10日、群馬・グリーンドーム前橋サブアリーナにて「Road to Ryogoku 2016 in MAEBASHI~ドラマティック・ドリーム・TONTON~」がおこなわれた。第2試合は平田一喜vsKENSOのシングルマッチ。平田の入場のダンスを潰したKENSO。握手すると見せかけて張り手を見舞うと腰紐でチョーク攻撃。KENSOは場外戦で平田を痛めつける。リングに戻った平田にラリアット。これはカウント2止まり。ファンの平田への声援に「うるさい!」と一喝するKENSO。平田はドロップキックでKENSOを倒すと「格の違いを見せてやる!」とメガネを装着してあの曲で踊り出す。KENSOはこれを張り手で止めるとコーナーポストを外してしまって金具むき出しのコーナーにぶつけていく。張り手で崩れ落ちる平田。それでもブレーンバスターは逆に投げ返してみせるとコルバタを決めてみせる。ミサイルキックを決めた平田にKENSOはラリアット。それでも平田は手刀でKENSOをダウンさせるとメガネを装着してダンス。するとKENSOもメガネを装着し、2人でダンスを繰り広げる。その後、トーキックから向かってくる平田をラリアットでなぎ倒したKENSOが垂直落下式ブレーンバスターを決めて勝利。
試合後、KENSOは亜門GMを呼びつける。KENSO「先週だったかな。ウチの奥さんがトムヤムクンを作ってくれたの。それでスマホでDDTのサイトを見たわけですよ。今度の後楽園、17日ね。高木三四郎と一緒にタッグを組むのはマズイよ」亜門「あぁ…マズイですか」KENSO「奥さんの作ってくれたトムヤムクンを噴き出しちゃったから。僕は高木三四郎を10年以上追いかけてね。ここに来て奥さんの作ってくれたトムヤムクンを前に高木三四郎と組む、おかしいでしょ!? 違いますかーっ!」亜門「すいません。トムヤムクンがどう関係しているかわからないんですけど、確かにKENSOさんは高木三四郎を追いかけて、闘いたくてDDTマットに来て『高木、高木』おっしゃってますけど、それって高木さんのことが好きなんじゃないですか? だってずーっと『高木、高木』って言ってるじゃないですか。これって恋だと思うんですよ。2006年、レッスルEXPO、電流爆破の時に停電になったじゃないですか。電流爆破なのに停電ですよ。爆破しないんですよ、電流流れないし。でもその暗闇の中、2人は闘い続けたわけじゃないですか。その中で絆というか愛が芽生えても過言じゃないと思うんですよ。胸に手を当てて考えてみてもらえませんか? KENSOさん、高木さんのこと好きですよね?」熟慮したKENSOの答えは亜門GMは「バカヤロー!」と亜門GMに張り手を見舞って引き揚げたのだった。
第4試合は遠藤哲哉&岩崎孝樹vs石井慧介&ワンチューロのタッグマッチ。岩崎がローンバトルを強いられる展開。それでもワンチューロにバックブリーカーを決めて、ようやく遠藤とタッチ。遠藤はワンチューロにハンドスプリングニールキックからその場跳びムーンサルト。続くスワンダイブエルボーはカウント2止まり。ワンチューロはアルゼンチンの体勢を抜け出してジャベ。ショルダーネックブリーカーを決めて石井とタッチ。遠藤は石井にスパインバスター。替わった岩崎もニーでやり返すと遠藤との連係で盛り返す。岩崎はバックドロップ、サッカーボールキックでやり返すが、カウント2止まり。石井がワンチューロとの連係から孤立する岩崎にタイガー・スープレックス・ホールドを決めて勝利した。試合後、バックステージのコメントで石井が高尾の世界ジュニア挑戦に待ったをかけ、自分が挑戦すると表明した。
【試合後のコメント】
石井 ドリフ解散してKO-Dトーナメントも1回戦負けして、今は自分をどうにか変えていかないといけない危機感を持っている。そんな中、高尾が世界ジュニアのベルトに挑戦を表明した。待て、と。世界ジュニアへの思い入れは誰よりも俺が強く持っているし、世界ジュニアのベルトを巻くことが俺の夢の一つ。高尾がいくといってそう簡単に認めるわけにはいかないし、黙っていられない。俺は高尾に待ったをかけます。石井慧介が世界ジュニア挑戦を表明します。高尾の挑戦は認めません。俺が挑戦します。
セミファイナルは佐々木大輔&マッド・ポーリーvs入江茂弘&渡瀬瑞基のタッグマッチ。 序盤、なぜか入江が佐々木の呼びかけに応じて渡瀬にトリプルのビッグブーツを見舞うが、佐々木とポーリーに誤爆を繰り返して渡瀬と仲直り。佐々木がドロップキックを決めて場外戦へと雪崩れ込む。リングに戻された渡瀬に佐々木が高速ブレーンバスター。5分経過、ポーリーが渡瀬をコーナー越しに踏みつける。佐々木がドロップキックからカバー。これはカウント2。ポーリーがエルボードロップで襲い掛かる。渡瀬はポーリーのボディープレスをかわすと、延髄斬りを決めて入江とタッチ。入江はポーリーにショルダーアタック。なんとか倒してみせるとブレーンバスターを仕掛ける。ポーリーが踏ん張って投げ返すもこれはカウント2止まり。続く逆片エビ固めは入江がロープに逃げる。ポーリーにバックを取られた入江はブラックホールスラムを決めて渡瀬とタッチ。ポーリーがラリアット。佐々木がキークラッシャーで続く。佐々木のダイビング・エルボーは入江がカット。佐々木が入江をトラースキックで蹴散らす。渡瀬がポーリーのハンマーパンチを食らうも、入江がビーストボンバーでアシスト。渡瀬が直後にバックドロップで投げ切る。佐々木にはミサイルキックから腕決めDDTを決める渡瀬だったが、3カウントならず。佐々木はNOW OR NEVERからクロスフェースで捕らえてギブアップを奪った。試合後、入江は佐々木、ポーリーと握手をかわして引き揚げた。
【試合後のコメント】
入江 武者修行にいくまでの試合が残り1試合になってしまって。今日は僕のプライベートでも仲良くしている、後輩でも一番かわいい渡瀬と組むことができて、渡瀬の熱い気持ちが見れて今日はよかったです。対戦相手、ポーリーは初めてですけど、佐々木さんはずっと裏切られ続け、今日も仲間かと思ったらまた裏切られ。でも最後に「アメリカいくんだってな。頑張れよ」と言ってもらえて、嬉しかったです。次は後楽園。DDTで日本でやる試合で最後ですけど、悔いが残らないようにすべてぶつけて挑みます。
――昨日は高尾選手にシングルで敗れたが?
入江 ずっと組んできてチームドリフとしてやってきて、3人の中で一番負けていたかもしれないけど、一番大事なところで勝っていたのは高尾だと思ってます。チームドリフをやってきて本当に高尾は成長したと感じています。今の高尾なら世界ジュニアを獲れると思います。
メインイベントは竹下幸之介&アントーニオ本多vsHARASHIMA&ヤス・ウラノのタッグマッチ。スマスカがタッチワークで竹下を捕まえる展開。竹下はウラノのバックドロップを切り返して潰すと替わったアントンがナックルパンチ。ウラノがアントンをうまく場外へと落とすと、HARASHIMAは竹下を攻撃していく。リング内に戻るとアントンがローンバトルを強いられる。HARASHIMAのキャメルクラッチにウラノはレフェリーのブラインドを突いて顔面を踏みつける。ウラノがダイビング・フットスタンプ。このカバーは竹下がカット。アントンはナックルでやり返し、突き上げニーでようやく竹下とタッチ。竹下が一気呵成に攻める。ウラノへのブルーサンダーはカウント2。ウラノも低空ドロップキックでやり返すとHARASHIMAがダイビング・カンフーキックから串刺しフロントハイキック。雪崩式ブレーンバスターからさらにブレーンバスターを狙うも、これは竹下が投げてアントンとタッチ。アントンがスパインバスターからダイビング・フィストドロップを投下。HARASHIMAがこれを剣山で迎撃。それでもアントンがHARASHIMAを卍固めに捕らえると、竹下がウラノにコブラツイストを決めてアシスト。ウラノが抜け出してカットに入る。ダブルのバイオニックエルボーはHARASHIMAがハイキックで迎撃。続くラリアットは竹下にかわされてウラノに誤爆。竹下がHARASHIMAにビッグブーツを狙うが、かわされてコーナーにもたれかかるアントンへ誤爆。HARASHIMAが竹下をドロップキックで蹴散らすと、アントンに蒼魔刀を放つ。かわしたアントンが回転足折り固め。これはカウント2。HARASHIMAがハイキック → リバースフランケン → 蒼魔刀のフルコースでアントンを料理した。
試合後、HARASHIMAがマイク。「本日は前橋大会にたくさんのご来場ありがとうございます! すごい久々にメインで勝った気がします。皆さん、暑い夏いかがお過ごしでしょうか。体調は崩してないですか? 暑い夏になりました。前橋、メチャクチャ暑いです。もっと暑くなるでしょう。暑い夏! ビアガーデンとか両国とかあるけど、楽しい夏にしてやるさー!(観客『なんで~!?』)また前橋で試合してやるさー!(観客『なんで~!?』)その時もまた勝ってやるさー!(観客『なんで~!?』)なんでかって? それは鍛えているからだー!」
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