16日、東京・新宿御苑のTEC事務所にてDDTが会見をおこない、MIKAMIの退団を発表した。所属ラストマッチは7・19後楽園となり、以降はフリーとして活動。8・23両国はフリーとして参戦する。会見にはMIKAMI、高木三四郎社長、鶴見亜門GMが出席。
MIKAMI 旗揚げからDDTでずっとやってきましたが、これからはフリーとして活動することになりました。一言でフリーと言っても、なかなかこの結論に到達するには時間もかかったし、いろんな考えが自分の中にありました。一つはプロレスの先輩が各地にいるので、いろんなところに出ていって、いろんな人と対戦したい。それからプロレスラーになりたい若者たちを育成ができないかなと思いまして。旗揚げからずっといたので、大きなことだと思うんですけど、先日高木さんもプロレス業界の中で大きなことをやったというのがあって、その中で少しお話をした時に「俺もこうなると思っていなかったけど、動いてみるのもおもしろいよ」と。もともとDDTを旗揚げするとなった時に、新しいことをやろうとした人だし、自分がその心意気に惚れて参加した経緯もあったので、高木さんは新しく何かをすることに前向きというか、寛容というか、応援してくれるところがあるので、それを聞いた時に自分も決意しました。自分のプロレス人生もそんなに何十年もやるわけではないので、競馬でいうと最後の直線のラストスパート。プレイヤーとしてもいろんな人とやりたいというのもあるし、何か若い人が自分の教えたことで育ってくれて、ゆくゆくは地元の島根といったプロレスがあまり盛んでないところから若い人たちがDDTに送り込めたら、プロレス人生としては充実しているなと思いました。
高木 ちょうどCEO就任を発表しにいく前に青森の大会前のミーティングで「これから試合が終わって東京にいって、WRESTLE-1のCEO就任を言いにいく」と言った、その時のカードが自分とMIKAMIのタッグマッチだったんですね。それは意味もなく普通に組まれたんですけど、試合前に「俺も本当にこうなると思わなかったんだよね」と言った時に、彼から「実は自分も方向性に悩んでいます。ただ今日の社長の話を聞いてフリーになろうかと思っています」と言われたんです。正直ビックリしました。本人とは「お互いいつまでプロレスをやるのかな」と話していたことも結構あって。自分も悔いのないプロレス人生を歩みたかったから、このような形でいろんなことをやっている中で、彼自身も思うことがあったのでしょう。それで「いろいろ考えた結果、フリーになります」と聞いて、今まで18年間一緒にやってきて「お疲れ様でした」という気持ちが大きいですし、フリーとしてまだまだやれることがあると思うし、とにかく頑張ってもらいたいです。彼の中で相当覚悟があったと思うし、その中でプロレス人生を悔いなくやっていくと思うので、DDTとしては快く送り出したいと思います。ただ、タイミングが合えばフリーとして出てもらえればと考えています。
――18年間在籍したDDTで一番印象に残っていることは?
MIKAMI 2000年のプエルトリコの遠征ですね。三上恭平からMIKAMIに生意気な小僧にイメチェンしたのが大きかったですね。
――フリーになって上がってみたい団体や闘ってみたい選手は?
MIKAMI まだそういうのはないけど、いろいろ声をかけていただいているところはあって、地方に出ていきたいですね。先日、大阪でタイトルマッチをやって初めて関本&岡林と対戦して刺激的だったし、またやりたいなと思ったし。
――地元での若手育成について具体的に進んでいる?
MIKAMI 地元の力を持っている方に少し話をしていますけど、まだ具体的には。でもできたらいいですね。
――高木社長としては旗揚げメンバーが一人になって寂しくはなりますが。
高木 NOSAWAはけっこう早くランナウェイしちゃったんで。ずーっと文句も言わずに一緒にやってきてくれたし、正直なことを言うと寂しい気持ちはしますけど、やっぱりMIKAMI自身が決めたことだし、選手の主張を尊重してあげたいし、自分で道を切り開く上で困ったことがあったら後押ししてあげたい。これで俺が辞めたら旗揚げメンバーが誰もいなくなっちゃうとか考えたりとか考えなかったりとかわかんないですけど(笑)、やっぱり頑張ってほしいと思います。いくつだっけ?
MIKAMI 42歳ですね。
高木 いくつでDDTに来たんだっけ?
MIKAMI 23か24ですね。長かったですね。なんでこの一番いい時に抜けるなんてバカじゃないの?ってみんな思うかもしれませんね。失うこともありますけど、今後に向けての力になっていると信じて、DDTという王国を飛び出して冒険させてもらって、ゆくゆくは恩返ししたいですね。心はつねにDDTというのを持って行動したいと思います。
続いてDDT EXTREME級選手権試合に関して、王者の彰人がマサ高梨を挑戦者に指名し、高梨もこれを了承したため、7・5博多でのタイトルマッチが決定したことが発表された。会見には彰人が出席したものの、高梨は不在。これに彰人は「なんでいないの?」と亜門GMに食ってかかる。高梨には会見の日時と場所も報告済みで「わかりました」という返信や「もうすぐ着きます」といった連絡も来ていたようだが、時間になっても到着しなかったために会見を始めざるを得なかった模様。
彰人 先月の後楽園と次の週のKODトーナメント、2週連続で負けて、やっぱりこのままじゃ終われないし借りを返したいなってことで、EXTREMEのベルトを懸けて僕から高梨選手とタイトルマッチがしたいですってことを会社に話しました。負けた以外にも試合でベルトを取られたりっていうのもあって。そういうのが嫌なので。でも正直、高梨さんはすごい苦手なんですよ。対戦するのは。でもここも超えていかないと両国まで辿り着けないかな。
――ルールに関してはどう考えていますか。
彰人 高梨さんとタイトルマッチをさせてくれって会社に言ったのが、昨日、一昨日なのでまだ自分の中で定まっていない。まだここでは言えないですね。
――スマイルスカッシュとしてもHARASHIMA選手がKUDO選手にKO-D無差別級を獲られており、ここで酒呑童子にEXTREMEも持ったいかれるようなことになると…。
彰人 ユニットにベルトが一本もないっていうのはよくないし、ユニットの活力にもつながってこないので、このベルトだけはどうにか死守したいなと思います。
――高梨選手のことは苦手ですか。
彰人 正直、シングルで高梨さんに勝った記憶がないというか…。思うように遊ばれて負けるというか、翻弄されることが多いので、DDTの中でやっていて「この人、苦手だな」と思う数少ない相手なので超えていかないと。
――負けたこととベルトを取られて殴られたりすることへの怒りがある?
彰人 う~ん、負けたことに対しては素直に悔しいから勝ちたいっていうのがあるんですけど、ベルトを取られるとかは(高梨に対する)怒りというよりも、自分に対する怒りですよね。翻弄される自分に対する怒りで、何かそういうのを払拭したい。
最後に彰人が記念撮影に応じようとしたところで、突如として一升瓶片手の高梨が現れてチャンピオンの肩にかけてあったベルトを奪うと、それでぶん殴る。さらに「いいか! ベルトはもらった! このベルトを肴に今日も酒盛りだー! おい、彰人。間抜けだな? 怒るんだったらとことんまで怒りやがれ!」と一方的にまくしたてて会見場から逃走。彰人のダメージが深く、会見は打ち切りとなった。



