アンダーマッチ 10分一本勝負
ロリンズが島谷にパワーファイトを展開。島谷もなんとかジャンピングショルダーで倒したがボディースラムは逆に投げ返されてしまう。スタークスがピープルズエルボー式の倒れ込みで続く。島谷もロリンズを転ばせての低空ドロップキックで伊橋とタッチ。ロリンズもラリアットで返すと、スタークスと交替。ガイジン部隊での連係からスタークスが「リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ」をアカペラで歌いながらのオールドスクールはロープを揺らされて失敗。しかしスタークスも伊橋のムーンサルトをかわし、ロリンズと2人がかりでボディースラム。最後はスピアで勝負あり。
前説
打倒・高木、いつどこ奪取を誓う上野がオープニングコール!
今林久弥APの前説では新作グッズ紹介、先行販売チケット情報、ALL OUT×仙女、ファミマ路上プロレス、6・30後楽園、7・21後楽園のサマーキャンペーンの概要、さらに冠協賛のDDT公式エナジードリンク「BLACK OUT」の紹介を経て、オープニングコールに上野が登場。「狙うは高木三四郎です。5人の中でいつどこが一番似合うのは僕なんで、もはや俺がいつどこ。昨日からそればっか考えてます」と意気込みを述べると「後楽園ホール大会スタート!」。
オープニングマッチ 30分一本勝負
アントン組が襲い掛かって開始のゴング。アントンと彰人が対峙。アントンは彰人に引っ掛からず、ケブラーダも足を絡ませることなく、エプロンからのボディーアタックで彰人に飛んでいく。高梨と赤井が大石に連係。赤井がローキックで続く。彰人がショルダーネックブリーカーで続く。大石がランニング・フォアアーム。大鷲が出てきて一気呵成の攻め。赤井も大鷲と大石をまとめて投げてコーナーに登ったが、大鷲は普通にササダンゴにタッチ。ベイリーのミサイルキックから赤井がダイビング・ボディーアタック。赤井がケツァル・コアトルを狙うもみんなで阻止。エストレージャからアントンが輪の中に入ろうとしたが仲間外れにされてしまってギブアップ寸前に。ギブアップする前にアントンが輪の中で創作昔話「ごんぎつね」を話し出すも内容はミスター・チルドレンではなく下ネタ。しかも彰人にサミングが効かず、右手が負傷。アントンは左の手でサミングを狙うも力が弱いので敵味方関係なく合体し、きつねアベンジャーズが発動するもササダンゴに誤爆。最後はササダンゴが集中砲火を浴びて彰人の足4の字でギブアップ。
【試合後のコメント】
彰人 いま前哨戦にもならない前哨戦を終わらせてきたわけですけど。今日の試合をやっても、まだ本多さんがどんなルールを考えてくるのかまったく見当もつかなくて。怖いのはどんなルールになるのか、その一点だけ。あとはなんの不安もないです。肉体的にも精神的にもコンディション抜群なんで。あとは本番を待つだけですね。来週、いつでもかかってきなさいと。
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アントン ちくしょう。今日は前哨戦だけども、そんなに触れなかった。いつぞやの試合の後に言ったように、珍しくルールは決定しているから。そのルールが週明けには…日曜って週明けなのか。もう直近で発表されちゃうから。それを楽しみに…寝て待て! 分かったか! 分かったら出てけ!
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第二試合 時間無制限一本勝負
KING OF DDT 2019準決勝
※ラリアット
竹下がノド輪をフランケンで切り返すも、樋口はラリアット一発で吹っ飛ばす。竹下をコーナーポストに乗せてチョップからアイアンクロー。リング下に落ちた竹下を樋口が追いかけ、エプロンにぶつけていく。リングに戻った竹下に樋口は串刺しラリアット。コーナーに乗せて雪崩式ノド輪を狙うも竹下が堪える。さらにコーナー最上段から雪崩式ブレーンバスターへ。これはカウント2。樋口は逆水平の打ち合いで盛り返す。チョップの上を竹下がキャッチすると竹下はその手の甲を踏みつけてザーヒー。樋口がキャッチしてノド輪。竹下も投げ捨てジャーマンで返し、樋口がノド輪、竹下も投げ捨てジャーマンで5分経過。ラリアットの打ち合いから竹下がラリアット。これはカウント2。ジャーマン狙いは樋口がネックロックで返して頭突き。そこからドクターボムもカウント2。樋口はぶちかまし。かわした竹下がジャーマンもカウント2。この際に樋口の臀部と鼻が接触して竹下は鼻から出血。それでも竹下はカバージョ2020へ。起き上がった樋口がキャンバスに叩きつけて解除。樋口がラリアット。竹下がザーヒーからラリアットで終止符。
【試合後のコメント】
樋口 あきらめないっすよ。あきらめないっすよ。俺はこのスタイルで必ずてっぺん獲ります。それが今までDDTのヘビー級を支えてきた人たちの、そして俺の使命だと思ってるんで。くそ! ちくしょう。
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第三試合 時間無制限一本勝負
KING OF DDT 2019準決勝
※リバースゴリースペシャルボム
ゴングが鳴るなり高尾が襲い掛かっていく。高尾がドロップキックでHARASHIMAを場外に出すとプランチャを投下。さらに客席へと投げていく。高尾がHARASHIMAを鉄柱にぶつけてリングに戻す。ギロチンからのカバーはカウント1。HARASHIMAはボディーへのパンチから腹部攻めでやり返す。エルボーのラリーからHARASHIMAは腹部にニーアッパー。高尾はフェイントのドロップキックでHARASHIMAを倒すと串刺しフロントハイキックからダイビング・フットスタンプへ。5分経過、マンハッタンドロップ → DDT → ドロップキックから逆片エビへ。これはロープエスケープ。コーナーに登る高尾をHARASHIMAが止めて雪崩式ブレーンバスター狙い。コーナーでのエルボーの打ち合いを制したHARASHIMAが雪崩式ブレーンバスター。クラッチを切らずにファルコンアローもカウント2。スワンダイブ式フットスタンプからカバーはカウント2。山折りを逃れた高尾はエルボー。ここからラリーもHARASHIMAがミドルキック、高尾もトラースキックで返して10分経過。高尾はHARASHIMAをコーナーに乗せて雪崩式フランケン。カウント2で返されるとリバースゴリーの体勢はHARASHIMAが堪える。ジントニックの体勢はHARASHIMAがカナディアンデストロイヤーで切り返すもカウント2。ハイキックからリバースフランケン、スタンド式蒼魔刀を決めたHARASHIMA。蒼魔刀狙いを高尾がキャッチ。公認エンドレスワルツはカウント2。高尾はハイキックをかわしてシュバイン。リバースゴリーで突き刺して勝利。
【試合後のコメント】
HARASHIMA 負けちゃいましたね。悔しいっすね。今回、トーナメント1回戦落としたけど札幌で敗者復活で勝ち上がって。凄いお客さんの後押しを感じて今日に臨んだんだけど。悔しいですけど、今日は高尾の意地というか、勝ちでしょうね。上を行かれましたね。ほんと悔しいです。まあ勝負とは違うところでというか、同じユニットにいた高尾が自分の意思で抜けて。いちおう今日、少し結果を出したかなっていうことは、実はちょっと嬉しい部分もあって。それはでも今だけ。トーナメントを勝ちあがれなかったんで、僕はめちゃくちゃ悔しいんで。次、高尾とやる時は今日以上にボコボコにして僕が勝ちます。気持ち切り替えて、前に進みますよ。
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第四試合 30分一本勝負
いつでもどこでも挑戦権争奪5WAYマッチ
※高木がいつでもどこでも挑戦権の防衛に成功。残り3人はMAO、梅田公太、吉村直巳。
試合前にスクリーンでクリス・ブルックスの6・15京都からの参戦がアナウンスされて第4試合へ。参加選手の強い要望でスクランブルバンクハウス・ハードコア5WAYマッチに。5選手が所定の位置についてカウントが数えられて試合スタート。高木が寄ってたかって攻撃されてしまう展開。しかし、若人4人もすぐさまフォールを狙う展開。MAOはイス盛りをキャンバス中央に作るとその上にフェースバスター。そこへ吉村を重ねてイスで殴打してライオンサルト。高木はMAOをイスごとドロップキック。上野が高木におっぴろげアタックからイスを添えると梅田が串刺し顔面低空ドロップキック。南側テーブルに高木を寝かせると梅田がコーナーから飛んでテーブルクラッシュ。上野は高木と梅田を捕まえると宇宙人プランチャ式のプラケース殴打。上野は吉村との連係で高木に攻め込む。ダブルインパクト狙いは高木が阻止。ぶっこぬき雪崩式ブレーンバスターで吉村に上野を叩きつける。コーナーに登った高木をMAOが止めて梅田とのツープラトン・ブレーンバスターの体勢。そこに上野と吉村が加わって4人がかりの摩周。吉村が高木にパワーボム狙いも上野がプラケース殴打で阻止。上野はイスで梅田、MAO、吉村を蹴散らし、高木の身体の上にプラケースを乗せてダイビング・ボディープレスへ。これを高木が剣山で返すや首固めで丸め込んで勝利。
試合後、高木がマイク。高木「勝ったぞー! クソガキども! オメエら20代がハネなかったらこの団体に未来なんかねえんだよ! 俺がまだまだ壁になってやるよ。俺が壁になるってどういうことかわかるか? このいつでもどこでも挑戦権を絶対に俺が勝てるシチュエーションで使う! 50に手が届く俺にとってなりふり構ってられないんだよ! 忖度してたら何も始まらないんだよ! 俺は大人げなく今年を生き抜いてやる!」高木は北側ステージで勝ち誇ると、真下にあったプラケースにぶつかっていって粉砕し、ファイアーポーズを決めて引き揚げた。
【試合後のコメント】
高木 もうなりふり構ってられなかった。それくらいアイツらの勢いが凄かったし。でもアイツら仲悪いから。こうなることは見えてた。それでもなりふり構わず、勝ちにいかないといけなかった。今、これ(いつどこ権)は俺のもとにあるから。これを使って、俺が絶対に勝てるシチュエーションで、これ使うから。絶対勝てるシチュエーション。
――「若い選手がハネないと」という言葉がありましたが、今日の手応えは?
高木 やっぱハネてないなと思って。誰かに気を使ってる感じ? 俺とかはいつでも、なんでもいいからやってこいよって言ってるんだけど。なんだろうな、何かに気を使ってんのかな。でももう、気を使ったり忖度したり、主張しないっていうのは。今回は吉村がつっかかってきたけど、MAOは前ほどつっかかってきてないし。上野もあんな感じだし、梅田もあんな感じだし、吉村はちょっと面白いと思うけど、もっともっとこなきゃダメだよ。お前らが主張しないから盛り上がんないんだろうがって。こんなんだったら日本人の若手なんていらないから。日本の団体って、若手がいてなんとかってあるけど、そういうのは俺はとっぱらいたい。今日ようやく発表できたけど、ファイトクラブプロのクリス・ブルックスがやってくるから。コイツはスゲえよ、本当にスゲえ。ニューヨークでも会ったけど、あらためてスゲえなって。もっともっと刺激があるヤツを連れてくるから。日本人の若いヤツが落ちてるんだったらガイジンの若いヤツ呼んで活性化しようと思って。
――最後、床にダイブしました。
高木 バカにならないとと思って。俺も何やってんだと思ったけど(笑)。普通に帰ればよかったけど、気づいたらあそこに箱があって。景気付けに何かやらなきゃって。あそこまで言ったからには、49歳でもバカやらなきゃダメでしょ。この団体、もっともっとバカになってくれないと。MAO、吉村、上野、梅田ももっともっときてくれないと。いつでも相手するから。
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プールプロレス開催! 7・21後楽園にイケメン参戦! 7・15大田区でディーノvs青木、納谷vs鈴木秀樹!
休憩前、6・19すみだスポーツ健康センターにてプールプロレスの開催と7・21後楽園の黒潮“イケメン”二郎の参戦が発表されたあと、5月1日付けで入団した納谷幸男がリングイン。7・15大田区での鈴木秀樹とのシングルマッチがアナウンスされた。納谷「自分の中で因縁のある鈴木選手とシングルでやらせていただくことになりました。DDTでやっていく上で大事な試合になると思います。頑張ります」続いてディーノが呼び込まれ、7・15大田区のシングルマッチが告げられると対戦相手が呼び込まれる。『バカサバイバー』が流れて現れたのは青木真也だった。ディーノ「この対戦カードをDDT何してくれたんだと思ったんだけど、アンタたちの反応見てスイッチ入ったわ。お待たせしました。男色ディーノをお見せしましょう」青木「矜持をもって試合をしたいと思います」ディーノと青木で睨み合い。青木が下がるとディーノは「次の後楽園で青木真也対策で枠を一つください。男色ディーノによる何かを」
【試合後のコメント】
――大田区大会のカードが決まりました。
青木 矜持をもって、試合まで祈祷したいと思います。分かりにくいな(笑)。
――かなり異色なカードですが。
青木 これをやるってことが忠義というか、自分のDDTに対する気持ち、プロレスに対する気持ちとして表れてるんじゃないかなと思います。
――どんな試合に?
青木 分からない。それは分からない(笑)。
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ディーノ お待たせしました。久しぶりですよ。本当にパチーンと。今日、後楽園で対戦カードを聞いたお客さんの反応を見て、本当にバチーン入った。こんなの久しぶりよ。ちょっと、何かをします、来月。それが何かは全然分からないんだけれども。とにかく本当にスイッチが入ったということだけはお伝えしなければなりますまい! 久しぶりよね、この感覚。最近、私…これは言っていいか分からないけど、DDTと距離を取ってた部分があったんだけども、いまスコーンと抜けたね。もうなんも関係ない。青木真也と私がやる…さあ何しましょうね! 自分でも楽しみです。お待たせしました。久しぶり。どうぞよろしく。
――青木対策、総合格闘技対策なのか、それとも男色ディーノを押し出していく?
ディーノ もうあらゆる方向よね。ある種、私の中ではボブ・サップ戦に近い感覚。いやそれよりもっと深い部分があるわね。青木真也選手がDDTに上がっている意味をもうちょっと問い直すところから始めるわ、私なりに。私がなぜ今、まだここにいるのかっていう理由も、おそらく出てくるでしょうし。いや楽しみ。やっぱりなんだかんだで生きてる証明なんですよ、この場っていうのは。本当に純粋な気持ち、まっさらな気持ちに今、戻っております。
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――鈴木戦が決まりました。因縁のある相手です。
納谷 因縁ありますね。前回、鈴木選手とは自分が元いた団体でやって、一方的にボコボコにやられてるので。心技体、お前には何もないって言われてるので。その仮はしっかり返したいし。なんで俺がDDTに移籍したのか、それをしっかり大田区で鈴木秀樹に見せつけたいと思います。
――前回との違い、変化は?
納谷 心技体何もないっていう言葉は、正直自分に刺さりました。次の大田区までに全部を整えて挑むのはなかなか厳しいと思うので。でも気持ちの部分は絶対に負けないように。気持ちだけは絶対に負けないように挑んで、鈴木秀樹を倒してやろうと思います。
緊急決定試合 60分一本勝負
いつでもどこでも挑戦権使用~KO-D無差別級選手権試合
※シューティングスター・プレス。第71代王者が2度目の防衛に成功。
坂口組、DAMNATIONが入場して木曽レフェリーがボディーチェックしていると、いつでもどこでも挑戦権を手にした石井がコスチューム姿で現れる。場内「イシイ」コール。今林APが石井に意志を確認すると「疲れた相手に勝っても意味がない。今使うぞ!」と宣言。今林APが認めて急遽タイトルマッチへ。石井のセコンドには大家と今成。
遠藤は石井をエプロンに出してトップロープ越しにスタナー。リング下に落ちた石井にサスケスペシャルを浴びせていく。リングに戻すと木曽レフェリーの目を盗んでサミング。ヘッドシザースからサーフボードストレッチ。石井はなんとかロープに足を伸ばす。遠藤が逆水平。石井が野球チョップで返す。このラリーから石井がエルボー連打。さらにフランケンに繋ぐ。さらにジャンピングハイでリング下に落とすと石井が南側鉄柵を使ってのリバースDDT。さらに鉄柱にぶつけていくとリングに戻してジャンピングハイからランニングニー。これはカウント2。遠藤も石井のタイガースープレックスの体勢を阻止してゆりかもめ。石井はなんとかエスケープする。遠藤は石井をコーナーブレーンバスターで叩きつけると、スワンダイブエルボー。これはカウント1。遠藤は石井の顔を足蹴に。石井は野球チョップからミドルキック連打。さらにコーナーに乗せて鉄柱へのDDT。雪崩式ジャーマンは遠藤が着地。串刺し攻撃は石井がかわして投げ捨てジャーマン。ランニングニーはカウント2。カンガルーキック2連発からのカバーはカウント2。ハーフネルソンの体勢は遠藤が阻止。エクスプロイダーニーも遠藤がブロックして頭突き。ライガーボムはカウント2。ハンドスプリング・オーバーヘッドキックからトーチャーラックボムは石井がフェーススロックで阻止してファイナルカットはカウント2。変形のツームストーン・パイルもカウント2。15分経過、場内「イシイ」コール。遠藤がテツヤ・イン・ザ・スカイ。両者ヒザ立ちでエルボーの打ち合い。石井がエクスプロイダーニーからオーバーヘッドキックをかわして背中にニー。さらにタイガーSHはカウント2。ニールキックをかわした遠藤は両手をクロスしてのフェースバスターからハンドスプリング・オーバーヘッドキック。カウント2でかわされるとトーチャーラックボム。カウント2で返されるとシューティングスターで3カウント。
第五試合 30分一本勝負
Road to WRESTLE MATSUYAMANIA!スペシャルタッグマッチ
※神の右膝
試合後、遠藤がマイクを取る。「石井慧介、いつどこに頼らなきゃ人生変えられないヤツは所詮その程度なんだ。世の中には二種類の…」ここで坂口が背後から神の右膝。このまま第5試合へと雪崩れ込む。助けに入ったポーリーも蹴散らされてしまい、遠藤は坂口の神の右膝でKO負けを喫した。
【試合後のコメント】
石井 三半規管弱ってるから目が回ってるしダメージもでかい。6度目(の挑戦)も獲れなかった。いつもあと一歩で届かない。でも俺は遠藤に言いたい。アイツもなんども挑戦してきて、ボロボロの相手から獲って嬉しいのかと。俺は過去の挑戦の歴史もあるから、獲るならしっかりした形で獲りたいと思った。あぁ、悔しい。でもDDTの選手としてベルトを狙うより、ガンプロの選手として獲ってガンプロに持って帰るのが快感でいいんじゃないか、そっちのほうが夢物語なんじゃないかって思いました。
――あえて試合前に行きました。
石井 僕はずっとプロレスファンで見てきて、このルールは否定しないです。否定しないけど僕の獲り方は、何度もあきらめないで、最後、正々堂々と獲るっていう。それが僕が見てきたプロレスなんで。ルールは否定しないけど、ダメージのある相手とやって勝ちたくはなかった。それだけです。
――ガンプロ勢のセコンドもいる中でのタイトルマッチでした。
石井 心強かったです。セコンドもいて仲間もできたし。ガンプロはまだナメられてる部分があると思うんで、そういう団体をでっかくする、自分が実績を持ち帰って大きくするっていうのは自分に合ってる。こういうのがやりがいがあるって。これからもガンプロの一員で頑張ります。
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坂口 なんだよ、石井に全部託したのによ。まあでもチャンピオン、あんなもんだろ。よかったな俺がいつどこ持ってなくて。それだけだよ。
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遠藤(大会終了後のコメント) 完全に殺されたよ。俺はベルトを防衛したってことでいいんだよな? そのあとのことはなんも覚えてねえけど、でも情報によると、坂口が仕掛けてきやがったって話だけど。やっぱりアイツはちっちぇえ男だな。結局、俺と正面からやっても勝ち目はねえよ。まあ今回はリング上でやられたから。俺も松山のリング上で同じ目にあわせてやる。
セミファイナル 30分一本勝負
Road to WRESTLE MATSUYAMANIA!スペシャルハンディキャップマッチ
『TOKYO GO!』を遮っての『盆回り』で怒鳴門が聖地初登場。入場直後の佐々木に襲い掛かる。怒鳴門が掘らせるも佐々木は投げ捨て、平田がドロップキックで襲い掛かるもすぐさまクロスフェースで捕まってしまう。これは怒鳴門がカット。ロープに向かう怒鳴門と平田だが島谷が足引き。場外戦に移ると怒鳴門のケツにイス攻撃。平田も痛めつけリングに戻す。佐々木がバックドロップもカウント2。平田は佐々木をコルバタで回して替わった怒鳴門がコーナーから飛びつきフランケン。佐々木のエルボーに股間を触っていく怒鳴門。さらにコブラツイストで捕獲し、体を撫でまわしていく。さらに怒鳴門がケツを掘っていくと平田が出てきてランニングフォアアーム。佐々木がジャーマンで平田を投げ、その佐々木も怒鳴門がコルバタ。場外に出た佐々木に怒鳴門がケブラーダ。平田から怒鳴門がロケット式で股間に顔をうずめ、さらに平田が腰振り雪崩式フランケン。怒鳴門がその場跳びシューティングスター。平田がスライディングキックもカウント2。怒鳴門がコスチュームを脱ぐとゴールドのTバック。しかし怒鳴門の技が次々と平田に誤爆。佐々木のダイビング・エルボードロップからのカバーを怒鳴門がミサイルキックで迎撃。怒鳴門がマックシェイクからマックフライもかわされて自爆。平田がジャンピングハイからエゴイストドライバーはかわされてしまう。佐々木がミスティカ式クロスフェースで勝利。
【試合後のコメント】
平田 コメントのしようがないというか、ふがいなく負けて、チームワークも全然ダメで。二人で一人に負けました。タッグタイトルマッチ、相手二人です。増えます。いや~やばいな。やばいな魔苦。おまえどうだ?
魔苦 平田さん…俺、このままで…あれ? ちょっと待ってください。
平田 おまえ声低くない? おまえ記憶なくしてたの?
魔苦 少し。
平田 初めて知ったわ…。そんなことより最悪ですよ。おまえ、こんなボロボロになって、6月2日のタイトルマッチ、ベルト獲る姿、想像できたか?
魔苦 いや先輩、すいません僕、こんなんじゃ…全然想像できます!
平田 この状況で? おまえ狂ってるな! さすが、元俺と住んでた後輩だな。残念ながら、俺も想像できちゃったんだよね! 今日、組めたのはめちゃくちゃプラスだよ。おまえのすべてを分かった気がするよ。そして今日、なんちゃって連携みたいなのもしたけど、これ次いけるぞ。おまえと一緒に寮でふざけてよ、おもちゃのベルト巻いて写真撮ったよな。「いつかタッグチャンピオンになろうぜ、アハハ」みたいなこと言ったよな。その時の夢、かなえたら最高に熱いぞ。こんな人生のドラマないぞ。6月2日、本物のタッグベルト獲って、あの時のように記念写真撮ろうじゃないか(握手を求める)。
魔苦 お願いします!(平田の手を股間に)。
平田 違う違う! そこは違うから!
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佐々木 俺から言うことは何もない。あんなヤツら、2人いたって俺一人であの結果だよ。あんなヤツらがプロを名乗るんじゃねえ。とっととやめちまえ。松山はアイツらの引退試合だ。そう伝えとけ。
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メインイベント 時間無制限一本勝負
KING OF DDT 2019決勝戦
※ファブル。竹下がKING OF DDT 2019初優勝。
竹下はノースガードを着用。グラウンドの攻防から竹下がゼロ戦キック。場外エスケープした高尾に向かって竹下が飛ぼうとするも佐々木がリング下から足引き。イスを手にする佐々木に高尾は「いらねえんだよ!」とセコンド陣を黙らせてリングに戻る。高尾は竹下にドロップキック。竹下もフェイントDDTで流れを変える。垂直落下式ブレーンバスターを放つと、さらにもう一発。また垂直落下式ブレーンバスターを狙う竹下だが、高尾が投げ返すとジャンピングハイからミサイルキック。さらに竹下の背中にダイビング・フットスタンプはカウント2。すぐさま逆片エビに持ち込むが竹下がロープを掴んで10分経過。高尾が腹部へのエルボー。竹下はブルーサンダーでやり返すと、串刺しビッグブーツからコーナー最上段からの雪崩式ブレーンバスター。これは高尾がリバースDDTで切り返してみちドラⅡ。ダイビング・フットスタンプはカウント2。高尾のダイビング・フットスタンプをかわした竹下がラリアットから垂直落下式のネックブリーカー。カバージョ2020は高尾がなんとかロープ。高尾がジャーマンをかわして丸め込み。カウント2で返されるとシュバインから顔面トラースキックもカウント2。15分経過、リバースゴリーの体勢は竹下が堪えてクロイツラス狙い。凌ぐ高尾に人でなしドライバー。ファブルは高尾がかわして公認エンドレスワルツ。しかしカウント2。竹下のビッグブーツに高尾が強烈なエルボー。ダブルダウンからエルボーの打ち合い。高尾がリバースゴリーを決めるもカウント2。場内「タカオ」コール。高尾がジントニック狙い。竹下はその体勢を無理やり返してシットダウン・パワーボム。コーナーに登る竹下。高尾が雪崩式ジントニックを狙うも竹下が雪崩式カナディアンデストロイヤーで切り返す。竹下がラリアット。ザーヒーからファブルで3カウント。
竹下がKING OF DDT 2019初優勝! 7・15大田区のメインでKO-D無差別級挑戦へ!「新しい時代が選んだのはこの俺、竹下幸之介や」
試合後、竹下にはDDT公式エナジードリンク「BLACK OUT」販売元の株式会社キャスティングドットジェイピーから賞金100万円と「BLACK OUT」1年分が贈呈された。竹下「優勝しました! これで大田区のメインイベントが確定したんですけど、遠藤が来るのか坂口さんが来るのかわかんないですけど、令和始まって新しい時代の区切りかもしれないですね。遠藤哲哉の時代も華やかで空中技がすごくて面白い時代になるでしょうし、坂口さんの時代が令和から来ても、ちょっと殺伐としてますけど、それはそれでスリリングで間違いなく面白くなる。そして今、決勝で闘った高尾蒼馬の時代が来ても面白い。そして樋口和貞の時代が来ても、それはそれで男臭い最高のじだいになるでしょう。でも、新しい時代が選んだのはこの俺、竹下幸之介や。ニューエラはコウノスケ・タケシタ。7・15大田区、もう一度この俺がベルトを獲ってDDTの、ALL OUTの、そして竹下幸之介の時代を皆さんに見せますんで、期待しててください。今日はありがとうございました!」
【試合後のコメント】
竹下 D王グランプリに続いてKING OF DDTも制覇したということで。DDT最強の座は僕にあるのかなと思いますし、まだまだ僕がDDTのメインイベント、しっかり張っていかないとなっていう気持ちになった今日1日でしたね。
――高尾選手との試合は?
竹下 試合直後で、できる範囲の冷静な分析で勝因を探ると、やっぱり高尾選手は引き出しが凄くある。でも逆に言うと、普段、こういう決勝とかタイトルマッチじゃない、後楽園や両国じゃない場所で(引き出しを)出してないってことじゃないかなと。意表を突かれた部分は凄くありました。きつかったです。でも僕は365日、出し切ってるんで。それは言い切れます、自信があります。僕がDDTで最強である理由は、自分がプロレスに対して一番真摯に向き合ってるから。その自信があります。それが僕の優勝した理由、高尾選手に勝った理由だと思ってます。
――これから大田区までチャンピオンを待つ立場になります。
竹下 待つ場合も追う場合も一緒なんですけど、ちょっとだけ違うんですよね。このシチュエーションはD王で優勝した時と同じなのかなと。僕はチャンピオンでメインイベントに立ち続けた人間なんで。追われるよりも追うほうが強いことは誰よりも承知してます。だから前回に続いて、今回も挑戦者として、僕が待つ側。これは僕が有利なシチュエーションです。
――格の違いをテーマにしていたが、感触は。
竹下 見てる人が判断することなんで。週プロさん、サムライさん、ヤフーニュースだったり、なんでも書いてもらっていいんですけど、僕は(格の違いを)見せ続けてたつもりですよ。毎週、週刊プロレスのDDTのページで一番初めに俺が来るかどうか。俺がでっかく映ってるかどうか、見てるんで。上野の時も吉村の時も僕がまず出てきてたってことは、それを見せれてたということなのかなと。
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高尾 負けた人が何コメントしたらいいんですか。負けた以上、何もないでしょう。みんなの前で恥晒して。どうしたらいいんだ。俺の夢どうすんだ。大田区体育館、7月14日にもう一回取ってもらうように言ってもらっていいですか。ダメですか。
――ちょっと自分では…。
高尾 権力ないんですか? じゃあ13でも。メイン取りたいんで。どうすればいいんですか。
――もう一回、大田区を。
高尾 だからそう言ったじゃねえかよ。それか大田区体育館で敗者復活バトルロイヤルやってくれないですか。勝ってその場でテツヤに挑戦。それでいいですか?
――ちょっと自分では。
高尾 じゃあ誰が権力持ってんだ。いいよもう、俺の夢は破れたんだろ。だったらもう一つベルト持ってんだ。大田区体育館まで防衛して、第二の夢でやればいいのか。また夢見つけて、今度の大田区愛育間、いいカードを自分の力で見つけてやるよ。
――あと一歩でした。コールもかなりありました。
高尾 コール嫌いなんで、聞かないようにしてました。みんなの声援、じゃあ今日だけはありがとうって言っておくよ。次から言わないけど。…疲れた。
――DAMNATIONの助太刀を拒否する場面もありました。
高尾 記憶にありません。そんなことはしてません。じゃあしたとして。あれを使って勝ったら俺のおじいちゃん悲しむでしょ。アイツ反則使ってメイン獲ったよって。だから正々堂々やっただけなんで。次からみんなの力借りて、いつか大田区体育館のメイン獲りたいですね。質問ないなら帰っていいですか。
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