前説
平田10周年記念興行決定! 樋口が復帰を発表!
今林久弥アシタントプロデューサーから新グッズの紹介、今後の各大会情報のアナウンスの後に、平田がリングに登場。デビュー10周年記念自主興行、2020年3月14日原宿ベルエポック美容専門学校大会を発表した。続いて樋口が登場。12月28日後楽園大会での復帰を発表し、オープニングコールを務めた。
オープニングマッチ 30分一本勝負
4WAYタッグマッチ
残るチームは上野勇希&吉村直巳、坂口征夫&納谷幸男
遠藤はDAMNATIONの看板を手に入場。先発は彰人、上野、遠藤、坂口でスタート。上野が巧みに他3人を場外に落とし主導権を握っていく。しかし上野と坂口の組み合わせになると、坂口の打撃に連打に一気に劣勢。納谷と坂口は連携技を見せ、坂口は納谷をおんぶして上野をプレスしていく。続いて彰人&勝俣が上野を捕まえるが、上野がドロップキックで逆転し吉村に繋ぐ。ノーチラスが得意の連係を見せると、リング上は吉村と納谷とポーリーの大型選手3人に。激しい打ち合いとなる。ポーリーが吉村にテーズ・プレスを決めると、ポーリーに納谷がニーリフト、吉村が納谷にラリアット、勝俣が吉村にウラカン・ラナ、坂口が勝俣にダッシュ・ミドル、遠藤が坂口にスワンダイブ式フォアアーム、全選手が入り乱れる展開に。遠藤&ポーリーが彰人を捕まえ、ポーリーを踏み台にしたムーンサルトを狙うが、上野がカット。上野のおっぴろげアタックを遠藤はかわす。続けて上野がフェイマサーを狙うが、遠藤が倒立の要領で耐えると、延髄斬りからハンドスプリングを狙うが彰人が場外からストップ。勝俣が場外にトペ・コンヒーロを放つと、彰人は遠藤にデスバレー・ボム。そこに勝俣がダイビング・ダブル・フットスタンプ。カウントは2。勝俣が¡Hasta la vista!を狙うが、遠藤がかわしたところに勝俣がトラースキックからからバズソーキック。改めて勝俣が¡Hasta la vista!を狙ったところを、遠藤が巧みに丸め込みカウント3を奪った。
【試合後のコメント】
ポーリー テツヤ〜。
遠藤 俺たちは勝ったのか? 勝ったらしいな俺たちは。勝ったのか?
ポーリー 勝ったテツヤ〜。
遠藤 勝ったぞ。当然の結果だ!
ポーリー 当然の結果だ〜。
遠藤 この試合のサブタイトル……ユニット対抗4WAYタッグマッチだっけかな。一人ユニットじゃねえ奴が混ざってるな。雑なんだよ、その辺がよ! 俺たちはよ、その辺も考えてんだよ。オマエらももっと考えろ! もっと悩め! 苦しめ!
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第三試合 30分一本勝負
中村がマイクを持つと「試合前にマイク失礼します。僕の夢を聞いてください。僕の夢は……アレですね……経緯を説明したいと思います。練習生を一年半という長い期間やってきて思いました。デビューしてからは最速でベルトを獲りたいと思います。まだシングルは難しいと思うので、青木真也さんの力を使ってベルトを獲りたいと思います。KO-Dタッグを青木さんと一緒に獲りたいと思います。青木さんもいいと言ってるんで。」というと、青木「誰だお前? 眠たいことやってないでさっさとやりましょう」、中村「そういうことだ!」といったやりとりの後、青木vsササダンゴからスタート。青木がグラウンドの展開になると懸命にロープに逃げるササダンゴ。ササダンゴがヘッドロックを取り返し首投げを見せると、青木のフォールはカウント2。ササダンゴは慌ててディーノにタッチ。ディーノと青木の組み合わせになると、青木は警戒し、中村にタッチ。中村はディーノを挑発するが、ディーノはグラウンドに持ち込み掘っていく。ディーノは巧みに関節を固めながら中村を蹂躙していく。手足の使えない中村はなんとか口でロープブレイク。ササダンゴに代わると、ダブルチョップからDDTを狙うが、中村がスキンヘッドのためすっぽ抜けて失敗。ササダンゴはヘッドバットを食らわせディーノにタッチ。ディーノは男色ナイトメア。中村は青木にカット求めるが青木は無視。ディーノからササダンゴにタッチ。コーナースプラッシュからバーディクトを決める。中村はカウント2で返す。ディーノに代わると中村に滞空式ブレーン・バスター。ディーノは変形のアームロックで中村を追い込むがなんとか中村はロープブレイク。ディーノのレインボーメーカーをドロップキックで返すと、ハイキックで逆転し、青木に無理矢理タッチ。青木はディーノにスリーパーホールド。締められながらもディーノがササダンゴにタッチ。ササダンゴは青木にフォール・アウェイ・スラム。青木とササダンゴが打撃の応酬。崩れ落ちたササダンゴは青木のタイツを掴むと青木の下半身が露出しかける。ササダンゴが青木を抱え上げると、ディーノがコーナーで地獄門を開門。ササダンゴは青木を地獄門に送り込もうとするが、中村がカットし、ササダンゴとディーノに蹴りを打ち込む。そしてディーノにスワンダイブ式ミサイルキックを打ち込み勝負を青木に託す。青木がササダンゴにスリーパーホールド。しかしササダンゴがマスクを脱いで脱出し、丸め込むもカウント2。青木がササダンゴを卍固めに捕らえるも、ディーノが青木にリップロックから男色ドライバー。さらにササダンゴが垂直落下式リーマンショック。中村のカットが入りカウントは2。続けてササダンゴが2発目の垂直落下式リーマンショックを放つと、これで3カウントを奪取。勝ったササダンゴも、青木も互いに茫然。ササダンゴは深々と一礼し退場していった。
第四試合 30分1本勝負
赤井沙希“おきばりやす”七番勝負第1戦
9分32秒
ジャパニーズオーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールド
両者はゆっくりと歩み寄りしっかりと握手からゴング。速攻を仕掛けた赤井がビッグブーツを決めると藤本が背中へのサッカーボールキック。さらにロープに固定した赤井へのドロップキックを狙うが、かわした赤井がエプロンPK。赤井がコーナーからダイビング・ボディアタック。しかし藤本がドロップキックを当てると、続けてヘアホイップ。藤本がコーナーで赤井の顔面を踏みつけていく。藤本がコーナーへの串刺しドロップキックを狙うが、赤井はカウンターのダッシュミドル。赤井がミドルを連発。膝蹴りから背中へのサッカーボールキックはカウント2。藤本は赤井のブレーンバスター狙いを耐えると、腕極め卍固め。赤井はロープへ逃げる。藤本はインフィニティを狙うが耐えた赤井がビッグブーツ。ロープに走った赤井に藤本がカウンターのドロップキック。赤井もビッグブーツを返してカウントは2。赤井が顔を連続で蹴飛ばしていく。藤本がフライングメイヤーからサッカーボールキック。カウント2。赤井は藤本のPKを丸め込むと、振り子式ニーアタックもカウント2.赤井の新人賞狙いを藤本がカサドーラで丸め込む。カウント2で返したところに藤本がPK。続けて串刺しドロップキックから、コーナーからのミサイルキック。これもカウントは2。藤本はクロス・フェースロックで締め上げていく。赤井は長い脚を使って藤本の頭を蹴り脱出しようとするが、藤本は極楽固めに移行。赤井はなんとかロープブレイク。藤本がビーナスシューを狙うが、赤井はかわして新人賞もカウント2。赤井はケツァル・コアトルを狙うが藤本が切り返してインフィニティ。両者エルボーの打ち合い。丸め込み合戦になるも、決め手にはならず、赤井が藤本を張っていくと、藤本もビンタで返す。藤本はジャパニーズオーシャン・サイクロン・スープレックスを狙うが、赤井がハイキック一閃。ロープに走ったところに、藤本がカウンターのドロップキックからインフィニティ。決まったかと思われたが、カウント2。続けて藤本がジャパニーズオーシャン・サイクロン・スープレックス・ホールドを放つと赤井も返せず3カウント。両者は改めて握手をすると笑みを見せた。
【試合後のコメント】
赤井 七番勝負の一番目、藤本選手と試合だったんですけど、最後のサイクロンってやつは、ワタシ普段もっと高い位置から飛んだりしているんですけど、それよりも高く感じました。藤本選手はワタシがプロレス界に入ってからも、入る前も全然いろんなものを背負って、いろんな経験をされている方なのに、ワタシみたいな外から来た者にもすごい優しくしてくださったり、誰にでも本当に中立な立場に立ってものを考えてくださって。プロレスの試合もそうやし、人柄としてもすごく尊敬していて。自分もあと10年とかしたら下の人にも上の人にも優しく出来る選手になりたいなって。そういう意味でつっかさんには憧れがありました。でも…勝ちたかったです。でも今日が一番目ということで、スタートは負けてしまったのですが、経験としては今の女子プロレスの壁と闘えたので、次からはちゃんと白星につなげたいと思います。もう次の七番目まで絶対負けないです。
ーー普段男子とか女子とか考えず、プロレスラー赤井沙希としてやっていると言ってましたが、やはり相手が女子選手だと感情が出る部分はありましたか。
赤井 男子のドロップキックも食らったことはあるんですけど、女子…とくに今日の藤本選手は蹴りもこんな鉈のような…すごく小柄な女性やけど、やっぱりプロレスラーはそういう意味ですごいなと思いました。リングの上にあがれば強いなって。女子ならではのスピードと刺さるようなドロップキックとか、そういう違いは感じました。でも男子だからといって感情が出せないわけじゃなくて、単純にシングルがなかった。それはみんな知ってるはずやから(苦笑)。人数が多いからそういうチャンスがなかったんやけど、今回七番勝負ってことでシングルの経験をいっぱいさせていただけるのは、すごいありがたいことで。みんな(D王GPの)リーグ戦とかでシングルいっぱいやっているので、ワタシばっかりラクさせてもらうわけにはいかないので、これを機にもっと強くなって美しく強くなります。
ーー後楽園という舞台でガッチリとしたシングルをやってみて、お客さんの反応とかは?
赤井 お客さんいっぱい入っているなって思ったのと、意外と「沙希ちゃーん」って言ってくれるお客さんと、ちゃんとつっかさんを応援する声も聞こえたし、やっぱり声援が飛んでいるのは感じました。つっかさんを応援しているお客さんの気持ちを背負って、つっかさんの顔を蹴ってやりました!(苦笑)
ーー喜怒哀楽という部分では、今日の試合以上のものを残り6戦で出して行きたい?
赤井 そうですね。次どなたと試合するのか分からないですけど、その相手相手で自分も変わっていくと思いますし、喜怒哀楽がテーマでもあるんですけど、プロレスラーである以上は強さ、あとやっぱり自分が最後に勝ち名乗りを受けてる写真を皆さんに撮ってもらえるように頑張ります!(苦笑)
藤本 いやぁもう見てください、この顔(靴底の形をした傷)! フフフ……これが何よりの証拠だと思うんですけど、七番勝負の初戦ということでどうしてもワタシが壁っていうイメージがあって。そうファンの方にも思われがちだったんですけど、今回ワタシも七番勝負の初戦の相手をすることですごく勉強になりました。美しいとか華があるってことを引き合いに出したんですけど、華っていうのは練習では培うことが出来ないものだし、練習してそれが身につくってわけでもないから、本当に赤井さんの武器だなって思いました。やっぱり美しい人は努力してる! ワタシなんて今日ちょっと面倒くさいから寝癖で試合してもいいやとか、すっぴんにジャージのままアイスの道場に出勤してとかよくあったんですけど、やっぱりそれじゃダメだなっていうのを沙希ちゃんと試合して分かりました。今日は沙希ちゃんの華やかさ・美しさ+αを見られたので、ワタシは満足です。何か今回、この試合をやるに当たって「#赤井沙希とは」っていうのをSNSでファンの方に教えてもらったんですよ。そしたらいつの間にか「#藤本つかさとは」っていうタグが出来てて。何かDDTさんのドラマティック・ドリーム・チームのチームっていうのは、お客さんも含めてなんだなっていうのをこの試合を通してワタシも分かったし、この団体を誇りに思っている沙希ちゃんってっていうのはやっぱり傍から見ても尊敬出来るから。やっぱり華のある沙希ちゃん+試合に勝ってDDT後楽園のメインに立ってほしいし、ベルトも獲ってほしいし。そういう選手になれると思います。本当に頑張ってほしいですね。そしてまた七番勝負が終わったあと対戦したいですね。
ーー試合前の煽りVの中で「女子プロレスラーの赤井沙希を出してほしい」と言ってましたが、今日の試合で女子プロレスラー赤井沙希はどうでしたか。
藤本 女子プロレスラーって出したくない感情とかも出ちゃう! 闘争心が上に乗っかって出ちゃうし、技にも乗せちゃうから、そういう部分では今日の打撃はものすごく効きましたし、試合後こうやって顔が赤くなるなんてワタシは滅多にないので……女子プロレスラー赤井沙希を見ましたね。さっき七番勝負が終わってからもう一度やりたいとか言ったけど、やっぱり負けたくないから勝ち逃げします(笑)。
ーークロスフェースを決めた際に意外な蹴りが来たと思いますが。
藤本 あんなの初めてで! 足が長い人はいっぱいいると思うんですけど、それを+自分の武器にして発想で……アレどうなっていたんですか? ワタシ、頭をコツコツされて(苦笑)。
ーー後ろから足で蹴られていた感じですね。
藤本 ビックリして! ああ、これが美しいが武器だって意味だなって。自分のスタイルをよく分かってらっしゃって、それを武器にしているって強味だから。あれはもう赤井沙希のもので、これからも使ってほしいですね。アレすごかったですね(苦笑)。
ーー最後はサイクロンまで出しましたが。
藤本 インタビューで(赤井が)「豊田真奈美さんと対戦したかった」っていう発言をされていたんですよ。それを見て「豊田さん、ここにいるよ!」って。ワタシの中に豊田さんいるよって。それだったらワタシと豊田さんと試合していることと一緒だよっていう意味で出しました。
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第五試合 30分一本勝負
After Ultimate Party 2019スペシャルタッグマッチ
※ムーンサルト・プレス
イケメンは『HELLO』をたっぷりと使い会場中をまわった後入場口へ向かうと、パートナーの竹下を呼び込む。竹下は自身のテーマ曲で入場。ゴング前、アントンは「こいつだけこんな素敵なのを着てズルいだろ!」とイケメンのジャケットに猛抗議。そのまま大乱戦となりゴングが鳴らされた。アントンと山下はイケメンと竹下を衝突させると、ダブルのダスティを狙うも失敗。逆に竹下&イケメンがダスティを狙うもこれも失敗。互いのダスティをかわしあい最終的にはアントン&山下がダスティ成功。しかしリープフロッグの攻防の際に、アントンと山下が転倒し膝を負傷。マイクを持ったアントンはギブアップをしかけるが、創作昔話『ごんぎつね』の朗読を懇願。結果猿回しではなく、さだまさしだった。アントン「下ネタじゃない……女性がいるから気を遣って下ネタじゃない……」と言いながらごんぎつねでサミングを狙うが、竹下によって山下へサミングが誤爆。竹下にサミングを決めるも、イケメンによって自らの乳首を摘ままれてしまう。アントンは「何かしてくれー!」とイケメンに懇願すると、イケメンがバズソーキック。カウント2。竹下&イケメンによる乳首攻撃でアントンが捕まる展開。アントンがテーズプレスからこぶしを落とすも避けられる。ボディへのナックルからニーリフトで逆転し、山下にタッチ。竹下もイケメンにタッチ。山下の蹴りの速射砲。水面蹴りからサッカーボールキック。カウント2。イケメンと互いに「ブサイクこの野郎!」「お前の方がブサイクだ!」と言い合いになり、イケメンが山下を抱え上げると竹下に連係技を指示。イケメンが山下をロープに固定し、竹下がヒッププレスを落とすも竹下は自らの顔をロープに打ち付けて大ダメージ。竹下が山下にブルーサンダー狙うが、耐えた山下に竹下が強烈なエルボー。バックを取り返した山下がジャーマン・スープレックス狙いも上がらない。山下が串刺し式のニーから強烈なスピンキックが竹下にクリーンヒット。山下はアントンにタッチ。アントンは危うくまた膝を負傷しかける。アントンがタックル。リープフロッグも転倒は耐えるが、足をかけられ後頭部を強打。竹下がイケメンにタッチ。イケメンがコーナートップからフェイントをかけてのスワントーンボム。カウント2。イケメンがイケメン落としを狙うが、アントンは乳首を攻めて丸め込む。カウント2。アントンがドラゴンスクリューからシャイニングごんぎつね。そこに山下がハイキックもカウント2。アントンが勝利を確信し、卍固め。しかしイケメンが抱え上げ、竹下と合体式イケメン落とし。山下のキックのアシストを受け、アントンが丸め込むも竹下がそこにザーヒー。イケメンがフォールに入るもカウント2。山下が竹下にハイキックから投げっぱなしジャーマン・スープレックスも、竹下立ち上がりラリアットを返す。イケメンのビンタ連発にアントンはナックル。アントンがイケメンのジャケット脱がすと、イケメンは恥ずかしがる。アントンがジャケットを着用すると、会場からはイケメンコール。アントンがナックル連発からダスティを狙うも、イケメンによって手を回転させて際にジャケットが腕に絡ませられてしまう。イケメンがトラースキックからムーンサルトプレスを放ち3カウントを奪った。
「いつかどこかでまた必ず会おう。次は敵だ!」(イケメン)
試合後、竹下がマイクを取る。竹下「二郎ちゃん、これがプロレス界の未来なのかな? 実は今日で最後じゃなくて君津大会でも6人タッグで組むけど、ひとまず今日でタッグ組むのは終わり。闘うのもしばらくないでしょう。アメリカに行くらしいけど、次試合で、僕はまた闘いたい。次闘うのはまたDDTのリングか、アメリカのリングか。もしくは草加健康センターか、どこで会うかわからんけど、二郎ちゃん頑張って来てください!」イケメン「直近だと草加健康センターでしょうね。相性がいいんですよ。こういう試合も、派手なタイトルマッチも俺と竹ちゃんなら全部出来る。でも俺達だけの世界じゃきっとダメだ。だから俺は言い方悪いけど、アメリカに一回逃げるよ。自分をもっともっと大きくして、帰ってくるつもりはないよ。だからプロレスでちょっとしたことでも、つまずいたり、自分の成長に疑問があったり、なんかちょっとでもあったら俺んとこに逃げて来なよ! いつかどこかでまた必ず会おう。そして次は敵だ!」両者は握手から熱い抱擁をし、再会を誓った。
【試合後のコメント】
アントン いやー、悔しい! これで勝てていれば今日の山下さんのさだまさしが(苦笑)。本当にね、さだまさしの目に留まっていたと思うんですよ、勝っていれば。バーンとYahoo!ニュースに載ったりしてね、我々が勝てば。そしてさだまさしの目に山ちゃんが留まって、新しいグレープに続く男女デュオが(笑)……まさしと実優の何かが生まれるかも……平成のヒデとロザンナ……平成もう終わっちゃった! 令和!(笑)すみませんね、古くて。悔しい! でも本当に山ちゃん、どうだった?
山下 ごんぎつねからのハイキック……。
アントン 決まったな!
山下 決まりましたね。あの時はもういけたって。
アントン タッグマッチだけど竹ちゃんが入ってこなければ、あれで勝ててたかもしれない!
山下 そうですね! ワタシがちょっと崩し切れてなかったですねぇ。
アントン いやいやいや、そんなことはないけども。
山下 悔しいですけど、メチャクチャ楽しかったですね。イケメンの入場!見ている時は楽しかったですけど、いざ対戦してリングの上で待つ時、ちょっとイライラしますね。長いんでね。それも味わえたし。
アントン イライラをね(苦笑)。
山下 そうですね。竹下さんはもちろん強いんですけど、本当に強くて。蹴っても蹴っても頑丈な体。本当にすごいなと思いました。でもまた闘える時が来たら、その時は勝ちにいきますし、そうなるようにワタシももっと頑張らないといけないなと思いました。
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イケメン ありがとうございました! 本当にありがとうございました!
竹下 ありがとうございました。
イケメン 時代に……全部ひっくるめて…全部じゃないな。竹下選手、遠藤選手、やっぱり同世代の……前に俺が闘っていた人で言ったら芦野(祥太郎)。みんな横で本当にね、この年代で生まれてこなかったら闘えなかったし、組めなかったし、会うこともなかった! 10年後、もしかしたらお互いに「俺、アイツ嫌いだわ」って言ってるかもしれない。かもしれないけど、結局プロレスは20年後にはまた抱き合いたい。そう言って一緒にプロレス界の中で生きて行けたらなと俺は思ってますよ。
竹下 まぁ僕とイケメンさんっていうのは、前の札幌の時のコメントでも言ったと思うんですけど、今のプロレス界って何かネガティブじゃないですか。僕たち闘っても組んでも見ている人をただただハッピーにする。ただただ非現実に連れて行く! これこそプロレスリングだと思うし、闘いだと思う足、エンターテインメントだと思う。その中で僕たちの対戦相手として、アントーニオ本多&山下実優っていうのは最高の敵でしたね。本当にこれが僕たちの世代が思う…思うというか、つなげていきたいプロレスだし、これが僕の見せたいDDTかな。
イケメン 素晴らしい。いや、素晴らしいですよ! 結局……ぶっちゃっけなんですけど、このDDTで最後の後楽園になります、俺は。本当にメチャクチャ感謝してる。いろんなファンの声では俺のDDTラストマッチ、「なんで竹下と組んでアントーニオ本多&山下実優なの?」っていう声は正直あったんですよ。こう客観的に見て……分からない。俺がそう感じているだけかもしれないですけど、客観的に見て竹下幸之介というDDTのエース、山下実優というDDTグループ・東京女子のエース、でアントーニオ本多は“その道”のエースじゃないですか! 俺は自分の中でフリーの圧倒的エースだと思っています! その各エースが集結したこのリング、結果として100点だったじゃないですか! だからプロレスっていうのはもっともっと! もっともっといろんなものがあっていいと思う! 素直にそう思う。凝り固まっている場合じゃないんだよ! プロレス界は。だから俺はもっともっとこのプロレスというもののいろんな可能性をお客さんに見せていきたいから、それも含めてアメリカでもっともっと大きくなってこの状態で日本に帰って来るときはまた試合してやろうと思っています! 舐めんなよ!
ーー今日のアントン&山下は先日の両国でケニー&里歩と対戦しました。試合内容を比べるファンもいると思いますが、手応えみたいなものは感じましたか。
竹下 見比べるのは勝手ですけど、僕たちはそこで闘っていない。それはなんでかっていうと、向こうはミックスでしょ。僕たちはミックスドじゃないんで、それはフェアじゃないでしょ。フェアじゃないんで。だから僕たちはそこで競っていない。勝手に比べるのはアレですけど。
イケメン 何にもないですね。
ーー今日、強烈な印象を残した山下選手についてはどう感じましたか。
イケメン 僕はもう……プロレスってそういうもんでしょ(笑)。一番弱い奴が輝くストーリーだから。結局それを分かっていない奴らとの闘いなんですよ……とか偉そうに言ってますけど、僕はそう思います(苦笑)。
竹下 まあ僕は結構この1、2年女子選手と対戦することが多いので。僕のテーマはリングに上がったら男も女も子供も老人も関係ないっていう。今日もそれをぶつけていったんですけど、僕もそんな柔な鍛え方してないですけど、僕のクローズライン食らって(山下は)まだ生きているんで。まあさすが東京女子のエースだなっていう。蹴りで飛ばされましたし。またそのうち機会があれば。
ーーイケメン選手、こういうカードに対する冷ややかな目との闘いが大きかった?
イケメン うーん、まぁ大きいっていうかボク自身イケメンをやってきた上で「アイツ、ジャケット着たまま闘っているよ」、今でこそそういうふうに言われる人もいると思うんですけど。僕は頑固っていうのもあるのか分からないですけど、コレひとつで証明したいなって燃えた部分もあったし。で結局なんだって! そういう声があるから頑張れるっていうのも確かなので。あと俺たちが目指すものは世界平和ですよ。フィニッシュ!
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今後のカードが続々決定! ササダンゴの要望により12/28後楽園で青木とのシングルマッチが決定!
休憩明けのインフォメーションコーナーにて今後の対戦カードが一挙に発表された。12/28後楽園大会にて、赤井沙希“おきばりやす”七番勝負第2戦、赤井沙希vs旧姓・広田さくら。1/3大会にて高木三四郎vs男色ディーノvsスーパー・ササダンゴ・マシン。1/12大阪大会にてDDT EXTREME級選手権、HARASHIMAvs未定。1/13大阪大会にてKO-D6人タッグ選手権、竹下幸之介&勝俣瞬馬&飯野雄貴vs未定。1/26後楽園大会にて、KO-D無差別級選手権、本日のメインイベントの勝者vs未定。そこにササダンゴが現れると、1年半ぶりの勝利に対する戸惑いを吐露。「気まずくないですかね? 世界の青木真也に勝ってしまって僕の格が上がってしまって、マッチメークとか使いづらくなったりしませんか?」と今林久弥アシタントプロデューサーに詰め寄る。「このままでは普通に生活ができない。レスラーとしてのポテンシャルがあるんじゃないかと思って調子が狂う! だから青木真也さんに借りを返しに来てほしい! 青木真也とシングルマッチを組んでくれれば、本当にどっちが弱いのかわかるでしょう!」と青木真也とのシングルマッチを要望。今林APが12/28後楽園大会でのシングルマッチを決定した。
【バックステージコメント】
ーー今日の試合でササダンゴ選手にフォール負けしたわけですが、先ほどササダンゴマシン選手のほうから「ちゃんとどっちが強いのか弱いのかをハッキリさせたい」と12月の後楽園大会でのシングルマッチを提案されたわけですが。
青木 負けたこと自体がまだ信じられないですよね。だからこそもう1回やらないといけない試合。相手のルールで勝負したい。納得がいくというか、そうすることで今日の負け、今日の3カウント……今日の3カウント取られた解釈を変えたい。
ーーササダンゴ選手の提案するルールで構わない?
青木 はい。
ーーもしかしたら通常のプロレスルールではないかもしれませんが。
青木 構わないです、はい。
ーールールは何にしろシングルマッチでハッキリさせたい?
青木 そうですね。しっかりシングルをやって白黒もう1回つけたいです。
ササダンゴ (青木は)怒ってませんでした? 何て言ってました?
ーー怒っていませんでしたし、「相手が提案するルールでいいのでハッキリさせたい」と。通常のプロレスルールでなくても構わないと言ってました。
ササダンゴ 俺の得意なルールでやっていいってこと?
ーーはい。
ササダンゴ おお……2連勝はマズイっすよねぇ(苦笑)。
ーーそんなことはないんじゃないですか。
ササダンゴ 初RIZINあるんじゃないですか、勝っちゃったら。(12月)31日! ……ああ、そうですか。じゃあちょっとね……。試合も始まっちゃったので手短に。僕はもうリングで言った通りですよ。気まずい……気まずいっちゃ気まずいので、僕は青木真也というファイターをものすごくリスペクトしているので。何て言うか……いやぁ分からない。何で…何で3つ取っちゃったかなぁ。何で取っちゃ……何で……何で返せなかったのかなぁっていうね。分からないですよ、リーマンショックは3発目で大体アレするんですけど、(フォールを取ったのは)2発目だったんですよ。男色ディーノの男色ドライバーが効いていたんでしょうねぇ。俺も青木さんだと思って、思いっきり落としちゃったんで。うーん……まぁあるんっすよ、ポテンシャル高い説は! ちゃんと! コンディション整えて、ある程度。コンディション整えていけば、いけるんじゃないかと思っています。ワタシは1ヶ月、しっかりルールを考えてやりますよ! ひらがなまっするもありますしね。ちょっと……レスラーとして、プロレス人として、少しちょっと気合いを入れて頑張らなければいけない時なのかもしれませんね!
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セミファイナル 60分一本勝負
KO-Dタッグ選手権試合
※第66代王者組が9度目の防衛に成功。
先発は佐々木とクリス。会場は「クリス・ブルックス!」チャント。腕の取り合いからクリスが両手を踏みつけて低空ドロップキック。カウント2。高梨が入って来ると、高梨が佐々木に腕固めとクリスは高尾にオクトパス・ストレッチ。佐々木が場外へ逃げるが高梨が戻し、クリスから高梨へタッチ。佐々木&高尾がタッチを繰り返し高梨を捕まえる。佐々木と高尾が同士討ちから揉め始めると、高梨が2人まとめて横十字固め。カウント2で返されるも、クリスにタッチ。クリスが2人を蹴散らし、佐々木にブレーンバスター。クリスが串足エルボーから佐々木の背中へのダイビング・セントーン。カウント2。佐々木がクリスに佐々木式ウラカンラナもカウント2。高梨と高尾が入って来るが高尾がドロップキックで高梨を蹴散らす。高尾が二人まとめてDDTとリバースDDT。佐々木がクリスにダイビングエルボー。カウント2で返すと、クロス・フェースロック。クリスが丸め込むがカウント2。佐々木がチンクラッシャーを放てば、高梨もチンクラッシャー。佐々木のコーナーからのダイビング・ラリアットは高梨が高尾の腕を引き、高梨に誤爆。高尾が怒り、佐々木にエルボー。高尾は入場口付近まで下がってしまう。クリスから高梨へタッチ。2vs1の展開に。佐々木は孤軍奮闘するが、クリスが足をクラッチしてのジャーマン・スープレックスを放つ。カウントが進むが、遠藤がレフェリーの足を引っ張ってカット。遠藤が椅子を入れると、佐々木はクリスにローブローから高梨に椅子攻撃。そこへ高尾が入って来る。椅子を持った高尾は佐々木を殴ると見せかけて高梨に一撃。佐々木と高尾がウルフパックを合わせる。佐々木のコードブレイカーと高尾のダイビング・フットスタンプの合体技からダブルのトラース・キック。カウント2。高尾と高梨の攻防になると、高尾のジントニックを高梨はタカタニックで返そうとするが、高尾がかわすと高梨がネックブリーカー。クリスがセントーン狙いも佐々木が妨害し、飛ぶのが遅れダイビング・セントーンは自爆。高尾がクリスにシュバイン。続けてダイビング・フットスタンプを決めるも、カウント2で高梨がカット。高尾は佐々木との合体式のジントニックを狙うが、高梨が飛び込んでカット。ここで高梨を狙った佐々木のスピアが高尾に誤爆。ロープに足がかかった状態の高尾を高梨が固定。そこへコーナーからクリスが佐々木にミサイルキックを当てつつ、高尾にダイビング・セントーン。クリスがプレイング・マンティス・ボムを狙うも高尾がショルダースルーで返すと、そこに高梨がタカタニックを狙うが、これも高尾が返したところに、クリスがスワンダイブ式のカッター。カウント2。クリスと高梨が合体式プレイング・マンティス・ボムを狙うも、場外から佐々木が高梨の足を引っ張り、高尾はクリスにサムソン・クラッチ。カウントは2。クリスがカウンターのニーアタックから満を持してプレイング・マンティス・ボムを狙うも、高尾が横入り式エビ固めに切り返し、そこから公認エンドレスワルツに移行。カウント3を奪取し王座防衛に成功した。
【試合後のコメント】
佐々木 あーーーー、ふざけるんじゃねぇぞ、この野郎! ギリギリの闘いだったなオイ。どうやら俺たちの仲は戻ったみてぇだぞ! なあソーマ!
高尾 (小声で)今日は…許してるな。
佐々木 もっと声張れよ、ソーマ!
高尾 疲れてるんだよ!
佐々木 今日のところは許してくれるって言ってるぞ! 見ろ、この看板! この看板の通り、俺たちは逆さまみたいなもんだけどよ! 俺たちは仲間割れしててもあんな奴らに勝てるんだよ! 誰だアイツはよ!
ーー高梨&クリスです。
佐々木 名前も知らねぇ。チーム名もあるんだろ!
ーーCDKです。
佐々木 誰も知らねぇよ、そんな名前! 見ろよ、コラ! 逆さまでも読めんだろ、俺たちの名前は! それぐらいアイツらとは差があるんだよ! 次で10回だ、10回。10回防衛したらよ、次のステージに行くぞ俺たちは。でもなその前に来週からD王GPだよ! 俺たちよ、同じブロックなんだよ。今日の仲間割れと、今日の仲直りがその試合にどう影響するのか、影響しないのか……俺は知らないけどよ、きっと影響しない。俺たちは握手して! ハグして! チューして! それで終わりだ!
高尾 (小声で)してない、してない。
佐々木 俺たちのあいだに争いはない! そして優勝するのは高尾蒼馬! そして佐々木大輔だ、覚えておけ!
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高梨 あー、負けちまったな。これはデカイよ。致命的な失いだよ。今日失ったのはタイトルマッチでベルトを逃した俺たちかもしれないし、DAMNATIONっていうステージから別のステージに行くチャンスを逃したアイツらかもしれねぇし、もしかしたらこのDDTっていう会社なのかもしれねぇな! まあ、それはないとは言わねぇよ。俺は大きなものを逃したと思っているよ。ただよ、CDKは見ての通り始まったばかりのユニット? タッグチームで、俺はまだ何も手にしてねぇよ! 逃したって言ったって、まだ俺たちは何も手にしてないからよ、これからこの手で、DDTで、いろんなものを掴み取っていくよ。まずはこのあと、クリスと(我闘雲舞の)市ヶ谷でまた組むからそこから出直しだ。ソーリークリス!
クリス ノー。謝る必要なんてないよ。CDKは始まったばかりのチームだけど、これはCDKの初黒星に過ぎないよ。今日でいえばDAMNATIONのほうがベターなチームだったよね。それは認めるよ。だけどCDKは今日1敗しただけ。ここからまたDDTのタッグ線戦にCDKは参戦していくよ。
高梨 このあとはD王もあるんだろ。クリスはD王で活躍してくれると俺は信じているよ。どこまで行くかは分からねぇけど、俺の横、パートナーっていうのはクリスだと思っているから。次のシリーズで組むことはないかもしれないけど、いつだって俺はどこで闘っていたってクリスっていうパートナーがいると思っているよ。クロス、D王GPガンバッテね!
クリス ハイ、アリガト! アリガトゴザイマス(高梨と握手)。
高梨 以上! ありがとう!
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メインイベント 60分一本勝負
KO-D無差別級選手権試合
※蒼魔刀。第73代王者が初防衛に成功。
両者しっかりと握手し、試合開始のゴング。グラウンドでの展開となるとHARASHIMAが上から飯野をコントロールしていく。飯野がショルダータックルでHARASHIMAを吹っ飛ばすとボディスラム。早速ハカエルボーを狙うがHARASHIMAはドロップキックで迎撃。飯野がヘッドバットからエプロンのHARASHIMAにスピア。HARASHIMAは場外に吹っ飛ぶ。場外戦となると強烈なチョップを食らわせてHARASHIMAを鉄柱に叩きつけるが、飯野が突っ込むとHARASHIMAは間一髪避け、飯野が鉄柱に激突。HARASHIMAがリング内に戻すとフットスタンプ、レッグドロップ、エルボードロップと畳みかける。飯野は反撃出来ず厳しい展開が続く。HARASHIMAはキャメルクラッチで搾り上げるがロープブレイク。HARASHIMAはコーナーでペンデュラムも、飯野はそれを捕まえるとボムで叩きつける。飯野がコーナー串刺し攻撃を連発。飯野のブレーンバスターはカウント2。続けて飯野がアルゼンチン・バックブリーカー。HARASHIMAはスリーパーホールドで脱出。HARASHIMAはバッククラッカー。HARASHIMAはスワンダイブ式ボディプレスを放つも、カウント2。HARASHIMAはビッグブーツを連発し、雪崩式ブレーンバスターを狙うがコーナー上で打ち合い。飯野が打ち勝ち、コーナーからダイビング・ショルダーもHARASHIMAがカウンターの山折り。続けてハイキックを叩きこみ、リバース・フランケンシュタイナー。HARASHIMAが蒼魔刀を放つも、飯野が抱え上げダウンバーストでマットに叩きつける。飯野のチョップとHARASHIMAのミドルキックの打ち合い。飯野がラリアットでHARASHIMAを吹っ飛ばすもカウント2。飯野はババボム狙うが、HARASHIMAが脱出してロープに走ったところに飯野はカウンターのスパイン・バスター。立て続けにハカエルボーを決めるがカウント2。続けて飯野はバックフリップを狙うが、HARASHIMAがヘッドロックで締め上げていく。HARASHIMA卍固めに。耐えた飯野がバックドロップで投げるもカウント2。飯野の左のラリアットは、HARASHIMAがカウント1でキックアウト。飯野がババボム、スライディングタックルと畳みかけるもカウント2で決まらない。飯野が満を持してスピアを狙う。突っ込んできたところにHARASHIMAはカウンターのスタンディング蒼魔刀。両者ダウン。カウント8で2人は立ち上がると激しいエルボーの打ち合いに。そこから張り手の打ち合いになると、HARASHIMAが袈裟斬りチョップを連発すると、飯野は強烈なヘッドバットで返す。しかしHARASHIMAのスピンキックが顔面を捕らえると、さらに強烈な顔面を蹴り上げ。ダウンした飯野に、バズソーキックから蒼魔刀。これは飯野も返せず3カウント。HARASHIMAが王座防衛に成功した。
王者HARASHIMAがD王GP優勝宣言!
試合後HARASHIMAがマイクを持った。「皆さんの応援のおかげで勝つことが出来ましたー! ありがとうございまーす! 対戦する前からわかってはいたけどね、飯野雄貴は凄い素材だよ。凄いポテンシャル、今勢いもあるし、正直想像以上の強敵でした。凄い相手なんでね、また何度でも試合したいと思います。飯野、ありがとう! やっぱね、TVスターというだけあって勢い凄かったよ。あっ! でもね、僕もね、つい先日ちょっとドラマ出たんだよ。まぁ勉強することいっぱいありますよね。次もそういう話がったら、練習して積極的に出たいと思います。さて、飯野君強かったですよ。でもタイトルマッチ終わってすぐ、激しい闘いが始まります。D王GP、初めて対戦する人もいるし。DDT最強を決めるというこのリーグ戦、必ず僕が勝ち残ります! D王GP、必ず優勝してやるさー!(観客「なんでー?」)2019年最高の形で終わってやるさー!(観客「なんでー?」)そして2020年もガッチリいいスタート切ってやるさー!(観客「なんでー?」)なんでかって? それは鍛えているからだー!」と大会を締めくくった。
【試合後のコメント】
飯野 あぁ、悔しい。とても……やっぱ最後、蒼魔刀とスピアやり合って、最後どっちが勝ったかって言うと自分は負けましたね。あそこで破壊出来ないスピアはまだまだでした。蒼魔刀はあそこで潰そうって気持ちで最後いったんですけど、崩せなくて……あそこで崩せていたら自分が絶対勝てました! あともうすぐ……でもアレはもうキャリアを積んで、ずっと蒼魔刀をやってきて、それの……もう何て言うんですかね。もう完璧に蒼魔刀のほうが上を行きました。本当に悔しいっす! 自分は一番スピアを、スピアを本当に頼ってきたんですけど、まだまだ甘かったですね。もっと自分は修行が足らないので、もっとスピアを磨いて、あとほかのプロレスの技術、試合の持って行き方……最初完璧にレスリングでHARASHIMAさんにやられたんで、それは本当び悔しかった! 僕もいろいろキャリアを積んでいかなきゃいけないので。まぁキャリアのせいにするのもおかしい話ですけど、もうこれはキャリア関係なく、本当にまたイチから練習を、鍛錬をしてまたKO-D無差別に挑戦したいです。D王もあるので、このD王で勝てばまたKO-Dのチャンピオンに挑戦出来るので、そこは頑張っていきたいと思います! なので、次のD王に切り替えて頑張っていきたいと思います。ありがとうございます。
ーーニュージェネレーションと呼ばれる世代の中で、一番先にベルトを巻きたいという気持ちは強いですか?
飯野 絶対強いです! それは絶対に強いです! キャリア5年以下、でもそこを超えていきたいんで! ジェネレーションのアレ(挑戦者決定戦)で勝ちましたけど、D王で上野さんと当たった時に負けたら、またイチからになってしまうので。それはもう天狗にならず、もうイチから頑張っていくと思います。
ーー初めて後楽園ホール大会のメインをシングルマッチで飾ってみて、その空気感とかはどう感じましたか。
飯野 そうですねぇ。やっぱメチャクチャ緊張しましたし……アレ、もう1回言ってもらっていいですか?(苦笑)
ーー初めて後楽園ホール大会のメインを張って、それもシングルマッチのタイトルマッチってことで、その空気感とかはどう感じましたか。
飯野 空気感はめちゃくちゃ……6人タッグとかではあるんですけど、やっぱり一人で立つっていうのは緊張感と、ずっと試合前……この会場入った時は大丈夫だったんですけど、段々時間が経つにつれ本当にもうヤバイ、ヤバイ、ヤバイ……で、自分の入場曲を聴いた時に「ヤバイ! 始まるのか」って。(リングに)上がればもうアレなんですけど、めちゃくちゃ緊張しましたし、やってすごく気持ちよかったっす! 一人でこの舞台に立てて気持ちよかったっす! 本当に気持ちよかったっす。
HARASHIMA いやぁまぁアイツが凄いってことは、対戦前から分かっていたことなので。分かっていたんですけど、やっぱりこのタイトルマッチの意気込みとかが凄くて。正直、予想以上の凄い勢いでしたね。突進力というか。本当に吹き飛ばされましたね何度も。でも若干闘っていて焦っているなみたいなものを感じたので、そこはもうハッキリと経験の差が出ましたね。だけど本当に飯野には期待出来ますね。今回試合してみて楽しかったです。今すごい勢いがあるし。まあ、今日は僕が勝ったので、まだまだ僕のほうが強いんですけど、期待の若い世代の選手だと思っています。
ーー次は二冠王者としてD王GPを迎えるわけですが、普段対戦しない選手との対戦もありますが、楽しみにしている部分は?
HARASHIMA 基本的には全部楽しみですね。あとはベルトを二本持っている以上、本当に1戦も落とせないですね。すべて勝って優勝して、これチャンピオンが優勝すれば(防衛戦の)選手を指名出来るんですよね? 誰を指名するか……最高にその時いい、盛り上がるような選手を指名出来るように考えておきます!
ーーD王期間中は自分の相手はもちろん、ほかの選手の試合も気になる?
HARASHIMA そうですね。やっぱりシングルであまり闘わない選手とか闘っていない選手とか、いろいろあるんで。どういう闘い方をするんだろうって気になりますね。
ーーこれまでもいろんなパワーファイターと闘ってきたと思いますが、飯野選手というパワーファイターとほかの選手との違いとかは?
HARASHIMA あー、そうですね。ただ力が強いだけじゃなくて、瞬発力というか突進力、ラグビーのそこのより衰えていないバックボーンの選手というか。今でもすごい練習しているのが分かるので、そのすごい瞬発力・突進力はもうないですね、あんな凄い選手は。そう思いましたね。
ーー最後は経験が勝敗を分けた?
HARASHIMA そうですね。攻めようはいくらでもあったんですけど、まぁちょっと勝ててひと安心ってところもあります。やっぱり勢いがあると、一気にいかれちゃう場合もあるので。でもそこを耐えて……でもさすがに危ないと思って、最後エグめの攻撃を出しちゃいました。ま、プロレスのルール内ですよ、僕がやったことは。まぁそんな中で勝ててよかったです!
ーー最後の一瞬、この一発で決めてやろうっていうフィニッシュだったんですか。
HARASHIMA そうですね、はい。畳み込むところでいかないと、やっぱり大型ファイターにしては彼はスタミナがあるので。すぐ回復もするだろうし。だからもう畳みかけて一気にそこは行きました。
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