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【DDG6・5リポート①】男色ランブルは全員ゲイを公表!?

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    • 6月5日、大阪・東成区民センターにてDDT&DRAGON GATE合同興行『帰ってきたDDG』が開催された。開場前の17時5分に試合開始のゴングが鳴らされた中澤マイケルと“ハリウッド”ストーカー市川によるダークマッチ。エニウェアフォールルールで行なわれ、会場内のあらゆる場所が戦場に。開場直後はバックステージで闘っており、観客の前には姿を現わしておらず。試合前に新藤リングアナが注意事項を述べていたが、その最中にも「30分経過」「35分経過」といた時間がアナウンスされる。だが両選手の姿は見えず。そのうち観客席に雪崩込むようにして試合を続けたものの、特に混乱には陥らず、観客は遠巻きに見守っているだけ。ステージ上で足4の字固めを仕掛けたスト市に対し、それをひっくり返していくマイケル。転がりながら入場ゲートからバックステージに姿を消して試合を続ける。強制試合終了まで残り15分ほどになったところで、リングサイドに姿を見せた両者は、ともに観客席ひな壇を駆け下りてのラリアットを放つ。スト市のそれはかわされたが、マイケルのそれはクリーンヒット。その後、ようやくリング内での闘いに。スト市がロープ渡りを披露。バックのほか駆け足まで繰り出したが、マイケルに「じゃあ、Y字バランスやってみろ」と挑発されて片足を上げたもののバランスを崩して落下。そこでマイケルはアンダータイツを脱いで腕に装着してアルティメット・ベノムアームを放つがかわされ、逆にスト市のカンチョー攻撃を通常、セカンドロープから、トップロープからの3段攻撃で浴びる。さらにロープに走ってからのカンチョー攻撃を放ったスト市だったが、マイケルは括約筋に力を入れてスト市の指をガッチリとロック。そのまま腰を振って、ドラゴンスクリューならぬマイケルスクリューで振り払う。その後も両者はふらふらになりながらエルボーの打ち合い。「残り5分」とコールされたところで、互いに「もういいだろ」「オレたち、よくやったよな」と試合を投げる。ともに仰向けに寝転び、相手の胸の上に腕を置いてダブルフォールの体勢に。松野レフェリーはカウント2まで数えたが、カウントをストップ。両選手にストンピングを見舞って試合続行を強要。ならばとダブルノックダウンでカウントを数えさせるが、松野レフェリーはカウント8まで数えたところで2人を抱き起こし、またもや試合続行を強要する。ここで館内のデジタル時計が強制終了となる18時20分を表示。新藤リングアナが試合をストップするよう松野レフェリーに指示を出したものの、レフェリーは「男の勝負に時間切れや引き分けなんてあっていいと思ってるのか?」と拒否。急遽、時間無制限に切り替えられた。とはいえ、本戦開始時間が迫ってきているこもあって、「誰もこの試合を見に来てないんで。これから始まるDDGを見に来てるんで、リングをあけてください。エニウェアルールなんで、どこで闘ってもらってもかまいませんから」と新藤リングアナから告げられ、バックステージに姿を消して試合を続けた。

      互いの団体のベテラン、高木三四郎と望月成晃が若手の高尾蒼馬、琴香をパートナーに引き連れてオープニングマッチに登場。先発は高尾と琴香。エルボーの打ち合いなど、互いに引かない闘いで幕を開けた。高木と望月に替わると、やはり本拠である神戸に近いこともあって望月への声援が上回る。これを嫌った高木はロープをくぐって入場ゲートに歩を進める。すると今度は「社長」コール。今度は望月が引き揚げかけたが、「モッチー」コールに引き戻される。望月の蹴りに対し、高木はタックルなど体を使った攻撃で対抗。高木はトップロープ越しに場外に落とされかけたが、エプロンに腰を掛ける形で踏みとどまる。しかし望月は走り込んでのサッカーボールキックを放って高木を場外に落とすと、高尾にもサッカーボールキック。さらに望月はアキレス腱固めからクロス・ヒールホールドへ。替わった琴香は高尾のドロップキックを浴びる。高木がドラゴンリングインしたところへ、望月がミサイルキックをヒットさせたあたりから、試合はめまぐるしい展開に。高木がゆずポンキックを叩き込み、スピコリドライバーへ。しかし望月はキックの乱射で高木&高尾を文字通り蹴散らす。琴香はダブルフットスタンプを高尾に見舞うも、コーナートップに上がったところ、高木のドロップキックでエプロンに転落。高木はセカンドロープに足を掛け、エプロンの琴香を引き抜くように雪崩式ブレーンバスターを決めると、返す刀で望月にスタナー。そして琴香にラリアット。ここで高尾がボマイェを決め、琴香がカウント2で返したところを高木が肩車で担いでシットダウンひまわりボムを決めてオープニングマッチを制した。試合後、マイクをつかんだ三四郎は、「望月さん、いや望月、いや望月選手、いやモッチー。とても42歳とは思えないですね。同じ42歳同士として、今度、リングで会うときはタッグを組み見ましょう」と呼びかけると、望月も「高木選手、いや高木社長、いや三ちゃん。オレより体重があるにもかかわらず、動きも速いし。オレが(昭和)45年1月中旬ぐらい生まれ最強だと思ってたけど(三四郎は望月より4日遅く生まれている)。次はオレたち42歳同士でタッグを組んで、若いこいつら(の世代)を相手しましょう」と意気投合して引き揚げていった。

      第2試合はマサ高梨&大家健vsスペル・シーサー&シーサーBOYのタッグマッチ。リングに登場するや大家はマイクをつかみ、高梨とともに闘龍門に入門するも、デビューできないままドロップアウトしたことを改めて公表した上で、「でも今はいるかいないかわからないアイツらと違って、オレは後楽園ホールのメインでタイトルマッチをするまでに上り詰めた」とアピール。その当時のコーチがスペル・シーサーで、シーサーBOYが同期。さらにこの試合を裁く八木レフェリーに対しても「お前はレフェリーにドロップアウトした。今日、オレたちの試合を裁けるとことをありがたく思え」と憎まれ口を叩く。後から入場して来たシーサーズ。選手コールの際、コーナーで倒立したシーサーが着地した瞬間を襲い掛かった大家。しかし逆につかまり、シーサーのロメロスペシャルを浴び、BOYのドロップキックを顔面に浴びる。さらにシーサーのコブラツイスト、BOYのドロップキックを浴び、いいところないまま高梨にタッチ。高梨もシーサーのカンパーナにつかまり、首筋にBOYのレッグドロップを浴びる。さらにシーサーがインディアンデスロックとリバース・フルネルソンの複合技で絞り上げ、カットに飛び込んできた高梨ともども、2人を手玉にとっての卍固めを決める。反撃に転じた高梨はシーサーズの同士打ちを誘い、大家はシーサーのリバース・スプラッシュ式フットスタンプ、ヨーロピアンアッパーカット式エルボースマッシュを浴びながらも、風車式バックブリーカーを返したものの、それが精いっぱい。シーサーズの合体関節技に苦しめられるも、ヨシタニックをガードした高梨は、大家のファイアーマンズキャリープレスからタカタニックをBOYに狙うもかわされて、飛びつき式の回転エビ固めを決められる。カウント2で返したところ、BOYはムーンサルト・プレスを狙ったが、高梨にかわされると察知して着地。しかしその瞬間を狙って大家がスピアを突き刺すと、高梨がすかさずタカタニックを決めて3カウント奪った。試合後、高梨は直接フォールではなかったものの、コーチへの恩返しを果たしたことでシーサーが差し伸べてきた手をガッチリ握り返した。高梨は大家にも握手をするよう促すが、大家はそれに応じず。BOY、シーサーに殴りかかる。しかしこれに怒ったシーサーは、大家にヨシタニックを決めると、八木レフェリー、BOY、高梨が3カウントを数えた。

      第3試合は男色ランブル。まずは琴香を引き連れて登場した男色ディーノがルールを説明。ディーノによると、レスラーの80%がゲイだが、それを隠しているとのこと。これはその本性をさらけ出すための試合で、ディーノのベーゼを受けた者は、ゲイであるなら男色タイツをはいて、琴香にキスをすることで、自らゲイであることをカミングアウトすることになる。拒否してもいいが、それならこれから自分を欺いて生きていくことになるという。15分間逃げ伸びるか、ディーノから直接3カウントまたはギブアップを奪うことでゲイでないと証明できる。まず登場したのはゴージャス松野。いきなりフライング・クロスチョップ3連発からの619で攻勢に出るものの、いきなり唇を奪われカミングアウトタイムに。すると松野は喜々として男色タイツをはき、ディーノに羽交い絞めにされ恐怖におののいている琴香にキス。これで松野のカミングアウトが終了。まだ次の選手の入場まで時間が合ったため、ディーノと2人で琴香を触りまくる。ここで2人目の斎藤“ジミー”了が入場ゲートに姿を見せたが、いきなり目に飛び込んできたのは、リング上でディーノと松野が琴香をもてあそんでいるシーン。さすがにこれを見て及び腰となったが、意を決してリングに飛び込む。琴香を救出して松野を場外に落とすと、リング内はディーノとの一騎打ち。いきなりディーノが仕掛けナイトメア。さらにディーノが唇を奪おうとするところ、必死で抵抗する。ここでアントーニオ本多が入場。アントンは斎了と手を組み、ディーノに攻撃を仕掛ける。さらに松野も加わってリング上が制御不能の状態になったところでリッチ・スワンが入場。松野はリング下に落とされ、ゲイ組はディーノが孤立。そこで斎了がブレーンバスターを決め、リング中央で大の字になったディーノにスワンがコーナートップから長距離ダイブのボディープレスを放った。そのままカバーにいったスワンだが、カウント2で返したディーノは、そのままスワンに抱きつき、唇を奪った。それまで「I'm not gay」といいながら攻撃していたスワンだったが、男色タイツをはくと、コーナーに力なくもたれかかっている琴香の方に歩を進め、キスをする。これでスワンもゲイであることを明かした。スワンは振り返ると斎了に攻撃を仕掛ける。スワンに羽交い絞めにされた斎了を救出しようと、アントンが対角線を走りこんだところ、前に立ちふさがったディーノがいきなりアントンにキス。これでアントンはカミングアウトタイムに突入。アントンも素直に男色タイツをはいて琴香にキスをする。これでリング上に残ったノンケは斎了のみ。ディーノ、アントン、松野につかまった斎了を見たスワンは、一瞬ためらったものの、ディーノにパンチを見舞う。斎了は助けてくれたスワンと握手。そのまま手を組んでディーノに攻撃を仕掛けようとしたものの、スワンはつかんだ斎了の手を離さず。戸惑う斎了を引き寄せてキスしたスワン。予想外の展開にぼう然となった斎了は、ディーノの男色ドライバーを浴び、唇を奪われてしまう。そして斎了のカミングアウトタイムに。アントンから男色タイツを渡された斎了は何ひとつ躊躇することなくそれを履き、琴香にキス。これでリング上の5人は全員ゲイであることを公表したことに。そこにドン・フジイが登場。引き返そうとしたものの、つかまってリング内に上げられる。コーナーに飛ばされ、股間、胸にソフトタッチを浴びる。しかしキスを迫るディーノにはドロップキックを返す。それでもディーノは、ファイト一発からの男色ドライバーを狙う。タイツの中に頭を突っ込んだフジイだったが、そのままスモールパッケージに持ち込むと3カウント。フジイだけがノーマルであることを証明した。ぼう然とする残り5選手。それまで蹂躙されていた琴香が、助けを求めるようにフジイの胸に飛び込んでいった。琴香が背を向けた瞬間、ロングタイツをずり下ろしたフジイ。下にはいていたのは男色タイツ。ディーノが唖然とする琴香の背中を突き飛ばすと、フジイが熱い口づけ。そして男色タイツに琴香の頭を突っ込むと、男色ドライバーを決め、最後は琴香を連れ去る形で引き揚げていった。

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