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【後楽園リポート】入江との激闘を制す…HARASHIMA、絶対王者で年越し。2・15さいたまのメインは飯伏とのV8戦/竹下&遠藤

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    • 23日、東京・後楽園ホールにて「NEVER MIND 2014」がおこなわれた(試合結果)。まずはDNAによるダークタッグマッチ、樋口和貞&岩崎孝樹vs中津良太&梅田公太は樋口vs中津で試合スタート。腕を取っていった樋口だが、脚をすくって倒した中津。レッグロックで捕獲した中津はサイドにパスしてヘッドロック。これを樋口はヘッドシザースで脱出。続いて岩﨑と梅田がリングイン。ショルダーアタックでなぎ倒した岩﨑だが、梅田もリープフロッグからドロップキック。スリーパーで捕らえた梅田だが、岩崎はロープに脱出。中津が入ってきてミドルキックから串刺しエルボー。さらに梅田に向かってホイップすると、梅田はアームホイップで投げていく。逆に梅田は中津に向かって岩﨑をホイップしてアームホイップで投げていく。岩崎も梅田にニーリフトを返すとランニング・エルボーで返して樋口にタッチ。梅田に逆水平チョップ、中津にビッグブーツを叩き込んだ樋口は、合体攻撃を狙った中津と梅田をショルダーアタックで吹っ飛ばすと、梅田に逆エビ固め。何とかロープに脱出した梅田だが、岩﨑が串刺しランニングエルボーからミドルキックを連打。ダブルアームを狙った岩崎だが、踏ん張った梅田はリバースで切り返すとソバットからミドルキックで倒して中津にタッチ。ドロップキックからミドルキック、串刺しエルボーを決めた中津はスリングショット式アームホイップで投げてからバックを取る。残り3分となり、エルボーで逃れた岩崎はDDTを決めて樋口にタッチ。樋口の逆水平チョップにローの連打を返して片ヒザをつかせた中津は、ミドルキックでダウンさせる。さらに横入り式エビ固めで丸め込んだ中津は、続けて飛びつき十字架固め。カウント2でクリアした樋口は串刺し攻撃を狙ったが、かわした中津は飛びつき腕十字。これを持ち上げてみせる樋口。中津はそこから三角絞めにスイッチ。崩れ落ちた樋口だが、岩崎のカットが間に合う。走り込む中津を樋口はドロップキックで迎撃すると相撲タックルで吹っ飛ばしてからカナディアン・バックブリーカーでギブアップを奪った。

      鶴見亜門GMの前説ではコーナーポストにスポンサードしている『リング☆ドリーム』の松田プロデューサーが呼び込まれる。DDT美少女化計画の第4弾としてHARASHIMA、坂口征夫、ヨシヒコが美少女化され、スクリーンにイラストが映し出された。リングに上がった3選手は「すげえ、いい女っすね」(坂口)、「健康的でいいですね」(HARASHIMA)、「……」(ヨシヒコ)とそれぞれ感想を述べた。なお、ヨシヒコのデザインは『プラレス3四郎』の作画を担当した神矢みのる先生が担当しており、3選手は2015年初春よりゲームに登場予定だ。さらに松田プロデューサーから2015年2月28日(土)、東京・新宿FACEでリング☆ドリーム主催で、美少女化した選手が出場するDDTの興行『愛は逢いよりいでて』を開催することを発表。さらにリング☆ドリームは2015年も引き続きDDTをスポンサード。さらにコーナーポスト新調にともない、現在使用しているものは2・28新宿に出場する全選手のサインを入れてオークションをおこなうとのこと。

      続いて1・11&12大阪の初日の大会終了後に大阪初のファンクラブイベントで、リング上での記念撮影がおこなわれる。さらに男性限定興行の野郎Zを3月3日(火)、BOYZ新宿の真裏の新木場1stRINGでおこなうこともアナウンスされた。最後に現在欠場中の男色ディーノが登場。2・15さいたまでの復帰を目指すディーノは「(医者から)君の腰は尻からきてるよって言われました。今年最後のDDT、声を出していこう! もっと声を出せー! DDT、今年最後の後楽園大会、スタート!」とオープニングコール。

      第1試合はヤス・ウラノ&MIKAMI&アントーニオ本多&DJニラvs石井慧介&高尾蒼馬&大鷲透&平田一喜の8人タッグマッチ。またまたアイマスクがないという平田は「年末最終戦ですよ! これでマスクがなかったら俺、踊れないよ!」と嘆くと、『●O●●O ●O!』が流れて、あのアイマスクをしたアントンが登場。怒った平田が奇襲攻撃を仕掛けていって試合開始。リング上では高尾がヤスにドロップキックを叩き込むと、平田がタッチを要求。大鷲も手を伸ばすが、身を乗り出してタッチした平田だが、ヤスにあっさりやられてしまう。「年内最終戦なのにこれで終わるパターンだよ」とぼやく大鷲。アントンはバイオニックエルボーを狙うが、トーキックで迎撃した平田は「俺は踊りたいのー! 俺の曲をかけろー!」と絶叫するが、そこにアントンがバイオニックエルボー。さらにニラが入ってきて「逃げてみろ!」と挑発する。平田が逃げようとすると、ニラは「逃げてんじゃねぇよ! 俺と向き合えよ!」と叫びながら耳に噛みつく。防戦一方の平田を見て高尾が檄を飛ばすが、ヤスがマンハッタンドロップからトップロープの上に引っかけてのドロップキック。「ヒラタ」コールが起こる中、ヤスへドロップキックを決めた平田は石井にタッチ。ミサイルキックを発射した石井はフランケンシュタイナーからジャンピング・ニーアタック、サマーソルトドロップ。さらに高尾にタッチして連係攻撃を決めていくと、大鷲もジャンピング・ボディープレスを投下。高尾にタッチを求める平田だが、高尾は無視してトラースキック。それでもタッチを要求する平田についに高尾もタッチしてしまう。だが、ヤスは走り込んできた平田にカウンターのフロント・ハイキックを放ってアントンとスイッチ。延髄斬りを叩き込んだ平田だが、横からMIKAMIがミサイルキック。次々に選手が飛び込んでくるが、ニラのロケットパンチは高尾が避ける。しかしロープに飛ばされたニラはエプロンの大鷲にロケットパンチ。ここでアントンがケブラーダを狙うが、ロープを踏み外して転落。そこに平田がリングに上がってきてあの曲をかけて、満面の笑みで踊り出す。踊りながら襲いかかってくる敵味方を関係なく蹴散らしていった平田だが、アントンが曲に合わせてナックルパンチ。ダウンした平田にダイビング・フィストドロップを投下する。平田はこれを脚をあげて迎撃するや首固めでクルリ。これで3カウントが入り、平田は今年最後の勝利のダンスを披露した。

      第2試合は彰人vs大石真翔のシングルマッチ。大石から握手を求めるが、彰人は応じない。腕の取り合いからサミングを見舞った大石はホイップで投げていく。しかし飛びついてきた大石をキャッチして左ヒザからマットに叩きつけた彰人はドラゴンスクリュー。ロープに飛ばされるのをロープを掴んで拒否した大石は彰人をエプロンに出すと、低空ドロップキックで倒してからロープに右手足を絡ませるとスピニング・トーホールド。彰人は大石の低空ドロップキックをかわして逆に大石の左ヒザに低空ドロップキック。グラウンド・ドラゴンスクリューから左脚へのDDTで痛めつけていくが、大石も彰人の左ヒザにエルボーを叩き込んでから低空ドロップキックでやり返す。さらにロープに左脚を巻きつけて619。続いてヒザへのスワンダイブ式ミサイルキックを狙ったが、かわした彰人は足4の字固めを狙う。これを蹴り上げて阻止した大石。サソリ固めを狙った彰人の髪の毛を掴んで丸め込むと、さらに左脚に絡みついてヒザ十字固め。彰人もタイガー・スープレックスの体勢から大石の両ヒザをマットに叩きつけるが、大石も直伝トルネード・クラッチで丸め込んだ。ここで大石の左脚を掴んだ彰人は変形のストレッチマフラーで絞りあげる。大石も丸め込みで切り返すが、彰人は丸め込みからのサソリ固めへ。しかし、ステップオーバーされる前に大石はヒザ十字固めに切り返して、EXTREME級王者からギブアップを奪ってみせた。

      【試合後のコメント】
      大石 僕が甘んじて、チャンピオンとのシングルマッチ、ノンタイトルで何も言わなかった。ここで勝てば発言権あると思ったから。バッチリ勝ってやりましたよ。彰人、EXTREMEのチャンピオンに。もうこれで文句ないでしょう。文句言わせませんよ。僕がEXTREMEのベルト挑戦にさせてもらいますよ。僕のベルトを獲ったら、また何しようかな? アイドルランバーかな。アイドルを呼んで、楽しいプロレス見せてやりますよ。
      ――どのような試合形式を望んでいますか?
      大石 チャンピオンが決めるんでしょ? なんでもいいですよ。なんでもやってやりますよ。僕に発言権があるのなら、それなりに考えさせてもらいます。僕と彰人にしかできないタイトルマッチ、やってやりますよ。
      ――もし勝ったらどのアイドルを?
      大石 そこかよー! まだわかんない。でも胸に(仮)って書いてあることだし、またチャンピオン権限でアプガを呼んじゃいましょうか? まあ(タイルマッチ)組んでもらいます。

      彰人 見事にやられちゃいましたね。負けちゃいましたね。ベルトかかってないノンタイトル戦でも、チャンピオンが負けるっていうのはベルトの価値落とすことだし、いけないことだと思うんで、それは今日やってしまったなと思いましたね。けど、今日の結果で大石さんに一つ貸しができたなと。大石さん、この負けたのをこのベルト懸けて闘って取り返そうかなと思いました。いつやろうかってなったら、GMと相談して決めますけど1月中がいいですね。1月の早いうちに大石さんとタイトルマッチをしたいと思います。大石さんは弱いんですよ。大石さんは弱いんですけど、自分のその弱いのを、すごいわかってるんですよ。すごいわかってるから、ここぞという時にその弱さを生かして強くなるんですよ。弱いけど強いんですよ。そこをちょっと今日は忘れてましたね。なんか、また大石さんがベルトを獲ってアイドルとか呼び出したら嫌なんで。EXTREMEを無差別級に並ぶ強さの象徴にもってこうとしてるのに、またベルトの価値をそっちの方向で持ってかれたら大変困るんで。頑として守ってベルトの価値をEXTREMEを無差別級に近づけていこうと思ってます。
      ――ルールに関しては?
      彰人 僕のEXTREME戦がGMに相談していないし、正式にOK出すかわかんないですけど、ルールですか、僕はたぶんDDTの中でここ最近の大石さんのこと一番知ってるんですよ。大石さんと2年間、僕が東京出てきて一緒に住んで、公私ともに共同生活してきて。だから、自分だけが有利じゃない。ルールで勝ちたいとかないんで、今日はルールなしで僕は負けてるわけなんで、お互いに有利なルールを入れて、なおかつ、それで勝ちたいなと。まだルールは決めてないですけど、大石さんと2年間一緒にいた集大成をタイトルマッチでできればいいかなと。

      第3試合は高木三四郎vsベルナール・アッカwithLiLiCoのシングルマッチ。アッカが入場したあとに『ファイナルカウントダウン』に乗ってベルトをたすき掛けにしたLiLiCoが入場。

      高木「オイ、LiLiCoさん! 今日、このアッカに勝ったら大人しくそのアイアンマンをDDTに返しなさい!」LiLiCo「はぁ?…っていうかさベルちゃんはあんたのことをボコボコにするからな! なぁベルちゃん?」。アッカ「本当に本当に…(客瀬から『ボビー(オロゴン)!』)ボビーじゃねぇよ!(ものまね) この試合が終わったときはみんな黙ってんだよ! なぜならボコボコにするんだよ! だいたい社長、カカト大丈夫なの? ドラゴンリングインとか俺に効くわけないじゃねぇかよ!」これに「ふざけるなー!」と高木が襲い掛かって試合スタート。いきなりドラゴンリングインを仕掛ける高木をLiLiCoがエプロンから脚を掴んでいくと、アッカが引きずり降ろしてマウントパンチを連打。ダウンを取られた高木はどうにか立ち上がるが、アッカはさらにパンチの連打でダウンを奪う。どうにか立ち上がった高木はアッカの前蹴りで吹っ飛ばされるが、走り込んできたアッカをフライング・クロスチョップで迎撃。さらにフライング・クロスチョップから「ルチャ舐めるな!」と619を決めると、大鷲と平田の制止を振り切ってドラゴンリングイン。しかし着地したところにアッカがソバットからの二段蹴りで高木を場外に吹っ飛ばす。アッカが場外に追いかけていくと逃走した高木は、先にリングに戻り、アッカが戻ってきたところに低空ドロップキック。ロープ越しにぶっこ抜きブレーンバスターで投げていった高木はスピコリドライバーを狙うが、踏ん張ったアッカはパンチを叩き込む。そして羽交い締めにしたアッカが「LiLiCoさん、やっちゃって!」と言うと、リングに上がったLiLiCoが急所攻撃。一気にアッカがパンチでトドメを刺そうとするが、背後に回り込んだ高木はアッカのズボンを下げて動揺させるとラ・マヒストラルで丸め込んで勝利した。

      LiLiCoはそ~っと逃げようとするが、大鷲、平田、DNA勢が捕まえ、担ぎ上げてリングに上げる。高木は「LiLiCoさん、アッカに勝ったんだよ、オラ! おとなしくそのベルトを返してくださいよ!」と要求。LiLiCoはベルトを返すと思いきや、それで高木をタコ殴りに。「バカかよ、オマエ! 返すわけないだろ! 私が永遠のチャンピオンだー!」とLiLiCoが叫ぶと場内暗転。LiLiCoが慌てふためく中、明かりが点くとコーナーポスト上にはヨシヒコの姿が。後ろを振り返ったLiLiCoにヨシヒコがダイビング・ボディーアタックを浴びせて3カウント。こうして王座陥落となったLiLiCoはアッカにお姫様抱っこされながら退場。ヨシヒコが見事にDDTの至宝を取り戻した。

      【試合後のコメント】
      LiLiCo もうなんなんだよー!
      アッカ ゴメンナサイ! 本当、ゴメンナサイ!
      LiLiCo ボディーガードとして、役に立たねえじゃねーかよぉ!!
      アッカ 本当、ゴメンナサイ! 本当、ゴメンナサイ!
      LiLiCo なんなんだよ~! わっけわかんねーよ!
      アッカ 違うんですよ! 汚いんすよ、高木が! なんなんすか! パンツがっておかしいでしょ!!
      LiLiCo フザけんなよもう! 役立たず! もう、イヤ!
      アッカ LiLiCoさん!(LiLiCoは控室へ)あー! もう! 嫌われただろ!? 高木、なんでパンツなんだって! プロレス奥が深けえわ。総合やめてから飲んで食ってね、ちょっと練習足りなかった。もっとプロレス勉強しますよ。いやあ、プロレスは奥深い。もっとやりたいな! もう一回、勝負してえ。高木さんが強かった、汚ねえよ! 次、絶対負けねえ!


      第4試合はゴールデン☆ストームライダーズ新メンバー最終オーディション。まずは審査員の飯伏幸太と佐々木大輔が登場。続いてオーディション参加メンバーの勝俣瞬馬、宮武俊、伊橋剛太が登場。最後に『Subconscious』が流れる中、赤いロングタイツを新調した中邑珍輔が、ビッグマッチ仕様のマタドール風ジャケットを羽織って登場。オーディションという名の試合が始まると、まずは飯伏と佐々木は勝俣と宮武を場外に追いやる。すると伊橋が自らいったんリングを降りて、リング上は飯伏vs珍輔。白ベルトを肩に飯伏と睨み合った珍輔は、ストレッチしてから握手を求める。飯伏が応じようとすると、珍輔はスカす。飯伏が組みついていくが、ロープに押し込んだ珍輔は脱力ブレイクすると伊橋にタッチ。佐々木と相対した伊橋は「闘わないほうが得だろ? 残ったほうが得だろ?」と言って何もせずに宮武にタッチ。佐々木のショルダーアタックを受け止めて筋肉アピールをする宮武にドロップキックを叩き込んだ佐々木。さらに勝俣もドロップキックからミサイルキック。飯伏がカットに入るが、勝俣はカサドーラで丸め込むと、そこからフットスタンプ。さらに片ヒザ立ちの飯伏にフランケンシュタイナーを決めると、ウルトラ・ウラカンラナで丸め込む。ここで味方なのにカットに入った伊橋は「イェイ、カモン」。その間に佐々木がダイビング・ラリアットからケブラドーラ・コンヒーロを決めると、飯伏がダイビング・フットスタンプを投下。そこから佐々木がクロス・フェースロックを決めると勝俣はギブアップして失格に。再び飯伏と珍輔が対峙すると、飯伏は串刺し攻撃を狙うが、かわした珍輔が踏みつけバイブレーション。さらにたぎってからのボマイェを発射するが、飯伏はビクともしない。もう一発ボマイェを狙った珍輔だが、フロント・ハイキックで迎撃した飯伏は一気にシットダウン・ラストライドの体勢で持ち上げると、ゆっくりマットへ叩きつけて3カウント。失格となった珍輔は引き揚げながら花道で「イヤァオ!」と気持ち良さそうにシャウトした。リング上では佐々木が宮武にナックルパンチからボディースラムを連発。ダイビング・エルボードロップを投下したが、宮武もカウント2で返す。続いて飯伏がエルボーを打っていくが、宮武もチョップで反撃。しかし掌底の蹴りのコンビネーションを返した飯伏はムーンサルト・ニープレスを投下。しかし、佐々木とのトレイン攻撃をかわした宮武は飯伏にジャンピングエルボーを叩き込むと、佐々木にバックフリップ。だが、またしても伊橋がカット。「何するんだよ!」と突っ掛かっていった宮武に「テメエ、邪魔なんだよ!」と言ってパンチを叩き込む伊橋。宮武もチョップを返すと、伊橋は体当たり。すると宮武はハートアタックからボクシンググローブを奪い取ると、それを拳にはめて「俺が最強だー!」と絶叫する。飯伏と佐々木が2人がかりで襲いかかるが、ダブルラリアットで吹っ飛ばした宮武は飯伏にパンチ。しかしソバットからハイキックを飯伏が返すと、佐々木がキークラッシャー。さらに飯伏がシットダウン・ラストライドで3カウント。

      伊橋の一人残りでオーディションは終了したが、改めて審査員の飯伏が合格者を「宮武です」と発表。宮武は大の字に倒れたまま「生き別れになった家族に伝えたいです……」と喜びの弁。決め手を聞かれた飯伏は「オーディション前から決めてました」。すると「オーディションをやった意味ないだろ! どういうことだよ!」と抗議する伊橋を佐々木がトラースキック、さらに飯伏はストレートパンチ。そして飯伏と佐々木がホイップした伊橋を新メンバーの宮武がラリアットで吹っ飛ばした。すると亜門GMから1・3後楽園での松野&バラモン兄弟のKO-D6人タッグ王座への挑戦権がプレゼントされた。最後に宮武は「今日から僕がゴールデン☆ストームライダーズの一員になったので、ゴールデン☆ストームライダーズの名に恥じないようにこれから頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします!」と意気込みを述べた。

      【試合後のコメント】
      ――今日のオーディションに集まったメンバーはいかがでした?
      飯伏 そうですね、楽しかったですよね(笑)。
      佐々木 あはは(笑)。
      飯伏 本当に集まりましたからね。
      佐々木 僕は中邑さん推しだったんですけど。
      飯伏 そうなんですか。
      佐々木 業界的にやっぱNG。

      ――飯伏選手は中邑(珍輔)選手に関しては?
      飯伏 最後の前哨戦で。
      ――前哨戦?
      飯伏 ドームの前哨戦で、終わって、なんかちょっとおかしかったですけど、無事終わりました。
      ――今日の相手はどなたでした?
      飯伏 真輔さん。
      ――中邑真輔選手?
      飯伏 はい。
      ――白いベルトを見せつけられてやる気も変わったというか…。
      飯伏 まあ変わりましたね。出しきりましたよ。
      ――でもメンバーではないんですね
      飯伏 そうですね、やっぱりドームの対戦相手なんで。
      ――ボマイェも完全に攻略した感じですが、軽かったですか?
      飯伏 なんか軽かったですね。当たりましたけどね。でもイケるんじゃないですか? イケる可能性はありますね。
      ――オーディションの前から宮武選手と決めていたと言っていましたが?
      飯伏 いやもう、完全に狂ってますよ! ヤバイですよ、こいつは!
      佐々木 ね!
      宮武 僕はその自覚はあんまないんですけど…。
      飯伏 いやいや、もう結構、今までの中で狂った部分だと中澤さんを越えてますね!

      ――中澤選手よりも?
      飯伏 はい。その部分のみ。
      ――その部分のみで今回は合格。
      飯伏 そうですね。
      佐々木 僕は結構この肉体が。100万ドルの体が。
      飯伏 ステロイド・ボディー。
      宮武 いやいやオーガニックな体なんで。

      ――これからどんなチームにしていきたい?
      佐々木 どうなるんですかね(苦笑)。
      飯伏 どうなるかわからないじゃないですか。それが楽しみですね。宮武次第というか。
      佐々木 宮武次第ですね。
      飯伏 楽しみです。

      ――年明けにクレイジーなチームとタイトルマッチになりました。
      佐々木 バラモンと松野さん。宮武のほうが狂ってると思うんで。
      飯伏 いや勝ってますね。その部分を全面に出してもらって。

      ――それで勝てる?
      飯伏 はい。
      ――ということですが…。
      宮武 人類を超えた何かをちょっと見せられれば。人間じゃないなというところを思わせられるようにしないと。アイツはミュータントなんじゃないかなと思われるぐらいの何かを見つけて出していきたいかなと。ようは人間を越えたいということです。
      飯伏 人間を越えたい(笑)。
      宮武 人間を通り超えた別の生き物になって、腕がもう一本生えてくるとかそんなんでいいんですけど、そういう何かを。
      佐々木 何言ってんだよ、オマエ。
      宮武 強くなりたいんです。そんな感じです。


      第5試合は中澤マイケル&松永智充vs佐藤光留&マサ高梨のタッグマッチ。『UWFメインテーマ』に乗って、佐藤光留が約11か月ぶりにDDTのリングに登場。そして光留のDOA Tシャツを着たマイケルが松永とともに登場すると、それぞれ握手を交わす。マイケルと光留が握手をすると、場内からどよめきが起きる。松永と高梨で試合開始。ショートレンジ・ラリアットからバックドロップを狙った松永だが、そこを丸め込んだ高梨。これで3カウント。

      出番がないままラスト後楽園が終わってしまったマイケルは呆然。光留、高梨、松永の3人は記念撮影まで済まして終わる気満々だが、マイケルは「というわけですね、私がシンガポールにいくまでの貴重な3試合のうちの1試合がこうやってサクッと終わったですね。これでケガなく無事にシンガポールにいけるなっていうことで、残り2試合、みなさん、おつきあいくださいね。それではみなさん、サヨナラ! サヨナラ! サヨナラ!……って、おーい! ♪寒さ爆発、みんなのなか~ざわ~」とノリツッコミ。光留、高梨、松永は無視して引き揚げようとするが、マイケルは「ちょっと待って! 戻ってきて! いいから並べ! 大体、オマエ(光留)1年ぶりにDDTに戻ってきて何やってんだよ! 試合も何もしていないじゃん! 大体この試合、元ヌルヌルブラザーズとか、元変態團とか、何ならベルトハンター×ハンターとか、そこらへんのしがらみを見せる人間交差点みたいな試合じゃないんですか? とっとと戻ってこい! 戻ってきて! 一応、中澤マイケルカウントダウンって名前がついているんだから。(試合に)出てないでしょ!」

      3人が戻ってきたところでマイケルが「僕の思い出作りに協力してください! ゴングを鳴らせ!」と叫んで再試合がスタート。光留&高梨は「思い出をありがとう!」と叫びながらトレイン攻撃を決めると、ダブルのランニング・ローキック。そこから光留はマイケルをコーナーに追い詰めてミドルキックを叩き込む。続いて高梨が「試合になったらシーンとしちまったじゃねぇか!」と痛いところを突きながら攻撃。すると松永が観客に「レッツゴー・マイコー!」とチャントを煽る。高梨が顔面への低空ドロップキックを叩き込むと、光留が重たいミドルキックを連打。さらにハンマーロックで絞め上げると、ワキ固めへ移行。ロープに逃れたマイケルだが、光留はなかなか離さない。高梨もその左腕にフットスタンプを落とすと、サミングから串刺し攻撃を狙う。しかし、エルボーで迎撃したマイケルはスピアを決めて松永にタッチ。突っ張り電車道からスモウラリアットを叩き込んだ松永はバックドロップからスモーピオン・デスロックを狙うが、高梨は丸め込みで切り返すと延髄斬りからトラースキック。しかし。松永もカチ上げ式ラリアットを返してマイケルにタッチ。光留とエルボー合戦を展開したマイケルは逆水平チョップとエルボーを交互に叩き込むが、光留はソバットを返すと、串刺し式ミドルキックから水車落とし。さらに腕十字を極めていくが、松永がカット。光留はミドルキックの連打からバックを取るが、マイケルがバックを取り返す。すると股下からマイケルの脚を掴んだ光留がアンクルホールド。ここで松永が入ってきてローションを注ぎかけると、滑って脱出したマイケル。松永との合体攻撃から松永がラリアット。さらに高梨と光留にローションミストを噴射したマイケルは、光留に回転足折り固め。カウント2でクリアした光留に腕十字を決めたマイケル。高梨がカットしてもマイケルは離さない。松永が高梨を場外に連れ出すが、光留は自力でロープに脱出。ここでマイケルはアンダータイツを脱ぐとアルティメット・ベノムアームの体勢に。これをかわした光留はソバット、ハイキック、バックドロップと畳み掛ける。さらに腕十字を狙う光留にマイケルはクラッチしたままアルティメット・ベノムアーム。これを跳ね除けた光留はクラッチを切ってマイケルの腕を伸ばしてギブアップを奪った。

      試合後、光留がマイクを持つ。「オエッ……何にも変わらないね! ビックリするくらい臭かったよ! でもこのリングのメンバー見ても、『また帰ってきたら一緒に変態團やろうね』って言ったのに、勝手に決めてLINEで『俺、海外に行くことになりました』ってメッセージ送ってくるその薄情さも、すべてあの頃のままだよ。懐かしかったよ! こんなでも、パンツ脱いでも、何かちょっとメジャーづらして帰ってきても、でも俺たちプロレスラーだからさ。きっとみんないろいろと旅に出るけど、でも俺たちプロレスラーである限り、プロレスのリングに帰ってきたらプロレスができるってことだから。だからプロレスラーでなくなったりはしないで、マイケル。帰ってきたら、今度は本当にネオ変態團結成のときだから。その時はベルトハンター×ハンターと……シットハートって言ってもらいたいけど、でもヌルブラとか誰かとやってんだよ(苦笑)。知ってんだよ。でもそれでいいよ。必ずまたやろうよ。俺たちには俺たちのDDTがあるから、また必ずここで、このメンバー揃ってプロレスやろう! 約束ね! 今日はありがとうございました!」。最後は変態團のテーマ曲が流れる中、4選手が笑顔で腕を挙げたのだが、光留から「じゃあ恒例の謎かけから休憩いこうか」とムチャぶりされると、松永が「今日の中澤さんはおもしろいですよ!」とハードルをあげられる。マイケルは「最後までこんな感じなの? 私がいくシンガポールとかけまして、指パッチンと解く。その心はシンガポール牧!」と言うが、観客からは「もう一回」コール。「えー、今の私の心境とかけまして、武田鉄矢と解く。その心はまた逢う日まで」と言ってどうにか観客の納得を得たマイケル。

      これに亜門GMは苦笑いしながら「とっとと捌けろ」と言うと、2・15さいたまスーパーアリーナ大会で高木三四郎&葛西純vsX&XXのスーパーTLCマッチが決定したと発表。しかもスーパーTLCということで、テーブル10脚、ラダー3つ、イス100脚が持ち込まれるとのこと。さらに『劇場版プロレスキャノンボール2014』の第1弾予告編がスクリーンで上映された。

      【試合後のコメント】
      マイケル なかなか痺れる試合でしたね。うんともすんと、これさよならムードとかなのになんも反応ないとか終わってますね。
      ――光留選手からはもう一度変態團をという声もありました。
      マイケル それももちろん、全然リングに戻ってこないわけじゃないんで絶対戻ってくるんで。それは是非、いくら時間がかかろうが変態團をやりたいです。変態團もヌルヌルブラザーズもどちらも。
      ――もう残りの試合数も少なくなってきました
      マイケル そうですね、さいたま入れて、1・3とさいたまと2試合。まあさいたまはカードわかってるけど1・3はまだわかんないですけど、どんなカードであれ全力で。今日も全力でやったけど沸かなかったな!
      ――今まで沸いたことって…。
      マイケル ねえな! それが中澤マイケルですよ。ある意味懐かしかったです。昔通りだった。

      セミファイナルはKO-Dタッグ選手権試合。第50代王者組の竹下幸之介&遠藤哲哉はKUDO&坂口征夫を相手に4度目の防衛戦。アントンを加えたハッピーモーテルトレインで入場した王者組は円陣を組んでからリングイン。竹下とKUDOの先発で試合開始。プレッシャーをかけていくKUDOだが、竹下はバックを取りにいく。腕を取ったKUDOはグラウンドに持ち込んでケサ固め。ヘッドシザースで切り返した竹下だが、首を抜いて脱出したKUDO。ここで遠藤と坂口がリングイン。鋭い眼光で遠藤を睨みつけた坂口はミドルキックで倒すと顔面にニーリフト。場外にエスケープした遠藤は、エプロンからのランニングローをかわす。すかさず坂口に竹下が襲いかかっていくが、KUDOが入ってきてスピンキック。遠藤をリングに戻した坂口はミドルキックで蹴り倒すと、遠藤の顔面を踏みつける。続いてKUDOがストンピングを落としてからサッカーボールキック。さらに坂口もサッカーボールキックを叩き込むと、ニーリフトから低空ブレーンバスター。そこにKUDOがスリングショット式ニードロップを投下。竹下が入ってくるが、KUDOがニーリフトで場外に叩き落とす。KUDOがコーナーにもたれ掛かる遠藤を踏みつけてから蹴りやヒザを入れていく。遠藤も坂口にエルボーで向かっていくが、敢えて受け止めた坂口は飛びつき腕十字。しかし腕を抜いた遠藤はフットスタンプからその場飛びムーンサルト。これを剣山で迎撃した坂口はスリーパー。さらに胴絞めフロント・ネックロックに移行するが、遠藤はその状態からブレーンバスターで投げていく。タッチを受けた竹下はタックルで当たっていくが、坂口はミドルキック。竹下は逆水平チョップを返していくと、蹴り脚をキャッチして脚にエルボー。さらに連続でシュミット式バックブリーカーを決めてからウォール・オブ・タケシタ。これをKUDOが蹴りでカットすると、坂口は走り込んできた竹下にドロップキック。タッチを受けたKUDPは8×4。これをキャッチした竹下だが、KUDOは延髄斬り。しかし、遠藤がスワンダイブ式ラリアットで飛び込んでくると、竹下のバックフリップに遠藤がトラースキックで合体。さらに遠藤のその場飛びシューティングスターから合体攻撃を狙うが、KUDOはうまく回避。キチンシンクで竹下を場外に追いやったKUDOは遠藤に8×4からダイビング・ダブルニーアタック。さらに坂口がランニングニーから串刺し式飛びヒザ蹴り。だが、串刺しランニング・ニーリフトをかわした遠藤は逆に串刺し攻撃を狙う。これをかわした坂口はコーナーに逆さ吊りにしていく。KUDOがコーナーに登るが、竹下がカット。坂口は遠藤にスリーパーを仕掛けるが、前方に投げ捨てた遠藤はコーナー上のKUDOに雪崩式フランケン。竹下が坂口に向かっていくが、蹴りで迎撃するとKUDOとのサンドイッチ・ローキック。さらに坂口は場外の遠藤にエプロンからランニング・ロー。KUDOが竹下をコーナーの上に寝かせると、坂口が串刺し式ランニング・ニーリフト。さらに逆さ吊りになった竹下にKUDOが地獄の断頭台を決めたがカウント2。坂口のPKとKUDOのバズソーキックの合体攻撃は、カウント2で遠藤がカットイン。遠藤は突進するが、KUDOと坂口はダブルのミドルキックで迎撃。場外に出た遠藤にKUDOがトペ・スイシーダを発射するが、これは避けられてしまう。リング上では竹下が坂口のバックを取るが、坂口はロープを掴む。そこに遠藤がスワンダイブ式ミサイルキックを発射すると、坂口の手がロープから離れる。すかさず竹下はブルーサンダー。坂口もランニングキックでやり返す。竹下はラリアットを叩き込むが、坂口はハイキック。しかし、蹴り脚を掴んだ竹下はショートレンジ・ラリアット。そこに遠藤がスカイツイスター・プレスを投下すると、竹下がぶっこ抜きジャーマンで投げて3カウントを奪った。

      試合後、竹下がマイクを持つ。「坂口……さん、KUDOさん、ありがとうございました。煽りVで蹴りが全然痛くないとか言いましたけど、超痛いです。でも僕たちまだ負けるわけにはいかないんですよ。ケニーさんからDDTの未来を託されたんで、まだまだ負けるわけいかないんですよ! 2015年も僕たち防衛して、2015年僕たちの年にしたいと思いますので応援よろしくお願いします!」遠藤「痛い……。イテエよ! イテエに決まってるよ! 我慢できるって言ったけどな、我慢……何とかできました。ハッキリ言って今日は僕たちの我慢強さが勝ったと思います。またこのベルトを防衛し続けて、あの2人と試合したいですね」竹下「そろそろ締めですか?」亜門「待て待て、そう焦るなよ! 若いときは焦りがちだな。防衛おめでとう。次の防衛戦なんだけど、2月15日のさいたまスーパーアリーナで行おうと思っています。挑戦者はプロレス界屈指のタッグチームを用意しました。今日、どちらが勝ってもおもしろいカードになると思います」挑戦者チームが大日本プロレスの関本大介&岡林裕二と発表されると場内が大きくどよめく。遠藤「2月15日まであと1ヵ月ちょっとですか? 2ヵ月? 2ヵ月ないですけど、この2人よりもバルクをつけてまたこのベルトを防衛したいと思います」竹下「またそんなこと言うでしょ。関本大介をジャーマンで投げたいと思います」

      【試合後のコメント】
      竹下 非常に厳しい試合だったと思います、が、遠藤選手どうでしたか?
      遠藤 えー、最強のチャレンジャー、いわばボスを倒したと言っても過言ではない。
      竹下 いや、ラスボス感ありましたね。
      遠藤 ただ次ね、さいたま。
      竹下 裏ボス!
      遠藤 裏ボス、早速出てきましたよ。
      竹下 いやー、どうしましょう。
      遠藤 どうしましょう。
      竹下 今日あんだけ蹴られて蹴られて、あんだけ蹴られまくったんで、最後まで我慢して耐えられたってことはやっぱり、日頃のトレーニングで我慢強さがついたからだと思うんですよ。もう限界ってところから、さらにもうワンレップ、もうワンレップ、ワンモアレップ。
      遠藤 ワンモアレップ。
      竹下 その精神で僕達やってきたじゃないですか? その結果が今日ですよね。僕らがそのワンモアレップの精神を勝手に、教えてもらった気になってる人がやっぱり関本さんと岡林さん。だから、僕の中で関本さんは神です。プロレスの神。僕がプロレスラーになろうと思ったきっかけの1人でもあるし、やっぱり今一番やりたい相手、世界で一番やりたい相手誰ですかって聞かれたら僕は関本さんと答えます。そんな選手とまさかさいたまでできると思ってなかった。でもそれは僕達が9月にベルト取って、そっから頑張って防衛し続けれた事が結果だと思いますんで。でも僕らスタートはゴールデン☆ラヴァーズに勝ってるわけなんで。次、さいたまスーパーアリーナで相手が関本さんと岡林さんでも、気後れする必要はないと思います。神ですけど。
      遠藤 いい試合するのはあたり前。勝ちに、勝ちにいきましょう! もちろん。
      竹下 外敵、完全に外敵、黒船みたいな。僕ら外敵とあんまやったことないじゃないですか?DDTを守るって、ベルトって。今までのタイトルマッチとは意味合いが違ってくると思います。僕達が挑戦するわけでもなく、向こうが挑戦するわけでもなく、やっぱりDDT対大日本プロレスっていうその図式もあると思うんで、できますかねさいたままでに? できますか? あと2ヵ月しかないですけど。
      遠藤 えー…適度な睡眠、そして、適度な栄養、そして適度なトレーニング。これであの2人のバルクを越したいと思います。
      竹下 イート、スリープ、ワークアウト、イートスリープワークアウト、僕らこれしかしてないんで生活のうえで。強くなるしかないですよ。強くなって、デッドリフトをあと20kgぐらい上げて。
      遠藤 体重もあと40kgぐらい。
      竹下 できるぐらい増やして、さいたまの関本さん達に力で負けないよう頑張ります。


      坂口 まあ、自分が弱くてアイツらが強かった、それだけじゃないですか? ただ、終わらないです。また這い上がります。なんか、去年の12月のあれをまた思い出して、今年もこういうところで。またDDTのベルトってところにどれだけ近づけたかわからないですけど、これからまた這い上がっていきます。今は自分一人じゃないんで、仲間がいますんで、いくらでも這い上がれると思います。
      KUDO 歳とか関係ないんで、気持ちで、気持ちだけあればどっからでも、何回でも這い上がれると思うんで。またいいじゃないですか、年始めゼロからスタートで。
      坂口 また這い上がって頑張ります。
      KUDO 頑張りましょう! ありがとうございました。


      メインイベントはKO-D無差別級選手権試合。第48代王者のHARASHIMAは入江茂弘を相手に7度目の防衛戦。石井、高尾と共に入場した入江は左目にひび割れメイク。そして、いつものように花道で狂気の目つきに変わったHARASHIMAがリングインしてくると、場内を緊張感が包む。チームドリフのメンバーで円陣を組んでからHARASHIMAと向き合った入江。睨み合いからまずはロックアップ。入江がロープに押し込んでいくが、まずはクリーンブレイク。HARASHIMAはローキックから脚をすくって倒すと、マウントを取る。バックに回ったHARASHIMAは腕十字を狙う。クラッチして防御した入江は自ら立ち上がって脱出。ヘッドロックに捕らえた入江はロープに振ったHARASHIMAをショルダーアタックでなぎ倒すと、ハンマーを振り下ろしていく。スリーパーで捕獲した入江はボディーシザースにスイッチすると、胸板にハンマーを振り下ろす。HARASHIMAもレッグロックでやり返すが、入江は後頭部へのヘッドバットで脱出すると場外に出してエルボー。さらに鉄柱に叩きつけてから、倒れたHARASHIMAにボディープレスを落とすとパワーボムの体勢に。これをリバースで切り返したHARASHIMAは蹴り飛ばしてから、エプロンからのアトミックボムズアウェイを落とし、さらにリング上からトップロープ超えのスリングショット・フットスタンプを投下。入江をリングに戻してフットスタンプをもう一発落としたHARASHIMAは、入江の背中に乗ってから仰向けにしてボディーにヒザを落とす。さらにキャメルクラッチに捕らえながら入江の腕を脚でロック。すると入江はロープに噛みついてエスケープ。10分経過、ガットバスターからスワンダイブ式ボディープレスを投下したHARASHIMAだが、入江もロープに振ってブラックホールスラムへ。気合いの雄叫びをあげた入江は強烈なエルボーを叩き込む。さらに串刺しラリアットからブレーンバスター。HARASHIMAもかなり苦しそうな表情だが、入江がコーナーに登ると素早く立ち上がってフロント・ハイキックでエプロンに蹴り落とし、さらに水面蹴りで倒してからロープで入江を固定してからスリングショット・レッグドロップ。入江をリングに戻したHARASHIMAはダイビング・カンフーキックから串刺しフロント・ハイキック。さらに入江をコーナーに乗せて雪崩式ブレーンバスターで投げていく。HARASHIMAは立ち上がろうとする入江を蹴っていくが、入江は「来い!」と胸を突き出して受け止める。そしてブレーンバスターを狙ったHARASHIMAにエルボーを叩き込む。HARASHIMAもエルボーを返すとフロント・ハイキックを連打。HARASHIMAがロープに飛ぶと、入江は交通事故タックルを狙うが、HARASHIMAはハイキックで迎撃。しかし、入江は返す刀で交通事故タックルを見舞ってHARASHIMAを大きく吹っ飛ばすと、ブレーンバスターからフライング・ソーセージを投下。これはカウント2。15分経過、入江は自分が垂直落下式バックフリップ狙いでファイアーマンキャリーで担ぎ上げるが、HARASHIMAは強引にリバース・フランケンで投げていくと、立ち上がった入江に蒼魔刀。再度、蒼魔刀を狙ったが、入江は石井の得意技のニールキックで迎撃して、高尾の得意技であるジントニックを決めてみせた。額をくっつけながら立ち上がった両者はエルボー合戦。ゴツゴツと鈍い打撃音が響く中、入江の重たいエルボーにフラついたHARASHIMAだが、張り手を叩き込むと、下から顔面を蹴り上げ、さらにハイキック。そのまま突進したHARASHIMAを入江はラリアットで迎撃してダブルダウン。カウント6で立ち上がった入江が走り込むと、HARASHIMAはジャンピング・ハイで迎撃。20分経過、入江はHARASHIMAの腕を掴んでヘッドバットを叩き込むとビーストボンバーへ。カウント2で返したHARASHIMAに間髪入れずもう一発ビーストボンバーを放つもカウント2止まり。入江は自分が垂直落下式バックフリップを決めようとファイアーマンキャリーで担ごうとするが、踏ん張ったHARASHIMAはニーリフトの連打から急角度のつるべ落とし。カウント2で返した入江にHARASHIMAはバズソーキック。さらに四つん這いの入江に顔面蹴りから突進。ここで立ち上がった入江はファイアーサンダー。そこから自分が垂直落下式バックフリップを狙うも、ここでも持ち上げさせなかったHARASHIMAはその場跳び蒼魔刀で吹っ飛ばすと、充分に距離を取って渾身の蒼魔刀をブチ込んで、熱戦を制した。

      試合後、悔しそうにHARASHIMAを睨みつけた入江は石井と高尾に謝るが、2人は入江を励ましながら退場。そしてマイクを持ったHARASHIMAは「入江、やっぱりねキミはね、すごく強かったよ。一撃一撃がすごく効いて危なかったよ。あんなに攻撃力強いのズルいよ、本当に体ボロボロだよ。でもね勝ったのは僕だから、まだまだ僕のほうが強いけどね」と言って笑顔。その後、亜門GMが本部席からこの試合を見ていた飯伏をリングに呼び込む。5年半ぶりの一騎打ちが決まった飯伏が「HARASHIMAさん、久しぶりですね。さいたまスーパーアリーナ、よろしくお願いします」と言うと、HARASHIMAは「飯伏くん、久しぶりだよね。こちらこそさいたまスーパーアリーナ、メインイベントよろしくお願いします。ただ僕はキミに負けた両国の、最初の両国のあの悔しさを忘れてないから。二度とあの思いをしないように絶対このベルト防衛しますんで、そこんとこもよろしくお願いします」と言い返した。亜門GMがDDT最高峰の闘いをお届けすると言うと両者はガッチリ握手。そして全選手をリング上に呼び込むと、クリスマスイブイブということで選手のサイン入りお菓子がプレゼントされる。リング上から選手たちがお菓子を客席に投げると、最後はHARASHIMAがマイク。「2014年、DDTプロレス、たくさんのご観戦ありがとうございました! 2015年も僕らいっぱい試合して、どんどん突っ走るんでみなさんついてきてくださーい! みんなー、DDTについてきてやるさー!(観客『なんで~!?』)さいたまスーパーアリーナも大成功させてやるさー!(観客『なんで~!?』)夏の両国国技館も大成功させてやるさー!(観客『なんで~!?』)2015年、どんどんもっともっともっともっとDDT、でっかくなってやるさー!(観客『なんで~!?』)なんでかって!? それは鍛えているからだー!」そこから三本締めで2014年のDDTを締めくくった。

      【試合後のコメント】
      HARASHIMA 入江戦、防衛してさいたまスーパーアリーナのメインのリングに立つチャンピオンのHARASHIMAです。
      ――改めて入江選手はいかがでした?
      HARASHIMA 一つ一つの技の破壊力が半端ない。いやちょっと途中何度か危なかったですね。体のダメージがさすがに大きいですね。まあ、鍛えてるんで大丈夫ですけど。
      ――ニールキックやジントニックなど、入江選手から仲間の力を感じることが多かったと思いますが。
      HARASHIMA ああ確かに。
      ――その辺りでこれまでと違うものを感じました?
      HARASHIMA 言われてみればそうですね。必死に闘ってたんであまり技までは(苦笑)。じゃあ僕も追い詰められたら、ウラノくんの丸め込み使って、キン肉大移動を出しますよ。僕はまだそこの引き出しとってあるんで。
      ――今回、対入江とさいたまスーパーアリーナと2つあったと思うが、さいたまのメインは意識していましたか。
      HARASHIMA さいたまスーパーアリーナでやるって言った時点で、僕はそこまで勝ち続けてチャンピオンとして勝ち続けてリングに上がるって言い続けたんで、やっぱりこう、ビッグマッチのメインていうのは注目度が違うんで、目立つところで目立つ事をやりたいです。
      ――結果的にHARASHIMAvs飯伏という最初の両国と同じカードになりましたが、俺たちが今回もメインを飾るんだという意識はありますか。
      HARASHIMA 世代的なもの云々ではなくて、最初の両国っていうビッグマッチでチャンピオンとして両国のリングにあがって飯伏に獲られてるんで、そういうビッグマッチで初めてのビッグマッチでとられた初めてのシチュエーションと同じ状態なんで取り返したいです。それ以降飯伏とシングルやる機会はなかったんですけど、それはもうチャンスかと。
      ――この5年というのはHARASHIMA選手も飯伏選手も大きな経験や変化があったと思うが飯伏幸太を迎え撃つというのはどういう思いですか。
      HARASHIMA 新日本と2団体所属になって、いろんな選手と試合して、すごい彼自身の経験値も、体も大きくなって。本当に日本を代表するスーパースターだと、ゴールデン☆スターだと思うんで。でも僕はDDTを守ってきた自信があるんで、絶対に勝ちます。
      ――改めて一年振り返っていかがですか?
      HARASHIMA 楽しい1年でした。
      ――さいたまスーパーアリーナは今まで参加したりとかは?
      HARASHIMA 試合してますよ、戦国武将祭で。あとは戦極とか見にいってますね。
      ――大きな空間だと思いますが。
      HARASHIMA コミュニティホールですけどね、大きい会場なんで楽しみです。
      ――今日、7度目の防衛で次勝つと記録になりますが。
      HARASHIMA 全く気にしてないです。

      入江 悔しいしかないです。全日本プロレスとか出て、アジアタッグ巻いたりとかして、今日のために色々特訓したりとかもあって、自分の中では強くなったのかなと思ってたんですけど…。自分が思ってただけなのかなって。ただ自分のほうが弱かったってそれだけなので、また自分が強くなれるように、頑張っていきます。3人で上にもっともっといけるように頑張っていきたいですね。
      ――石井選手のニールキックや高尾選手のジントニックなど出して背中を押してもらう部分もあったと思います。
      入江 そうですね、ちょうどHARASHIMAさんが僕に蒼魔刀で向かってきてる時の対格にいたのがリーダーと高尾くんで。そこで見えたからそう動いたという感じですね。

      ――対戦相手がHARASHIMA選手に決まりました。
      飯伏 5年半ぶりぐらいですかね?一気に高まりましたね、緊張したというか、思い出したというか。
      ―――最初の両国以来となるわけですが、HARASHIMA選手チャンピオンとして引っ張ってきたなと思いますが今日の試合見られていてどう思いました?
      飯伏 正直、自分の試合の前でHARASHIMAさんの試合、いつも見てないんですけど、すごい進化したなと思いましたね。ちょっと焦ってます。
      ――さいたまスーパーアリーナという会場に関しては?
      飯伏 DDTでも初めてだし、プロレスで一回だけちょっと違う感じで出たことあるんですけど、なんか嬉しいですね、さいたまスーパーアリーナでメインイベントできるのは。色んなやっぱり大きな会場でメインをやってきたんですけど、やっぱりさいたまスーパーアリーナのメインイベントっていうのは初めてなんで、それはもちろん非常に嬉しいです。
      ――DDTでタイトルマッチのシングルマッチも久々だと思うが、DDTのベルトを意識する部分はありますか?
      飯伏 ありますね、自分が最後に巻いたの…2009年?
      ――日本武道館です。
      飯伏 2012年? 2年半ぐらい前ですか。それからほとんど、一回ぐらいですかね? ほとんど絡んでないんじゃないですか? その久々の相手がHARASHIMAさん、結構、本気でいかないと勝てない気がしてます。
      ――DDT初めての両国でHARASHIMA選手から獲って、初めての日本武道館ではケニー・オメガから獲って、初めてのさいたまスーパーアリーナでまたHARASHIMA選手からベルト獲ると意識してますか。
      飯伏 結構、そのビッグマッチのメインイベントっていうのはその引きが強いじゃないですけど運がいいというか、やっぱりビッグマッチのほうがテンションが、他の人より上がるのかなという気がしてます。

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