セミファイナルはDDT EXTREME級選手権試合。第22代王者のケニー・オメガは諸橋晴也を相手に初防衛戦に臨む。試合形式は2・17後楽園でのファン投票の結果、「ボディービルマッチ」「ABCマッチ」「ルール不明マッチ」の3本勝負に。まずは1本目のボディービルマッチ。諸橋は西城秀樹の『ヤングマン』に乗ってポージング。一方のケニーもキッチリと体を仕上げてきて曲に合わせてノリノリでポージング。オーディエンス判定の結果、ケニーに凱歌。2人がコスチュームに着替えて2本目の「ルール不明マッチ」へ。2人以外にルールが「ワンカウントマッチ」とスクリーンで伝えられると、ケニーも諸橋も探り探りでファイト。まず2人ともロープエスケープ禁止だと勘違い。諸橋がロープに接触する形となったが、これではない。続いて両者ともにコーナーポストへの接触禁止と勘違い。ケニーがコーナーに接触するも、これでもない。ならば場外エスケープ禁止だと2人してエプロンでの攻防に。諸橋がケニーをリング下に落として勝ち誇ったが、もちろんこれでもない。諸橋がケニーの回転エビ固めを潰すと、松井レフェリーがマットを一つ叩いて勝利。これで五分に。3本目の「ABCマッチ」は両選手にそれぞれA、B、Cの頭文字の技が指定され、すべての技をかけられれば勝利となる。まずはケニーにアトミックドロップ(Atomic drop)、諸橋にアックスボンバー(Axe Bomber)が指定される。ケニーのドラゴン・スープレックスを食らうも、諸橋はすぐさまアックスボンバーを叩き込んで次の課題、ボディープレス(Body Press)へ。ケニーは諸橋のボディープレスを剣山で返すと、コーナーに登る。抵抗する諸橋はケニーを雪崩式ブレーンバスターで落とすと、ダイビング・ボディープレス狙い。これをケニーがかわしてアトミックドロップへ。ケニーの次の課題はバックドロップ(Back Drop)。ケニーはすぐさまバックドロップを決めて最後の課題、クロイツ・ラス(Croyt's Wrath)へ。諸橋がクロイツ・ラスを抵抗して突き飛ばすとバックドロップへ。ケニーが着地するも諸橋がSTOPエンズイギリをかわしてボディープレスを決めて最後の課題、クロスフェース(Cross Face)へ。諸橋はすぐさまかけようとしたが、ケニーはロープに逃げる。ケニーのドラゴン・スープレックスをフェースクラッシャーに切り返した諸橋。続くクロスフェースをケニーがなんとかエスケープすると、向かってきた諸橋に波動拳からクロイツ・ラスへ。キッチリ投げ切ってケニーが勝利した。試合後、マイケルがリングインする。マイケル「一つだけ謝らせてくれ。後楽園ではキ●タマ蹴ってすいませんでした。今日の試合で僕はみんなから教えてもらったよ。自分でも不安はある。でも僕は自分に負けることはない。俺は最後まで諦めない」ケニーが握手をすると、手を離さずに「後楽園で本当に悪かったのね。今の言葉、本当に信じている」と言うや否やマイケルに急所蹴り! ケニーは「これでおあいこ。オマエの1000%持ってこいよ!」と蹴り続け「今ここでギブアップするか!?」と英語で詰め寄るも、マイケルは「ノー!」と拒否。ケニーは「信じる!?」とファンに問いかけ「ワタシは信じている。新木場でオマエのベストを持って来い。約束したんだ。新木場でお願いします」と言葉を送った。
メインイベントは次々期KO-D無差別級王座挑戦者決定トーナメント決勝戦、大石真翔vs入江茂弘。ゴングが鳴らされるや入江はいきなりランニング・エルボー。大石はこれをカウント2でクリア。フライング・ソーセージはなんとかかわして左肩への低空ドロップキックから、入江の左腕をキャンバスに叩きつける。ここから大石は入江の左腕を集中砲火。苦しい入江はランニングしての頭突きでようやく反撃。串刺しラリアット連打からボディースラムで叩きつけるも、大石は足をすくいとってステップオーバー・トーホールド+アームブリーカー。入江のブラックホールスラムも切り返し、ワキ固めで絞りあげる。入江はロープに逃げる。大石は左腕へのエルボーからハンマーロックに固めようとするが、入江がブラックホールスラムで切り返す力技。しかし、大石もパロスペシャルの体勢からDDTに突き刺して抵抗を見せる。大石がランニング・エルボーをかわして入江の左肩をコーナーに接触させると、クロスアーム式コードブレーカー。コーナーに登る大石を入江が捕獲してデッドリードライブで投げるも、大石はコーナーの入江の動きを止めて、腕を捕まえる。しかし、入江はこれを雪崩式アバランシュホールドで落とすと、自分が垂直落下式バックフリップで勝利。3・20後楽園でのKO-D無差別級王座挑戦を決めた。入江は亜門GMから賞金として2000円もらうと「DDTに入ってよかった!」と大喜び。亜門GMから「2000円を英語で言うと?」と振られると「ツーサウザンド!」とちゃんと返せた入江は「ずっと前から知っていました。チーム・ツーサウザンド!」と胸を張ると、「やっと、DDTの頂点のベルトに挑戦する権利を獲得しました。かなり遠回りしてきたかもしれませんが、必ずケニー・オメガからベルト獲ります」と決意。亜門GMから「俺もケニーだと思うけど、まだわかんないから」と言われるも、入江は「はい。ケニー・オメガからベルトを獲って頂点に立ちます!」と誓った。
【試合後のコメント】
入江 自分がトーナメントに優勝してDDTに参戦して初めてKO-Dに挑戦するチャンスを手にしました。すごく遠回りだったかもしれませんが、名古屋で自分を応援してくれているお客さんには名古屋でやってきたことがムダじゃなかったことを証明して、DDTで自分を応援してくれているお客さんにはDDTの一員、ドリーム・チームの一員としてチャンピオンになって認めてもらいたいです。
ケニー 今日は完全に勝ったと思う。2つベルトを持っているけど、まったく価値が違うものだと考えていて、EXTREMEの試合は楽しめるし、好きなようにできる。今日はお客さんがルールを決めたし、お客さんも参加して楽しんでもらいたかった。それができたのでハッピーだ。でもDDTはプロレスのカンパニーだし、プロレスは闘いだし、勝たなきゃいけない。シリアスな試合もやって、自分がチャンピオンであることを証明したい。4日後のナカザワと試合するけど、そこで勝って、次はイリエと試合をする。今まで何回も言ってきたけど、イリエはチャンピオンになるところまで来てないんじゃないかと思っている。彼はハングリーでガンガン来るけど、DDTのエース、DDTを象徴するところまで来ていないと思っている。前回闘った時は世界ジュニア戦だったけど、今回は体重を戻した本来のイリエのスタイルで来るだろう。イリエのスタイルは昔のベイダーを思い起こさせる。猪突猛進で何も考えずにガンガン痛めつけるタイプで、俺は個人として好きではない。ただ、やっつけることは好きだ。なぜなら俺は苦労してハードな試合をして、今の位置にいる。だから簡単にあんな野郎にベルトを渡すわけにはいかない。マイケルとの試合は軽く考えてない。シリアスでハードな試合になると思う。イリエと次、闘うことになることは確信しているけど、ナカザワとの試合はそんな簡単にいかないだろう。自分がナカザワを選んだことは驚いていないし、それに値する選手。ただもしかして試合になったら、ナカザワの力に驚くことになるかもしれないね。



