11日、埼玉・春日部ふれあいキューブにて「さいたまースラム vol.3」がおこなわれた。16時55分を回って第0試合の中津良太vs岩崎孝樹のシングルマッチがスタート。ロックアップからスタートすると岩崎がレッグロック。中津もヘッドロックで切り返してハンマーロックで捕獲する。岩崎が抜け出してヘッドロックを決めると、ロープに飛ばされるもショルダーアタックで返していく。エルボーの打ち合いから岩崎がミドルキックを決めてペースを握らせない。ピンチの中津は串刺し攻撃を迎撃するとミドルキックから腕十字を狙うもロープに逃げられる。岩崎もバックドロップでやり返そうとするが、中津が体を入れ替えて潰すと再び腕十字狙い。これも岩崎は決めさせない。ミドルキックの打ち合いから岩崎が中津をチョークスラムでキャンバスに叩きつけ、ダブルアーム・スープレックスを狙う。中津が丸め込みで切り返し、ようやく腕十字を決めて勝負あり。
亜門GMが中津と前説を始めようとするが、伊橋が本部席で自身の曲をかけるように指示を出してから花道を闊歩。「鶴見、またこの選手権試合、組んでねえじゃねえかよ!」と怒り心頭の伊橋は「みんな俺のダークマッチ卒業を見に来ているんだよ。今すぐダークマッチを組め」と要求。亜門GMは「そのパターンな。後楽園でも勝った樋口とやったことあったな。中津いけるな?」と中津に用意させると、中津も「楽勝です」と臨戦態勢だったが、伊橋は「そっちじゃねえよ。こっちだよ」と岩崎を指名。「ホント、だせえな」と亜門GMに言われてもどこ吹く風の伊橋。岩崎が「伊橋さんなら大丈夫です」と応じたため、急きょキング・オブ・ダーク戦が組まれることに。
こうして始まった伊橋剛太vs岩崎孝樹のキング・オブ・ダーク選手権試合(第3代王者の伊橋は2度目の防衛戦)。伊橋がベルトを放り投げ、気を取られた岩崎を奇襲してゴング。腕十字を決めるがこれはニアロープ。岩崎はミドルキックから丸め込むも、これは切り返されてしまう。なんとかクリアするもレッグラリアット、ジャンピング・ボディープレスの猛攻を浴びた岩崎だったが、ムーンサルト・プレスをかわして自爆させると丸め込んでフォール勝ち。試合後、亜門GMは伊橋に「両国が見えてきたな。オマエには次の後楽園で試合組んでやるから。相手も用意してあるから」と告げて前説へ。
亜門GMによって改めて中津が呼び込まれ、岩崎との3人で前説がスタート。スクリーンにて3月21日のインフォマーシャルマッチで勝利し、『テレ玉くんのうた』のダンス映像出演権を獲得したアントーニオ本多と竹下幸之介の完成されたコマーシャル映像が流された。こちらは8月からテレ玉でオンエアされる。マイクを託された中津が噛み倒しながら「DDT埼玉大会、スタート!」とオープニングコール。
第1試合はアントーニオ本多&松永智充vs赤井沙希&大石真翔のタッグマッチ。アントン組が入場するとスクリーンでバックステージの映像が流される。大石「ディーノのテンション、ヤバくなかった」するとディーノの唸り声が聞こえてくる。大石「対戦相手がかわいそう」赤井「かかわりたくな~い」2人が去ると体育座りして震える梅田の姿が。試合が始まるとアントンは赤井のいい匂いに動きが止まってしまい、替わった大石にもナックルパンチを落とされてしまう。このカバーをカウント2で返すアントン。再び出てきた赤井には「いい匂いがする!」さらには監獄固めを決められて「痛っ…かわいい」と赤井の女子力に翻弄されっぱなし。アントンは大石になんとかランニング・エルボーを決めて松永とスイッチ。大石にリバースショルダーを決めた松永がカウンターラリアットからカバー。これはカウント2。「リング上は男も女も関係ない!」と赤井を要求した松永。大石とスイッチして出てくるとグラビアポーズを決めるが、赤井のビッグブーツで一蹴される。替わったアントンも赤井とのグラビアポーズ合戦に持ち込む。アントンに乳首を出されてダウンしたかと思われた赤井だが、なんと女豹のポーズ。これでダウンしたアントンに赤井がネックブリーカー・ドロップ。続く赤井のダイビング・ボディーアタックはアントンにかわされて大石に誤爆。松永が赤井をリング下に出して、アントンとのダブルのナックルパンチからバイオニックエルボー。アントンがダイビング・フィストドロップを投下して3カウント。
第2試合は飯伏幸太&佐々木大輔&宮武俊vs高木三四郎&大鷲透&平田一喜の6人タッグマッチ。平田があの曲で入場するも、勝手に試合が始まってしまう。さらに全員に攻撃されると平田は「オマエら、味方だろ!」と足踏み。すると他の5人がジャンプするダチョウ倶楽部方式。場外戦に雪崩れ込むと飯伏はイントレからのムーンサルト・アタックを決めてみせた。リングに戻ると飯伏が平田にキャメルクラッチを決めながら鼻と口を塞いでしまう。ぐったりした平田は飯伏の心臓マッサージで蘇生。ローンバトルを強いられた平田は飯伏にランニング・フォアアームを決めてようやくピンチを脱出。大鷲が一気呵成の攻め。飯伏はノド輪を着地してミドルキックからムーンサルト・ムーンサルト。これはカウント2。大鷲もビッグブーツでやり返して高木とスイッチ。高木のドラゴンリングインは飯伏のガットショットで返されてしまう。それでも高木は佐々木と宮武をまとめてバックフリップで落とすと、佐々木にスピコリドライバーを狙う。するとコーナーの平田がしゃしゃり出てタッチを要求。仕方なくタッチした高木だが佐々木のドロップキックで早々にダウンすると佐々木のケブラドーラ・コンヒーロ+飯伏のスワンダイブ式フットスタンプ、さらに宮武のハートアタックでグッタリしてしまう。「コイツがサングラスを掛けないと成立しない」と嘆く高木と大鷲。誰が先陣を切ってサングラスを掛けるで大鷲が挙手すると、それを制して高木、宮武、佐々木と挙手。最後に飯伏が手を挙げると「どうぞ、どうぞ」とダチョウ倶楽部方式で決定。飯伏がサングラスを掛けるとあの曲が鳴り出すが、平田が手刀で頸動脈を叩いて黙らせると自身がサングラスを装着。あの曲が鳴り出すも、今度は宮武が平田を羽交い絞めにして薬と称する緑の液体を飲ませ、自身も飲むとパワーアップ。サングラスを装着して、あの曲でダンスすると平田もリングインして2人でランニングマンのダンスバトル。敵味方関係なく、バッタバッタとなぎ倒すと2人はバックスライドの掛け合うが、互いに両肩がついてしまってダブルフォールで終了。
第3試合はHARASHIMAvs福田洋のシングルマッチ。福田が入場するとスクリーンでバックステージの映像が流される。福田戦に向けて意気込みを語ったHARASHIMAが震える梅田を発見。「ディーノさんと闘うんですけど、ホモの人とやるのが初めてで…」と怯える梅田にHARASHIMAは「最初の頃はすごい嫌だったけど、慣れちゃえば大丈夫さ。あのチューも舌を入れてきて唾液とかが本当に気持ち悪いんだけど、慣れちゃえば大丈夫さ。あと股間を触ってサイズを測るんだけど、梅ちゃんなら合格点をもらえるから大丈夫さ。普段でやっていることを大丈夫だから、頑張って」とアドバイスにならないアドバイスを送って、その場を後にした。マイクを取った福田がHARASHIMAに好きな歌手を聞くと、HARASHIMAは「歌とか聞かないけど加山雄三は好きだよ」と答える。福田が木曽レフェリーに試合を始めるように促してスタート。試合は序盤からHARASHIMAが圧倒。HARASHIMAがスリーパーを決めるとセコンドのアントンが加山雄三の『君といつまでも』を唄い出す。それに呼応したHARASHIMAに福田が背後から攻撃。福田がダイビング・ダブルスレッジハンマーを投下するもカウント2。向かってきた福田にHARASHIMAが延髄斬り。蒼魔刀狙いのHARASHIMAにアントンが加山雄三の『海・その愛』を唄い出す。今度は福田も加わると最後はHARASHIMAも入って3人で熱唱。唄い終えると福田がアントンにハイタッチ。続くHARASHIMAにはガットショットを見舞ってアントンと攻撃を仕掛けるが、HARASHIMAが福田をアントンにぶつけて排除すると福田にハイキックから蒼魔刀を決めて勝利した。
第4試合は「MIKAMI DDTファイナルロード」彰人&ヤス・ウラノvsMIKAMI&勝俣瞬馬のタッグマッチ。勝俣がローンバトルを強いられる展開。なんとかヤスにドロップキックを決めてようやくMIKAMIとタッチ。MIKAMIはスワンダイブ式ダブルスレッジハンマー。続いてムーンサルト・アタックで一気に森り返す。ヤスもサイドバスターで叩きつけて彰人とスイッチ。彰人が俵返しで投げて串刺し攻撃を狙う。スク~ルボ~イを狙うMIKAMIを彰人が押し潰すがカウント2。替わった勝俣が彰人にミッキーブーメランを狙うが、彰人に脚をキャッチされるやアンクルホールドを決められる。これをロープに逃げても合体のフェースバスターを食らって青色吐息。するとMIKAMIがヤスにコルバタを決めてアシスト。勝俣が彰人にXファクターでやり返し、彰人にミッキーブーメラン。同時にMIKAMIがヤスにミッキーブーメランの競演。カサドーラを狙う勝俣を彰人がキャッチしてキャンバスへのダブルのニークラッシャーからサソリ固めを決めてフォール勝ち。
休憩明け、鶴見亜門GMと彰人がリングに上がってDDT EXTREME級選手権次期挑戦者に関する討論会がおこなわれた。亜門GMが「次期挑戦者に名乗りを挙げた5名、出てきてください」と呼びかけたが、登場したのは福田、平田、アントン、伊橋、大石、ヤスの6名。亜門GMは伊橋を見つけると「オマエはダークにしか出れないからEXTREMEには挑戦できない」と告げるが、伊橋は「このキング・オブ・ダークとのダブルタイトルでやればいい」と提案。ルールを聞かれると「お料理デスマッチ。うまい料理を作ったほうが勝ちだ!」と言った伊橋が亜門GMの指示でDNA勢によってつまみ出されてしまうと、矛先はヤスに向けられる。
亜門「オマエ、前回の後楽園で何しでかしたかわかってんのか!? DDTの至宝、KO-D無差別級のベルトをガンプロに流出させてんだよ! KO-D無差別級の歴代王者の中に、誰の名前を刻んだんだ!? 大家健だぞ! 大家健! 大家健! オーーカケーーーンッ!」と激高し、リング上なのでバンダナを取るよう指示。拒否するヤスにさらに激怒した亜門GMは「取れよーーーーっ!」と自身のアフロをヤスに投げつける暴挙。亜門GMはヤスに「KO-D無差別級のベルトを大家健に流出させて、すいませんでした」と謝罪させたが、それでもご立腹の様子で「ペナルティだな。次回の後楽園大会でキング・オブ・ダークに挑戦してもらう」と厳命。伊橋相手とあって余裕の表情を覗かせたヤスに、怒り心頭の亜門GMは「特別ルールだ。オマエは通常通り3カウントを取らないと勝ちにならない。でも伊橋は1カウント取った時点で勝利だ。はい決定!」と言うと、嫌がるヤスはDNA勢によってつまみ出されてしまった。
続いて残った4人がEXTREME級ベルト挑戦への思い、挑戦した際のルールを述べた。福田「ワタシはアメリカ人なので、アメリカ人として初めてのEXtREMEチャンピオンになりたい。特別ルールですけど、アメリカと言えば昭和歌謡。昭和歌謡デスマッチで」平田「なんで自分が挑戦しないのかわからないぐらい熱い思いがあります。ルールはいつもリング上でやっているようなことじゃなくて、そのベルトを懸けてTOKYOダンシングデスマッチだ!」アントン「個人的にこのベルトには縁がある。彰人選手に挑戦して負けてしまったんですけど、彰人選手の防衛ロードを見ていて、彰人選手なりのベルト道をよくつくり上げていて、自分の中にもベルト道というのがあるけど、チャンピオンになった時に志半ばで…。それで話が変わるんですけど、DDTが大きくなってライト層のお客さんも増えていく中で、私みたいな選手が上の方で闘っていくのがちょっとずつ難しくなっていく雰囲気を感じてました。このベルトの欲しい理由は二通りあって、私の思う闘いを突き詰めたいのと。この団体の上の方で闘っていくためには。自分の持っている考えを打ち出せるこのベルトが必要です」大石「アイドルランバージャックですね~。最近、アプガとも絡んでないし。アプガと絡みたい気持ちがあります」彰人は次期挑戦者にアントンを指名。「気持ちを聞いた中で挑戦者として迎えて勝った方が両国に行けてみんながハッピーになれるのはこの中で本多さん。本多さんとやりたい」亜門GMの指示で福田、平田、大石がDNA勢によってつまみ出されると、7・19後楽園での彰人vsアントンのEXTREME級選手権試合がアナウンスされた。
セミファイナルは男色ディーノvs梅田公太のシングルマッチ。ディーノが入場するとスクリーンでバックステージの映像が流される。体育座りで震える梅田をDNA勢が「頑張ろう!」「いつも通りやれば勝てる」と励まし、梅田が「みんなありがとう。俺、頑張るよ!」と立ち直った。その梅田はDNA勢が作る騎馬で登場。試合が始まるとディーノがさっそく股間を狙うと、梅田はミドルキックで距離を作る。ディーノは梅田をカニ挟みで転ばしてグラウンドに持ち込むも、梅田は悲鳴をあげてロープエスケープ。ディーノは男色回転体でケツに手を突っ込むと梅田は悲鳴をあげてエスケープする。ディーノの高速ブレーンバスターからニードロップ。十分タメを作ってからのナイトメアで追い込まれた梅田。コーナーに登ったディーノを見てロープを揺らして転落させると串刺しバックエルボーから串刺しジャンピング低空ドロップキック。しかし、カバーはディーノに股間を握られて阻止されてしまう。ならばとスワンダイブ式ミサイルキックを決めた梅田。ハイキックから襲い掛かる梅田をディーノが男色スープレックスでぶん投げるとリップロック。腕も固められ長時間決まってしまうと、思わずセコンドの樋口がタオルを手にエプロンに上がるが、梅田がなんとか持ちこたえてソバット。ディーノをコーナーへと投げたが、松井レフェリーがディーノのリップロックの餌食に。梅田がハイキックを決めてカバーするも松井レフェリーは放心状態。ディーノはこの隙に梅田へリップロック。松井レフェリーは樋口のダブルチョップで蘇生したが、この間にディーノは男色ドライバーを炸裂させると3カウントが入った。試合後、ディーノは梅田を凌辱せんとしたが、止めに入った勝俣まで半ケツにさせると、今度は中津に襲い掛かるなど大暴れだった。
メインイベントはKO-D6人タッグ選手権試合。第19代王者組の石井慧介&入江茂弘&高尾蒼馬はKUDO&坂口征夫&マサ高梨を相手に3度目の防衛戦。高梨のヘアーホイップに石井が野球チョップでやり返すと、高尾との連係攻撃を決めて入江とスイッチ。入江が重いエルボーで続く。石井が出てきてドロップキックを決める。ドリフの連係に捕まって苦しい展開の高梨。入江の串刺しラリアットに突っ伏したが、このカバーはKUDOと坂口がカット。高梨はショルダーネックブリーカーを決めてKUDOのPKを呼び込んでピンチを脱出。坂口が一気呵成の攻め。入江が「勝負だ!」とエルボーを打ち込むと、坂口はミドルキックでやり返す。このラリーが続くと坂口がジャンピング・ミドルで蹴り倒してスリーパーで捕獲。入江は坂口の口に手を突っ込んで回避するとブラックホールスラム。坂口は替わった石井にドロップキック。KUDOとタッチをかわすと、KUDOは延髄斬り。8×4からダイビング・ダブルニーアタックを狙う。石井はドロップキックで迎撃。替わった高尾が酒呑童子の連係に捕まるが、バッククラッカーを決めると石井がニードロップでアシスト。高梨も石井と高尾をまとめて丸め込み、KUDO&坂口のPKを呼び込む。高梨が高尾にタカタニックを狙うがかわされてしまう。高尾のジントニックを十字架固めで切り返した高梨。坂口がPKで攻めたて串刺しランニング・ニーリフトを狙ったが高尾が寸前で回避して石井とダブルのキックを発射。高尾が顔面トラースキックを放って入江とスイッチ。入江はブレーンバスター・ホイップ。坂口のスリーパーを倒れ込んで潰す。坂口もすぐさまスリーパーで組みついたが、今度は入江がファイアーサンダーで切り返して後頭部へのラリアット。カウント2で返す坂口にすぐさまエルボーバットをブチ込み、力づくで押さえ込んで勝利した。
試合後、KUDOがマイクを取る。「また負けてんのか。俺は最高の状態のアンタと両国で最高の兄弟喧嘩がしたんだよ。高梨、帰ろう」坂口を介抱しなければならないため、高梨が動けないでいると、KUDOはさっさと引き揚げてしまった。今度は入江がマイクを取る。「防衛しましたー! 石井さんと高尾クン、3人で防衛しました。KUDOさんと坂口さん、両国のメインイベンターがいる3人組に勝ちました。DDTで一番強い3人組は僕たちです。この強い僕たちがずっとベルトを持って両国まで突っ走っていきます。変な感じになってますが、ありがとうございました! 僕たちがDDTで一番強い3人組だ。チームドリフだー! プロレスは絶対に裏切らない! 最後までタチムカウ!」入江のテーマ曲が流れる中、ドリフが引き揚げる。すると坂口がリングに上がってマイクを取る。「GM、2回もいわされといて、こんなこと言う理由はないですけど、納得できないですよ。これじゃあ、兄貴の待っている両国のテッペン、俺が対面に立つ資格がないです。アイツと白黒ハッキリさせるため、サシでやらせてください。じゃないと俺は両国のテッペンに上がる資格はない。辞退します」ザワつく場内。亜門「辞退とか、両国のメインはKUDOvs坂口で決定事項なんで変えられないです」坂口「俺の気持ちわかってくださいよ。男として」坂口が頭を下げると亜門GMは「頭を上げてください」とうろたえる。ここで入江がリングに飛び込んできて「GM! 坂口さんがこんな頭を下げているのに! なんで言うことを聞いてあげないんですか! 大人が頭を下げているんですよ! 僕からもお願いします!」入江も頭を下げた。亜門「わかりましたよ。両国のメインはKUDOvs坂口で決定なんで変更は会社として認められませんけど、2人がそう言うなら次の後楽園で組みますよ」坂口「入江選手、ありがとう。ただ首はきっちり獲らせてもらうから」入江「試合は決まったけど僕は負ける気は一切しないので。勝負だ!」入江が握手を求めると、坂口は応じることなく一礼して引き揚げた。
なお、エンドアナウンスで彰人がEXTREME級選手権試合のルールを発表。「ロープを全部外して試合をします。通常のプロレスルールにプラスして場外に落ちたら即敗北のフォール・イントゥ・ザ・ヘルマッチでおこないます!」
【試合後のコメント】
※KUDOと坂口はこの日も別々にコメント。
坂口 リング上で言った通り、次はサシで試合して白黒ハッキリさせる。今の自分ははっきり言って両国のメインに立つ資格はない。だから万が一、次の入江戦で負けるようなことがあれば、両国のテッペンは入江選手に譲ります。
高梨 いや…。
坂口 それぐらいの覚悟でいかないと、今の兄貴の前に立つ資格はない。必ずいわせて、兄貴の前に立ってやります。
高梨 こんなアクシデントで俺たちが止まると思うなよ。坂口はもっと強くなって入江を越えて兄貴の前に立つからな! 両国のテッペンでの酒呑対決は決まってんだ! 何も変わらない。そのままだ!
高梨 兄貴、わかるけどあんなこと言わなくてもいいじゃん。
KUDO トーナメントで勢いをつけたほうが両国では優位だし、そういう経験があるし。でも今の勢いを失った坂口さんじゃあ相手にならない。俺は両国までもそうだし、両国もそうだし、両国からも勝ち続けます。
高梨 今のは兄貴の坂口への叱咤激励ってやつだ! 必ず坂口はもっともっと強くなって坂口の前に立つからな。もちろん兄貴ももっともっと強くなって最高の兄弟喧嘩を見せてやるからな。楽しみにしてろ!
石井 これで酒呑とは4勝2敗。それも嬉しいし、強い相手に防衛できたので充実感がある。
高尾 ずっと防衛していきたいです。
入江 今KO-Dの無差別級を持っているKUDOさん、KING OF DDT 2015を優勝した坂口さんがいる3人組にチームドリフが勝った。ということは最強なのは僕たち。強い2人がいるのに3人になったらもっと強くなる。1+…なんだっけ。
石井 1+1+1が8ぐらいになった。
入江 そういうことです。次の後楽園で坂口さんとシングルをやるけど、僕は勝負なので負ける気はまったくないです。いろいろ言っているみたいですけど、関係ないですね。
――坂口選手はどういう選手?
入江 来たらムキになる絶対に負けたくない相手ですね。人間としても素晴らしいんですけど、絶対に負けたくないです。
――これでKO-D6人タッグを両国で防衛戦をやりたいのでは?
入江 3人で一番強いのは僕たち。両国はどうなるかわかんないけど、ベルトを持って上がりたい。
石井 一番強いのは自分たちなので、ベルトを持ったまま両国にいきたい。
高尾 両国にベルトを持っていきます。
アントン EXTREMEのベルトは非常にリスクが高い、追い込まれる。彰人クンはそのリスキーな闘いを見事にやっていっている。追い込まれたくない、楽していきたい気持ちもあるけど、追い込まれないとダメになっちゃうので。
――先ほど、王者がルールを発表したが。
アントン 彰人クンの提示したルールを受けるというのが最高の嬉しい。人が出したお題に対してクリアしていかなきゃいけないし、チャンピオンになれたとしたら自分が自分に課したお題。自分を追い込んでクリアしていかなきゃいけないし、そういう意味でも彰人クンが提示したルールはリスクが高いし、期待と不安で胸いっぱいになりながら闘いたいと思います。
彰人 両国前、最後に乗り越えなきゃいけない壁というか、僕が本多さんを指名したわけですけど、すごく好きなんですよ。全然違うプロレスの考え方を持っていて、僕とは違う毛色の選手なんですけど、どんな試合でも自分を持っている。それはすごい憧れていて。自分の信じるプロレスをやっているのは僕も一緒なんですけど、だからこそまたEXTREMEをかけて試合をしたいなと。勝った方が両国にチャンピオンとしていけることになる。両国で対戦したい人がいるので、後楽園で勝ってその人を引っ張りだそうかなと。
――ルールを発表したが。
彰人 フォール・イントゥ・ザ・ヘルマッチ。前々からやりたかったルールで、ここしかないかなと。お互いの考えるプロレスの価値観でぶつかりあえたらなと。