23日、東京・後楽園ホールにて「ウチコミ!presents Road to Ryogoku 2017」がおこなわれた。まず11時35分からアンダーマッチの岩崎孝樹vs下村大樹がスタート。まず岩崎が先制のローキックを叩き込むが、下村もロープに押し込んでのエルボーからジャンピング・バックエルボー。さらにシットダウンした岩崎にベースボール・スライド。岩崎も追走してのキチンシンクからサッカーボールキックを叩き込むと、一気に逆エビ固め。顔面を踏みつけながらエグイ角度で決めていくが、下村はどうにかロープに逃れる。ミドルキックからロープに飛んだ岩崎だが、下村はカウンターのドロップキックを返すとスワンダイブ・クローズライン。さらにランニングエルボーを連打。だが、岩崎は下村のエルボーを受け止めてからバックドロップを狙う。これを体を捻って押し潰した下村はその場飛びムーンサルト。だが、2発目を剣山で迎撃した岩崎はニーリフトから浴びせ蹴りを叩き込むと、垂直落下式ブレーンバスターで3カウント。
鶴見亜門GMがリングに上がり、今大会は「ウチコミ!Presents」としておこなわれるのだが、そもそもウチコミ!とは何かということで、総研グループの中野さんを呼び込む。美輪明宏さんの甥っ子である中野さんは、これまで何度かDDTにも登場しているため、映像でその場面を振り返る。中野さんはウチコミ!は入居者さんと大家さんを直接つないでいるサイトで、仲介手数料が無料だと説明。
続いてDDTネオンTシャツや樋口×ハードコアチョココラボTシャツなどの新グッズを紹介。そしてDDT UNIVERSEで8月はビアガーデンやガンプロ両国KFC大会、BASARA新木場2連戦などが生中継だとアナウンス。そして8・20両国大会のマスAも完売したこと、メインでグッドコムアセットから賞金200万円が贈呈されることをアナウンス。さらに両国大会から発売される新グッズとして「DDT PREMIUM PHOTO」という写真集は発売になるのだが、第一弾が佐々木大輔と遠藤哲哉だと発表。300冊限定発売となる。そしてDNAビアガーデンプロレス大会で開催される「プロレス甲子園2017」の予選が、DDT道場で無観客試合としておこなわれるのだが、この試合を7月26日(水)22:00からDDT UNIVERSEで生中継するとアナウンス。さらに今年も開催される「DDTドラマティック総選挙2017」について、投票期間が8・25新宿~9・24後楽園、期日前投票が8・20両国、開票イベントが9・27新宿バルト9、選抜メンバー興行が10・22後楽園でおこなわれることを発表。12月3日に今年二度目の町田大会としてレンブラント町田で「年末シャンデリアプロレス最終戦」としておこなわれることを発表。支配人曰く会場となる宴会場は来年改装するのだが、改装後はもっとプロレスがやりやすくなる」とのこと。ここで東京女子プロレスの山下実優が登場して、8・26東京女子の後楽園大会で仙女の里村明衣子とシングルマッチをおこなうということで「先日の記者会見で泣いてしまって、本当に格好悪い姿を見せてしまいました。試合前に相手に対してこんなに悔しいと思ったのははじめてで。これで目が覚めました。憧れとかそういう気持ちを全部捨てて、当日は里村明衣子をぶっ倒したいと思います」と意気込みを語った。
GMが勝俣を呼び込むと、続けて勝俣と8・20両国大会でシングルマッチをする相手を呼び込む。『HALLO』が鳴り響く中、WRESTLE-1の黒潮“イケメン”二郎がたっぷりと客席を徘徊しながら登場。時間がないからとGMが曲を止めるが、それでも黒潮はゆっくりとリングイン。勝俣が「今日は両国のメインに立つ男とシングルマッチをするので、遠藤さんにも勝って勢いに乗って、両国では入場でも試合でもあなたに勝ちたいと思います」と意気込みを言うと、黒潮は「ご指名ありがとうございます! 両国で試合が出来ます。しかもシングル! しかも同い年の勝俣選手と! 古の団体SMASHの練習生でした。その二人が両国でシングルマッチをします! 楽しみにしています!」と語った。最後に勝俣が「DDT後楽園大会」と言って、黒潮が「スタート」とオープニングコールをしようと決めたのだが、黒潮は「フィニィィィィシュ!」といつもの決めゼリフを叫び、そのままオープニングVに突入してしまった。
【バックステージコメント】
――両国大会で勝俣選手とのシングルマッチが決まりましたが、改めて心境を。
黒潮 非常に光栄なことです。両国国技館で、しかもシングルで試合が出来るということで。24歳、勝俣瞬馬…まあ元々SMASH…まあ某古の団体ですね。…の同門、お互い練習生でした。僕はSMASHでデビューして、彼はDDTでデビューして。そんな経歴の二人がね、6年! 6年の時を経て、両国国技館でシングルマッチ。これはもう大注目ですよ! 楽しみです。
――勝俣選手の印象は。
黒潮 巧いですね。巧い選手です。人気、カワイイ系……まあ僕はカワイイ系ではないので。イケメン系なんですけど。まあそのカワイイ系の勝俣選手の女性人気…キャーっていう歓声を悲鳴に変えてみせたいと思います。フィニッシュ!
第1試合は高木三四郎&大鷲透&ヒラタコレクションA.T.vs男色ディーノ&アントーニオ本多&大家健のヒラタコレクションA.T.国外追放マッチ。高木組が敗れればヒラコレ&松野の国外追放が決定、ディーノ組が敗れればヒラコレが平田一喜かどうかについては目を瞑る特別ルールで、かつヒラコレ以外の選手の強い要望でイタリア式エニウェアフォール・スクランブルバンクハウス・ストリートファイト・トルネードマッチで争われることに。引き分けてもヒラコレが国外追放となる。選手が所定の位置について試合スタート。リングインした高木が大の字になってアントンがカバーするとヒラコレがカットする。高木&大鷲とヒラコレで言い合いに。ここでアントンが「落ち着け!」と割って夏っぽい昔話「パイレーツ・オブ・カリビアン」を話すことに。しかし内容は“カリビアン”ではなく“パリピアン”。アントンのサミングをヒラコレがブロックするもディーノの男色殺法に捕まってしまう。大家のカミカゼはカウント2。炎のスピアをヒラコレが丸め込みで切り返すも今度は大鷲がカット。残り1分、ヒラコレのスライディングキックから高木も大鷲も蹴散らしてヒラタロックを狙うも、丸め込みで切り返されて3カウント。
これにてヒラコレと松野は国外追放。コーナーポストにしがみつくヒラコレを飯野練習生が叩きつけ、練習生で胴上げしながら引き揚げた。その後、スクリーンでは7・30新宿での平田一喜凱旋試合がアナウンスされた。
第2試合は高梨将弘&赤井沙希vs大石真翔&世志琥のタッグマッチ。世志琥が高梨をねじ伏せて赤井を挑発。出てきた赤井にボディースラム。赤井もセントーンをかわしてサッカーボールキックをブチ込む。世志琥は大石のアシストから赤井に串刺しラリアット、さらに顔面ウォッシュと畳みかける。世志琥のセントーンから大石がシーソーホイップ、世志琥がバックフリップで続く。赤井も大石にビッグブーツからブレーンバスターで投げて高梨とタッチ。高梨は大石のドロップキックを世志琥に誤爆させて排除する。大石もスタナーでやり返して世志琥とタッチ。世志琥がショルダーアタック。自陣コーナーまで飛ばされた高梨に赤井がタッチしてリングイン。世志琥のエルボーに赤井はダッシュミドルで抵抗。サッキーカッターは世志琥が踏ん張る。世志琥のラリアット狙いを赤井がサッキーカッターで切り返すもダッシュミドルは迎撃されてセントーンを落とされる。替わった大石のミラクルエクスタシーをかわした赤井が後頭部ビッグブーツ。替わった高梨と赤井がブレーンバスターとダイビング・ボディープレスの合体攻撃。これは世志琥がセントーンでカット。赤井は世志琥を場外に出してエプロンPK。リング内は大石の直伝トルネードクラッチを高梨が丸め込みで切り返して勝利。試合後も赤井と世志琥が睨み合った。
【試合後のコメント】
――久しぶりに赤井選手と対戦してみて、いかがでしたか。
世志琥 いやぁタッグであれど、こんな後楽園の、大勢のお客さんの前で、うちらのチームが負けたっていうのがよ、マジで悔しいわ。まあ赤井には直接は負けてないかもしれないけど、負けは負けだろ。悔しいに決まってんだろうが!
――DDTのリングに上がるのは久しぶりだと思いますが、雰囲気とかいかがだったでしょうか。
世志琥 やっぱDDTのお客さん、最高だろ。世志琥様のこと忘れてなかったじゃねぇか。だからこそ今日! 久しぶりに上がった今日! 自分の強さを改めてここのお客さんに見せてやりたがったんだけど。もう…もう…改めて赤井沙希! お前の名前をしっかりうちの中に刻んでおいたから。お前、夜道には気をつけろよ。そこんとこヨロシク。
――世志琥選手と久しぶりの対戦でしたが。
赤井 前、一番最後に世志琥と闘ったときと、いまの私では経験もたくさん違うと思うんですよ。背負っているものも。あのときの私とは違うってことを、今日リングで向こうも感じてくれたんじゃないかなと思います。やっぱり自分にとって、自分のこのプロレス人生は…執着しすぎかもしれないですけど、世志琥がひとつの指針になっているので。今日、直接決着はつけなかったんですけど、世志琥の背中を追っかけているばかりじゃなくて、追い越すことを考えて今後もいっぱい当たって、ぶつかっていきたいと思います。
――またいつか世志琥選手とそういう機会が訪れるだろう、と。
赤井 そうですね。自分にとって世志琥はライバルというか、自分がひとつ成長出来る相手なので、必ず闘うと何か自分に残していくので。今回もこの人ともっと闘いたいとか、この人を越えたいって…無謀って思われるかも分からないですけど、自分はそれに向けて。プロレスやっている以上はそう思っています。
第3試合は遠藤哲哉vs勝俣瞬馬のシングルマッチ。NωAは『ωe are the HERO!!』入場で試合をしたばかりの大石も加わるもヘロヘロの状態。遠藤の入場を勝俣が襲い掛かってウラカンラナ。しかしカウント2。さらにコルバタから場外に出してトペ・コンヒーロを放つも命中は浅い。リングに戻ると遠藤が勝俣の丸め込み。カウント2で返されるとフットスタンプから押さえ込むもカウント2。遠藤がカウンター気味でテツヤ・イン・ザ・スカイを決めると強引に押さえ込んで3カウント。
【試合後のコメント】
――まず遠藤選手との試合でしたが……。
勝俣 いやぁ、何も出来なかった。言い訳かもしれないけど、さすがにちょっと……自分はいけると思ったんですけど、体にちょっと(ノアのタッグリーグ戦に出場していた)疲労が出ていたのかなって。言い訳になっちゃいますけどね。あと今日、両国でイケメンさんとのシングルが決まって、余計に気持ちが高まっちゃって空回りした部分があって。ひとつひとつ…自分の技を失敗したし。何か今日は調子が悪い。
――いま話が出ましたが、古の団体で一緒だった黒潮選手とは同い年で、両国でのシングルマッチが決まったわけですが。
勝俣 正直、イケメンさんとは本当にスレ違いだったんですよ。僕が在籍してるかしてないか、このギリギリのラインでイケメンさんたちが入って。イケメンさんだったり、土肥(孝司)さんが入ってきて、僕はそこで(SMASHを)辞めちゃったんで。正直、その団体で接点はないんですけど、まあイケメンさんの活躍は見てますし、同い年っていうね。そこはやっぱり自分の中で意識していた部分はあって。昔、後楽園で確か高木さんがXで連れてきたのがイケメンさんだったんですけど、まあそのときに食われましたね。両国でね、いかに自分がイケメン二郎に食われないか、まずそこを考えて。そしてね、あの入場、そしてあの試合スタイル、あれを上回ってイケメン二郎に勝って、初の両国シングルマッチを締めたいなと思っています。
その後、亜門GMがリングに上がって8・20両国で争われるKO-D10人タッグ王座のベルトが披露された。そのベルトを争うチームリーダーに大鷲と大石が就任。ビアガーデン初日までにそれぞれ、残りのメンバー4人を見つけてくるとのこと。
第4試合はHARASHIMA&高尾蒼馬vsKUDO&坂口征夫vs彰人&ディエゴvsマイク・ベイリー&MAOの4WAYタッグマッチでノータッチルール。酒呑童子、ベイリー&MAO、ALL OUTの連係に捕まった高尾だが、彰人とディエゴにまとめてDDTを決めてHARASHIMAとタッチ。HARASHIMAが彰人に雪崩式ブレーンバスター。高尾も加わってツープラトンで狙ったところをベイリーとMAOが下からすくって合体の裏摩周。HARASHIMAとKUDO、坂口とベイリーの蹴りあい。HARASHIMAとKUDOはハイキックが相打ち。ベイリーは坂口にミドルキック連打からハイキックで場外に出すとベイリーとMAOが同じコーナーから合体ムーンサルトアタックで飛んでいく。彰人がリングに戻ったベイリーにドラゴンスクリュー。KUDOにはディエゴと連係。そこにスマイルスカッシュが割って入ってディエゴにフェースクラッシャーからスワンダイブボディープレス。カットに入ったベイリーがその場跳びムーンサルトダブルニー。高尾に竜巻旋風脚からアルティマウェポンを狙うもKUDOがカットして坂口が串刺しランニングニー。さらにKUDOが地獄の断頭台。坂口のカバーをMAOがカット。酒呑童子のサンドイッチローキックをかいくぐったMAOだったが、HARASHIMAに捕まって蒼魔刀でフォール負け。
第5試合はKO-Dタッグ選手権試合。第61代王者組の入江茂弘&樋口和貞は石川修司&マッド・ポーリーを相手に3度目の防衛戦。額に深い傷が残る入江は頭にテーピングを巻いた状態で登場。場外戦に雪崩れ込むとポーリーが樋口にイス攻撃。石川は入江を一度エプロンに乗せてから引っこ抜きDDTを決める。なんとかリングに戻った入江を石川を背負ったポーリーが踏みつける。石川がキャメルクラッチで額を攻撃していく。入江もエルボーで抵抗。石川もやり返してラリー。石川がブレーンバスター。これはカウント2。串刺しラリアットからブレーンバスターを仕掛けた石川を入江が逆にコーナーポストにブレーンバスターで投げ返してぶつけていく。替わった樋口がオクラホマスタンピード。逆水平で追い込むも、石川がコーナー2段目からジャイアントミサイル。ポーリーが出てきてコーナースプラッシュ。フィッシャーマンもカウント2で返される。石川とダブルのボディープレスはカウント2。合体チョークスラムからポーリーがカバーするも入江がカット。ポーリーが樋口にラリアット。すると入江がポーリー、石川にビーストボンバーをブチ込んでアシスト。樋口がポーリーにダブルチョップ。ぶちかましをかわしたポーリーがジャーマン。石川のランニングニーのアシストからポーリーがボディープレスも入江がカット。石川はその入江にファイアーサンダー。ポーリーが樋口にラリアット。しかしカウント2。10分経過、ポーリーのリバーススプラッシュはカウント2。ポーリーバスターを踏ん張った樋口に入江はポーリーにエルボーで止めて場外に石川にプランチャ。さらに樋口がプランチャで続く。リングに戻った樋口がポーリーにぶちかまし。入江のキャノンボールから樋口がポーリーを轟天で叩きつけて圧巻のフォール勝ち。
試合後、3度目の防衛に成功した王者チームに、ウチコミ!を運営している総研ホールディングスの社員であり、2011年ミス府中、第3代OPBF東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者で現役プロボクサーの後藤あゆみさんからベルトが贈呈された。そして亜門GMが次のタイトルマッチは両国大会で予定していて、ある選手から新たなパートナーと組んで挑戦したいという要望があったと言ってからHARASHIMAを呼び込む。リングに上がったHARASHIMAが「僕がDDTがより盛り上がるように組む人は、この人です!」と言うと、『HYSTERIC』がヒットしてプロレスリングNOAHの丸藤正道が登場。HARASHIMAから「一度だけ対戦したことがあって組んだことはないんだけど、組めば面白いことが出来るなんじゃないかっていうワクワクで、ワクワクが溢れちゃってます」と言われた丸藤は「このリングに上がるからには、俺はゲスト参戦で終わるつもりはないんで。せっかく指名されたんで、俺も本気でそのベルトを獲りにいきたいと思います」と意気込みを語った。それを聞いた入江が「やりましょう。僕はあなたたちをリスペクトしています。リスペクトを持って両国で叩き潰します」と言うと、樋口は「気に食わねぇな。HARASHIMA、あんたのその笑顔も、そして丸藤正道、DDTのリングに土足で上がったの気に食わねぇな。8月20日、あんたら覚悟しておけよ」と宣戦布告した。
【試合後のコメント】
――まず対戦したDAMNATIONはいかがでしたか。
入江 やっぱりなかなか当たることのなり、あの大きさ。僕が一番小さいって中でも、僕はどんなに大きい相手にやられても負けないから。僕はタチムカウ、ずっとその気持ちでプロレスを続けてきて、いま(眉間の傷を指差しながら)こんな状態だけど、何てことはないです。プロレスラーだから! これからも俺たちはずっと…両国が終わっても俺たちはこのベルトをずっと持っているんで。なあ樋口。
樋口 はい。確かにメチャメチャ…大阪でも石川さんとシングルやったし、ポーリーとも当たっているんですけど強かったっす。ただ入江さんとのタッグだったら負ける気がしません。これからもよろしくお願いします。
入江 よろしく!(樋口と握手)
――試合後、HARASHIMA選手が新たなパートナーとして連れてきたのがNOAHの丸藤選手だったわけですが、改めてこの二人の挑戦を受けることになりましたが、このタッグの印象は?
入江 僕たちは今回は別として、ずっとBOYZと試合をしてきたんですよ。BOYZと言われるイケメン集団と試合をしてきて、今回はBOYZの代表のHARASHIMA、そしてNOAHを代表する…もしかしたら全プロレス界を代表するであろうBOYZ丸藤! 野郎ZvsBOYZの対抗戦、この試合は絶対に負けられないと僕は思っているから、野郎Zの力で…僕と樋口だけじゃなくて、野郎Zのメンバー、大鷲さんもいる、高木さんもいる、みんないる! その野郎Z全員の力で倒します。
樋口 本多さんも。まあその気持ちはありますけど、ただね、おいしいですね! おいしいの来たなと思って。両国でね、あんなデッカイところであの二人と闘って。まあ気に食わないんで、自分も。あの(HARASHIMAの)笑顔と、今日リングに土足で上がった丸藤正道! 気に食わないんで。もう覚悟しておいてもらいますよ!
――横浜大会で「DDTが盛り上がるためにも、自分のためにも考えていることがある」と言ってましたが、それが丸藤選手とのタッグだったんですね。
HARASHIMA そうですね。このことです!
――何をキッカケに丸藤選手とタッグを組もうと考えたんですか。
HARASHIMA 一度しか対戦したことがなくて、リングで触れたことはほぼなかったんですけど、常にいろんな面白い試合を作り上げていたのは知っていて。今回、両国に参戦は決まっていたけど対戦カードが決まっていなかったんで、早い段階で動けば組めるんじゃないかと思って。あのときに思って、そこで動いてギリギリ間に合った感じですね。組みたかった人もどんどん埋まっていたし、いいタイミングでいけて、いますごいワクワクしていますね。
――丸藤選手としてHARASHIMA選手からのラブコールを受けた感じですが、この話を聞いた際はどう思われましたか。
丸藤 さっきも言ったように、単なるゲスト参戦で終わらせるつもりもなかったので、HARASHIMA選手から声がかかったときは非常においしいなと思いましたし。いまDDTさんにはいい選手がたくさん揃っていますし、今日のチャンピオンもデカイですしね。デカくて動ける、そういうレスラーと試合をしてみたいなっていう気持ち。本当にHARASHIMA選手と同じワクワクしてます。
――いきなりKO-Dタッグ王座に挑戦ですが、HARASHIMA選手とのタッグで不安な部分はありますか。また、王者チームの入江&樋口の印象は。
丸藤 HARASHIMA選手に関して、俺はまったく不安はないですね。なぜなら二人ともワクワクしてるから。
HARASHIMA はい。
丸藤 相手に関しては先ほどちょっと試合を見させてもらいましたけど、やっぱり素晴らしい選手だと思うし。だけど彼らが味わったことがないようなプロレスを、俺は彼らに味わせた上で勝ちたい。
――HARASHIMA選手から見て、3度目の防衛に成功した入江&樋口組はいかがですか。
HARASHIMA やっぱあれだけの体格で動けて、パワーもあって強い。本当に強いタッグチームだと思います。
――それでも丸藤選手とのタッグなら一発で獲れる自信はある?
HARASHIMA そうですね。やっぱりね丸藤さんは体格は僕とあまり変わらないですけど、ヘビー級の選手とはもうすごいじゃないですか。
丸藤 そうですか(苦笑)。
HARASHIMA はい(笑)。(ヘビー級と)対戦して。だからまったく心配ないですね!
セミファイナルはDDT EXTREME級選手権試合。第39代王者の佐々木大輔はジョーイ・ライアンを相手に4度目の防衛戦。ルールは頭上に吊り下げられたベルトを奪取すると勝利となるラダーマッチ。入場する佐々木をライアンがノータッチトペコンで奇襲して試合スタート。ラダーを持ち込んでベルトを獲ろうとするが、佐々木がなんとかカット。佐々木のマンハッタンドロップは効かなかったが、佐々木はドロップキックで立て直す。コーナーに固定してラダーで股間を突き刺そうとするが、やっぱり効かない。ライアンがラリアット。さらに向かうライアンを佐々木がヘッドシザースで場外に落とす。佐々木が鉄柱にライアンをぶつけるとラダーを手にして鉄柵に立てかける。佐々木がそこへブレーンバスターで投げんとするが、ライアンが踏ん張って逆にラダーへとブレーンバスターで叩きつける。ライアンがラダーを立てかけてベルトを獲ろうとするも、佐々木がライアン嫁のローラ・ジェームスのポートレートに何度もキス。ライアンはベルトを獲りにいくのをやめて、それを奪いにいくが、佐々木がすかさずリングに戻ってトペ・スイシーダ。リングに戻ったライアンに佐々木がダイビング・ラリアット。さらに佐々木はトラッシュ缶とチェーンを持ち込む。佐々木はトラッシュ缶でぶん殴る。さらに寝かせたラダーの上にライアンを叩きつけてトラッシュ缶で殴打。腕にチェーンを巻きつけてダイビング・エルボーを狙ったが、かわされてラダーに激突。ライアンはラダーを立てかけてベルトを獲ろうとする。すると佐々木もラダーを立てかけて登ろうとするが、ライアンがその手を取ってチ●コ投げ。佐々木がロープに接触した反動でラダーにぶつかると、ライアンもラダーから転倒。互いにナックルの打ち合い。ライアンは小股掬いスープレックスで佐々木をコーナーに立てかけたラダーにぶつける。ライアンがラダーを立てかけて登るが、佐々木が阻止してライアンは転落。ライアンをトップロープにぶつけるも効かない。ライアンはロリポップキャンディーを佐々木の口に突っ込む。スーパーキックは佐々木がかわしてトラースキック。佐々木がチェーンラリアット。さらにチェーンを巻きつけてのクロスフェース。さらに佐々木が有刺鉄線バットを持ち込み、ライアンの股間に入れてさらにトラッシュ缶も添える。佐々木はfromコーナーtoコーナーへ。しかしライアンは効かない。場内「Holy shit!」のチャント。ライアンは画びょうつきのロリポップキャンディーを口に突っ込んでスーパーキック。さらにブロック玩具を持ち込むとそれをリングにバラ撒いてチ●コ投げを狙うも佐々木が阻止。するとライアンはボールズプレックスで佐々木をブロックに叩きつけるとラダーを立てかけてベルトに手をかける。佐々木がラダーで阻止してセカンドロープに乗せる。佐々木はショルダースルーでライアンをラダーにぶつけるとベルトを手にして3カウント。
試合後、佐々木が王座防衛すると、遠藤がローラの写真を渡す。ベルトと共にローラも自分のものだとばかりに掲げた佐々木だが、亜門GMが次のタイトルマッチは両国を予定していると告げると、佐々木は「次の防衛はアメリカ! キャンディスと防衛戦だ!」と勝手に言う。「キャンディスのことは忘れなさいよ! 未練がましいよ!」と一喝したGMだが、そこに彰人が現れて、ずっと挑戦表明しているのにタイトルマッチが組まれないことをアピール。するとGMは今回は前回引き分けたライアンが再戦を要求したので仕方がなかったが、KING OF DDTトーナメント1回戦で佐々木に勝っているため資格・実績は十分だと告げる。しかし佐々木は「1回勝ったくらいで挑戦者ヅラしてんじゃねぇよ! テメーが抱いてきた女とは俺は違ぇんだ!」と言い放つと、「トーナメントで負けました、シングル挑戦して負けました、タッグ挑戦して負けました、スマスカ辞めました、名古屋辞めました……都合のいい野郎だな!」と罵る。それを聞いたGMが「チャンピンがOKしてくれましたので」と、勝手に両者のタイトルマッチを決定しようとすると、蹴りを入れた佐々木は「彰人、てめーやれんのか? 覚悟はあるのか? あるならこの髪の毛賭けるか、オイ」と彰人に詰め寄る。すると彰人は「やってやるよ!」とアッサリ承諾。想定外だったのか、佐々木が「え、やるの? やるの? ちょっと待て待て」と動揺する中、GMは両国でのEXTREME級選手権はカベジェラ・コントラ・カベジェラルールでおこなうことを決定。彰人は「挑戦するっていうからには覚悟がいるんだ。そんな覚悟とっくに決めてきてるよ。俺の髪の毛くらい賭けてやるよ! その代わり、この髪の毛賭けろよ」と佐々木の長髪をつかみながら挑発すると、「佐々木大輔、そのEXTREMEのベルトは俺のものだ。さっさと返せ!」と言い放った。
【試合後のコメント】
ライアン いや激しい試合だった。体も痛いし、ブン殴られてボロボロになった。でもすべてを賭けて闘ったから、俺はこの試合に誇りを持っているよ。ベルトは獲れなかったけど、私のチ●コを破壊することは不可能だってことは、十分証明できただろう。
――ラダーマッチでジョーイ選手から見事防衛しました。
佐々木 ラダーはね……痛い。ジョーイのチ●コはね……硬い。以上。
――試合後、KING OF DDTトーナメントで負けている彰人選手に挑戦表明され、話の流れで髪の毛を賭けることになりましたが。
佐々木 俺は認めないよ! そんなこと。あんな奴、認めないよ!
――髪の毛を賭けると言ったのは佐々木選手ですが。
佐々木 言ってみただけだよ! 言っただけだよ。1回言っただけだよ。
――GMは正式決定と言ってましたが。
佐々木 認めないよ。俺はアメリカでキャンディスと防衛戦をするって決めているんで。
――では仮に彰人選手と髪の毛を賭けてやることになったらどうします?
佐々木 やることになったら? それは大変だ。そんなことして負けたらどうしてくれるんだ。
――髪の毛を切ることになると思います。
佐々木 嫌だね。やらないよ。俺が負けたらポーリーが切るよ。
――ポーリー選手は元から坊主……。
佐々木 坊主じゃないだろ、あれは。ポーリーは髪の毛なんかないよ。
――佐々木選手にとって髪の毛はそれだけ大事なんですね。
佐々木 そんなこともないんですけどね(笑)。
――ようやく佐々木選手への挑戦が決まりました。
彰人 そうですね。何かこういう言い方はアレですけど、滑り込んでタイトルマッチを両国でできますね。まあ、ああやって両国のリングに立とうと思った段階で、もう覚悟はできていたし、佐々木さんに何を言われようが全部受けてやろうと思ってて。まあ佐々木さんが「お前、髪の毛賭けられるのか?」って。全然、こんなの坊主になったっていいんですよ。髪の毛なんてどうせすぐ生えるんだから、覚悟はいくらでも出来てますよ。ただ僕と佐々木さんにとって、髪の毛って結構アイデンティティ的なところがあって。やっぱりDDTっていろんな選手が有象無象いて、初めて観に来たお客さんが何で覚えてくれるかって、見た目だったりするわけですよ。僕とかは割とコスチュームが変わっていたりだとか、髪型がこれだから「ああ、あの髪の毛が長い人」って覚えてくれるんですよね、割と。それって結構レスラーにとって大事なことで、僕はもうずっとこの髪型を6年ぐらいやってきて、佐々木さんも同じようなあの髪型でずっといて、彰人といえばこの髪型、佐々木といえばあの髪型ってあるんですよ。それを賭けるっていうのは、結構な勇気がいることだし、すごい覚悟がいることなんですけど。でも両国でタイトルマッチするっていうのは、ものすごく苦労がいることじゃないですか。だからいくらでも「髪の毛賭けてやるよ」って言いました。ただEXTREMEのルールがカベジェラになったというよりは、カベジェラはひとつのアクセントとして。別にルールは1個じゃなくてもいいんですよ。佐々木さんはそれだけじゃないと思って、いろんなルールを出してくれると思っているし、もし彼が出さないのであれば、僕が「プラスこのルールでやろうよ」と言いますし。両国までまだ時間もありますし、ちょっと考えていきたいなと思います。
メインイベントはKO-D無差別級選手権試合。第61代王者の竹下幸之介は石井慧介を相手に5度目の防衛戦。14時9分、開始のゴング。竹下が鋭いエルボーで石井をグラつかせて場外に出すと客席に投げていく。イスに座らせてのランニング・ビッグブーツからリングに戻すとスリーパー。さらにゼロ戦キックと畳みかけるがカウント2。さらに粘る石井を持ち上げてのブレーンバスターはカウント2。続く逆片エビは石井がなんとかロープに逃げる。石井もカウンターのドロップキックで逆転。エプロンに出た竹下を顔面フロントハイキックで場外に落とすとエプロンに何度も叩きつけていくと、さらに鉄柵越しのショルダーネックブリーカーという非情な攻めに場内騒然。リングに戻った竹下に石井はチンロック。さらにジャンピングハイを見舞うとヘッドシザースへ。竹下はなんとかエスケープして10分経過。石井は竹下のユルゲンラリアットを野球チョップで止めてローリング延髄ラリアット。エプロンに竹下を出すとそこにジャーマンで叩きつける。リングになんとか戻った竹下は垂直落下式ファイアーサンダー。タイガー・スープレックス・ホールドはカウント2。雪崩式タイガースープレックス狙いを竹下が踏ん張ってラリアットで叩き落として拒否。串刺しビッグブーツからブルーサンダーを狙うも、石井がDDTで切り返す。ランニング顔面ニーはカウント2。高角度ダブルアームDDTを凌がれるもDDTで引っこ抜くも竹下がラリアットで抵抗。エルボーの打ち合いからカンガルーキックをかわした竹下がランニングニー。ジャーマンを防いだ石井がエクスプロイダーニーからファイナルカットを狙うも、竹下がエメラルド・フロウジョンに切り返してみせる。しかしカウント2。二段式ジャーマンもカウント2。竹下がビッグブーツから顔面ニー。カウント2で返されると後頭部ビッグブーツからサプライズローズを決めて熱戦に終止符を打った。
試合後、竹下に株式会社総研ホールディングス代表取締役大友健右からベルトが贈呈される。竹下は「石井さん、僕は世代とか関係ないと思っているので、俺がDDTをトップで引っ張っていくんで、石井慧介、(途中からセコンドについた)入江茂弘、来れるもんなら来てみろ」と挑発。するとそこへ吉村直巳がやってきてラリアットで奇襲。亜門GM「今日は何を奪いに来たんだ!」吉村「オマエの大事な大事なベルトを獲りに来た!」吉村がいつでもどこでも挑戦権の行使を宣言し、KO-D無差別級選手権試合がスタートした。
こうして急遽始まったいつでもどこでも挑戦権使用のKO-D無差別級選手権試合。吉村が高角度チョークスラムで叩きつける。竹下はフランケンで強引に吉村を場外へ投げるとプランチャ。しかし吉村もキャッチしてキャンバスに叩きつける。すると吉村がテーブルを持ち出すとそれを竹下にぶつける。それをリングサイドに設置するとそこへのパワーボムは竹下が拒否。エプロンでの攻防。吉村がラリアット連打。さらにパワーボムでテーブルクラッシュ。さらにリングになんとか戻った竹下にラリアット。ランサルセからコーナーラリアット連打、パワースラムで畳みかける。コーナーに登った吉村だったが竹下がストップすると雪崩式ブレーンバスター。吉村もブレーンバスターで投げるが、竹下もブレーンバスターで投げて意地の張り合い。吉村がブレーンバスターで投げると竹下が垂直落下式で落としていく。両者がショルダーアタックの打ち合い。さらに立ち合いから相撲のように組み合って吉村が投げていく。ラリアットの相打ちから竹下がラリアットでなぎ倒す。竹下のユルゲンラリアットを吉村がラリアットで迎撃。さらに吉村が変形の昇天・改で叩きつけて肩固めへ。パワーボム狙いは竹下がショルダースルー。逆水平の打ち合いから竹下がビッグブーツ。ショートレンジ・ラリアットをかわして顔面ニー。ラリアットでなぎ倒して3カウント。
石井との激闘に続き、奇襲を仕掛けてきた吉村も下し、KO-D無差別級王座6度目の防衛に成功した竹下。試合後は竹下も吉村もなかなか立ち上がれない。それでも王者として先に立ち上がった竹下は吉村に声をかけるが、吉村は竹下を突っぱねてリングを降りた。亜門GMが「これでいつでもどこでも挑戦権、5つすべて行使されたので、両国大会のメインのカードが決定しました」と言ってから遠藤を呼び込む。両国大会のメインは竹下vs遠藤のKO-D無差別級選手権に決定。遠藤は「またお前かよ。んー、個人的にはねぇ吉村に勝ってもらったほうが面白いかなと思ったんだけど、でもまあこうなるだろうとも思っていたよ。1年前のこと覚えているか? ちょうど俺がDAMNATIONに入った頃だ。いまはこんなナリして変わったと思うかもしれないけど、ひとつだけ変わんねぇことがあるんだよ。1年前、俺はお前にこう言ったんだよ。俺はそのベルトが欲しいってな! これだけは1年経っても変わらねえ、唯一のことだ」と告げる。それを受けて竹下は「遠藤哲哉、俺もまたお前かって思ったけどな、次の両国で俺に負けたら、もう俺がベルト持っているあいだは挑戦しないでくれ! それぐらいの覚悟で両国来てほしいんやけど、どうかな?」と尋ねる。すると遠藤は「答えづれぇな。……まあでもチャンピオンがそう言うなら、俺はそうに従うよ」と承諾。竹下は頭を打ったので、あとで遠藤のコメントを思い出すからと言ってから、「両国は60分(フルタイムドロー)の続きでいいから正々堂々やろうや」と言って握手を求める。遠藤が握手に応じず、竹下に唾を吐きかけると、竹下は表情こそ変えないが遠藤の髪の毛を掴んで、何とショートレンジラリアットを狙う。しかし、これをかわした遠藤はハンドスプリング・レッグラリアットを叩き込むと、さらにシューティングスタープレスを投下。そして遠藤はダウンしている竹下に向かって「正々堂々だあ? ふざけんじゃねえぞ、この野郎! プロレスはなスポーツじゃねぇんだよ。闘いなんだよ! 1年前、お前が俺に言った言葉、覚えているか? その言葉、そっくりそのまま返してやるよ! 舐めんなよ」と吐き捨てて引き上げていった。スクリーンではこの竹下vs遠藤をはじめとする、8・20両国大会の決定カードが発表された。
【試合後のコメント】
石井 まあ負けたのはショックですね。でもまあ……何て言うんでしょうね。負けたのはショックだけど、試合後なんか自分らの世代を挑発してきたんでね。別にまたやっていくんじゃないですか、今後も。とりあえず両国のメインはまた届かなかったですけどね。でもいつでもKO-Dまた挑戦出来るっていう自信も、コンディションも作ってあるので。またチャンスを早めに掴むだけです。今日たくさん声援もらえたのは嬉しかったし、自信にもなりましたね。
――改めて竹下幸之介という選手はいかがでしたか。
石井 やっぱすごいタフだなって思いましたね。だからこっちも……何でしょうね。まあ壊すつもりでいった部分もあるかもしれないし。でもまあ今日やってみて、弱点がないわけでもないと思ったので。すごい素晴らしいチャンピオンですけど……ショックはあるけどもまた竹下とやりたいですね、シングルを。またあると思っています。
――入江選手がセコンドについてましたが。
石井 ああ、姿見えました。やっぱあの世代の絆っていうのは嘘でも何でもなく、本当のものなので。セコンドに入江君の姿が見えて、あそこからさらにテンションが上がったっていう部分もあるので、入江君にも感謝しています。まあただ勝てなかったのは申し訳ないです。勝手に…勝手にですけど、この世代を背負って今回は闘ったので、申し訳ないです。
――今日、竹下vs石井戦が終わったあとにいつどこを使おうと考えていたんですか?
吉村 両国がアカンって言われたから、ビアガーデンよりも客が入る後楽園で。まあ前哨戦とかでも場外ダブルアームとかあって、今日の試合が竹下が一番弱るポイントやろうなとは、ちょっと思っていた。
――今まで散々大事なものを盗んだりしてきましたが、リング上で実際に対戦してみて竹下幸之介という選手はいかがでしたか。
吉村 俺は結局アイツに何も返せてないし、アイツから一番大事なベルトも奪えなかったけど、今日はもうとりあえずそれとして、俺は絶対またアイツの前に立つから。それだけは覚えておけ、お前。俺は絶対またお前の対角に立ったるからな。
――試合中、相撲勝負を挑まれた際、勝ったかなというようにも見えたんですが。
吉村 それはお前らの判断やろ。俺はもうとにかく今日は今日として、次の8月5日のDNAプロレス甲子園か何か知らんけど、樋口の抜けたいま現時点で一番は俺やねん。その一番の俺がただただ結果を出す場所として、DNAのプロレス甲子園、全員蹴散らして一番になって、また竹下の目の前に立ったるから。それだけ。
――まずは石井選手との防衛戦はいかがだってでしょうか。
竹下 まあ試合のことはあまり覚えてないですけど……これで僕が今日1回勝ったからって、別に終わりじゃないし。ここで腐るような人じゃないと思うので。次、後楽園のメインなり、両国のメインなのか、どっかのメインなのか分からないですけど、次のシングルマッチを石井さんとやるときが楽しみです。
――試合前から竹下選手はあくまでも個人、石井選手は若手通信世代を代表して竹下・遠藤の両国メインを阻止すると言ってましたが、何かその世代の意地みたいなものは感じましたか。
竹下 僕は世代とかあまり関係ないと思っているので。時代ってそのときそのときであるものであって。別に僕は昭和が偉いとか、平成のプロレスが強いとか、別にそんなの何も思わないので。いまにはいまのプロレスがあって。2012年にデビューした僕らには僕らの試合があるし、若通世代って言うならその若手通信でしか見られなかった試合っていうのもあるだろうし。全然別物なので。ただ、いま竹下幸之介、石井慧介っていう世代とか関係なく、個の闘いになったときにどっちのほうがDDTを背負っていきたい気持ちが強いのか……たぶんお互いに両国のメインに立ちたちっていう気持ちは、僕も相当強いものがありますけど、もしかしたら五分だったかもしれない。でもDDTを引っ張っていきたいんだ、守っていきたいんだっていう気持ちは僕のほうが今日は勝ったかなと。
――試合後、世代的には竹下選手より下になる吉村選手が、いままで散々大事なものを奪うとかやってきましたが、ついにいつどこ権を行使してきたわけですが。
竹下 うーん……シングルはせっかくならちゃんとやりたかったですけどね。ただいつどこっていう特殊なルールがあるわけであって。その中でアイツが持っていて、僕にああやって“今日の吉村”でいちゃもんつけて、いつかそりゃ挑戦してくるっていうのは分かっていたことなので。まあビアガーデンっていう手もあったと思うんですけど、アイツが後楽園を選んだのなら、その度胸は買いたいですけどね。ただ僕、試合途中で相撲とりましたけど、相撲でも負けていなかったと思うので。まあリングが土俵上じゃないので(苦笑)。ロープを土俵際としてくれるなら、僕が押し出しで勝っていたんじゃないかと思いますけど。まあ、まだ相撲でもプロレスでも、僕が負けることはないっすね。もうちょっとかな。強かったですけどね。
――石井選手と吉村選手の挑戦を退けたことで、両国でのメインが遠藤選手と対戦に決まりました。改めてリング上で対峙してみていかがでした。
竹下 うーん……前にタイトルマッチやったときも、もうタイトルマッチ前から僕は「もうやりたくない」って言ってたんですけどね。今回に関してはトーナメントを通過してきているので、必然と言えば必然なんですけど。もうやりたくなですね。うん。本当にもうこれすら言いたくないくらいやりたくないんですけど。まあこれはしょうがない! 別にGMが決めたことでもないので。だからこの両国は60分(ドローだった)後楽園の続きなのか、もう1回リセットして新しい闘いなのか分からないですけど……まあ僕が負けることはないかな。例年だとトーナメントで優勝した人が、絶対両国のメインで勝ってますよね? でもそれはジンクスみたいなものなので。絶対はないし。その両国で絶対挑戦者が勝つっていうのは、単純にトーナメントの勢いそのままで勝つっていうのが多いと思うし、去年に関しては僕、それで石川さんに負けているで。でも僕も勢いでは負けてないかな。今日、石井さんにも吉村にも勝って、先週岸和田愚連隊とやって、僕が負けている要素はないかなと。だからどんな闘いになるか僕も楽しみです。
――先ほどリング上でレッグラリアットとシューティングスタープレスを食らって「舐めるな」と言われました。
竹下 全然舐めてないでしょ! どう考えてもいまの2試合で舐めてないでしょ僕。全然、言葉の意味が分からなかったですけど、体が動かなかったんで。まあでも、シューティングスターもらったら100%の僕でも終わりますね。体動かなくなったんで、純粋に技の威力っていうのが上がっているんだなって思ったし。ちょっと体重も増えた感じするし。何よりもお客さんの声援は遠藤寄りになっていると思うので、燃えますよね。まあプロレスは闘いだって言うんなら、まあどっちが強いかお前ら見たら分かるやろっていう感じなんで。
――そんなに遠藤選手とやりたくない理由は?
竹下 うーん……そんなにポンポンするもんじゃないかなっていう。10年に1回くらいでいいよなって。もしくはやったとしてもオリンピックくらい、4年に1回ぐらい。もっとやったとしても夏期・冬期で2年に1回くらい。じゃないと、1年に何回もやっていると、竹下vs遠藤の価値ってものが失われるような気がする。
――それだけ自分にとって特別な相手?
竹下 特別な相手ではありますよ! やっぱり2012年でデビューしているし、間違いなく2012年だけを見たら、僕の方が早くも上回ってますけど。それに追いついてきてますからね。追い抜かれたことはないですけど。まあ両国に関しては、すごい闘いになると思います。それが楽しみだし、ちょっと怖いかなっていう感じです。
遠藤 さあ何でも聞いてくれ。
――今日の竹下選手の石井戦と吉村選手を見て、いかがでしたか。
遠藤 まあ、そうだな……ぶっちゃけ、石井さんも吉村もあの竹下には勝てないだろうなと思いましたね。だって単純にアイツ強いもん。DDTの中だけじゃなくて、プロレス界全体を見てもたぶん相当強い部類に入るんじゃないかなと。スタミナもあって、パワーもあって、スピードもあって。プロレスに必要なものを全部兼ね備えているよね。まあ終始、攻められるところは多かったけど、それでも余裕はあるように見えたかな。
――それだけ実力を認める竹下選手に挑戦することが決まったわけですが、当然勝つ自信はあるでしょうし、攻略法みたいなものはあるんですか。
遠藤 俺がDAMNATIONになって、アイツからスリー(カウント)取られたことは1回もないから。逆にアイツも俺に勝ったことないし。だからリング上でアイツが「俺が両国で勝ったら、俺がチャンピオンのあいだは挑戦してくるな」って言ったけど、逆に言いたいよね、それを。俺が勝ったら、もう俺がチャンピオンのあいだに挑戦してくるんじゃねえと。やっぱチャンピオンだからか、立場が上だって感じてるのかもしれないけど、戦績で言ったらDAMNATIONに入ったあとの俺の戦績のほうが上回っているし。実力だって、4月は60分やって結果はドローだけど、あの試合が仮に(時間)無制限だったら俺のほうが絶対勝ってた自信はあるし。今回の両国では完全に決着をつけます。俺がスリーを取りますよ。
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