5月29日、東京・宮地鉄工所にて『純烈ミニライブ&路上プロレス in 宮地鉄工所』が行われた。曇天模様の中、会場には純烈のミニライブ&路上プロレスを見たさに146人 (超満員札止め)のオーディエンスが集結。鶴見亜門GMによる路上プロレス講習会の後、純烈の熱烈なファン“ファン烈”代表として男色ディーノ、大石真翔に呼び込まれる形でフォークリフトに乗った純烈が『星降る街角』を熱唱しながら登場した。フォークリフトからトラックの荷台に移動して1曲歌い終えると、6人のメンバー紹介へ。2曲目『しのび哀』をフルコーラス熱唱し、3曲目『恋は青いバラ』を歌おうとしたところで曲を裂くように『FIRE』がヒット。高木三四郎が現れるとブーイングの中「三四郎リサイタルにお越しの皆さん、どうもこんばんわ。純烈、さっきなんて言った?」と吹っかける。リーダーの酒井一圭が「なんで邪魔しに来るんですか!」と怒り心頭。しかし高木は「工場ライブはこれで終わりだ! 両国条例で終わりだ!」と強制終了を宣言。ディーノが「両国を成功させるために、この工場ライブをやっているのよ!」と助け船を出すも、高木は「ふざけんじゃねえ! 両国に出たかったら俺たちを倒してみろ!」と要求。純烈を両国に行かせないために用意したという路上精鋭軍を高木が呼び込むと、飯伏幸太と中澤マイケルが登場。高木「路上精鋭軍、飯伏幸太だ! 俺と飯伏がいればオマエらをぶっ潰すのは楽! 2対3のハンディキャップマッチだ!」マイケル「ちょっと、どういうことですか! 路上精鋭軍だから僕もこうしてここに来ているんですよ!」高木「いや、オマエ呼んでないよ。飯伏、呼んだ?」飯伏「呼んでないです」マイケル「ちょっと!」高木「今日は純烈が両国に出られるかどうかの大事な試合なんだよ。初日も2日目も両国に出られないオマエには関係ない!」マイケル「初めて聞いたよ! 俺、両国出られないんですか!? あ~そうですか! 僕も両国に出られないらしいんですよ。純烈さんも両国に出たいんですよね?」純烈の皆さん「はい」マイケル「ここで利害が一致した訳ですよ。みんなで両国出場を勝ち取ろうじゃありませんか!」ディーノ「ちょっと待ってくださいね…。(大石、純烈メンバーと相談)…すいませんでした!」マイケル「えぇっ!!」ディーノ「チケットをお持ちでない方はお帰りください!」マイケル「あ~そうですか! わかりました! こうなったら一人でも両国出場を勝ち取ってやるよ! 3対2対1の3WAYで…」するとここで福田洋が登場。福田「ミスターマイケル! ユーの心意気に感動したよ! 今日はこの僕を雇わないかい? マイケルやろうよ!」マイケル「やろう! トゥギャザーしようぜ~!」結局、今回の路上プロレスは酒井一圭&男色ディーノ&大石真翔vs高木三四郎&飯伏幸太vs中澤マイケル&福田洋のハンディキャップ3WAYタッグエニウェアフォールマッチとして行われることに。
純烈の衣装のまま試合に臨んだ酒井は高木にチョップを打ち込んでいくも、逆に倍返しされてのた打ち回る。すると福田が駆けつけ2人で太鼓の乱れ打ち。しかし酒井も福田に裏切られてしまうと、ここから戦局は作業場内へと移動。高木がスコップで熱した鉄を冷ますための石灰(それでも表面温度は200℃)を掬うと、マイケルにぶちまける。ここから高木はさらに酒井にも石灰攻撃。酒井を応援する純烈メンバーにも石灰が被弾。真っ白になった酒井もスコップを手にするや高木に石灰をぶちまけやり返した。このドサクサに紛れてディーノは純烈の皆さんの尻をタッチするなど手を出し始めた。続いて高木が「純烈の中に大相撲出身がいるらしいな!」と白川裕二郎を呼び出す。高木が相撲対決で白川に挑むが、あっさりぶん投げられてしまうと、続く福田、さらにセコンド業務をしていた伊橋剛太までも千切っては投げられてしまう。高木が酒井に攻撃し「両国で歌うのは俺だ!」と持参したギターをかき鳴らしながら『ギザギザハートの子守歌』を歌おうとすると、背後から酒井が反撃してさらにギターを奪って殴打。ここで福田、マイケルやディーノ、大石も加わって乱戦を繰り広げていると、自転車に跨った飯伏がその集団目指して突っ込むという有様。すると一団は工場を飛び出して道路へと移動。酒井以外の純烈メンバーも加わっての数珠つなぎの首4の字が展開されると余ったディーノが一人一人の顔面にナイトメアーを落とし、さらに逆エビを決めてほか全員をひっくり返す。その後、飯伏とマイケルが攻防を繰り広げ、飯伏が電柱に登ってのムーンサルト・アタックをマイケルに食らわせてみせた。一足先に戻っていたディーノがシャワーで冷水を自転車に乗ってきた高木に浴びせると、高木も工場内にあった一斗缶で大石の頭をぶん殴る。福田が一斗缶を高木から奪って殴りかかっている間に、ディーノは木材を飯伏に乗せてセントーンを放った。ディーノがフォークリフトに登ってアンダータイツ姿になると急上昇。大石が高木を羽交い絞めにすると、急降下したディーノのケツが高木の顔面にヒット。福田だけでなく酒井のリクエストで純烈の皆さんもこの餌食となったばかりか、股間まで押し当てられてしまうと女性ファンから悲鳴も上がった。戦況はトラックの荷台の上で高木と酒井がチョップ合戦。純烈の両国出場を叶えるためにも必死に高木の胸にチョップを打ち込む酒井。これを「オマエの気持ちはそんなもんか!」と堂々受け止める高木が倍返し。それでもチョップで酒井は必至に食らいつく。高木は問答無用とばかりにゆずポンキックを繰り出し、テーブルをセットしてその上に酒井を寝かしつける。高木はトラックの運転席の天井へ登ろうとするが、マイケルがこれを阻止してアルティメット・ベノムアーム。飯伏が救出に入り、マイケルのアルティメット・ベノムアームをかいくぐるも、待っていたのは福田のパーフェクト・ベノムアーム。マイケルがアルティメット・ベノムアームで酒井を仕留めようとすると、ディーノと大石がカット。純烈の皆さんで中澤と福田にハイキックやミドルキック、カカト落としでダメージを与えていき、ディーノから託された漢タイツを装着した酒井がテーブルの上で福田にリップロック。そこからまさかの男色ドライバーを敢行しテーブルクラッシュ。そこから押さえ込んで3カウント。30分を超える熱戦に終止符を打った。
試合後、酒井がマイクを手にして高木に呼びかける。酒井「高木さん、この夏の両国国技館のステージで歌わせてくれることを認めてください」純烈の皆さん「お願いします!」高木「純烈! ショービジネスの世界はそんなに甘くねえんだよ! 俺は今日のテメエらを見てファンになっちゃったよ! オメエらなかなか骨があるじゃねえか! 飯伏、ファンになっちゃったよな?」飯伏「そうですね」高木「純烈、一緒に両国行こうぜ!」純烈の皆さん「やったー!」酒井「ありがとうございます! よろしくお願いします!」高木「あとはオマエたちの歌を聞かせてくれよ!」純烈は『恋は青いバラ』をフルコーラスで熱唱。最後に「俺たち純烈!」とポーズを作り、工場ライブを締めくくった。
【試合後のコメント】
ディーノ こうやって自らの手で両国行きを手に入れた純烈さんですよ。
酒井 これもディーノさんと大石さんのおかげですよ。
ディーノ ハッハッハ! もっと褒めろ!
酒井 でも自分たちの力で掴むというのはこれだけしんどいことなのかと。大社長が言っていましたけど「ショービジネスの世界は甘くない」と。ちょうどいい試練だったと思います。あとは本番頑張ります。コイツらもプロレスが良くわかってなかったけど、好きになりましたよ。
ディーノ 互いが互いを好きになるって、いいことよね! 私も好きになったわよ!
大石 みんなでお風呂に行きましょう。
ディーノ お風呂に入って夜、一緒に寝るまでがプロレスです。行こう! 行こう!(と一部純烈メンバーを連れ去ってしまう)
――改めて両国参加を決めていかがですか?
酒井 あっという間でしたけど楽しかったですし、お客さんのおかげで掴めたような気がします。自分たちだけでは無理な激しい試合でした。
――純烈ファンの方も会場に詰めかけていました。
酒井 こういう会場には来ないであろう純烈ファンの方も多かったと思います。そういう人たちにプロレス楽しかったと言って帰っていただけたので、いいコラボレーションだったと思います。
――高木社長からは「ショービジネスを舐めるな」と散々出場を拒否されてきて、ようやく参加を掴めたと思いますが。
酒井 ですから両国ではムード歌謡の素晴らしさを純烈を通してプロレスファンの方々にお伝えできればなと思います。
――酒井さん自身はマッスル以来のプロレスになると思います。
酒井 勝利できたのがデビュー戦以来なので感動しています。
――ディーノ選手から受け取ったタイツを履いたが?
酒井 これねえ…履き心地いいです(笑)。マッスルから一緒に闘ってきたディーノ選手ですし、一瞬躊躇したんですけど、受け取れてよかったなと思います。
――両国ではどのようなパフォーマンスを見せたいですか。
酒井 結成して5年、ありとあらゆる場所で歌って来て、今回工場でも歌いましたし、プロレスファンの方からも「頑張れ!」と言っていただけたので、思い切り純烈の今までの成果を発揮したいと思います。
高木 いや~負けちゃったね。
飯伏 もう少しだったんですけどね。
高木 純烈が8月17日の両国に参戦が決まったということで、路上プロレスはハードルが高いんだけど、よくやったよね。
飯伏 そうですよね。
高木 純烈メンバーもディーノに犯されながらよく頑張ったよ。ところでオマエ、凄いところから飛んでなかった?
飯伏 電柱ですか? 電柱は小さい時に…。
高木 初めてじゃないの!?
飯伏 3、4回あります。
高木 何歳の時にやったの?
飯伏 小6の時に初めてやりました。ケブラーダではなくてバック宙を。
高木 狂っていますね。でも良かったですよ。純烈は両国参加決定ですけど、中澤マイケルは残念です。また何か考えます。中澤マイケルは両方とも出る予定はないです。
――DDT万博(初日)の陣容は固まりつつある?
高木 まだ5分の1も発表してない! もっといろんなタレントとコラボするから! 8・17&18はDDTの集大成! そして8・17は対世間! 世間に打って出るから。8・17はいろんなものとコラボしてDDTここにありきというのを見せつける! そしてそのお客さんも全部取り込んで、8・18にドーンっとぶつけるから。俺の戦略は今のところ3割成功している! あとの7割はけっこう断られているから、引きだけだ! 引きだけで乗り切る! この後の発表をお楽しみに!
飯伏 そうですね。