前説
本日誕生日の彰人が遠藤戦に向け「セクシャルなハメ撮るような試合を……」
文字通り無観客の会場に今林APと井上リングアナが登場。カメラに向かい今大会の開催経緯を説明し、各試合の見どころを説明。本日誕生日を迎えた彰人を呼び込む。「今日無観客でFC2のライブチャットでしょ? セクシャルなハメ撮るような試合を……遠藤をハメようかなと」と意気込みを語り、「DDT UNIVERSE LIVE!ワンチャン FRIDAY、スタート!」の掛け声で大会がスタートした。
オープニングマッチ 30分一本勝負
ディーノは狩りをする相手がいずに困惑しながら入場。試合を開始しようとすると、突如中村が「男色! お前の持ってるいつどこ獲って、俺が最短でKO-D無差別挑戦して獲ってやるよ! だから出て来い! 俺と勝負だ!」と叫び、ディーノ先発を要求し試合開始。ディーノはいつもの男色殺法を見せるも中村は「余裕! 余裕!」と余裕の構え。ディーノが中村を掘っていくと、中村は悶絶したかに見えて余裕の態度を崩さない。続いて納谷と飯野の組み合わせに。ド迫力のタックル合戦の末、納谷がタックルで倒し背中にサッカーボールキック。納谷がネックロックに捕らえると、中村がカット。ディーノが中村を場外に追い出すと、権利が無い状態で飯野に納谷と合体式の男色ナイトメア。中村が飛び込んでカットに入ると、ディーノと中村は場外へ。場外で中村とディーノが激しくやり合うと、突如ディーノは中村のコスチュームをはぎ取り「敵将討ち取ったり!」と叫び、ディーノが中村を掘っていく。ディーノに掘られている中、リング上では納谷と飯野が肉弾戦を繰り広げる。納谷が串刺しのボディアタックを決めてカバーに入ると中村がカットに入る。中村が納谷にポップアップ式ドロップキックを決め、飯野からタッチを受ける。中村はスワンダイブ式ミサイルキックを納谷に決めるもカウント2。納谷が中村のキックをキャッチすると弾き飛ばし、スリーパーで捕らえる。ここでディーノがカットに入ると、飯野も飛び込む。ディーノと飯野は場外に出ると、殴り合いから突如ディーノが飯野のコスチュームを脱がせてしまうと「敵将討ち取ったり!」と叫び、飯野を掘っていく。リング上では納谷が中村に拷問コブラツイスト。場外で飯野が逆にディーノを掘っていきリングに飛び込むと、飯野が納谷をブレーンバスターで投げ切る。ここで飯野が中村と合体。ケンタウロスとなり納谷とディーノを弾き飛ばす。そのままエプロンに出て追撃を狙うが、ディーノがケンタウロスを掘ってカット。さらに「俺ごと掘れ!」で納谷に掘られ、ケンタウロスは空中分解。場外の納谷が中村をエプロンのディーノにブレーンバスターの要領でパスし、ディーノは中村の股間をまさぐり、さらにパワーボムのように納谷にパスすると、そのまま納谷がブレーンバスター。この連係攻撃、グランドクロス・フロム・ヘル・ゲートが決まると中村も返せず3カウント。
第二試合 30分一本勝負
クリスと赤井で試合はスタート。高梨はクリスコールを煽る。クリスは届かないだろうとばかりに高々と手四つで力比べを要求すると、赤井はクリスの手を掴む。赤井はミドルキックからコルバタ式のアームホイップでクリスを投げる。赤井から樋口に代わると、クリスがチョップも樋口はストマック・クロ―からタックルでクリスを倒していく。樋口はロープ際でチョーク攻撃。クリスがガットショットで逆転し、高梨に代わると、クリスと高梨は2人樋口と赤井を2人がかりで関節技を極めていく。樋口が高梨にチョップからボディスラム。赤井に代わると、高梨が赤井の髪の毛を掴み、引っ張り回していく。代わったクリスも赤井の髪を掴み、さらにダブル・ニードロップ。カウント2。CDKが反則を交えながら赤井を捕まえる展開が続く。赤井はブレーンバスターで高梨を投げ切り逆転。樋口にタッチすると、樋口は抱えた高梨をクリスに叩き付け、高梨にはビッグブーツ。さらにカナディアン・バックブリーカー。高梨は樋口を転ばせてクリスにタッチ。樋口に2人がかりの攻撃を見せるも、樋口がクリスにラリアット。さらに高梨をボディスラムでクリスに叩き付ける荒技。樋口が豪快なブレーンバスターでクリスを投げるとクリスの足が天井に当たる。樋口が追撃を狙いロープに振ると、エプロンの高梨がクリスを捕まえ、鼻を掴んでカットすると、そこにクリスがネックブリーカー。クリスの突進を樋口がかわすと、赤井が樋口にタッチ。赤井がコーナーからボディアタックも、クリスはその勢いを利用して丸め込む。カウントは2。赤井がビッグブーツからブレーンバスターを狙うもクリスが丸め込み。カウント2で返されると、クリスはプレイングマンティスボムを狙うが、樋口が飛び込みラリアット。赤井が振り子式ニーアタックをクリスに決めるもカウント2。赤井がケツァル・コアトルを狙ったところを、高梨がエプロンからクリスの手を掴んで阻止。高梨が赤井の鼻を掴んでカットすると、クリスがそのまま赤井を振り回し投げ捨てる。そのままジャックナイフ式エビ固めで固めると赤井も返せず3カウント。
第三試合 30分一本勝負
勝俣と吉村で試合開始のゴング。吉村が握手を求めると、勝俣は「熱波ワー!」と叫ぶ。勝俣から竹下にタッチ。吉村はクリーンブレイク。竹下は吉村の足を取っていくが、吉村は首を取ってコーナーへ。上野にタッチ。竹下vs竹下から勝俣に代わると勝俣は再び「熱波ワー!」と叫ぶが、そこに上野はドロップキック。上野がグラウンドで勝俣をコントロールすると、上野は人工衛星ヘッドシザース。さらに上野はモンキーフリップ。エプロンから府ドロップキックを狙った上野は避けると、上野はエプロンの竹下にフットスタンプ。さらに上野は勝俣をトップロープに叩き付けながら竹下には膝を落とす。ここから勝俣がノーチラスの2人の猛攻にさらされる。苦しい勝俣だったが、ノーチラスの誤爆を誘って延髄斬りを決め竹下にタッチ。飛び込んだ竹下はナックル連発から吉村にブレーンバスターを決めていく。竹下のザーヒーを吉村はキャッチすると、打撃のラッシュを食らわせていくが、竹下はアームドラッグ。竹下は串刺しビッグブーツを決めると、ザーヒーを決めるが、吉村は立ち上がってラリアット狙い。しかし竹下はかわしてラリアットを狙うが、吉村はカウンターの払い腰。両者タッチ。勝俣がランニングエルボーを連発し、さらにロープを使っての反転式ドロップキックを決める。さらにコーナーから相手の両手を掴んだままフットスタンプ。さらにフィンランド式フォアアームを決めるもカウント2。勝俣が¡Hasta la vista!を狙うが、耐えた上野はドラゴン・スープレックスを狙い。勝俣はアームドラッグで切り返す。上野がアトランティーダを決め、そのまま後方にも叩き付けるも、勝俣はカウント2で返す。上野がコーナーに振ろうとすると、勝俣はその手を掴んで青コーナーに振る。上野が勝俣を跳ね上げたタイミングで竹下がタッチ。上野が勝俣に気を取られるうちに、竹下が丸め込むがカウント2。竹下のブルーサンダー狙いも、上野は着地。竹下はコーナーの吉村にビッグブーツ。上野が竹下にドロップキックからウラカンラナ。上野がモンキーフリップを狙ったところをも竹下が耐え、勝俣がタッチ。そのまま高角度の回転エビ固めのように上野を叩き付ける。竹下と勝俣が合体式のコードブレイカー。カウント2で吉村がカット。勝俣が吉村を排除し、コーナーに上る。上野が追いかけ吉村と連係攻撃を狙うが、竹下が分断。コーナーから飛び込む上野に竹下と勝俣がダブルのトラースキック。さらに竹下と勝俣が上野にサンドイッチ攻撃を狙うが、上野が回避し勝俣のトラースキックが竹下に誤爆。上野が勝俣を丸め込みカットに入ろうとした竹下のドロップキックが勝俣に誤爆。吉村が飛び込み竹下にバックドロップから、勝俣にはラリアット。吉村のブレーンバスターに上野がコーナーからヒップドロップを合わせる合体技。勝俣が自力でカウント2で返すと、上野が続けてBME。これが決まると、勝俣も返せず3カウント。
【試合後のコメント】
――無観客試合をやってみた感想は?
上野 心の声が聞こえて来たので問題なかったですね。あと、2、3日続きますけど、全国のUNIVERSE会員の皆さんに頼んでいただけるように頑張ろうと思います。
吉村 全くその通りや!
――熱波ワーの威力は?
上野 あれは凄かったですね。あれで視聴率が下がったんじゃないかっていう疑問もあるんですけど。最近サウナ整い過ぎてますんで、疲れないと気持ち良くないと思いますんで、ガッチリいかせていただきました。
吉村 俺もそう思う!
――今度KO-Dタッグ、MAO選手とベイリー選手の挑戦が決まってますがそれに向けて今言えることを……。
上野 言えること!? そりゃ何でも言えますけど? 何でも言えますよ!
――十分、整ってると……。
上野 ちょっとそれだけは隠しときたいですね。唯一。
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ここで今林APとディーノによるグッズインフォメーション。通販のおすすめ商品を紹介。さらに3月1日の東京女子の紹介。さらに3月1日、3月3日の無観客大会のカードを発表した。各カードについてはNEWSを参照。
セミファイナル 30分一本勝負
遠藤は入場時さいたまスーパーアリーナ挑戦剣を彰人に突き付ける。彰人の握手を遠藤が拒否して試合スタート。遠藤がタックルで彰人を倒してくと、そこから一気にハイスピードな攻防で遠藤が優位に立つが、彰人は自らの腕をおとりに遠藤の腕をキャッチして腕を取って倒していく変則的な動き。遠藤は彰人の腕と足を同時に固めるも、彰人は切り返してヘッドロックに捕らえていく。彰人がフルネルソン・ホールド。遠藤が力で抜けようとすると彰人のその腕を掴んでサーフボード・ストレッチで捕まえる。遠藤は何とか脱出。しかし飛び付いた彰人がカーフキラーで遠藤の足を極めていく。遠藤は何とかロープブレイク。手四つの攻防から彰人は何度もフォールを狙って行くも、遠藤が返して丸め込み合戦へ。遠藤がゆりかもめを狙えば、彰人はマフラーホールドで返す。遠藤が切り返して変形の羽根折り固め。彰人は何とかロープへ。遠藤は追撃をせずに距離を取ると、改めて両者ロックアップ。遠藤がタックルで彰人をはじくと腕を取ろうとしたところで彰人は外道クラッチ。しかし遠藤も足折り固めで返す。カウント2。さらに彰人が抑え込むも、遠藤はカウント2で返す。さらに遠藤が変則的な逆さ抑え込みを見せるも彰人はカウント2で返す。遠藤がトケ・デ・エスパルダスを狙ったところを彰人がアンクルロックで極める。極められたまま遠藤はコーナーを使って丸め込みもカウント2.彰人が返したところで遠藤はゆりかもめ。一瞬互いの目と目が見つめ合うと、遠藤が普段とは腕のクラッチが異なる変形のゆりかもめに移行。これには彰人もギブアップ。遠藤がさいたま挑戦剣を死守した。
【試合後のコメント】
遠藤 俺はな、クワガタとカブトしか愛せねぇんだよ! それだけだ!
――今日は彰人選手の愛は感じましたか?
遠藤 そんなの感じるわけねぇだろ! 彰人の愛を感じるほど、俺の懐は広くねぇぞ!
――最後のフィニッシュの時に良い雰囲気になっていたような気もしたんですけども?
遠藤 そう見えたか? お前はそっち系か!? そっち系のマスコミなのか!?(マスコミにさいたま挑戦剣を突き付ける)
――彰人選手のそういう姿勢っていうのは、迷惑なんですか?
遠藤 迷惑だよ! アイツのせいでな、俺はモテないんだよ! アイツがよ、てっちゃんずラブ、てっちゃんずラブつってるからよ、俺は女にモテねぇんだよ。全部アイツのせいだ。
――女性ファンが遠慮をしまっていると……?
遠藤 そうだよ! 書いとけ! 週プロに、デカデカと! もういいだろ!
メインイベント 30分一本勝負
大石と大和で試合スタート。いきなり大和は歌を歌い始める。大石は掟破りでX式にネックロックで固めると、大和もXで固め返すと大石が丸め込み。両者HARASHIMAと佐々木にタッチ。佐々木は押し込んでサミングからネックロック。HARASHIMAがボディスラムで投げ返すと、「OK!」と声を上げるが、お客さんの声援が無いことで調子が上がらない。大石が声援を送るも、声がガサガサのためHARASHIMAには通じない。佐々木がコーナーに押し込み大和にタッチ。大和が様々なXを連発し、HARASHIMAは防戦一方。大和と佐々木がダブルのフライング・クロスチョップ式Xの編隊飛行。HARASHIMAが捕まる展開が続く。大和が必殺のスライディングXを決めるもカウント2でHARASHIMAは返す。大和がフライング大Xを狙うも、自爆。HARASHIMAは大石にタッチ。大石が大和と佐々木をランニング・フォアアームで蹴散らしていく。大和と大石がXとナックルの打ち合い。大石がスパインバスターからインディアン・デスロック、飛び込んだ佐々木にはコブラツイスト。2人まとめて関節技を決め、さらに佐々木に河津掛け。大石がHARASHIMAにタッチすると、HARASHIMAがチェストーからブレーンバスターを狙うも「いくぞー!」と叫ぶも歓声が聞こえず力が出ない。逆に大和にブレーンバスターで投げられてしまう。大和が佐々木に代わると、ダイビング・ラリアットからサーフボード・ストレッチ。ここで吉村が飛び込み「HARASHIMA」コールを送ると、HARASHIMAはサーフボード・ストレッチをリバース。するとこれに対抗した大和が大根を持って農大名物「青山ほとり」を披露し」佐々木を鼓舞。佐々木がリバースしかけると、吉村がHARASHIMAコールを送り一進一退。HARASHIMAが山折りから蒼魔刀を狙うも、「いくぞー!」と叫ぶも、大和が吉村を一蹴していたため、声援が聞こえない。戸惑いながらHARASHIMAが放った蒼魔刀はかわされコーナーへ自爆。逆襲を狙う佐々木にHARASHIMAはジャンピング。ハイキックを決め大石に代わる。大石は佐々木にスイングDDTを狙うが、投げ捨てられる。大和が飛び込み佐々木と共に「Xバスター!」という合体技を放ちカバーもHARASHIMAが入りカウント2。続いて佐々木と大和は「Xドライバー!」と叫び技を狙うが、その時突如大鷲(?)が会場に現れ、HARASHIMAにヘッドフォンを手渡す。HARASHIMAがヘッドフォンを装着すると「お客さんの声が聞こえる―!」と覚醒。リング内に飛び込み、佐々木と大和にキックのラッシュ。ロープをゆすってハッスルするHARASHIMAだが、佐々木を狙ったハイキックが大石に誤爆。大和がヘッドフォンを外すと、佐々木がHARASHIMAを場外へ追放。そのまま佐々木がクロス・フェースロックで大石を捕らえると、大石もたまらずギブアップ。
エンディング
大和が思いを込めた熱唱「我々レスラーが率先して、踏ん張って立ち向かっていく姿を色んなところで見せていきたいと思います」
今林APが2人にコメントを求めると、佐々木は「HARASHIMAさんはよ、調子が悪いみたいだけどよ、俺は客の声援なんかいらねぇよ。俺には大和の歌と応援があれば何でも出来るよ。大和歌ってくれよ。早くTHE BOOM歌ってくれよ」と言うと、大和は「その前にね、一つ言わしてください。今日ホントは私の家族が住んでる、新百合ヶ丘で大会があるはずで。しかも3月8日には私のふるさと、千葉県の茂原市で、私の主催の大会が開催されるはずだったんですけれども。どちらもですねこの度の影響によって中止となってしまいました。ただですね、そこでだいぶ落ち込んでいたところですね、こうしてこのDDTさんにしか出来ないツールで、踏ん張るところ、立ち上がるところを発信させてもらって本当にありがたく思ってます。これからまだまだ、まだまだ大変な時期が続くと思うんですけど、我々レスラーが率先して、踏ん張って立ち向かっていく姿を色んなところで見せていきたいと思いますんで。みなさん! カメラの前で応援よろしくお願いします! 今日はどうもありがとうございました!」と言い、最後は大和が自身のテーマソングを熱唱して大会は幕を閉じた。
【バックステージコメント】
高木 こういう緊急事態と言いますか、新型コロナウィルスの対策委員会の方から出た声明を受けまして、今回興行を2週間自粛ということをしまして。初の試みではあるんですけど、無観客試合を行わせていただきました。色々なことがあると思うんですけど、僕ら自身が興行自粛という形にはなりましたけど、何もしないというのはプロレスを好きな人たちに対して、DDTの興行を楽しみにしていた人に対して、申し訳ないなという思いもあったので。それ以外の人たちに対しても闘いを見せていければなというところで今回やりました。思った以上に色々面白くてですね。私自身もウケちゃったりだとか、すげぇなだったりとか、それこそ遠藤哲哉と彰人の試合は見どころがあったなと。こういう時のDDTの、ピンチはチャンスに切り替える力を、それぞれの選手が持っていて改めて思いました。無茶な話だったと思うんですけど、色々と協力していただいた選手とかスタッフとかみんなには感謝したいなと思います。
――無観客でやる中で、こういうところが面白いなという部分と、選手としてやりにくそうだな、というところはどの辺でしょうか?
高木 選手の何人かが言ってたのは、「いつも以上に息が上がりましたね」と。原因はわからないんですけど、ひょっとしたら無観客ということで、いつも以上にダメージがあたりだとか、アドレナリンというものがそこまでなのかな、というのは思いましたし。単純に密室の空間なので酸素が薄かったのかな、とか色々と思ったりはしました。そのくらいしか感じることはなくて。別に他の選手もいつも通り。でも彼らは彼らなりに色々考えていたんだなっていうのは思いましたかね。僕自身は生で見ながらUNIVERSEも見てて、男色ディーノの試合が絶妙な画角で。僕から見たら下半身全部見えてるんですよ。ただ画面で見ると見えてないという、不思議過ぎる、どうなってるんだろうって思うくらい不思議な状況でしたね。中村とかは全部脱がされてましたから。画面を通じて見ると見えてないという。これはマジックですね(笑)男色ディーノはどこに目があるんだろう、みたいな。画角までをちゃんと計算してやってたら凄いなと思いましたね。飯野の下半身も画面上はまったく写ってなくて。リングに上がって初めてOバックが露わになったっていう。これは凄いなって。神業だとも思いました。
――大和選手が新百合ヶ丘と茂原の大会が無くなってしまって、今回気持ちが伝わってくる試合でしたがいかがでしたか?
高木 大和選手には、今回僕自身が決断したことでもあるので、申し訳なかったな、やらせてあげたかったな、というのはありますね。2つ重なったんですよね、新百合ヶ丘と茂原の大会と。そこがやっぱり心残りというか。でも気持ちを切り替えて、気持ちの見える試合をやってたんで、そこは感謝しかなかったなと。最後DDTの一員だなと勝手ながら思っちゃいました。彼はフリー参戦なんですけれども。あれでエンディングを締めたことで、彼もDDTの一員になってくれたんだな、というのは思いましたね。
――今回の大会の中止に関しては苦渋の決断だったと思うんですけど、サイバーエージェントから何か話や全体の方針等はありましたか?
高木 サイバーの方からも判断は現場サイドにお任せします、ということだったんで。もちろん自分の中でも一定のラインがあって。どこまでなら中止にするのかっていうのがあったんですけど、元々考えていたのが政府から何らかの要請がちゃんと出た場合、と考えていたので。それが出たので自分の判断で、これ以上感染のリスクが高まるのではないかということで、自粛するべきなのかなと。正直、正直痛いですよ。本当に。大ダメージですね。興行がやれないっていうのは。そのリスクを取らざるを得なかったということですね。
――今回の企画は言い方は悪いかもしれませんがタダでは転びたくないと?
高木 DDTはそういう団体じゃないですか。タダでは転ばないというか、どんな逆境があってもというか。思い出すのはちょうど同じ時期だったと思うんですけども、東北の震災の時に東京も後楽園ホールが使用不可能になったりだとか。節電でビジョンを使わないでくれ、ってなった時に生オープニングVTRみたいなことをやったりだとか。色んな逆境を乗り越えてきたことがあるんですけど、今回DDT UNIVERSEというDDTが誇る動画配信サイトがあるので、そこでいち早くお届け出来ればというところで。あとはオンライン通販なんかも本来販売する予定のところで、ファンの皆さんもそこは欲してるところはあるだろうと思い、選手にお願いしてサインも入れて。通常はサインは入れてないんですけど。サイン入れたもので販売しましょうということで。出来ることを一つずつやっていければいいですかね。