10月30日、都内で年間最大のビッグマッチ「Ultimate Party 2025」(11月3日、東京・両国国技館)に向けて、公開記者会見が行われた。自身が保持するDDT UNIVERSAL王座をかけて、団体史上初の2冠戦に臨む“プロレス王”鈴木みのるがKO-D無差別級王者・上野勇希の左足をファンの眼前で公開破壊する暴挙に出た。
鈴木は3・20後楽園で上野を破り、UNIVERSAL王座を奪取し、5度の防衛に成功。上野は9・28後楽園でKO-D無差別級王座の奪還を果たすと、鈴木との2冠戦が決まった。
ピリピリムードのなかで両者調印書にサインした後、重い口を開いた鈴木は「やっとDDTの最高峰KO-Dまでたどり着いたという気持ちと、これが終わりではなく、新しい始まりだと思って楽しみたい」とコメント。
上野は「このプロレス界で一番強い人は自分の好きに生きてる奴だと思っていて、僕のなかで一番好きに生きてるのは鈴木みのるだと…。僕ももっと自由に生きていきたいと思うなかで、鈴木さんの持つUNIVERSALが欲しい。それを思って進めていけば、KO-D無差別は守られる。両国のメインイベントで勝ち名乗りを受け、DDTでさらに夢に向けて進んでいくことができる。鈴木みのるに勝って、ベルト2本持って帰りたいと思います」と2冠王宣言。
10・19後楽園ではKO-D6人タッグ王座かけて対戦したが、お互いの印象について、上野は「鈴木みのるが強すぎる。凄すぎる、面白過ぎるというのは全く変わらず。タイトルマッチを経て、殴って殴られるのが楽しみなんで。やっぱり僕が勝たなきゃいけないなと思いました」と、鈴木は「上野がKO-Dを獲ったから、あの日、足が動いたんだし。楽しみしかない。よく“1回勝ってる相手に興味湧くんですか?”って聞かれるんだけど、俺は1回面白いと思ったら、相手がイヤがろうが何しようが、100回でも200回でもやりたいんで…」と発言した。
報道陣から、上野に対して「2冠王になったら、その先の未来を描いているか?」との質問が飛ぶと、鈴木は「獲ることはない」とピシャリ。上野は「UNIVERSALを獲ろうと思ったら、結果的に2冠王になるという戦いになります。2冠王になって何かするというのはまだ想像できないですから、とにかくUNIVERSAL王座を鈴木みのるから獲ります」と話した。
フォトセッションになると、2人は視殺戦を繰り広げ、先に退場しようとしていた上野の左足に鈴木がイス攻撃。止めに入った今林久弥GMをもイスで殴打した鈴木はヒールホールド。鈴木は慌てて制止した松井幸則、木曽大介両レフェリーにも暴行をはたらくと、「上野君、遊びましょ!」と捨てゼリフを吐いて、会見場を後にした。



