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23回 プロレスのトレンドを掴む②

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    • 価値観の変化で言えば、プロレスを格闘技というより、エンターテインメントとして捉えているファンが増えたから、カッコよさの定義も強さから若さとビジュアル先行に変わってきたと思う。

      ファッションや電化製品など、どういうジャンルにもその時々のトレンドはあって、そこに逆らってしまうとビジネスそのものがダメになってしまう。プロレスに必要なカッコよさの定義が強さから若さとビジュアルに変化しているのだから、俺たちもそこに合わせて戦略を練らなければいけない。

      プロレスラーの体格だって、もちろんデカいことに越したことはないんだけど、例えば身長が190cmぐらいあって、体重が150kgぐらいある新人が出てきたとしても、今のトレンドだとビジュアルがイケてなければ、ファンからあまり感情移入されないような気はするね。

      90年代のインディー界隈には身長180cmを超えていないとレスラーとして認められない風潮が根強くあったんだ。その当時のインディーってメジャー出身の選手が多く、相撲の風習からなのか俺様も「とにかく飯を食え。体をデカくしろ」と言われて、アホみたいに食わされたよ。当時は結構あんこ型のレスラーが多かったんだ。

      現在、その風潮はゼロになっていると思う。ベースボール・マガジン社さんから出版された『2013プロレスラー全身写真名鑑』を見ればよくわかるんだけど、シュッとしている体つきの若手選手や新人選手が増えた。これは昔ほど口うるさく言う人がいなくなったというのもあるけど、体型的に流行らないからなんじゃないかな。

      まあ、ウチの伊橋剛太や入江茂弘みたいに何十人いる中の一人だったら、それはキャラクターとしてありなんだろうけどね。ボテッとした体型に需要がないことはないんだろうけど、最近は確実に減っているし、シュッとした体脂肪率の少ない体型にファン人気が集まっているフシは感じている。

      俺様はボテっとしているヤツに口うるさく言うよ。動けないデブには「絞れ」ってね。福田にも言ったんだ。日本アメリカ化計画をブチ上げたくせに、アメリカにあんなボテっとしているレスラーはいない。「そんな体型じゃダメだよ」って注意されて、福田はシェイプしたみたい。伊橋には今の110kgから10kg減らして、体をもっと動けるようにした方がいいとは言っている。10kg減らしても見た目は変わらないからね。(この項つづく)

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