KO-D無差別級王者のケニー・オメガから指名される形で、DDT2・28新木場大会でのワンマッチ興行にてタイトル挑戦が決まった中澤マイケルの真の人物像に迫るインタビュー。今回は変態團、シットハート・ファウンデーション、ド変態團でともに活動し、マイケルから飯伏幸太同様、“仲間”として名前の挙がった佐藤光留に話を聞いた。(聞き手・オフィシャル取材班)
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――中澤選手がワンマッチ興行でケニー・オメガ選手のKO-D無差別級王座に挑戦することが決まりました。
光留 いやいや、今回は「タイトルに挑戦する」ではなくて、「タイトルマッチに挑戦する」でしょうね(笑)。
――なるほど、そういう見方もあるわけですね。さて、中澤選手との出会いを教えていただけますか?
光留 初めてハードヒットに出場するとなった時(2008年5月)、DDTの会場へ伺った際に挨拶しているらしいんですけど、全然覚えてないんですよ。飯伏幸太戦に向けた僕のハードヒットの公開練習(2008年7月)に乱入してきた時「なんだコイツは!?」と思ったんですけど、初の流血試合となったビアガーデンでのシングルマッチ(2008年8・6新木場)で、中澤マイケルはこちら側の人間だと思ったんです。
――こちら側ですか。
光留 エロい、気持ち悪いだけではない変態性ですね。そのあとに関係者の話を聞いて総合した上で、僕と同じものを持っていると確信しました。とは言っても似ているのは20%だけで、残りの80%はバカなんですけど。
――中澤選手はタイトルマッチ決定後に「ケニーや飯伏さんやひかるん、みんな仲良くしてるけど、俺は哀れまれているだけじゃないか」「コンプレックスはあります」と話していました。
光留 中澤マイケルは僕と同じように劣等感の塊です。でも、僕らのように心の奥底にはプロレスに対する熱い気持ちを持っているんです。それが劣等感やコンプレックスによって吐き出すタイミングや場所を間違えてしまうんですね。
――タイミングや場所ですか。
光留 ある日、僕と中澤マイケルで釣りから帰ってきた時、NOSAWA(論外)さんに呼ばれて3人で食事をすることになったんですけど、NOSAWAさんが「プロレスラーはメジャーにならないといけない」みたいなことを話して下さった時に、中澤マイケルが「僕もメジャーに出たいんです!」と熱く訴えたんです。訴えてもそこにはNOSAWAさんと僕しかいないし、メシ食っている時ですからね。どういうタイミングなんだと(笑)。
――中澤選手は「自分の嫌なコンプレックスを捨てたい」とも言っていました。
光留 でも、人間の根本なんて変わらないですよ。イケイケなタイプの人間は一生イケイケだし、屈折している人間は一生屈折しています。だから変わる必要はないですね。
――変わる必要がない。
光留 変わらないから中澤マイケルなんじゃないですか? 勝つにしろ、負けるにしろ、求められるハードルは高いと思いますけど、試合が終わって「やあ、ひかるん!」なんて近寄ってきたらぶん殴ってやりますけど。ただ、ケニーと闘うことで中澤マイケルが経験してこなかった“プロレスの接し方”は見えてくるでしょうね。
――プロレスの接し方ですか。
光留 勝つためにはどうすればいいのかだったり、技術的なものだったり。それに僕はお客さんの中澤マイケルへの見方も変えてほしいんです。
――ファンは中澤選手をどう見ているんでしょうか。
光留 これは特に関東のお客さんに言えるんですけど、どうも「笑ってはいけない中澤マイケル」という空気感があるんですよ。試合中の中澤マイケルで笑うのはナンセンスだと。でも地方に行けば、全日本高松大会(2012年4月5日)で変態スライドをやれば爆笑だったし、ZERO1新木場大会(2010年10月20日)でハットトリックキックをやれば大ウケだったりするんです。
――みんな散在的には笑いたいはずだと。
光留 だって、飯伏さんの花火に打たれている中澤マイケルはウケる訳だし、期待感だってもともとあるわけです。あ、もちろん何割かは本当におもしろくないですけど。でも、変態團、シットハート・ファウンデーション、ド変態團で一緒にやってきて釣り友達でもあるプロレスラー・中澤マイケルには周囲の見方を凌駕するぐらいの闘いを見せてほしいと思います。
――最後にケニー選手と中澤選手、どちらが勝つと思いますか?
光留 そりゃあ、ケニー・オメガでしょう。



