23日、東京・後楽園ホールにてDDT「NEVER MIND 2013」がおこなわれた。まずはダークマッチの「平田一喜今年のうちに試練の五番勝負」から。試合前に平田が勝ち越すと来年1年間の本戦出場権が与えられることがアナウンスされる。1本目の相手は松永智充。松永の入場を急襲した平田だったがエースクラッシャー狙いをラリアットで返され、さらにバックドロップを食らってしまう。カウント2でクリアしたが雪崩式バックドロップから逆エビ固めで絞られてギブアップ負け。2本目の相手は伊橋剛太。リングで四つん這いなったままの平田が起きるまで「イェイ! カモン!」とアピールする伊橋。なぜか平田も一緒にリズムを取る。正気に戻った平田がエルボーで襲いかかってエルボー合戦へ。エルボーで平田を倒した伊橋がジャーマンSH。クリアした平田に伊橋はムーンサルト・プレスを投下。これを回避した平田はスライディングキックを叩き込んでフォール勝ち。勝敗を五分に戻した。3本目の相手はワンチューロ。すでに息が切れている平田に松井レフェリーもギブアップを確認する。ワンチューロがフランケンシュタイナーを狙うもうまく決められず。平田のエースクラッシャーを突き飛ばしたワンチューロが丸め込み連発で勝利した。4本目の相手は趙雲子龍。どう見ても限界の平田はフラフラとチョップ合戦へ。趙雲はダブルチョップから串刺しカンフーキック、さらにスワンダイブ式カンフーキックを決めるもカウント2。趙雲はチャイニーズゴリーを狙う。なんとか抜け出した平田はエースクラッシャー狙い。しかし、趙雲はこれを回避してチャイニーズ・ゴリースペシャルを決めるとチャイニーズ・ボムズアウェイを投下。平田はこれを回避し走り込んできた趙雲をルースで丸め込んで3カウント奪取。なんとか星を五分に戻して最終決戦へ。対戦相手はなんと葛西純。この試合のみ「両者の強い要望」により反則裁定なしのハードコアマッチがアナウンスされたが、平田は必死に首を横に振る。葛西が無視してスナップメイヤーから背中に強烈なドロップキックを叩き込む。平田に首を差し出しエルボーを要求した葛西。平田は連続してエルボーを叩き込むが、葛西はエルボー一発で倒し有刺鉄線バットで殴りつける。さらにもう一発、有刺鉄線バットで殴りかかると葛西はボディースラムで有刺鉄線バットの上に叩きつけ押さえ込む。カウント2でクリアした平田は有刺鉄線バットのフルスイングをかわしてエースクラッシャー。平田は有刺鉄線バットをセットするとブレーンバスターを狙うが、葛西はエルボーで返してヘッドバット。さらにラリアットを狙うも、平田がかわしてブレーンバスター。雄叫びを上げた平田が走り込むも、葛西が延髄斬りで動きを止めて串刺しラリアット。走り込んだ葛西を平田はドロップキックで迎撃するも、葛西は負けじとラリアットで倒す。葛西のリバース・タイガードライバーはカウント2。葛西は平田の体の上に有刺鉄線バットをセットしてパールハーバー・スプラッシュを投下。これで3カウントを奪った。
試合後、葛西は「平田、オレっちが今日の後楽園ホール、祝日で家族サービスをしながら家でのんびりと過ごしたい時なのに、DDTに呼ばれてオマエと五番勝負の相手した意味、ちゃんとわかってるのか? それはな、DDTはオマエにものすごく期待しているっていうことじゃねえんだ。ただ単に高木三四郎がオマエをおもちゃにして遊んでるだけなんだ。でも、そんなバカ社長のいる団体を好き好んで入ったのはオマエ自身だぞ。これからのオマエの飛躍はオマエ次第なんだからな。オマエが切り開かなきゃダメなんだぞ。これからもっと頑張ってビッグになって、本戦に出れるようになったら、このDDTの本戦でもう一回シングルやろうぜ」と言葉を送りリングを後にした。
ここで鶴見亜門GMが登場し「平田クン、残念だったね。葛西さんの言ってるように会社は君で遊んでるだけなんだけど、遊ばれなくなったら終わりだよ。ついでに前説付き合ってよ」と平田を巻き込んでの前説へ。まずはガンバレ☆プロレスから発表があるということで大家健代表と今成夢人、そして木原文人がリングに上がる。今成が新作グッズを告知すると「大家さん! 俺らグッズの宣伝に来たんじゃないですよね!? ちゃんと26日の発表を決めてきたんでしょうね?」と呼びかける。
大家 今成! もちろんじゃねえか! 12月26日、ガンバレ☆プロレス新木場大会、追加カードを発表する! 空手vsキックボクシング! 小笠原和彦vsタノムサク鳥羽!
今成 大家さん、アンタ発表するだけじゃないでしょうね? 今日、大事なオヤジを連れてきてますよ。
木原 DDTファンの皆さん、はじめまして。木原文人です。僕に時間を少しください。ガンバレ☆プロレスは選手、スタッフ、そしてファンの方が夢に向かっているすばらしいところだと思います。大家代表、僕からは何も言うことありません。ただ、12月26日、その日の予定は開けておきます。
大家 だったら木原! 屋台村プロレスの伝説、クラッシャー高橋と! クラッシャー高橋と木原! シングルマッチ、できんのか? できんのか?(木原は握手で答える)よーし、決定だ! 12月26日、屋台村プロレスvs王道プロレス、クラッシャー高橋VS木原文人、ケッテーーーーーーーーーーーー!
続いて、DDTファンクラブ『DRAMATIC FAN CLUB』の登録受付が12月24日午前11時からオフィシャルサイト(http://www.ddtfanclub.com)にて実施されることがアナウンスされた。会員限定グッズやイベント開催、優先入場などの特典を予定している。その後、ドン・キホーテで販売されている『ブラックアウト』の店頭CMが会場で流された。CM出演した高尾蒼馬が登場し「初めてだったんですけど、すごく楽しかったです」とコメント。平田ほったらかしのままのオープニングコールで大会スタートとなった。
第1試合は石井慧介&入江茂弘&高尾蒼馬vsMIKAMI&マサ高梨&彰人の6人タッグマッチ。ドリフが高梨を掴まえて優勢に試合を進める。劣勢の高梨は高尾とエルボーとチョップの応酬。トラースキックからジントニックを狙う高尾のバックを取って高梨が丸め込む。MIKAMIのデュランダルから彰人が高尾をジャーマンで投げ捨て高梨がカバーに入るもドリフがカット。高梨はMIKAMIと交替。MIKAMIのスク~ルボ~イをかわした高尾が低空ドロップキックを叩き込んで石井とタッチ。MIKAMIも彰人と交替。彰人の丸め込みを返した石井が入江とのgo2入江sleepを狙うも、これは高梨がカット。彰人は石井を変形サイドバスターで叩きつけ、入江を俵返しで投げ捨てていく。入江はラリアットで逆転してブラックホールスラムへ。彰人がこれをDDTで切り返してカバーするもカウント2。走り込んだ彰人に入江がラリアットで迎撃。カウント2でクリアされると入江はフライング・ソーセージを投下して勝利した。
【試合後のコメント】
石井 チームドリフでいろいろあったけど、入江クンはKO-Dチャンピオンになったし、自分らも勢いずっと続けられたと思うし、去年より全然いい年だったと思います。来年も、自分らは全日本プロレスからスタートするんですけど、DDTプロレスだけじゃなく、全日本プロレスでも実績を残して、DDTと全日本プロレスで元気よく自分らが中心となって引っ張っていきたいと思います。
入江 3人で力合わせて頑張っていきましょう。
高尾 あっ、そうだ。そういえばまた来年から、ドリフで全日本プロレスに出るけど、今度1月2日からまた試合で、3日にSUSHI選手とのシングルが組まれているけど、そういえばあの人いいベルト持ってた気がするんだよね。赤くて立派で、とにかく赤! 赤と言ったら高尾蒼馬。全身見ても赤。赤赤赤。赤じゃん。やっぱ緑のあの人には似合わないと思うんだよね。やっぱちょっと、赤だから興味がすごくあるんだよね。いいなぁ、ベルト。自分持ったらいいと思うんだよなあ、色が。
第2試合は年忘れ三大シングルマッチの一つ目、佐藤光留vs中澤マイケル。まず、マイケルがマイクを取る。「ひかるん、ちょっと俺の話を聞いてくれ。2011年の年末にもこうやってひかるんとのシングルが組まれました。そして、そのシングルの結果、変態團改めド変態團が再結成したんです。そしてこの年末にこのシングルが組まれた。ということは、このシングルをDDTからのド変態團改め、ネオ変態團を結成せよとのメッセージだと思いました。変態團、嫌だよね? さんざん大失敗してきたもんね? その失敗してきた理由も僕はわかってる。理由は2人だからです。ユニットは3人以上でやるもの! みんな3人以上なんですよ! ということは3人目のメンバーを加えれば、ネオ変態團は大成功するってことですよ! そしてその3人目のメンバー、木曽大介! あなたです! あなたが変態だっていうことはお噂はかねがね聞いておりますよ! そして皆さんもわかる通り、この髪型見れば変態だってわかるじゃないですか! 3人でネオ変態團を立ち上げましょう! そしてネオ変態團を立ち上げて……」ここで問答無用とばかりにゴングが鳴らされ、光留が問答無用とばかりに奇襲しスタート。光留の即カバーに木曽レフェリーも問答無用とばかりに高速カウントを取るが、マイケルはカウント2でクリア。光留はマイケルをコーナーに押し込み顔面を踏みつけていく。木曽レフェリーは反則カウントを取らない。光留は強烈なミドルキック連打からスナップメイヤーで倒すと背中に強烈なサッカーボールキック。カバーすると木曽レフェリーが高速カウント。マイケルは何とか返していく。コーナーに振られたマイケルはフロントキックで光留をカットするとスピアを決めてコーナーに上る。マイケルはダイビング・ショルダーアタックで光留を倒してカバー。木曽レフェリーのカウントは低速。「遅い!」と抗議するマイケルを光留はヘッドロックで捕獲。しかしマイケルはバックドロップで投げ捨ててベノムメーカー狙い。光留は強烈なキックでかわしてロープに飛ぶが、マイケルは追走式のショルダーアタックからアルティメット・ベノムアーム。これをカウント2・9で返されたマイケルは「新必殺技! アルティメット・ベノムこけし」とタイツを頭に被ってこけしを投下。もはやベノムアームの原型すらない節操のない新技を光留が回避。マイケルは首を強打して自爆。なぜかコスチュームの下に着ていたスクール水着を脱いだ光留がアルティメット・ベノムアームを狙う。これがマイケルのアルティメット・ベノムアームとの相打ちとなり、先にダウンしたマイケルの上に光留が覆いかぶさり、木曽レフェリーがマットを叩いて3カウント。
試合後、マイケルは「もうちょっとだったのに! でも、ひかるん! なんだい、これは! スクール水着じゃないか! こんなものをコスチュームの下に着てたってことは、やる気満々じゃないか! 木曽さん、あなたを含めてド変態團改め、ネオ変態團結成しましょうよ。なんならアップアップガールズ(仮)含めてフ●ックファ●クガールズ(変)としてマルチユニットとして再結成しましょうよ! これで無敵ですよ! 来年にも東スポでもベストユニット賞っていわれるぐらいに」と興奮して訴えるが、その間に全員撤収し強制暗転となった。
第3試合はKUDO&ヤス・ウラノ&赤井沙希vsアントーニオ本多&佐々木大輔&GAMIの6人タッグマッチ。アントンが赤井のサンタコスとKUDOとヤスがトナカイをつけてきたことをいじった後、GAMI少佐が急襲して各々場外乱闘へ。GAMIが赤井をロープの反動をつけて飛ばしてカバーするも2。赤井がコルバタから卍固めを狙うが、モ軍にカットされる。GAMIはヤスの頭にメガホン攻撃。さらに顔面をかきむしってから水を口に含んでマーライオン。カットせんとした赤井もGAMIのマーライオンの餌食となる。アントンvsヤスの場面ではヤスがアントンにエルボー連打からボディースラムで叩きつけて赤井と交替。赤井はエルボーからロープに飛ぶも佐々木が背中を蹴ってカット。佐々木とアントンは赤井をコーナーに走らせると串刺し攻撃を狙うが、それを避けた赤井がビッグブーツで2人を蹴散らす。アントンはサミングからバイオニックエルボーを狙うが、赤井はビッグブーツで迎撃。しかしGAMIがペットボトルを投げつけ動きを止めると腕を取ってオールドスクール。しかしKUDOにロープを揺らされ転落してしまう。赤井はすぐさまGAMIにスナップメイヤーからサーフボードストレッチへ。そのまま脚を使った変形サーフボードストレッチからダイヤル固めで回す。クリアされると赤井は大外刈りで倒してKUDOとタッチ。GAMIはKUDOにサミングから首固め。カットに入ったヤスもまとめてフェースクラッシャーで蹴散らし、佐々木と交替。佐々木はKUDOに向かって走り込むも、KUDOはエルボーで倒してミサイルキック。佐々木はKUDOのミドルキックをかわしてクロス・フェースロックに持ち込む。これは赤井がカット。アントンが出てくると佐々木のマシンガンから、GAMIがケンタッキーボムと波状攻撃。佐々木のダイビング・エルボーをKUDOがかわすとミドルキックから8×4。ヤスの串刺しラリアットからKUDOがダイビング・ダブルニーアタックを放つもアントンにカットされる。アントンとGAMIがダブルでヤスとKUDOにバイオニックエルボーを放つと、その2人目がけて赤井がダイビング・ボディーアタック。コーナーに登ろうとした佐々木にはビッグブーツで動きを止めると、ヤスが雪崩式フランケンへ。すぐさまKUDOがダイビング・ダブルニードロップを投下し3カウントを奪った。
【試合後のコメント】
赤井 ファン時代から、プロレスを見る前からボクシングは見てきたので、後楽園には上京してからずっと通ってたので、そこで試合ができて本当に嬉しいし、3回目なんですけど今までと変わらずめっちゃ緊張しました。でも今日は2人の力添えのおかげでなんとか初後楽園で初勝利することができました。応援のおかげだと思います。ありがとうございます。
――GAMI選手の攻撃は?
赤井 びっくりしました! 最初あんな堂々と凶器持ってはるから、そのうち没収されるんかなと思ったら、お尻叩かれてからまだ持ってるんやと気づきました。あと私潔癖じゃないんですけど、ちょっとそれがちな所があって、ヤスさんがマーされてるところ見て、あれは相当きついやろなと思って助けに入ったつもりが自分まで巻き添えになってしまって。KUDOさんも助けてくれなかったですね。今回で自分の身は自分で守んなくちゃなっていうのを改めて実感しました。
――2013年最後の試合でしたが、来年の目標は?
赤井 いつかシングルやりたいっていうのはずっと夢ですし、あとアイアンマンのベルトが欲しいです。これは叶うかわかんないですけど、言い続けてればいつかバトルロイヤルに入れてもらえるんじゃないかなと思ってます。ベルトがとにかく欲しいんですけど、自分がDDTを見て最初に食いついたんがアイアンマンのベルト。バトルロイヤルって初めて見たので、こういうプロレスの形もあるんやってビックリしたので。それもあって、しかも女子とか男子とか関係なく獲れちゃうみたいな。なので自分にもチャンスがあるんじゃないかなと思います。でもこういう、今までも苦戦しつつも勝ってはいるんですけど、こういう反則をめちゃめちゃしてくる人って初めてだったんで、ちょっとこれから練習で反則を受ける練習もしていかないとなと思いました。反則を受けるって練習をしたことなかったので、反則来た場合はこういう風に返すっていうのも、ちょっと練習を社長に言って組み込んでもらおうかなと。いつか世Ⅳ虎とももう一回やりたいですね。
――次戦は決まっている?
赤井 次はまだ決まってないんですけど、1月に出れたらいいなとは思っています。月イチぐらいで。希望はそうなんで、あとは社長次第だと思います。あとサンタさんの事聞いてよ。
――入場がコスプレでしたね。
赤井 せっかくイブイブなんで、サンタさんの格好したいなと思って。お客さんに、私が今までワクワクしたもの貰ってたんで、自分が次はサンタさんになって、来てくださったお客さんに満足感をプレゼントしたいなって。あとヤスさんとKUDOさんのトナカイは私が用意して、無理やりつけてもらいました。かわいかったでしょ?
――プロレス以外の年内の活動は?
赤井 年明けに舞台があるんで、今この稽古の前に舞台稽古とプロレスの練習と、あとバラエティとかお仕事あって今は全然休みがなくて。でもプロレスの事はおろそかにしちゃいけないなと思って、舞台の稽古中の休憩中にWWEを見たりだとか、プロレスの勉強もしてて、新しい技とかもチョットずつ増やしていければいいなと思います。今日もできなかった技あるんで。
――引退前に赤井選手と闘ったわけですが。
GAMI ちょっと嬉しかったです。東スポ女子プロレス大賞狙っていたもの同士。彼女が5票じゃないですか? 私も1票入ったんで、それはありがたかったです。
――DDTの印象は?
GAMI 女子版のこういうのを目指していたので、すごく勉強になるのでありがたいです。ひじょうにいい雰囲気だと思います。
第4試合は年忘れ三大シングルマッチ、二つ目は飯伏幸太vsDJニラ。まずニラが入場するかと思いきや、ニラの恰好をした伊橋が現れる。続いてリングインした飯伏に松井レフェリーが「オマエがやったんだろう!」と問い詰めていると、本物のDJニラが入場し「どうだ、俺からのプレゼントは!」。伊橋は普通に飯伏のセコンドに付いた。試合はニラワールド一色。飯伏の逆片エビにニラは目の前のロープを掴むかと思いきや、ギリギリで違う方向へ転換。飯伏は思わず逆片エビを解除すると、ニラはここぞとばかりに飛んでロープを掴んでいく。ニラのDJタイムは飯伏がフロント・ハイキックで阻止したため場内からブーイング。ニラは飯伏の串刺し攻撃をカットすると脚延髄からスピニング・アームホールド。ニラの丸め込みを飯伏はジャーマンで投げ捨てると、ふらつくニラは飛びつき式のヘッドシザースへ。そのまま立ち上がった飯伏はジャイアントスイング。飯伏はロープの反動を十分につけたラリアットを放つが、これを避けたニラが丸め込みからヒザを落として押さえ込むもカウント2。ニラがロープに飛ぶが飯伏が雄叫びを上げたラリアットでニラを倒し、さらにラストライドの体勢へ。ニラは飯伏の顔面をかきむしって回避すると脚延髄。飯伏もバズソーキックからブレーンバスターで叩きつける。このカバーをニラが丸め込む。だが飯伏はフロント・ネックロックに切り返すと、ニラがすぐにギブアップした。
休憩前、ゲストとして来場していたアップアップガールズ(仮)がリングに呼び込まれる。高木大社長は「アプガの活動は色んなアイドルと対バンしている」と紹介し、スクリーンを指差すと「2014年2月19日(水)19:00 新宿FACE アップアップDDT(仮)~アップアップガールズ(仮)vsほもいろクローバーZ アイドルvsプロレス異種対バン戦Vol.1~」と発表された。高木大社長以外誰も知らない状況でほもクロとアプガが困惑する中、高木大社長は「一寸先はハプニング! アイドルはアイドルのすばらしさ、プロレスはプロレスのすばらしさを見せる対バンです! やれんのか、このヤロー!」と挑発する。アプガ勢は「やります! 私たち闘うアイドルなので、絶対負けたくないですし、普段たくさんやってるので、この体と熱い気持ちと激しい歌とダンスでプロレスよりもアイドルのほうがすごいんだっていうのを、皆さんに見てもらいたいと思います!」と了承。ディーノは「プロレス会場でよくそんなこと言えたなと。そんなこと言っても急に聞いて、どちらがアイドル性が高いかなんて見ただけでわかるじゃん? 決まった状況でやるのもね?」とあしらうが、大石が「ほもクロとアップアップガールズの対バン? やってやるよ。お前ら、ほもクロに喧嘩売ったこと後悔させてやるよ!」と着ていた上着を脱ぎ捨てリングに叩きつけるも、大石はアプガTシャツを着用していたことが判明。大石はアプガのライブを客席から見ることを宣言し、この勝負を受けた。
【高木大社長&アップアップガールズ(仮)のコメント】
高木 両国で対決して、その後、皆さんのライブ見させて頂いて、我々プロレス界もアイドルの皆さんに学ぶこと多いんじゃないかと。おおいにあるんじゃないかと! とにかく頑張ってる、この子たち。本当に頑張ってますよ。この頑張りに関しては我々プロレスラーも負けてはいけない。ということで知ってます、ほもいろクローバーZという……。
アプガ 知ってます!
高木 すごい! さすが勉強してますね。2年前にプロレス界を混沌の渦に陥れたほもいろクローバーZをこの現代社会に復活させて、アップアップガールズ(仮)の皆さんと対バンですよ! 2月からも対バンやっていくんですよね?
アプガ はい。
高木 その番外編としてプロレス対アイドル! もちろん、もちろん彼女達が試合をするわけではないんですけども、彼女達は彼女たちでライブを通してアイドルのすばらしさをアピールするわけですし、我々は試合を通して、すばらしさをアピールすると。お互いのセットリストも発表しますからね。
アプガ どういうこと!?
高木 ……わかんないですけど、適当に言いました。
アプガ 闘い方とか教えちゃうわけですね!?
高木 発表しねえよ、バカヤロー!
アプガ でも前回やらしてもらった時は応援することしかできなかったじゃないですか? やっぱそれがすごい悔しかったんですよ。私達もなんらかの方法で一緒に闘いたいと思ってたので、すごく嬉しいです。
高木 僕らもですね、試合することしかできないじゃないですか? だからこうやって歌って踊ってる皆さんを見て、僕達も何かしら歌いたい、踊りたい…いや違う。でも、ほもいろクローバーの皆さんも、ダンスに関しては定評ありますからね。
アプガ ひょっとしたら、もしやコラボが。私達もより難しい選曲して…。
高木 竹中先生に選んでもらわないといけないかもしれません。というわけで2月19日、新宿FACE、アップアップDDT(仮)アップアップガールズ(仮)vsほもいろクローバーZ! プロレス対アイドル! 異種対バンおこないます! よろしくお願いします!
第5試合は年忘れ三大シングルマッチの3つ目、遠藤哲哉vs竹下幸之介。竹下が走り込んだところ、遠藤がドロップキックで迎撃して場外に落とす。すかさず遠藤はケブラーダ。竹下をリングに戻すと変形コブラツイストからニードロップ。立ち上がった竹下とのエルボー合戦を制した遠藤が背中にサッカーボールキックを叩き込む。竹下はエルボースマッシュでやり返し、ドロップキックからハーフハッチ・スープレックスで投げていく。両者のエルボー合戦から遠藤のラリアットを避けた竹下が投げようとする。遠藤はこれを着地してトラースキック。フラつく竹下に遠藤は側転エルボーを狙う。竹下はこれをキャッチしブルーサンダーでキャンバスに叩きつけていったがカウント2。竹下は遠藤に串刺し顔面ドロップキック。コーナーに登るも遠藤が延髄斬りで阻止。下からすくってパワーボムで叩きつけ、ムーンサルト・プレスを投下。カバーしないで遠藤は再度コーナーに登ってスターダスト・プレスへ。竹下がこれをかわして自爆させるとエルボー連打。倒れた遠藤を強引に起こしてショートレンジ・ラリアットを打ち込むもカウント2。竹下に担がれようとした遠藤は丸め込みで切り返す。これをクリアした竹下が遠藤に串刺しビッグブーツからデスバレーボムへ。さらにジャーマンSHで勝利した。
【試合後のコメント】
遠藤 やっと8月3日の続きができたと思ったけど、ダメなんだよこれじゃ! 勝たなきゃダメなんだよ! 強くならなきゃダメなんだよ。リング上でアイツがもう一回やってくれるって言ったんで、その時は絶対、アイツの肩をマットに3秒間つけてやります。つえーよ、アイツ。高校生には思えない。いつか絶対越えなきゃいけない壁がまた一つ、また一つっていうかずっと前からだよ。俺の目の前にはずっとアイツがいた。いつか必ず倒してやります。
竹下 あの新人賞頂いたんで、その選んでくださった審査員の方々と、いつも支持してくださってるファンの皆さんに、竹下選んで間違ってなかった、そう思ってもらえるような試合をしたいなと思って。今日絶対、まだ僕は遠藤さんに負けたくなかったんで、勝ちたい気持ちと、後やっぱりいい試合を、やっぱ新人賞取っただけあんなって言われる試合をこれからも心がけていきたいと思います。
セミファイナルはKO-D6人タッグ選手権試合。第6代王者組の高木三四郎&大鷲透&曙は男色ディーノ&大石真翔&アジャ・コングを相手に3度目の防衛戦に臨む。大鷲はアジャとのショルダーアタックで倒せないとみるや相撲勝負を要求。「そのままピクとも動くなよ!」と告げて曙と交替。曙と向かい合ったアジャは「これ無理!」と助けを求めるが、ディーノに説得されて再び向かい合う。アジャが曙とがっぷり四つ。その背後からディーノが忍び寄り、曙の股間にソフトタッチ。曙は声をあげてリングから逃げる。場外に逃げた曙をディーノが追いそのまま場外乱闘へ。リング上は大鷲と大石。大鷲が大石をロープ際で踏みつけた後、高木とタッチ。高木のドロップキック、替わった曙のエルボードロップと攻勢を強める王者組。大鷲の串刺し攻撃をかわした大石が走り込むもラリアットで迎撃されてしまう。大石は転がるように自コーナーに逃げてアジャとタッチする。アジャはコーナの曙と高木を落として大鷲にラリアット。さらにブレーンバスターの体勢になるも、高木がカットしてツープラトン攻撃を狙う。しかし、アジャは両腕ラリアットで2人まとめてなぎ倒し、大鷲にはブレーンバスター。立ち上がった大鷲もアジャとチョップ合戦へ。お互いを「黒豚」と罵り合いながら打ちあった後、大鷲がビッグブーツで倒すと両者タッチ。高木はドラゴンリングインから出てきたディーノに串刺しラリアットからダイビング・エルボーを投下。さらにディーノと大石にコーナースプラッシュを浴びせて2人まとめてバックフリップ。走り込んだ高木にディーノと大石は3Dで迎撃。大石は「本日はクリスマスのイブイブであります。超満員のお客様にプレゼントを渡したいと思います! ディーノ、袋を出せ!」と指示。コーナーに登ったディーノがケツを出すと、高木がケツに吸い込まれる。するとアジャが出てきて「一人でダメなら2人のケツがあるじゃないか。2人ともケツだせー!」と指示。ディーノと大石が同じコーナーに登ってケツを出す。アジャが高木をケツ目がけて投げんとするが、曙がカット。曙の電車道によってアジャがディーノと大石のケツに吸い込まれる。ダウンするアジャをヨソに曙がディーノ&大石にコーナースプラッシュ。大石は場外に転落し、残ったディーノに王者組が串刺し攻撃。倒れたディーノに曙がエルボードロップを決めて高木がカバーする。ディーノはカウント2でクリア。高木のシットダウンひまわりボム狙いをディーノがフランケンシュタイナーで切り返す。大鷲が出てきてディーノを羽交い絞めにするも曙の張り手はかわされ誤爆。ディーノは曙の股間に男色スクリューを決めてリップロックへ。大石が高木にスタナーを放ち、さらにアジャがまさかのリップロック。ディーノが男色ドライバーを決めて3カウント。ディーノ&大石&アジャが第7代王者組となった。
試合後、ディーノがマイクを取る。ディーノ「アジャ兄もツンデレね。こうやってクリスマスカラーできて、取る気まんまんじゃないね。我々が新KO-D6人タッグチームのチーム・ホモサピエンスでございます」アジャ「勝っちゃったってことは、まだ、この絡みは続くってことなんだよね?」ディーノ「おやおや? アジャ兄、こういうの嫌いですか?」アジャ「……だから、大好物なんだって!」最後は3人でポーズを決めてみせた。
【試合後のコメント】
大鷲 大丈夫ですか!?
高木 舌入れられました!
大鷲 横綱、大丈夫ですか?
曙 無理!
大鷲 今日は奥さん来てたけど、大丈夫ですか? 女性の方とあんなことを……。
高木 いやいや、あの人女性じゃない! アジャ兄だから。
大鷲 横綱! 横綱しっかりしてください! 相撲界ではよくあったことじゃないですか!
曙 ないよ!
大鷲 すいません!
曙 ダメだな、力勝負でできないと勝てない。もう自信ない。
大鷲 言っとくけどな、あんなチューぐらいで勝ったと思うなよ。もはや何言ってるかわかんないけどな、横綱、絶対リベンジしますよ! シングルマッチをやってくださいよ!
曙 ケツばっか気にしてたらチューでしょ? 本当にもう、あのおっさんは!
大鷲 もう見てらんなかったです。
高木 ヤバかった。
大鷲 まだまだこれからですよ。これ以上喋れません。
曙 今日はいろいろあった。また来年よろしくおねがいします。
ディーノ 獲ったね。
大石 獲っちゃいましたね。
アジャ 獲っちゃったね。
ディーノ もうツンデレなんだから~。クリスマスカラーで。
大石 本当だ、赤だ。
アジャ これはいつもだよ!
ディーノ いやいやいや、一人クリスマスツリーでしょ?
アジャ なんでだよ!
ディーノ いいのよ、そういうの。
アジャ というかね、最後なんで、君たちのクリスマスプレゼントを私が受けなきゃいけない? そんなプレゼントはいらないよ! おかげで錯乱しちゃったよ、もう!
ディーノ いやいやいや、あれは、我々のクリスマスプレゼントは生きとし生ける全ての者へね。ほら、クリスマスってキリスト教のあれじゃん? なのでみんなに愛を、そういう細かいのはわかんないけど。
アジャ うちは仏教徒だからわかんねえよ! でも錯乱したおかげで気づいたら獲れてたから。
ディーノ まあ、それはそれで結果オーライよ。
アジャ まあいいのかな? いいクリスマスプレゼントだったんじゃないかな。
ディーノ そうね。アジャ・コングという女子プロ界に輝ける中で一つ、このタイトルが加わったという。
大石 WWWAのタイトルと同じね。
ディーノ 同じ同じ。価値は全部一緒。
アジャ じゃあ、それでいいや。
ディーノ 結構受け入れるタイプね、アジャ兄は。
アジャ とりあえず受け身で勝負だよ。
ディーノ 来年も継続しますよ、我々は。どんな相手でも、このアジャ兄がいる限り怖いものは何一つない。
アジャ なんとかなります。なんとかするよ!
大石 頼もしい! さすがアジャ兄。
――アジャ選手は曙選手と初対決でしたが。
アジャ 初対決ですよ。でも全てあのケツでかき消されて。
ディーノ 記憶がケツ落してるんですよね?
アジャ 記憶がケツ落した。
大石 その結末としてこのベルト。
ディーノ 何これ、みんな考えているしやめましょう。この流れはよくないよ。
――キスで……。
アジャ え? 錯乱してたから、記憶がケツ落してるから。
ディーノ だから、本能が出たんでしょうね、何かしらの。
アジャ そうそう、ゲイの本能が出ましたよ。
ディーノ あれ? でも錯乱する前に自分でカミングアウトホモだって言っちゃったじゃない。
大石 そういえば言ってた。
ディーノ まあまあ、放ってあげて。みんないろいろあるわけだから。この3人でやってくのよね?
アジャ いいんだよ! この3人でなんかやってくんだよ!
大石 それがケツ意表明です。
アジャ うまくまとまった!
メインイベントはKO-D無差別級選手権試合。第46代王者のHARASHIMAは坂口征夫を相手に4度目の防衛戦。緊張感あふれるグラウンドの攻防はHARASHIMAの三角絞め狙いを坂口がかわして腕十字。クラッチを切ったところでHARASHIMAがロープに逃げる。スタンドに戻ると坂口が右ミドルキック連打。左右の掌底のコンビネーションからスナップメイヤー → サッカーボールキックはカウント2。HARASHIMAも坂口の蹴りをかわしてストマックブロックから「お返しだ!」とサッカーボールキック。コーナーでの串刺しニー連打からキャメルクラッチへ。ロープに手を伸ばした坂口をボディースラムで叩きつける。HARASHMAは坂口をトップロープに引っ掛けて下から蹴りあげエプロンに落とす。スリングショット・レッグドロップ狙いは坂口にかわされリング下に落下。立ち上がったHARASHIMAに坂口はエプロンからのサッカーボールキック。場外戦からリングに戻ってミドルキック連打。バックドロップ狙いを切り返されて逆にバックを取られた坂口だったが、何とか倒してグラウンドでのナックルパンチ連打。HARASHIMAはPK狙いをかわして下から蹴り上げると、坂口をコーナーに座らせて雪崩式ブレーンバスターへ。続くファルコンアローはカウント2。山折り狙いを坂口はスリーパーに切り返そうとする。これをHARASHIMAが前に投げ捨てドロップキック。蒼魔刀狙いを坂口がまたもかわしてスリーパー。極めきれないと見るやコブラクラッチに移行するが、前かがみになった頭部にHARASHIMAがヒザを入れてピンチを脱出。張り手の打ちあいからHARASHIMAがヘッドバット → リバース・フランケン。串刺しダブルニーを決めて再度向かってきたHARASHIMAに坂口は追走式ヒザ蹴りからハイキックを左右に打ち込み、飛びヒザ蹴りへ。この怒涛のラッシュもHARASHIMAはカウント2でクリア。坂口はバズソーキック。ブロックされた直後にヒザ蹴りを入れたがカウント2で決まらない。ならばと坂口は胴絞めスリーパーへ。グイグイ絞っていく坂口にHARASHIMAは気力を振り絞って立ち上がる。背中越しの坂口をコーナーに潰してから前に落として間髪入れずにショートレンジ式の蒼魔刀へ。坂口はカウント2で返す。ならばとHARASHIMAはヒザ蹴り、四つん這いの坂口を上から思い切り踏みつけるとつるべ落としから正調の蒼魔刀をブチ込み3カウント。HARASHIMAが死闘を制し、KO-D無差別級王座を防衛するとともにアイアンマン王座も取り返して再び3冠王に。
試合後、HARASHIMAがマイクを取る。HARASHIMA「坂口。今回のこのタイトルマッチ、やっててすげえ、ゾクゾクしたよ。この緊張感? なかなか感じることのできない。一瞬も気を緩められないような、そんな空気を感じながら闘うことができたよ。坂口、僕の顔はどんな顔かな? この試合がすっごく楽しかったってことだよ! ありがとう!」HARASHIMAと坂口は握手をかわして抱擁。ここで亜門GMが登場し「HARASHIMAさん、防衛おめでとうございます。これで見事、3冠王に返り咲きました。あとは大晦日の年越しプロレスです。そこでも3冠王として年を越してください! 期待してます!」と激励した。続いてリングに上がった全選手が客席へクリスマスプレゼントを投げ込んでいく。亜門GMは「2013年、DDTを応援して下さりありがとうございました。DDTが今年一年飛躍できたのも皆さんの応援のおかげだと思っております。皆様とともに走って行きたいと思っておりますので、今後ともDDTを応援よろしくお願いします! それでは最後は皆さん一緒に三本締めで締めたいと思います」とアナウンス。亜門GMから振られたHARASHIMAの音頭による三本締めで年内最後の大会は幕となった。
【試合後のコメント】
HARASHIMA アイアンマンのベルトも取り返して、KO―Dのベルトも無事防衛できました。坂口選手は一瞬で相手をやっつける技を持っている選手なんで、注意して、目の前で打撃KOされてるやつも見てきたんで、なるべく打ちあわないようにやろうかなと思ったんですけど、途中いいのをもらっちゃって。でもまあ勝つことができました。
――笑顔を消したいと坂口選手は言っていましたが。
HARASHIMA 見ての通りです。でも確かに試合は本当に厳しくて、気の抜けない試合だったんですけど、やっぱり楽しいんですよね、そういう緊張感が。試合後はすいません、笑顔が出ちゃいました。
――余裕を消したいということでしたが。
HARASHIMA わかんないですよ? 余裕がないのに余裕を装ってるかもしれないですよね。まあ余裕ですけど、そういうことにしときましょうか。
――3本のベルトを持ったまま年を越せそうですが。
HARASHIMA 年末のトーナメント、そのこと考えたくないですけど、まあ3つ持って年越したいですね。DDTファンのためにも。
――KO-D無差別級に関しては新たな挑戦者については?
HARASHIMA もう誰でもいいです。覚悟ができてる人、やりたいヤツがドンドン挑戦してくれればいいし。その前に僕はEXTREMEのタイトルマッチ決まってるんで、頑張ります。
――咳き込んでますが風邪ですか?
HARASHIMA 咳だけ出てるんですよ。試合中は咳が出たら大変だと思ったんですけど、大丈夫でしたね。僕の得意技はベストコンディションなんですけど、ノドを痛めてしまいました。でも勝ててよかったです。
坂口 負けた人間ですよ? 特に言うこともないし。しいて言えば、4月から8ヵ月ですか。自分はあのベルトにどれだけ近づくことができたのかなっていうのが今の心境です。また、まあ、目指してる山のテッペンは高いですね。またイチから何度蹴落とされようがテッペンを目指して自分は登っていくだけです。
――改めてHARASHIMA選手はいかがでした?
坂口 やっぱ戦前に言っていたように想定内の部分はすごくあったんですけど、煽りVでも喋ったように、想定内プラスαというのがHARASHIMAさんの抜くナイフなんですよね。あれがどこのタイミングでどう出て来るか、いろいろ映像を見てはいたんですけどわからず、それが今日でいうところの頭突きにしろ、いろんな部分で出てきて、そういう部分もすごくやってて、恐怖っていったら言い過ぎですけど、強い部分はあるなと感じましたね。やっぱチャンピオンすね。難攻不落のチャンピオンという感じはしました。スリーパーも全部対策取られてましたし。強いチャンピオンで、強いチャンピオンプラス、怖いチャンピオンというのを知ることができたんで、自分の中では満足はしてないですけど、悔しいですけど、これが今の気持ちです。また這い上がっていきたいです。
【高木大社長の2013年総括】
高木 毎年そうなんですけど、激動の年でしたね。去年は日本武道館をやりましたけど、ステップアップ感というものを出してみたかったというのと、限界に挑戦してみたかったというので、両国2DAYSという本当に初の試みをやってみて。両国の初日はタレントさんや芸能人ほかいろんな異業種の方々とのコラボをテーマにやったんですけども、結構これがうまくいったというのがあって、広がった感はあります。テレビの取材といったメディア露出が例年以上にあった年だったなという印象がありますね。女性層に人気のある団体と取り上げられましたし、実際そういう層の方も増えてきましたし、ひじょうに充実した一年だったんじゃないかなと思います。やっぱり、つねに打って出ないといけないと思っております。ここで歩みを止めたらDDTじゃないというのがあるので、今年の9月の戦略発表会で言ったように、さいたまスーパーアリーナという目標もひとつ作って、それに向けて動きたいという部分もあります。まだ会場押さえているでもなく、ただ言ってるだけなんですけど、実際来年は両国1日だけなんですけど、今年やった2DAYの経験をいかし、いろんなパイプや人脈も広がったので、あれのギュッと濃縮したような大会にしたいなと思ってます。来年にはいろんなことが発表できると思います。年明けからいろんな事を発表していきたいなと思っておりますし、ファンクラブも十何年ぶりに復活させて、そちらのほうも充実させて、つねにお客様のために、お客様とともに歩んでいけるようなDDTを来年も目指していきたいと思います。