つと、さらに投げ捨てドラゴン・スープレックスからニーリフト。入江はカウント２でクリア。ならばと石川はコーナーポストへの投げ捨てパワーボムから32文人間ロケット砲、そしてスプラッシュマウンテンにつないで勝負を決めた。石川がマイクを取り「俺はオマエに負けない」と入江に向かって話していると、石井がリングインしニールキックで石川を襲撃。マイクを掴むと「入江！　オマエ、いつまで石川の下にいるんだ!?　序列を変えるのは今しかねえんだ！」と呼びかける。続けて高尾を呼び出し「オマエはいつまで高木三四郎の下にいるんだ!?　今しかねえぞ！」と訴えた。これに高尾は石川にボマイェをブチ込み、石井と握手して結託。石井は「高木、ＭＩＫＡＭＩ、ＨＡＲＡＳＩＭＡ、ＫＵＤＯ、飯伏、ディーノ、オマエらにケンカを売ってやる。控室でのうのうと見ているオマエらがターゲットだ。石川、オマエもだ。ユニオンに乗り込んでやる！」と、出てきたＤＤＴトップ選手に向かって宣戦布告。入江も石川に頭突きを放って決別し「友達がたくさん増えて、うれしいです」。高尾は「みなさん、お知らせがあります。ｎＷＪは本日をもって解散しました。高木さん、ありがとうございました。もう君付けで呼ばないでください。俺はこの２人とやります」と改めて、石井、入江との共闘を宣言した。石井は「オメエらの首狙ってやる。序列を本気で変えてやる！　これからのＤＤＴはこの３人で作っていく！　つねにメインに立つのは俺たちだ！　止めるもんなら、止めてみやがれ！」と挑発した。

石井「俺たちは今しかねえんだよ。数年後とか未来とか言ってられねえんだよ。今背負うんだよ。今しかねえんだよ。本気だよ。本気で序列を変えてやるよ」
高尾「俺たち３人でトップ選手を倒して、俺たち３人がＤＤＴの頂点取ってやるよ」
入江「友達の僕ら３人でトップを取ります」
石井「もう何年も変わってないから。ＤＤＴを変えるのは今しかない。俺たちが元気な今しかない。（標的は？）今のＤＤＴの顔の人たち。高木、ＭＩＫＡＭＩ、ディーノ、ＨＡＲＡＳＨＩＭＡ、飯伏、ＫＵＤＯ。ここらへんを倒さないと序列は変わらないから」
高尾「必ず倒してポスターの真ん中を取ってやるよ」
入江「今名前を挙げた選手に絶対に勝ちたいけど、一番勝ちたいのは石川修司。だから、絶対に３人でユニオンプロレスにもケンカを売りにいこう」
石井「（序列を変えるには総選挙もあるが？）こういう偉そうなことを言って、票が集まらなかったらちょっとたまらないので。票を入れたくなるような、本物の闘いを見てもらおうと思います。（焦りがあった？）焦りはあったし、イライラしていた。特に私生活でもイライラしていて。若手って言われても、もう27歳。27って若手じゃない。若手って言葉も禁句にしてほしいし、そう言わせないようにがんばります。（先輩たちは余裕の表情をしていたが?）余裕こいていればいいんじゃないですか?」
入江「絶対に許さない。ぶっ潰してやる」
高尾「ｎＷＪは本日をもって解散しました。俺はこの２人と組んでいきます」
石井「（ユニットの名前は？）まだないです。３人の知恵を絞って考えます」

石川「入江とはどっちが頑丈かを確かめたかったんで、勝ってハッピーエンドかと思ったんですけど、試合後に乱入されてブチ壊されました。ＤＤＴは文化系って言われてて、こんな世代抗争みたいなのはなかったけど、逆にどこまでやれんのって言いたいですね。先輩の名前を挙げていたけど、オマエら３人が名前を出した人間に何まさってんだって。若さしかないよ。受けて立ちますよ。僕はジャンボ鶴田さんが大好きでしたから。いじめますよ。撤回させてやるよ」