DDTロゴ
DDT

【大阪リポート】メインの新世代タッグマッチはDDTの未来を見せた激闘28分…フルタイム間際に竹下が樋口をジャーマン葬/飯伏、菊く

この記事をシェアする

    • 12日、大阪市東成区民センターにて「ドラマティック・ドリームズ!Vol.2~サブタイトル無し~」がおこなわれた。鶴見亜門GMの前説では「松井レフェリーの主催興行ということで一緒におこなおうとしたんですけど、松井さんが見当たらないので…」と亜門GM一人でおこなうことに。テーマ曲オリジナル化プロジェクトとして樋口が今大会より新テーマになったことが告げられると亜門GMは売店にいた松井レフェリーを発見。松井レフェリーは改めて「こんなにたくさん来ていただいて感無量です。今日は僕も目いっぱいリング上で楽しもうと思っているので、みなさんも一緒にDDTとゆかりのある仲間たちのプロレスとかプロレスじゃないものを一緒に楽しんでください。よろしくお願いします」と挨拶。オープニングコールとなったが、亜門GMは「実はすでに頼んであるんですよ」と振るとスクリーンにディック東郷さんの姿が。ニュー・ベトナム・プロレスリングの告知をおこなった東郷さんは「『それではドラマティック・ドリームズ!vol.2~サブタイトル無し~』スタート!」とオープニングコール。

      第1試合はMIKAMIvsマサ高梨のシングルマッチ。じっくりとしたグラウンドの攻防から高梨が倒立式ヘッドシザース。フィンガーロックの攻防からMIKAMIがモンキーフリップ。互いに首投げからMIKAMIがクロスアームのスリーパー。高梨が器用に抜け出していくが、MIKAMIも丸め込みから腕を固めていく。ミッキーブーメランをかわされたMIKAMIだがデュランダルで盛り返す。スワントーンボムも逃げられたが、スク~ルボ~イで丸め込んで勝利。

      第2試合は男色ディーノ&大石真翔&内田祥一vs諸橋晴也&宮武俊&松永智充の6人タッグマッチ。試合前に松永がマイクを取る。松永「宮武、いい体しているね。そんな宮武が尊敬している体をしているのは?」宮武「偉大なる先輩、諸橋晴也さんです」松永「諸橋さん。今日、大阪の皆さんにその体を見せてくれるんですね?」諸橋「バカヤロー、この試合でパンプアップさせんだよ!」ディーノ組が入場すると息巻く両軍。先発は諸橋とディーノ。ショルダーアタック合戦にはいくと見せかけて両者がメンチを切りあって終了。宮武が内田にヘッドロックを決めると、内田もミサイルキックでやり返す。替わったディーノがナックルパンチから男色クロー。半ケツにさせてタイツに手を突っ込んでいくが宮武はギブアップせず。大石がフォアアームエルボーで続く。内田のローキックもカウント2で返した宮武。ディーノにTバックにさせられた挙句、ナイトメアまで食らってしまう。ピンチの続く宮武はジャンピングエルボーで逆転。松永と諸橋は大石をダブルのショルダーアタックで倒してワンワンポーズでの「まつ・なが・ともみつー!」。そこに大石が飛び込んでくるとディーノと3D、そこに内田がエルボードロップを合わせて次々になぎ倒していく。内田の「祭りじゃ!」の呼びかけで男尻(だんじり)祭りが急きょスタート。半ケツになった3人。コーナーにセットされたディーノの尻へ松永、宮武を吸い込ませていく。すると諸橋はディーノの尻に自らの尻を合わせて「おしりあい」「いいなケツ」と今さらながら茶魔語を連発し、しまいには「かいーの」と間寛平のギャグもぶっこむ。「コイツには勝てない」と嘆く松永に「ダンベルを持ってこい」と要求した諸橋。人間ダンベルとして大石、内田を持ちあがてパンプアップさせると、さらに味方である松永と宮武も人間ダンベルに使用。諸橋は「降りてこんかい!」とディーノに要求。ディーノが諸橋にリップロックを決めるも、「もっと本気でこい!」と要求する。ディーノは再度リップロック。持ちこたえたかに思われた諸橋だったが、結局落とされてしまって試合終了。

      第3試合は石井慧介&高尾蒼馬vsHUB&佐々木大輔のタッグマッチ。序盤にローンバトルを強いられた佐々木。石井の逆片エビをなんとかエスケープすると、石井にケブラドーラ・コンヒーロを決めて逆転。替わったHUBが2人まとめてダイビング・セントーン。石井もニーリフトでやり返すと、高尾が前かがみのHUBの背中にダイビング・フットスタンプを投下する。高尾のミサイルキックを食らったHUBだが、高尾の脚をキャッチしてアンクルホールド。さらに救出せんとした石井の脚も捕まえてまとめて決めると、さらに佐々木がクロス・フェースを合わせた。高尾はスイッチした佐々木を場外に出すと、石井もHUBをリング下に落とす。ダブルのプランチャはHUBと佐々木が回避してトペ・スイシーダの競演。佐々木がダイビング・エルボードロップで続いていくが、高尾がコードブレイカーでやり返して石井がダブルニードロップを合わせる。石井のフィッシャーマンバスターから高尾が顔面トラースキックを決めるも、このカバーはHUBがカット。高尾のジントニック狙いはHUBのスライディングキックのアシストで丸め込みに切り返す。高尾のトラースキックを食らった佐々木だが、直後に佐々木式ウラカンラナでフォールを奪った。

      第4試合はスーパー・ササダンゴ・マシンvs丸山敦のスペシャルシングルマッチ。ササダンゴはさっそく煽りパワポを披露。「私のプロレスラーとしての強みは煽りパワポと相手の体力を35%減少させる垂直落下式リーマンショック。3回成功させれば確実に相手に勝てる。しかし、大きな壁にぶち当っています。4月以降、試合数が激減しています。その4月に3連敗しています。やっぱり勝ち続けなければ呼ばれない。弱い選手なんて呼びたくないです。そんな私の対戦相手、丸山敦選手。丸山選手の3つの要素、野生の虎のように獰猛である(タイガー)、健康維持のために一日に酢を1L飲む(ス)、平日はマスクを着用し生活する(マスク)。ひょっとして丸山選手、タイガースマスクじゃないかと。IMGP世界ヘビー級王座の第6代王者がタイガースマスクなんです。『プロレスキャノンボール2009』でチャンピオンになっているんです。ベルトをずっと持っていてくれたそうです。いい加減、取り返さなきゃいけない。スーパー・ササダンゴ・マシンの語源は『坂井の』『青春の』『燃えかす』。それを踏まえ本日の作戦です。空気を読んだ丸山さんがIMGP世界ヘビー級のベルトを持参して、タイガースさんが王座を返上したことにしてくれます。そして空気を読んだ鶴見亜門GMがこの試合をIMGP世界ヘビー級タイトルマッチにしてくれます。厳かな雰囲気の中、タイトルマッチが始まります。ワタクシ、ちょっと感動的な場面を演出して丸山選手の涙を誘います。これで涙を拭いてくださいと紙おむつを渡します。今、私が着用している紙おむつは5回吸収、長時間安心タイプ。ワタクシ、起床してからずっと着用してもう5回終わっています。丸山選手は涙を隠すためにマスクをかぶってしまうのです。丸山選手を感動的なシーンで泣かして、私が『これで涙を』とこのおむつを渡します。どうせかぶっちゃいます。マスクマンの悲しい性です。そして私がオムツかぶせ式リーマンショックを決めて確実に勝ちます」。

      丸山はIMGPヘビー級のベルトを手にリングイン。ことの説明はすべて亜門GMに丸投げした形でこの試合はIMGPヘビー級王座決定戦としておこなわれることに。ロックアップから切り返しあいを3度見せた両者に松井レフェリーは「4回やるなよ」と注意。ササダンゴ「今の丸山敦とササダンゴ・マシンの実力は五分と五分。このまま試合をやっても時間だけが過ぎていく。お互いの体力もなくなる。すでになくなる」丸山「確かに」ササダンゴ「もしこのままリングで試合を続けたら…」丸山「闘うしか方法はないだろ!」ササダンゴ「場外で」丸山「なんで?」ササダンゴ「大日本プロレスとかでも場外出ているし、みんなの目も覚める。20秒だけやらせてもらっていいですか?」こうして2人は場外へと移動。すると丸山は北側ステージ席の女性を発見。「いい女じゃねえか」とナンパするが、ササダンゴがアタックして救出。すると丸山は木槌を手に「女、俺に恥かかせやがって!」と女性に襲い掛かるが、ササダンゴが盾になる。丸山「オマエ、どうして…」ササダンゴ「この女性の笑顔を守りたかっただけです」するとササダンゴはなぜこの女性の笑顔を守りたかったのかのプレゼンを始める。この女性の名前が昌子さんで、実は入江茂弘の母親だったことが明かされる。LINEでもらったという息子へのメッセージは「もっとプロ意識を高め、お客様にいい試合を見せること」「お客様に丁寧な対応をすること」「日々の練習に励み、体のケアを怠らず、ケガをしない、させないプロレスラーになってほしい」「アホは治らんから、そのままでいいから」というもの。これを聞いた丸山はリング上で号泣。ササダンゴが紙おむつを渡したが、それを受け取った丸山は「実はそのお母さんに会わせたい人がいます」と呼びこむ。花道に現れたのは入江だった。丸山「アナタや兄弟、とくにお兄さんを目の前にすると何もしゃべれなくなってしまうそうです。でも今日はアナタに茂弘クンがどうしても伝えたいことがある。でも口下手だから今日はお手紙を書いてきました。入江クン、読んでもらおうか!」入江「お母さんへ。お母さん。お元気ですか。夕べ杉のこずえに、あかるく光る星ひとつ。話は変わりますが、バイ・ザ・ウェイ、お母さん、最近よく『結婚しろ』と言いますが、残念ながら僕にとって一番大切な女性はお母さん、あなたです。お母さん、覚えていますか。初めて僕をデルフィンアリーナに連れて行ってくれたことを。あの日があったから、(涙)僕は今プロレスを続けることができています。お母さん、今日のメインイベント、必ず勝って彰人の首をお母さんにプレゼントしたいと思います」この手紙に母は涙。入江は手紙を渡して抱擁をかわす。リング上で丸山がササダンゴのマスクをめくると号泣していた。丸山が「ほらこれで拭いて」と紙おむつを渡すと、マスクマンの悲しい性で被ってしまったササダンゴ。自身のあれで思い切りダメージをもらうと、バズソーキックでフォール負け。丸山が第7代IMGP世界ヘビー級王者となった。

      第5試合は高木三四郎&大鷲透&平田一喜vsツバサ&ビリーケン・キッド&HAYATAの6人タッグマッチ。この試合は双方が要望したルチャ・リブレ・ルールでおこなわれることに。T2ひーはツバサ組のルチャ殺法におっかなビックリ。平田が捕まってしまう展開。ビリーは平田がジャベにギブアップしそうになると「まだ早いだろ!」と技を解いてしまう。平田はツバサにランニング・フォアアームを決めてようやく逆転。大鷲が一気呵成の攻め。ツバサとビリーをまとめてリング下に落とすと、平田をショルダースルーしてリング下に2人にプランチャを浴びせる。高木のドラゴンリングインはHAYATAに迎撃されてムーンサルト・プレスを浴びてしまう。コーナーに登るHAYATAに高木が側転からクロスチョップ。ぶっこ抜き雪崩式ブレーンバスターを決めたがカウント2。スピコリドライバーを決めようとすると平田がタッチを要求。しかし替わった平田があっさりやられてしまって動かなくなってしまう。すると誰がHIRATA GO!サングラスを掛けるかで高木、大鷲、ビリー、HAYATA、ツバサの順に挙手。場内の「マツイ」コールに押されて松井レフェリーがしぶしぶ手を挙げると「どうぞどうぞ」のダチョウ倶楽部方式。松井レフェリーがサングラスを掛けてあの曲が鳴り響くも、平田が手刀を頸動脈に打ち込んでダウンさせてしまう。「あんたはレフェリーのクセに人気ありすぎ!」と難癖をつけた平田がサングラスを装着。あの曲に乗ってダンスしていると、そこへサングラスを装着したビリーも入ってくる。敵味方関係なく2人でバッタバッタなぎ倒すと、ダンスを繰り広げハイタッチ。ビリーが平田をコーナーに登るように促して、自身は肩車をするとそのままベルティゴを決めて勝利した。

      第6試合はアントーニオ本多vsマグニチュード岸和田のスペシャルシングルマッチ。岸和田のヘッドシザースに倒立で抜け出すアントン。岸和田も倒立を軽くしてみせる。岸和田のヘッドロックに捕まったアントンは何とか腕を取って抜け出す。すると岸和田はレッグロックに切り返していく。アントンはロープエスケープ。フィンガーロックの攻防では岸和田に押されたアントンだが、何とか押し返していく。それでも岸和田がダブルリスト・アームサルトでぶん投げると、アントンは場外エスケープ。岸和田は戻ってきたアントンにガットショット連打。リング下に落とすとイスを手にしてフルスイング。さらに「コイツの脚、ヘシ折るぞ」と脚を鉄柱に打ち付け、さらにイスをフルスイング。リングに戻すと岸和田はレッグロック。アントンは懸命にロープに手を伸ばす。立ち上がったアントンに岸和田は低空ドロップキックを見舞って、さらに足4の字でギブアップを迫った。10分経過、アントンが必死にロープエスケープすると串刺し攻撃をかわしてナックルパンチ。バイオニックエルボーは決められなかったが、首固めで慌てさせるとショルダーネックブリーカー。岸和田はコブラツイストを決めるもアントンはロープを掴む。岸和田のムーンサルト・プレスからラストライド狙い。アントンはこれをリバースショルダー。ナックルパンチからバイオニックエルボーをヒットさせたが、続くダイビング・フィストドロップは剣山で返されてしまう。アントンのナックルパンチに岸和田はラリアットでネジ伏せるとダイビング・ボディープレス。カウント2で返されるとジャーマンでぶん投げて勝利した。

      第7試合は飯伏幸太vsくいしんぼう仮面vs菊タローのスペシャル3WAYマッチ。3WAYなのに菊タローとくいしんぼうはさっそく結託。ゴングと同時に2人して向かっていくが両腕ラリアットでダブルフォールであっさり負け。菊タローとくいしんぼうはやりきったかのように抱擁しあい、飯伏の腕を掲げて3人で引き揚げようとする。松井レフェリーは「クォォラッツ!」と激怒。先に引き揚げた飯伏にビンタしてリングに戻した。菊タローが松井レフェリーの過去を暴露せんとすると、松井レフェリーが叩く。「試合をやれ」という松井レフェリーに菊タローは「もう一試合分、(ギャラを)出せ」とお高く出る。松井レフェリーは「5000円」と提示。菊タローは「5000円!? ありやな」と応じて再試合へ。2人して向かっていくが、やっぱり飯伏が両腕ラリアット。このカバーは松井レフェリーが飯伏を蹴倒して試合を終わらせない。菊タローが前転してポーズ。続いてくいしんぼうも前転してポーズ。「イブシ」コールも起こるが無反応の飯伏に菊タローは「やれや!」と突っ込む。菊くいで前転してポーズ。菊タローが松井レフェリーを投げると、松井レフェリーも前転してポーズ。飯伏は前転宙返りしてポーズ。3人で抱擁をかわそうとするも、飯伏だけが攻撃されてしまう。くいしんぼうが全員をアームホイップで投げて欽ちゃんジャンプは自身のみ。再びトライするもやっぱり自身のみで怒ったくいしんぼうが全員にグーパンチ。首を掻っ切るとコーナーに登って、まったく違う方向にダイブして5分経過。菊タローが飯伏に結託したと見せかけて丸め込み、怒った飯伏をくいしんぼうが丸め込むムーブを延々と繰り返す。飯伏はバック宙キックで菊タローとくいしんぼうを場外に出すとバミューダ・トライアングルと思わせておいて、くいしんぼうばりにあらぬ方向へダイブして自爆。菊タローの注文の多いブレーンバスターを飯伏が投げ返すもくいしんぼうがカット。菊タローが松井レフェリーの視線を逸らせてくいしんぼうにバック急所蹴り。くいしんぼうも菊タローにバック急所蹴りを見舞うと、菊タローは飯伏にバック急所蹴り。飯伏は松井レフェリーにバック急所蹴りを見舞い、4人で前かがみになってしまう。菊タローと飯伏は弱々しいチョップの打ち合い。松井レフェリーがくいしんぼうと近況を話し合っている隙に、菊タローは自身のマスクを脱いで飯伏にパス。菊タローはマスク剥ぎでの反則を主張するも、松井レフェリーは「変わらへんやろ!」と認めず、飯伏は菊タローに前蹴りを見舞うとマスクを奪ってそれを装着。くいしんぼうと一通りお約束のムーブを決めたあとで右ストレート。詰め寄る菊タローにも右ストレートを決めると2人を並べてダイビング・ボディープレスで勝利した。

      セミファイナルはKUDO&坂口征夫vsHARASHIMA&ヤス・ウラノのスペシャルタッグマッチ。ヤスがローンバトルを抜け出してHARASHIMAとのクイックタッチでボディースラムを決めていく。ヤスが逆片エビを決めるとHARASHIMAが松井レフェリーの目を盗んでストンピングを落としていく。替わったHARASHIMAのサイドバスターはカウント2。HARASHIMAの逆片エビはKUDOがロープに手を伸ばす。KUDOはキチンシンクからのミドルキックでやり返すと、替わった坂口がジャンピング・ミドルで続く。バックドロップをカウント2で返されるとスリーパーへ。HARASHIMAがコーナーに潰してヤスが串刺しドロップキックで続く。ハーフダウンの坂口にスライディングキックを決めるとヘッドロックへ。ヤスはギブアップを奪えないと丸め込みにスイッチするがフォールは奪えない。続くHARASHIMAのフットスタンプはカウント2。坂口はミドルキックのラリーに持ち込むとHARASHIMAがジョン・ウーでフッ飛ばしてコーナーに乗せると雪崩式ブレーンバスター。このカバーはKUDOがカット。ヤスがDDTで続く。坂口はヤスにコブラクラッチ。スイッチしたKUDOはヤスに8×4からダイビング・ダブルニーアタック。ヤスは松井レフェリーを盾にしてKUDOを慌てさせると、すかさず延髄斬り。KUDOの蹴り脚をキャッチしてドラゴンスクリューで回していく。HARASHIMAのスワンダイブ式ボディープレスのアシストからヤスがKUDOにツームストーン・パイル。これは坂口がカット。HARASHIMAが坂口を蹴散らすとHARASHIMAが串刺し攻撃。続くヤスの雪崩式をKUDOがキャッチ。坂口のカットでHARASHIMAがリングとステージの隙間にはまってしまうアクシデント。その間にKUDOがセットしたヤスに坂口が串刺しランニング・ニーリフト。KUDOが地獄の断頭台。続くヤスへのバックスピンキックはHARASHIMAがカット。そのHARASHIMAをKUDOと坂口のサンドイッチPKで蹴散らすと孤立したヤスにKUDOがダイビング・ダブルニードロップを投下して勝利。試合後は酒呑童子の酒盛りとなったが、坂口が先に引き揚げてしまった。

      メインイベントは彰人&竹下幸之介vs入江茂弘&樋口和貞のスペシャルタッグマッチ。樋口は新テーマ曲でリングイン。その後は竹下、入江、彰人と個別に入場する。入江はヒジのサポーターを忘れてしまう失態を犯すが、気を取り直して試合スタート。竹下と樋口は激しいショルダーアタックの打ち合い。これに勝ったのは樋口。入江に替わるとスリーパーで絞っていく。竹下が入江を自陣コーナーに押し込んで彰人とスイッチ。入江は彰人に鋭いエルボー。高速ボディースラムからのカバーはカウント2。樋口が出てくるとダブルのショルダーアタックでなぎ倒す。樋口も高々抱えてボディースラムで落とすが、このカバーは竹下がカット。彰人が逆水平で樋口に向かっていく。樋口も逆水平でやり返してラリー。彰人がダウンすると替わった入江が押さえ込むがカウント2。彰人は入江を投げてみせると竹下とタッチ。竹下がエルボーで続くもカウント2。竹下のキャメルクラッチを入江が背負ってキャンバスに倒れ込む。しかしタッチは竹下が阻止。ウォール・オブ・タケシタをなんとかエスケープした入江。彰人のサソリ固めを口に手を突っ込んで回避せんとしたが、逆に投げられてしまう。竹下のバックドロップはカウント2。入江はショルダーアタックで竹下の動きを止めたが、逆にブレーンバスターで投げられてしまう。コーナーに登った竹下を入江が追いかけるも突き放されてしまう。それでも諦めない入江は雪崩式ブレーンバスターで投げてようやくピンチを抜け出す。替わった樋口が一気呵成の攻め。ダブルのブレーンバスターも一人で投げ返してしまう。串刺しラリアットからハーフダウンの竹下へ逆水平。監獄固め+アイアンクローで攻める樋口。これはロープエスケープ。カナディアン・バックブリーカー狙いは竹下がリバースショルダー。樋口の逆水平に竹下がドロップキックでやり返すと、彰人が俵返しで続く。樋口もオクラホマスタンピードで逆転するとカナディアンバックブリーカー狙い。彰人がこれをキャンバスへのダブルニークラッシャーで切り返す。さらに両脚を抱えてのドラゴンスクリューで足殺しに出る。逆水平の打ち合いから彰人がその腕を取って脚を蹴って動きを止めると、キャンバスへのニークラッシャーから足4の字につなぐ。樋口はロープを掴む。樋口は彰人をコーナーにぶつける。入江が出てきてブレーンバスター。テディベアにつなぐもカウント2。彰人はキャンバスへのニークラッシャーでやり返すが、入江は彰人の口に手を突っ込んで動きを封じてブラックホールスラム。フライング・ソーセージにつなぐも竹下がカット。彰人は連結式のドラゴンスクリューでやり返して竹下がダイビング・ボディーアタックで続く。樋口にジャベリンキックから串刺しビッグブーツ、さらにブルーサンダーでつなぐがカウント2。ジャーマンを回避した樋口が逆水平。入江も竹下に向かっていく。今度は入江と竹下、樋口と彰人がやり合い、今度は味方同士の入江と樋口、竹下と彰人が激しくやりあう。竹下が樋口にドラゴンスープレックス。入江が竹下に交通事故タックル。彰人が入江にエクスプロイダー。樋口が竹下にドロップキックを見舞って4者ダウン。竹下がラリアットからノド輪式シットダウン・パワーボム。変形のカナディアン・バックブリーカーで担ぐが彰人が低空ドロップキックでカット。竹下が樋口をラリアットで黙らせて最後はジャーマンでぶん投げて勝利した。

      試合後、竹下がマイクを松井レフェリーに振る。松井「21時30分、撤収! ドキドキしてますけど、どうでしたか!? 僕もすごく楽しかったです。みなさんも楽しんでいただけたのかなと思います。竹下、彰人、入江、樋口、石井、高尾、遠藤、DNA勢、ついでに平田! 本当に有能な人間が揃っています。DDTの今後は本当に安泰だと思います。これからもDDTをともに作っていきましょう。ありがとうございました!」竹下「11月には府立第一があるんで、僕らが…いや、僕がメインに立てるよう精いっぱい頑張ります。今日はありがとうございました!」

      【試合後のコメント】
      彰人 勝ったね。
      竹下 (樋口は)メチャクチャ強いですよ。でも僕は樋口選手を下だと思ってないので。
      彰人 下じゃないね。樋口選手にフォールを取られた先輩レスラーは「強いけど、俺の方が上だ」という気持ちが絶対あると思うんですよ。でも怪物・化け物を相手にするというので研究してきたので。自分より上の人と闘うつもりできたので。だから勝てました。キャリアは僕の方がちょっとだけ上なんで。その経験の差が出たんじゃないかと思います。
      彰人 シングルをやりたくなりましたね。強ければ強いほど倒しにいくのが楽しみだし、狩りがいがあるというか。今まで食らったことのない技を食らって思うところもあるだろうし、何回でもこのメンバーでシングルでもタッグでもやっていきたいですね。

      樋口 2人ともすごい強いですね。
      入江 まだ僕が前回のことを根に持っていて、組みたくないからちょっと試合中に…。
      樋口 いや、こっちも熱くなってしまって…。すいません。
      入江 絶対倒すから。
      樋口 自分もいつでもやります。何回でもやるんでよろしくお願いします。
      入江 こちらこそ。

      ――入江選手は大変な一日となったが。
      入江 本当ですね。手紙とか書いていたら準備にバタバタしちゃって、エルボーサポーターを忘れるという。僕が普段つけているのは、それだけの勢いで打ち込むので、自分のヒジを守るためにつけている。ちょっと痛むので、手紙を書いてもサポーターを忘れないように気を付けたい。
      樋口 DDTはまだまだ底が知れない。自分の力が通用しているなと思ったんですけど、まだまだ修行が足りないと思います。もっともっと努力して次は今日取られた竹下さんから勝てるように、彰人さんに負けないように頑張りたいと思います。

    この記事をシェアする