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D王 GRAND PRIX 2021 in NARIMASU (FREE!)

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D王 GRAND PRIX 2021 in NARIMASU (FREE!)

日時2020年11月27日
開場東京・成増アクトホール
観衆未発表
  • 前説

  • メインでALL OUT対決を控えた彰人のオープニングコールで大会がスタート!

  • 井上リングアナウンサーと小菅リングアナウンサーがリングに登場。まず佐々木欠場のお詫び、観戦にあたっての諸注意、今後の大会スケジュールをアナウンス。そして本日の対戦カードと各試合の見どころを紹介。そして彰人が登場。彰人の「今日は無料興行ということで、多分普段そんなにDDTの会場にいらっしゃらない方が、なんなら初めましてって方もいると思うんですけど、DDTの興行の中で、年でいったら数えるくらいしかない、結構みんな真剣な試合をする特殊な興行ではあるんですけど、DDTの世界観をみなさん存分に楽しんで行ってください! DDT成増大会スタート!」の掛け声で大会がスタートした。
  • オープニングマッチ 30分一本勝負

  • 7分45秒

    エビ固め

    ※みちのくドライバーⅠ
  • 大鷲と岡谷で試合はスタート。いきなりルチャの攻防になるも岡谷は大鷲の低いジャンプに戸惑い付き合わず。大鷲が「次はちゃんとやる」ともう一度やるもジャンプの高さは変わらず。それでも改めて2人はルチャの攻防を披露し、松永と納谷にタッチ。納谷がタックルで松永を吹っ飛ばすと、中村とMAOに代わる。2人はスピーディな攻防を見せると、突如中村が次々と敵味方関係なく投げていくと、松井レフェリーを投げようとするが、投げられず逆に投げられてしまう。そこから中村が青コーナーサイドに代わる代わる捕まる展開となってしまう。大鷲が中村を応援する手拍子を煽る。中村が納谷にミサイルキックを決め逆転に成功し大鷲に代わる。大鷲がルチャの投げで相手チームを蹴散らしていく。大鷲と納谷がチョップとエルボーの打ち合い。納谷がタックルで大鷲を吹っ飛ばすと、大鷲もお返しのラリアット。両者ラリアットで相打ちになり、松永と岡谷にタッチ。岡谷がエルボー連打で松永に向かって行く。岡谷がノーザン狙いも、松永は膝で抜け出し中村にタッチ。中村がスワンダイブ式ミサイルキックで飛び込む。岡谷からMAOに代わると、激しい打ち合いの中から再び中村が全員を投げまくると、今度こそ無理やり松井レフェリーまで投げていく。そして一同欽ちゃんジャンプ。今度は大成功で歓喜の中村。納谷が肩車して大喜び。しかし納谷がそのまま中村をコーナーパッドに投げ捨てると、青コーナーサイドが赤コーナーの面々を場外に排除。MAOが中村にローリング式の顔面トラースキックからカバーもカウント2。続けてみちのくドライバーⅠを決めると中村も返せず3カウント。
  • 第二試合 30分一本勝負

  • Bブロック公式リーグ戦

    9分7秒

    ブレーンクロー

  • 腕の取り合いから、大石が投げようとするも樋口は抱え上げてそのままコーナーに置く。ロープを走っての攻防となると、樋口がタックルからボディスラムで優勢。大石がチョップを連打するも、樋口は一発で倒していく。大石は樋口のチョップをブロックし低空ドロップキックを連発する。大石は樋口の足に狙いを絞る。大石がアキレス腱固めに捕らえると、樋口はロープにブレイク。それでも大石は足をマットに叩き付け、ストンピングで痛めつけていく。樋口がコーナーに突っ込んでこようとすると、大石はカウンターの低空ドロップキック。そしてロープを使って片足を固めたまま、スピニング・トーホールドを決める。大石が飛び付いて膝十字を狙うが、樋口は途中で止めてアトミックドロップ。そしてダブルのチョップで蹴散らす。串刺しのラリアットからアバランシュホールドを決めるが、カウント2。樋口がカナディアン・バックブリーカーの体勢に入るも、大石はスリーパーで切り返す。そのまま足に絡みつきフジヤマ・ニーロック狙い。極めきる前に樋口は何とかロープに逃げる。大石が樋口の足を蹴りまくるが、樋口は打って来いとアピール。大石が両手での裏拳を連打するが、樋口は胸を突き出す。耐えた樋口がタックルで大石を吹っ飛ばすと、強烈なラリアット。カウント2。樋口が四股を踏んで向かって行くと、大石はカウンターの低空ドロップキックから逆打ち。カウント2。ミラクルエクスタシーの体勢に入るも、樋口もノド輪で捕獲。高いノド輪落としを決めるが、くらった大石が足に絡みつきフジヤマ・ニーロックの体勢へ。一気に締め上げるが、樋口は極められながらもブレーンクローで捕獲。上体を起こしそのまま一気に締め上げると大石がギブアップ。

    【試合後のコメント】
    樋口 D王2戦目、これで1勝1敗。足一本やられたけども大石真翔に勝つのに足一本くれてやるよ。そのぐらいの覚悟でやってんだよ。もう初戦のような同じ轍は踏まない。
    ――明日は遠藤哲哉選手との対戦だが。
    樋口 関係ない。今日やった通り、力でどうにかしてやるよ。それだけだ。


    大石 ウソだろ、おい。最後のチョークスラムを食らうまでは100%、俺の考えた通りにフジヤマでアイツはギブアップするはずだったのを、なんだ最後! 何されたんだ? わかんねえけど、アイツは頭蓋骨割る気できたぞ! 何をされたかわかんねえけど目の前真っ暗になって、あのままギブアップしなかったら今頃、頭が砕けているぞ。クソー。悔しいです。最後の最後で。
    ――これで1勝1敗だが。
    大石 まだ2戦目だよね? まだ可能性あるよね? 明日は高尾蒼馬? 勝俣瞬馬に次いで勝てそう(ニヤリ)。お楽しみに。
    ****
  • 第三試合 30分一本勝負

  • Bブロック公式リーグ戦

    12分1秒

    公認エンドレスワルツ

  • ロックアップから上野が押し込むと、高尾は髪を掴んでヘッドロック。上野がコーナーに押し込むと、再び髪掴み。高尾がドロップキックから跳ね起きを決める。高尾がセカンドコーナーからダイブすると、上野はドロップキックで迎撃。上野がリバーススプラッシュ式のダブルニーを落とすがカウント2。上野がボディスラムを狙うとここも高尾は髪掴みからボディスラム。そして上野を場外に投げ捨てると、鉄柱に激突させていく。リング内に戻ると、高尾がすぐさま顔面に低空ドロップキック。コーナーで上野を踏みつける。ギロチンドロップからカバーもカウント2。高尾がエルボー、ストンピングで試合を掌握。高尾はボディスラムを連発してカバーもカウント2。高尾がチンロックで締め上げるも、上野はロープにブレイク。高尾のエルボーに上野が張り手を返していくが、高尾がブレーンバスターの体勢に入ると、上野は着地。バックを取ると、腕をつかんで高尾を倒しダブルニーを落として逆転に成功。ロープにもたれた高尾の背中へのおっぴろげアタックからカバーもカウント2。ワンハンドで抱え上げてのストマックバスターから胴締めで絞り上げる。高尾は何とかロープに手を伸ばす。すると上野はフロッグ・スプラッシュを狙うが、高尾が阻止。コーナー上での打ち合いに。高尾が倒立式のフランケンシュタイナーで上野を落とすと、セカンドからのダイビング・フットスタンプ。カウント2。高尾のトラースキックを上野はキャッチすると、ここで互いの攻撃をかわし合い、エルボーの打ち合いへ。高尾が打ち勝つとコーナー下で倒れる上野を高尾が蹴り飛ばす。すると上野が立ち上がり張り手から再びエルボーの打ち合い。高尾がボディへのエルボーからエルボーでダウンを奪う。すると上野はスタンディングのシャイニング・ウィザードからノーザンライトボム。そしてフロッグ・スプラッシュを決めるがカウント2。上野がBMEを放つも高尾はかわして着地。高尾がジントニック狙いも上野が丸め込み。丸め込み合戦。その中で高尾がラ・マヒストラルから公認エンドレスワルツへ。これが決まると上野も返せず3カウント。

    【試合後のコメント】
    上野 いやあ高尾さんに全力を込めたんですけど、全力を出し切れたかわからないんですけど、初戦の樋口戦で勝てて勢いよくいけると思ったんですけど、でも、ベルトを獲って勝って勝ってきて、負けちゃったわけですけど、これで勢いがなくなるわけじゃなくて、人は調子乗りすぎるとダメって言うんで、ここらでちょうどいい具合です。人生山あり谷ありというらしいんで、今日谷を経験しましたので、あとは登りますから。D王始まったところですけど、こうきて(登って)、こうきましたんで(下って)、あとはこういく(登る)だけです。お楽しみです。
    ――次は大阪で遠藤選手との対戦だが。
    上野 ちょうどいいじゃないですか。山だから。遠藤さんを上がればいいわけでしょ。気持ちいいですよ。負けたのは悔しいです。チャンピオンで負けちゃいました。高尾さんに負けちゃいました。でもまだまだD王グランプリは続きます。
    ****

    高尾 なんだ対戦相手、チャンピオンなんだろ? チャンピオンだろうがなんだろうが俺の勝ちだからな。昔よりちょっと強くなったんじゃないの? カッコよくなったよ。強くなったし…って言うわけないだろ。俺の勝ちだよ。弱いんだよ、やっぱり。俺の勝ち。カリスマが欠場したからその分、俺とテツヤとポーリーとノブとプーマキングとCIMAさんとエル・リンダマンとT-Hawkとあと2人ぐらいいるでしょ? それでカリスマの分も頑張るから。
    ――明日は大石真翔選手との対戦だが。
    高尾 興味ねえな、まったく。俺にがアイツに負けると思ってるの? もし金くれるなら負けてあげてもいいけど。俺が負けた時は人から金もらった時だから。以上。
    ****
  • 第四試合 30分一本勝負

  • Bブロック公式リーグ戦

    11分45秒

    変形ゆりかもめ

  • 勝俣の入場曲が流れるが、途中で突如曲調が変わり、何とスーパーハードコア勝俣が入場。勝俣はすぐにリング下へ潜ってしまう。遠藤が入場すると、勝俣がイスを手に背後から一撃。さらにイスで遠藤を滅多打ちにする。場外で金具を手にした勝俣が遠藤の額に突き立てる。勝俣が鉄柱にぶつけようとすると、遠藤が振り返し鉄柱に衝突させるとガウンで勝俣の首を絞め上げる。遠藤は場外マットを剥がすと、勝俣の持ち込んだブロック玩具をそこにばら撒く。松井レフェリーが注意する中で遠藤がパワーボムを狙うが、勝俣がリバースして遠藤はブロック玩具の海へ。遠藤は大ダメージ。勝俣がリング内に遠藤を戻すと、背中へのひっかき攻撃を連発していく。さらに勝俣がシャツで首を絞め上げる反則攻撃。遠藤はエルボーを返すも、勝俣は背中へのエルボー。しかし遠藤もボディスラムを返す。勝俣の突進をかわした遠藤は背中ひっかきのお返し。ショルダースルーを決めていく。遠藤はその場飛びシューティングスターを決めるもカウント2。遠藤のスワンダイブをかわした勝俣はトラースキック。そしてブロック玩具付きバットを取り出す。松井レフェリーが反則カウントを数え、バットの取り合いに。松井レフェリーが「放せ!」と言って無理矢理バットを取り上げると、そのバットが遠藤を直撃。松井レフェリーが遠藤を気遣っているうちに、勝俣がブロック玩具付きバットで遠藤の背中に一撃。松井レフェリーが「何放してんだよ!」と抗議するも、勝俣は「放せって言っただろ!」と抗議。ここで勝俣はリング下からブロック玩具付きの蛍光灯を持ち出す。これはさすがに松井レフェリーが取り上げると、ボックスに入っていたブロック玩具をリングにばら撒き、自ら受け身を取って遠藤がばら撒いたように偽装。松井レフェリーが遠藤を注意している隙に、勝俣は連続の横入り式エビ固め。カウント2。勝俣はトラースキックからバズソーキック。カウント2で遠藤は返す。勝俣がコーナーに上がると遠藤が追いかける。勝俣がアウフグースを狙うが、遠藤はフィンガーロックで締め上げ、そのままコーナーに上りダブルリストアームサルトのように投げ、勝俣をブロック玩具の海へと落とす。遠藤の頭突き狙いを勝俣は河津掛けで切り返し、ブロック玩具の海で2人とも大ダメージ。勝俣のカバーはカウント2。遠藤が逆さ抑え込みからファイヤーマンキャリーの体勢からジャックハマーのように体を浴びせ、遠藤がコーナーに上ると、勝俣が追いかける。遠藤が勝俣を抱え上げると雪崩式のリフトアップスラムのようにフェイスバスターで叩き付け、再度コーナーに上りシューティングスター・プレスを決めるが勝俣は剣山。すぐに丸め込むもカウント2。遠藤はオーバーヘッドキックからブロック玩具を勝俣の口の中に突っ込み、頭突き。さらに丸め込みからゆりかもめに移行するも、勝俣は押さえ込み。カウント2。すると遠藤は欠場となった佐々木を意識してかクロス・フェースロック。勝俣が逃げようとすると横十字で押さえ込むがカウント2。遠藤が再度ゆりかもめで捕獲すると、変形ゆりかもめに移行すると、勝俣もギブアップ。

    【試合後のコメント】
    遠藤  まあ順当に2勝目。Bブロック単独1位。後楽園で秋山選手から(勝利を)取ったあとに言った通り、残りの何試合かわかんないけど残り全て俺がいただく。全勝優勝だ。
    奈良記者 ハードコアをやられても対応して勝てた。
    遠藤 そりゃそうだろう。チャンピオンだからな。どんな試合形式でも対応できるのがチャンピオン。
    ――明日の樋口戦でも自信を持っていくと。
    遠藤 どんな形でもどんなルールでも対応するぞ。チャンピオンだから。結婚おめでとう。
    ――ありがとうございます。
    奈良 変貌した勝俣選手は?
    遠藤 まあ別に変貌しようがしまいが中身が変わってないから何も関係ないよ。中身が変わらなきゃね。サウナで調子をととのえているようじゃ俺には勝てない。
    奈良 サウナは嫌い?
    遠藤 サウナは好きだけど、サウナを強要してくるヤツらが嫌い。サウナハラスメント。サウナは好きだよ。効能とかいいものがあるのは知ってるし。ただそれを押し付けてくるヤツらは死ねばいい。
    奈良 サウナ部は壊滅したい?
    遠藤 サウナ部は壊滅だろ! 全員殺してやるよ! お前もサウナ部か? だから俺のことを奈良語りで書かないのか?
    奈良 この前は……。
    遠藤 この前だけだろ! 調べたら大田区あとのツイート3つあったぞ! 2つじゃなかったぞ! 竹下幸之介のこと3つのうちの最後の2行に佐々木大輔vs遠藤哲哉。「佐々木大輔のなんやかんやがすごかった」。それだけだ、オマエが書いたのは。見返してみろ、自分で。コノヤロー!


    勝俣 今日は負けた。ギブアップした。クソッ。チャンピオンっていうのは何でもできるんだな。俺の土俵で勝ちたかった。しかも最後はよくわからない技だ。今日負けた理由はなんだと思う? 今日入場して何かいつもと違うなと思ったら、テーピングをし忘れた。敗因はそれだ。テーピングをして手首を守っていれば、ここらへんも守られていたかもしれない。クソッ。それが敗因だ。
    ――明日は秋山準戦だが。
    勝俣 それは知らない。俺はもう今年これが最後じゃねえか? スーパーハードコア勝俣、最後だ、きっと。よいお年を。
    ****
  • セミファイナル 30分一本勝負

  • Aブロック公式リーグ戦

    10分45秒

    変形羽根折り固め

  • ゴングが鳴りすぐに坂口が足を捕らえに行くと、すぐにクリスはロープにブレイク。坂口がミドルキックを放つと、クリスも背中へのサッカーボールキック。クリスが「ドウシタ?」と挑発すると、坂口は強烈なエルボー。ロープにもたれるクリスに坂口は強烈なミドルを連発していく。クリスは組み付くとグラウンドで足を極めていくと、ロープを使って足を痛めつけていく。クリスはリング中央で逆エビ固め。さらにレフェリーの死角を突いて足の指を極めていく。坂口はロープにブレイク。クリスがダブルニードロップからカバーもカウント2。クリスは足を極めながら、レフェリーの死角を突いて坂口の足に噛みつく。坂口がカウンターのダッシュミドルを決め一矢報いると、キチンシンクからPKを決めるがカウント2。坂口はスリーパーの体勢に入るもクリスは抜け出す。すると坂口は飛び付いてフロント・ネックロック。クリスはロープを使ってのマジックスクリューで切り返すが、坂口はすぐさまスリーパー。クリスはロープに逃げる。ここで2人は足を止めてエルボー合戦。クリスが坂口の蹴りをキャッチしレッグクラッチ式の投げっ放しジャーマン。カウント2。クリスがオクトパスストレッチの体勢に入るが、坂口は脱出。クリスはオクトパスストレッチと見せかけ丸め込み。カウント2で坂口が返すと、その反動を利用しグラウンドでのオクトパスストレッチ。坂口はロープに逃げる。クリスがプレイングマンティスボムの体勢に入るが、坂口は堪える。坂口が打撃のラッシュ。ロープに走ったクリスにカウンターの神の右膝。クリスがジャンピング・ニーからブレーンバスター。立ち上がった坂口はハイキック。クリスがラリアット、カウント2。両者ダウン。クリスがプレイングマンティスボムを放つも、着地した坂口がPK。改めてPKを叩き込むがカウント2。坂口はミドルキック。神の右膝を狙うも、クリスは迎撃。それでも坂口はクリスをコーナー上に寝かせ、一角蹴りを狙うが、クリスはエプロンに着地し回避。そのままエプロンでロープを使ってのネックブリーカー。そしてエプロンからカッターで飛び付くが、坂口はスリーパーでキャッチ。しかしクリスは極めきる前に丸め込む。カウント2。そのまま坂口がグラウンドで絡みつくと、フロント・ネックロックのような体勢から腕を極めていく変形の羽根折り固めを極めると、クリスはギブアップ。

    【試合後のコメント】
    坂口 とりあえず1勝? 佐々木からもらった点を守り切って休もうかと思っていたけど、今日の試合で暴れたりなかったかもしれないし、なんなら佐々木、明日待ってるよ。暴れ足りないもの同士の決戦を。
    ――クリス選手については?
    坂口 強いよ。さすが兄弟がパートナーに選んだだけあって、初めてシングルしたけど、強いし手足が長いからやりづらい。すごい。いい勉強になったというか、最後のフィニッシュはこのD王に向けて編み出したとっておきのをプレゼントしてやったから。
    ――次は大阪でMAO選手との対戦です。
    坂口 明日、佐々木だよ! 岡谷に負けた佐々木でしょ? 岡谷勝てば6点、いいかもしれない。で、大阪?
    ――MAO選手です。
    坂口 ケガしてたんでしょ? またケガしないように気を付けてって言っておいたほうがいい。ケガして年越さないようにしろ。
    ****

    クリス ファ●ク! ファ●ク! ファ●ク! また負けたよ。なんて言っていいかわからない。サカグチが強いのはわかっていたけど、それでも負けたことにはガッカリしている。今何点だっけ?
    ――佐々木選手からの不戦勝での2点ですね。
    クリス 試合して勝ったわけでもない2点しか取れてない。俺のD王は終わったのか?
    ――明日は彰人選手との対戦だが。
    クリス 彰人の点数の状況は? 2点? MAOに勝った? 残り、彰人、タケ、MAOの全員に勝てばチャンスがあるかもしれない。頑張ります。
    ****
  • メインイベント 30分一本勝負

  • Aブロック公式リーグ戦

    • WIN

      竹下幸之介

    VS

    VS

    29分32秒

    体固め

    ※サプライズローズ
  • 竹下の左腕には、佐々木戦のダメージか厚いテーピング。両者しっかりと握手から試合開始。腕の取り合いからじっくりとしたグラウンドの攻防。彰人が腕を極めていくと、竹下は場外に出て距離を取る。彰人は竹下が上がって来るまでじっくり待つ。竹下がタックルで倒し、続けてラリアットを狙うと彰人は回避。ここから互いの攻撃をスピーディにかわし合うが、竹下がドロップキックを決めると、今度は彰人が場外で間を取っていく。竹下がロープを開けてリング内に誘うが、ゆっくりと時間を使って彰人がリングに戻る。しかしすぐさま彰人は場外に逃げる。竹下も追いかけていく。彰人がリング内に戻り、竹下も追いかけると、彰人はタックルで倒し、鉄柱を使って足を締め上げていく。彰人はリング内に戻ろうとする竹下の足を捕らえると、ロープに固定。そこに低空ドロップキックを打ち込んでいく。その後になって彰人は松井レフェリーの注意を聞くそぶりを見せる。彰人が足へのDDTからストンピングを連発し竹下を追い込む。竹下が向かってこようとすると、彰人は低空ドロップキック。彰人がレッグロックでギブアップを迫る。竹下ががむしゃらに打撃を打ち込むとDDTを決める。串刺しのエルボーからネックロックで絞り上げる。竹下はさらにバックエルボーから場外に彰人を落とす。竹下が記者席のテーブルを使いDDTを狙うが、抜け出した彰人が竹下の腕を机に何度も叩き付けていく。リングに戻っても彰人がロープを使って腕を締め上げる。リング中央でも彰人が様々な方法で竹下の腕に集中砲火。彰人が「先輩がシェイクハンドって言ってるんだから手を取れよ」と言って、竹下がシェイクハンドからエルボーを打ち込んでいくが、彰人は腕を極めていくと竹下も攻撃が続かず。グラウンドで彰人がキーロックで締め上げていく。竹下は何とかロープにブレイク。彰人のエルボーに竹下はエルボーを返すが、彰人は強烈な一撃。竹下はエルボーを3連発返す。竹下がブーツを叩き込むと、さらにフライング・ラリアットを決める。しかし腕のダメージで攻撃が続かない。エプロンの竹下は彰人にロープ越しのDDT。さらにロープを使っての前宙式マジックスクリュー。カウント2。竹下が痛む腕をかばいながらフェイスロックで絞り上げる。彰人はロープにブレイク。竹下がコーナーに振ると彰人はカウンターの低空ドロップキックからロメロスペシャル式の両足踏みつけ、さらに低空ドロップキックから足横須賀狙いも、竹下はネックブリーカーの体勢に。これを抜け出した彰人が足4の字を狙うと、切り返した竹下がウォールズ・オブ・タケシタの体勢に入るが、下から彰人が足を取ってアンクルホールド。エグイ角度に締め上げるが、竹下は蹴りで抜け出そうとする。足を離した彰人はバックを取るが、竹下がバックを取り返しスタイルズバスター。続けてザーヒー狙い。彰人は場外に退避。追いかけた竹下が彰人をエプロンに寝かせるが、彰人はエプロンでの足横須賀。すぐにリング内に戻すと、足4の字固め。さらに彰人は腕を取って完璧足4の字へ。竹下が腕を振りほどき、ロープに手を伸ばすが、彰人は「いかせねぇよ!」と言って締め上げる。しかしそれで竹下はロープにブレイク。彰人が足へのストンピングを連発すると、立ち上がった竹下の腕には肘を落とす。竹下はエルボーからランニング・エルボー。彰人が飛び付いて丸め込みカウント2。彰人は竹下のザーヒーをブロックすると、竹下がボディへのヘッドバット。そしてショルダースルーで彰人を投げ飛ばす。竹下が彰人をコーナーに乗せると、雪崩式ブレーンバスターを決める。カウント2。竹下はラリアットを決めるがこれもカウント2。竹下がバックを取るが、彰人が抜け出すと竹下はエルボーからパワーボムの体勢。これを彰人は足横須賀で叩き付ける。それでも突っ込む竹下の腕をキャッチし彰人は腕を捕らえて逆さ抑え込み。カウント2で竹下が返すと、彰人は腕固め。彰人が俵返しの体勢に。竹下が逆に投げようとすると、着地した彰人がハナマサの体勢。竹下がサムソンクラッチで丸め込み、カウント2。竹下は誇張したスクールボーイを狙うが、これを彰人はアンクルホールドで切り返す。竹下はロープにブレイク。向かって来る竹下に彰人はニーアッパー。突っ込む彰人に竹下はバックを取って投げっ放しジャーマン。続けて竹下がロールスルージャーマンを狙うが、彰人が抜け出すと、近距離からのザーヒー。再度助走をつけてザーヒーを叩き込むがカウント2。立ち上がりながら彰人が竹下の腕を捕獲するが、竹下は垂直落下式ブレーンバスターからサプライズローズを決めると彰人も返せず3カウント。残り時間30秒を切ったところで竹下が勝ち点2を獲得した。
  • エンディング

  • 彰人はALL OUT解散を心に決めていたものの、竹下の想いを聞きALL OUT存続! そして彰人からのエールを受け、竹下は決意新たに秋山へのリベンジを誓う!

  • 勝利した竹下がマイクを持つと「多分、もう隠せないからアレですけど、僕は左腕ほとんど動かないですけど、正直試合中も今もギブアップしてこの試合からリタイヤしようと思いました。けど、けど、絶対に同じALL OUTの彰人さんには負けたくなかったんです!」と言うと、彰人はマイクを手に取り「竹下! 今彰人さんには負けたくなかってそう言ったけど、3年半前この場所、成増で俺は君とタイトルマッチをやって、今日と同じ決め技、サプライズローズで負けてんだよ。俺は、3年半前と何にも変わっちゃいないって自分じゃ受け取っちゃうし、正直、この敗戦はリーグ戦どうこうとか関係なく、ちょっと自分にはツラい結果となってしまいました。まぁけど、竹ちゃん、やっぱり3年半ぶりに君とこうやってシングルが出来て、本当に楽しかったです! ありがとう!」と言うと会場は拍手に包まれる。改めてマイクを持った竹下は「今正直、ALL OUTは僕も勝俣もDDTサウナ部としての活動が多くなってきてるし、彰人さんも若通世代で6人タッグのベルト獲って、飯野は欠場してる、でも僕は3年半前この成増で結成したALL OUTはまだまだまだまだ、どんどんどんどん上に行ける可能性があると信じてます。これからもALL OUTとしても、彰人さん、宜しくお願いします!」と話すと、彰人は「竹ちゃん、そんなこと言ってくれてありがとう。正直、俺の中でALL OUTはもう要らないものだって思ってるよ。竹下だって、勝俣だって、自分の居場所見つけて、俺はALL OUTにいる意味って何だろうって思って。もうこのまま今日で終わらせちゃおうって思った。けど、竹下はALL OUTでまだまだやっていきたいことがある、勝俣だってそうでしょ? そう言うなら、いいよ。元々ALL OUTを始めた理由は仲良しこよしするユニットじゃなくて、お互いを高め合うためのユニットって言って、俺らが組んだんだよ。覚えてる? それに戻っただけだから、いいよ、やるよ、ALL OUT。俺はベルト持ってるからそっちに専念させてもらうし、都合いいかもしんないけど、ベルト落とした時に、また一緒にやってちょうだい。ありがとう(会場拍手)リーグ戦中はやっぱりここで一緒に締める気はないんで、竹ちゃんお願いします」と言ってマイクを置いて彰人は退場。しかし彰人が入場口付近まで来たところで「あ、ちょっと待って! あと一つあるよ、大事なことがあるよ」と言ってリングに戻って来る。改めて彰人はマイクを持つと「竹ちゃんは秋山さんに負けて、自分がやっていたプロレスがどうとか、言ってるけど、俺が一番寂しいのはそれだよ。あなたはDDTで8年間やって来て、自分がやって来たプロレスはDDTだよ。周りのお客さんは違うっていうかもしれないけど、俺はそう思うよ。それを秋山さんにぶつけて、負けて、自分がやって来たプロレス間違いだったかなって、それは俺はとても悲しい。勝負事だから負けることなんて沢山あるよ。あなたは強くて、みんなもわかってるよ、あそこで負けたって、お前は強いんだよ。そこで誰もお前のこと弱いと思わない。弱いと思わないけど、やっぱりああ言って欲しくなかった。竹ちゃん、負けたっていいんだよ、勝負事なんだもん。だけど、なんかメソメソせずに、俺はDDTらしいプロレスしたけど、負けた、そう言って欲しかった。竹下さぁ、そんな強いばっか追い求めてるんじゃなくて、もっともっと楽しいプロレスして、楽しい勝つ強いプロレスして、勝とうよ。そうじゃないと秋山さんに勝ったって何の意味も無いよ。竹下さ、次の公式戦、その次の公式戦、お前は負けるかもしれない! でも間違ってたなんて言うんじゃねぇぞ。間違ってないから。お前が正しいことやり続ければ、絶対成果出るし、強いんだから。それだけはわかってください、ありがとうございました(会場拍手)」そう言うと、2人は握手。彰人は花道を下がる。竹下は去っていく彰人に深く頭を下げる。竹下が再度マイクを持ち「この今年のD王GPはなんとしても、今までにないくらい、僕は勝ち上がりたいんです。Bブロック、秋山選手が勝ち上がって来るかそれはわからないけど、でも、もう一度秋山選手に闘って、自分のプロレスをぶつけて、誰がどう思おうとどう言われようと、僕はDDTを背負って秋山選手にリベンジするまで、がむしゃらにこのリーグ戦勝ち上がっていきます。応援よろしくお願いします! 本日はありがとうございました!」と大会を締めた。

    【試合後のコメント】
    竹下 試合を見てもらったらわかると思うんですけど、この間の後楽園ホールでは佐々木選手も肋骨を骨折をして今回のリーグ戦を欠場して。やっぱ僕と佐々木さんの試合は数々してきているので時間の長さにかかわらずお互い消耗戦になるんですけど、僕もその中で自分の力を過信するあまり、左腕の筋肉を切ってしまって。僕は今が正念場だと思っているので、勝ち上がるつもりでいるので言わず。言ってしまうと彰人さんがそこを狙ってくると思ったので。僕はギブアップを絶対にしないと決めているし、たぶん左腕は使い物になれへんなと思ってテーピングだけして挑んで。たぶんこのリーグ戦中に「動きます」となることはないと思うんですけど。今日は勝ちました。1勝1敗であと4戦、最後の最後まであきらめずに必死に闘っていきたいと思います。彰人さんに言われた通り、自分のプロレスを信じて。悩むのはいいけど迷わずに一試合一試合、全力で闘っていきたいと思います。
    ――片腕が使えないと闘い方も変わってくる?
    竹下 こういう状態で闘ったのは初めてなので、苦しかったですけど、でも逆に彰人さんが今日、足も攻めるしヒザも攻めるし、腕も攻めるし。いろんなところを攻めてくれたおかげで、こういうのが痛い、こういうのが辛い、こういうのが一番嫌だと僕自身がわかったので。それを回避しながら闘っていきたいと思います。逆に言うとおそらくみんなここ(左腕)ばかり狙ってくるかなと勝手に思ってるんで、その対策を練ってもう意地でもギブアップはしません。
    ――明日が休み、29日がクリス選手との対戦になる。
    竹下 クリスとは勝ったり負けたりいろいろあるけど、去年のD王は負けているし、今年の初めにやったUNIVERSALのタイトルマッチも負けているし。意外と負けているけど地元・大阪で、逆に僕はクリスに去年のD王グランプリ公式戦のリベンジをするつもりでクリスの対角線に立ちたいと思います。
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    彰人 3年半前と同じ結果になってしまいました。これは本当に自分の中でものすごく悔しいというかショックがデカいですね。僕は竹下にとって秋山準という壁にはなれないと自分でわかっているし、アイツが躓く石ころにでもなれればと思っていたんですけど、石ころにもなれなかったですね。いやあ強い。まあ強いのはみんなわかっているし、選手もわかっているし。俺は今日でALL OUTはフィニッシュにするつもりだった。終わりのつもりだった。サウナ部に嫉妬するとかじゃなくて、アイツらはサウナ部でやるのがイキイキしてて楽しそうだったし、僕は若手通信の世代でベルト獲って、今のやりがいを見つけているし。今、ALL OUTは何なのか、アイツらにとってALL OUTは何なのか。俺にとっては飯野(雄貴)が帰ってくる場所でしかなくなっているから、ある意味がそこにあるのかなって。存在する意味って何なんだろうって思って、壊してしまおうと思ったんですけど、竹下がああやってリング上で「まだ彰人さんとやりたい」。ということはアイツの中で俺とやりたいことがあるんだろうし、俺はそのやりたいことがわからないけど、もともとは自分たちを高めあうためにやるユニットだったから、またそこに戻っただけで、自分がやりたいことを見つけていくまでまた組んでいこうかなと思います。あと竹下はくよくよ言ってたけど、やっぱりアイツは強いんだから。秋山さんに完敗ってわけでもないと思うんですよ。窮地に立たされたというか、試練に立たされた時、アイツは頑張らなきゃ、勝たなきゃと思って“勝つプロレス”をしちゃうんですよ。もちろんそれはプロレスに大事なんですけど、セコンドに付いて見ていると楽しんでないな、余裕がないなと。「勝つこと」「勝つこと」というプロレスをしてて、見てるセコンドの僕が楽しくないということはお客さんはどうなんだろうと思ってしまうんですよ。そうじゃなくてDDTにいる以上、楽しいプロレスをしつつ激しいプロレスをして、秋山さんを越えて欲しい。“DDTのプロレス”で越えて欲しい。だから最後、帰ってもよかったけど一緒にやっているパートナーとして自分からエールを送らせていただきました。
    ――明日はクリス選手との対戦だが。
    彰人 大阪が休みなんですけど、その休みをズラせませんか? 明日休みにできませんか?(苦笑)。割と立場があるし、お金もあるので新幹線を使えば大阪に行くのは苦じゃないので。
    ――公式戦がそう組まれた以上は。
    彰人 副社長とか関係なく(苦笑)。わかりました。クリス……大丈夫かな? 頑張ります。まあクリスとのプロレスはやってて楽しいので、楽しみつつ勝ちたいと思います。
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  • 星取表(11月27日現在)

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