DDTロゴ
DDT

【飯伏復帰インタビュー前編】「ジェネリコの余裕が悔しかった」

この記事をシェアする

    • DDTオフィシャルサイト取材班では今回、DDT5・4後楽園ホール大会でエル・ジェネリコを相手に復帰戦を行なう飯伏幸太にインタビューを行なった。長期欠場、左肩手術を乗り越えて、再びリングに上がるゴールデン☆スターの胸中を2回に渡って配信する。まずは、5・4後楽園でのジェネリコ戦について。
      ◇

      これからは“プロレスごっこ”が
      通常のファイトスタイルになる

      ――長い長い欠場からようやく復帰します。
      飯伏 30歳を迎える前に復帰できて、よかったです。
      ――振り返ると、昨年の9月11日の試合中に左肩を脱臼して手術に踏み切るわけですが、左肩を2度も脱臼したことになるんですよね。
      飯伏 外れないように練習はしていたんですけど、このケガでもっと外れやすくなったなと思ったんです。だったら手術したほうがいいんじゃないかなと思いました。
      ――現在の肩の状態は?
      飯伏 外れる方向を止めているので、可動範囲がせばまっている状態ですね。それをリハビリして動かすようにしている感じです。
      ――リハビリで徐々に徐々に可動範囲を広げているんですか。
      飯伏 でも動かそうとすると、外れないようにせき止めているせいもあって、違う筋肉が痛むんですよね。
      ――手術は成功したけれど、プロレスラーとしての動きはまだまだ制限される感じですか。
      飯伏 先生からは、その痛さはリハビリをしていけば治ると言われました。
      ――でも、肩を手術したことによって、ファイトスタイルにも影響が出てくるんじゃないですか。
      飯伏 今までは蹴る、飛ぶ……。
      ――それとプロレスごっこが加わります。
      飯伏 そうです。“ごっこ”の部分ですよね。これからは、“ごっこ”の時のパワーファイターを解禁していきますよ。
      ――もう“ごっこ”ではなく、それが飯伏選手自身のプロレスになるということですか。
      飯伏 そうしたいとずっと思っていたんですよ。“ごっこ”が通常という、パワーと飛び技をミックスさせたスタイルにしたいんです。というより、“ごっこ”の時こそ、パワー+飛び技なんですけどね。ラリアットもやるけど、ムーンサルトだってやるわけです。
      ――復帰してからは、そのミックスしたスタイルを出していくと。
      飯伏 復帰戦あたりで出していきたいですね。

      ジェネリコに余裕が感じられた。
      それが悔しかったし、恥ずかしかった。

      ――その復帰戦ではエル・ジェネリコ選手とのシングルマッチが決まりました。ROH(2008年4月19日)で以前、対戦して勝っていますよね。
      飯伏 すごかったですね。試合は噛み合ったし、お客さんもすごく盛り上がりました。何より、ジェネリコのテクニックがすごいです。別格ですよ。
      ――飯伏選手から見てもレベルの高い選手ですか。
      飯伏 高いですね。テクニカルだし、一発一発の技もエグくて、ファンの人にも伝わりますからね。
      ――ジェネリコ選手を理想としている部分はありますか?
      飯伏 理想ってわけじゃないですけど、それを自分が持っていたらいいなというのは、かなりありますね。そういう意味では、自分よりもすべて上をいっているなと思ったのは、ジェネリコですね。
      ――そう思う人ってなかなかいないんじゃないですか。
      飯伏 テクニカルで、ファンを納得させる技を持っている部分で言えば、僕も自信はあったんですけど、ジェネリコと対戦した時に、その格差を思い知らされたんです。ジェネリコは天才だなと。
      ――天才が認める天才だと。互いに惹かれあう部分もあったんじゃないですか。
      飯伏 あ、でもヤバいと感じたのは、試合後にジェネリコが「すごいね」って言ってくれたんですけど、余裕を感じたんですよ。「すごいね」って言ってくれるんですけど、実はそう思っていない。俺はまだまだすごいヤツと闘っているんだと。その中で言ったら、お前は5番目ぐらいだと。そういうジェネリコの余裕を感じたんです。
      ――試合では飯伏選手が勝利しましたが、その部分が悔しかった?
      飯伏 悔しかったです。
      ――4年前だと飯伏選手に勢いがついてきた頃ですよね。
      飯伏 NOAHさんのジュニアヘビー級タッグリーグ戦で丸藤選手と組んだりしていましたからね。
      ――それがジェネリコ選手と対戦したことで、テングの鼻をポキンと折られたと。
      飯伏 自分の小ささを感じました。恥ずかしかったですね。
      ――それからジェネリコ選手と、また対戦したかったわけですか。
      飯伏 日本に帰ってきてから、みんなに言っていましたから。
      ――ジェネリコ選手がユニオンに参戦するようになって、チャンスだと思いましたか。
      飯伏 最初は焦りましたね。
      ――焦った?
      飯伏 ついにDDT方面に来たかと。DRAGON GATEさんに参戦して、次に来るんだったら新日本さんやNOAHさんに上がるんだろうなと思っていたんですけど、だってユニオンじゃないですか。
      ――いずれ対戦する機会があるだろうと。
      飯伏 そうですね。
      ――そうした矢先にケガをして。
      飯伏 でも欠場中にだんだん盛り上がってきたんですよ。復帰戦で闘えればいいなと。ただ、今となっては不安もあるんです。
      ――不安ですか。
      飯伏 まず、ROHで盛り上がったと言ってもアメリカでしたし、日本のファンとは沸き方が違いますよね。
      ――付け加えると、日本のファンの期待も大きいですからね。
      飯伏 どうなると思いますか、復帰戦。
      ――飯伏選手も4年前からファイトスタイルも変わっているでしょうし、さらにそのシングルマッチが日本初披露となると……フタを開けてみなければわからないですね。
      飯伏 う~ん、あれこれ考えてしまいますね。(つづく)

    この記事をシェアする