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★DDTいれコミ情報★須山浩継による入江vs岡林解説

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    • 入江茂弘と岡林裕二がKO-D無差別級選手権と、8・18両国大会のメイン出場権を懸けて対戦する。

      どんなに想像力が豊かな人であっても、この2人がこんなシチュエーションで対戦するなどと予想した人は、半年前には一人もいなかったはずである。いや、半年どころか6月15日に岡林が平田一喜を破って、いつでもどこでも挑戦権を手にするまでは、KO-D無差別級のベルトに岡林が挑戦すること自体が、多くのファンにとっては想像の枠外にある出来事だったはずだ。

      入江と岡林は同じ2008年のデビュー。ともにデビュー時からヘビー級の新鋭として期待され、新人時代にシングルで対戦(岡林が勝利)。昨年の夏にはBJWタッグを争った間柄ではあるものの、少なくとも私はこの2人の間柄をライバル関係と考えたことはなかった。過去の両者の闘いはあくまで点であり、継続した線の闘いに至ることはなかったからだ。つまり今までは入江にとっての岡林も、岡林にとっての入江も、それほど特別な存在ではなかったはずだ。

      しかし、7月21日にいかなる結果が出ようとも、負けた側はレスラー人生でも屈指の悔しさを味わうことになる。とりわけ入江が敗れた場合には、ここまで過酷極まりない防衛ロードを勝ち進んできたのに、間際のところで唐突に現れた岡林に、ベルトととともに両国のメイン出場権まで奪われることになる。その悔しさたるや喉が潰れるほど泣き叫び、血涙を流してもまだ足りないものとなろう。

      もちろん岡林も初の火祭り参戦中に挑む大勝負だし、今年は所属している大日本で目立った結果を残せていないだけに、並々ならぬ決意で挑む一戦であることに間違いはあるまい。ただ、入江にとっての防衛と両国メイン出場が悲願ならば、岡林の方は野望という感じ。こと勝利への執念やモチベーションに関しては、入江の悲願の方が岡林の野望を凌駕しているように思える。さらに当日はDDTファンの声援も、入江にとっては大きな力となるはずだ。

      対する岡林が入江に対して勝っている点は、ヘビー級相手の対戦経験の豊富さである。大日本だけでなく全日本をはじめとする他団体参戦を含めて、ヘビー級選手との対戦経験が豊富な岡林に対して、入江の方は自分より重い相手との対戦機会が少ない。とりわけ今年に入ってからはユニオンにも参戦しなくなったため、以前のように石川修司との対戦機会も減少し、DDTでは自分よりも軽い相手との対戦が大半になっている。

      これはとりわけ終盤戦に、ダメージを負ってスタミナも消耗した状況下では、入江にとって無視できないハンデになってくる可能性がある。体重が重い相手との闘いはスタミナの消耗も激しくなるし、終盤戦の勝負どころで技が上手く決まらなくなることもあるからだ。そのようなヘビー級相手の闘いを日常的に経験し、戦法も熟知している岡林に対して、とりわけ今年に入ってからの入江は経験値において不利。ましてや長期戦になればなるほど、湿度も高く暑い盛りの試合ということもあって、入江は苦しい闘いを強いられることになりそうだ。

      はたして決戦を制して両国のメインでHARASHIMAの挑戦を受けて立つのは入江か、それとも岡林か?

      (筆者Profile)
      須山浩継(すやま・ひろつぐ)/1963年、広島県出身。大学卒業後、5年間のサラリーマン生活の後に「趣味で食えたらラッキー」と、プロレス&格闘技を主に取材対象とするフリーライターに。 プロレスに関してはもっぱらインディー系と女子が専門分野で、メジャー団体や選手の取材経験は非常に少ない特殊マスコミ。 現在はサムライTVの怪番組「インディーのお仕事」の企画構成、大日本プロレス中継の解説などを担当。企画・編集した女子プロレスラーの撮り下ろし写真集「装鋼麗女・参」(ベースボール・マガジン社刊/オールカラー/税込1800円)は7月24日(水)に発売。同写真集にはユニオンプロレスのチェリーも登場する。ブログ「須山浩継伯爵の身勝手日記」(http://blog.livedoor.jp/hirotsugu1069/)

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