第5試合は佐々木大輔vsKUDOのシングルマッチ。佐々木はいつどこ権を腕に装着し入場。握手を求めるとKUDOも応じる。腕から脚の取り合いに攻防が移行する中、ミドルキックで場外へ落とし、トペ・スイシーダを放ったのはKUDO。だが佐々木は客席に座り、セコンドのアントンがコールドスプレーをかけて相手をじらす。リングアウト勝ちではいつどこ権が移動しないことをGMに告げられると、まずいとばかりにリング内へ入れ直したが、佐々木はスリーパーなどで反撃。KUDOのダイビング・ダブルニーアタックを食らいながら、MIKAMI式のテングポーズつきスク~ルボ~イを決めて揺さぶりをかける。KUDOのノド元をトップロープへ打ちつけるや、そこからクロス・フェースロックにいった佐々木は、それを逃げられると低空ドロップキック、ヒットマンエルボーと攻めてNow or Never狙い。これを着地したKUDOだったが、佐々木の頭脳プレーによって木曽レフェリーと激突してしまった。この機にアントンも乱入し加勢したが、カウント3は奪えず。逆にKUDOがバズソーキックからのダイビング・ダブルニードロップで勝負に出たが、佐々木は寸でのところでかわした。そのまま両者場外へ。乱闘を繰り広げるうちにカウントは数えられていく。そして、コーナーポスト付近エプロン上で佐々木がサードロップにしがみつく間に20まで数えられた。
GM「佐々木クン、前回に引き続きこういう形でいつでもどこでも挑戦権を防衛するのは、ちょっと感心しませんね」佐々木「なんだよGM、正々堂々と闘って挑戦権守ったでしょ」GM「正々堂々してないでしょう。最初からリングアウト狙いじゃないですか」佐々木「違います」GM「もし今後もこういう闘いを続けるんであれば、6月2日の新木場大会でも強豪とのシングルマッチを組んで、そのいつでもどこでも挑戦権をあなたからハク奪するつもりでこちらもかかりますけど、いいですか」佐々木「やです」GM「嫌ですは通用しません。マッチメイク権はこっちにあるんですから」佐々木「おまえがマッチメイク権あるのか? よーし、じゃあこっちも要求を飲んでもらおうか。ほしいものがあるんだよ。6人タッグのベルトはここにある。シングルのベルトもあるようなもんだ。もう一個、タッグのベルトに挑戦させろ」GM「ほう…じゃあ、アントン&佐々木組がKO-Dタッグに挑戦したいということでよろしいですか」アントン「アホか。おまえはアホか! そんな疲れることはしません」佐々木「モンスターアーミーは4人いるだろ。大佐(星誕期)と軍曹(火野裕士)に挑戦させろ。今日はいないけどな」GM「それは熱いッスね! 見たいス! やりましょう。早い方がいいんで…6月2日の新木場大会で決定いたしましょう」佐々木「いいアイデアだろ? よし、下がっていいぞ」GM「いやいや、こっちが要求飲んだんですから、次の6月2日のシングルマッチ、正々堂々と闘ってくださいよ」佐々木「わかったわかった、やるよ」
セミファイナルはHARASHIMA&ヤス・ウラノvs飯伏幸太&伊橋剛太のタッグマッチ。腕を狙っていく飯伏に対し、ヤスは下半身攻め。替わった伊橋とHARASHIMAがタックル合戦を繰り広げたが、これを制したのは伊橋。ヤスも場外へ落とすとトペと見せかけてロープへ倒立し、でんぐり返しをしてのフェイントを見せたまではよかったが、ここからHARASHIMAとウラノがフットスタンプやセントーンを連発し、ボディーへの集中攻撃を浴びせていく。さらにダブルのブレーンバスターを狙ったが、飯伏がスワンダイブで飛んできて2人に両脚ミサイルキック。さらに伊橋をステップにしてのムーンサルトから、伊橋がプレスした上へさらに飯伏がセントーンを落とす。それでも伊橋ひとりになると劣勢が続き、HARASHIMAはフットスタンプ、エルボー、レッグドロップ、カカト落としとすべてを伊橋の腹へ。ヤスもダイビング・フットスタンプを落としていったが、伊橋はカウンターのレッグラリアットで一矢を報い飯伏とタッチ。低空ドロップキックでヤスが飯伏を止めると、替わったHARASHIMAがリバース・フランケンシュタイナー、ファルコンアロー、スワンダイブ式ボディープレスと攻め立てる。これに対しゴールデン☆らんでぶぅ~は飯伏が伊橋を飛び越えてのフットスタンプをHARASHIMAに落としたあと、伊橋がHARASHIMAとエルボー合戦。さらに替わったヤスをブレーンバスター、ジャーマン・スープレックス・ホールドで投げたがカウントは2。ならばとムーンサルト・プレスを出したがこれはかわされてしまい、直後にHARASHIMAの蒼魔刀が飛んできた。この機にヤスがシャープシューターで伊橋の動きを止めて勝利を握った。
メインイベントは入江茂弘が石井慧介&高尾蒼馬と、佐藤光留が坂口征夫&マサ高梨と組み5・26広島でおこなわれるKO-D無差別級王座戦の前哨戦。先発の石井、高梨からタッチを受けた高尾と坂口が向かい合うと、坂口の鋭い蹴りに高尾がタライを持ち出す。もちろん反則だが、坂口が使用を認める。高尾はキックやパンチに対しタライを盾代わりにディフェンスした。そして入江と光留が対峙。入江はタックルで光留の懐へと入っていくが、グラウンドでコントロールされる。コーナーで光留に張られた入江は、串刺しラリアットからド迫力のラリアットでお返し。すると光留はカニバサミからのヒールホールドで入江に悲鳴をあげさせる。替わった高梨もレッグロックとストンピングで脚攻め。坂口もキックからアキレス腱固めでエスケープを奪う。入江はジャンピング・ブレーンバスターで窮地を脱し、石井と交替。石井も坂口をジャンピング・ブレーンバスターで叩きつける。光留は高尾をアンクルホールドで止めてバックドロップに持っていったが、高尾は着地しバックスタバー。そして石井と2人で入江をフラップジャックで上げて光留へ落としたが、これはかわされてしまう。光留は再びアキレス腱固めで入江の動きを封じ、石井にも3人がかりの串刺し攻撃。そして高梨がタカタニックを狙ったが、石井はこれを止めてカサノヴァ。カットに入った坂口をタライ攻撃で高尾が排除する間、石井はラリアットから高角度ダブルアームDDTにつないで高梨から3カウントを奪ったが、勝負が決しても光留はリング下で入江にアキレス腱固めをかけ続け、割って入ったセコンドにも暴行を加えるとリング内へ戻ったが、無言のまま去った。
GM「入江クン、大丈夫か?」入江「……大丈夫なはずないじゃないですか」GM「だよね。申し訳ないけど、聞かなきゃいけないことがあるんだ。いつでもどこでも挑戦権を持っている3人ですが…まずは帯広さん、使…」帯広「つ…つ…使います!」GM「本当に使うんですか!?」帯広「使っても…いけない雰囲気? 使います、使わない…ああっ! さくらさん、どうしたらいいでしょうか?」さくら「帯ちゃん、これは大きな声じゃ言えないんだけど(マイクを使って)いつでもどこでも挑戦権を持っていると売店の売り上げが全然違うの。DDTの選手が我闘雲舞に参戦せざるを得ないでしょ? 使ってしまったら買っても負けてもなくなっちゃうの。長く持ち続けて、もう少しお金に替えてからにしよう。帯ちゃん…あなたの意見だよ」帯広「使いません!」GM「続いて…佐々木クン、どうしますか?」佐々木「GM、あの子(帯広)はなんか茂ちゃんみたいだね。ちょっと、ココが…」GM「それは触れないでください」佐々木「そんなことより…茂ちゃん、元気かい? 元気じゃないよね? 元気じゃないよねえ(ニヤリ)。おー…もう一試合やるか? ああっ? 知ってるよ、脚が痛いんだろ?(入江が泣き顔に) おい、ちょっと待てよ。ヤス・ウラノ、何見てんだよ。一緒に楽しもう。茂ちゃん、ここに挑戦権が1つ、2つ…2人とも挑戦できちゃうよ?」ヤス「なんか…楽しいね」佐々木「そうですよね、先輩。入江クン、脚が痛いらしいんですよ。ここで私にナイスアイデアがあります。ウラノさん、この弱ってる入江クンに先に挑戦していいですよ」ヤス「脚を痛めている…なんか勝てる気がする。佐々木、先にいかない?」アントン「先輩に譲るよ、そこは」佐々木「その通り! 私が入門の時からお世話になってますから」ヤス「まあ、嫌な予感しかしないから。今日は使いません」GM「わかりました。で、佐々木クンは使いますか?」佐々木「なんだあいつは、つまんねえな。つまんない先輩だな。よーし、なあ茂ちゃん、やろうか。どうした? 嫌か?(挑戦権で顔を叩く) ああっ? オッケー。じゃあ、やめてくださいって言えよ。おい、やめてくださいって言えよ、オラ! 脚が痛いんだろ? やりたくないんだろ? やめてくださいって言え」入江「(小声で)やめて…ください」佐々木「よーし、よーしいい子だ。今日のところは許してやるよ。GM、使わない。今日は帰るよ。ハブ・ア・ナイスデー」GM「3人とも使わないということですので、次回のタイトルマッチは5月26日の広島大会、チャンピオン・入江茂弘対挑戦者・佐藤光留でおこなわれます。チャンピオン、ひとことお願いします」入江「亜門さん…もう嫌です。タイトルマッチなんか、どんどん強くて怖い人たちばっか出てきて、今日も脚、帰れないかもしれないし。挑戦権持ってる人にいつも意地悪ばっかされるし、僕こんなタイトルマッチやりたくないです。僕はチームドリフの石井さんと高尾クンと、このベルトを懸けてタイトルマッチがやりたいです。ねえ、高尾クン」高尾「いいねいいね、やろうやろう(軽すぎ)」入江「ねえ、石井クン」石井「(手を振りほどき)ちょっと立ってくれ。俺は、自力でおまえの前に、立つ!」
そう言い残し、その場を去る石井に入江がまた半泣きに。GM「現段階で石井クンや高尾クンを挑戦者として指名する気はありません。もしどうしてもドリフ同士でタイトルマッチをやりたければ、入江クンは広島で防衛して、そして高尾クンと石井クンはいつでもどこでも挑戦権を獲って、それで正々堂々と挑戦する。もしくは、今度おこなわれるKING of DDTのトーナメントで優勝して、そして両国まで入江クンがチャンピオンでい続ければ両国2日目のメインでドリフ同士のタイトルマッチができます。わかりますか、チャンピオン?」入江「ちょっとわからないです。脚が痛いんです」GM「脚が痛いのはわかるけどさ、わかるでしょ、それぐらい」入江「えっ、えっ、えっ…」GM「なんで泣いてんだ、もう! イライラするなあ…本当にバカだな、君は! どうせ石井クンがなんで怒ってるのかもわかんないんだろ」入江「全然わかってないです。高尾クンはわかる?」高尾「うーん、わかんない(爽やかな笑顔で)」入江「お腹すいてたみたいです。でも、お腹すいてたらイライラする気持ちわかるんで。高尾クンもお腹すいた? じゃあ、僕たちご飯食べてきます。ありがとうございました」GM「いやいや、ちょっと待て待て! ご飯食べる前にやることがあるでしょうが」入江「……手洗います」GM「そりゃそーなんだけどさ、チャンピオンなんだから、大会の最後にいつもやってることあるでしょ? 自分で考えたアレあるでしょ? プロレスは…」入江「プロレスは…(GMのマイクを自分に寄せて)プロレスとは?」GM「プロレスとは? プロレスとは…ゴールのないマラソンのようなものである」ここで入江のテーマ曲がかかる。GM「いやいや! 違う違う! なんで俺が締めてんだよ! 今のは武藤敬司さんが残した素晴らしい格言だけどさ、違うよ! 勘弁してよ。頼むから締めて、お願いしますよ、チャンピオン、もう! わざとやってんだろ!」入江「こんな情けない姿しか見せれないチャンピオンですけど、広島では絶対に自分が最後まで諦めずに立ち向かって防衛します。皆さん、僕を信じて応援してください。やっていいですか? いくぞーっ! プロレスは絶対に裏切らない! 最後までタチムカウ!!」
【試合後のコメント】
――前哨戦を終えて。
入江 やっぱり関節とかを壊すのがすごいうまい人です。左脚がおかしくなってしまいました。でも、そういうテクニックはあるかもしれないですけど、僕は諦めずに立ち向かうという気持ちは誰にも負けないんで、脚をどんなに壊されても僕は絶対にギブアップしないし、負けないからこのベルトはずっと自分のものです。
――石井選手が離れていきましたが。
入江 怒ってるんですか?
――そのあたりの気持ちは理解できますか。
入江 わからないです。なんで、どうしたんですか? あとで謝っておきます。でも、僕は本当に石井さんとか、高尾クンとこのベルトを懸けて試合がしたいんで。そのためにもこのベルトを離しちゃいけない。ずーっとこのベルトを防衛し続けます。そして2人のどっちともタイトルマッチがしたいです。
光留 ハードヒットの前に、ちょっとやりようがあるんじゃないですか、DDTも。僕だけですよ、ハードヒットの前からキツめの試合を当てられるのは。ほかの前哨戦は、直接試合で絡まないのもあるんですよ。なんでハードヒットの日を狙うんですか。その守られている感じの、バカな顔してればファンが応援してくれるっていうのに若干気づき始めているのが気に入らない。昔は、スーパーヒーローになりたかったです。ヒクソンが出てきた時は俺がヒクソン・グレイシーを倒すんだと本当に思っていた高校生でした。けどなんか、プロレスをやっていくに連れて、自分の原動力って気に入らないことに対する嫉妬っていうのがわかってきた。ちょうどいいじゃないですか、頑丈だし。今日やってみてわかった。高尾クンとか、昔シングルでやったことがあるきはするけど入江と比べたら軽いですよ。それは体なのか、力なのか、気持ちなのか、責任なのかわからないですけど軽いと思いました。だから入江に差つけられるんですよ。入江も、あんな脚関節で痛い痛い言ってたらハードヒットで勝てませんよ、フッフッフ。
――最後、坂口選手とリングに立ちましたが。
光留 もう認めればいいじゃないですか、DDT。タッグ選手権が我々の知らないところで決まっていて、誰が言ったのかやらせているのかわからないですけど、なんかDDTの黒い部分を見た気がして。リング、誰もいねえじゃんって。なんか石井ちゃんのテーマが鳴ってるけど石井ちゃんもいねえし。じゃあ、俺と坂口さんで主役でいいやと。反体制とか、そういうのじゃないですよ。みんな、今のDDTがプロレス界で置かれている状況がわかってないんですよ。チャンピオンなんだから、いつまでも脚押さえてギャーギャー言ってんじゃねえよ。そんなに甘くないですよ、プロレス界は。プロレス界の中心にいこうとしている団体なんですよ、DDTは。先にハードヒットでいっちゃおうかな。今日は楽チンだった。パートナーは強いし、高梨さんもいい感じだし。高尾クンは軽いし、入江はバカなフリしてるし、石井ちゃんは何してるか知らないし。楽チンでした。
――KO-Dタッグの挑戦者がモンスターアーミーに決まりました。
光留 誰が来たって一緒ですよ。火野さんは初対決だけど、星誕期は…嫉妬が湧かないです。火野さんに対してはありますけど、女の子とたくさん遊んでるな~とか。遊んで…そうですね。KAIENTAI DOJOにいったらスポンサーの名前が入ったの(ノボリ)があって、ひとりだけバカでかいのがあって。俺なんてスポンサーがまったくないまま相変わらず独立採算制興行をやっている。そういう嫉妬はあります。星誕期に対する嫉妬はない。この野郎みたいなのはない。
石井 怒りというか…今、チームドリフで入江クンが突出して出ている、自分より上をいっているというのは認めます。タイトルマッチをやりたいと言ってくれたのは、僕もそういう気持ちはあるんですけど、僕は入江クンに引き上げてもらってやろうとは思ってないんで。自力で入江茂弘の前に立ちたいと思ってるんで、向こうもしっかりベルトを守り続けてほしいです。僕も獲ってやります。



