7月9日、東京・新宿歌舞伎町のドロップキックにてDDTが記者会見を行ない、8・18日本武道館大会のメインイベントが飯伏幸太vsケニー・オメガのKO-D無差別級選手権試合に(ほぼ)決定したことを発表した。これは前日に開催された大阪大会で、ケニーが『KING OF DDT』優勝、飯伏への挑戦権を獲得し決定したもの。会見には王者・飯伏と挑戦者・ケニーが出席し、コメントを出した。
――前日の準決勝&決勝戦を振り返って。
ケニー トーナメントの作戦としてはもちろん、エネルギーをセーブし体力を温存するというのがあるけど、トーナメントのレベルが高く、なかなかそうもいかなかった。温存どころか、1回戦から全力を出すことが必要だった。決勝戦は残されたものとしての望みをかけて闘いました。決して運だけで勝てたのではないと思ってます。準決勝、決勝と厳しい1日でした。
――決勝戦を見ていて。
飯伏 (ケニーと男色ディーノの)試合は激しくて、どっちが勝ってもおかしくなかったですけど、ケニーが勝った瞬間、すごい緊張感というか、ホントにケニーとやるんだなと実感して、すごく緊張して。リングに上がった瞬間にケニーと対峙して怖さも感じましたね。ビビりました。
――飯伏とケニーのシングルマッチは4年ぶりだが。
ケニー 4年前、DDTに来たときの目的は、まずイブシに追いつくことだった。イブシというのは、世界でひとりだけ、唯一のレスラー。イブシのスタイルはイブシだけのもの。でも今回に関しては、当初の目的は関係ない。自分で作り上げてきたスタイルでイブシと闘う。そして、イブシに勝つ。
飯伏 4年前の試合は途中からあんまり覚えてなくて。場外あたりからホント覚えてない。映像で見て、なんとなく(思い出した)。全然思い出せないです、やってた状況は。それもあって、怖いのかもしれないですけど。すごく試合が激しくなるのは絶対ですけど、それがどこまでいくのかわからないのが怖いです。
――8月18日はDDT15周年のメインであり、DDT初の武道館のメインでもあるが。
ケニー ブドーカンは歴史ある場所。歴史の一部になるのを誇りに思うし、ブドーカンだけじゃなくDDTの歴史の一部になることも誇りに思う。DDTは15周年ですが、自分には10周年を迎えるみたいなもの。というのも、自分は10年前に、自分の心にDDTが刻み込まれたから。そのころからDDTを見始めた。そしてDDTに行こうと決断したのも10年前。DDTに行って成長したいと思った。あれから10年、ブドーカンのメインでいい試合をすることによって、この団体の成長をヘルプできればいいと思っている。個人的な目標はいくつもある。けれど、チームDDTの一員としてグレート・パフォーマンスをし、団体をさらに盛り上げていければと思っている。
飯伏 DDTは15周年ですけど、ボクが入ったのは8年前。DDTの15年中、8年しかいないです。自分は8年しかやっていないのに、メインに立っていいのかなっていう部分もありますけど、でも自分しかいないかなとの部分もあって。もう決まったんで、あとはケニーといい試合をしようと思います。ベストバウトをとりたいですね。
――新日本7・29後楽園のロウキーとのIWGPジュニアヘビー級選手権試合で勝てば、二冠王として武道館のメインに出場するが。
飯伏 まずは29日に試合からクリアしていかないといけないんで。そこでベルトを獲って、ベルトを二つ持って入場したいですね。
(DDT7・22後楽園では、2人から前哨戦で当たりたくないとの要望があり、当日は飯伏とケニーがタッグを組んで男色ディーノ&ヨシヒコ組と対戦する)
ケニー ディーノとはつい昨日(決勝戦で)やったばかり。でもディーノとヨシヒコとのチームとはしばらくやっていない。3年ぶり? この3年間でヨシヒコが何をやってきたのか? 僕の場合、4年前にはじまったDDTへのジャーニーで、さらに大きく、さらにスピーディーになった。しかもこの一年でいろんなことを成し遂げてきた。でも、ヨシヒコがこの3年でどれだけやってきたのかを考えると恐ろしい部分もある。
飯伏 ヨシヒコに関しては謎が多すぎるんで、かなり怖いんですよね。進化してるはずだし。前回、相当苦しめられてるんで、気がかりです。ケニーとは、(武道館)当日までやりたくないですね。ホントにやりたくないっていう……。
ケニー みんな気がつかないだろうけど、僕らの友情のはじまりは最初のビアガーデンでのシングル。それからチームとして成長してきました。強い友情のおかげで、自分のなかでは(飯伏を)傷つけたいとか、潰したいと思ったことは一度もない。もうシングルではやりたくないというのが正直あった。ただ、しかるべき時間、しかるべき場所があればやろうという誓いはあった。それが今度の対戦で、いまこの時期を逃したら、これ以上の時はないと思う。
――武道館への思いは?
飯伏 僕は(全日本の)三冠戦とか見てたんで、自分は何度か(武道館に)出してもらいましたけど、ボクが見てた三冠戦と同じメインなので、同じメインに立てることはすごくうれしいです。
ケニー プロレスというのはヒューマニズム。それをいま失ってると思う。それを取り戻して次のレベルにもっていく自信があります。その試合に自分たちはふさわしいと思う。
飯伏 同じ気持ちです。
――4年前と比べ、変わったところ、変わらないところは?
ケニー 4年前、僕たちはもっと破天荒でアンブレイカブルだった。若かったのでケガもあまりしなかったし体もピンピンしてた。この4年間、別のやり方でより強くなった。同時に、よりスマートさも身につけてきた。イブシはインディーの天才と呼ばれていて、自分はサイコロジープレーヤーと呼ばれている。お互いが成長している。この試合はエキサイティングだけじゃない。プロレスの要素、そのすべてを兼ね備えた完全な試合になると思う。
飯伏 体に関しては前よりいろいろダメな部分はたくさん出てきてますが、あの頃よりはいろいろ経験しているはずだし、ムダな部分がなくなって、自分で言うのもなんですけど頭もよくなってるなと。プロレスにかんしてですけど。ケニーとはすごい試合になるし、ケニーとしかできない試合になる。それが出せれば、絶対ベストバウトいけると思うんですよ。
――武道館前に特訓の予定は?
飯伏 もうつねにしているんで。いろいろ研究していますよ、ビデオで。プロレスのビデオを見て研究しています。
なお、DJニラが「いつでもどこでも挑戦権」を持っているため、権利行使の如何によっては王者が変わる可能性もある。また、7・8大阪にて新ユニット『モンスターアーミー』結成を受け、カードの一部が変更。会見で西日本ツアーの変更カードも発表された(新着情報参照)。



