24日、都内会場にて、アップアップガールズ(プロレス)のオーディション2次審査が実施された。これまでにもたびたびコラボしてきたDDTとアプガ。その新たな一歩として、この新グループはアップアップガールズ(仮)の妹分として夏にアイドルとしてステージデビュー、来年1月に東京女子プロレスでのレスラーデビューを予定している。今回は、約100名の応募者の中から書類審査を通過した12名が公開審査に。今後、別スケジュールのオーディションも行なわれ、合格者は次の審査に進むこととなる。
審査を務めたのはDDT社長の高木三四郎、アプガのサウンドプロデューサーであるmichitomo氏、アプガからは森咲樹さんと佐保明梨さんが出席。またDDTのアイドルグループNωAのメンバーであり、プロレス界屈指のDD(誰でも大好き)である大石真翔は「見届け人」を担当、主にオーディションを見ていたが、オーディション開始前には「推し変したんですか?」と森さんに詰められる場面も。アイドルとプロレスの完全同時進行というレアなグループのオーディションだったが、参加者たちは個性豊か。新体操歴15年だという参加者は180度以上のイス開脚を披露。アプガ(2)=2期のオーディションには落選したが「柔道とサンボをやっていました」という者もおり、「じゃあ、たまたまサンボやってた人間がここにもいるので」(高木)と大石にもタックルを決めてみせる。また、アプガ(2)オーディション映像を見て感動し、不登校を克服、アイドルにはなりたいがプロレスの知識はなく「ルールもわからないです。......闘い合うんですよね?」という中学生や、「お母さんが応募しちゃって。お母さんが東京での生活に憧れてるんだと思います」という者も。体が細く、プロレスについても「やりたくないですけど、そうするしかないと言われれば……」と消極的だった。しかし陸上部で砲丸投げの選手として活躍、食が細く「お肉も脂身よりササミが好きです」という言葉には、高木が「それはプロレスラーに向いてますよ」。今回のオーディションを終えた高木は「プロレス団体の練習生志望の感性、感覚とはまったく違う」と興味深げ。「体力はおいおい」というDDTイズムもあり、今後の審査を経て、どんなメンバーが選ばれるかが注目される。
【審査員&見届け人の総評】
高木三四郎 プロレス団体の練習生志望の感性、感覚とはまったく違うなと思いましたね。ポテンシャルだけで言えば、何倍もの可能性を秘めている人が多かったと思ってます。やっぱりアイドルになりたいという気持ちが強い子も多いので、それは人前に出たい、立ちたいという部分なんでしょうね。それはもう女子プロレスも変わらない、大事な部分ですね。昨今の女子プロレスには、プロレスはやりたいけど人前には出たくないですっていう子もいるので、そういう意味でも新鮮でした。ダイヤの原石がゴロゴロいるなと。楽しみですね。体力的なものは、これからだと思いますね。今日も僕の中ではキャラクターだったり、適性だったり、そういったものを見ていたので。DDTが考える女子プロレスっていうのは(他団体とは)ちょっと違うので。体力的なものはおいおい。後からつけられる部分ですし。逆に1人くらいは体力がない人がいてもいいのかなと。それは男子だとしんどいですけど、女子なら。やっぱりキャラクター重視だと思ってるので。
michitomo 2期のオーディションよりも個性的な人が多くて。もちろんアイドルなので歌とかダンスも必要になってくるんですけど、それ以上に個性とか自己主張が強い方が多かったので、それはプロレスでも大事だと思います。そういう意味で面白い子が何人かいたので、新鮮なオーディションでしたね。
森咲樹 歌もダンスもプロレスも、ガッツが一番必要なので、ガッツを秘めた子がいるなぁと思いつつ、この子が入ってきたら、私やばいなっていうのも感じたので。私自身もあらためて気を引き締めなきゃなって思いました。新しく楽しいことをしていけるなって、ワクワクして見てました。
佐保明梨 アイドルとプロレスを両方やるって、どういう感じになるんだろう?って想像できない部分があったんですけど、今日のオーディションを見て、これは楽しそうになりそうだなっていうワクワク感がありますね。今までのアイドル界にもプロレス界にもなかった、新しいことが始まりそうで、楽しみな気持ちになりました。
大石真翔 ただ見届けようと思っただけなんですけど……。いきなりタックルで(服を)汚されて。もしあの子が受かったら、いつかリベンジしたいなと。