5月4日、東京・後楽園ホールにて『MAX BUMP 2012』が行なわれた。ダークマッチはゴージャス松野VS翔太で11時50分までという制約された中で争われた。松野はクリーンブレークと見せかけてのサミングで機先を制すると、続けて得意のフライング・クロスチョップ。さらにはロープを使ってのサミングからドロップキックで追い打ちをかける。出鼻をくじかれた翔太もドロップキックやミサイルキックで反撃を試みるが、松野は突進をカニばさみで切り返すと、619と見せかけてのサミング。そしてゴージャス・スーパースター・エルボーを決めてみせた。11時50分までの時間制限は残り2分。お互いに丸め込みで3カウントを狙うが、フォールを奪えず。そのまま時間切れ引き分けに終わった。試合後、鶴見亜門GMが登場。「松野さん、素晴らしい試合でした。これからも試合を通じて若手を教育してください」と松野を労った。
第1試合は石井慧介VSKAI。KAIのインディー批判に対して怒り心頭の石井は、コール時にドロップキックで奇襲。プランチャで追い打ちをかけると、場外戦へ。このままペースを握りたいところだったが、客席へのスローを逆に返されてしまい、形勢逆転を許してしまう。リング内に戻るとKAIのペース。打点の高いドロップキックからコーナーにセットして、突き上げるようなダブルニー。そしてダイビング・フットスタンプから逆エビ固めにつなぎ、一気に勝負を決めにかかる。劣勢に立たされた石井だったが、KAIの雪崩式狙いをターンバックルへのDDTで切り返すと反撃開始。オーバーヘッドキック、ジャーマン、ニールキックと連続攻撃を決めて追いこんでいく。10分過ぎ、一気呵成に仕掛けた石井に対して、KAIはカウンターのみちのくドライバーⅡ。これがかなり危険な角度で決まり、流れは再びKAIへ。LATはなんとかカウント2で返した石井だったが、直後にスプラッシュ・プランチャを浴びて3カウントを聞いた。試合後、KAIは石井を踏みつぶして勝利をアピール。ブーイングの中、「DDTファンの皆さん、5月27日、ここ後楽園ホールでメジャー・全日本プロレスの試合があります。その日はケニーの世界ジュニア王者としての姿が見られる最後の日になるから絶対に見に来いよ」とマイク。「これから名古屋で試合があるんでさようなら」と言い残して去っていった。
KAI「リング上が言ったことがすべてなんで。5月27日、後楽園ホールで必ず自分が、ケニー・オメガから世界ジュニアを取り返します。DDTファンは悔しかったら、見に来いよ。俺が絶対勝つから。石井選手もすばらしいと思うけどまだまだ。俺はDDTが来いっていうなら、いつでも来てやりますよ。(全日本がメジャーで、DDTがインディーという気持ちに変わりはない?)ないですね。インディーって言われてインディーだと思ってなければブーイングしなきゃいい。27日に集中します。(石井の意地は感じた?)感じましたけど、俺は負けないです。全日本に残っていれば、どうなっていたかわかんないけど、自分で選んだDDTの道なんだから、そこでがんばれって。俺は勝ち逃げしないし、負け逃げもしない。俺はいつまでも挑戦を受けるし、追い続けます」
石井「DDT代表として全日本プロレスの代表と闘って負けてしまって、DDTファンに悪いし、選手にも申し訳ない気持ちです。でも、いつか全日本プロレスの選手に、KAI選手に勝つという目標が、より一層強くなりました。また鍛え直して、KAI選手を倒して、DDTプロレスが全日本プロレスより上だというのを証明してみせます。KAI選手とまた試合をやりたいです。(メジャーということに対して差は感じた?)それは見ている人がどう思ったかだと思います。自分は次やったら勝つ自信はあります。(自分が選んだ道に自信を持っている?)もちろん、全日本プロレスを辛くてやめたから、全日本プロレスから逃げた男って、それはそうだと思うんですけど、今はDDTに入って自信を持ってプロレスをやっているし、DDTプロレスという団体に自信を持っているし、誇りを持っています」
第2試合は主要カードから余ってしまった選手たち(?)による10人タッグは、佐々木大輔の希望により、ノータッチルールが採用された。このメキシコ式のルールに触発されたか、先発を買って出たアントンは、佐々木を相手にルチャムーブを披露。いきなり歓声を集めた。10人タッグ、ノータッチルールということもあって、試合は目まぐるしい展開となる。多人数タッグの定番とも言える全員参加のブレーンバスター合戦を制した佐々木組はマイケルを5人で袋叩き。アントン組がこれを救出すると、マイケルが佐々木を捕獲。ここでアントン、矢野、ポイズン、星誕期の4人がトラースキックを放つが案の定誤爆。勝負と見た佐々木はダイビング・エルボードロップを決めたが、これはカットに救われる。するとマイケルは回転足折り固めへ。さらに追い打ちを狙ったが、佐々木は巧みな動きでクロスフェースロックを決め、ギブアップを奪った。
第3試合は佐藤光留VSDJニラの究極の異次元対決。ゴングが鳴っても両者はなかなか動かずにらみ合いが続く。先に動いたのは光留だったが、ニラの殺気を感じたのかすぐにステップバック。続いてフェイントをかけながら前に出たが、またしてもコンタクトすることはできない。緊張感漂う(?)攻防に客席からは「いい試合だ!」の声も飛んだ。今度はニラが動く。しかし、動いた途端に足を痛めてしまいダウン。なんとかカウント9で立ち上がるも、再びうつ伏せに倒れ込んでしまう。これまたカウント9で立ち上がるが、すぐに3度目のダウン。勝手に倒れる相手に痺れを切らした光留は無理やり捕まえてワキ固めへ。これで呆気なく勝負ありかと思われたが、ニラは何とかロープブレーク。その後も光留はミドルキック、サッカーボールキックで攻め込み、ローキックを連打。ニラが放った渾身のロケットパンチも難なくかわして腕固めを決める。やられっ放しのニラだったが、延髄斬りをボディーに決めると(延髄ではない)反撃開始。光留の攻撃を巧みな動きからヒザ十字で切り返すと、クロスヒールホールドに移行。ロープブレークを奪って見せた。勢いに乗るニラは光留のハリ手をかわしてツバ、そしてマヒストラルを決めるもカウントは2。この後、両者は関節の掛け合いとなりがんじがらめになってしまう。どっちが技をかけているのかわからない状態で試合終了のゴング。最後は足が絡まった状態で光留の腕十字が決まったようだった。試合が決まっても両者のロックは外れず、そのまま控室まで運ばれていった。
第4試合は男色ディーノ&大石真翔&井上雅央vs高木三四郎&高尾蒼馬&X。試合までにXが見つからなければ2対3のハンディキャップマッチを強いられることになるnWJだったが、高木はXとしてアンディ・パラフォックスを紹介。Xはこれだけでは終わらない。もう一人のXとしれ勇者アモン(東京多摩ルチャス)が登場。結局、nWJのメンバーは4人。4対3の逆ハンディキャップマッチとなった。先発を買って出たアンディはディーノに股間を触られて同様しながらも、軽快な動きを見せる。コルバタからノータッチのトペコンを決めて見せた。代わってリングに入った高木は「カモーン」と雅央を呼び込む。タッチを受けていないと、雅央が拒否すると、「インディーはタッチなんかいらないんだ」と、急きょノータッチルールに変更してしまう。タックル合戦からエルボー合戦となり、高木が一発放つと「インディー」、雅央が返すと「メジャー」の掛け声が客席から飛び奇妙な展開に。ここでアモンが登場。クロスチョップからケブラドーラ・コンヒーロを狙うが、形が崩れてしまう。すると高尾がすぐさま試合を軌道修正する。5分過ぎから流れはほもクロへ。アンディを捕えると、まずはフォーメーションA。ディーノのキス、大石のパンチ、雅央の顔面かきむしりが連続で決まる。続いてはフォーメーションB。ディーノがアンダータイツ姿でコーナーに待機。雅央がアンディを担ぎあげて、ディーノのむき出してのケツに頭をこすりつけていった。Xの2人があまり戦力にならず劣勢のnWJだったが、高木と高尾が反撃。高木がGTSを決めると高尾もボマイェで続く。そしてアンディがディーノのキスに捕まっている間に高木が大石にシットダウンひまわりボム。この一撃で3カウントを奪った。
試合後、亜門GMが3対4のハンディキャップマッチになったことを糾弾すると、高木は逆切れ。「オマエがいなくても新しいGMがいる」と、勇者アモンを新GMに指名。5・20新木場大会での亜門・コントラ・アモンを要求した。するとここでゴージャス松野が乱入。「DDTをバカにするヤツは許さない」と意味不明なイチャモンをつける。結局、松野が亜門GMの代わりに、新木場大会でアモンと対戦することになった。nWJがリングを去ると、あまりにも混沌とした状態を見かねたディーノが突っ込み役として、大鷲透の投入を示唆。8・18武道館に向けて交渉を行なっていくことを宣言した。その後のスクリーンでは、藤波辰爾の8・18武道館参戦が発表された。



