【6・15リポート①】KUDO&大石、タッグ王座挑戦前に敗北

15日、東京都江戸川区瑞江の東部フレンドパークにて『マサ高梨凱旋＆復帰一周年大会～みなさんのおかげです～』が行なわれた。試合前には高梨と鶴見亜門ＧＭがリングに上がった。“凱旋”と銘打たれたものの、千葉県市川市出身の高梨は「広い意味で凱旋です」と言い張る。さらに大会ポスターにはチャンピオンベルトをかけた高梨が中央に大きく掲載されているが、現在無冠の高梨は「チャンピオンで凱旋したかったなあ」と漏らすと、亜門ＧＭに「二重の詐称みたいじゃないですか」と突っ込まれていた。

第１試合は高木三四郎＆高尾蒼馬vs星誕期＆遠藤哲哉のタッグマッチ。誕期がショルダーアタック、ボディースラムで高木を攻めたてるも、替わった遠藤がｎＪＷの反撃に捕まってしまう。ツープラトン攻撃でピンチに陥った遠藤だったが、なんとか高木へのドロップキックでやり返し、ようやく誕期とタッチ。誕期がパワー殺法で戦況をひっくり返そうとするも、高木がスピコリドライバーでペースを握らせず、高尾も遠藤へのダイビングエルボーで続いた。遠藤はトラースキックでやり返し、その場跳びシューティングスターからジャーマン・スープレックス・ホールドへ。これがカウント２で決まらないと、ムーンサルト・プレスで追撃の体勢に入るが、待っていたのは高尾の剣山。高木のエプロンからの引っこ抜きブレーンバスターのアシストを受けた高尾が遠藤へシュバイン。カウント２で決まらないと体をクネらせてのボマイェを発射しフォールを奪った。

第２試合はさくらえみvsＤＪニラのシングルマッチ。ニラは入場するなり「幕を下ろせ！」と指示を出し、緞帳を下ろさせてしまう。これでステージ上のリングサイド席の観客しか試合を見れない状況となり、一時はどうなるものかと危ぶまれたが、さくらが入場したあとに緞帳が開いた。試合はニラワールド全開。ＤＪタイムがかわされて「初めてかわされた！」と驚くニラ。「オマエ、航空券とか大丈夫なのか？　ここはＤＤＴの控室だぞ」とバンコクに戻るさくらに詰め寄り「オマエのチケットを控室から盗んだ！」と告白。慌てふためくさくらにニラはロケットパンチを放ち、ショルダークローやコブラクラッチを極めながら「いろいろ疲れているだろうから、肩を揉んでやっているだけだ」と主張する。その後、さくらのパロスペシャルに捕まってしまったニラ。「幕を下ろせ！」と指示を出すと、緞帳が下されてしまう。ステージ上のリングサイドの観客しかニラのギブアップシーンを目撃できないまま、試合は終了。

第３試合はＨＡＲＡＳＨＩＭＡ＆佐々木大輔vsＫＵＤＯ＆大石真翔のタッグマッチ。ほもクロ勢が序盤、佐々木を捕まえてペースを握る。佐々木も負けじと大石をトップロープに引っ掛けるとスライディングキックをヒットさせて逆転。ＨＡＲＡＳＨＩＭＡもスワンダイブ式ボディープレスでアシストし、佐々木がダイビング・エルボードロップからクロス・フェースロックでギブアップを迫った。これはＫＵＤＯがカット。大石は佐々木の串刺し攻撃をかわすと、ＫＵＤＯが入ってきて８×４。続けてダイビング・ダブルニーアタックを放ち、大石がカバーするがカウント２。ならばと大石はスタナーを発射。ＫＵＤＯがスピンキックで続くと、大石のミラクルエクスタシーからＫＵＤＯがダイビング・ダブルニードロップを投下。ほもクロの好連係で大石がジャックナイフ式エビ固めでフォールを狙うが、ＨＡＲＡＳＨＩＭＡにカットされてしまった。すると大石は佐々木に狙ったミラクルエクスタシーをかわされてしまうと、ＨＡＲＡＳＨＩＭＡの延髄斬りを食らい、佐々木のＮＯＷ　ＯＲ　ＮＥＶＥＲを決められて、あれよあれよという間に３カウントを許してしまった。明日の牛久大会で火野裕士＆ヤス・ウラノのＫＯ－Ｄタッグ王座に挑戦するＫＵＤＯと大石だが、大丈夫なのだろうか。

第４試合はケニー・オメガ＆佐藤光留＆中澤マイケルvs石川修司＆石井慧介＆入江茂弘の６人タッグマッチ。マイケルが入江のショルダータックルで吹っ飛ばされる。ケニーはマイケルを使ってのコタロークラッシャーを石井に決めると、マイケルの顔面が石井の急所に直撃。返す刀でマイケルの股間が石井の顔面に当たる体勢になって、石井が大いに苦しむことに。しかし石井は光留のヒップアタックをかわしてマイケルにぶつける。替わった石川が光留を逆さ吊りにすると、コーナースプラッシュ。石川が入江を抱えてテディベアで光留に落とす。石井もこれにならって、光留を抱えて入江の頭の上に落としていった。まるで人間凶器のような扱いとなった入江。光留がヒールホールドで石井に反撃しようとするが、石川が入ってその体勢をひっくり返し、入江の頭に光留をぶつけてペースを握らせない。光留がニールキックでようやく逆転。ケニーが出てくると、スパインバスターで叩きつける。ケニーは石井と入江をフランケンで投げ、石川にはカナディアンロッキーバスターを炸裂。ストップ延髄斬りをブチ込み、光留が石川をアンクルホールドで捕獲した。ここでマイケルがアンダータイツをタイツの下からスルリと脱衣し、右腕にはめてアルティメット・ベノムアームへ。しかし、石川にかわされてしまうと、アルティメット・ベノムアームは光留の顔面に直撃。これで光留が戦線離脱。石川がマイケルのアンダータイツを奪って、逆アルティメット・ベノムアームを決めようとする。踏ん張るマイケルに、石井が背後からマイケルにミサイルキック。この勢いに押されてマイケルは己のアンダータイツを顔面から浴びるハメに。すぐさま石川がマイケルにネックハンギングボムで叩きつけ、入江が石川を飛び越えてのテディベアを投下。これはケニーにカットされたが、マイケルの執拗なまでのアルティメット・ベノムアームを石川がニーリフトで撃退すると、スプラッシュマウンテンで叩きつけて勝利した。