1日、東京・新木場1stRINGにて「アントーニオ本多主催興行~出来ごころ~」がおこなわれた。試合前、鶴見亜門GMに呼び込まれて6・5花やしきでDDTと異種対バン路上ライブプロレスをおこなうBiSのマネジャーの渡辺淳之介氏と福田洋が登場。この路上ライブプロレスに葛西純の参戦が決定したことを告知をしようとすると、高木三四郎と大石真翔が乱入する。「そんなアイドルだかアイドルだかわからねえようなヤツら、俺らはアイドルと認めねえぞ!」と言いながら、高木はなぜかBiSについて詳しかった。
第1試合はヤス・ウラノvs“Mr.Perfect”福田洋のコールマイナーズグローブマッチ。これは公認凶器としてコーナーに設置された炭鉱採掘作業用の鉄板入りグローブの使用が認められるというもの。いきなり2人ともグローブを取りにいこうとするが、揉み合いながら場外に転落。それでもグローブに手を伸ばすが、互いに相手のタイツを引っ張ってケツを出していく。さらに福田がグローブに手を伸ばしたヤスにアトミックドロップを決めると、リングに戻って今度は雪崩式ブレーンバスター。コーナーに登っていく福田にヤスが下から捕まえてパンチ。さらに反対側のコーナーにホイップしてからグローブを取ろうとする。ヤスにしがみついてバックドロップで投げていった福田はナックルパート。コーナー際のため松井レフェリーが止めようとするが福田が突き飛ばす。さらに松井レフェリーのいるコーナーにヤスを投げつけるが、松井レフェリーは間一髪で回避。するとヤスはグローブを無視してまず福田にダイビング・ボディープレスを投下。改めてコーナーに登ってグローブを装着したヤスはスレッジハンマー。福田はボディブーローで迎撃してグローブを奪い取る。ヤスもドロップキックでやり返したが、ヤスのパンチが松井レフェリーに誤爆。ヤスが福田を攻撃してカバーするとダメージ残る松井レフェリーのカウントが遅れてしまった。ならばとヤスはグローブをした手でボディーブローを叩き込む。福田もパーフェクトクレックスで投げてグローブを奪い取ると、グローブを装着した手でヤスの顔面にパンチを叩き込んで勝利した。
第2試合はHARASHIMA&里歩&DJニラvs火野裕士&さくらえみ&グレート小鹿の6人タッグマッチ。HARASHIMAが握手を求めると、火野と小鹿は応じるが、さくらはコーナーに座ったまま。ニラは火野の握手を無視。さくらと里歩の先発で試合が始まると、満員の観客は一斉に「里歩」コール。いじけたさくらは火野にタッチ。するとニラがリングイン。ロックアップから火野は一気にニラをコーナーの上に乗せるまで押し込むが、クリーンブレイク。するとニラは「情けかけんじゃねーよ!」と言いながらも場外に転落。脚をやや引きずりながらリングに戻ったニラは力比べを要求するも火野に左手一本でねじ伏せられる。ここで小鹿がリングインし、ニラとロックアップ。ニラはチョップを打っていくが、すぐに小鹿にやられてしまう。「老人虐待だろ」と言っていると、HARASHIMAがストンピングでカットに入りニラを救出。容赦なく小鹿にニードロップを落としてから踏みつけるとブーイングが飛ぶが、HARASHIMAは「試合だから」と釈明。すると里歩が「お爺ちゃんだから労ってあげないと!」と言って小鹿の肩を叩いていったが、次の瞬間にスリーパーで絞めていく。さらにキャメルクラッチへと移行。HARASHIMAが入ってニコニコ印を決めると、さくらがすぐさまカットに入る。小鹿はカウンターのキチンシンクでやり返すとノド輪落としを決めて火野と交替。火野はチョップからセントーンをHARASHIMAに投下。タッチを受けたニラがDJタイム、DJタイム2を立て続けに放つも、火野はコーナーでのんびり構える。DJタイム3でもビクともしない火野がニラにチョップを見舞うと、ニラは「ふざけるな! せっかくグレート小鹿が出ているのに! どういう意味かわかるか? 偉大なる小鹿って意味だよ!」と言って油断させておいてロケットパンチ。タッチを受けた里歩がさくらにハリケーンラナを決めるが、さくらもケブラドーラ・コンヒーロで反撃すると、火野と小鹿に「御輿を作れ!」と指示。小鹿と火野の腕にさくらを乗せると、里歩に向かってさくらがボディープレスを投下する。里歩もくるくるリボンを仕掛けるが、さくらはエビ固めで押し潰す。これをニラがロケットパンチでカットすると、火野の逆水平チョップを里歩がかわしてさくらへ誤爆させた。HARASHIMAがさくらに山折りを決めると、里歩がそうまとうに繋いで勝利した。
第3試合は男色ディーノvs藤岡典一のブラ&サブミッションマッチ。試合の決着は相手ブラジャーへの剥ぎ取りか、関節技によるギブアップ、レフェリーストップのみ。ディーノが着ていたTシャツを脱ぐとその下には真っ赤なブラジャーが。藤岡がリングインすると「ディーノ、久しぶりだな。俺がいなかった数年間でDDTもかなり大きくなったようだが、DDTの選手にイチからプロレスを教えたのはこの俺だ。飯伏幸太もかなり偉くなったようだな。ディーノ、オマエも筋がよかったほうだから、どれくらいになったか揉んでやるよ」と言い放つ。そして着てたマッスルTシャツを脱ぐと、その下には黒いブラジャーが装着されていた。いきなり藤岡はヒザ十字固め、リストロック、ワキ固め、フロントネックロックを次々に決めていき、「今のDDTはこんなものか?」と挑発。自ら寝転んで猪木-アリの体勢で挑発する藤岡に対し、ローキックを放つディーノ。「効かねえよ」とウソぶく藤岡にアキレス腱固めを決める。これはさすがにロープに逃れた藤岡。するとディーノはブレーンバスターで投げてから藤岡のブラのホックを外す。どうにかブラを守った藤岡は河津落としで倒すと、ディーノのブラに手をかけるが、焦ってなかなかホックが外せない。さらにハリケーン・ラナを決めてからもう一度ブラに手をかけるが、どうしても外せない。すると藤岡は「どうせブラも外せない童貞って目で見やがって!」と絶叫。すると亜門GMが花道まで来て「藤岡、オマエ外せよ!」と檄を飛ばす。この檄を受けて藤岡は「外せ」コールの中、落ち着いてホックに手を掛け、ようやく外すことに成功。しかし、藤岡はなぜか股間を抑えて前屈みになって動けない。どうにか立ち上がったディーノはエルボーを打ちながら「打ってこい!」と挑発するが、藤岡は「ダメだ!」と股間を抑えたまま。ディーノは藤岡のブラを剥ぎ取ると、さらにショートタイツにも手をかける。すると藤岡はショートタイツの下に超過激なセクシーランジェリーだった。木曽レフェリーは「藤岡の下半身を特に危険とみなした」ため試合を止めた。ディーノがレフェリーストップ勝ちを収めた。
第4試合は佐々木大輔vsマサ高梨のシングルマッチ。握手を求めていった佐々木を高梨が拒否。カニ挟みで倒した佐々木に対して、逆に高梨が首を下から絞めていく。うまく首を抜いてハンマーロックで切り返した佐々木だが、高梨はヘッドロックで切り返す。いったん離れると、佐々木がアームホイップで投げてからなおも高梨の腕を決めていく。高梨もグルグルパンチを狙うが、佐々木がかわして執拗な腕攻め。佐々木の髪の毛を掴んで脱出した高梨がヘッドロックで捕獲すると、佐々木も高梨の髪の毛を掴む。互い揉み合いながらリング下へ転落。場外でチョップ合戦になると、佐々木は河津落としで高梨の背中をエプロンに叩きつける。高梨をリングに戻した佐々木は左腕へストンピング。そこからもう一度高梨を場外に出すと、リングに戻ってきた高梨をさらに場外に放り投げる。高梨が警戒しながらリングに戻ると、佐々木はナックルパート。苦しい高梨は佐々木の串刺し攻撃を蹴りで迎撃して、コーナー2段目から前方回転ネックブリーカー。ナックルで反撃に出た高梨は丸め込みからSTFへ。ロープエスケープした佐々木に高梨はなおもショルダーネックブリーカーからスリーパー。佐々木はロープに振って抜け出すとケブラドーラ・コンヒーロ。さらにネックスクリュー式のフェースバスターで追い詰める。ダイビング・ラリアットから高梨を逆さ吊りにしてのドロップキック。高梨はクロス・フェースロックをロープに逃げると続くダイビング・エルボードロップをかわして自爆させて延髄斬りから突進する。これを佐々木はカウンターのジャンピングエルボーで迎撃したがダブルダウン。両者はカウント8でマットに両ヒザを付いて起き上がるとナックルパートの打ち合いに。高梨が左右のパンチからトラースキックを決めてタカタニックを狙う。佐々木はうまく回避してカウンターのドロップキック。そこから掟破りのタカタニックを狙うが、高梨も決めさせないとフェースバスターで切り返し、掟破りのクロス・フェースロックからゆりかもめ。佐々木はこれを丸め込みで切り返すと、高梨がクリアした瞬間にクロス・フェースロックで捕獲してギブアップを奪った。
セミファイナルは帯広さやか、菊タロー、木曽大介、スーパー・ササダンゴ・マシン、高尾蒼馬、鶴見亜門参加のSUPPONグランプリ2014。アントン自ら入場曲をアナウンスする中、出場選手が入場。審査員としてディーノ、ニラ、ヤスの3人も登場する中、通常の4WAYマッチ(木曽はレフェリー、亜門GMは本部席)が始まると、まず1問目へ。「『テメー、これ何に使うんだよ!』思わずのび太が決めたドラえもんの秘密道具とは?」。審査員3人とも手を挙げないとポイントにならないため、高度な回答が要求される中、亜門GMが「法のトンネルを通り抜けハーブ」で先取。2問目は「息子の入園式で『この幼稚園、大丈夫かな』と不安になった理由は?」。プレイヤーが苦戦して、誰にもポイントが入らずに3問目へ。「夏目漱石が金に困ってこっそり発表した官能小説のタイトルは?」。かなり危険な回答が出される中、ササダンゴが「三四郎と加世子」でポイント獲得。ここまでまだ一度しか回答しておらず大苦戦していた帯広も「●門」という回答でポイントゲット。4問目は「『アンナカ』とは本当は何の略でしょう」。亜門GMが「安全じゃない日なのに、中についうっかり…」でポイントを獲得。帯広同様になかなか回答が出なかった高尾が出したのは「チャゲアンドアスカ」。これはノーポイント。5問目は「新たに発見されたビタミンB67。その全く無意味な効能とは?」。木曽レフェリーが「髪の右側だけ伸びる」と回答。場内はどよめいたがノーポイント。ササダンゴが「Tポイントが2倍に」でポイント獲得。最終問題は「『社長 島耕作』次回作のタイトルは?」。これもかなりギリギリな回答が次々に出される中、なかなかポイントを獲得できない帯広は木曽レフェリーにチョップで八つ当たり。全員が苦戦したまま最終問題が終了。ササダンゴと亜門GMが同点で並んだため先に1ポイント先取したほうが勝者となるサドンデスへ。サドンデスの問題は「ラブホテルへの間違った誘い方とは?」。ササダンゴが「俺はラブホ代全額出すけどね」と回答としてポイントを獲得。SUPPONグランプリ2014を優勝した。
メインイベントはアントーニオ本多vs竹下幸之介のメンフィスラストマンスタンディングマッチ。ピンフォール、ギブアップはなく、ノックアウト11カウントのみの決着となるルール。両者ガッチリと握手を交わしてから試合開始。腕の取り合いからアントンが脚をすくって倒し、レッグロック捕らえると竹下はロープに脱出。ヘッドロックを決めたアントンをロープに飛ばした竹下だが、アントンはアームホイップで投げていく。しかし竹下がカウンターのゼロ戦キックでやり返すと、アントンは場外エスケープ。竹下はプランチャを放つが、アントンはかわす。客席に竹下を叩きつけたアントンは、観客から飲み物を拝借して水分補給すると、竹下をエプロンへ上げてパワーボムの体勢に。竹下がこれをリバースで切り返してアントンの背中をエプロンへ強打。リングに戻った竹下はブレーンバスターで投げてから、シュミット式バックブリーカー。さらにその場跳びムーンサルトを落としてからケサ固め。アントンの腰に狙いを定めた竹下がショルダースルーで投げる。ダウンから何とか立ち上がったアントンに竹下は強烈な逆水平チョップ。うまくアントンを場外へ落とすと、追いかけていってイスに座らせてから、場外をダッシュしてのビッグブーツ。アントンをエプロンに乗せた竹下だったが、逆にアントンが断崖式DDT。10分経過、竹下をリングに戻したアントンは顔面へニーを投下。フェースロック、フィストドロップ、踏みつけで追い込んだアントンは、竹下のエルボーにアッパーカットで対抗。竹下はカウンターのドロップキックを顔面に放つと、アームホイップ、ヒザ蹴りからハーフハッチで投げていくと、後頭部へのジャベリンキック。そこからサソリ固めで捕らえた竹下は、アントンの腕を掴んでロープエスケープを阻止しようとする。アントンは何とかエスケープ。しかし立ち上がれずダウンを取られる。立ち上がったアントンはカウンターのテーズプレスからエルボーを落とす。15分経過、ここで竹下がダウン。立ち上がった竹下はロープに飛んだアントンに追走式ビッグブーツ。さらにブルーサンダーを決める。アントンはダウンを取られるが、カウント7で立ち上がった。そこに竹下は串刺しビッグブーツを叩き込むが、アントンもナックルで反撃。アントンのバイオニックエルボーを竹下はエルボースマッシュで迎撃。それでもアントンは返す刀で卍固め。体勢が崩れたところで竹下はダウンを取られる。カウント8で立ちがあった竹下にアントンは両手でのパンチからバイオニックエルボーをお見舞い。さらにダイビング・フィストドロップを投下するが、竹下は足をあげて迎撃。そこから高角度のジャーマンで投げ捨てると、アントンはダウン。立ち上がってきたアントンをもう一度ジャーマンで投げ捨てた。大の字に倒れたアントンがカウント9で立ち上がると、竹下はバックを取る。アントンが踏ん張ると、コーナーにホイップして串刺し攻撃を狙う。アントンはこれをトラースキックで迎撃。続いてダイビング・フィストドロップを投下する。今度はクリーンヒットしたが、アントンも立ち上がれずダブルダウンに。カウント10で立ち上がった両者はエルボーの相打ち。20分経過、アントンがアッパーカットを打てば、竹下もエルボーでやり返す。竹下はエルボーの乱れ打ちでアントンを追い詰めていくが、アントンもアッパーカットの乱れ打ちから走り込んでの渾身のアッパーでなぎ倒す。しかし竹下もカウンターのエルボーからショートレンジ・ラリアットでなぎ倒すと、タッチダウン。またもダブルダウンになると、朦朧としながらも竹下はカウント8で立ち上がったが、アントンはカウント11でも立ち上がることができなかった。
試合後、竹下が倒れたままのアントンに歩み寄る。アントンが耳元で言葉をかけたあとガッチリと握手。倒れたままアントンがマイクを取る。「元気ですか? 私は元気じゃないです。えっとですね……一昨年、2012年ですね。私と佐々ちゃんとかと博多に巡業にいったとき、『2012』という映画を見にいったんですね。映画は本当につまらなかったんですけど、佐々ちゃんがマヤの予言とかを気にし始めたんですね。マヤの予言で世界は終わるんじゃないかと、まことしやかに言われ初めて、我々は信じちゃうんですね。絶望フラグみたいなものが立ってました。で、いざ滅亡の日を迎えてですね、滅亡しなかったんですよね。で、困った。佐々木君は困った。滅亡すると思ってカードを使いまくって、どうせ明日になればカード会社がなくなるだろうと、半ばおかしな有頂天だったんですけど、克服しまして。私はちょうどその頃、竹ちゃんと仲良くなり初めてですね。あるとき、竹ちゃんとの会話の中で『地球大丈夫だったね』『でも本多さん、地球終わらなかったですけど、何かが確かに変わりましたよ』と、私はその言葉にひじょうに影響を受けました。楽器を買って練習をはじめてですね、以前から温めていた映画を2013年に作り、その頃出会えた竹ちゃん、その前に出会ったマッスル坂井だの、グレート小鹿だの、その人たちを一堂に会するこのようなイベントを本日行うことができました! これが『世界は終わらなかったけど、何かが変わった』と言わずして何と言うか!」。最後はアントンが「みなさん、まとまりませんが、いつものように……」と言ったところで、アントンから呼ばれた出場選手たちがリングに上がって記念撮影すると「フ●ック・オフ!」と叫んで締めくくった。



