1月31日午後4時より、東京・新宿歌舞伎町のドロップキックにてDDTの記者会見が行なわれ、2・19後楽園でKO-D無差別級王座を賭けて争う、王者・男色ディーノと挑戦者・アントーニオ本多が出席した。
まずは鶴見亜門GMが「この2人とはマッスルで苦楽をともにしてきた仲間、戦友だと思っております。この2人が後楽園のメインでタイトルマッチを争う……そして私がDDTのジェネラルマネジャーという立場で見守るという、そういうシチュエーションになるというのは、マッスルをやっていたときには夢にも思わなかった」と、この試合に対する特別な思いを吐露。そして、ディーノが1・29後楽園で「マッスルの亡霊を振り払う」と、発言したことに関して、「私も複雑な思いでいます。私も武道館に立つにあたって、マッスルで目指してきた、そういった思いみたいなものがあふれてくるんじゃないかという予想もあります。それを男色ディーノにこの試合で振り払ってもらえるなら、僕にとってもそれがいいのかなという思いがございます」と語り、今回、そのディーノから同タイトルマッチの前哨戦を2・4新木場、2・11名古屋の2大会で、しかも「アントンとのシングルマッチを組んでほしい」という要望があったことを明かした。これについてディーノ自身が説明した。
ディーノ「こないだの後楽園で私の言葉が足らず、マッスルの亡霊を振り払うという表現になってしまったことへの補足があって、それっていうのは、確かに最初に武道館を目指すって言ったのがマッスルだった。でも、いま、実際に武道館を目指しているのはDDT。だから、DDTとして私たちは武道館を目指さないといけない。その切り替えができているのかって言われたら私自身ができていない。じゃあどうすればいいのかってなってときに、アントンと心行くまで殴りあいたい。DDTとして、DDTのリングの上で思う存分、殴りあいたい。私がマッスルの亡霊を払いたいと言ったのは、プロレス界におけるマッスル的手法をなくしたいというわけではなくて、武道館を目指す目標のなかでマッスルを切り離さないといけない。私の中の儀式。それをこの親友と私は勝手に思ってるアントーニオ本多と、殴りあうことで切り替えたい。ただしやるからには、本当に力いっぱい殴り飛ばしたい。そうするにあたって、タイトルマッチだけでいいのかっていったら、そうではない。タイトルマッチまでの3大会全部を、アントーニオ本多と殴りあいたい、そう思って誰の邪魔も入らない3連続シングルを提案させていただきました」
これを聞いたアントンもコメントで前向きな姿勢を見せた。
アントン「まず前回の後楽園ホール大会を終えてから今日にいたるまで、自分の気持ちがまったく落ち着かないというか、つねにザワついている。男色ディーノとのタイトルマッチは、プロレスをやっている途上において、きたるべきものとして、つねに自分のなかで大きなものとしてイメージをしていたので、それが現実化することに対して自分の気持ちが、いろんなものが沸きあがって収まりがつかない。今回、前哨戦を2つ、両方シングルマッチでやると言われまして、こういう変なザワつきの気持ちが19日まで続くんだったら、もっと具体的に4日からぶつけていける。ぶっちゃけ自分にとってかなり未知のものなので予測がつかないというか。いいことなのか悪いことなのかぜんぜんわからないですけど、気持ちを落ちつかせるのにいいと思う。あと、たいそうな言葉を使えば(前哨戦でシングル2つやるというのは)プロレス史上あまりないことだと思うんです。自分のなかで男色ディーノとのタイトルマッチは確実に特別なことなので、もっともっと特別になっていいんです。特別なことに、もう一つ特別なことが加わって、より一層、えらいことになっています」
質疑応答で、前哨戦はすべて同じルールかを尋ねられたディーノは「それはわからない。アントンと会話がしたいから。タイトルマッチを落とす気はない。それまでの2つは私も楽しむかもしれないし、本当の意味でタイトルマッチまでの巻絵を巻くのかもしれない。それを含めてアントンとの会話を楽しみたい」とコメント。
また、ディーノに“親友”と言われたアントンは「自分も親友だと思っている。でも自分に関して言えば、男色さんという人は、親友という言葉だけでは括れないものがある。だから親友という言葉を使っても、絶対に馴れ合いにならない。もっともっと複雑な思いがある」とし、ベルトに関しては「去年、自分の師匠ディック東郷と闘う前にGENTAROさんとやって暫定チャンピオンになったんですけど、そのときは本当にこのベルトを巻きたくなかった。チャンピオンを倒してチャンピオンにならないと、チャンピオンではないと思うので。今回は彼は本当にDDTのチャンピオンです。男色ディーノはいろんな意味でね。だから、どうせチャンピオンになるなら、いい男から勝ちたいじゃないですか。そういった意味で今回は条件が揃っている。ぶっちゃけ男色さんはいいレスラーです。自分が言うのもなんですが、自分のキャパシティに納まらない、確実に嫉妬の対象になっている。今回、男色ディーノに勝つということは、手ごたえをもって自分がベルトを巻ける理由になると思います」と、相手が男色ディーノだからこそのタイトルマッチに意欲を燃やした。
なお前哨戦2試合のルールに関して、亜門GMは「たぶん両者のほうからどういうルールで闘いたいというのがあると思うんですけど、この2人に対しては特別な感情がございますので、2人がこういうことをやりたいといったら全面的にバックアップしようかなと思っています。それが今回の僕の仕事だと思っています」と話した。



