たまたま俺様がドロップキックに行った時にいたのがニッポン放送の三島通義さん。三島さんは当時、カナプロのリングアナをやっていたり、プロレス好きな方として認知されていて、ドロップキックの店長の柿本(大地)と仲よかったんだ。
その時、俺様はUWFがニッポン放送後援で武道館大会をやっていたことを思い出したんだ。俺様も当時、前田日明のオールナイトニッポンとかも聞いていたし、これはニッポン放送さんしかないと思ったんだよね。それで三島さんに「内緒なんですけど、2012年に武道館大会を考えてまして……」と相談したわけ。そうしたら、三島さんから「僕、全然ラインをつなげられますよ」という返事をいただけたんだ。
そこから開催に向けた話を進めていったんだけど、5月の交渉段階で武道館サイドからは「日にちがいつになるかわからない」って言われたんだ。武道館の抽選が10月にあって、昔から使っているお得意様から優先して日にちが押さえられるみたいだし、DDTなんてその順位で言ったら下も下。「平日になる可能性が高いです。それでもいいですか?」って言われたから、「夏休みの平日もダメですか?」って聞いたんだけど「それもわかりません」って。
武道館大会をやるなら7月24日の両国大会で発表しようと思っていたんだけど、日時が言えないし、それに平日の可能性が高いって言われているし、会場費だって決して安くない。それに初進出が平日開催になるリスクを考えると、さすがに心もグラついたよね。「また両国でもいいかなあ」と思うこともあったんだけど、そんな時に6月9日に行なわれた「AKB48第3回 選抜総選挙 今年もガチです日本武道館」に、とある雑誌の取材で見に行くことができたんだ。
いやあ、このイベントが今までのどのプロレス団体の武道館興行よりよかったんだよ。それは20~30年前ぐらい見ていた全日本武道館大会、UWF武道館大会、Uインター武道館大会がかすんでしまうぐらいで、テンションも上がったんだ。と、同時に冷静にまわりを見渡せば、プロレスを見てきたであろう中年たちが多かったんだよね。その時、俺様は思ったんだ。「アイドルにプロレス人気が取られている」「AKB48ができて、プロレスができないわけない」って。それで、例え平日になってもいいと思って、武道館大会の開催を決意したんだ。
そういう葛藤を乗り越えて7月24日に発表したんだけど、選手たちには事前に「平日の両国しか取れなかった。ごめんね」と話していて。その時はみんなガッカリしていたから、武道館開催をドーンと発表した時は、さぞかし大きなリアクションがあるかなと期待していたんだけど、あまりの驚きでみんな声が出ないんだよ。お客さんの方が思っていた以上の歓声だったからね。選手のみんなには「しょっぱいリアクションだな」って思ってしまったよ(笑)。(この項つづく)



